台本概要

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タイトル 彩る春に〜イロハル〜【3話-黄色】
作者名 ゆる男  (@yuruyurumanno11)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 5人用台本(男2、女3)
時間 30 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 憧れの先輩、天宮心春と相合傘をすることになった青哉はその後浮かれ続ける。
それを見てイラつく紅だが、心春は悪い人でもないと気付く?

黄色の気持ち



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

シリーズ物のラブコメなので続きは追って投稿します!
楽しんでくださいませー!

キャラの性別を変えなければ異性のキャラを演じても大丈夫です!
過度なアドリブなどは控えてくださいませ!

野良劇や約束劇で使用する時に
X(ツイッター)で呟いて頂けると今後のモチベーションに繋がります!!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
青哉 95 (せいや)青と呼ばれてる。アホな性格だが臆病でもあり、真っ直ぐでもある
66 (べに)赤と呼ばれてる。気が強い性格だが、どこか弱さがある
黄金 59 (こがね)黄色と呼ばれてる。優しい性格だが言うことはちゃんと言う
心春 128 (こはる)独特な感性を持っている。一度自分の世界に入ると周りが見えない
紗雪 58 (さゆ)ノリがいい陽キャ。それでも心春にはどこか敵わない所がある
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
彩る春に〜イロハル〜【3話-黄色】 青哉:(どうして……) 心春:……ひっ! 青哉:(どうして!) 心春:怖い〜 青哉:(どうして〜〜!!) 0:【間】 0:【タイトルコール】 黄金:『彩る春に』 紗雪:『イロハル』 0:【間】 青哉:(今、とんでもない事が起きていますので状況を説明しましょう!現場の青哉(せいや)さーん!) 青哉:(はーい!今は激しく雨が降っております!雨雲の様子から落雷などに注意した方がいいかもしれません!だって落雷が落ちたら……その瞬間に) 0:雷が落ちる 心春:きゃあああああーー!!! 青哉:ある意味俺に落雷が落ちるからですーー!! 0:【間】 0:しばらく、駅のホームで休む 心春:取り乱してしまって大変ごめん 青哉:あ、ああ、よかったです。落ち着いたみたいで 心春:空が落ち着かない限りはあたしも落ち着くことは無いよ 青哉:ああ。そうですか。でも天宮(あまみや)先輩が雷怖いなんて意外だなー 心春:地震雷火事親父は怖いって教わってるから 青哉:ビビり方が尋常じゃないですけどね 心春:子供の頃に、どうしてもたんぽぽの絵が描きたくてさ、外に出たことがあったの 青哉:子供の頃から絵、描くの好きだったんですね 心春:そしたら急に雨が降り出して、気づいた時には雷の稲妻みたいなのが沢山見えて、泣きながら家に帰ったんだ 青哉:それはトラウマになりますね 心春:ずぶ濡れになったもんだから、その時はお母さんにこっぴどく… 青哉:こっぴどく……? 心春:褒められた 青哉:なんでだよ!……あ、ごめんなさい 心春:久々に叫んだらお腹空いた 青哉:あ、俺コロッケサンドありますよ?食べます? 心春:いいの? 青哉:はい。1つは昼に食ったんであげます 心春:ありがとう 青哉:はい 心春:ん? 青哉:え?いらないです? 心春:食べる準備は出来てる。あーん 青哉:へ? 心春:ああーーー 青哉:まさか、 心春:はあうー(早くー) 青哉:あ…… 心春:あーん。んーんー。 青哉:ふわあ。うさぎ見てるみたいだ……いや、そうじゃなかった!ど、どうですか?コロッケサンドのお味は 心春:んー。雪見だいふくの味がする 青哉:嘘だろ!? 心春:でも、この味、気に入った。ありがとう 青哉:……ほ、ほんとですか!?やったー! 心春:……またそれやってる 青哉:嬉しい時はやったーなんですよ! 心春:そうなんだ 青哉:ほら、先輩もやってみて下さい。やったー!って 心春:や、やったー 青哉:そうそう!やったー!やったー! 心春:やったー。やったー(青哉のやったーと同時に) 青哉:ははっ。何色か見えてきました? 心春:………何となく? 青哉:そうですか。今度ははっきり見えてくるといいですね! 心春:……ありがとう。覚えとく。嬉しい時はやったーって 青哉:はい!是非! 心春:うん。んじゃ。また明日 青哉:はい。さようなら 0:2人は別れる 青哉:……うふっ!うへへへへ〜〜!また明日かー! 0:【間】 0:次の日 紗雪:おはよーこはるん! 心春:おはよー 紗雪:今日もいい天気だね! 心春:いい天気だね。やったー 紗雪:……え? 心春:何か? 紗雪:あ、いや、なんでも 心春:そっか。やったー 紗雪:ごめんやっぱ気になる!なにそれ!? 心春:知らないの?嬉しい時はやったーって言うの 紗雪:いや、わかるけど、普通、本当に嬉しい時に言わない? 心春:嬉しい時? 紗雪:そう、滅多に言わないと思うけどな、やったーなんか 心春:そうなんだ。……んー。難しいなー。 紗雪:あ、じゃあまたこはるんの絵でも描いてあげようか? 心春:それはいらない 紗雪:なんでよ! 0:場面転換。別の教室にて 黄金:おーい。青ー? 青哉:んにへ〜! 紅:きもっ 青哉:あ〜。うふん〜! 黄金:とまあ、こんな感じで朝からニヤニヤしてるんだ 紅:ふーん。……全く、昨日の放課後に何かあったのかしらね? 黄金:さあ? 紅:天宮先輩と雨の中相合傘してたとか? 青哉:ぎ、ギクゥゥ!おい赤、なんでそれを! 紅:いや、言ってみただけよ 黄金:ほ、本当なのか? 青哉:ああ。それは酷く大雨の昨日だった。あの日は雷も鳴っていてな…その後……その後に……あへっ。あへへっ。あへへへへへーー!! 紅:二度と笑うなーー!! 青哉:スマーーイル!!(殴られる) 黄金:でも、いつの間にそんな仲良くなったんだ? 青哉:いや、俺にもわかんねーよ。嫌われたと思ってたからさ。でも傘持ってなかったみたいだし。んで、あの後……あへっ。……いかんいかん。笑ってはいけない!うふふ! 紅:いいんじゃない?嫌われてたと思ってたけど、結局何ともなかったんでしょ?ハッピーエンドじゃない 青哉:ハッピーエンドってなんだよ!別にエンドはしてないし! 黄金:でもさー。青。相合傘してる時にドキドキした? 青哉:そりゃあもちろん!ドキドキし過ぎて死ぬかと思ったわ 黄金:認めちゃえよ。もう先輩が好きなんだろ? 青哉:……え!?いやいや!好きとかそんなんじゃ! 紅:好きでしょ。どう考えても 青哉:……そんなんじゃねーって!本当に! 黄金:………そうなんだな 青哉:……まあ、可愛らしい人だなーとは思ってる 黄金:ああ。キモイな 紅:うん。キモイ 青哉:お前ら心ってやつ知らないのか!? 紅:今回ばかりは仕方ないでしょ 青哉:はあ。そんなこと言ってたら今すぐ天宮先輩に会いたくなってきたな…… 心春:あたし? 青哉:そう。あたしに会いた……え!?えええーー!!天宮先輩!?いいい、いつから!? 心春:いまさっき来た。 黄金:あっはっは!こんな展開あるんだなー 紗雪:こはるん!待ってよー! 青哉:わ、若菜先輩まで!? 紗雪:ほえ?おお!青哉くんじゃん!あれ?こはるんと知り合い? 心春:サユも知り合いだったの? 紗雪:そうだよ。なーんだ、お互い知り合いだったんだね。……あ、その子は 紅:……っ! 紗雪:名前なんだっけ? 紅:……福田紅(ふくだべに)です 紗雪:紅ちゃんねー!昨日ぶりだね 紅:あ、はい 青哉:赤も知り合いだったの? 紅:う、うん。ちょっとね 紗雪:その子は? 黄金:ああ、沖田黄金(おきたこがね)です。天宮先輩とはちょっとだけ話したことあるくらいですけど、青がいつもお世話になってます 紗雪:君は礼儀正しいね! 黄金:ああ、まあ。父親が社長なんでちょっと真似しちゃってるのかも 紗雪:凄いねー!しっかりしてそうなのもそういうことか〜! 黄金:とんでもないです 紗雪:んでー!?こはるんは何しに2年生の教室まで来たの? 心春:あ、そうだった。アオ 青哉:……え?あ、はい? 心春:おはよー 青哉:お、おはようございます 心春:やったー 青哉:え? 心春:これだけ言いに来た 紗雪:何それー!またやったーなの? 心春:んじゃ 青哉:ああ、お、お疲れ様です 紗雪:あ、待ってよー!3人ともー!あでゅー! 0:2人は自分たちの教室に戻る 青哉:ああー。かわいい 黄金:心の声漏れてるな 紅:……… 黄金:赤?大丈夫? 紅:……何が? 黄金:さっきから笑ってないように見えるけど 紅:うるさいわね。ほっときなさい 黄金:はいよ 0:場面転換。放課後 紗雪:ふぅー!やっと授業終わったー!こはるん!今日はすぐ帰る? 心春:ううん。少し描いてから帰る 紗雪:好きだねー。うちはバイトあるからすぐ帰るよ? 心春:うん。いってらっしゃい 紗雪:あ、ちょっと!いってらっしゃいって言いながら先に行かないでよ! 0:【間】 紅:青は今日も補習? 黄金:みたいだな 紅:目付けられてからずっとね 黄金:ほんとだな 紅:……… 黄金:元気ないな。赤 紅:そう?別に 黄金:青が遠くに行く感じがする? 紅:何言ってんの?そんなわけないでしょ 黄金:だよな 紅:変なこと言わないで 黄金:青に好きな人が出来たら赤は何も思わないのかなーって思って 紅:……思わない 黄金:本当に? 紅:何とも思ってないって言ってるでしょ!あんたもいい加減殴るわよ!? 黄金:……ああ。ごめん 紅:私、先帰るから 黄金:お、おう。気をつけて 0:紅は先に荷物を持って教室を出る 黄金:はあ。何してんだろ、俺 0:【間】 紅:『彩る春に』 青哉:『イロハル』 黄金:(青に好きな人が出来たらそれは喜ばしい事だと思うけど、どうしてか素直に喜べない自分がいる。それと同時に悲しい顔を浮かべるやつもいるから) 黄金:(友達として、親友として、その恋を応援してやりたい。その気持ちとは裏腹に。お前が居なかったら…。なんて悪いことを考えてしまう。そんな自分を正当化したくて、ついあいつを傷付けてしまうんだ) 黄金:………お? 心春:……… 黄金:天宮先輩 心春:……君は 黄金:沖田黄金(おきたこがね)ですよ 心春:どうも 黄金:何か描いてるんですか? 心春:うん 黄金:見ててもいいですか? 心春:邪魔しないならどうぞ 黄金:……… 心春:……… 黄金:……… 心春:……ねえ、キイロくん 黄金:はい? 心春:あたしが絵を描いてるとこ見てて楽しい? 黄金:いいえ?ちっとも楽しくないですよ? 心春:じゃあなんで見てるの? 黄金:んー。先輩がどんな人かを見てるだけです 心春:何それ 黄金:受け流してもらってもいいんですけど、ちょっと話しますね 心春:なに? 黄金:俺、好きな人が居るんです 心春:……へえ 黄金:その子は、いつも見えない何かと戦ってるような子で、時には怒ったり、悲しんだりする繊細な子なんですよ 心春:そう 黄金:だからこそ、俺がその子を守ってやらないとって思って 心春:あの、キイロくん? 黄金:はい? 心春:それをあたしに言ってどうするの? 黄金:どうもしないです。ただ、誰にも言えないから先輩に話しただけですよ 心春:どうして? 黄金:人に興味無さそうだから。こういうのにいちいち干渉しないと思って 心春:………そっか 黄金:まあ、さっきも言った通り俺の独り言だと思って受け流してください 心春:じゃあ1つ訂正させて 黄金:はい? 心春:あたしが人に興味が無いって言ったけど、そんなこともない 黄金:……そうなんですね 心春:うん 黄金:なら、色んな興味を解消してくれる人が居たら尚、良しですね 心春:………うん 黄金:お邪魔してすいません。じゃあ俺はこれで 心春:んじゃ 0:黄金はその場を去った 0:場面転換 青哉:あれ?赤? 紅:青 青哉:何やってんの?こんなとこで 紅:別に?補習終わったの? 青哉:終わったよ。今日も地獄だった〜! 紅:一緒に…帰らない? 青哉:ん?黄色は? 紅:あいつは一人で帰ったよ 青哉:そっか、黄色が赤を1人にするって珍しいなー 紅:……え?たまにはあるでしょ? 青哉:まあそんな日もあるか!じゃあ久しぶりに2人だし奢ってくれー! 紅:調子に乗るな!! 青哉:まっくがいいーー!!(殴られる) 紅:全く… 青哉:お?最近赤はピリピリしてたけど、ちょっとは機嫌良くなったか? 紅:は?いつもこんな感じよ! 青哉:そうかそうか〜! 紅:……ねえ、青 青哉:ん? 紅:………いや、なんでもない 青哉:なんだよ 紅:なんでもない!もうマック奢らないから! 青哉:えー!いーけーずー! 紅:キモイ! 青哉:あ、そういや、シノは相変わらず元気か? 紅:ああ、元気よ。ちょっと太ってきたし 青哉:そっか〜!良かった良かった! 紅:あんたも変わらないわね 青哉:ん?何が? 紅:うるさい 青哉:なんで!? 0:【間】 0:ある日のこと 紗雪:おーーい!紅(べに)ちゃーーん!! 紅:……ん?げっ! 紗雪:げってなに!?おはよー! 紅:お、おはようございます 紗雪:今日はお友達は? 紅:学校行く時くらいは一人ですよ 紗雪:そうなんだ!みんなと居て楽しい? 紅:そ、そりゃ楽しいですけど 紗雪:へぇーそれはよかったー!中学から友達なの? 紅:そうです。青に関しては同じクラスでした 紗雪:仲良しだねぇー! 紅:うるさい人だなー 紗雪:あのさ、そんな紅ちゃんにお願いなんだけどね 紅:なんです? 紗雪:こはるんと、仲良くしてあげてね 紅:……天宮先輩と? 紗雪:うん!こはるんはさ、高1からずっと一人ぼっちで、友達いなかったからさ。一人でも話せる人が増えたらいいなーって思ったの 紅:………そう、ですか 紗雪:うちも最初は大変だったんだからー!話しかけても無視だったし 紅:……え?昔から無視してたんですか? 紗雪:え?昔のこはるん知ってるの? 紅:あ、いや、……そういう訳じゃないですけど 紗雪:そっか。でもまあ、今はちょっとずつ人と話せるようになったからさ。仲良くしてあげて 紅:……わかりました 0:【間】 心春:……お? 紅:あ 心春:おはよう。ベニ 紅:……おはよう…ございます… 心春:やったー 紅:……え? 心春:嬉しい時はやったーって言うんだって 紅:……なんですか?それ 心春:アオが言ってた 紅:そ、そうなんですね。あいつはいつも単純だから 心春:単純になれるのは、あたしも羨ましいけどね 紅:……え? 心春:アオはあたしの知らないことを教えてくれるの。意外とね 紅:……天宮先輩にとって…。青はどんな存在なんですか? 心春:どんな存在?んー。アオイロ? 紅:んにゃ!?そ、そういう事じゃなくて! 心春:どういうこと? 紅:わからないならいいです!話にならない 心春:そっか 黄金:お?珍しい組み合わせですねー。お二人さん 紅:黄色…… 心春:おはよう。キイロくん 黄金:おはようございます 心春:やったー 黄金:……それ流行ってるんすか? 心春:わかんない。けど、嬉しい時はやったーって言うんだって 紅:そういうの馬鹿の一つ覚えって言うんですよ? 心春:へぇー 黄金:赤、いつの間に天宮先輩と仲良くなったんだ? 紅:た、たまたまよ。仲良くはない 黄金:ははっ。そうか 紅:早く教室行くよ! 黄金:はいよー 0: 黄金:(まあ、天宮先輩は悪い人でもないしな) 0:【間】 0:そして、放課後になる 青哉:……よし!っ! 0:青哉は走って中庭の方へ行く 青哉:はあ。はあ。居た! 心春:……ん? 青哉:天宮先輩が絵を描いてる姿を見に来ました 心春:また1人増えた 青哉:え?なんの事です? 心春:なんでもない。 青哉:そうですか 心春:アオはあたしが描いてるとこ見てて楽しいの? 青哉:はい。楽しいですよ 心春:………なんで? 青哉:だって、絵を描いてる時の先輩、真剣だから 心春:……そう? 青哉:はい。いつ先輩の表情が変わるのかなーって 心春:自分じゃわからないね 青哉:そうですか?でも、それがたのしいんです 心春:……あたしの小学校の時のあだ名聞く? 青哉:なんです? 心春:無色 青哉:……無色? 心春:そう。表情も変えないで、何に対しても無関心で、感情が無い。だから無色ってあだ名を付けられたの 青哉:そ、それは酷い 心春:でも、それは自分でも認めてるからいいの。アオもわかると思うけど、私変だし、だから自分の表情とかはわからない 青哉:天宮先輩は……変では無いです 心春:……なんで? 青哉:だって、先輩は桜の花を笑ってるって言ったんですよ?こんな素敵な人俺は見たことないです! 心春:……アオ 青哉:色が無いって言われたなら、これからどんな色にだってなれますよ!素敵な絵を描く、素敵な先輩なら!俺が保証します! 心春:……じゃあ、あたしがどんな色になるか、アオも手伝ってよ 青哉:もちろんですよ! 心春:ありがとう 青哉:そうだ、3階の渡り廊下に飾られてる桜の絵、あの絵を描いてる時に先輩と初めて会ったんだ 心春:え?そうなの? 青哉:あれ?覚えてるって言ってなかったですか? 心春:………覚えてる。多分 青哉:でも、やっと俺の気持ちが先輩に伝わったのかなって! 心春:なに?気持ちって 青哉:ほら、手紙に書いたじゃないですか! 心春:手紙?あー。アオが渡してくれたやつ? 青哉:そうです!伝わりました!? 心春:メッセージ性とかは感じられなかったな 青哉:えぇ!?俺そんな文才ないかな!? 心春:文才?何言ってるの? 青哉:いや、たった一言ですよ?俺が書いたのは 心春:………え? 青哉:………え? 心春:………ごめん。また後で確認するね 青哉:あ、はい 青哉:(あ、あれー?伝わってなかったのかな?) 0:場面転換 紗雪:やっほー!こはるん! 心春:ども 紗雪:こはるんがビデオ通話なんて珍しいねー!なんかいけないことしてる気分でテンション上がるよー! 心春:どういうこと? 紗雪:いやーこっちの話。んで?どうしたの? 心春:いや、なんかね、身に覚えが無ければいいんだけどさ 紗雪:なに? 心春:前にさ、あたしに絵を描いたって言ってなかった? 紗雪:うん。書いたよ。あれは最高傑作だった! 心春:それってさ。これのこと? 紗雪:……ん?あれ!?なんでこはるんが持ってるの!? 心春:…………やっぱそうなんだ 紗雪:無くしたと思ったのにどうして!? 心春:わかんない!けど、これを渡してきたのがさ…… 紗雪:………え? 心春:うん。アオなんだよね 紗雪:ええーー!!なんで青哉くんが!?うちの代わりに渡してくれたとかじゃないの? 心春:いや、どうだろ?多分そうじゃない 紗雪:じゃあどういうこと? 心春:あたしに伝えたい事を書いた手紙だって言ってた 紗雪:な、なにそれー! 心春:どうしよう…。あたしこれ渡された時、最初いらないって言っちゃったんだよ 紗雪:なんでそんなこと言っちゃうのー!?手紙ってラブレターでしょ? 心春:ら、ラブレター? 紗雪:そうだよ!青哉くんが伝えたいことって告白とかじゃないの!? 心春:そ、そんなわけないでしょ。手紙渡される前は全然知らない人だったんだからさ 紗雪:いいや。その前にこはるんの絵をずっと見てたんだから、きっとこはるんのこと好きなんだよ 心春:……… 紗雪:どうするの?こはるんは 心春:別にどうもしないけど 紗雪:これからの事だよ!いらないって言っちゃったなら勘違いだったって言うべきだよ! 心春:……… 紗雪:こはるん? 心春:ほ、本当にラブレターだとしたら、アオはあたしのこと好きなの? 紗雪:そりゃそうでしょ 心春:……… 紗雪:あれ?やったーって言わないの? 心春:え?あ、うん。言わない 紗雪:なんでよ!嬉しくないの!? 心春:さあね。よくわかんない 紗雪:もう!わかってあげてよー!そういう気持ちくらい! 心春:んじゃ 紗雪:あ!こはるん! 0:心春は電話を切る 心春:………んー。…あたしは真実出ない限りは疑いたい…けど……やったー? 心春:……あれ。なんか見えたかな?やったーの色。ぼんやりと見えたけどこんな感じか 心春:なんか、黄色いな 0:彩る春に〜イロハル〜【3話-黄色】〜END

彩る春に〜イロハル〜【3話-黄色】 青哉:(どうして……) 心春:……ひっ! 青哉:(どうして!) 心春:怖い〜 青哉:(どうして〜〜!!) 0:【間】 0:【タイトルコール】 黄金:『彩る春に』 紗雪:『イロハル』 0:【間】 青哉:(今、とんでもない事が起きていますので状況を説明しましょう!現場の青哉(せいや)さーん!) 青哉:(はーい!今は激しく雨が降っております!雨雲の様子から落雷などに注意した方がいいかもしれません!だって落雷が落ちたら……その瞬間に) 0:雷が落ちる 心春:きゃあああああーー!!! 青哉:ある意味俺に落雷が落ちるからですーー!! 0:【間】 0:しばらく、駅のホームで休む 心春:取り乱してしまって大変ごめん 青哉:あ、ああ、よかったです。落ち着いたみたいで 心春:空が落ち着かない限りはあたしも落ち着くことは無いよ 青哉:ああ。そうですか。でも天宮(あまみや)先輩が雷怖いなんて意外だなー 心春:地震雷火事親父は怖いって教わってるから 青哉:ビビり方が尋常じゃないですけどね 心春:子供の頃に、どうしてもたんぽぽの絵が描きたくてさ、外に出たことがあったの 青哉:子供の頃から絵、描くの好きだったんですね 心春:そしたら急に雨が降り出して、気づいた時には雷の稲妻みたいなのが沢山見えて、泣きながら家に帰ったんだ 青哉:それはトラウマになりますね 心春:ずぶ濡れになったもんだから、その時はお母さんにこっぴどく… 青哉:こっぴどく……? 心春:褒められた 青哉:なんでだよ!……あ、ごめんなさい 心春:久々に叫んだらお腹空いた 青哉:あ、俺コロッケサンドありますよ?食べます? 心春:いいの? 青哉:はい。1つは昼に食ったんであげます 心春:ありがとう 青哉:はい 心春:ん? 青哉:え?いらないです? 心春:食べる準備は出来てる。あーん 青哉:へ? 心春:ああーーー 青哉:まさか、 心春:はあうー(早くー) 青哉:あ…… 心春:あーん。んーんー。 青哉:ふわあ。うさぎ見てるみたいだ……いや、そうじゃなかった!ど、どうですか?コロッケサンドのお味は 心春:んー。雪見だいふくの味がする 青哉:嘘だろ!? 心春:でも、この味、気に入った。ありがとう 青哉:……ほ、ほんとですか!?やったー! 心春:……またそれやってる 青哉:嬉しい時はやったーなんですよ! 心春:そうなんだ 青哉:ほら、先輩もやってみて下さい。やったー!って 心春:や、やったー 青哉:そうそう!やったー!やったー! 心春:やったー。やったー(青哉のやったーと同時に) 青哉:ははっ。何色か見えてきました? 心春:………何となく? 青哉:そうですか。今度ははっきり見えてくるといいですね! 心春:……ありがとう。覚えとく。嬉しい時はやったーって 青哉:はい!是非! 心春:うん。んじゃ。また明日 青哉:はい。さようなら 0:2人は別れる 青哉:……うふっ!うへへへへ〜〜!また明日かー! 0:【間】 0:次の日 紗雪:おはよーこはるん! 心春:おはよー 紗雪:今日もいい天気だね! 心春:いい天気だね。やったー 紗雪:……え? 心春:何か? 紗雪:あ、いや、なんでも 心春:そっか。やったー 紗雪:ごめんやっぱ気になる!なにそれ!? 心春:知らないの?嬉しい時はやったーって言うの 紗雪:いや、わかるけど、普通、本当に嬉しい時に言わない? 心春:嬉しい時? 紗雪:そう、滅多に言わないと思うけどな、やったーなんか 心春:そうなんだ。……んー。難しいなー。 紗雪:あ、じゃあまたこはるんの絵でも描いてあげようか? 心春:それはいらない 紗雪:なんでよ! 0:場面転換。別の教室にて 黄金:おーい。青ー? 青哉:んにへ〜! 紅:きもっ 青哉:あ〜。うふん〜! 黄金:とまあ、こんな感じで朝からニヤニヤしてるんだ 紅:ふーん。……全く、昨日の放課後に何かあったのかしらね? 黄金:さあ? 紅:天宮先輩と雨の中相合傘してたとか? 青哉:ぎ、ギクゥゥ!おい赤、なんでそれを! 紅:いや、言ってみただけよ 黄金:ほ、本当なのか? 青哉:ああ。それは酷く大雨の昨日だった。あの日は雷も鳴っていてな…その後……その後に……あへっ。あへへっ。あへへへへへーー!! 紅:二度と笑うなーー!! 青哉:スマーーイル!!(殴られる) 黄金:でも、いつの間にそんな仲良くなったんだ? 青哉:いや、俺にもわかんねーよ。嫌われたと思ってたからさ。でも傘持ってなかったみたいだし。んで、あの後……あへっ。……いかんいかん。笑ってはいけない!うふふ! 紅:いいんじゃない?嫌われてたと思ってたけど、結局何ともなかったんでしょ?ハッピーエンドじゃない 青哉:ハッピーエンドってなんだよ!別にエンドはしてないし! 黄金:でもさー。青。相合傘してる時にドキドキした? 青哉:そりゃあもちろん!ドキドキし過ぎて死ぬかと思ったわ 黄金:認めちゃえよ。もう先輩が好きなんだろ? 青哉:……え!?いやいや!好きとかそんなんじゃ! 紅:好きでしょ。どう考えても 青哉:……そんなんじゃねーって!本当に! 黄金:………そうなんだな 青哉:……まあ、可愛らしい人だなーとは思ってる 黄金:ああ。キモイな 紅:うん。キモイ 青哉:お前ら心ってやつ知らないのか!? 紅:今回ばかりは仕方ないでしょ 青哉:はあ。そんなこと言ってたら今すぐ天宮先輩に会いたくなってきたな…… 心春:あたし? 青哉:そう。あたしに会いた……え!?えええーー!!天宮先輩!?いいい、いつから!? 心春:いまさっき来た。 黄金:あっはっは!こんな展開あるんだなー 紗雪:こはるん!待ってよー! 青哉:わ、若菜先輩まで!? 紗雪:ほえ?おお!青哉くんじゃん!あれ?こはるんと知り合い? 心春:サユも知り合いだったの? 紗雪:そうだよ。なーんだ、お互い知り合いだったんだね。……あ、その子は 紅:……っ! 紗雪:名前なんだっけ? 紅:……福田紅(ふくだべに)です 紗雪:紅ちゃんねー!昨日ぶりだね 紅:あ、はい 青哉:赤も知り合いだったの? 紅:う、うん。ちょっとね 紗雪:その子は? 黄金:ああ、沖田黄金(おきたこがね)です。天宮先輩とはちょっとだけ話したことあるくらいですけど、青がいつもお世話になってます 紗雪:君は礼儀正しいね! 黄金:ああ、まあ。父親が社長なんでちょっと真似しちゃってるのかも 紗雪:凄いねー!しっかりしてそうなのもそういうことか〜! 黄金:とんでもないです 紗雪:んでー!?こはるんは何しに2年生の教室まで来たの? 心春:あ、そうだった。アオ 青哉:……え?あ、はい? 心春:おはよー 青哉:お、おはようございます 心春:やったー 青哉:え? 心春:これだけ言いに来た 紗雪:何それー!またやったーなの? 心春:んじゃ 青哉:ああ、お、お疲れ様です 紗雪:あ、待ってよー!3人ともー!あでゅー! 0:2人は自分たちの教室に戻る 青哉:ああー。かわいい 黄金:心の声漏れてるな 紅:……… 黄金:赤?大丈夫? 紅:……何が? 黄金:さっきから笑ってないように見えるけど 紅:うるさいわね。ほっときなさい 黄金:はいよ 0:場面転換。放課後 紗雪:ふぅー!やっと授業終わったー!こはるん!今日はすぐ帰る? 心春:ううん。少し描いてから帰る 紗雪:好きだねー。うちはバイトあるからすぐ帰るよ? 心春:うん。いってらっしゃい 紗雪:あ、ちょっと!いってらっしゃいって言いながら先に行かないでよ! 0:【間】 紅:青は今日も補習? 黄金:みたいだな 紅:目付けられてからずっとね 黄金:ほんとだな 紅:……… 黄金:元気ないな。赤 紅:そう?別に 黄金:青が遠くに行く感じがする? 紅:何言ってんの?そんなわけないでしょ 黄金:だよな 紅:変なこと言わないで 黄金:青に好きな人が出来たら赤は何も思わないのかなーって思って 紅:……思わない 黄金:本当に? 紅:何とも思ってないって言ってるでしょ!あんたもいい加減殴るわよ!? 黄金:……ああ。ごめん 紅:私、先帰るから 黄金:お、おう。気をつけて 0:紅は先に荷物を持って教室を出る 黄金:はあ。何してんだろ、俺 0:【間】 紅:『彩る春に』 青哉:『イロハル』 黄金:(青に好きな人が出来たらそれは喜ばしい事だと思うけど、どうしてか素直に喜べない自分がいる。それと同時に悲しい顔を浮かべるやつもいるから) 黄金:(友達として、親友として、その恋を応援してやりたい。その気持ちとは裏腹に。お前が居なかったら…。なんて悪いことを考えてしまう。そんな自分を正当化したくて、ついあいつを傷付けてしまうんだ) 黄金:………お? 心春:……… 黄金:天宮先輩 心春:……君は 黄金:沖田黄金(おきたこがね)ですよ 心春:どうも 黄金:何か描いてるんですか? 心春:うん 黄金:見ててもいいですか? 心春:邪魔しないならどうぞ 黄金:……… 心春:……… 黄金:……… 心春:……ねえ、キイロくん 黄金:はい? 心春:あたしが絵を描いてるとこ見てて楽しい? 黄金:いいえ?ちっとも楽しくないですよ? 心春:じゃあなんで見てるの? 黄金:んー。先輩がどんな人かを見てるだけです 心春:何それ 黄金:受け流してもらってもいいんですけど、ちょっと話しますね 心春:なに? 黄金:俺、好きな人が居るんです 心春:……へえ 黄金:その子は、いつも見えない何かと戦ってるような子で、時には怒ったり、悲しんだりする繊細な子なんですよ 心春:そう 黄金:だからこそ、俺がその子を守ってやらないとって思って 心春:あの、キイロくん? 黄金:はい? 心春:それをあたしに言ってどうするの? 黄金:どうもしないです。ただ、誰にも言えないから先輩に話しただけですよ 心春:どうして? 黄金:人に興味無さそうだから。こういうのにいちいち干渉しないと思って 心春:………そっか 黄金:まあ、さっきも言った通り俺の独り言だと思って受け流してください 心春:じゃあ1つ訂正させて 黄金:はい? 心春:あたしが人に興味が無いって言ったけど、そんなこともない 黄金:……そうなんですね 心春:うん 黄金:なら、色んな興味を解消してくれる人が居たら尚、良しですね 心春:………うん 黄金:お邪魔してすいません。じゃあ俺はこれで 心春:んじゃ 0:黄金はその場を去った 0:場面転換 青哉:あれ?赤? 紅:青 青哉:何やってんの?こんなとこで 紅:別に?補習終わったの? 青哉:終わったよ。今日も地獄だった〜! 紅:一緒に…帰らない? 青哉:ん?黄色は? 紅:あいつは一人で帰ったよ 青哉:そっか、黄色が赤を1人にするって珍しいなー 紅:……え?たまにはあるでしょ? 青哉:まあそんな日もあるか!じゃあ久しぶりに2人だし奢ってくれー! 紅:調子に乗るな!! 青哉:まっくがいいーー!!(殴られる) 紅:全く… 青哉:お?最近赤はピリピリしてたけど、ちょっとは機嫌良くなったか? 紅:は?いつもこんな感じよ! 青哉:そうかそうか〜! 紅:……ねえ、青 青哉:ん? 紅:………いや、なんでもない 青哉:なんだよ 紅:なんでもない!もうマック奢らないから! 青哉:えー!いーけーずー! 紅:キモイ! 青哉:あ、そういや、シノは相変わらず元気か? 紅:ああ、元気よ。ちょっと太ってきたし 青哉:そっか〜!良かった良かった! 紅:あんたも変わらないわね 青哉:ん?何が? 紅:うるさい 青哉:なんで!? 0:【間】 0:ある日のこと 紗雪:おーーい!紅(べに)ちゃーーん!! 紅:……ん?げっ! 紗雪:げってなに!?おはよー! 紅:お、おはようございます 紗雪:今日はお友達は? 紅:学校行く時くらいは一人ですよ 紗雪:そうなんだ!みんなと居て楽しい? 紅:そ、そりゃ楽しいですけど 紗雪:へぇーそれはよかったー!中学から友達なの? 紅:そうです。青に関しては同じクラスでした 紗雪:仲良しだねぇー! 紅:うるさい人だなー 紗雪:あのさ、そんな紅ちゃんにお願いなんだけどね 紅:なんです? 紗雪:こはるんと、仲良くしてあげてね 紅:……天宮先輩と? 紗雪:うん!こはるんはさ、高1からずっと一人ぼっちで、友達いなかったからさ。一人でも話せる人が増えたらいいなーって思ったの 紅:………そう、ですか 紗雪:うちも最初は大変だったんだからー!話しかけても無視だったし 紅:……え?昔から無視してたんですか? 紗雪:え?昔のこはるん知ってるの? 紅:あ、いや、……そういう訳じゃないですけど 紗雪:そっか。でもまあ、今はちょっとずつ人と話せるようになったからさ。仲良くしてあげて 紅:……わかりました 0:【間】 心春:……お? 紅:あ 心春:おはよう。ベニ 紅:……おはよう…ございます… 心春:やったー 紅:……え? 心春:嬉しい時はやったーって言うんだって 紅:……なんですか?それ 心春:アオが言ってた 紅:そ、そうなんですね。あいつはいつも単純だから 心春:単純になれるのは、あたしも羨ましいけどね 紅:……え? 心春:アオはあたしの知らないことを教えてくれるの。意外とね 紅:……天宮先輩にとって…。青はどんな存在なんですか? 心春:どんな存在?んー。アオイロ? 紅:んにゃ!?そ、そういう事じゃなくて! 心春:どういうこと? 紅:わからないならいいです!話にならない 心春:そっか 黄金:お?珍しい組み合わせですねー。お二人さん 紅:黄色…… 心春:おはよう。キイロくん 黄金:おはようございます 心春:やったー 黄金:……それ流行ってるんすか? 心春:わかんない。けど、嬉しい時はやったーって言うんだって 紅:そういうの馬鹿の一つ覚えって言うんですよ? 心春:へぇー 黄金:赤、いつの間に天宮先輩と仲良くなったんだ? 紅:た、たまたまよ。仲良くはない 黄金:ははっ。そうか 紅:早く教室行くよ! 黄金:はいよー 0: 黄金:(まあ、天宮先輩は悪い人でもないしな) 0:【間】 0:そして、放課後になる 青哉:……よし!っ! 0:青哉は走って中庭の方へ行く 青哉:はあ。はあ。居た! 心春:……ん? 青哉:天宮先輩が絵を描いてる姿を見に来ました 心春:また1人増えた 青哉:え?なんの事です? 心春:なんでもない。 青哉:そうですか 心春:アオはあたしが描いてるとこ見てて楽しいの? 青哉:はい。楽しいですよ 心春:………なんで? 青哉:だって、絵を描いてる時の先輩、真剣だから 心春:……そう? 青哉:はい。いつ先輩の表情が変わるのかなーって 心春:自分じゃわからないね 青哉:そうですか?でも、それがたのしいんです 心春:……あたしの小学校の時のあだ名聞く? 青哉:なんです? 心春:無色 青哉:……無色? 心春:そう。表情も変えないで、何に対しても無関心で、感情が無い。だから無色ってあだ名を付けられたの 青哉:そ、それは酷い 心春:でも、それは自分でも認めてるからいいの。アオもわかると思うけど、私変だし、だから自分の表情とかはわからない 青哉:天宮先輩は……変では無いです 心春:……なんで? 青哉:だって、先輩は桜の花を笑ってるって言ったんですよ?こんな素敵な人俺は見たことないです! 心春:……アオ 青哉:色が無いって言われたなら、これからどんな色にだってなれますよ!素敵な絵を描く、素敵な先輩なら!俺が保証します! 心春:……じゃあ、あたしがどんな色になるか、アオも手伝ってよ 青哉:もちろんですよ! 心春:ありがとう 青哉:そうだ、3階の渡り廊下に飾られてる桜の絵、あの絵を描いてる時に先輩と初めて会ったんだ 心春:え?そうなの? 青哉:あれ?覚えてるって言ってなかったですか? 心春:………覚えてる。多分 青哉:でも、やっと俺の気持ちが先輩に伝わったのかなって! 心春:なに?気持ちって 青哉:ほら、手紙に書いたじゃないですか! 心春:手紙?あー。アオが渡してくれたやつ? 青哉:そうです!伝わりました!? 心春:メッセージ性とかは感じられなかったな 青哉:えぇ!?俺そんな文才ないかな!? 心春:文才?何言ってるの? 青哉:いや、たった一言ですよ?俺が書いたのは 心春:………え? 青哉:………え? 心春:………ごめん。また後で確認するね 青哉:あ、はい 青哉:(あ、あれー?伝わってなかったのかな?) 0:場面転換 紗雪:やっほー!こはるん! 心春:ども 紗雪:こはるんがビデオ通話なんて珍しいねー!なんかいけないことしてる気分でテンション上がるよー! 心春:どういうこと? 紗雪:いやーこっちの話。んで?どうしたの? 心春:いや、なんかね、身に覚えが無ければいいんだけどさ 紗雪:なに? 心春:前にさ、あたしに絵を描いたって言ってなかった? 紗雪:うん。書いたよ。あれは最高傑作だった! 心春:それってさ。これのこと? 紗雪:……ん?あれ!?なんでこはるんが持ってるの!? 心春:…………やっぱそうなんだ 紗雪:無くしたと思ったのにどうして!? 心春:わかんない!けど、これを渡してきたのがさ…… 紗雪:………え? 心春:うん。アオなんだよね 紗雪:ええーー!!なんで青哉くんが!?うちの代わりに渡してくれたとかじゃないの? 心春:いや、どうだろ?多分そうじゃない 紗雪:じゃあどういうこと? 心春:あたしに伝えたい事を書いた手紙だって言ってた 紗雪:な、なにそれー! 心春:どうしよう…。あたしこれ渡された時、最初いらないって言っちゃったんだよ 紗雪:なんでそんなこと言っちゃうのー!?手紙ってラブレターでしょ? 心春:ら、ラブレター? 紗雪:そうだよ!青哉くんが伝えたいことって告白とかじゃないの!? 心春:そ、そんなわけないでしょ。手紙渡される前は全然知らない人だったんだからさ 紗雪:いいや。その前にこはるんの絵をずっと見てたんだから、きっとこはるんのこと好きなんだよ 心春:……… 紗雪:どうするの?こはるんは 心春:別にどうもしないけど 紗雪:これからの事だよ!いらないって言っちゃったなら勘違いだったって言うべきだよ! 心春:……… 紗雪:こはるん? 心春:ほ、本当にラブレターだとしたら、アオはあたしのこと好きなの? 紗雪:そりゃそうでしょ 心春:……… 紗雪:あれ?やったーって言わないの? 心春:え?あ、うん。言わない 紗雪:なんでよ!嬉しくないの!? 心春:さあね。よくわかんない 紗雪:もう!わかってあげてよー!そういう気持ちくらい! 心春:んじゃ 紗雪:あ!こはるん! 0:心春は電話を切る 心春:………んー。…あたしは真実出ない限りは疑いたい…けど……やったー? 心春:……あれ。なんか見えたかな?やったーの色。ぼんやりと見えたけどこんな感じか 心春:なんか、黄色いな 0:彩る春に〜イロハル〜【3話-黄色】〜END