台本概要
212 views
タイトル | Stranger Of Chaos(章分け)第二部。 |
---|---|
作者名 | すばら (@kou0204hei) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 8人用台本(男5、女3) |
時間 | 50 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
モブ→???。セリフ量22 ローレンス。セリフ量13 若きローレンス。セリフ量10 イレス。セリフ量26 側近。セリフ量21 ジャイアントゲレル。セリフ量7 魔獣シメール。セリフ量10 0:ナレーション。セリフ量116 ※異形なる者(力)だけ、極端に少ないので兼ね役推奨※ 上級者向けになります。m(__)m出来ない方は無理しないでくださいね。 212 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ルベド |
男 ![]() |
94 | |
サレナ |
女 ![]() |
79 | |
ニグレド |
男 ![]() |
102 | |
グリーヴァ |
男 ![]() |
49 | |
フェルマー |
女 ![]() |
36 | |
異形なる者(力) |
男 ![]() |
5 | |
異形なる者(知) |
女 ![]() |
44 | |
異形なる者(技) |
男 ![]() |
38 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
Stranger Of Chaos⚔️(ストレンジャーオブケイオス)
第二部。
*0の表記はト書き(N)を含む*
0:登場人物〜
ルベド18歳♂:ギルド商会ブラッドヴェルにその身を置く、純朴な青年。愛用武器は父から受け継いだハーフデュランダル、母からは魔甲(属性によって得られる術、技が変わる)サレナに尻を敷かれている。魔獣シメールを兼ね役
サレナ20歳♀:特にルベドに対しては面倒見が良く、武道の道を極めた女性。すぐに拳や脚が出るのが玉に瑕。愛用武器はすーぱーなっこぉ(メリケン、三節棍等)体術主体の技を繰り出す。イレスを兼ね役
フェルマー15歳?♀(のじゃロリ):翼人(つばさびと)背に翼を生やした異なる種族。自国の豪傑な武人で鬼人族のグリーヴァとは旧知の仲。口調にやや特徴はあるが変な奴ではない。大鎌を自由自在に扱う。愛用武器はソウルスレイヤー。潜在能力を引き出すと吸収を習得する。側近を兼ね役
グリーヴァ43歳♂:鬼人(おにびと)フェルマーと同様に異なる種族で、自国の総大将。鍛え上げた肉体で豪快に二刀を振るう。愛用武器は修羅一文字&無双返り咲き。若干、俺様気質だが情には熱い。愛妻イレスを狂愛している。???を兼ね役
ニグレド24歳♂:異族と人族とのハーフ。温厚な性格で、滅多に牙を剥かない。ひょんな事から、ルベド達と旅を共にする。愛用武器は巨大な2つの盾、アイギスとイージス。生まれながら、簡易的な治癒術が使える。主に状態異常を起こし、妨害する技を使う。サポート的な存在。
アルベド22歳♂
全てが謎に包まれている。とある事がキッカケで二面性を持つ。
愛用武器は魔爪(まそう)→魔を封じ込めた籠手、不遇戴天。
???、???(主)、アルベド?を兼役。
???♂:宇宙に災厄を降らした創造神。過去、英雄ローレンスの活躍により、その肉体は封じられたが…どういう訳か残留思念だけが残り、三つの脅威を従える主として再び、君臨した。器(肉体)となる者を探している。
異形なる者(力)46歳♂:名はジーフリード。戦闘狂。三つの脅威の1人で動きは鈍いが、その一振りは天地を揺るがす程の破壊力。愛用武器は理の狂剣(ことわりのきょうけん)特殊技能、バーサーカー(狂人化)モードと言う切り札がある。???(力)、ローレンスを兼役推奨。
異形なる者(知)32歳♀:名はジェス。ジーフリードと同様、三つの脅威の1人。目が眩む程の美貌を持ち、妖艶な言動で翻弄する。上品だが、サディスト。愛用武器は理の魔符(ことわりのまふ)異界より出し下僕達を召喚して戦う。あらゆる生命体を無機質な物体に変え、意のままに操る、特殊技能を持つ。???(知)を兼ねる事をお勧めします!
異形なる者(技)28歳♂:名はヴァシュロン。主(???)に絶対なる忠誠を誓う、寡黙な青年。ジーフリード、ジェスに並ぶ、三つの脅威の1人。時折、毒を吐く。ジェスとは馬が合わないらしい。愛用武器は理の大槍(ことわりのおおやり)亜空間を形成させる特殊技能を持つ。???(技)、若きローレンス、兼ねて下さい。
ローレンス76歳♂:悪を特殊な棺に封じ込める使命を背負った、ファーストキー(原初の鍵)の末裔。王號暦194年、邪教徒(???)を封じ込めた勇敢な英雄。然し、歳を重ねたせいか、そのチカラは使用する事が出来なくなってしまう。復活してしまった脅威に立ち向かう為、智学に生涯を捧げ、老賢者となる。ニグレドの事を孫のように接する。
若きローレンス20歳♂:活発な青年。愛銃カオスレイ。
イレス40歳♀:鬼姫と言う異名を持ったグリーヴァの妻。口調が荒い。
側近(不問):グリーヴァに仕える従者。
ジャイアントゲレル(不問):メイガス海岸の道を塞ぐ、気持ち悪い人外です。難易度高めです。
魔獣シメール(不問):三種の異なる身体を持つ悪しき獣。ジェスが生み出した玩具(ペット)こちらも難易度高めです。
無尽君45式(不問)ヘレティックフェザー艦内の操縦、雑用等を行っている、人工知能。
ゼフ20歳♂星を観察する事に命をかけている。困った人を放って置けない、気の優しい人柄にシーパーは惚れ込んでいる。
シーパー20歳♀ゼフ自慢の彼女!我儘な部分が目立つが、そこも憎めないのは彼女の魅力。操縦は慣れてないが、基礎は身に付いてる。
ターニア22歳♀研究員。とある研究で命を散らす。アルベドの事を密かに想っていた。
アデス35歳♂所長。マッドサイエンティスト。ターニアを実験台にした下衆。
心を司る者(不問)試練の間、一階層のボス。
力を司る者(不問)試練の間、二階層のボス。
愛を司る者♀試練の間、最下層のボス?
ライネル30歳♂ルベドの父親?
プリシラ28歳♀ルベドの母親?
創造神ミハイル♂肉体を得た姿。
執行者ザファゲイル27歳♂ミハイルに仕える番犬。スラム育ちの為、粗暴。
断罪者ミトス29歳♂ミハイルに仕える番犬。口調は柔らかいが毒舌で論理的思考。
0:ナレーション(不問)
0:******************
♪:海を行く
0:HERO•side。
ニグレド:ルベド、サレナ!ここから北の方角に進むと、メイガス海岸が見えてくるはずだ!…先ずはそこを目指そう!
0:メイガス海岸を目指す。
サレナ:え…まだ歩くの!?…ルベド〜!
ルベド:何だよ…そのニヤケ面は!まさか、背中を貸せとか言わないよな?サレナ。
サレナ:ふふん♪(悪戯な笑み)
ニグレド:あはは、微笑ましいな♪
ルベド:ニグレド、見てないで助けろよ!!
ニグレド:ルベド、他人の恋路を邪魔したら、神獣オメガペガサスに蹴られて死んでしまうからね。
ルベド:恋路だと!?……ニグレド、何か勘違いしてないか?
サレナ:こ、こ、恋?!ニグレド、あたしとルベドは…そ、そう言う、な、仲じゃないわよ!!
ニグレド:あはは、二人とも本当に分かりやすい反応だね♪
サレナ:と、と…兎に角!あたしを担ぎなさい、ルベド!
ルベド:断る!!
サレナ:何でよ!か弱い女の子の頼みが聞けなないっての??
ルベド:か弱いって…どの口がほざいてんだよ…(ボソッと)
サレナ:ルベド、何か言った…?
ルベド:え、空耳じゃないか?
ニグレド:あはは♪二人のやり取りは永遠に見てても飽きないなあ。
ルベド:はあ?!ニグレド、目が腐ってるのか…。
ニグレド:ルベド、視力に関しては自信あるよ?
ルベド:言ってろ。
ニグレド:あはは、そろそろメイガス海岸に着くよ!
0:エメラルドブルーの綺麗な海。
サレナ:はぁ…はぁ…足が棒になりそう……。
ルベド:やれやれ…。
ニグレド:不穏な気配…!…二人とも気を付けて!奥に何かがいるみたいだよ!
ルベド:冒険にアクシデントは付きものってな!
サレナ:って!…感心してる場合じゃないわよ!…戦闘開始よ!
♪:ボス戦
ニグレド:ジャイアントゲレル!二人とも、コイツの毒に気を付けて!!
0:植物とゼリーを足したような海の魔物が襲いかかってきた。
ジャイアントゲレル:ドゥラァ!!(触手を伸ばす)
ニグレド:ルベド、危ないっ!!
0:咄嗟にルベドを庇う。
ルベド:え?!……ニグレド、助かった!
ニグレド:くっ…
ジャイアントゲレル:ギシャアアーー!!(溶解液を撒き散らす)
サレナ:ヴェエ…気持ち悪い魔物ね!
サレナ:喰らいなさい!…千光弾!(せんこうだん)あたしのありったけの気の弾をその身に受けろぉお!!!
0:サレナの手から千に及ぶ、気弾を放つ。
ニグレド:流石、サレナだね!凄いや♪
ルベド:俺も負けてられないな!
ジャイアントゲレル:グゥアアア!!(効いている)
ルベド:よし、このまま畳み掛ける!…父さん、俺に力を貸してくれ!(ハーフデュランダルを構える)
ルベド:はぁあー!……とりゃあっ!!(素早く斬り込む)
ニグレド:ルベドもやるなぁ!これなら、倒せて…
サレナ:まだよ、まだ息があるみたいだわ!
ジャイアントゲレル:ギャアー!!!(激怒している様子)
0:気味の悪い生き物は口から何かを吐き出す雰囲気だ。
ニグレド:…!これは…毒!?る、ルベド!いけない、避けて!!
ルベド:ニグレド?!いや、もう面倒くさいからこのまま突っ込んでトドメを刺すっ!
ルベド:はぁーあ!……せぇぃいいい!!(その場で飛び上がり、頭目掛けてブッ刺す)
ジャイアントゲレル:ブォエエェ!!(毒の混ざった胃液を吐く)
サレナ:ルベドー!!
ルベド:あ?うるせぇ奴等だな!だから、もう倒して……うわぁああー!?な、な、なんだこれは!?…ヌメヌメして気持ち悪い……。
ルベド:ぐっ…力…が入らな…い…
0:毒の霧を喰らって瀕死状態のルベド。
ニグレド:ルベドー!!大丈夫かい?
ルベド:はぁ…はぁ…ニグ…レ…ド、これが…だ…いじょうぶ…そ……に…見えるか?
サレナ:ルベド、あんた……本当に単細胞ね!
ルベド:サ…レ…ナ……お前…俺…がダ…ウン…して……る事を……良い…ことに…好き勝……手…言いやが…(気絶)
サレナ:え?!る、ルベド!しっかりしなさいよ!まだ、死ぬには早いでしょ!!
ニグレド:サレナ、大丈夫だよ。気絶してるだけだから。
サレナ:そうなの?ニグレド。
ルベド:……
ニグレド:うん、それに治癒術の心得は多少ならあるよ!気休め程度にしかならないと思うけど。
サレナ:…!何でもいいわ、お願い!ニグレド。
ニグレド:任せて。…サレナ!僕が詠唱してる間、ゲレルを食い止めて欲しい!
サレナ:ええ、一歩も近付けさせないわ!
ジャイアントゲレル:グワァア!!
サレナ:さぁ、ヘドロ野郎、覚悟しなさいっ!
ニグレド:神盾(しんじゅん)イージスよ!アテナの加護を彼の者に与え給え!!はぁあ〜聖女の讃美歌(さんびか)
0:大いなる盾から聖なる光を放ち、対象を包み込む。
ルベド:……ぅうん?!
ニグレド:ルベド、よく眠れたかい?
ルベド:いや、夢心地とはいかなかったな。
ニグレド:あはは!さぁ、体勢を整えよう!
ルベド:ああ!……サレナは??
ニグレド:見てご覧、奥で奮闘中だよ!
ルベド:…っ!
サレナ:これはぁ、ルベドの分よっ!!鳳凰天武脚!!(ほうおうてんぶきょく)うぉおーー黒焦げになれぇえええ!!
ジャイアントゲレル:!……グガァアアアア!!
0:不死鳥の如く、宙に舞い上がり、熱を帯びた高速な蹴りをゼリー状の化け物に見舞う。
サレナ:はぁ…はぁ…やった……わ…
ルベド:サレナー!よっと…(よろめいたサレナを抱き抱える)
ニグレド:ふぅ…一件落着だね!体力も限界みたいだし、小休憩を挟もうか?ルベド。
ルベド:そうだな。ニグレド。
サレナ:ルベド…良かった…生きてて…(気絶)
ルベド:サレナ…馬鹿やろー、無茶しやがって!
サレナ:…
0:海岸のヌシを見事、撃退した。連続技を使用し、疲労困憊のサレナを案じ、休息を取る。
♪:希望
ニグレド:この先の古小屋で身体を休ませよう。
ルベド:結局、サレナを担ぐ事になるとはな。
サレナ:…
ニグレド:はは、まぁ仕方がないね!…目的地まで然程の距離でも無いし、急ごう!サレナの容態が気になる。
ルベド:くそぅ…俺も病み上がりだっての!!
0:ルベドはサレナを背に乗せる。
0:Enemy•side。
0:異空間・天主の間。
♪:ダークネスな空間
???:ヴァシュロン、報告はどうした?
異形なる者(技):申し訳ありません…!私はGATEに近付く不届き者を排除して回っていましたが…妙な鎧を身にまとった鬼の男と対峙しました…!
???:ほう、鎧の鬼とな?
異形なる者(技):はい…その者は両腕に刀を持ちその猛威を奮っていました。闘う姿はまるで…地上の伝承に伝わる、武神の様で…
???:両手に刀、武神……?もしや、グリーヴァと言う者か?
異形なる者(技):主は既にご存知でしたか…!恐らく、その者で間違い無いかと…。
???:フッフッ!そうか、戦神グリーヴァか!!フフ、フッハハハ!!
異形なる者(技):……
???:ヴァシュロンよ、その者を連れて参れ!…抵抗するようであれば、傷を付けても構わん。
異形なる者(技):ハッ!…主の仰せのままに…
???:ヴァシュロン!既に戦艦グラディエタに乗り込んでいる、ジェスと合流し、急ぎ向かうのだ!
異形なる者(技):ジェスと共にですか…?
???:ヴァシュロンよ、不服な顔をしておるな?
異形なる者(技):いえ…それでは!
???:果たして…我の器となり得る価値があるのか、否か。暫し、この余興を楽しむとしよう!フッハハハ!!
0:主の命により、再び、地上に降りるヴァシュロン。
0:豪鬼城・自室。
グリーヴァ:……フェルマー殿。俺は…俺は…っ!!(壁を殴る)
側近:失礼します!
グリーヴァ:うむ、入るが良い!
側近:グリーヴァ様、お食事の準備が整っております。
グリーヴァ:ああ、今日の飯は何だ?
側近:えっと…ゴブリン焼きに御座います!
グリーヴァ:おお!気が利くではないかっ!
側近:過去、イレス様がグリーヴァ様の大好物はゴブリン焼きと聞き及んでいましたので。
グリーヴァ:イレスか…あいつは今、何処(いずこ)にいるのか…
0:another story 3 鬼姫。
0:異族戦争が勃発する、すこし前の話。
イレス:グリーヴァー、私と闘え!
グリーヴァ:は?トチ狂ったか??イレス。
イレス:私はお前を認めた訳ではない!…たぁー!!
グリーヴァ:……ふんっ!……このまま殺す事は容易いが…お前は殺すには惜しい存在!
イレス:くっ…何故だ!何故、情けをかける!
0:イレスはそっと薙刀を下ろす。
グリーヴァ:イレス、俺の者になれ!
イレス:はぁ?!な、な、何を言ってるんだお前は!
0:突然の事に動揺を隠し切れないイレス。
グリーヴァ:明日、婚儀を執り行おう!
イレス:…強引な奴め…
イレス:……粗末に扱ったら、素っ首打ち落とすからな!
グリーヴァ:ああ、武人に二言は無い!
0:婚儀当日。
イレス:グリーヴァ!大勢の者達が私を凝視してくるのだが。
グリーヴァ:ガッハハハ!イレス、顔が火照っているが照れているのか?
イレス:ば、バカを吐かすな!誰が照れてなど…!(手で顔を覆い隠す)
グリーヴァ:ガッハハハ!
0:儀式の間。
側近:グリーヴァ様、イレス様、おめでとう御座います!
グリーヴァ:うむ、これからはイレス共々、宜しく頼むぞ!
側近:ハッ!!
イレス:……
グリーヴァ:イレス、共に生涯を謳歌しようぞ!
イレス:…はい!
0:婚儀から数ヶ月が過ぎた頃。
イレス:グリーヴァ〜!…グリーヴァは居ないのか?
側近:イレス様、グリーヴァ様は翼人族との戦中で御座います!
イレス:グリーヴァめ…私を置いていくとは不敬な奴だ。
側近:イレス様…お気持ちは察しますが、今は無事を願いましょう!
イレス:ああ、そうだな。グリーヴァはすぐ殺れるタマでは無い。きっと大丈夫だ…きっと。
側近:…
イレス:その方、グリーヴァの好物のゴブリン焼きを用意しておいてくれ!自室の掃除も欠かさずにな。
側近:ハッ!
イレス:グリーヴァ…!(祈る)
0:グリーヴァとフェルマーが和平を結んだ頃。
側近:イレス様ーー!良い報せです!
側近:イレス様ー??入りますよ!
0:イレスの自室に入る。
側近:イレス様の姿がどこにも無い……何処に行かれてしまったのか?!……?これは手紙?
0:中を隈なく探すとイレスの字で書かれた手紙を発見する。
イレス:皆の者、グリーヴァすまん!少々、野暮用が出来てしまった。暫く、離れる。必ず、戻る!
側近:…イレス様…
0:宴を終えたグリーヴァが帰ってくる。
グリーヴァ:イレスぅ、帰ったぞぉん!ヒック…(酔っ払い)
側近:あ、グリーヴァ様!ご無事で何よりです。
グリーヴァ:ぶぅじ?ガッハハハ…zzZ
側近:ふふ、ゆっくりお休み下さい。
0:翌日、側近はグリーヴァにイレスが消えた旨を伝える。
グリーヴァ:おい、イレスが突然居なくなったとはどう言う事だっ!説明しろ!
側近:グリーヴァ様…申し訳ありません!…私が目を離してる隙に居なくなってしまわれて。
グリーヴァ:くそっ!……っ!!(壁を殴る)
グリーヴァ:おい、何をモタモタしてる!すぐに捜し出せ!
側近:ハッ!!
0:現代。
グリーヴァ:捜索したものの、手かがりさえ掴め仕舞いだった…っ!イレス…無事で居ろよ。
0:グリーヴァはある可能性の為、出立する。
グリーヴァ:おい、少し留守にする!
側近:何方に?
グリーヴァ:さぁてな!自分を探す旅にでも出ようと思ってな!
側近:…
グリーヴァ:暫く、頼むぞ!
側近:ハッ!
0:グリーヴァはとある場所に向かう。
0:戦艦グラディエタ・ブリッジ。
異形なる者(技):ジェス…私の邪魔だけはするなよ…。
異形なる者(知):あらぁ?貴方こそ、わたくしの妨害になるような真似はしないで頂戴ね?ヴァシュロン。
異形なる者(技):フン…主の命で仕方がなく、貴様と同行しているだけだ…。
異形なる者(知):うふふ、今だけは協力し合いましょう?
異形なる者(技):っ…。
異形なる者(知):先程の威勢はどこに行ったのかしらぁ?
異形なる者(技):ふんっ…ほざけ。
異形なる者(知):確か、訓練兵時代の貴方は子犬みたいにキャンキャン吠えていましたわよね?
異形なる者(技):やめろっ……その話は………虫唾が走る……!
異形なる者(知):ぅふふ、久しぶりに見ましたわぁ!感情が発露した貴重な貴方のお顔♡
異形なる者(技):く…無駄話は終わりだ…………行くぞ。
0:空の裂け目。
フェルマー:グリーヴァ…奴は何をする気なんじゃ?
フェルマー:……?!地上に置かれている、珍妙な機械の物体はなんじゃ?…降りて見るとするかのう。
0:フェルマーは例の黒装束に関連があるのではと思い、星の方舟に向かう。
0:HERO•side。
ニグレド:ルベドー、大丈夫?
ルベド:はぁ…はぁ…大丈夫な訳ないだろ!交代してくれ、ニグレド!
0:疲労と闘うルベド。
ニグレド:ごめん、代わりたいのは山々だけど僕の足じゃ、とてもじゃないが無理だよ。
ルベド:ちっ…使えねぇな!
ニグレド:本当にごめんよ。……あっ!見えてきたよ!
0:ニグレドの指差す位置に古びた茶色い小屋を発見する。
ルベド:はぁ…はぁ…やっとか!…もうこんな事は懲り懲りだ!
ニグレド:あはは…さぁ!このベッドにサレナを寝かせよう。
0:ボロボロのベッドに寝かせる。
ルベド:げほ…げほっ!なあ、こんな汚い場所にサレナを寝かせたら余計に悪化しないか?
ニグレド:大丈夫だよ、身体を酷使し過ぎたせいで一時的に倒れただけだからね。
ルベド:サレナ、迷惑を掛けてすまないな…
サレナ:…
ニグレド:ルベド…
0:疲労が溜まってたのかサレナは三日間、目を覚まさなかった。
サレナ:…んーう!よく寝たぁ〜!!ん…!?…ルベドのやつ、ずっと隣に居てくれたのね…チュッ(頬に口付け)
ニグレド:…今は二人っきりにさせてあげよう。
0:ニグレドは小屋を出る。
ルベド:ぅうん!?…何か俺の頬に柔らかいものが当たって……うわぁ!?さ、サレナ!目覚めたのか!
サレナ:こらぁ、寝坊助!!いつまで寝てるのよ!
ルベド:お前なぁ…人がせっかく……(セリフを奪われる)
サレナ:分かってるわよ!ずっと、傍で見ていてくれたんでしょ?
ルベド:サレナ、お前…知ってて?!
サレナ:ありがとね、ルベド!ちょっぴりだけ見直したぞぉ!
ルベド:ふっ、調子の良いヤツだな!…俺の方こそ、有難うな!サレナ。
サレナ:ええ。
0:小屋の外。
ニグレド:通信機が!?…誰からだろ?
0:ニグレドの通信機がけたたましく鳴り響く。
ローレンス:やぁ、ニグレドくん久しぶりじゃのう!元気にしておるか?
ニグレド:ローレンス様、お久しぶりです!…どのような御用件でしょうか?
ローレンス:うむ、実は君に頼みたい事があってな。
ニグレド:はい?
0:another story 4 老賢者ローレンス。
ローレンス:ニグレドくん、星の方舟はダマスカス海域を抜けた先のグレムリン墓地の地下じゃよ!くれぐれも気を付けて行きなさい!
ニグレド:ローレンスさん、色々と助かりました!盾まで頂いて。
ローレンス:なに、気にする事はない。イージスとアイギスの両盾はきっと、君の事を守ってくれるだろう。
ニグレド:はい、大切にします。…ローレンス様!お元気で。
ローレンス:うむ…あっ!忘れておった!…ほれっ!
0:小型通信機を渡される。
ニグレド:これは通信機ですか?
ローレンス:うむ、何か困った事があればいつでも連絡をして来なさい。
ニグレド:有難う御座います!大賢者ローレンス様。
ローレンス:おいおい、その名は小っ恥ずかしいからやめておくれ!
ニグレド:あはは!…それでは、行ってきます!
ローレンス:うむ、気をつけてな!
0:現代。通信機から聞こえてきた声はローレンスのものだった。
ローレンス:君とルベドくんは゛鍵゛なんじゃ!次元の裂け目、GATEを封じる為のな。
ニグレド:えっ……ルベドと僕が!?
ローレンス:うむ、ルベドくんは君と同じ異族と人族のハーフなんじゃよ。
ニグレド:はい!?……俄かには信じられません!
ローレンス:驚くのも無理は無いと思うが…事は一刻を争う。早急にヘレティックフェザーに乗り込むんじゃ!
ニグレド:わ、分かりました!
ローレンス:うむ、また何かあればこちらから連絡を入れる、もしくは直接、出向くかも知れん…くれぐれも、頼んだぞ。それではな!
ニグレド:はい!
0:ニグレドは現実を受け止められず、その場で硬直する。
ニグレド:僕とルベドは…GATEを閉じる2つのキー?!
ニグレド:…っ!
ニグレド:僕達はその為に生まれてきた…?!
ニグレド:…
0:Enemy•side。
0:異空間•天主の間。
???:ジーフリード!最後はお前だ。報告を上げよ!
異形なる者(力):へい、賢者ローレンスの存在を語らせて頂きますぜ。
???:ローレンスとな?その名を聞いたのはいつぶりか。まだ、我に器があった頃…
0:another story 5 絶対的な創造神。
???:フッハハハ!我がこの宇宙を統べる絶対神よ!
0:「王號暦190年、創造神は確かに存在した。凡ゆる、知的生命体を創り奴隷の様に人類や、異族達に指示を出し意のままに操った。然し、そんなある日、一人の男が立ち上がった。」
若きローレンス:これ以上、神を騙る、邪教徒の好きにはさせない!!
若きローレンス:我が名はローレンス!!未来は皆、平等であるべきだ!
0:王號暦194年、救世主誕生。後に、創造神を封じた英雄として語り継がれた。
0:異界。中心都市、スレイブ。
???:おのれぇ、ローレンスとか言う小童め! 我の計画を悉く、邪魔しおって!
???:こうなれば、あの賢しい小僧を抹殺す…
若きローレンス:へぇー、俺が何だって?邪教徒、今日がお前の命日だぜぇ!
0:英雄は愛銃カオスレイを構える。
???:き、貴様ぁ!?いつの間に…!
若きローレンス:情けねぇー声出してんなよ!みっともねぇ!仮にも創造神を騙ってたんだからよ。
???:フッハハハ!そんな玩具でこの我を倒せるとでも?我の特殊技能はどんな物理攻撃も、術さえも無効化に出来る。
若きローレンス:ふーん?それで?
???:愚かなヤツめ!貴様が幾ら、足掻こうが結果は変わらないと言う訳だ!!
若きローレンス:結果は変わらないか…試してみるか?
0:禍々しい気を放ったカオスレイを邪教徒の額に押し付ける。
???:フッハハハ!所詮はコケ脅しよ。気の済むまで撃つと良い!全て徒労に終わるがな。
若きローレンス:それじゃあ、遠慮なく行かせて貰うぜぇー!…おらぁっ!
若きローレンス:俺の血を啜って改良された、このカオスレイの味をたんと味わえよっ!!
???:…無意味な事を!
若きローレンス:我はファーストキーの末裔!神を偽る、罰当たりに裁きを!!……邪魂封神弾!!(じゃこんふうじんだん)
0:ローレンスが正義の撃鉄を引いた後、棺の様なモノが出現し、見る見るうちに邪教徒が封じ込められていく。
???:ファーストキーの末裔だと…!…ぐぉおー!?き、貴様ぁ!ただの生意気な小童では無かったか…!だが、覚えておけ!!必ず、再び宇宙に混沌を……グォオー!!?(断末魔と共に消える)
若きローレンス:何度甦って来ようが、その度に封じこめるだけだ!
0:斯くして、創造神はこの宇宙から消えた。英雄ローレンスは異族と人族は共に手を取り合って生きるべきだと共存の道を選択したのだった。
0:現代、秘境の里。
ローレンス:未来は託したぞ!ニグレドくん、ルベドくん。
ローレンス:封印の術式は諸刃の剣。儂に残された時間は残り僅か…ゴホッ…ゴホッ!……急げ!急ぐんじゃ、英雄の血を受け継ぐ者達よ!!
0:HERO•side。
0:古小屋。
ルベド:サレナ、そろそろ行くか。
サレナ:ええ、グゥウ…お腹は空いてるけど、体力は回復したわ!
ルベド:ああ、飯は当分先だな、ニグレドの奴何か食い物持ってないかな?
サレナ:だといいけど…?…あれ、そう言えばニグレドは?!
ルベド:んーー外か?取り敢えず、出よう。
サレナ:行きましょう!
ルベド:おーい、ニグレド!……?そんな所で突っ立って何してんだ?
ニグレド:え…?!ああ、いや!何でも無いよ!
サレナ:?
ニグレド:サレナー!もう動けるのかい?
サレナ:ええ、もう大丈夫よ!苦労かけたわね。
ニグレド:とんでもない!礼ならルベドに。
ルベド:そんな事より、何か食い物持ってないか?グゥウ……聞いての通り、腹の虫が治らなくてな。
サレナ:あたしもお腹ペコペコで死にそうよ…グゥウ…
ニグレド:あはは!お腹の鳴る音のタイミングも一緒なんてね。
ルベド:うるせえ。
サレナ:た、たまたまよ!
ニグレド:あはは。それでご飯だったよね?ちょっと待ってて…(リュックを漁る)
ニグレド:確かここに……あった!エネルギシュβ。
0:試験管に入った奇妙な液体を取り出した。
ルベド:おい、ニグレド…飯的な物は無いのかよ!
サレナ:何よ…その紫と黒が混ざったような不味そうな液体は!
ニグレド:見た目で判断したら、損するよ?騙されたと思って一口飲んでみて!美味しいから♪
サレナ:ルベド、あんた試しに飲んで見なさいよ!
ルベド:はぁ??何で、俺が毒味するみたいになってんだよ!!
ニグレド:ルベド、大丈夫!僕も飲むから、はい!……ゴクゴクッ!(一気に飲む)
0:ルベドは黒紫色の液体を手に取る。
ルベド:サレナ、もし俺が死んでも亡骸だけは拾ってな…
サレナ:は?何言ってんのよ!良いから、早く飲め!
ルベド:へいへい、……?見た目とは違って良い香りだ…よし!……ゴクゴクッ!ぷはぁー!(飲み干す)
ニグレド:ね、結構美味しいでしょ?ルベド。
サレナ:ルベド、どうなのよ?
ルベド:ああ、普通に美味いわ!香りが良く、フルーティな味わいに後からガツンと来る炭酸がたまらないな!
サレナ:え?めちゃくちゃ好評だけど、そんなに美味しいの??
ニグレド:サレナも良かったらどうぞ!はいっ!(液体の入った試験管をサレナに渡す)
サレナ:…騙したら、あんたらの枕元に化けて出てやる…!……ゴクゴクッ!
ルベド:お〜!疑ってた割には良い飲みっぷりじゃねえか!サレナ。
ニグレド:あはは、どうかな?サレナ。
サレナ:うん、美味しいわ!あたし超が付くほどの甘党だから、これはハマるわね♪ニグレド、疑って悪かったわ!
ルベド:飲み過ぎんなよ〜!サレナ。
ニグレド:いやいや、お気に召した様で良かったよ!まだ50本くらいあるからね。飲みたかったら言ってね……?…え、サレナ?!
サレナ:にひひ♪ニグレド〜もう一本ちょうだい♪
ルベド:はぁ…病気だなこりゃ。
ニグレド:良いけど…あまり飲むと…
サレナ:堅いこと言わない〜ニグレド〜はぁやぁく!!
ニグレド:あは…じゃあ、後一本だけだよ?……はいっ!
ルベド:ニグレド、あんまりサレナを甘やかすなよ!
サレナ:うるさい!ルベド、黙らっしゃい!……ありがと♪ニグレド。……ゴクゴクッ…ゴクゴクッ!(何かに取り憑かれた様に飲む)
サレナ:ぷはぁーー!美味しい〜♪…にひん♪ニグレド〜お•か•わ•り♪
ニグレド:ぇえ!?キリがないよぉー!!
ルベド:やれやれ…。
0:失意のグリーヴァ。
グリーヴァ:イレス…何処だ…イレス!
グリーヴァ:黒い衣服を身に纏っているあいつらなら、何か知ってそうだ…接触する価値はあるな!
グリーヴァ:イレス…必ず見つけるっ!
0:Enemy•side。
0:戦艦グラディエタ•ブリッジ。
異形なる者(知):そろそろ、地上ですわね。
異形なる者(技):ふん…。
異形なる者(知):あらぁ、具合いでも悪いのかしら?
異形なる者(技):吐かせ…貴様に構っている時間など無い…。
異形なる者(知):ぅふふ、まぁ良いでしょう。
0:地上に着く。
異形なる者(知):着きましたわぁー!
異形なる者(技):…。
異形なる者(知):降りますわよ。
異形なる者(技):私に指図するな…。色魔…。
異形なる者(知):うふふ、いつかその醜い口を塞いであげましょう!
異形なる者(技):ふん…。
0:地上を闇雲に歩く。
異形なる者(知):あらぁ?アレは何かしら?近付いて見ましょう。
異形なる者(技):…。
異形なる者(知):…!?
0:近付くと人影。
フェルマー:…!?お主らは何者じゃっ!
異形なる者(技):それはこちらの台詞…。貴様、ここで何をしている…。
異形なる者(知):あらあらぁ、可愛いらしい翼人です事。
フェルマー:お主らには関係の無い事じゃ!道を開けよ!
異形なる者(技):何か隠してる様子…。止むを得まい…!…朧!(おぼろ)
0:大槍から斬撃を放つ。
フェルマー:くぅ…!不意打ちとは卑怯なヤツじゃ!
異形なる者(知):あらあら、貴女弱いわね!…ヴァシュロン、手加減してあげなさい。
異形なる者(技):…私に命令をしていいのは主のみだ…。貴様には従わん…。
フェルマー:ふっふっふっ…仲間割れかのー?…はぁぁー!スキありぃ!!…豪破爆連戟(ごうはばくれんげき)
0:重圧な大鎌を何度も振り下ろす。
異形なる者(技):…っ!
異形なる者(知):あらぁ、マトモに喰らってあげるなんて意外に優しいですわね。
異形なる者(技):茶々を入れるなら、去れ。ジェス。目障りだ…。
異形なる者(知):うふふ、貴方一人じゃ荷が重いかと思い、加勢してあげようかと思いましたが…
異形なる者(技):不要だ…。
異形なる者(知):あら。そう言う話なら、わたくしはこの先に行かせて…
グリーヴァ:待たれよ!!黒き女よ。
異形なる者(知):…!
0:突然のグリーヴァの登場に驚愕する、フェルマー。
フェルマー:グリーヴァ?何故、お主がここに!?
グリーヴァ:ガッハハハ、約束を果たしに来たぞ!フェルマー殿。
フェルマー:グリーヴァめ、とんだサプライズじゃ!ふっふっふ!
異形なる者(技):貴様は…いつぞやの、鉄の鬼か…。丁度良い…私も貴様に会いたかった所だ…。
グリーヴァ:話がイマイチ見えないが、碌な用事とは思えぬ!これより先は、刃で交わし合おうぞ!
異形なる者(技):ふん…小物が。後悔するなよ…。
異形なる者(技):私の名は漆黒の大槍(たいそう)ヴァシュロン!参るッ!!
グリーヴァ:この戦神グリーヴァがヴァシュロン殿の首、貰い受けるッ!!
0:異族と鬼との熾烈な戦いの火蓋が切って落とされた。
異形なる者(知):わたくし達も殺り合いましょうか!ウフフ…!
フェルマー:この気は…此奴!只者ではないな。…ならば、妾も全力を出すかのー!
異形なる者(知):…随分と気丈に振る舞った様子が見て取れますが…同時に焦ってる風にも感じられますわよ。
0:異族と翼人の花も恥じらう美女達の闘いのゴングは鳴り響いた。
0:Enemy•side。
0:異空間•天主の間。
異形なる者(力):主、ローレンスを抹殺しましょうか?
???:ジーフリードよ、あんな老耄(おいぼれ)は捨て置け!今更、何も出来まい。
異形なる者(力):それでは、自分は何を?
???:うむ、貴様は待機していろ。
異形なる者(力):…くっ……ヴァシュロンやジェスのように自分にも出撃命令を!
???:ならん!!貴様の狂人化は使い勝手が悪い…野に放っては味方を殺しかねん!今は充分に温存しておけ。
異形なる者(力):……承知!
0:HERO•side。
ニグレド:さぁー、次の目的地はルミナス軍用基地跡だよ!
ルベド:ルミナス軍用基地跡?聞いたこと無いな。サレナは知ってるか?
サレナ:あたしも詳しい事は分からないけど、確か…大昔に戦争の際に使用してた基地とかだったような…?
ニグレド:おお、サレナは意外と博識だね!人族同士が争った、領土、二分計画戦争だね。
ルベド:りょうど…何だ?
ニグレド:あはは、領土、二分化計画戦争と言うのは短絡的に言うと一つの領土を半分にしようって事だよ。
サレナ:ニグレドって…あたしらとそこまで歳が変わらないのにヤケに詳しいわね?
ルベド:何者だよ!
ニグレド:あはは、僕には恩師が居るんだ。その恩師から色々とね!
サレナ:色々ねえ。
ルベド:ま、続きを聞かせてくれよ!
ニグレド:うん、良いけど…ルミナス軍用基地跡に向かいながら、話すよ!因みに此処から南西に進むと見えてくるよ。
ルベド:また、険しい道のりになりそうだな…
サレナ:文句を言わず、足を動かすっ!
ルベド:へいへいー!
ニグレド:あはは、まぁそこにさえ着ければヘレティックフェザーは目と鼻の先だからね。
サレナ:さぁ、行くわよ〜♪
ルベド:サレナ、お前…随分と陽気だな?
ニグレド:あー、恐らく…エネルギシュβを過剰摂取したからじゃあないかな?
ルベド:おい、大丈夫なのかよ?!
サレナ:おーい!ルベド、ニグレド〜何をボサっとしてんのよ!早く行くわよ〜♪
ニグレド:あはは…その内治ると思うよ。
ルベド:その内って、無責任かよ!
0:ルミナス軍用基地跡に向けて出発した。
0:星の方舟前。
フェルマー:グリーヴァ!負けるで無いぞ!
グリーヴァ:ぜぇぜぇ…フェルマー殿!…うぉおー!とぉりぁあ!!…無明燕返し双(むみょうつばめがえしそう)
0:切先を翻し、逆さに斬りつけ後、暗転させ更に全力で斬りつける。
異形なる者(技)甘い…紫炎一閃!(しえんいっせん)
0:禍々しい闇を帯びたカウンター。
グリーヴァ:ぐぅう……!ぜぇぜぇ…この俺が地に膝を付く日が来るとはな…!
異形なる者(技):ふん…次で貴様の命を散らそう…。異技……夢幻残煌槍(むげんざんこうそう)…!永遠(とわ)の夢に喰われろ…!
0:大槍で突かれる様が正に夢幻の如き。
フェルマー:ぐ、グリーヴァーー!
異形なる者(知):あら?余所見とは舐められたものですわね!…魔符!(まふ)
フェルマー:……!?何、この扇子生きておるのか?!
0:ジェスは意のままに操る扇子を投げる。
異形なる者(知):あらあら、外してしまいましたわ…次は確実に仕留めますわよ!
フェルマー:ふぅ……間一髪だったのー!此奴、やりおるわ!
グリーヴァ:ぜぇぜぇ…フェルマー殿…イレス…命半ばで生涯を終える事を…許し…てく…
0:瀕死の戦神。
イレス:グリーヴァ!何を弱気になってるんだ?
0:霞んでいく視界の中に見覚えのある顔と聞き慣れた声が耳に入っていき、涙を流し気が動転する。
グリーヴァ:…イ…レス!?……俺は幻覚を見てる…の…か?……ガッハハハ!とうとう……お迎えが来たか…
イレス:幻覚?こいつは何を言ってるんだ?…て!?おい、しっかりしろ!グリーヴァ、グリーヴァ!!
0:一時的に気絶した、猛き鬼。
グリーヴァ:…
異形なる者(技):ふん…愚か…。
イレス:あんたが何者かは知らないけど私の旦那に手を掛けた事、地獄で後悔しなっ!
異形なる者(技):…貴様は…そこに醜く蹲っている男の、女か…。
イレス:だったら何だって言うのよ。あんたのその澄ました態度が気に食わない!はぁぁー!!(弾丸を仕込んだ鞭を当てる)
異形なる者(技):弾を発射させる鞭か…中々ユニークな武器を使う…。
イレス:…弾神鞭!(だんしんべん)
0:怒り狂った鬼姫は猛攻を繰り出す。
異形なる者(技):ふっ…甘いな…。これは…受け切れるか…?……次元淵竜槍!(じげんえんりゅうそう)
0:異次元を形成させ、その狭間に落とし空間ごと気の竜を帯びた槍が対象を貫く。
イレス:此処は…ど、どこだ?!………ぐはぁ!!
フェルマー:あの勇ましい女性はグリーヴァの奥さんかの?……凄まじい気迫じゃ!
異形なる者(知):うふふ、感心している場合じゃないです事よ?…隙だらけですわ!…わたくしの可愛い玩具、出てきなさいっ!
0:扇子を二振りした後、鈍色の光と共に現れた魔界の獣。
フェルマー:あ、あれは…なんじゃ?!
魔獣シメール:…フシャアア!!
0:頭は黒龍、尾は不死鳥、胴は白狼の異形な獣が眼前に立ち尽くす。
異形なる者(知):うふふ、わたくしの可愛いペットのシメールちゃん♡その生意気な翼人族の子娘にお仕置きをして上げなさい!
フェルマー:さすがに…万事休すかの…
イレス:はぁ…はぁ…フェルマーとやら、私の旦那と互角に渡り合えたと言うのに…その程度か?…何と情けない事だ。
フェルマー:…っ。
異形なる者(技):ふん…下らん茶番に付き合うつもりは無い…その命刈らせて貰う…。
異形なる者(技):孤月槍…!(こげつそう)
0:月を描く様に突く。
異形なる者(知):うふふ…お涙頂戴はあの世でやって下さる?
魔獣シメール:ゥウウグァ!(襲いかかる)
イレス:くぅっ…!はぁ…はぁ…
0:イレスが咄嗟に身を乗り出しフェルマーを庇う。
異形なる者(知):あらあらぁ?ぅふふ。
異形なる者(技):…ふん。
フェルマー:何故じゃ?!何故、妾を…
イレス:はぁ…はぁ…グリーヴァを…旦那を頼んだ…ぞ……(事切れる)
グリーヴァ:…
異形なる者(技):下らん…。興が冷めた…。ジェス、後は貴様に任せる…。
異形なる者(知):あら、敵前逃亡かしら?
異形なる者(技):ほざけ…。
フェルマー:……お主はジェスと言ったな?イレス殿の無念を晴らそうぞ!…覚悟するのじゃっ!!
異形なる者(知):ぅふふ…威勢だけは一丁前ですわね!…貧弱な貴女にわたくしを倒せるとでも?
フェルマー:はぁあー!……猛襲戟!!(もうしゅうげき)
0:その場で飛躍し、力任せに大鎌を振り下ろす。
異形なる者(知):ぅふふ…シメールちゃん!出番ですわよ!
魔獣シメール:ギャアヴァー!?
0:ジェスは自ら生み出したペットを盾にする。
フェルマー:…なんと卑怯なっ!
異形なる者(知):シメールちゃん♡この世間知らずの子娘に優美な死を♡
魔獣シメール:ゴゴゴ…!
フェルマー:あの構えは何じゃ?!な、何をする気じゃ…?
0:数十分前。
0:HERO•side。
ニグレド:ふぅーー…2人ともー!着いたよ!此処が、ルミナス軍用基地跡だよ!…って!?…険しい顔してどうしたの?
0:何かを訴えるように立ち尽くす、ルベドとサレナ。
ルベド:嫌な予感がする…
サレナ:ルベド…あんたも?!…近くで何か起きて…?
ニグレド:ルベド?サレナ??何を言ってるんだい?
ルベド:ニグレド、お前は何も感じないのか?
ニグレド:え?
サレナ:暢気なものね!…!?ルベド、あれを見て!!
0:サレナは8時の方向を指差す。
ルベド:何だ、あの魔物は!?
ニグレド:魔物?!じょ、冗談きついよ?…この周辺は何も居ない筈…って!?置いて行かないでよー!!
0:ルベド、サレナは違和感を感じた場所へ駆け出す。
ルベド:はぁ…はぁ!サレナ、この先に進んだら、生きて帰れるか保証は出来ない…
サレナ:はぁ…はぁ…!何よ、自分だけ行こうっての?…あんた一人じゃ犬死にするだけよ。
ニグレド:待って、僕も行くよー!!ぜぇ…ぜぇ…!
0:鈍足なニグレドも遅れながらも着いてくる。
ルベド:はぁ…はぁ!言ってくれるじゃねぇか!サレナ。だがなー!此処までの旅を通して分かった事がある。
サレナ:はぁ…はぁ…!ふぅん?何よ?気取っちゃって…
ルベド:はぁ…はぁ!!これ以上…お前のお守りになるのは嫌だって事だ!
サレナ:はぁ…はぁ…!!ふふ、ちょっぴりだけ、成長したみたいね?
ニグレド:ぜぇ…ぜぇ…!!!二人ともーー速いよぉ…ぼ、僕…もう…ぜぇ…ぜぇ……
ルベド:はぁ…はぁはぁ…!!…ちっ…!今に見とけよ!お前が今後、泣きじゃくる姿を楽しみにしておくぜ!サレナ。
サレナ:はぁはぁ…!!…あ、あたしが泣くぅ?あは。…冗談でしょ?せいぜい、叶わない夢でも見ておきなさいよ!
ルベド:上等だっ!……着いたぞ!……違和感の正体はあの奇妙な化け物か。
サレナ:…そのようね!…あれは、鬼?!…翼の生えた生き物?!
ニグレド:ぜぇぜぇ……二人とも、ここに何かあるの?……!?く…黒装束!
0:ルミナス軍用基地跡周辺。
魔獣シメール:ゴゴゴッ!!
0:狡猾な獣がエネルギーを溜めた刹那…
フェルマー:(に、人間じゃと?!…味方なのか、敵なのか?)
異形なる者(知):ぅふふ、多勢に無勢ですわね。
魔獣シメール:ガギャアア!!(憤怒)
0:新たな戦禍に巻き込まれる、ルベド達。
ルベド:こいつは一筋縄じゃいかなそうだぞ、サレナ。
サレナ:なになに、怖気付いたの〜?ルベド。
ルベド:冗談!…やるぞっ!
ニグレド:……
フェルマー:人間達、それ以上近寄るでない!…遊びじゃないのじゃぞ?
ルベド:…そんな事は分かっているっ!…魔甲(旋風)セット!…父さんのハーフデュランダルに母さんの命を注ぎ込む!
ニグレド:ぼ、僕も援護するよっ!
サレナ:ルベドばかりに格好つけられるのは…癪ね!…すーぱーなっこぉ!!
魔獣シメール:…ドラァアァア!!(炎吐く)
異形なる者(知):ぅふふ…坊や達、お遊戯会と勘違いしているのかしら?…シメールちゃん♡…戯れてあげなさい♡
ニグレド:させないよっ!神盾イージス!…彼の者らを守護して!…ギガントアーマー!!
異形なる者(知):あらあら、熱くなってはいけませんよ♡
ルベド:うぉぉぉー!!……疾風兜割!(しっぷうかぶとわり)
0:風を宿した魔甲のチカラで宙を浮きハーフデュランダル持った自身を超降下させる。
魔獣シメール:グォアアアア!
異形なる者(知):あらあら、やりますわね。
サレナ:なっ!…ルベド、いつ間にそんな技を!?
ニグレド:あはは、凄いや!僕の出番は無さそうだね。
ルベド:はぁ……はぁ…有言実行だ!
サレナ:!…怯んでる…?…いっくわよーー!
サレナ:羅刹落としぃぃいいいい!!!
0:投げながら自身も前方に一回転し、相手の内側に入り地面に叩きつける。
魔獣シメール:ヌギャアァア!?(気絶)
異形なる者(知):豪快ですわねー!シメールちゃん、寝てる場合ではありませんよ?早く起きなさい!!
サレナ:はぁ…はぁ…
ニグレド:二人とも…良く頑張ったね!僕にはこれくらいしか役に立てないけど…!
ニグレド:神盾アイギス、彼の者らに母なる息吹を…女神の一雫!(めがみのひとしずく)
0:大盾から癒しのサークルを発生させる。
ルベド:…疲れが一気に取れた?!…それどころか力が身体中から漲ってくるぜ!
サレナ:とても暖かな光…天使に抱擁されている気分だわ!
ニグレド:後、一息だよ!2人とも頑張ってね!
ルベド:サンキュー、ニグレド!……よっしゃあ!仕上げと行くか〜!サレナ。
サレナ:ニグレド、ナイスよ!……ええ!バシッとやっつけましょう!!ルベド。
異形なる者(知):うふふ…わたくしを怒らせましたね?
フェルマー:(これが人族の結束の力だと言うものかのー?)
フェルマー:人族の若き英傑らよ!…妾も助太刀しようぞ!
フェルマー:はぁあーー、業華葬送!(ごうかそうそう)
0:果ての無い地獄に誘い、スピンを効かせた大鎌で処刑する。
魔獣シメール:クゥゥウン……(戦意消失)
異形なる者(知):おのれ…おのれ…おのれ…おのれぇええ!!!
0:異形な女は激昂し変貌を遂げた。
フェルマー:待つんじゃっ!!ヤツの様子が変じゃぞ?
ニグレド:アレが…異界人の本当の姿…
ニグレド:(僕たちに倒せるのか…?)
0:黒装束を身に纏った異界人の女は淫靡な悪魔に成り変わった。
異形なる者(知):キサマラァ…イキテカエレルトオモウナァ!!
ルベド:おいおい…自らが獣になったと言うのか?!
サレナ:因果応報ね…自身の゛ペット゛を存外に扱ってきた末路だわ。
ニグレド:……
異形なる者(知):ナニヲゴチャゴチャト…イッテイル!アトカタモナク…ケシズミニシテクレルゥ!
異形なる者(知):デッドリーィィサイクロン!!
0:超速の竜巻が対象を襲う。
フェルマー:!…避けるんじゃっ!!
ニグレド:させないっ!神盾イージス、術を跳ね飛ばして!マインドカウンター!
異形なる者(知):グァアアア!?
ルベド:ふぅーー間一髪だったな…助かった!ニグレド。
サレナ:やるじゃない!ニグレド。
ニグレド:えへへ♪
フェルマー:お主達、気を抜くのは早計じゃぞ!……後は妾に任せるがよい!
ルベド:いや、俺達も加勢して…
フェルマー:不要じゃ!此奴は妾に殺せて貰えんかのー?
サレナ:何でそこまで拘るのよ?
ニグレド:ルベド、サレナ、僕達が入れる隙は無さそうだよ。…この翼人族の女性に任せよう!
フェルマー:すまんのう…妾の名はフェルマーじゃ!
ルベド:フェルマー、俺はルベドだ!…無理はするなよ?
サレナ:フェルマー、きっとこれは譲れない闘いなのね!
ニグレド:フェルマーさん、ご武運を!
フェルマー:ふっふっふっ、優しき人族らよ!…感謝するぞっ!
0:ルベド達の想いがフェルマーを鼓舞する。
異形なる者(知):…ミノホドヲワキマエヨォォォ!!…エンシェントメテオォォオ!!
0:古の巨大な隕石が頭上に降り注ぐ。
ルベド、サレナ、ニグレド:フェルマー!!!
フェルマー:くぅっ…!!…これしきの痛み、イレスが受けた傷みに比べたら、擦り傷の様なものじゃぁーー!!…妾のソウルスレイヤーが光って!?
0:刀身に赤黒いオーラを纏う。
フェルマー:ふっふっふっ、今度はこちらの番じゃぁ!!…血吸大車輪ー!!(けっきゅうだいしゃりん)
0:潜在能力ドレインを習得した大鎌でクルクルと振り回し生命を刈り取る。
異形なる者(知):ヌグァアアア!!チカラガスイトラレェ…オノレェェェエー!!……(事切れる)
0:妖艶な悪魔は全てを吸い尽くされ、塵になった。
フェルマー:はぁはぁ…はぁ…!イレス…仇は取ったぞ…(気絶)
ニグレド:ふぇ、フェルマーさん!
サレナ:大丈夫よ、息はあるわ!
ルベド:凄まじかったな。
グリーヴァ:んんぅ…?!フェルマー殿!、イレスー!
ルベド:ん、誰だ?さ、侍…!?
サレナ:どうしたのよ、ルベド!……え?誰あんた?!…新手の敵かしら?
ニグレド:いや、違うよ。敵意は無さそうだ。
グリーヴァ:む?お前達は何者だ?!…黒い衣服を身に纏った槍使いはどこに消えた!?
0:状況が掴めず、困惑する猛き鬼。
ルベド:黒い衣服ってさっきの黒装束の奇妙な女か?…槍は持っていなかったぞ?
グリーヴァ:ふむ、お前達は人族か…俺の名は戦神グリーヴァ!鬼族だ。……その方らの名は何と申す?
ニグレド:僕はニグレドだよ。宜しくね!
ルベド:ルベドだ!…フェルマーと叫んでいたが知り合いなのか?
グリーヴァ:フェルマー殿をご存じなのか!ルベド。
サレナ:私はサレナよ!フェルマーってそこに倒れている、翼人族の事よね?
グリーヴァ:倒れているだと?!…はっ!お前達、フェルマー殿に何をした!?
ルベド:俺たちはそのフェルマーと一緒に戦っただけだ!頼むから、勘違いするのはやめてくれ。
サレナ:まったく…イレスっていう鬼の女性が殺されて、フェルマーが憤慨して暴れ回って力尽きたのよ。
グリーヴァ:な、なんだと?!…イレスが討ち取られたと言うのは…本当か!!
ニグレド:僕らがここに着いた時にはもう…既にそこに倒れていて…
ルベド:…
グリーヴァ:ぐぅうぁ!!…な、何故だぁ!?何故、お前は俺を置いていく…ぐぅおおおおおーー!!イレス!!!(涙ながら絶叫)
0:鬼の嗚咽は大地に響き渡った。
サレナ:…取り敢えず、星の方舟に行きましょう!
ルベド:ああ、そうだな!…サレナ、フェルマーはどうする?
サレナ:グリーヴァー!気持ちは分かるけど、悔やんでいても何も始まらないわ!…あんたが責任を持ってフェルマーを担いであげて。
ニグレド:…
グリーヴァ:ああ、すまぬな!…ガッハハハ!…もう大丈夫だ!フェルマー殿は俺が責任持って運ぼうぞ!
グリーヴァ:(イレス、粗末な石を合わせただけの簡易的な墓で申し訳ないが…お前の好きなウルフのポトフを置いておくぞ。いつの日か、お前に渡そうと携帯してた物が…まさか、こんな形で渡す事になるとはな…)
グリーヴァ:(これから俺は未来に希望を秘めた者達と新たな旅に出る…お前の元へ逝くのは当分、先の話になろう………行ってくるぞ!!…旅の終わり次第、会いに来る。…永遠に愛しているぞ。鬼姫イレスよ!)
ルベド:おーい!グリーヴァ!何をブツブツと念仏唱えてんだ?…置いていくぞー?
グリーヴァ:ん?…ああ、すまん!今行くぞぉー!!ガッハハハ!!
0:一行は星の方舟へ向けて、再び歩みを進めた。
ニグレド:一旦、ルミナス軍用基地跡に戻って、星の方舟(ヘレティックフェザー)に向かおう!
ルベド:ニグレド〜ずっと思ってたんだが、そのヘレティックフェザーって言うのは何なんだ?
ニグレド:意味は異端の翼。僕が独自に名付けたんだけど、変かな?
サレナ:変じゃないわよ?ねぇ、ルベド。
ルベド:異端の翼、、、つまり、俺達がそれに乗ったら異端者として認知されるって事だよな?
グリーヴァ:ガッハハハ!細かい事は気にするな、ルベド!
ニグレド:気に触るなら、今からでも名前…変えようか?ルベド。
ルベド:いや、ちょっと気になってな…まぁ、前向きに捉える事にするよ!ニグレド。
ニグレド:あはは…そうしてくれると助かるよ。
グリーヴァ:歓談しているところ、割って入って悪いんだがルミナス軍用基地跡が見えてきたぞ!
Stranger Of Chaos⚔️(ストレンジャーオブケイオス)
第二部。
*0の表記はト書き(N)を含む*
0:登場人物〜
ルベド18歳♂:ギルド商会ブラッドヴェルにその身を置く、純朴な青年。愛用武器は父から受け継いだハーフデュランダル、母からは魔甲(属性によって得られる術、技が変わる)サレナに尻を敷かれている。魔獣シメールを兼ね役
サレナ20歳♀:特にルベドに対しては面倒見が良く、武道の道を極めた女性。すぐに拳や脚が出るのが玉に瑕。愛用武器はすーぱーなっこぉ(メリケン、三節棍等)体術主体の技を繰り出す。イレスを兼ね役
フェルマー15歳?♀(のじゃロリ):翼人(つばさびと)背に翼を生やした異なる種族。自国の豪傑な武人で鬼人族のグリーヴァとは旧知の仲。口調にやや特徴はあるが変な奴ではない。大鎌を自由自在に扱う。愛用武器はソウルスレイヤー。潜在能力を引き出すと吸収を習得する。側近を兼ね役
グリーヴァ43歳♂:鬼人(おにびと)フェルマーと同様に異なる種族で、自国の総大将。鍛え上げた肉体で豪快に二刀を振るう。愛用武器は修羅一文字&無双返り咲き。若干、俺様気質だが情には熱い。愛妻イレスを狂愛している。???を兼ね役
ニグレド24歳♂:異族と人族とのハーフ。温厚な性格で、滅多に牙を剥かない。ひょんな事から、ルベド達と旅を共にする。愛用武器は巨大な2つの盾、アイギスとイージス。生まれながら、簡易的な治癒術が使える。主に状態異常を起こし、妨害する技を使う。サポート的な存在。
アルベド22歳♂
全てが謎に包まれている。とある事がキッカケで二面性を持つ。
愛用武器は魔爪(まそう)→魔を封じ込めた籠手、不遇戴天。
???、???(主)、アルベド?を兼役。
???♂:宇宙に災厄を降らした創造神。過去、英雄ローレンスの活躍により、その肉体は封じられたが…どういう訳か残留思念だけが残り、三つの脅威を従える主として再び、君臨した。器(肉体)となる者を探している。
異形なる者(力)46歳♂:名はジーフリード。戦闘狂。三つの脅威の1人で動きは鈍いが、その一振りは天地を揺るがす程の破壊力。愛用武器は理の狂剣(ことわりのきょうけん)特殊技能、バーサーカー(狂人化)モードと言う切り札がある。???(力)、ローレンスを兼役推奨。
異形なる者(知)32歳♀:名はジェス。ジーフリードと同様、三つの脅威の1人。目が眩む程の美貌を持ち、妖艶な言動で翻弄する。上品だが、サディスト。愛用武器は理の魔符(ことわりのまふ)異界より出し下僕達を召喚して戦う。あらゆる生命体を無機質な物体に変え、意のままに操る、特殊技能を持つ。???(知)を兼ねる事をお勧めします!
異形なる者(技)28歳♂:名はヴァシュロン。主(???)に絶対なる忠誠を誓う、寡黙な青年。ジーフリード、ジェスに並ぶ、三つの脅威の1人。時折、毒を吐く。ジェスとは馬が合わないらしい。愛用武器は理の大槍(ことわりのおおやり)亜空間を形成させる特殊技能を持つ。???(技)、若きローレンス、兼ねて下さい。
ローレンス76歳♂:悪を特殊な棺に封じ込める使命を背負った、ファーストキー(原初の鍵)の末裔。王號暦194年、邪教徒(???)を封じ込めた勇敢な英雄。然し、歳を重ねたせいか、そのチカラは使用する事が出来なくなってしまう。復活してしまった脅威に立ち向かう為、智学に生涯を捧げ、老賢者となる。ニグレドの事を孫のように接する。
若きローレンス20歳♂:活発な青年。愛銃カオスレイ。
イレス40歳♀:鬼姫と言う異名を持ったグリーヴァの妻。口調が荒い。
側近(不問):グリーヴァに仕える従者。
ジャイアントゲレル(不問):メイガス海岸の道を塞ぐ、気持ち悪い人外です。難易度高めです。
魔獣シメール(不問):三種の異なる身体を持つ悪しき獣。ジェスが生み出した玩具(ペット)こちらも難易度高めです。
無尽君45式(不問)ヘレティックフェザー艦内の操縦、雑用等を行っている、人工知能。
ゼフ20歳♂星を観察する事に命をかけている。困った人を放って置けない、気の優しい人柄にシーパーは惚れ込んでいる。
シーパー20歳♀ゼフ自慢の彼女!我儘な部分が目立つが、そこも憎めないのは彼女の魅力。操縦は慣れてないが、基礎は身に付いてる。
ターニア22歳♀研究員。とある研究で命を散らす。アルベドの事を密かに想っていた。
アデス35歳♂所長。マッドサイエンティスト。ターニアを実験台にした下衆。
心を司る者(不問)試練の間、一階層のボス。
力を司る者(不問)試練の間、二階層のボス。
愛を司る者♀試練の間、最下層のボス?
ライネル30歳♂ルベドの父親?
プリシラ28歳♀ルベドの母親?
創造神ミハイル♂肉体を得た姿。
執行者ザファゲイル27歳♂ミハイルに仕える番犬。スラム育ちの為、粗暴。
断罪者ミトス29歳♂ミハイルに仕える番犬。口調は柔らかいが毒舌で論理的思考。
0:ナレーション(不問)
0:******************
♪:海を行く
0:HERO•side。
ニグレド:ルベド、サレナ!ここから北の方角に進むと、メイガス海岸が見えてくるはずだ!…先ずはそこを目指そう!
0:メイガス海岸を目指す。
サレナ:え…まだ歩くの!?…ルベド〜!
ルベド:何だよ…そのニヤケ面は!まさか、背中を貸せとか言わないよな?サレナ。
サレナ:ふふん♪(悪戯な笑み)
ニグレド:あはは、微笑ましいな♪
ルベド:ニグレド、見てないで助けろよ!!
ニグレド:ルベド、他人の恋路を邪魔したら、神獣オメガペガサスに蹴られて死んでしまうからね。
ルベド:恋路だと!?……ニグレド、何か勘違いしてないか?
サレナ:こ、こ、恋?!ニグレド、あたしとルベドは…そ、そう言う、な、仲じゃないわよ!!
ニグレド:あはは、二人とも本当に分かりやすい反応だね♪
サレナ:と、と…兎に角!あたしを担ぎなさい、ルベド!
ルベド:断る!!
サレナ:何でよ!か弱い女の子の頼みが聞けなないっての??
ルベド:か弱いって…どの口がほざいてんだよ…(ボソッと)
サレナ:ルベド、何か言った…?
ルベド:え、空耳じゃないか?
ニグレド:あはは♪二人のやり取りは永遠に見てても飽きないなあ。
ルベド:はあ?!ニグレド、目が腐ってるのか…。
ニグレド:ルベド、視力に関しては自信あるよ?
ルベド:言ってろ。
ニグレド:あはは、そろそろメイガス海岸に着くよ!
0:エメラルドブルーの綺麗な海。
サレナ:はぁ…はぁ…足が棒になりそう……。
ルベド:やれやれ…。
ニグレド:不穏な気配…!…二人とも気を付けて!奥に何かがいるみたいだよ!
ルベド:冒険にアクシデントは付きものってな!
サレナ:って!…感心してる場合じゃないわよ!…戦闘開始よ!
♪:ボス戦
ニグレド:ジャイアントゲレル!二人とも、コイツの毒に気を付けて!!
0:植物とゼリーを足したような海の魔物が襲いかかってきた。
ジャイアントゲレル:ドゥラァ!!(触手を伸ばす)
ニグレド:ルベド、危ないっ!!
0:咄嗟にルベドを庇う。
ルベド:え?!……ニグレド、助かった!
ニグレド:くっ…
ジャイアントゲレル:ギシャアアーー!!(溶解液を撒き散らす)
サレナ:ヴェエ…気持ち悪い魔物ね!
サレナ:喰らいなさい!…千光弾!(せんこうだん)あたしのありったけの気の弾をその身に受けろぉお!!!
0:サレナの手から千に及ぶ、気弾を放つ。
ニグレド:流石、サレナだね!凄いや♪
ルベド:俺も負けてられないな!
ジャイアントゲレル:グゥアアア!!(効いている)
ルベド:よし、このまま畳み掛ける!…父さん、俺に力を貸してくれ!(ハーフデュランダルを構える)
ルベド:はぁあー!……とりゃあっ!!(素早く斬り込む)
ニグレド:ルベドもやるなぁ!これなら、倒せて…
サレナ:まだよ、まだ息があるみたいだわ!
ジャイアントゲレル:ギャアー!!!(激怒している様子)
0:気味の悪い生き物は口から何かを吐き出す雰囲気だ。
ニグレド:…!これは…毒!?る、ルベド!いけない、避けて!!
ルベド:ニグレド?!いや、もう面倒くさいからこのまま突っ込んでトドメを刺すっ!
ルベド:はぁーあ!……せぇぃいいい!!(その場で飛び上がり、頭目掛けてブッ刺す)
ジャイアントゲレル:ブォエエェ!!(毒の混ざった胃液を吐く)
サレナ:ルベドー!!
ルベド:あ?うるせぇ奴等だな!だから、もう倒して……うわぁああー!?な、な、なんだこれは!?…ヌメヌメして気持ち悪い……。
ルベド:ぐっ…力…が入らな…い…
0:毒の霧を喰らって瀕死状態のルベド。
ニグレド:ルベドー!!大丈夫かい?
ルベド:はぁ…はぁ…ニグ…レ…ド、これが…だ…いじょうぶ…そ……に…見えるか?
サレナ:ルベド、あんた……本当に単細胞ね!
ルベド:サ…レ…ナ……お前…俺…がダ…ウン…して……る事を……良い…ことに…好き勝……手…言いやが…(気絶)
サレナ:え?!る、ルベド!しっかりしなさいよ!まだ、死ぬには早いでしょ!!
ニグレド:サレナ、大丈夫だよ。気絶してるだけだから。
サレナ:そうなの?ニグレド。
ルベド:……
ニグレド:うん、それに治癒術の心得は多少ならあるよ!気休め程度にしかならないと思うけど。
サレナ:…!何でもいいわ、お願い!ニグレド。
ニグレド:任せて。…サレナ!僕が詠唱してる間、ゲレルを食い止めて欲しい!
サレナ:ええ、一歩も近付けさせないわ!
ジャイアントゲレル:グワァア!!
サレナ:さぁ、ヘドロ野郎、覚悟しなさいっ!
ニグレド:神盾(しんじゅん)イージスよ!アテナの加護を彼の者に与え給え!!はぁあ〜聖女の讃美歌(さんびか)
0:大いなる盾から聖なる光を放ち、対象を包み込む。
ルベド:……ぅうん?!
ニグレド:ルベド、よく眠れたかい?
ルベド:いや、夢心地とはいかなかったな。
ニグレド:あはは!さぁ、体勢を整えよう!
ルベド:ああ!……サレナは??
ニグレド:見てご覧、奥で奮闘中だよ!
ルベド:…っ!
サレナ:これはぁ、ルベドの分よっ!!鳳凰天武脚!!(ほうおうてんぶきょく)うぉおーー黒焦げになれぇえええ!!
ジャイアントゲレル:!……グガァアアアア!!
0:不死鳥の如く、宙に舞い上がり、熱を帯びた高速な蹴りをゼリー状の化け物に見舞う。
サレナ:はぁ…はぁ…やった……わ…
ルベド:サレナー!よっと…(よろめいたサレナを抱き抱える)
ニグレド:ふぅ…一件落着だね!体力も限界みたいだし、小休憩を挟もうか?ルベド。
ルベド:そうだな。ニグレド。
サレナ:ルベド…良かった…生きてて…(気絶)
ルベド:サレナ…馬鹿やろー、無茶しやがって!
サレナ:…
0:海岸のヌシを見事、撃退した。連続技を使用し、疲労困憊のサレナを案じ、休息を取る。
♪:希望
ニグレド:この先の古小屋で身体を休ませよう。
ルベド:結局、サレナを担ぐ事になるとはな。
サレナ:…
ニグレド:はは、まぁ仕方がないね!…目的地まで然程の距離でも無いし、急ごう!サレナの容態が気になる。
ルベド:くそぅ…俺も病み上がりだっての!!
0:ルベドはサレナを背に乗せる。
0:Enemy•side。
0:異空間・天主の間。
♪:ダークネスな空間
???:ヴァシュロン、報告はどうした?
異形なる者(技):申し訳ありません…!私はGATEに近付く不届き者を排除して回っていましたが…妙な鎧を身にまとった鬼の男と対峙しました…!
???:ほう、鎧の鬼とな?
異形なる者(技):はい…その者は両腕に刀を持ちその猛威を奮っていました。闘う姿はまるで…地上の伝承に伝わる、武神の様で…
???:両手に刀、武神……?もしや、グリーヴァと言う者か?
異形なる者(技):主は既にご存知でしたか…!恐らく、その者で間違い無いかと…。
???:フッフッ!そうか、戦神グリーヴァか!!フフ、フッハハハ!!
異形なる者(技):……
???:ヴァシュロンよ、その者を連れて参れ!…抵抗するようであれば、傷を付けても構わん。
異形なる者(技):ハッ!…主の仰せのままに…
???:ヴァシュロン!既に戦艦グラディエタに乗り込んでいる、ジェスと合流し、急ぎ向かうのだ!
異形なる者(技):ジェスと共にですか…?
???:ヴァシュロンよ、不服な顔をしておるな?
異形なる者(技):いえ…それでは!
???:果たして…我の器となり得る価値があるのか、否か。暫し、この余興を楽しむとしよう!フッハハハ!!
0:主の命により、再び、地上に降りるヴァシュロン。
0:豪鬼城・自室。
グリーヴァ:……フェルマー殿。俺は…俺は…っ!!(壁を殴る)
側近:失礼します!
グリーヴァ:うむ、入るが良い!
側近:グリーヴァ様、お食事の準備が整っております。
グリーヴァ:ああ、今日の飯は何だ?
側近:えっと…ゴブリン焼きに御座います!
グリーヴァ:おお!気が利くではないかっ!
側近:過去、イレス様がグリーヴァ様の大好物はゴブリン焼きと聞き及んでいましたので。
グリーヴァ:イレスか…あいつは今、何処(いずこ)にいるのか…
0:another story 3 鬼姫。
0:異族戦争が勃発する、すこし前の話。
イレス:グリーヴァー、私と闘え!
グリーヴァ:は?トチ狂ったか??イレス。
イレス:私はお前を認めた訳ではない!…たぁー!!
グリーヴァ:……ふんっ!……このまま殺す事は容易いが…お前は殺すには惜しい存在!
イレス:くっ…何故だ!何故、情けをかける!
0:イレスはそっと薙刀を下ろす。
グリーヴァ:イレス、俺の者になれ!
イレス:はぁ?!な、な、何を言ってるんだお前は!
0:突然の事に動揺を隠し切れないイレス。
グリーヴァ:明日、婚儀を執り行おう!
イレス:…強引な奴め…
イレス:……粗末に扱ったら、素っ首打ち落とすからな!
グリーヴァ:ああ、武人に二言は無い!
0:婚儀当日。
イレス:グリーヴァ!大勢の者達が私を凝視してくるのだが。
グリーヴァ:ガッハハハ!イレス、顔が火照っているが照れているのか?
イレス:ば、バカを吐かすな!誰が照れてなど…!(手で顔を覆い隠す)
グリーヴァ:ガッハハハ!
0:儀式の間。
側近:グリーヴァ様、イレス様、おめでとう御座います!
グリーヴァ:うむ、これからはイレス共々、宜しく頼むぞ!
側近:ハッ!!
イレス:……
グリーヴァ:イレス、共に生涯を謳歌しようぞ!
イレス:…はい!
0:婚儀から数ヶ月が過ぎた頃。
イレス:グリーヴァ〜!…グリーヴァは居ないのか?
側近:イレス様、グリーヴァ様は翼人族との戦中で御座います!
イレス:グリーヴァめ…私を置いていくとは不敬な奴だ。
側近:イレス様…お気持ちは察しますが、今は無事を願いましょう!
イレス:ああ、そうだな。グリーヴァはすぐ殺れるタマでは無い。きっと大丈夫だ…きっと。
側近:…
イレス:その方、グリーヴァの好物のゴブリン焼きを用意しておいてくれ!自室の掃除も欠かさずにな。
側近:ハッ!
イレス:グリーヴァ…!(祈る)
0:グリーヴァとフェルマーが和平を結んだ頃。
側近:イレス様ーー!良い報せです!
側近:イレス様ー??入りますよ!
0:イレスの自室に入る。
側近:イレス様の姿がどこにも無い……何処に行かれてしまったのか?!……?これは手紙?
0:中を隈なく探すとイレスの字で書かれた手紙を発見する。
イレス:皆の者、グリーヴァすまん!少々、野暮用が出来てしまった。暫く、離れる。必ず、戻る!
側近:…イレス様…
0:宴を終えたグリーヴァが帰ってくる。
グリーヴァ:イレスぅ、帰ったぞぉん!ヒック…(酔っ払い)
側近:あ、グリーヴァ様!ご無事で何よりです。
グリーヴァ:ぶぅじ?ガッハハハ…zzZ
側近:ふふ、ゆっくりお休み下さい。
0:翌日、側近はグリーヴァにイレスが消えた旨を伝える。
グリーヴァ:おい、イレスが突然居なくなったとはどう言う事だっ!説明しろ!
側近:グリーヴァ様…申し訳ありません!…私が目を離してる隙に居なくなってしまわれて。
グリーヴァ:くそっ!……っ!!(壁を殴る)
グリーヴァ:おい、何をモタモタしてる!すぐに捜し出せ!
側近:ハッ!!
0:現代。
グリーヴァ:捜索したものの、手かがりさえ掴め仕舞いだった…っ!イレス…無事で居ろよ。
0:グリーヴァはある可能性の為、出立する。
グリーヴァ:おい、少し留守にする!
側近:何方に?
グリーヴァ:さぁてな!自分を探す旅にでも出ようと思ってな!
側近:…
グリーヴァ:暫く、頼むぞ!
側近:ハッ!
0:グリーヴァはとある場所に向かう。
0:戦艦グラディエタ・ブリッジ。
異形なる者(技):ジェス…私の邪魔だけはするなよ…。
異形なる者(知):あらぁ?貴方こそ、わたくしの妨害になるような真似はしないで頂戴ね?ヴァシュロン。
異形なる者(技):フン…主の命で仕方がなく、貴様と同行しているだけだ…。
異形なる者(知):うふふ、今だけは協力し合いましょう?
異形なる者(技):っ…。
異形なる者(知):先程の威勢はどこに行ったのかしらぁ?
異形なる者(技):ふんっ…ほざけ。
異形なる者(知):確か、訓練兵時代の貴方は子犬みたいにキャンキャン吠えていましたわよね?
異形なる者(技):やめろっ……その話は………虫唾が走る……!
異形なる者(知):ぅふふ、久しぶりに見ましたわぁ!感情が発露した貴重な貴方のお顔♡
異形なる者(技):く…無駄話は終わりだ…………行くぞ。
0:空の裂け目。
フェルマー:グリーヴァ…奴は何をする気なんじゃ?
フェルマー:……?!地上に置かれている、珍妙な機械の物体はなんじゃ?…降りて見るとするかのう。
0:フェルマーは例の黒装束に関連があるのではと思い、星の方舟に向かう。
0:HERO•side。
ニグレド:ルベドー、大丈夫?
ルベド:はぁ…はぁ…大丈夫な訳ないだろ!交代してくれ、ニグレド!
0:疲労と闘うルベド。
ニグレド:ごめん、代わりたいのは山々だけど僕の足じゃ、とてもじゃないが無理だよ。
ルベド:ちっ…使えねぇな!
ニグレド:本当にごめんよ。……あっ!見えてきたよ!
0:ニグレドの指差す位置に古びた茶色い小屋を発見する。
ルベド:はぁ…はぁ…やっとか!…もうこんな事は懲り懲りだ!
ニグレド:あはは…さぁ!このベッドにサレナを寝かせよう。
0:ボロボロのベッドに寝かせる。
ルベド:げほ…げほっ!なあ、こんな汚い場所にサレナを寝かせたら余計に悪化しないか?
ニグレド:大丈夫だよ、身体を酷使し過ぎたせいで一時的に倒れただけだからね。
ルベド:サレナ、迷惑を掛けてすまないな…
サレナ:…
ニグレド:ルベド…
0:疲労が溜まってたのかサレナは三日間、目を覚まさなかった。
サレナ:…んーう!よく寝たぁ〜!!ん…!?…ルベドのやつ、ずっと隣に居てくれたのね…チュッ(頬に口付け)
ニグレド:…今は二人っきりにさせてあげよう。
0:ニグレドは小屋を出る。
ルベド:ぅうん!?…何か俺の頬に柔らかいものが当たって……うわぁ!?さ、サレナ!目覚めたのか!
サレナ:こらぁ、寝坊助!!いつまで寝てるのよ!
ルベド:お前なぁ…人がせっかく……(セリフを奪われる)
サレナ:分かってるわよ!ずっと、傍で見ていてくれたんでしょ?
ルベド:サレナ、お前…知ってて?!
サレナ:ありがとね、ルベド!ちょっぴりだけ見直したぞぉ!
ルベド:ふっ、調子の良いヤツだな!…俺の方こそ、有難うな!サレナ。
サレナ:ええ。
0:小屋の外。
ニグレド:通信機が!?…誰からだろ?
0:ニグレドの通信機がけたたましく鳴り響く。
ローレンス:やぁ、ニグレドくん久しぶりじゃのう!元気にしておるか?
ニグレド:ローレンス様、お久しぶりです!…どのような御用件でしょうか?
ローレンス:うむ、実は君に頼みたい事があってな。
ニグレド:はい?
0:another story 4 老賢者ローレンス。
ローレンス:ニグレドくん、星の方舟はダマスカス海域を抜けた先のグレムリン墓地の地下じゃよ!くれぐれも気を付けて行きなさい!
ニグレド:ローレンスさん、色々と助かりました!盾まで頂いて。
ローレンス:なに、気にする事はない。イージスとアイギスの両盾はきっと、君の事を守ってくれるだろう。
ニグレド:はい、大切にします。…ローレンス様!お元気で。
ローレンス:うむ…あっ!忘れておった!…ほれっ!
0:小型通信機を渡される。
ニグレド:これは通信機ですか?
ローレンス:うむ、何か困った事があればいつでも連絡をして来なさい。
ニグレド:有難う御座います!大賢者ローレンス様。
ローレンス:おいおい、その名は小っ恥ずかしいからやめておくれ!
ニグレド:あはは!…それでは、行ってきます!
ローレンス:うむ、気をつけてな!
0:現代。通信機から聞こえてきた声はローレンスのものだった。
ローレンス:君とルベドくんは゛鍵゛なんじゃ!次元の裂け目、GATEを封じる為のな。
ニグレド:えっ……ルベドと僕が!?
ローレンス:うむ、ルベドくんは君と同じ異族と人族のハーフなんじゃよ。
ニグレド:はい!?……俄かには信じられません!
ローレンス:驚くのも無理は無いと思うが…事は一刻を争う。早急にヘレティックフェザーに乗り込むんじゃ!
ニグレド:わ、分かりました!
ローレンス:うむ、また何かあればこちらから連絡を入れる、もしくは直接、出向くかも知れん…くれぐれも、頼んだぞ。それではな!
ニグレド:はい!
0:ニグレドは現実を受け止められず、その場で硬直する。
ニグレド:僕とルベドは…GATEを閉じる2つのキー?!
ニグレド:…っ!
ニグレド:僕達はその為に生まれてきた…?!
ニグレド:…
0:Enemy•side。
0:異空間•天主の間。
???:ジーフリード!最後はお前だ。報告を上げよ!
異形なる者(力):へい、賢者ローレンスの存在を語らせて頂きますぜ。
???:ローレンスとな?その名を聞いたのはいつぶりか。まだ、我に器があった頃…
0:another story 5 絶対的な創造神。
???:フッハハハ!我がこの宇宙を統べる絶対神よ!
0:「王號暦190年、創造神は確かに存在した。凡ゆる、知的生命体を創り奴隷の様に人類や、異族達に指示を出し意のままに操った。然し、そんなある日、一人の男が立ち上がった。」
若きローレンス:これ以上、神を騙る、邪教徒の好きにはさせない!!
若きローレンス:我が名はローレンス!!未来は皆、平等であるべきだ!
0:王號暦194年、救世主誕生。後に、創造神を封じた英雄として語り継がれた。
0:異界。中心都市、スレイブ。
???:おのれぇ、ローレンスとか言う小童め! 我の計画を悉く、邪魔しおって!
???:こうなれば、あの賢しい小僧を抹殺す…
若きローレンス:へぇー、俺が何だって?邪教徒、今日がお前の命日だぜぇ!
0:英雄は愛銃カオスレイを構える。
???:き、貴様ぁ!?いつの間に…!
若きローレンス:情けねぇー声出してんなよ!みっともねぇ!仮にも創造神を騙ってたんだからよ。
???:フッハハハ!そんな玩具でこの我を倒せるとでも?我の特殊技能はどんな物理攻撃も、術さえも無効化に出来る。
若きローレンス:ふーん?それで?
???:愚かなヤツめ!貴様が幾ら、足掻こうが結果は変わらないと言う訳だ!!
若きローレンス:結果は変わらないか…試してみるか?
0:禍々しい気を放ったカオスレイを邪教徒の額に押し付ける。
???:フッハハハ!所詮はコケ脅しよ。気の済むまで撃つと良い!全て徒労に終わるがな。
若きローレンス:それじゃあ、遠慮なく行かせて貰うぜぇー!…おらぁっ!
若きローレンス:俺の血を啜って改良された、このカオスレイの味をたんと味わえよっ!!
???:…無意味な事を!
若きローレンス:我はファーストキーの末裔!神を偽る、罰当たりに裁きを!!……邪魂封神弾!!(じゃこんふうじんだん)
0:ローレンスが正義の撃鉄を引いた後、棺の様なモノが出現し、見る見るうちに邪教徒が封じ込められていく。
???:ファーストキーの末裔だと…!…ぐぉおー!?き、貴様ぁ!ただの生意気な小童では無かったか…!だが、覚えておけ!!必ず、再び宇宙に混沌を……グォオー!!?(断末魔と共に消える)
若きローレンス:何度甦って来ようが、その度に封じこめるだけだ!
0:斯くして、創造神はこの宇宙から消えた。英雄ローレンスは異族と人族は共に手を取り合って生きるべきだと共存の道を選択したのだった。
0:現代、秘境の里。
ローレンス:未来は託したぞ!ニグレドくん、ルベドくん。
ローレンス:封印の術式は諸刃の剣。儂に残された時間は残り僅か…ゴホッ…ゴホッ!……急げ!急ぐんじゃ、英雄の血を受け継ぐ者達よ!!
0:HERO•side。
0:古小屋。
ルベド:サレナ、そろそろ行くか。
サレナ:ええ、グゥウ…お腹は空いてるけど、体力は回復したわ!
ルベド:ああ、飯は当分先だな、ニグレドの奴何か食い物持ってないかな?
サレナ:だといいけど…?…あれ、そう言えばニグレドは?!
ルベド:んーー外か?取り敢えず、出よう。
サレナ:行きましょう!
ルベド:おーい、ニグレド!……?そんな所で突っ立って何してんだ?
ニグレド:え…?!ああ、いや!何でも無いよ!
サレナ:?
ニグレド:サレナー!もう動けるのかい?
サレナ:ええ、もう大丈夫よ!苦労かけたわね。
ニグレド:とんでもない!礼ならルベドに。
ルベド:そんな事より、何か食い物持ってないか?グゥウ……聞いての通り、腹の虫が治らなくてな。
サレナ:あたしもお腹ペコペコで死にそうよ…グゥウ…
ニグレド:あはは!お腹の鳴る音のタイミングも一緒なんてね。
ルベド:うるせえ。
サレナ:た、たまたまよ!
ニグレド:あはは。それでご飯だったよね?ちょっと待ってて…(リュックを漁る)
ニグレド:確かここに……あった!エネルギシュβ。
0:試験管に入った奇妙な液体を取り出した。
ルベド:おい、ニグレド…飯的な物は無いのかよ!
サレナ:何よ…その紫と黒が混ざったような不味そうな液体は!
ニグレド:見た目で判断したら、損するよ?騙されたと思って一口飲んでみて!美味しいから♪
サレナ:ルベド、あんた試しに飲んで見なさいよ!
ルベド:はぁ??何で、俺が毒味するみたいになってんだよ!!
ニグレド:ルベド、大丈夫!僕も飲むから、はい!……ゴクゴクッ!(一気に飲む)
0:ルベドは黒紫色の液体を手に取る。
ルベド:サレナ、もし俺が死んでも亡骸だけは拾ってな…
サレナ:は?何言ってんのよ!良いから、早く飲め!
ルベド:へいへい、……?見た目とは違って良い香りだ…よし!……ゴクゴクッ!ぷはぁー!(飲み干す)
ニグレド:ね、結構美味しいでしょ?ルベド。
サレナ:ルベド、どうなのよ?
ルベド:ああ、普通に美味いわ!香りが良く、フルーティな味わいに後からガツンと来る炭酸がたまらないな!
サレナ:え?めちゃくちゃ好評だけど、そんなに美味しいの??
ニグレド:サレナも良かったらどうぞ!はいっ!(液体の入った試験管をサレナに渡す)
サレナ:…騙したら、あんたらの枕元に化けて出てやる…!……ゴクゴクッ!
ルベド:お〜!疑ってた割には良い飲みっぷりじゃねえか!サレナ。
ニグレド:あはは、どうかな?サレナ。
サレナ:うん、美味しいわ!あたし超が付くほどの甘党だから、これはハマるわね♪ニグレド、疑って悪かったわ!
ルベド:飲み過ぎんなよ〜!サレナ。
ニグレド:いやいや、お気に召した様で良かったよ!まだ50本くらいあるからね。飲みたかったら言ってね……?…え、サレナ?!
サレナ:にひひ♪ニグレド〜もう一本ちょうだい♪
ルベド:はぁ…病気だなこりゃ。
ニグレド:良いけど…あまり飲むと…
サレナ:堅いこと言わない〜ニグレド〜はぁやぁく!!
ニグレド:あは…じゃあ、後一本だけだよ?……はいっ!
ルベド:ニグレド、あんまりサレナを甘やかすなよ!
サレナ:うるさい!ルベド、黙らっしゃい!……ありがと♪ニグレド。……ゴクゴクッ…ゴクゴクッ!(何かに取り憑かれた様に飲む)
サレナ:ぷはぁーー!美味しい〜♪…にひん♪ニグレド〜お•か•わ•り♪
ニグレド:ぇえ!?キリがないよぉー!!
ルベド:やれやれ…。
0:失意のグリーヴァ。
グリーヴァ:イレス…何処だ…イレス!
グリーヴァ:黒い衣服を身に纏っているあいつらなら、何か知ってそうだ…接触する価値はあるな!
グリーヴァ:イレス…必ず見つけるっ!
0:Enemy•side。
0:戦艦グラディエタ•ブリッジ。
異形なる者(知):そろそろ、地上ですわね。
異形なる者(技):ふん…。
異形なる者(知):あらぁ、具合いでも悪いのかしら?
異形なる者(技):吐かせ…貴様に構っている時間など無い…。
異形なる者(知):ぅふふ、まぁ良いでしょう。
0:地上に着く。
異形なる者(知):着きましたわぁー!
異形なる者(技):…。
異形なる者(知):降りますわよ。
異形なる者(技):私に指図するな…。色魔…。
異形なる者(知):うふふ、いつかその醜い口を塞いであげましょう!
異形なる者(技):ふん…。
0:地上を闇雲に歩く。
異形なる者(知):あらぁ?アレは何かしら?近付いて見ましょう。
異形なる者(技):…。
異形なる者(知):…!?
0:近付くと人影。
フェルマー:…!?お主らは何者じゃっ!
異形なる者(技):それはこちらの台詞…。貴様、ここで何をしている…。
異形なる者(知):あらあらぁ、可愛いらしい翼人です事。
フェルマー:お主らには関係の無い事じゃ!道を開けよ!
異形なる者(技):何か隠してる様子…。止むを得まい…!…朧!(おぼろ)
0:大槍から斬撃を放つ。
フェルマー:くぅ…!不意打ちとは卑怯なヤツじゃ!
異形なる者(知):あらあら、貴女弱いわね!…ヴァシュロン、手加減してあげなさい。
異形なる者(技):…私に命令をしていいのは主のみだ…。貴様には従わん…。
フェルマー:ふっふっふっ…仲間割れかのー?…はぁぁー!スキありぃ!!…豪破爆連戟(ごうはばくれんげき)
0:重圧な大鎌を何度も振り下ろす。
異形なる者(技):…っ!
異形なる者(知):あらぁ、マトモに喰らってあげるなんて意外に優しいですわね。
異形なる者(技):茶々を入れるなら、去れ。ジェス。目障りだ…。
異形なる者(知):うふふ、貴方一人じゃ荷が重いかと思い、加勢してあげようかと思いましたが…
異形なる者(技):不要だ…。
異形なる者(知):あら。そう言う話なら、わたくしはこの先に行かせて…
グリーヴァ:待たれよ!!黒き女よ。
異形なる者(知):…!
0:突然のグリーヴァの登場に驚愕する、フェルマー。
フェルマー:グリーヴァ?何故、お主がここに!?
グリーヴァ:ガッハハハ、約束を果たしに来たぞ!フェルマー殿。
フェルマー:グリーヴァめ、とんだサプライズじゃ!ふっふっふ!
異形なる者(技):貴様は…いつぞやの、鉄の鬼か…。丁度良い…私も貴様に会いたかった所だ…。
グリーヴァ:話がイマイチ見えないが、碌な用事とは思えぬ!これより先は、刃で交わし合おうぞ!
異形なる者(技):ふん…小物が。後悔するなよ…。
異形なる者(技):私の名は漆黒の大槍(たいそう)ヴァシュロン!参るッ!!
グリーヴァ:この戦神グリーヴァがヴァシュロン殿の首、貰い受けるッ!!
0:異族と鬼との熾烈な戦いの火蓋が切って落とされた。
異形なる者(知):わたくし達も殺り合いましょうか!ウフフ…!
フェルマー:この気は…此奴!只者ではないな。…ならば、妾も全力を出すかのー!
異形なる者(知):…随分と気丈に振る舞った様子が見て取れますが…同時に焦ってる風にも感じられますわよ。
0:異族と翼人の花も恥じらう美女達の闘いのゴングは鳴り響いた。
0:Enemy•side。
0:異空間•天主の間。
異形なる者(力):主、ローレンスを抹殺しましょうか?
???:ジーフリードよ、あんな老耄(おいぼれ)は捨て置け!今更、何も出来まい。
異形なる者(力):それでは、自分は何を?
???:うむ、貴様は待機していろ。
異形なる者(力):…くっ……ヴァシュロンやジェスのように自分にも出撃命令を!
???:ならん!!貴様の狂人化は使い勝手が悪い…野に放っては味方を殺しかねん!今は充分に温存しておけ。
異形なる者(力):……承知!
0:HERO•side。
ニグレド:さぁー、次の目的地はルミナス軍用基地跡だよ!
ルベド:ルミナス軍用基地跡?聞いたこと無いな。サレナは知ってるか?
サレナ:あたしも詳しい事は分からないけど、確か…大昔に戦争の際に使用してた基地とかだったような…?
ニグレド:おお、サレナは意外と博識だね!人族同士が争った、領土、二分計画戦争だね。
ルベド:りょうど…何だ?
ニグレド:あはは、領土、二分化計画戦争と言うのは短絡的に言うと一つの領土を半分にしようって事だよ。
サレナ:ニグレドって…あたしらとそこまで歳が変わらないのにヤケに詳しいわね?
ルベド:何者だよ!
ニグレド:あはは、僕には恩師が居るんだ。その恩師から色々とね!
サレナ:色々ねえ。
ルベド:ま、続きを聞かせてくれよ!
ニグレド:うん、良いけど…ルミナス軍用基地跡に向かいながら、話すよ!因みに此処から南西に進むと見えてくるよ。
ルベド:また、険しい道のりになりそうだな…
サレナ:文句を言わず、足を動かすっ!
ルベド:へいへいー!
ニグレド:あはは、まぁそこにさえ着ければヘレティックフェザーは目と鼻の先だからね。
サレナ:さぁ、行くわよ〜♪
ルベド:サレナ、お前…随分と陽気だな?
ニグレド:あー、恐らく…エネルギシュβを過剰摂取したからじゃあないかな?
ルベド:おい、大丈夫なのかよ?!
サレナ:おーい!ルベド、ニグレド〜何をボサっとしてんのよ!早く行くわよ〜♪
ニグレド:あはは…その内治ると思うよ。
ルベド:その内って、無責任かよ!
0:ルミナス軍用基地跡に向けて出発した。
0:星の方舟前。
フェルマー:グリーヴァ!負けるで無いぞ!
グリーヴァ:ぜぇぜぇ…フェルマー殿!…うぉおー!とぉりぁあ!!…無明燕返し双(むみょうつばめがえしそう)
0:切先を翻し、逆さに斬りつけ後、暗転させ更に全力で斬りつける。
異形なる者(技)甘い…紫炎一閃!(しえんいっせん)
0:禍々しい闇を帯びたカウンター。
グリーヴァ:ぐぅう……!ぜぇぜぇ…この俺が地に膝を付く日が来るとはな…!
異形なる者(技):ふん…次で貴様の命を散らそう…。異技……夢幻残煌槍(むげんざんこうそう)…!永遠(とわ)の夢に喰われろ…!
0:大槍で突かれる様が正に夢幻の如き。
フェルマー:ぐ、グリーヴァーー!
異形なる者(知):あら?余所見とは舐められたものですわね!…魔符!(まふ)
フェルマー:……!?何、この扇子生きておるのか?!
0:ジェスは意のままに操る扇子を投げる。
異形なる者(知):あらあら、外してしまいましたわ…次は確実に仕留めますわよ!
フェルマー:ふぅ……間一髪だったのー!此奴、やりおるわ!
グリーヴァ:ぜぇぜぇ…フェルマー殿…イレス…命半ばで生涯を終える事を…許し…てく…
0:瀕死の戦神。
イレス:グリーヴァ!何を弱気になってるんだ?
0:霞んでいく視界の中に見覚えのある顔と聞き慣れた声が耳に入っていき、涙を流し気が動転する。
グリーヴァ:…イ…レス!?……俺は幻覚を見てる…の…か?……ガッハハハ!とうとう……お迎えが来たか…
イレス:幻覚?こいつは何を言ってるんだ?…て!?おい、しっかりしろ!グリーヴァ、グリーヴァ!!
0:一時的に気絶した、猛き鬼。
グリーヴァ:…
異形なる者(技):ふん…愚か…。
イレス:あんたが何者かは知らないけど私の旦那に手を掛けた事、地獄で後悔しなっ!
異形なる者(技):…貴様は…そこに醜く蹲っている男の、女か…。
イレス:だったら何だって言うのよ。あんたのその澄ました態度が気に食わない!はぁぁー!!(弾丸を仕込んだ鞭を当てる)
異形なる者(技):弾を発射させる鞭か…中々ユニークな武器を使う…。
イレス:…弾神鞭!(だんしんべん)
0:怒り狂った鬼姫は猛攻を繰り出す。
異形なる者(技):ふっ…甘いな…。これは…受け切れるか…?……次元淵竜槍!(じげんえんりゅうそう)
0:異次元を形成させ、その狭間に落とし空間ごと気の竜を帯びた槍が対象を貫く。
イレス:此処は…ど、どこだ?!………ぐはぁ!!
フェルマー:あの勇ましい女性はグリーヴァの奥さんかの?……凄まじい気迫じゃ!
異形なる者(知):うふふ、感心している場合じゃないです事よ?…隙だらけですわ!…わたくしの可愛い玩具、出てきなさいっ!
0:扇子を二振りした後、鈍色の光と共に現れた魔界の獣。
フェルマー:あ、あれは…なんじゃ?!
魔獣シメール:…フシャアア!!
0:頭は黒龍、尾は不死鳥、胴は白狼の異形な獣が眼前に立ち尽くす。
異形なる者(知):うふふ、わたくしの可愛いペットのシメールちゃん♡その生意気な翼人族の子娘にお仕置きをして上げなさい!
フェルマー:さすがに…万事休すかの…
イレス:はぁ…はぁ…フェルマーとやら、私の旦那と互角に渡り合えたと言うのに…その程度か?…何と情けない事だ。
フェルマー:…っ。
異形なる者(技):ふん…下らん茶番に付き合うつもりは無い…その命刈らせて貰う…。
異形なる者(技):孤月槍…!(こげつそう)
0:月を描く様に突く。
異形なる者(知):うふふ…お涙頂戴はあの世でやって下さる?
魔獣シメール:ゥウウグァ!(襲いかかる)
イレス:くぅっ…!はぁ…はぁ…
0:イレスが咄嗟に身を乗り出しフェルマーを庇う。
異形なる者(知):あらあらぁ?ぅふふ。
異形なる者(技):…ふん。
フェルマー:何故じゃ?!何故、妾を…
イレス:はぁ…はぁ…グリーヴァを…旦那を頼んだ…ぞ……(事切れる)
グリーヴァ:…
異形なる者(技):下らん…。興が冷めた…。ジェス、後は貴様に任せる…。
異形なる者(知):あら、敵前逃亡かしら?
異形なる者(技):ほざけ…。
フェルマー:……お主はジェスと言ったな?イレス殿の無念を晴らそうぞ!…覚悟するのじゃっ!!
異形なる者(知):ぅふふ…威勢だけは一丁前ですわね!…貧弱な貴女にわたくしを倒せるとでも?
フェルマー:はぁあー!……猛襲戟!!(もうしゅうげき)
0:その場で飛躍し、力任せに大鎌を振り下ろす。
異形なる者(知):ぅふふ…シメールちゃん!出番ですわよ!
魔獣シメール:ギャアヴァー!?
0:ジェスは自ら生み出したペットを盾にする。
フェルマー:…なんと卑怯なっ!
異形なる者(知):シメールちゃん♡この世間知らずの子娘に優美な死を♡
魔獣シメール:ゴゴゴ…!
フェルマー:あの構えは何じゃ?!な、何をする気じゃ…?
0:数十分前。
0:HERO•side。
ニグレド:ふぅーー…2人ともー!着いたよ!此処が、ルミナス軍用基地跡だよ!…って!?…険しい顔してどうしたの?
0:何かを訴えるように立ち尽くす、ルベドとサレナ。
ルベド:嫌な予感がする…
サレナ:ルベド…あんたも?!…近くで何か起きて…?
ニグレド:ルベド?サレナ??何を言ってるんだい?
ルベド:ニグレド、お前は何も感じないのか?
ニグレド:え?
サレナ:暢気なものね!…!?ルベド、あれを見て!!
0:サレナは8時の方向を指差す。
ルベド:何だ、あの魔物は!?
ニグレド:魔物?!じょ、冗談きついよ?…この周辺は何も居ない筈…って!?置いて行かないでよー!!
0:ルベド、サレナは違和感を感じた場所へ駆け出す。
ルベド:はぁ…はぁ!サレナ、この先に進んだら、生きて帰れるか保証は出来ない…
サレナ:はぁ…はぁ…!何よ、自分だけ行こうっての?…あんた一人じゃ犬死にするだけよ。
ニグレド:待って、僕も行くよー!!ぜぇ…ぜぇ…!
0:鈍足なニグレドも遅れながらも着いてくる。
ルベド:はぁ…はぁ!言ってくれるじゃねぇか!サレナ。だがなー!此処までの旅を通して分かった事がある。
サレナ:はぁ…はぁ…!ふぅん?何よ?気取っちゃって…
ルベド:はぁ…はぁ!!これ以上…お前のお守りになるのは嫌だって事だ!
サレナ:はぁ…はぁ…!!ふふ、ちょっぴりだけ、成長したみたいね?
ニグレド:ぜぇ…ぜぇ…!!!二人ともーー速いよぉ…ぼ、僕…もう…ぜぇ…ぜぇ……
ルベド:はぁ…はぁはぁ…!!…ちっ…!今に見とけよ!お前が今後、泣きじゃくる姿を楽しみにしておくぜ!サレナ。
サレナ:はぁはぁ…!!…あ、あたしが泣くぅ?あは。…冗談でしょ?せいぜい、叶わない夢でも見ておきなさいよ!
ルベド:上等だっ!……着いたぞ!……違和感の正体はあの奇妙な化け物か。
サレナ:…そのようね!…あれは、鬼?!…翼の生えた生き物?!
ニグレド:ぜぇぜぇ……二人とも、ここに何かあるの?……!?く…黒装束!
0:ルミナス軍用基地跡周辺。
魔獣シメール:ゴゴゴッ!!
0:狡猾な獣がエネルギーを溜めた刹那…
フェルマー:(に、人間じゃと?!…味方なのか、敵なのか?)
異形なる者(知):ぅふふ、多勢に無勢ですわね。
魔獣シメール:ガギャアア!!(憤怒)
0:新たな戦禍に巻き込まれる、ルベド達。
ルベド:こいつは一筋縄じゃいかなそうだぞ、サレナ。
サレナ:なになに、怖気付いたの〜?ルベド。
ルベド:冗談!…やるぞっ!
ニグレド:……
フェルマー:人間達、それ以上近寄るでない!…遊びじゃないのじゃぞ?
ルベド:…そんな事は分かっているっ!…魔甲(旋風)セット!…父さんのハーフデュランダルに母さんの命を注ぎ込む!
ニグレド:ぼ、僕も援護するよっ!
サレナ:ルベドばかりに格好つけられるのは…癪ね!…すーぱーなっこぉ!!
魔獣シメール:…ドラァアァア!!(炎吐く)
異形なる者(知):ぅふふ…坊や達、お遊戯会と勘違いしているのかしら?…シメールちゃん♡…戯れてあげなさい♡
ニグレド:させないよっ!神盾イージス!…彼の者らを守護して!…ギガントアーマー!!
異形なる者(知):あらあら、熱くなってはいけませんよ♡
ルベド:うぉぉぉー!!……疾風兜割!(しっぷうかぶとわり)
0:風を宿した魔甲のチカラで宙を浮きハーフデュランダル持った自身を超降下させる。
魔獣シメール:グォアアアア!
異形なる者(知):あらあら、やりますわね。
サレナ:なっ!…ルベド、いつ間にそんな技を!?
ニグレド:あはは、凄いや!僕の出番は無さそうだね。
ルベド:はぁ……はぁ…有言実行だ!
サレナ:!…怯んでる…?…いっくわよーー!
サレナ:羅刹落としぃぃいいいい!!!
0:投げながら自身も前方に一回転し、相手の内側に入り地面に叩きつける。
魔獣シメール:ヌギャアァア!?(気絶)
異形なる者(知):豪快ですわねー!シメールちゃん、寝てる場合ではありませんよ?早く起きなさい!!
サレナ:はぁ…はぁ…
ニグレド:二人とも…良く頑張ったね!僕にはこれくらいしか役に立てないけど…!
ニグレド:神盾アイギス、彼の者らに母なる息吹を…女神の一雫!(めがみのひとしずく)
0:大盾から癒しのサークルを発生させる。
ルベド:…疲れが一気に取れた?!…それどころか力が身体中から漲ってくるぜ!
サレナ:とても暖かな光…天使に抱擁されている気分だわ!
ニグレド:後、一息だよ!2人とも頑張ってね!
ルベド:サンキュー、ニグレド!……よっしゃあ!仕上げと行くか〜!サレナ。
サレナ:ニグレド、ナイスよ!……ええ!バシッとやっつけましょう!!ルベド。
異形なる者(知):うふふ…わたくしを怒らせましたね?
フェルマー:(これが人族の結束の力だと言うものかのー?)
フェルマー:人族の若き英傑らよ!…妾も助太刀しようぞ!
フェルマー:はぁあーー、業華葬送!(ごうかそうそう)
0:果ての無い地獄に誘い、スピンを効かせた大鎌で処刑する。
魔獣シメール:クゥゥウン……(戦意消失)
異形なる者(知):おのれ…おのれ…おのれ…おのれぇええ!!!
0:異形な女は激昂し変貌を遂げた。
フェルマー:待つんじゃっ!!ヤツの様子が変じゃぞ?
ニグレド:アレが…異界人の本当の姿…
ニグレド:(僕たちに倒せるのか…?)
0:黒装束を身に纏った異界人の女は淫靡な悪魔に成り変わった。
異形なる者(知):キサマラァ…イキテカエレルトオモウナァ!!
ルベド:おいおい…自らが獣になったと言うのか?!
サレナ:因果応報ね…自身の゛ペット゛を存外に扱ってきた末路だわ。
ニグレド:……
異形なる者(知):ナニヲゴチャゴチャト…イッテイル!アトカタモナク…ケシズミニシテクレルゥ!
異形なる者(知):デッドリーィィサイクロン!!
0:超速の竜巻が対象を襲う。
フェルマー:!…避けるんじゃっ!!
ニグレド:させないっ!神盾イージス、術を跳ね飛ばして!マインドカウンター!
異形なる者(知):グァアアア!?
ルベド:ふぅーー間一髪だったな…助かった!ニグレド。
サレナ:やるじゃない!ニグレド。
ニグレド:えへへ♪
フェルマー:お主達、気を抜くのは早計じゃぞ!……後は妾に任せるがよい!
ルベド:いや、俺達も加勢して…
フェルマー:不要じゃ!此奴は妾に殺せて貰えんかのー?
サレナ:何でそこまで拘るのよ?
ニグレド:ルベド、サレナ、僕達が入れる隙は無さそうだよ。…この翼人族の女性に任せよう!
フェルマー:すまんのう…妾の名はフェルマーじゃ!
ルベド:フェルマー、俺はルベドだ!…無理はするなよ?
サレナ:フェルマー、きっとこれは譲れない闘いなのね!
ニグレド:フェルマーさん、ご武運を!
フェルマー:ふっふっふっ、優しき人族らよ!…感謝するぞっ!
0:ルベド達の想いがフェルマーを鼓舞する。
異形なる者(知):…ミノホドヲワキマエヨォォォ!!…エンシェントメテオォォオ!!
0:古の巨大な隕石が頭上に降り注ぐ。
ルベド、サレナ、ニグレド:フェルマー!!!
フェルマー:くぅっ…!!…これしきの痛み、イレスが受けた傷みに比べたら、擦り傷の様なものじゃぁーー!!…妾のソウルスレイヤーが光って!?
0:刀身に赤黒いオーラを纏う。
フェルマー:ふっふっふっ、今度はこちらの番じゃぁ!!…血吸大車輪ー!!(けっきゅうだいしゃりん)
0:潜在能力ドレインを習得した大鎌でクルクルと振り回し生命を刈り取る。
異形なる者(知):ヌグァアアア!!チカラガスイトラレェ…オノレェェェエー!!……(事切れる)
0:妖艶な悪魔は全てを吸い尽くされ、塵になった。
フェルマー:はぁはぁ…はぁ…!イレス…仇は取ったぞ…(気絶)
ニグレド:ふぇ、フェルマーさん!
サレナ:大丈夫よ、息はあるわ!
ルベド:凄まじかったな。
グリーヴァ:んんぅ…?!フェルマー殿!、イレスー!
ルベド:ん、誰だ?さ、侍…!?
サレナ:どうしたのよ、ルベド!……え?誰あんた?!…新手の敵かしら?
ニグレド:いや、違うよ。敵意は無さそうだ。
グリーヴァ:む?お前達は何者だ?!…黒い衣服を身に纏った槍使いはどこに消えた!?
0:状況が掴めず、困惑する猛き鬼。
ルベド:黒い衣服ってさっきの黒装束の奇妙な女か?…槍は持っていなかったぞ?
グリーヴァ:ふむ、お前達は人族か…俺の名は戦神グリーヴァ!鬼族だ。……その方らの名は何と申す?
ニグレド:僕はニグレドだよ。宜しくね!
ルベド:ルベドだ!…フェルマーと叫んでいたが知り合いなのか?
グリーヴァ:フェルマー殿をご存じなのか!ルベド。
サレナ:私はサレナよ!フェルマーってそこに倒れている、翼人族の事よね?
グリーヴァ:倒れているだと?!…はっ!お前達、フェルマー殿に何をした!?
ルベド:俺たちはそのフェルマーと一緒に戦っただけだ!頼むから、勘違いするのはやめてくれ。
サレナ:まったく…イレスっていう鬼の女性が殺されて、フェルマーが憤慨して暴れ回って力尽きたのよ。
グリーヴァ:な、なんだと?!…イレスが討ち取られたと言うのは…本当か!!
ニグレド:僕らがここに着いた時にはもう…既にそこに倒れていて…
ルベド:…
グリーヴァ:ぐぅうぁ!!…な、何故だぁ!?何故、お前は俺を置いていく…ぐぅおおおおおーー!!イレス!!!(涙ながら絶叫)
0:鬼の嗚咽は大地に響き渡った。
サレナ:…取り敢えず、星の方舟に行きましょう!
ルベド:ああ、そうだな!…サレナ、フェルマーはどうする?
サレナ:グリーヴァー!気持ちは分かるけど、悔やんでいても何も始まらないわ!…あんたが責任を持ってフェルマーを担いであげて。
ニグレド:…
グリーヴァ:ああ、すまぬな!…ガッハハハ!…もう大丈夫だ!フェルマー殿は俺が責任持って運ぼうぞ!
グリーヴァ:(イレス、粗末な石を合わせただけの簡易的な墓で申し訳ないが…お前の好きなウルフのポトフを置いておくぞ。いつの日か、お前に渡そうと携帯してた物が…まさか、こんな形で渡す事になるとはな…)
グリーヴァ:(これから俺は未来に希望を秘めた者達と新たな旅に出る…お前の元へ逝くのは当分、先の話になろう………行ってくるぞ!!…旅の終わり次第、会いに来る。…永遠に愛しているぞ。鬼姫イレスよ!)
ルベド:おーい!グリーヴァ!何をブツブツと念仏唱えてんだ?…置いていくぞー?
グリーヴァ:ん?…ああ、すまん!今行くぞぉー!!ガッハハハ!!
0:一行は星の方舟へ向けて、再び歩みを進めた。
ニグレド:一旦、ルミナス軍用基地跡に戻って、星の方舟(ヘレティックフェザー)に向かおう!
ルベド:ニグレド〜ずっと思ってたんだが、そのヘレティックフェザーって言うのは何なんだ?
ニグレド:意味は異端の翼。僕が独自に名付けたんだけど、変かな?
サレナ:変じゃないわよ?ねぇ、ルベド。
ルベド:異端の翼、、、つまり、俺達がそれに乗ったら異端者として認知されるって事だよな?
グリーヴァ:ガッハハハ!細かい事は気にするな、ルベド!
ニグレド:気に触るなら、今からでも名前…変えようか?ルベド。
ルベド:いや、ちょっと気になってな…まぁ、前向きに捉える事にするよ!ニグレド。
ニグレド:あはは…そうしてくれると助かるよ。
グリーヴァ:歓談しているところ、割って入って悪いんだがルミナス軍用基地跡が見えてきたぞ!