台本概要

 156 views 

タイトル 後悔
作者名 くま@甘党
ジャンル ファンタジー
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ファンタジーな台本を書いてみたくて。

とりあえず基盤は書けたので投稿します。

多分いつか編集します。

 156 views 

キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ロペス 74 イグロディア・ロペス
マリア 65 サルタージ・マリア
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
後悔 イグロディア・ロペス サルタージ・マリア ロペス:止まれ!止まれ!止まれ止まれ!止まれ!! マリア:…お願い……やめ…て…。もう…いい…から……ロペ…ス。 ロペス:嫌だ!!絶対に諦めない!!………くそっ…さっきの魔法でヴィフが…足りない! マリア:……私は…もう…助から…ない……。 ロペス:ダメだ…!諦めちゃダメだ!!マリア!! マリア:……ありが…とう…ロペス…。…あなたとの暮らしは…楽しかっ……た…。 ロペス:マ…マリア…!? ……マリアーー!!! 0:ヴァンファーレの村 マリア:ロペス!お願い! ロペス:任せろ!デレグジエ!! ―:モンスターが燃え尽きる ロペス:…ふう。 マリア:シエンタ! ―:ロペスの身体に光が*纏《まと》う ロペス:お、サンキュー! マリア:もう…。後で回復すればいいって訳じゃないんだからね? マリア:あんなすぐ*避《よ》けられる攻撃をわざわざ受けながら突進して、 マリア:無理矢理仕留めるやり方じゃ…いつか本当に ロペス:(被せて)わーかってるって!毎回毎回小言ばっか言う…。 マリア:私はあなたを心配して言ってるの!ちゃんと聞いて! ロペス:あーはいはい。…ったく、ガミガミおばさんめ…。 マリア:ちょっと…今なんて言った!? ロペス:何にも言ってませーんw マリア:少しは真面目に聞きなさい!!私達、もうすぐ村を出るんだからね!? マリア:外にはもっともっと強い敵も居るの!軽いケガじゃ済まない事だってあるんだからね!? ロペス:はいはい! マリア:「はい」は1回!! ロペス:あー腹減った。マリア、食堂行こうぜ! マリア:あ、待ちなさい!ロペスーー!! ロペスM:俺の名前はイグロディア・ロペス。 ロペスM: ロペスM:この村で最強の戦士だ! ロペスM: ロペスM:そしてこのガミガミおばさんはサルタージ・マリア。 ロペスM: ロペスM:代々、白魔法を得意とする家系の女だ。 ロペスM: ロペスM:妹のカリアは去年、村の近くで薬草を集めてる時に ロペスM: ロペスM:急に増殖したモンスターに襲われて逝ってしまった…。 ロペスM: ロペスM:俺とカリアは同い年で、5つ上のマリアによく面倒を見てもらっていた。 ロペスM: ロペスM:お互い両親をモンスターに殺されてから、家族のように暮らしてきた。 マリアM:ここ数年、村に襲いかかるモンスターの数が激増している。 マリアM: マリアM:調査班が調べたところ、どうやら近くに「ジゲンの巣」ができたらしい。 マリアM: マリアM:「ジゲン」とは、モンスターの力の素となる厄介な物で、 マリアM: マリアM:見た目はビー玉のような小さな球体の形をしている。 マリアM: マリアM:だけどその小さな玉からは、おぞましい程の悪臭が*漂《ただよ》う。 マリアM: マリアM:その*臭《にお》いを嗅ぎつけてモンスターが近付くと、何倍にも力が増すそうだ。 マリアM: マリアM:「ジゲンの巣」とは、ジゲンが何個も集まってできる巣穴の事。 マリアM: マリアM:私達は、自分達の村を守るべく、その巣を駆除しに行く。 マリアM: マリアM:なのにロペスったら…いつまで経ってもガキなんだから……。 0:食堂 ロペス:だーかーらー、そんなに心配しなくても大丈夫だって! マリア:どこが大丈夫なのよ!? マリア:今日はまだ良かったけど、油断してあんな攻撃を受けてたら、いつか痛い目を見るわよ? ロペス:どれくらいの威力かなんてパっと見れば判断できるって! ロペス:それに、俺最強だし!w 大概の攻撃は耐えられるように鍛えたからだいっじょーぶっ!! マリア:はぁ…。それが油断だって言ってんのに…もう。 ロペス:いよいよジゲンの巣の駆除かー!楽しみだなぁw マリア:……ねぇ。 ロペス:あ?まーた小言かぁ? マリア:1つだけ、約束して…。 ロペス:ん?なんだよ? マリア:もし…予想外の事態が起きたら、私がスキを作るから逃げて。 ロペス:あー出た出た!いつものマリアの自己犠牲! マリア:ちょっと!これくらいは真面目に聞いて! ロペス:あのな、いつも言ってるけど、俺は逃げない! マリア:ロペス…お願い…。 ロペス:いーやーだ!なんでマリアを置いて俺が逃げるんだよ?普通逆だろ? マリア:私には、目くらましになるとっておきの魔法があるの。だからそのスキに。 ロペス:(被せて)あーりーえーなーい!!俺はマリアを置いて逃げたりしない! マリア:ロペス…。 ロペス:もうこの話は終わりだ!それに大丈夫だよ。 ロペス:ここらのモンスターがジゲンで強くなっても ロペス:所詮は中級クラスのモンスターに化けるだけだって。 ロペス:俺達は上級モンスターだって倒せるくらいの実力があるんだぞ? マリア:それは…そうだけど…。 ロペス:ほーんと、マリアの心配性は治んないなぁw マリア:……私は…。 ロペス:ん? マリア:私は、もう家族を失いたくないの…。私にはもう…ロペスしか居なんだから…。 ロペス:マリア…。そんなの、俺だってそうだよ!だからマリアの事は俺が絶対守る!安心しろ! マリア:自分の事もちゃんと守ってよ!? ロペス:わかったわかった、大丈夫だって! マリア:……。 ロペス:よし、飯も食ったし帰るか! マリア:うん…。 0:駆除当日 ロペス:さぁて!そんじゃ、張り切って行くかぁ!! マリア:…うん。 ロペス:ガクッ)……なんだよマリア、腹でも痛いのか? マリア:………夢を見たの…。 ロペス:夢? マリア:ねぇ…、やっぱり今日やめない? ロペス:はぁ!?何言ってんだよ!そんな事できるわけないだろ! マリア:だって…嫌な予感がするの……。 マリア:このまま村を出たら…二度と戻ってこれないような…。 ロペス:村の人達から先に報酬ももらってんだぞ?ほら、こーーんなに! マリア:それは…そうだけど…。*後日《ごじつ》にしたいって相談をすれば…。 ロペス:そんなんじゃいつまで経っても駆除に行けないだろ!? ロペス:それに俺達がさっさと駆除しないと、それだけ村に危険が*及《およ》ぶんだ。 ロペス:カリアのような犠牲者はもうごめんだろ…。 マリア:……うん…。 ロペス:さぁ、行こう! マリア:…はい。 0:村付近の森 ロペス:……なんか、悪臭が強くなってきたな…。 マリア:ええ…。巣はまだまだ先のはずなのに…。 ロペス:………っ! マリア:ロペス!右! ロペス:ああ!デレグジエ!! ―:モンスターが燃え尽きる マリア:前! ロペス:デレグジエ!! マリア:ま…まだ来てる…。しかもこの気配…! ロペス:……あぁ、団体様のお出ましだ…。 ―:四方から大量のモンスターが向かってくる マリア:な…なんて数…どうなってるの!? ロペス:上等!全部燃やしてやる!! マリア:ロペス!気を付けて! ロペス:わかってる!マリアはシールドを張って援護してくれ! マリア:了解! ロペス:ハイドデレグジエ!! マリア:バラティア!! ロペス:プロボアメイティ! ―: マリア:はぁ…はぁ…。 ロペス:………よし、これでだいぶ片付いたか…。 マリア:そ…そうね…。…ヴィフィータ! ―:ロペスの身体に光が*纏《まと》う ロペス:おぉ…サンキュ。さっきの大型モンスター、 ロペス:ヴィフが足りなくて上級魔法が使えず焦ったぜ…へへw マリア:ロペス!! ロペス:な、なんだよ!? マリア:油断しないでって言ったでしょ!? ロペス:あ、あぁ…。 マリア:魔法は無限じゃないの! マリア:ちゃんと残りのヴィフを気にしながら使わないと、本当に死ぬわよ!? ロペス:わかってる…。 マリア:わかってない!! マリア:私が今回復しなかったら、モンスターが来てもあなた魔法出せないのよ!? ロペス:そ…その為に組んでるんだろ!? マリア:そうだけど、そうじゃない! ロペス:はぁ?わかんねーよ、何が言いたいんだよ!? マリア:確かに私の魔法であなたのダメージもヴィフも回復させられる。 マリア: マリア:だけどそれは、いつでもどこでもって訳じゃないの。 マリア: マリア:さっきだって私が他のモンスターを相手にしていたタイミングで マリア: マリア:あなたはヴィフを使い果たしていた。 マリア: マリア:そういう油断が、死を招くの。 マリア: マリア:だから自分でちゃんと考えて戦って欲しいって言ってるの。 ロペス:……。 マリア:わかったの? ロペス:…わかった。 マリア:うん…。 ロペス:……ありがとう。 マリア:え? …ふふw ロペス:な、なんだよ! マリア:ううんw 少しは大人になったのかなってw ロペス:まぁ…たまにはちゃんと聞いてやんないと、まーたガミガミ始まると思ったんだよ! マリア:ち…ちょっと何よそれ!! ―:爆発音 ロペス:っ!? マリア:な…何!?今の音…。 ロペス:…行ってみよう。あっちからものすごい悪臭がする…! マリア:えぇ…。いい?油断禁物よ? ロペス:おう! 0:森の最深部 ロペス:うっ……ひどいな…この*臭《にお》い…。 マリア:(震えながら)…ロペス……、あれ……。 ロペス:……なっ…なんだあいつ…!? マリア:……これが……ジゲンの効果……? ロペス:そ…それにしても……でかすぎるだろ…。 ―:2人に気付いた巨大モンスターが攻撃してくる マリア:危ない!!バラティア!! ―:爆発音 マリアの張ったバリアをいとも簡単に破壊する マリア:キャアアアア!!! ロペス:マリアーー!! ―:さらに無数の火の粉が降ってくる ロペス:ぐあっ…!? あっつ…くそっ!マ…マリア!! マリア:…うぅ……ロ…ペス……。 ロペス:ち…近付けねぇ…!くっそおおお!! ―:巨大モンスターが近付いてくる ロペス:ちっ…やるしかねぇ!! ロペス: ロペス:はあああああ……!! ロペス: ロペス:……くらえ…。 ロペス: ロペス:ドレイクアンヴォールデレグジエ!!! ―:最強魔法を放ち 巨大モンスターが燃える ロペス:はぁ…はぁ…はぁ………やったか…? ―:巨大モンスターは燃え続け 徐々に小さくなっていく ロペス:こ…こんな小さいモンスターが……さっきの奴の正体…!? ―:燃え尽きそうなモンスターがほんの一瞬細い光を放つ ロペス:うっ!? なんだ…今の…? ―:放たれた光の方を見ると マリアの胸に穴があいていた ロペス:なっ!?マリア!!! ―:倒れているマリアに駆け寄るロペス マリア:…ゴホッ……ロペ…ス……。 ロペス:マリア!!おい…嘘だろ……!? ―:回復魔法を使い 出血部を強く抑える ロペス:止まれ!止まれ!止まれ止まれ!止まれ!! マリア:…お願い……やめ…て…。もう…いい…から……ロペ…ス。 ロペス:嫌だ!!絶対に諦めない!!………くそっ…さっきの魔法でヴィフが…足りない! マリア:……私は……もう…助から…ない……。 ロペス:ダメだ…!諦めちゃダメだ!!マリア!! マリア:……ありが…とう…ロペス…。…あなたとの暮らしは…楽しかっ……た…。 ロペス:マ…マリア………!? ……マリアーー!!! 0: ロペスM:この戦いで俺はまた家族を失った。 ロペスM: ロペスM:バカな俺はマリアの忠告をちゃんと聞かず ロペスM: ロペスM:油断したまま戦いに挑んだんだ…。 ロペスM: ロペスM:だけど…どんなに後悔してもマリアは戻ってこない…。 ―: ロペスM:俺の戦いはこれからも続く。 ロペスM: ロペスM:俺のように大切な人を失う事が、この先誰にも起きないように ロペスM: ロペスM:マリアの言葉を胸に刻み ロペスM: ロペスM:一切の油断を捨てて、全力で戦っていく。

後悔 イグロディア・ロペス サルタージ・マリア ロペス:止まれ!止まれ!止まれ止まれ!止まれ!! マリア:…お願い……やめ…て…。もう…いい…から……ロペ…ス。 ロペス:嫌だ!!絶対に諦めない!!………くそっ…さっきの魔法でヴィフが…足りない! マリア:……私は…もう…助から…ない……。 ロペス:ダメだ…!諦めちゃダメだ!!マリア!! マリア:……ありが…とう…ロペス…。…あなたとの暮らしは…楽しかっ……た…。 ロペス:マ…マリア…!? ……マリアーー!!! 0:ヴァンファーレの村 マリア:ロペス!お願い! ロペス:任せろ!デレグジエ!! ―:モンスターが燃え尽きる ロペス:…ふう。 マリア:シエンタ! ―:ロペスの身体に光が*纏《まと》う ロペス:お、サンキュー! マリア:もう…。後で回復すればいいって訳じゃないんだからね? マリア:あんなすぐ*避《よ》けられる攻撃をわざわざ受けながら突進して、 マリア:無理矢理仕留めるやり方じゃ…いつか本当に ロペス:(被せて)わーかってるって!毎回毎回小言ばっか言う…。 マリア:私はあなたを心配して言ってるの!ちゃんと聞いて! ロペス:あーはいはい。…ったく、ガミガミおばさんめ…。 マリア:ちょっと…今なんて言った!? ロペス:何にも言ってませーんw マリア:少しは真面目に聞きなさい!!私達、もうすぐ村を出るんだからね!? マリア:外にはもっともっと強い敵も居るの!軽いケガじゃ済まない事だってあるんだからね!? ロペス:はいはい! マリア:「はい」は1回!! ロペス:あー腹減った。マリア、食堂行こうぜ! マリア:あ、待ちなさい!ロペスーー!! ロペスM:俺の名前はイグロディア・ロペス。 ロペスM: ロペスM:この村で最強の戦士だ! ロペスM: ロペスM:そしてこのガミガミおばさんはサルタージ・マリア。 ロペスM: ロペスM:代々、白魔法を得意とする家系の女だ。 ロペスM: ロペスM:妹のカリアは去年、村の近くで薬草を集めてる時に ロペスM: ロペスM:急に増殖したモンスターに襲われて逝ってしまった…。 ロペスM: ロペスM:俺とカリアは同い年で、5つ上のマリアによく面倒を見てもらっていた。 ロペスM: ロペスM:お互い両親をモンスターに殺されてから、家族のように暮らしてきた。 マリアM:ここ数年、村に襲いかかるモンスターの数が激増している。 マリアM: マリアM:調査班が調べたところ、どうやら近くに「ジゲンの巣」ができたらしい。 マリアM: マリアM:「ジゲン」とは、モンスターの力の素となる厄介な物で、 マリアM: マリアM:見た目はビー玉のような小さな球体の形をしている。 マリアM: マリアM:だけどその小さな玉からは、おぞましい程の悪臭が*漂《ただよ》う。 マリアM: マリアM:その*臭《にお》いを嗅ぎつけてモンスターが近付くと、何倍にも力が増すそうだ。 マリアM: マリアM:「ジゲンの巣」とは、ジゲンが何個も集まってできる巣穴の事。 マリアM: マリアM:私達は、自分達の村を守るべく、その巣を駆除しに行く。 マリアM: マリアM:なのにロペスったら…いつまで経ってもガキなんだから……。 0:食堂 ロペス:だーかーらー、そんなに心配しなくても大丈夫だって! マリア:どこが大丈夫なのよ!? マリア:今日はまだ良かったけど、油断してあんな攻撃を受けてたら、いつか痛い目を見るわよ? ロペス:どれくらいの威力かなんてパっと見れば判断できるって! ロペス:それに、俺最強だし!w 大概の攻撃は耐えられるように鍛えたからだいっじょーぶっ!! マリア:はぁ…。それが油断だって言ってんのに…もう。 ロペス:いよいよジゲンの巣の駆除かー!楽しみだなぁw マリア:……ねぇ。 ロペス:あ?まーた小言かぁ? マリア:1つだけ、約束して…。 ロペス:ん?なんだよ? マリア:もし…予想外の事態が起きたら、私がスキを作るから逃げて。 ロペス:あー出た出た!いつものマリアの自己犠牲! マリア:ちょっと!これくらいは真面目に聞いて! ロペス:あのな、いつも言ってるけど、俺は逃げない! マリア:ロペス…お願い…。 ロペス:いーやーだ!なんでマリアを置いて俺が逃げるんだよ?普通逆だろ? マリア:私には、目くらましになるとっておきの魔法があるの。だからそのスキに。 ロペス:(被せて)あーりーえーなーい!!俺はマリアを置いて逃げたりしない! マリア:ロペス…。 ロペス:もうこの話は終わりだ!それに大丈夫だよ。 ロペス:ここらのモンスターがジゲンで強くなっても ロペス:所詮は中級クラスのモンスターに化けるだけだって。 ロペス:俺達は上級モンスターだって倒せるくらいの実力があるんだぞ? マリア:それは…そうだけど…。 ロペス:ほーんと、マリアの心配性は治んないなぁw マリア:……私は…。 ロペス:ん? マリア:私は、もう家族を失いたくないの…。私にはもう…ロペスしか居なんだから…。 ロペス:マリア…。そんなの、俺だってそうだよ!だからマリアの事は俺が絶対守る!安心しろ! マリア:自分の事もちゃんと守ってよ!? ロペス:わかったわかった、大丈夫だって! マリア:……。 ロペス:よし、飯も食ったし帰るか! マリア:うん…。 0:駆除当日 ロペス:さぁて!そんじゃ、張り切って行くかぁ!! マリア:…うん。 ロペス:ガクッ)……なんだよマリア、腹でも痛いのか? マリア:………夢を見たの…。 ロペス:夢? マリア:ねぇ…、やっぱり今日やめない? ロペス:はぁ!?何言ってんだよ!そんな事できるわけないだろ! マリア:だって…嫌な予感がするの……。 マリア:このまま村を出たら…二度と戻ってこれないような…。 ロペス:村の人達から先に報酬ももらってんだぞ?ほら、こーーんなに! マリア:それは…そうだけど…。*後日《ごじつ》にしたいって相談をすれば…。 ロペス:そんなんじゃいつまで経っても駆除に行けないだろ!? ロペス:それに俺達がさっさと駆除しないと、それだけ村に危険が*及《およ》ぶんだ。 ロペス:カリアのような犠牲者はもうごめんだろ…。 マリア:……うん…。 ロペス:さぁ、行こう! マリア:…はい。 0:村付近の森 ロペス:……なんか、悪臭が強くなってきたな…。 マリア:ええ…。巣はまだまだ先のはずなのに…。 ロペス:………っ! マリア:ロペス!右! ロペス:ああ!デレグジエ!! ―:モンスターが燃え尽きる マリア:前! ロペス:デレグジエ!! マリア:ま…まだ来てる…。しかもこの気配…! ロペス:……あぁ、団体様のお出ましだ…。 ―:四方から大量のモンスターが向かってくる マリア:な…なんて数…どうなってるの!? ロペス:上等!全部燃やしてやる!! マリア:ロペス!気を付けて! ロペス:わかってる!マリアはシールドを張って援護してくれ! マリア:了解! ロペス:ハイドデレグジエ!! マリア:バラティア!! ロペス:プロボアメイティ! ―: マリア:はぁ…はぁ…。 ロペス:………よし、これでだいぶ片付いたか…。 マリア:そ…そうね…。…ヴィフィータ! ―:ロペスの身体に光が*纏《まと》う ロペス:おぉ…サンキュ。さっきの大型モンスター、 ロペス:ヴィフが足りなくて上級魔法が使えず焦ったぜ…へへw マリア:ロペス!! ロペス:な、なんだよ!? マリア:油断しないでって言ったでしょ!? ロペス:あ、あぁ…。 マリア:魔法は無限じゃないの! マリア:ちゃんと残りのヴィフを気にしながら使わないと、本当に死ぬわよ!? ロペス:わかってる…。 マリア:わかってない!! マリア:私が今回復しなかったら、モンスターが来てもあなた魔法出せないのよ!? ロペス:そ…その為に組んでるんだろ!? マリア:そうだけど、そうじゃない! ロペス:はぁ?わかんねーよ、何が言いたいんだよ!? マリア:確かに私の魔法であなたのダメージもヴィフも回復させられる。 マリア: マリア:だけどそれは、いつでもどこでもって訳じゃないの。 マリア: マリア:さっきだって私が他のモンスターを相手にしていたタイミングで マリア: マリア:あなたはヴィフを使い果たしていた。 マリア: マリア:そういう油断が、死を招くの。 マリア: マリア:だから自分でちゃんと考えて戦って欲しいって言ってるの。 ロペス:……。 マリア:わかったの? ロペス:…わかった。 マリア:うん…。 ロペス:……ありがとう。 マリア:え? …ふふw ロペス:な、なんだよ! マリア:ううんw 少しは大人になったのかなってw ロペス:まぁ…たまにはちゃんと聞いてやんないと、まーたガミガミ始まると思ったんだよ! マリア:ち…ちょっと何よそれ!! ―:爆発音 ロペス:っ!? マリア:な…何!?今の音…。 ロペス:…行ってみよう。あっちからものすごい悪臭がする…! マリア:えぇ…。いい?油断禁物よ? ロペス:おう! 0:森の最深部 ロペス:うっ……ひどいな…この*臭《にお》い…。 マリア:(震えながら)…ロペス……、あれ……。 ロペス:……なっ…なんだあいつ…!? マリア:……これが……ジゲンの効果……? ロペス:そ…それにしても……でかすぎるだろ…。 ―:2人に気付いた巨大モンスターが攻撃してくる マリア:危ない!!バラティア!! ―:爆発音 マリアの張ったバリアをいとも簡単に破壊する マリア:キャアアアア!!! ロペス:マリアーー!! ―:さらに無数の火の粉が降ってくる ロペス:ぐあっ…!? あっつ…くそっ!マ…マリア!! マリア:…うぅ……ロ…ペス……。 ロペス:ち…近付けねぇ…!くっそおおお!! ―:巨大モンスターが近付いてくる ロペス:ちっ…やるしかねぇ!! ロペス: ロペス:はあああああ……!! ロペス: ロペス:……くらえ…。 ロペス: ロペス:ドレイクアンヴォールデレグジエ!!! ―:最強魔法を放ち 巨大モンスターが燃える ロペス:はぁ…はぁ…はぁ………やったか…? ―:巨大モンスターは燃え続け 徐々に小さくなっていく ロペス:こ…こんな小さいモンスターが……さっきの奴の正体…!? ―:燃え尽きそうなモンスターがほんの一瞬細い光を放つ ロペス:うっ!? なんだ…今の…? ―:放たれた光の方を見ると マリアの胸に穴があいていた ロペス:なっ!?マリア!!! ―:倒れているマリアに駆け寄るロペス マリア:…ゴホッ……ロペ…ス……。 ロペス:マリア!!おい…嘘だろ……!? ―:回復魔法を使い 出血部を強く抑える ロペス:止まれ!止まれ!止まれ止まれ!止まれ!! マリア:…お願い……やめ…て…。もう…いい…から……ロペ…ス。 ロペス:嫌だ!!絶対に諦めない!!………くそっ…さっきの魔法でヴィフが…足りない! マリア:……私は……もう…助から…ない……。 ロペス:ダメだ…!諦めちゃダメだ!!マリア!! マリア:……ありが…とう…ロペス…。…あなたとの暮らしは…楽しかっ……た…。 ロペス:マ…マリア………!? ……マリアーー!!! 0: ロペスM:この戦いで俺はまた家族を失った。 ロペスM: ロペスM:バカな俺はマリアの忠告をちゃんと聞かず ロペスM: ロペスM:油断したまま戦いに挑んだんだ…。 ロペスM: ロペスM:だけど…どんなに後悔してもマリアは戻ってこない…。 ―: ロペスM:俺の戦いはこれからも続く。 ロペスM: ロペスM:俺のように大切な人を失う事が、この先誰にも起きないように ロペスM: ロペスM:マリアの言葉を胸に刻み ロペスM: ロペスM:一切の油断を捨てて、全力で戦っていく。