台本概要

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タイトル 彩る春に〜イロハル〜【2話-赤色】
作者名 ゆる男  (@yuruyurumanno11)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 5人用台本(男2、女3)
時間 30 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ある出来事でショックを受けた青哉は犬になってしまう??
それでも立ち直った末に待っていたのは
傘を持たない心春の姿だった?


赤色の気持ち


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

シリーズ物のラブコメなので続きは追って投稿します!
楽しんでくださいませー!

キャラの性別を変えなければ異性のキャラを演じても大丈夫です!
過度なアドリブなどは控えてくださいませ!

野良劇や約束劇で使用する時に
X(ツイッター)で呟いて頂けると今後のモチベーションに繋がります!!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
青哉 97 (せいや)青と呼ばれてる。アホな性格だが臆病でもあり、真っ直ぐでもある
68 べに)赤と呼ばれてる。気が強い性格だが、どこか弱さがある
黄金 48 (こがね)黄色と呼ばれてる。優しい性格だが言うことはちゃんと言う
心春 81 (こはる)独特な感性を持っている。一度自分の世界に入ると周りが見えない
紗雪 45 (さゆ)ノリがいい陽キャ。それでも心春にはどこか敵わない所がある
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
彩る春に〜イロハル〜【2話-赤色】 青哉:(人は、人に認められてこそ、人と成る。誰かがそんなことを言っていたが、今の俺は人には成れない) 心春:(いつもいらないって断ってるんだ) 青哉:(憧れの天宮先輩に、俺の気持ちを綴った手紙を断られてしまった……。けど、なんやかんやあって受け取ってくれた。けど、それは認められなかった証拠だ。人に認められず人に成れないのならば…) 青哉:俺は……犬になりたい 0:【間】 0:【タイトルコール】 紅:『彩る春に』 黄金:『イロハル』 0:【間】 青哉:わん!わんわん! 紅:……… 黄金:………… 青哉:わおおぉぉん!わんわん! 紅:……っ 黄金:……あ、あははー 青哉:きゃん!きゃんきゃん!くぅぅーーん 紅:鬱陶しいのよぉぉーー!! 青哉:ドッグラーン!!(殴られる) 黄金:まあ、そうなるわな 紅:きもい!うざい!きしょい! 青哉:そ、そこまで言う!?鳴くぞ!?鳴いちゃうぞ!? 紅:勝手に泣いてればいいじゃない! 青哉:わおおぉぉーん!わん!わん! 紅:そっちの鳴くをやるなぁぁーー!! 青哉:ちわわーー!!(殴られる) 黄金:飽きもしないでよく殴られるねぇ 紅:次めんどくさい絡みしたら殴るわよ? 青哉:もう殴ってます。赤さん 黄金:でもさー。その天宮先輩に手紙を断られただけだろ? 青哉:断られてねぇ!断ってるけど仕方なく貰ってくれただけだ! 黄金:ほぼ断られてるよそれ 紅:……… 青哉:もういっそ犬になりたい 紅:犬になるのはいいけどそのショックを私にぶつけないでくれる? 青哉:わかったよー。はあ。もう俺の未来は真っ暗の黒色だぁー! 0:【間】 紗雪:こはるん!黒って200色あるの!? 心春:え? 紗雪:テレビで言ってたんだよー黒って200色あんねんって! 心春:へぇー 紗雪:それって本当なの? 心春:さあ?数えたことないけど、色相環(しきそうかん)で見た色の補色を重ねると黒に近づけることが出来て 紗雪:(聞いてもわからない反応) 心春:補色や反対色で交わった色だけでも黒になるし、光の三原色も完璧な原色じゃない色でも黒として換算されるなら200色どころか300色まであるんじゃない? 紗雪:こ、こはるん。そんなに喋れたの? 心春:………今のエモいかな? 紗雪:全然エモくないよ!! 心春:……でもそっかぁ。色かー 紗雪:ん?何が? 心春:やったーって何色なんだろうね? 紗雪:やったー?やったーってあのやったー? 心春:うん。両手を上げて、やったやったーってやつ 紗雪:んー。難しい質問ですねー。なんかイメージは薄緑っぽいけどね! 心春:ふーん 紗雪:えー?こはるんは何色だと思うの? 心春:んー。わかんない 紗雪:こはるんに色でわかんないことあったんだ 心春:……あったんだね 0:チャイムが鳴る 紗雪:あ、お昼休みだー!こはるん購買行く? 心春:いってらっしゃい 紗雪:かたくなだし、お決まりだなー。じゃあ行ってくるね 0:【間】 黄金:あれ?青は? 紅:知らない。またどっか行ってるんじゃない? 黄金:そっか。まだ凹んでんのかねー 紅:もう勝手にして欲しいわ 黄金:やっと憧れの先輩に話しかけたと思ったらなんか上手くいってなさそうだしねー。無理もないか 紅:知らないわよ 黄金:赤、高校に入ってからずっとカリカリしてないか? 紅:んにゃ!?そ、そんな事ないでしょ!青を見てるとなんかこう、んん!ってなるの 黄金:1年間ずっとこんな感じだったしな。でも、ちょっとずつ進展するかもしれないぞ? 紅:………。そうね、青ももう少し男らしくしてればいいのに 黄金:赤の言う男らしいってなんなんだよ 紅:……あー。よくわかんないわ 黄金:わかってないなら言うなっての 紅:はいはい。ちょっと飲み物買ってくるよ。黄色も何か飲む? 黄金:なら俺も行く。赤に任せたら毎回味薄いやつ買ってくるしな 紅:もう、うるさい! 黄金:へへっ。行こうぜ、赤 紅:うん 0:購買にて 青哉:あーショックでなんも食ってなかったから腹減ったー。結構購買も並んでるなー。買うならあれ一択だな 紗雪:おー!青哉(せいや)くんじゃーん!やっほー! 青哉:若菜先輩?こんにちは 紗雪:君も購買?何買うの? 青哉:俺は俄然!コロッケサンド! 紗雪:いいなー!うちもそれにしたい! 青哉:でもダメです。コロッケサンドは人気なのでもうすぐ売り切れてしまいます! 紗雪:えー!そうなの!? 青哉:ここは戦場ですよ。そりゃあ!乗り込めー! 紗雪:お、おおー! 青哉:きたっ!おばちゃーん!コロッケサンド1つー! 紗雪:うちもコロッケサンド1つー!……えー!売り切れ!? 0:場面転換。廊下を歩く2人 紗雪:あーあー。コロッケサンド食べたかったなー 青哉:2つあるんで1つ食べます? 紗雪:いやいいよ。今度こそあの戦場を勝ち取るから! 青哉:そうですね!共に戦いましょう! 紗雪:青哉くんは自分の教室で食べるでしょ? 青哉:はい、そうします 紗雪:私もこはるんと食べてくるから 青哉:……え?こ、こはるんって 紗雪:ん?あーそうそう。3階の渡り廊下に飾られてるあの水彩画の人 青哉:……ええぇーー!!若菜先輩、天宮先輩と友達だったんですかー!? 紗雪:そうだよ!言ってなかったっけ? 青哉:聞いてはないです 紗雪:青哉くんも1回喋る?面白いよ? 青哉:あ、ああ!俺は大丈夫です! 紗雪:そっかぁ。じゃあまた今度ね 青哉:は、はいー。また今度ー 0: 青哉:……マジか…そことそこ仲良いのかよ! 0: 紗雪:こーはるーん!ただいまー!……あれ?こはるんが居ない? 0:場面転換。自販機の前では 紅:……んー 黄金:………なにで悩んでるんだ? 紅:お茶系にしたいんだけど、緑茶にするかウーロン茶にするか 黄金:どっちでもよくねーか? 紅:よくない!味が違うんだから! 心春:……… 黄金:何の気分なんだ? 紅:んー……。どうしよう 黄金:優柔不断だなー。パッと決めてくれよ 紅:誰も並んでないんだから大丈夫でしょ? 黄金:そうだけど 紅:………え? 心春:………あ、ども 紅:あ、す、すいません!先買います? 心春:お茶っていうのはね 黄金:……え? 心春:発酵させるかさせないかで、緑茶か、ウーロン茶か、紅茶に変わるの 紅:……あの、それはどういう… 0:心春は勝手にボタンを押す 紅:あ!ちょっと!なんで勝手に押すの!? 心春:変えるのは中身じゃない。作る過程が大事なんだよ 紅:………何を言ってるの? 心春:……っ。重い。これあげる 紅:いや、私のお金なんですけど!? 心春:……そっか。じゃあ、あたしが買ってあげるから選んでいいよ 紅:振り出しに戻っただけじゃない! 黄金:あ、あのー。話さえぎって申し訳ないですけど、先輩って、青のこと知ってます? 心春:アオ? 黄金:あ、本名は海川青哉(うみかわせいや)って言うんですけど 心春:あー。知ってる 黄金:そのー。手紙かなんか……っ!ん〜〜!!(口を抑えられる) 紅:ああーー!!黄色!野暮なこと聞いちゃダメだよ! 黄金:っ!なんでだよ! 紅:なんでも! 黄金:はあ? 心春:ほら、もう1個買っといたよ 紅:いや、なんで同じの買うんですか! 心春:あんまり味変わらないと思って 紅:変わるでしょ! 黄金:あ、あははー。青といい、赤も大変だな 紅:好きで大変になってるわけじゃないわよ!あの、ちょっといいですか? 心春:なに? 紅:青から貰った手紙…。どうしたんですか? 心春:一応持ってるけど? 紅:……そうですか 黄金:どうした?赤。自分で野暮な事って言っといて… 紅:いや、なんでもないけど。随分変わってますね、先輩。心が無いみたい 心春:…………よく言われる。…それ、ちゃんと飲んでね 紅:………はい 心春:んじゃ 黄金:………赤? 0:【間】 紗雪:『彩る春に』 青哉:『イロハル』 0:【間】 青哉:……あ 心春:おー。また会ったね 紅:……青 青哉:……… 黄金:あ、ああー!青、どこ行ってたんだ?探したぞ 青哉:ご、ごめん。購買行っててな 心春:……ん? 青哉:ど、どうも 心春:アオイロ 青哉:………え? 心春:……ん 紅:………な、なに? 心春:んー。彼女は何色だろ? 青哉:……… 心春:んじゃ 青哉:あ 0:心春はその場を去る 青哉:な、何話してたんだ?青色がどうのこうの言ってたぞ? 紅:別に。お茶の話してただけ 黄金:ま、まあそれはそうかもな 紅:………あんた、あの先輩にどんな内容の手紙書いたの? 青哉:え?せ、先輩手紙のことでなんか言ってた? 紅:何書いたか聞いてんの 青哉:そ、それは言えねーよ。先輩にしか伝える気ないし 紅:………あっそ 黄金:お、おい。赤。どこ行くんだよ 紅:教室戻ってる 0:紅は教室に戻る 青哉:……どうしたんだ? 黄金:……いや、わかんないけど 青哉:……ん?なんだこれ 黄金:……あ 青哉:お茶が2つ? 0:【間】 0:別の教室にて 紗雪:あ、こはるん!どこ行ってたの!? 心春:ん?探してたの? 紗雪:探してたよ〜!もう、すぐどこか行っちゃうんだから 心春:……ごめん。集中するね 紗雪:え?また何か書くの? 心春:ちょっとね 紗雪:うん。わかった。静かにしてまーす 心春:………あ 紗雪:……ん? 心春:……そっか、綺麗なチューリップは高く咲くひまわりを見つめるんだ 紗雪:……なんの話し? 心春:そういう時の色は……これしかない 紗雪:あー。またうちの声聞こえないか 心春:……大丈夫。心が無いって言われるのは…あたしだけでいい 0:【間】 0:次の日 青哉:んー。……んー。……あー 紅:………… 黄金:なんだよー。またどうした?青 青哉:………色って…なんなんだ 黄金:色? 青哉:さっき天宮先輩がそんなことを言ってたんだ 黄金:なんか本当に変わった人だよな。あの先輩 青哉:才能を持ってる人ってあんな感じなんじゃないか? 黄金:……まあ、そうかもな 紅:才能ってか、あんなの…… 青哉:ん?なんだ?赤 紅:いや、なんでもないわよ。それより、あんた今日も補習じゃなかった? 青哉:あぁ………思い出させないでくれ…!田村先生の鬼っぷりがエグいんだよ!ここのページ丸暗記するまで帰さないとか!もう嫌だぁぁーー! 黄金:自業自得だろ 青哉:……はあ。放課後が地獄だ 0:【間】 0:放課後 黄金:青のやつ、高校入ってからほぼ赤点だなー 紅:バカだからしょうがないでしょ 黄金:だらしなくなってきたなー 紅:そう?中学の時からそうじゃない? 黄金:そうだけど、昔はどこかたくましさがあった気がするんだよなー 紅:あったかしら? 黄金:……ねーか。あいつ、確実に一人じゃ生きていけないタイプだしな 紅:……そうね。一人じゃ生きていけないわね 黄金:じゃあ、テスト終わったら青も交えて3人でー 紅:ごめん……ちょっと忘れ物した。先行ってて 黄金:あ、ああ。 紅:行ってくるね 黄金:おう、気をつけて : 黄金:………はあ。 0:場面転換。とある教室で 紗雪:こはるーん!どこ行っちゃったのー!? 紅:……っ 紗雪:あ、ねえねえ!君 紅:……はい? 紗雪:こはるん知ってる? 紅:こ、こはるんって……。天宮先輩の事ですか? 紗雪:そうそう!すぐどっか行っちゃうんだよねー 紅:見てないです 紗雪:見てないかー。どこ行ったんだろー? 紅:あの、私、急いでるんで 紗雪:ああ、ごめんね 紅:では 紗雪:あ、もしこはるんの事見つけたらさ 紅:……はい? 紗雪:今日この後雨が強くなって、雷が鳴るみたいだから気をつけてねって言っといて 紅:……わかりました 紗雪:じゃあねー!ありがとうー!よきハッピーライフをー! 紅:……ハッピー…か 0:場面転換。職員室 青哉:……はい。…はい。ありがとうございました 青哉:……ううぅ〜〜〜!次赤点取ったら毎日補習なんてとんでもねーなー!なんだよあのハゲオヤジー!厳しすぎだろー! 青哉:うわ、やっぱ雨降ってる…。傘持っててよかったわ 心春:お 青哉:ん?……ぎょ!? 心春:君も困ってた? 青哉:え?何がです? 心春:急に雨降ったから 青哉:あ、ああ。俺は傘持ってるんで大丈夫ですよ 心春:……… 青哉:あれ?先輩、傘持ってないんですか? 心春:重いから置いてきた 青哉:どこに!? 心春:家に 青哉:今日大雨って天気予報で言ってましたよ!? 心春:その予報って確かなものなの? 青哉:確かなものだから降ってるんじゃないですか…… 心春:それは一理ある 青哉:百理ありますよ! 心春:……んー。差し支えなければ論で言うんだけどさー 青哉:どんな論ですかそれ…… 心春:傘、入れて 青哉:……傘?…誰の? 心春:んーと、名前は確かー、アオ。アオの傘に 青哉:………ええぇぇーー!! 心春:ダメ? 青哉:だだだ、だって俺の傘スーパーで買った400円のビニール傘ですよ!? 心春:あたし傘にこだわりはないよ? 青哉:い、いいんですか? 心春:うん。傘持ってる知り合い、アオしかいないし 青哉:……はい。わかりました。じゃあ、どうぞ 心春:どうもありがとう 0:心春は青哉の傘の中に入る 0:【間】 紅:………居た。けど……何よ。随分仲良くなってるじゃない 紅:……はあ。かーえろ。いちいち間に入るのめんどくさいし。 紅:……雷が鳴るから気をつけてね。青 0:【間】 心春:……… 青哉:……あ、先輩!パンはパンでも食べられないパンはなーんだ!? 心春:………ん?? 青哉:正解はフライパンでしたー! 心春:あのね。フライパンは物である以上、食べようと思えば食べられるでしょ? 青哉:……え? 心春:答えはアンパンヒーロー。あれはアニメの中にしか存在しないから、物理的に食べることは不可能なの。 青哉:あ、ああー。なるほど 心春:わかってくれたならいいよ 青哉:は、はい 0:【間】 青哉:(いや、わっかんねー!!わかんねーよその理屈ー!しかも何がわかんないって先輩と何話したらいいかわかんないし、ここでなぞなぞを出した俺が1番わかんねーよー!!何してんだ俺ーー!!はあ。はあ。これは心の叫びである) 心春:雨雲が……灰色 青哉:(……にしても、先輩は男と…その、相合傘するのとか抵抗ねーのかな?俺なんかドキドキしすぎて鼻息も気にしてるってのに) 青哉:(こうやって見ると、体は意外と小さい。雨の匂いと共にかすかに香る先輩の香り。空を見上げると、先輩の長い前髪が分かれて、綺麗な目が見える。ぶつかりそうな華奢な肩を俺は何とか触れないように気をつけている。気にしすぎているのかもだが、俺は気が気じゃなかった) 青哉:(あの手紙といい、今の状況といい、天宮先輩にはもっと気にして欲しいなー。なんて) 心春:曇ってさ 青哉:……え? 心春:天気によって色が変わるんだよね。今日の雲は灰色で、明日の雲は白いかもしれない。 青哉:……は、はあ 心春:花も枯れたら色を変えるでしょ?イチョウの葉なんかも緑から黄色に変わる。それがどういうことかって物理的にはわかってるんだけどさ 青哉:………はい 心春:人の顔色は、変わってるかどうかがわからない 青哉:……人の顔? 心春:うん。アオがさ、やったーって言った時、私にはなんでやったーなのかがわからなかった 青哉:あ、あの時は先輩に覚えてもらえてる事に喜んでただけですよ!すっごく嬉しかったんですから! 心春:じゃあそのやったーは何色なんだろ? 青哉:……何色かと言われれば…わからないですけど 心春:……そうだよね。あたしの思ってることは間違えではないよね? 青哉:………先輩は、普段から何を思ってるんです? 心春:普段? 青哉:そうです。ほら、こうやって俺と一緒に居て、先輩は何を思うんですか? 心春:んーーー。青いなーって 青哉:あ、青!?いや、そういう問題じゃなくて! 心春:アオは?あたしの事七色だなんて言ってくれたけど、何を思うの? 青哉:……お、俺は 心春:ん? 青哉:ちょっと……ドキドキしてます 心春:……… 青哉:……あ!!ごごご、ごめんなさい!何言ってんだ俺!今のは違います!違うんです! 心春:………やだ 青哉:………え? 心春:………嫌かも 青哉:………えぇ!? : 青哉:(ガーーン!!まさか…ドキドキしてるとか言ったから!先輩に…!先輩に嫌われてしまったあああーー!!) 0:その瞬間、空が一瞬光る 心春:っ!! 青哉:え、空が光った 0:そして、大きな音を立てて雷が落ちる 心春:わあああああーー!!! 青哉:ぎゃあああああーー!!!天宮先輩が!!俺にくっついてきたあーー!!! 心春:怖いー!!雷嫌だーー!! 青哉:だ、大丈夫ですよ!とりあえず落ち着きましょ!? 心春:わあああああーー!!!また光ったーー!! 青哉:あががががーー!!感電したのか俺は!?天宮先輩がくっついてくるだけで痺れるような感覚だー!! 青哉:っ!?俺の顔色は今どうなってる!?やばい……きっと……きっと……今の色は…… 心春:わあああああーー!!! 青哉:赤色だああぁぁーー!! 0:彩る春に〜イロハル〜【2話-赤色】〜END

彩る春に〜イロハル〜【2話-赤色】 青哉:(人は、人に認められてこそ、人と成る。誰かがそんなことを言っていたが、今の俺は人には成れない) 心春:(いつもいらないって断ってるんだ) 青哉:(憧れの天宮先輩に、俺の気持ちを綴った手紙を断られてしまった……。けど、なんやかんやあって受け取ってくれた。けど、それは認められなかった証拠だ。人に認められず人に成れないのならば…) 青哉:俺は……犬になりたい 0:【間】 0:【タイトルコール】 紅:『彩る春に』 黄金:『イロハル』 0:【間】 青哉:わん!わんわん! 紅:……… 黄金:………… 青哉:わおおぉぉん!わんわん! 紅:……っ 黄金:……あ、あははー 青哉:きゃん!きゃんきゃん!くぅぅーーん 紅:鬱陶しいのよぉぉーー!! 青哉:ドッグラーン!!(殴られる) 黄金:まあ、そうなるわな 紅:きもい!うざい!きしょい! 青哉:そ、そこまで言う!?鳴くぞ!?鳴いちゃうぞ!? 紅:勝手に泣いてればいいじゃない! 青哉:わおおぉぉーん!わん!わん! 紅:そっちの鳴くをやるなぁぁーー!! 青哉:ちわわーー!!(殴られる) 黄金:飽きもしないでよく殴られるねぇ 紅:次めんどくさい絡みしたら殴るわよ? 青哉:もう殴ってます。赤さん 黄金:でもさー。その天宮先輩に手紙を断られただけだろ? 青哉:断られてねぇ!断ってるけど仕方なく貰ってくれただけだ! 黄金:ほぼ断られてるよそれ 紅:……… 青哉:もういっそ犬になりたい 紅:犬になるのはいいけどそのショックを私にぶつけないでくれる? 青哉:わかったよー。はあ。もう俺の未来は真っ暗の黒色だぁー! 0:【間】 紗雪:こはるん!黒って200色あるの!? 心春:え? 紗雪:テレビで言ってたんだよー黒って200色あんねんって! 心春:へぇー 紗雪:それって本当なの? 心春:さあ?数えたことないけど、色相環(しきそうかん)で見た色の補色を重ねると黒に近づけることが出来て 紗雪:(聞いてもわからない反応) 心春:補色や反対色で交わった色だけでも黒になるし、光の三原色も完璧な原色じゃない色でも黒として換算されるなら200色どころか300色まであるんじゃない? 紗雪:こ、こはるん。そんなに喋れたの? 心春:………今のエモいかな? 紗雪:全然エモくないよ!! 心春:……でもそっかぁ。色かー 紗雪:ん?何が? 心春:やったーって何色なんだろうね? 紗雪:やったー?やったーってあのやったー? 心春:うん。両手を上げて、やったやったーってやつ 紗雪:んー。難しい質問ですねー。なんかイメージは薄緑っぽいけどね! 心春:ふーん 紗雪:えー?こはるんは何色だと思うの? 心春:んー。わかんない 紗雪:こはるんに色でわかんないことあったんだ 心春:……あったんだね 0:チャイムが鳴る 紗雪:あ、お昼休みだー!こはるん購買行く? 心春:いってらっしゃい 紗雪:かたくなだし、お決まりだなー。じゃあ行ってくるね 0:【間】 黄金:あれ?青は? 紅:知らない。またどっか行ってるんじゃない? 黄金:そっか。まだ凹んでんのかねー 紅:もう勝手にして欲しいわ 黄金:やっと憧れの先輩に話しかけたと思ったらなんか上手くいってなさそうだしねー。無理もないか 紅:知らないわよ 黄金:赤、高校に入ってからずっとカリカリしてないか? 紅:んにゃ!?そ、そんな事ないでしょ!青を見てるとなんかこう、んん!ってなるの 黄金:1年間ずっとこんな感じだったしな。でも、ちょっとずつ進展するかもしれないぞ? 紅:………。そうね、青ももう少し男らしくしてればいいのに 黄金:赤の言う男らしいってなんなんだよ 紅:……あー。よくわかんないわ 黄金:わかってないなら言うなっての 紅:はいはい。ちょっと飲み物買ってくるよ。黄色も何か飲む? 黄金:なら俺も行く。赤に任せたら毎回味薄いやつ買ってくるしな 紅:もう、うるさい! 黄金:へへっ。行こうぜ、赤 紅:うん 0:購買にて 青哉:あーショックでなんも食ってなかったから腹減ったー。結構購買も並んでるなー。買うならあれ一択だな 紗雪:おー!青哉(せいや)くんじゃーん!やっほー! 青哉:若菜先輩?こんにちは 紗雪:君も購買?何買うの? 青哉:俺は俄然!コロッケサンド! 紗雪:いいなー!うちもそれにしたい! 青哉:でもダメです。コロッケサンドは人気なのでもうすぐ売り切れてしまいます! 紗雪:えー!そうなの!? 青哉:ここは戦場ですよ。そりゃあ!乗り込めー! 紗雪:お、おおー! 青哉:きたっ!おばちゃーん!コロッケサンド1つー! 紗雪:うちもコロッケサンド1つー!……えー!売り切れ!? 0:場面転換。廊下を歩く2人 紗雪:あーあー。コロッケサンド食べたかったなー 青哉:2つあるんで1つ食べます? 紗雪:いやいいよ。今度こそあの戦場を勝ち取るから! 青哉:そうですね!共に戦いましょう! 紗雪:青哉くんは自分の教室で食べるでしょ? 青哉:はい、そうします 紗雪:私もこはるんと食べてくるから 青哉:……え?こ、こはるんって 紗雪:ん?あーそうそう。3階の渡り廊下に飾られてるあの水彩画の人 青哉:……ええぇーー!!若菜先輩、天宮先輩と友達だったんですかー!? 紗雪:そうだよ!言ってなかったっけ? 青哉:聞いてはないです 紗雪:青哉くんも1回喋る?面白いよ? 青哉:あ、ああ!俺は大丈夫です! 紗雪:そっかぁ。じゃあまた今度ね 青哉:は、はいー。また今度ー 0: 青哉:……マジか…そことそこ仲良いのかよ! 0: 紗雪:こーはるーん!ただいまー!……あれ?こはるんが居ない? 0:場面転換。自販機の前では 紅:……んー 黄金:………なにで悩んでるんだ? 紅:お茶系にしたいんだけど、緑茶にするかウーロン茶にするか 黄金:どっちでもよくねーか? 紅:よくない!味が違うんだから! 心春:……… 黄金:何の気分なんだ? 紅:んー……。どうしよう 黄金:優柔不断だなー。パッと決めてくれよ 紅:誰も並んでないんだから大丈夫でしょ? 黄金:そうだけど 紅:………え? 心春:………あ、ども 紅:あ、す、すいません!先買います? 心春:お茶っていうのはね 黄金:……え? 心春:発酵させるかさせないかで、緑茶か、ウーロン茶か、紅茶に変わるの 紅:……あの、それはどういう… 0:心春は勝手にボタンを押す 紅:あ!ちょっと!なんで勝手に押すの!? 心春:変えるのは中身じゃない。作る過程が大事なんだよ 紅:………何を言ってるの? 心春:……っ。重い。これあげる 紅:いや、私のお金なんですけど!? 心春:……そっか。じゃあ、あたしが買ってあげるから選んでいいよ 紅:振り出しに戻っただけじゃない! 黄金:あ、あのー。話さえぎって申し訳ないですけど、先輩って、青のこと知ってます? 心春:アオ? 黄金:あ、本名は海川青哉(うみかわせいや)って言うんですけど 心春:あー。知ってる 黄金:そのー。手紙かなんか……っ!ん〜〜!!(口を抑えられる) 紅:ああーー!!黄色!野暮なこと聞いちゃダメだよ! 黄金:っ!なんでだよ! 紅:なんでも! 黄金:はあ? 心春:ほら、もう1個買っといたよ 紅:いや、なんで同じの買うんですか! 心春:あんまり味変わらないと思って 紅:変わるでしょ! 黄金:あ、あははー。青といい、赤も大変だな 紅:好きで大変になってるわけじゃないわよ!あの、ちょっといいですか? 心春:なに? 紅:青から貰った手紙…。どうしたんですか? 心春:一応持ってるけど? 紅:……そうですか 黄金:どうした?赤。自分で野暮な事って言っといて… 紅:いや、なんでもないけど。随分変わってますね、先輩。心が無いみたい 心春:…………よく言われる。…それ、ちゃんと飲んでね 紅:………はい 心春:んじゃ 黄金:………赤? 0:【間】 紗雪:『彩る春に』 青哉:『イロハル』 0:【間】 青哉:……あ 心春:おー。また会ったね 紅:……青 青哉:……… 黄金:あ、ああー!青、どこ行ってたんだ?探したぞ 青哉:ご、ごめん。購買行っててな 心春:……ん? 青哉:ど、どうも 心春:アオイロ 青哉:………え? 心春:……ん 紅:………な、なに? 心春:んー。彼女は何色だろ? 青哉:……… 心春:んじゃ 青哉:あ 0:心春はその場を去る 青哉:な、何話してたんだ?青色がどうのこうの言ってたぞ? 紅:別に。お茶の話してただけ 黄金:ま、まあそれはそうかもな 紅:………あんた、あの先輩にどんな内容の手紙書いたの? 青哉:え?せ、先輩手紙のことでなんか言ってた? 紅:何書いたか聞いてんの 青哉:そ、それは言えねーよ。先輩にしか伝える気ないし 紅:………あっそ 黄金:お、おい。赤。どこ行くんだよ 紅:教室戻ってる 0:紅は教室に戻る 青哉:……どうしたんだ? 黄金:……いや、わかんないけど 青哉:……ん?なんだこれ 黄金:……あ 青哉:お茶が2つ? 0:【間】 0:別の教室にて 紗雪:あ、こはるん!どこ行ってたの!? 心春:ん?探してたの? 紗雪:探してたよ〜!もう、すぐどこか行っちゃうんだから 心春:……ごめん。集中するね 紗雪:え?また何か書くの? 心春:ちょっとね 紗雪:うん。わかった。静かにしてまーす 心春:………あ 紗雪:……ん? 心春:……そっか、綺麗なチューリップは高く咲くひまわりを見つめるんだ 紗雪:……なんの話し? 心春:そういう時の色は……これしかない 紗雪:あー。またうちの声聞こえないか 心春:……大丈夫。心が無いって言われるのは…あたしだけでいい 0:【間】 0:次の日 青哉:んー。……んー。……あー 紅:………… 黄金:なんだよー。またどうした?青 青哉:………色って…なんなんだ 黄金:色? 青哉:さっき天宮先輩がそんなことを言ってたんだ 黄金:なんか本当に変わった人だよな。あの先輩 青哉:才能を持ってる人ってあんな感じなんじゃないか? 黄金:……まあ、そうかもな 紅:才能ってか、あんなの…… 青哉:ん?なんだ?赤 紅:いや、なんでもないわよ。それより、あんた今日も補習じゃなかった? 青哉:あぁ………思い出させないでくれ…!田村先生の鬼っぷりがエグいんだよ!ここのページ丸暗記するまで帰さないとか!もう嫌だぁぁーー! 黄金:自業自得だろ 青哉:……はあ。放課後が地獄だ 0:【間】 0:放課後 黄金:青のやつ、高校入ってからほぼ赤点だなー 紅:バカだからしょうがないでしょ 黄金:だらしなくなってきたなー 紅:そう?中学の時からそうじゃない? 黄金:そうだけど、昔はどこかたくましさがあった気がするんだよなー 紅:あったかしら? 黄金:……ねーか。あいつ、確実に一人じゃ生きていけないタイプだしな 紅:……そうね。一人じゃ生きていけないわね 黄金:じゃあ、テスト終わったら青も交えて3人でー 紅:ごめん……ちょっと忘れ物した。先行ってて 黄金:あ、ああ。 紅:行ってくるね 黄金:おう、気をつけて : 黄金:………はあ。 0:場面転換。とある教室で 紗雪:こはるーん!どこ行っちゃったのー!? 紅:……っ 紗雪:あ、ねえねえ!君 紅:……はい? 紗雪:こはるん知ってる? 紅:こ、こはるんって……。天宮先輩の事ですか? 紗雪:そうそう!すぐどっか行っちゃうんだよねー 紅:見てないです 紗雪:見てないかー。どこ行ったんだろー? 紅:あの、私、急いでるんで 紗雪:ああ、ごめんね 紅:では 紗雪:あ、もしこはるんの事見つけたらさ 紅:……はい? 紗雪:今日この後雨が強くなって、雷が鳴るみたいだから気をつけてねって言っといて 紅:……わかりました 紗雪:じゃあねー!ありがとうー!よきハッピーライフをー! 紅:……ハッピー…か 0:場面転換。職員室 青哉:……はい。…はい。ありがとうございました 青哉:……ううぅ〜〜〜!次赤点取ったら毎日補習なんてとんでもねーなー!なんだよあのハゲオヤジー!厳しすぎだろー! 青哉:うわ、やっぱ雨降ってる…。傘持っててよかったわ 心春:お 青哉:ん?……ぎょ!? 心春:君も困ってた? 青哉:え?何がです? 心春:急に雨降ったから 青哉:あ、ああ。俺は傘持ってるんで大丈夫ですよ 心春:……… 青哉:あれ?先輩、傘持ってないんですか? 心春:重いから置いてきた 青哉:どこに!? 心春:家に 青哉:今日大雨って天気予報で言ってましたよ!? 心春:その予報って確かなものなの? 青哉:確かなものだから降ってるんじゃないですか…… 心春:それは一理ある 青哉:百理ありますよ! 心春:……んー。差し支えなければ論で言うんだけどさー 青哉:どんな論ですかそれ…… 心春:傘、入れて 青哉:……傘?…誰の? 心春:んーと、名前は確かー、アオ。アオの傘に 青哉:………ええぇぇーー!! 心春:ダメ? 青哉:だだだ、だって俺の傘スーパーで買った400円のビニール傘ですよ!? 心春:あたし傘にこだわりはないよ? 青哉:い、いいんですか? 心春:うん。傘持ってる知り合い、アオしかいないし 青哉:……はい。わかりました。じゃあ、どうぞ 心春:どうもありがとう 0:心春は青哉の傘の中に入る 0:【間】 紅:………居た。けど……何よ。随分仲良くなってるじゃない 紅:……はあ。かーえろ。いちいち間に入るのめんどくさいし。 紅:……雷が鳴るから気をつけてね。青 0:【間】 心春:……… 青哉:……あ、先輩!パンはパンでも食べられないパンはなーんだ!? 心春:………ん?? 青哉:正解はフライパンでしたー! 心春:あのね。フライパンは物である以上、食べようと思えば食べられるでしょ? 青哉:……え? 心春:答えはアンパンヒーロー。あれはアニメの中にしか存在しないから、物理的に食べることは不可能なの。 青哉:あ、ああー。なるほど 心春:わかってくれたならいいよ 青哉:は、はい 0:【間】 青哉:(いや、わっかんねー!!わかんねーよその理屈ー!しかも何がわかんないって先輩と何話したらいいかわかんないし、ここでなぞなぞを出した俺が1番わかんねーよー!!何してんだ俺ーー!!はあ。はあ。これは心の叫びである) 心春:雨雲が……灰色 青哉:(……にしても、先輩は男と…その、相合傘するのとか抵抗ねーのかな?俺なんかドキドキしすぎて鼻息も気にしてるってのに) 青哉:(こうやって見ると、体は意外と小さい。雨の匂いと共にかすかに香る先輩の香り。空を見上げると、先輩の長い前髪が分かれて、綺麗な目が見える。ぶつかりそうな華奢な肩を俺は何とか触れないように気をつけている。気にしすぎているのかもだが、俺は気が気じゃなかった) 青哉:(あの手紙といい、今の状況といい、天宮先輩にはもっと気にして欲しいなー。なんて) 心春:曇ってさ 青哉:……え? 心春:天気によって色が変わるんだよね。今日の雲は灰色で、明日の雲は白いかもしれない。 青哉:……は、はあ 心春:花も枯れたら色を変えるでしょ?イチョウの葉なんかも緑から黄色に変わる。それがどういうことかって物理的にはわかってるんだけどさ 青哉:………はい 心春:人の顔色は、変わってるかどうかがわからない 青哉:……人の顔? 心春:うん。アオがさ、やったーって言った時、私にはなんでやったーなのかがわからなかった 青哉:あ、あの時は先輩に覚えてもらえてる事に喜んでただけですよ!すっごく嬉しかったんですから! 心春:じゃあそのやったーは何色なんだろ? 青哉:……何色かと言われれば…わからないですけど 心春:……そうだよね。あたしの思ってることは間違えではないよね? 青哉:………先輩は、普段から何を思ってるんです? 心春:普段? 青哉:そうです。ほら、こうやって俺と一緒に居て、先輩は何を思うんですか? 心春:んーーー。青いなーって 青哉:あ、青!?いや、そういう問題じゃなくて! 心春:アオは?あたしの事七色だなんて言ってくれたけど、何を思うの? 青哉:……お、俺は 心春:ん? 青哉:ちょっと……ドキドキしてます 心春:……… 青哉:……あ!!ごごご、ごめんなさい!何言ってんだ俺!今のは違います!違うんです! 心春:………やだ 青哉:………え? 心春:………嫌かも 青哉:………えぇ!? : 青哉:(ガーーン!!まさか…ドキドキしてるとか言ったから!先輩に…!先輩に嫌われてしまったあああーー!!) 0:その瞬間、空が一瞬光る 心春:っ!! 青哉:え、空が光った 0:そして、大きな音を立てて雷が落ちる 心春:わあああああーー!!! 青哉:ぎゃあああああーー!!!天宮先輩が!!俺にくっついてきたあーー!!! 心春:怖いー!!雷嫌だーー!! 青哉:だ、大丈夫ですよ!とりあえず落ち着きましょ!? 心春:わあああああーー!!!また光ったーー!! 青哉:あががががーー!!感電したのか俺は!?天宮先輩がくっついてくるだけで痺れるような感覚だー!! 青哉:っ!?俺の顔色は今どうなってる!?やばい……きっと……きっと……今の色は…… 心春:わあああああーー!!! 青哉:赤色だああぁぁーー!! 0:彩る春に〜イロハル〜【2話-赤色】〜END