台本概要

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タイトル ハンカチとリトルマジック(ト書き)
作者名 ヒロタカノ  (@hiro_takano)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 4人用台本(男1、女2、不問1) ※兼役あり
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どこかなにかで使っていただけたら幸いです。

「使ったよ」とでもコメントいただけたらありがたいです。

いつかどこかで誰かのお役に立ちますように。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
真理子 29 マジシャンの父を師匠と慕う娘。回想は小学生時。
和樹 16 歳のわりには大人びてるイケメン。回想は小学生時
静香 9 密かに和樹のことが好きなクラスメート
生徒 不問 2 クラスメート(モブのようなもの。どなたか兼ね役で)
ト書き 不問 30 ナレーションとして一役
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
○:土手(回想)(夕) ト書き:土手で少年時代の大久保和樹が膝を抱え座っている。 ト書き:頬に涙の筋があり、目も赤く腫れている。 ト書き:そこへ時田真理子が和樹の隣に座って、 真理子:「あなた、何かつらいことがあったですか?」 ト書き:真理子の方を振り向かず和樹は、 和樹:「親父が、死んだ」 真理子:「それは悲しいことですよね?…よし、私におまかせください。」 和樹:「…」 ト書き:相変わらず振り向かず川辺を見る和樹。 ト書き:真理子はえっへんと胸をはり、 真理子:「マジシャンは人を幸せにするものと師匠から教わりました。師匠ことお父さんは偉大なるマジシャンなのです。見ててくださいねぇ!」 真理子はポケットから白いハンカチを取り出し、自信たっぷりに、 真理子:「レディース&ジェントルマン!ここに取り出したるはタネも仕掛けもないただのハンカチです!」 ○:和樹の教室(朝) ト書き:高校の登校風景。朝のホームルーム前の教室、 ト書き:『おはよう』と教室のドアを開け入ってくる生徒や、 ト書き:机を囲みおしゃべりする生徒達。そこへ勢いよくドアを開け、 ト書き:ハンカチを右手に持ちバンザイのポーズで高校生、時田真理子が入ってきて、 真理子:「おはようございます、みなさん!レディース&ジェントルマンです!!」 ト書き:真理子の大声に静まり、真理子の方を振り向く生徒達。 ト書き:注目され真理子は、軽快なステップで和樹の座る席に向い、 真理子:「おはようございます、和樹君」 和樹:「…おう」 ト書き:頬杖をついて、気だるそうに返事を返す高校生、大久保和樹。そして生徒の一人がにやけながら、 生徒:「おうおう、今日も和樹とミスターマリッ子の夫婦漫才が始まるぞ」 真理子:「夫婦漫才ではありません!奇跡のマジックショーです!」 生徒:「いいからいいから。おーいみんな、今日もミスターマリッ子の夫婦漫才が始まるぞ、はい、拍手!」 ト書き:はやし立てる生徒にドッと笑う生徒達。パラパラと拍手がするなか、えっへんと手を腰に当て立つ真理子。 真理子:「…こほん。さぁて、ここに取り出したる白いハンカチ。タネも仕掛けもありません」 ト書き:和樹の前で得意げにハンカチをひらひらさせる真理子。興味なさそうな和樹。 真理子:「このハンカチからなんと!とんでもないミラクルが!よぉく見ててくださいねぇ…ワン、ツー、ス…」 ト書き:『スリー』と言う前に『ぽっぽ』という鳴き声が真理子の制服のポケットから聴こえる。 ト書き:ハンカチを持ったまま、固まる真理子。和樹は、 和樹:「今日は、鳩か?」 真理子:「…鳩です」 ト書き:ぷっ、と吹き出す生徒達。真理子は、 真理子:「き、今日のところはこの辺で、み、見逃してやるぅ」 ト書き:逃げるようにパタパタと教室を去る。 和樹:「時代劇の悪役かお前は?」 ト書き:二人のやりとりを微笑ましく見守る生徒達。 ト書き:その中に、窓際の最後列の席で、腕を組み二人を観察するように加藤静の。 ○:学校の廊下(朝) ト書き:軽快に廊下を歩く真理子。 真理子:「今日こそ、絶対成功させるです。よろしくです、相棒」 ト書き:『ぽっぽ』と真理子の制服の中で鳴く鳩。そこへ教材を持った静香が立ち塞がり、 静香:「時田さん?ちょっといいかしら」 ○:学校の階段(朝) ト書き:階段の踊り場で、向かい合って立つ真理子と静香。 静香:「今日も大久保君のところへ行くの?」 真理子:「はいです。今日こそ奇跡のマジックを和樹君に披露いたします!」 静香:「毎日毎日がんばるわね。…ねえ、ところで。あなたと大久保君って恋人同士なの?」 真理子:「恋人?どんでもないです!」 静香:「じゃあなんで付きまとうの?」 真理子:「付きまとうだなんて。和樹君は昔、悲しいことがありました。今でもそれを引きずっています。それはいけません。マジックは人を幸せにすると師匠である父から教わりました。だから私もマジックで人を幸せにしたいのです」 静香:「へぇ…。じゃあ大久保君を幸せにする役は私でもいいわけね」 真理子:「え?」 静香:「私、大久保君のことが好きなの」 真理子:「えええ!?」 ト書き:静香は真理子をにらんで、 静香:「私だけじゃないわ。他にも彼を狙っている女子はいるのよ。だから、彼のこと好きでもないなら彼の周りをうろうろしないでくれるかしら。真剣に彼と付き合いたい人達に迷惑よ。」 ト書き:さらに静香は冷笑して、 静香:「だいたい満足に出来ない手品を見せて、人を幸せにできるのかしらね?」 ト書き:うつむいて反論できない真理子。そこに和樹が歩いてきて、 和樹:「よお、真理子。それに加藤か?珍しい組み合わせだな。1時間目理科室だろ?早く移動しないと先生にどやされるぞ?」 静香:「ちょうど良かった。大久保君、話があるの。ちょっとついて来てくれない?」 和樹:「…は?別にいいけど…」 ト書き:立ち去る和樹と静香。取り残される真理子 ○:土手(夕方) ト書き:夕日を背にマジックの練習をする真理子。 真理子:「さぁて、この白いハンカチから何が飛び出すのでしょう!?ワン・ツー…ス」 『スリー』と言う前に、真理子の制服の胸元から顔を出す鳩 真理子:「だぁ!また失敗です。鳩さん、ちょっと大人しくしててください!」 真理子の大声に驚いて真理子の胸元でバサバサと暴れる鳩 真理子:「わ、ごめんなさい!鳩さんごめんなさい!大人しくして、わっ!!」 ト書き:胸元から飛び立つ鳩、その拍子に真理子は土手に仰向けで倒れる。 ト書き:ハンカチが真理子の手を離れてヒラヒラと舞う。 真理子:「…また失敗です。」 ト書き:仰向けのまま空を見上げる真理子。そこに和樹がやってきて、真理子を見下ろす。和樹は、 和樹:「よお、マリッ子。学校サボって手品の練習か?」 ト書き:真理子、仰向けのまま、 真理子:「手品じゃないです。マジックです。奇跡とミラクルのマジックです!」 和樹:「奇跡ねぇ…。なかなか起きないな、奇跡。あれから7年も経つのにな」 ト書き:苦笑いして真理子の隣に座る和樹。真理子は、 真理子:「私、きっと才能ないです。失敗ばかりして全然才能ないです。これじゃいつまでたっても和樹君を幸せにできません」 和樹:「俺を?」 真理子:「加藤さんに言われました。『満足に出来ない手品を見せて人を幸せに出来るのか?』って。そうです!そのとおりです!悔しすぎてグゥの根もでません。…あれ、おかしいです。目から涙が…こんなタネ仕込んだつもりじゃないのに…あれ…?」 ト書き:目が潤み、やがてボロボロと涙を流す真理子。和樹、真理子のハンカチを拾い、真理子の顔に被せる。 真理子:「和樹君?なにを?前が、前が見えないです!」 ト書き:手足をバタバタさせる真理子、和樹はハンカチを被せたまま、 和樹:「加藤に告白された。でも断った。」 真理子:「えええ?もったいない!あんなに綺麗な人なのに!」 和樹:「好きでもない女子と付き合うほど器用じゃねえよ」 ト書き:パタと手足を止める真理子。 和樹:「それに、調子狂うんだよ、一日一回はお前のダメ手品を観ないとな」 真理子:「手品じゃないです。師匠である父直伝の…」 ト書き:反論しようと起き上がろうとする真理子。和樹はハンカチを被せたまま真理子を抑える。 和樹:「あのな、言い忘れてたけどさ。俺、お前の一生懸命やってるとこ見てるの結構楽しいぜ」 真理子:「…え」 和樹:「だから、このハンカチをとったらいつもの馬鹿元気なミスターマリッコを見せてくれよな?それ、ワン・ツー・スリー」 ト書き:和樹、真理子からハンカチをとる。真理子はガバッと起き上がり、和樹を笑顔で見て、 真理子:「和樹君、見ててください!明日こそ絶対成功させるです」 和樹:「ばーか。10年早いわ」 ト書き:コツン、と真理子を拳骨で軽くこづく和樹。

○:土手(回想)(夕) ト書き:土手で少年時代の大久保和樹が膝を抱え座っている。 ト書き:頬に涙の筋があり、目も赤く腫れている。 ト書き:そこへ時田真理子が和樹の隣に座って、 真理子:「あなた、何かつらいことがあったですか?」 ト書き:真理子の方を振り向かず和樹は、 和樹:「親父が、死んだ」 真理子:「それは悲しいことですよね?…よし、私におまかせください。」 和樹:「…」 ト書き:相変わらず振り向かず川辺を見る和樹。 ト書き:真理子はえっへんと胸をはり、 真理子:「マジシャンは人を幸せにするものと師匠から教わりました。師匠ことお父さんは偉大なるマジシャンなのです。見ててくださいねぇ!」 真理子はポケットから白いハンカチを取り出し、自信たっぷりに、 真理子:「レディース&ジェントルマン!ここに取り出したるはタネも仕掛けもないただのハンカチです!」 ○:和樹の教室(朝) ト書き:高校の登校風景。朝のホームルーム前の教室、 ト書き:『おはよう』と教室のドアを開け入ってくる生徒や、 ト書き:机を囲みおしゃべりする生徒達。そこへ勢いよくドアを開け、 ト書き:ハンカチを右手に持ちバンザイのポーズで高校生、時田真理子が入ってきて、 真理子:「おはようございます、みなさん!レディース&ジェントルマンです!!」 ト書き:真理子の大声に静まり、真理子の方を振り向く生徒達。 ト書き:注目され真理子は、軽快なステップで和樹の座る席に向い、 真理子:「おはようございます、和樹君」 和樹:「…おう」 ト書き:頬杖をついて、気だるそうに返事を返す高校生、大久保和樹。そして生徒の一人がにやけながら、 生徒:「おうおう、今日も和樹とミスターマリッ子の夫婦漫才が始まるぞ」 真理子:「夫婦漫才ではありません!奇跡のマジックショーです!」 生徒:「いいからいいから。おーいみんな、今日もミスターマリッ子の夫婦漫才が始まるぞ、はい、拍手!」 ト書き:はやし立てる生徒にドッと笑う生徒達。パラパラと拍手がするなか、えっへんと手を腰に当て立つ真理子。 真理子:「…こほん。さぁて、ここに取り出したる白いハンカチ。タネも仕掛けもありません」 ト書き:和樹の前で得意げにハンカチをひらひらさせる真理子。興味なさそうな和樹。 真理子:「このハンカチからなんと!とんでもないミラクルが!よぉく見ててくださいねぇ…ワン、ツー、ス…」 ト書き:『スリー』と言う前に『ぽっぽ』という鳴き声が真理子の制服のポケットから聴こえる。 ト書き:ハンカチを持ったまま、固まる真理子。和樹は、 和樹:「今日は、鳩か?」 真理子:「…鳩です」 ト書き:ぷっ、と吹き出す生徒達。真理子は、 真理子:「き、今日のところはこの辺で、み、見逃してやるぅ」 ト書き:逃げるようにパタパタと教室を去る。 和樹:「時代劇の悪役かお前は?」 ト書き:二人のやりとりを微笑ましく見守る生徒達。 ト書き:その中に、窓際の最後列の席で、腕を組み二人を観察するように加藤静の。 ○:学校の廊下(朝) ト書き:軽快に廊下を歩く真理子。 真理子:「今日こそ、絶対成功させるです。よろしくです、相棒」 ト書き:『ぽっぽ』と真理子の制服の中で鳴く鳩。そこへ教材を持った静香が立ち塞がり、 静香:「時田さん?ちょっといいかしら」 ○:学校の階段(朝) ト書き:階段の踊り場で、向かい合って立つ真理子と静香。 静香:「今日も大久保君のところへ行くの?」 真理子:「はいです。今日こそ奇跡のマジックを和樹君に披露いたします!」 静香:「毎日毎日がんばるわね。…ねえ、ところで。あなたと大久保君って恋人同士なの?」 真理子:「恋人?どんでもないです!」 静香:「じゃあなんで付きまとうの?」 真理子:「付きまとうだなんて。和樹君は昔、悲しいことがありました。今でもそれを引きずっています。それはいけません。マジックは人を幸せにすると師匠である父から教わりました。だから私もマジックで人を幸せにしたいのです」 静香:「へぇ…。じゃあ大久保君を幸せにする役は私でもいいわけね」 真理子:「え?」 静香:「私、大久保君のことが好きなの」 真理子:「えええ!?」 ト書き:静香は真理子をにらんで、 静香:「私だけじゃないわ。他にも彼を狙っている女子はいるのよ。だから、彼のこと好きでもないなら彼の周りをうろうろしないでくれるかしら。真剣に彼と付き合いたい人達に迷惑よ。」 ト書き:さらに静香は冷笑して、 静香:「だいたい満足に出来ない手品を見せて、人を幸せにできるのかしらね?」 ト書き:うつむいて反論できない真理子。そこに和樹が歩いてきて、 和樹:「よお、真理子。それに加藤か?珍しい組み合わせだな。1時間目理科室だろ?早く移動しないと先生にどやされるぞ?」 静香:「ちょうど良かった。大久保君、話があるの。ちょっとついて来てくれない?」 和樹:「…は?別にいいけど…」 ト書き:立ち去る和樹と静香。取り残される真理子 ○:土手(夕方) ト書き:夕日を背にマジックの練習をする真理子。 真理子:「さぁて、この白いハンカチから何が飛び出すのでしょう!?ワン・ツー…ス」 『スリー』と言う前に、真理子の制服の胸元から顔を出す鳩 真理子:「だぁ!また失敗です。鳩さん、ちょっと大人しくしててください!」 真理子の大声に驚いて真理子の胸元でバサバサと暴れる鳩 真理子:「わ、ごめんなさい!鳩さんごめんなさい!大人しくして、わっ!!」 ト書き:胸元から飛び立つ鳩、その拍子に真理子は土手に仰向けで倒れる。 ト書き:ハンカチが真理子の手を離れてヒラヒラと舞う。 真理子:「…また失敗です。」 ト書き:仰向けのまま空を見上げる真理子。そこに和樹がやってきて、真理子を見下ろす。和樹は、 和樹:「よお、マリッ子。学校サボって手品の練習か?」 ト書き:真理子、仰向けのまま、 真理子:「手品じゃないです。マジックです。奇跡とミラクルのマジックです!」 和樹:「奇跡ねぇ…。なかなか起きないな、奇跡。あれから7年も経つのにな」 ト書き:苦笑いして真理子の隣に座る和樹。真理子は、 真理子:「私、きっと才能ないです。失敗ばかりして全然才能ないです。これじゃいつまでたっても和樹君を幸せにできません」 和樹:「俺を?」 真理子:「加藤さんに言われました。『満足に出来ない手品を見せて人を幸せに出来るのか?』って。そうです!そのとおりです!悔しすぎてグゥの根もでません。…あれ、おかしいです。目から涙が…こんなタネ仕込んだつもりじゃないのに…あれ…?」 ト書き:目が潤み、やがてボロボロと涙を流す真理子。和樹、真理子のハンカチを拾い、真理子の顔に被せる。 真理子:「和樹君?なにを?前が、前が見えないです!」 ト書き:手足をバタバタさせる真理子、和樹はハンカチを被せたまま、 和樹:「加藤に告白された。でも断った。」 真理子:「えええ?もったいない!あんなに綺麗な人なのに!」 和樹:「好きでもない女子と付き合うほど器用じゃねえよ」 ト書き:パタと手足を止める真理子。 和樹:「それに、調子狂うんだよ、一日一回はお前のダメ手品を観ないとな」 真理子:「手品じゃないです。師匠である父直伝の…」 ト書き:反論しようと起き上がろうとする真理子。和樹はハンカチを被せたまま真理子を抑える。 和樹:「あのな、言い忘れてたけどさ。俺、お前の一生懸命やってるとこ見てるの結構楽しいぜ」 真理子:「…え」 和樹:「だから、このハンカチをとったらいつもの馬鹿元気なミスターマリッコを見せてくれよな?それ、ワン・ツー・スリー」 ト書き:和樹、真理子からハンカチをとる。真理子はガバッと起き上がり、和樹を笑顔で見て、 真理子:「和樹君、見ててください!明日こそ絶対成功させるです」 和樹:「ばーか。10年早いわ」 ト書き:コツン、と真理子を拳骨で軽くこづく和樹。