台本概要
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タイトル | 植物に聞いてみた ~ カラスウリ |
---|---|
作者名 | ねこつう (@nekonotsuuro) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 2人用台本(女2) ※兼役あり |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
なぜか植物と話せるようになった人が、植物と対話しながら、生き方を見つめなおす物語。 https://note.com/nekonotsuuro/n/nc994050990c7 より転載 ・この作品は朗読、配信などで、非商用に限り、無料にて利用していただけますが著作権は放棄しておりません。テキストの著作権は、ねこつうに帰属します。 ・配信の際は、概要欄または、サムネイルなどに、作品タイトル、作者名、掲載URLのクレジットをお願いいたします。 ・語尾や接続詞、物語の内容や意味を改変しない程度に、言いやすい言い回しに変える事は、構いません。 141 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
語り |
女 ![]() |
9 | 語り(私と兼ねても可) |
私 |
女 ![]() |
18 | 心を病んでいる女性。ドメスティックバイオレンスを受けていた。 |
カラスウリ |
女 ![]() |
23 | 植物の妖精? |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
語り: ずっとずっと眠れなくて、
語り: 気がついたら、私は変な所にいた。
語り: 夜、谷筋に通っている線路の傍まで来て、
語り: 金網に手をかけていたのだ。
語り: そこを登って、飛び降りれば、下の方を通る電車へ……
カラスウリ: やめときゃいいのに……
語り: 私は辺りを見回した。誰もいない。
カラスウリ: やめときゃいいのに……
語り: 幻聴か……当たり前か、私メンヘラだし。
カラスウリ: 幻聴じゃないよ。
カラスウリ: 私は、あなたの目の前にいる。
カラスウリ: 白いレースの布みたいに繊細で幻想的な美しいお花だよ。
私: え? え? え?
語り: 私は、その金網に絡まって生えている
語り: ツル性の植物を見た。
語り: 花が咲いてるなんて気づかなかった。
私: 私、何としゃべってるの?
カラスウリ: だから、レースの布みたいに
カラスウリ: 繊細で最高に幻想的な美しいお花だよ。
カラスウリ: 大事な事だから、二回言って見た(けらけら)。
私: 花がしゃべるの?
私: 私、もうダメかもしれない。
カラスウリ: 何を今さら(笑う)。
カラスウリ: まあ、やめとけば? ここ汚いよ?
私: 汚い?
カラスウリ: 谷底を電車が走っているけど、
カラスウリ: 上からゴミが捨てやすいんだよね。
カラスウリ: ペットボトルとか、生ごみとか、
カラスウリ: 信じられないものが捨てられる。
カラスウリ: 酷い時は、石とか。
私: 石? それは犯罪じゃない!
カラスウリ: 石よりもでっかいものを落とす人もいるね。
カラスウリ: 自分の体とか。
カラスウリ: 石もヤバイけど、
カラスウリ: 飛び込みも
カラスウリ: 変な所で電車を急停車させなきゃいけなくなるから、
カラスウリ: 乗客も凄い危険。
カラスウリ: 散らばった死体を
カラスウリ: 線路で拾い集める人たちも、危険だし大変。
カラスウリ: 切断された手足、頭、
カラスウリ: 場合によっては脳みそなんか、
カラスウリ: 箸みたいのもので拾い集めるんだけど、
カラスウリ: 拾い集めてる人の感情の無い顔って、見ものだねー。
カラスウリ: 電車に飛び込んだら、
カラスウリ: ぽんと死ねると思ってるみただいけど、
カラスウリ: 体がずたずたなのに死に切れなくて動いてる人も見たことある。
カラスウリ: あれは、苦しそうだったよー
語り: な、なんで、花がしゃべってるの?
私: この幻聴……凄く混乱する。
カラスウリ: だから、幻聴じゃないんだってば。
私: ちょ、ちょっと待って、まず、あなたは何なの?
カラスウリ: カラスウリと呼ばれてる植物よ。
カラスウリ: うーん、わかりやすくいうと、カラスウリの妖精って所?
カラスウリ: あ、なんか、人間界には梨の妖精もいるんだってねえ(けらけら)。
私: なんで、そんなこと知ってるの。
カラスウリ: ん?
カラスウリ: 退屈しのぎに
カラスウリ: 話せそうな人間に話しかけたりするから。
私: 頭おかしくなりそう。
カラスウリ: そうよねえ。自殺しようとしてたんだから、
カラスウリ: 頭おかしいよねえ。
私: なんだか、あなたと話していると調子が狂う。
カラスウリ: 調子なんか、もともと狂ってるんだから、
カラスウリ: 気楽にしゃべったら?(けらけら)
カラスウリ: ただ、あなたに危害を加えるつもりも無いし、
カラスウリ: 私は、そういう能力も無いから、そこんところは、よろしく。
語り: 危害……
語り: 夫だった男に、怒鳴ら、殴られたりしていた時の事を思い出して
語り: また、金網をよじ登りたくなった。
語り: 二十四時間営業の暴力。
語り: ようやく夫と別れたのに……
語り: 今度は、二十四時間営業の心の病。
カラスウリ: なんでまた、死のうとしてるの?
カラスウリ: 変な男にでも引っかかった?
語り: 私は、きっ!と、カラスウリをにらんだ。
カラスウリ: おお、怖い怖い! 図星かー!
私: ……ほんとに酷かったのよ。
私: 蹴られて、肋骨を折られた事もあったけど、
私: 心の方も、あちこち複雑骨折って感じ。
カラスウリ: 屑だね。
カラスウリ: そんなことする男も病気なんじゃないの?
私: そうね。
私: あんな屑だとは思わなかった。
私: 面食いな私が、大馬鹿だった。もう男はたくさん!
語り: カラスウリが、ふいに話題を変えた。
カラスウリ: …………ねえねえ、私がなぜ夜咲いてるかわかる?
語り: そういえば、この花は、夜なのに咲いている。
語り: 私は、そのことに、ようやく気がついた。
カラスウリ: 夜、活動してる虫たちもいるんだよ。
カラスウリ: 私たち、そいつらに、花粉を運んでもらってるんだ。
カラスウリ: 植物にとってのパートナーって、
カラスウリ: ちやほやされる、綺麗な蝶々だけじゃないのさ。
カラスウリ: 月下美人なんか――
カラスウリ: ああ、でっかい綺麗な花を夜に咲かせるサボテンなんだけどね。
カラスウリ: 本当に綺麗だよー。
カラスウリ: 死ぬ前に、一度見てみたらいいのに。
カラスウリ: あれは、コウモリをパートナーにしてる。
カラスウリ: 世界は広いんだから、
カラスウリ: 愛し合える人がいないって決めつけるのは、
カラスウリ: まだ早いんじゃない?
カラスウリ: 馬鹿も多いだろうけど、いい奴も絶対いるって!
カラスウリ: 私、地面に芋みたいなものがあって、
カラスウリ: 栄養を蓄えてるから、
カラスウリ: 相当しぶといっちゃあ、しぶといんだけど、
カラスウリ: でも、まあ、環境悪くなって、
カラスウリ: どうしようもなくなったら、枯れる。
カラスウリ: 当たり前だけど、
カラスウリ: それは運命だよね。
カラスウリ: 人間も、いつかは死ぬ。
カラスウリ: でも、あなたは、まだ枯れる時じゃない気がするんだよね。
カラスウリ: 遅かれ早かれ生命はいつか終わる。
カラスウリ: それまで、楽しまなくちゃ。
カラスウリ: 酷いことした奴に対する
カラスウリ: 最大の復讐は、幸せになることだってよ?(けらけら)
私: もう! 簡単に言うけど……
私: ……あなた綺麗な花なのに芋ができるの?
カラスウリ: 私のは、人間が食えるような芋じゃないけどね。
カラスウリ: 「芋」って言葉、
カラスウリ: 人間はイケてないって意味で使うみたいだけど、
カラスウリ: ジャガイモなんか、
カラスウリ: 本当に綺麗な花が咲くよー。
カラスウリ: マリー・アントワネットが、
カラスウリ: ジャガイモの花を飾りにしたくらいだからね。
カラスウリ: 見ようとしていないだけで
カラスウリ: 美しいものは、
カラスウリ: あなたの手に届くところに、たくさんある気がするんだけどな。
私: カラスウリさん……
カラスウリ: 花じゃないけど、
カラスウリ: パキラなんか育てたら?
カラスウリ: 私が話し相手になってあげてもいいけど、
カラスウリ: いちいち、ここまで来るの大変でしょう?
私: パキラ?
カラスウリ: お店で普通に売ってる観葉植物だよ。
カラスウリ: 花じゃないけどさ。
カラスウリ: あいつ、割合、信念のあるナイスガイだよ。
カラスウリ: ちょっとくらいなら、水やり忘れても、大丈夫だし。
カラスウリ: 私みたいに口悪くないし。
カラスウリ: 老人ホームのお婆ちゃんに植物の世話させると、
カラスウリ: 元気になる人が増えたなんて、研究があるらしいよ?
私: もう! 私は、お婆ちゃんじゃない!
カラスウリ: 死のうとしてた人が、そんなことを気にしてる!(けらけら)
カラスウリ:
カラスウリ: ……………乗っ取られ感で、わーっとなってる人には、
カラスウリ: 鋭い衝撃音を立てるとか、意外な話しかけ方とか
カラスウリ: そういうことをすると、
カラスウリ: それがきっかけで、衝動が止まる場合が、
カラスウリ: まれにあるんだってね。
私: え……?
私: カラスウリさん、なんで、そんなことを……
カラスウリ: 患者を救えなかった医者と話したことがあるんだ……
カラスウリ:
カラスウリ: 私が人間だったら、
カラスウリ: 抱きしめてあげられるのに……辛かったね……
私: カラスウリさん……
私: もう! もう……! ううう、あああああ(泣く)。
カラスウリ: …………秋が深まったら、
カラスウリ: 私も鳥の卵くらいの真っ赤な美しい実をつけるから、
カラスウリ: また見に来てくれたらうれしいな。
語り: ずっとずっと眠れなくて、
語り: 気がついたら、私は変な所にいた。
語り: 夜、谷筋に通っている線路の傍まで来て、
語り: 金網に手をかけていたのだ。
語り: そこを登って、飛び降りれば、下の方を通る電車へ……
カラスウリ: やめときゃいいのに……
語り: 私は辺りを見回した。誰もいない。
カラスウリ: やめときゃいいのに……
語り: 幻聴か……当たり前か、私メンヘラだし。
カラスウリ: 幻聴じゃないよ。
カラスウリ: 私は、あなたの目の前にいる。
カラスウリ: 白いレースの布みたいに繊細で幻想的な美しいお花だよ。
私: え? え? え?
語り: 私は、その金網に絡まって生えている
語り: ツル性の植物を見た。
語り: 花が咲いてるなんて気づかなかった。
私: 私、何としゃべってるの?
カラスウリ: だから、レースの布みたいに
カラスウリ: 繊細で最高に幻想的な美しいお花だよ。
カラスウリ: 大事な事だから、二回言って見た(けらけら)。
私: 花がしゃべるの?
私: 私、もうダメかもしれない。
カラスウリ: 何を今さら(笑う)。
カラスウリ: まあ、やめとけば? ここ汚いよ?
私: 汚い?
カラスウリ: 谷底を電車が走っているけど、
カラスウリ: 上からゴミが捨てやすいんだよね。
カラスウリ: ペットボトルとか、生ごみとか、
カラスウリ: 信じられないものが捨てられる。
カラスウリ: 酷い時は、石とか。
私: 石? それは犯罪じゃない!
カラスウリ: 石よりもでっかいものを落とす人もいるね。
カラスウリ: 自分の体とか。
カラスウリ: 石もヤバイけど、
カラスウリ: 飛び込みも
カラスウリ: 変な所で電車を急停車させなきゃいけなくなるから、
カラスウリ: 乗客も凄い危険。
カラスウリ: 散らばった死体を
カラスウリ: 線路で拾い集める人たちも、危険だし大変。
カラスウリ: 切断された手足、頭、
カラスウリ: 場合によっては脳みそなんか、
カラスウリ: 箸みたいのもので拾い集めるんだけど、
カラスウリ: 拾い集めてる人の感情の無い顔って、見ものだねー。
カラスウリ: 電車に飛び込んだら、
カラスウリ: ぽんと死ねると思ってるみただいけど、
カラスウリ: 体がずたずたなのに死に切れなくて動いてる人も見たことある。
カラスウリ: あれは、苦しそうだったよー
語り: な、なんで、花がしゃべってるの?
私: この幻聴……凄く混乱する。
カラスウリ: だから、幻聴じゃないんだってば。
私: ちょ、ちょっと待って、まず、あなたは何なの?
カラスウリ: カラスウリと呼ばれてる植物よ。
カラスウリ: うーん、わかりやすくいうと、カラスウリの妖精って所?
カラスウリ: あ、なんか、人間界には梨の妖精もいるんだってねえ(けらけら)。
私: なんで、そんなこと知ってるの。
カラスウリ: ん?
カラスウリ: 退屈しのぎに
カラスウリ: 話せそうな人間に話しかけたりするから。
私: 頭おかしくなりそう。
カラスウリ: そうよねえ。自殺しようとしてたんだから、
カラスウリ: 頭おかしいよねえ。
私: なんだか、あなたと話していると調子が狂う。
カラスウリ: 調子なんか、もともと狂ってるんだから、
カラスウリ: 気楽にしゃべったら?(けらけら)
カラスウリ: ただ、あなたに危害を加えるつもりも無いし、
カラスウリ: 私は、そういう能力も無いから、そこんところは、よろしく。
語り: 危害……
語り: 夫だった男に、怒鳴ら、殴られたりしていた時の事を思い出して
語り: また、金網をよじ登りたくなった。
語り: 二十四時間営業の暴力。
語り: ようやく夫と別れたのに……
語り: 今度は、二十四時間営業の心の病。
カラスウリ: なんでまた、死のうとしてるの?
カラスウリ: 変な男にでも引っかかった?
語り: 私は、きっ!と、カラスウリをにらんだ。
カラスウリ: おお、怖い怖い! 図星かー!
私: ……ほんとに酷かったのよ。
私: 蹴られて、肋骨を折られた事もあったけど、
私: 心の方も、あちこち複雑骨折って感じ。
カラスウリ: 屑だね。
カラスウリ: そんなことする男も病気なんじゃないの?
私: そうね。
私: あんな屑だとは思わなかった。
私: 面食いな私が、大馬鹿だった。もう男はたくさん!
語り: カラスウリが、ふいに話題を変えた。
カラスウリ: …………ねえねえ、私がなぜ夜咲いてるかわかる?
語り: そういえば、この花は、夜なのに咲いている。
語り: 私は、そのことに、ようやく気がついた。
カラスウリ: 夜、活動してる虫たちもいるんだよ。
カラスウリ: 私たち、そいつらに、花粉を運んでもらってるんだ。
カラスウリ: 植物にとってのパートナーって、
カラスウリ: ちやほやされる、綺麗な蝶々だけじゃないのさ。
カラスウリ: 月下美人なんか――
カラスウリ: ああ、でっかい綺麗な花を夜に咲かせるサボテンなんだけどね。
カラスウリ: 本当に綺麗だよー。
カラスウリ: 死ぬ前に、一度見てみたらいいのに。
カラスウリ: あれは、コウモリをパートナーにしてる。
カラスウリ: 世界は広いんだから、
カラスウリ: 愛し合える人がいないって決めつけるのは、
カラスウリ: まだ早いんじゃない?
カラスウリ: 馬鹿も多いだろうけど、いい奴も絶対いるって!
カラスウリ: 私、地面に芋みたいなものがあって、
カラスウリ: 栄養を蓄えてるから、
カラスウリ: 相当しぶといっちゃあ、しぶといんだけど、
カラスウリ: でも、まあ、環境悪くなって、
カラスウリ: どうしようもなくなったら、枯れる。
カラスウリ: 当たり前だけど、
カラスウリ: それは運命だよね。
カラスウリ: 人間も、いつかは死ぬ。
カラスウリ: でも、あなたは、まだ枯れる時じゃない気がするんだよね。
カラスウリ: 遅かれ早かれ生命はいつか終わる。
カラスウリ: それまで、楽しまなくちゃ。
カラスウリ: 酷いことした奴に対する
カラスウリ: 最大の復讐は、幸せになることだってよ?(けらけら)
私: もう! 簡単に言うけど……
私: ……あなた綺麗な花なのに芋ができるの?
カラスウリ: 私のは、人間が食えるような芋じゃないけどね。
カラスウリ: 「芋」って言葉、
カラスウリ: 人間はイケてないって意味で使うみたいだけど、
カラスウリ: ジャガイモなんか、
カラスウリ: 本当に綺麗な花が咲くよー。
カラスウリ: マリー・アントワネットが、
カラスウリ: ジャガイモの花を飾りにしたくらいだからね。
カラスウリ: 見ようとしていないだけで
カラスウリ: 美しいものは、
カラスウリ: あなたの手に届くところに、たくさんある気がするんだけどな。
私: カラスウリさん……
カラスウリ: 花じゃないけど、
カラスウリ: パキラなんか育てたら?
カラスウリ: 私が話し相手になってあげてもいいけど、
カラスウリ: いちいち、ここまで来るの大変でしょう?
私: パキラ?
カラスウリ: お店で普通に売ってる観葉植物だよ。
カラスウリ: 花じゃないけどさ。
カラスウリ: あいつ、割合、信念のあるナイスガイだよ。
カラスウリ: ちょっとくらいなら、水やり忘れても、大丈夫だし。
カラスウリ: 私みたいに口悪くないし。
カラスウリ: 老人ホームのお婆ちゃんに植物の世話させると、
カラスウリ: 元気になる人が増えたなんて、研究があるらしいよ?
私: もう! 私は、お婆ちゃんじゃない!
カラスウリ: 死のうとしてた人が、そんなことを気にしてる!(けらけら)
カラスウリ:
カラスウリ: ……………乗っ取られ感で、わーっとなってる人には、
カラスウリ: 鋭い衝撃音を立てるとか、意外な話しかけ方とか
カラスウリ: そういうことをすると、
カラスウリ: それがきっかけで、衝動が止まる場合が、
カラスウリ: まれにあるんだってね。
私: え……?
私: カラスウリさん、なんで、そんなことを……
カラスウリ: 患者を救えなかった医者と話したことがあるんだ……
カラスウリ:
カラスウリ: 私が人間だったら、
カラスウリ: 抱きしめてあげられるのに……辛かったね……
私: カラスウリさん……
私: もう! もう……! ううう、あああああ(泣く)。
カラスウリ: …………秋が深まったら、
カラスウリ: 私も鳥の卵くらいの真っ赤な美しい実をつけるから、
カラスウリ: また見に来てくれたらうれしいな。