声劇台本置き場

妹：お姉様……私、お姉様が好きです！ 姉：ふふ……ありがとう。私もあなたが好きよ？あなたは私の大切な妹だもの……。 妹：もうっ！お姉様！！そうじゃなくて……っ！ 姉：ふふふ、なぁに？ 妹：私は……！お姉様の事が……っ！！ 姉：ええ、私もあなたが好きよ。 妹：お姉様……私は、本当に……。 姉：ねぇ、覚えてる？あなたが私の妹になった時のこと……。 妹：はい……覚えてます。 姉：あの時ね、私、びっくりしたの。こんな私に声をかけてくれる女の子が居るんだって。 妹：何を言ってるんですか！お姉様は綺麗で、頭が良くて、フルートがとっても上手で……！今でも私たち後輩の憧れなんですよ！！ 姉：ありがとう……。だけど、実際に声をかけてくれて、姉妹の契りを交わして欲しいと言ってくれたのはあなただけだった。それが、とっても嬉しかったの……。 妹：お姉様……。 姉：本当に、ありがとう。私の妹は、あなただけよ。この温室で一緒にお茶を飲むのも、あなただけ。 妹：お姉、様……。 姉：大好きよ……本当に。私は居なくなってしまうけれど……しっかりね。 妹：嫌ですっ！！やだ！そんな事言わないでお姉様！！私はずっと、お姉様と一緒に……っ！！ 姉：そんな事言わないで……？あなたも姉になれば、私の事なんてすぐ忘れるわ……。 妹：そんなことない……っ！わたし、は……わたしは！お姉様の事絶対忘れないから！！ 姉：ありがとう……。私は、その言葉だけで充分よ。 妹：おねえ、さま……。 姉：ほら……鐘が鳴ったわ。私、行かなくちゃ……。 妹：おねえさま……！ずっと……ずっと大好きです！私、お姉様のこと絶対忘れません！！ 姉：ありがとう……。…………また、いつか……どこかで。 妹：うわぁああああああん！ 0：間 姉：(M)その後、私があの子に会うことは無かった。白く無機質な病室からあの子のことを想う時間だけは、辛い日々の中、唯一の救いだった。 妹：(M)お姉様、見ていますか？私、妹が出来たんですよ。でも、お姉様が言ったようにはなれていません……。 だけど、お姉様みたいに素敵な姉になれるように、私、頑張りますね！ 0：おわり