台本概要
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タイトル | ずっ友 |
---|---|
作者名 | まりおん (@marion2009) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 3人用台本(男1、女2) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
わたしに実害が無い範囲で、有料無料に関わらず全て自由にお使いください。 過度のアドリブ、内容や性別、役名の改編も好きにしてください。 わたしへの連絡や、作者名の表記なども特に必要ありません。 1329 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
たける | 男 | 92 | いいやつだけどモテない。 |
あおい | 女 | 98 | 口調は強め。真正面から斬る。 |
まりな | 女 | 95 | 人当たりはいい。笑顔で斬る。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
たける:あの、お二人にお話があります。
あおい:なに?あらたまって。
まりな:なんかちょっと怖いね。
たける:・・・わたくし、これまで結構お二人のために尽くしてきました。
あおい:なんで『わたくし』?
まりな:怖い怖い。たけるくん、怖いよ。
たける:それでですね。そろそろいいんじゃないかなと思ったんですよ。
あおい:なにを?
たける:そろそろ、いけるんじゃないかな~って。
まりな:だから、なにを?
たける:・・・どっちか
あおい:どっちか?
たける:・・・彼女に
まりな:彼女に?
たける:・・・なってくれないかなぁって。
あおい:・・・・・・は?
たける:だから、どっちか、俺の彼女になってくれないかなって。
まりな:・・・・・・え?
たける:いや、だって!俺たちもう長い付き合いだし?仲いいし?
たける: そういう展開になってもおかしくないんじゃないかなって?
あおい:はあ!?あんた何言ってんの?
まりな:冗談は顔だけにしてね。
たける:ひどい!
あおい:いや、ひどいのはどっちだっつー話よ。
たける:なにが?
あおい:本気でわかってないのか?
まりな:あのさ、たけるくん。今のって告白なの?
たける:今のって?
まりな:どっちか彼女になってってやつ。そうだとしたら史上最低の告白だよ?
あおい:つーかさ、付き合い長いから付き合うっておかしくない?
あおい:そしたら幼馴染みはみんな付き合うことになるじゃんか。
たける:え?幼馴染みってだいたい付き合うもんじゃないの?
あおい:そんなわけないだろ。
まりな:だいたい、どっちかって、たけるくんはわたしとあおい、どっちが好きなの?
たける:え?・・・どっちも好きだけど?
まりな:えぇ?・・・引くわぁ。
たける:え?なんで?どっちも可愛いと思うけど?
まりな:それでも、どっちでもいいは無いでしょ。
たける:そう?
あおい:っていうか、その前に、なんでうちらがたけると付き合わなきゃいけないの。
たける:え~、俺ダメ?
あおい:いや、ダメって言うか・・・。
まりな:そんなこと考えたこともなかったし・・・。
たける:ちょっと、よく考えて。いい?何か困って助けを呼ぼうってとき、真っ先に思い浮かぶのは誰?
あおい:・・・たけるかな。
たける:海とかキャンプとか、レジャーで車出して欲しいとき、真っ先に思い浮かぶのは誰?
まりな:・・・たけるくんかな。
たける:飲み屋で酔っ払って、誰かに迎えに来てもらうとき、真っ先に思い浮かぶのは誰?
あおい:たけるかな。
たける:駅に着いたら雨が降ってて、傘を買うのももったいないとき、真っ先に思い浮かぶのは誰?
まりな:たけるくんかな。
たける:まあ、それは傘買おうよ。
まりな:そっか。
たける:うん。でもほら、ね?わかる?いつも隣に俺がいたでしょ?
たける:いつも俺が役に立ってたでしょ?もう俺無しではいられないでしょ?
あおい:う~ん・・・、たしかに、たけるがいると便利ではあるな・・・。
まりな:そうだね・・・。いなくなると、ちょっと不便かも・・・。
たける:でしょでしょ!?ほら!もう俺無しでは生きていけない。
たける:ということは、どっちか俺と付き合ったほうがいいと思うんだけど。
あおい:いや、でも付き合わなくても今のままでいいし。
まりな:そうね。今なにも困ってないし。
あおい:だよね。
まりな:うん。
たける:あまい!甘すぎるよ二人とも!
あおい:なにが?
たける:俺がいつまでも独り者だと思ってるでしょ。
あおい:うん。
たける:即答!
あおい:だってたけるモテないじゃん。
たける:・・・たしかに俺はモテない。自分で言ってて悲しいくらいモテない。
たける:だが!それは高嶺の花を狙いすぎていたからだ!
たける:俺だって、ある程度普通の子なら、何人かに一人くらいは付き合ってくれる子がいるはずだ!
あおい:そう?
たける:そう!今まではあおいとまりなという高レベルの女子に囲まれていたため、他の女の子に目移りしなかった。
たける:だが、俺だってお年頃なんだ!彼女の一人や二人欲しくなる年頃だ!
まりな:二人はダメでしょ。
あおい:最低だな。
たける:うるさい!つまりだ!これ以上独り者でいるのは辛すぎる!
たける:どうにかして彼女を作って、青春を謳歌してやると決めたんだ!
たける:というわけで、二人のうちどっちかが付き合ってくれないなら、他で彼女を探す!
あおい:・・・そう。
たける:だから、どっちか付き合ってください。お願いします!
あおい:だってさ。
まりな:・・・いいじゃん。付き合ってあげなよ。
あおい:はあ?わたし?
まりな:うん。だってあおい、今彼氏いないんでしょ?
あおい:それを言ったらまりなだっていないじゃん。
まりな:わたしは、今は特定の彼氏は作らないことにしてるから。
あおい:なにそれ。わたしだって今は彼氏いらないし。
まりな:え~、あおいは彼氏いたほうが安定するよ。色々と。
あおい:はあ?人をメンヘラみたいに言わないでくれる?
あおい:まりなこそ、色んな男つまみ食いするのやめて、そろそろ腰を落ち着けたら?
まりな:わたしは、自分に見合う男の人を探してる最中なの。
まりな:つまみ食いとか、そういう下品な発想はやめてくれる?
あおい:へ~。合コン行ってその日にお持ち帰りされるのが、自分に見合う男を探すって言うんだ~?へ~。
まりな:ちょっと。彼氏に浮気されたからって、八つ当たりするのやめてくれる。
あおい:彼氏じゃありません。『元』彼氏です。
まりな:そんなんだから浮気されるんじゃない?
あおい:はあ?そんなんってなによ!
まりな:だいたい、男見る目ないんだから、たけるくんと付き合えばいいじゃない。
あおい:ちょっと!なんでわたしがたけるなんかと付き合わないといけないの。
まりな:だってたけるくん、絶対浮気しそうに無いじゃん。っていうか出来ないじゃん。
あおい:ふざけんなよ!浮気しなきゃ誰でもいいってわけじゃないだろ!
まりな:別に誰でもいいとは言ってないじゃん。たけるくん、いい男だよ?
あおい:いい男?へ~。じゃあ、たけるをいい男だって言う根拠を挙げてみてよ。ほら。
まりな:・・・・・・。
あおい:あれ~?一個も出てこないんですか?いいところ一個も出てこないのにいい男なんですか~?
まりな:・・・なんでも言うこと聞いてくれるところ。
あおい:はあ~、なるほど~。それはいい男ですね~。
まりな:で、でしょう?
あおい:なら、まりなが付き合えばいいんじゃないですか?
まりな:だから、わたしは今、探してる時期だから・・・。
たける:ちょっと!やめて!・・・・・・やめてよ。悲しくなるから。
たける:わたしのために争わないで。しかも逆バージョンで。
たける:めっちゃ押し付けあってるじゃ~ん。超いらない子じゃ~ん。
たける:涙出るかと思ったわ。
あおい:あ~・・・いや、そういうわけじゃないんだけどね。
たける:いや、そういうわけでしょ。そういうわけしかないでしょ。
まりな:ほんとほんと。たまたま今がそういう時期じゃないっていうか。
たける:喧嘩するほど押し付けあっておいて、今さらごまかし効かないでしょ。
あおい:ん~、どうでしょう?
たける:下手な長島さんの物真似でごまかそうとしても無理だから。
たける:・・・でも、ひとつわかったことがある。
あおい:なに?
たける:まりなの方が、俺の有用性に気付いている。
あおい:え?なんで?
たける:だって、俺が他で彼女作るっ言ったら、あおいに俺の彼女になるように促しただろ?
あおい:はっ!たしかに!
たける:つまり!いなくなっては困るけど、自分は付き合いたくないからあおいを彼女にしてつなぎとめようとした!
あおい:なるほど!そうか!
たける:そうだ!そして言ってて、とても悲しい気持ちになった!
あおい:おい、まりな。
まりな:・・・なによ。
あおい:あんた、自分の幸せのためにわたしを売ろうとしたね?
まりな:別にそういうわけじゃないよ。
あおい:嘘をつけ!そうじゃなければ、たけるを彼氏になんて推すわけがない!
たける:きびし~!
まりな:・・・そうよ。たしかにわたしはたけると付き合うなんてまっぴらごめんよ。
たける:そろそろ俺、死んじゃう。
まりな:だからあおいに押し付けようとした。
まりな:でも、たけるをいい男だって思ってるのは本当だよ。
たける:日本語わかってる?
まりな:だって正直、頼りにしてるんだから。それって、頼りになるいい男ってことでしょ?
まりな:少なくとも、あおいの元彼よりはいい男だと思ってるけど?
あおい:えぇ?たけるが?
まりな:あおいは本当、男を見る目がない。
あおい:どこが・・・。
まりな:男は顔だけ良くてもダメよ。女は顔だけでもいいけど。
たける:女もダメだと思うけど。
あおい:じゃあ、まりなはたけると付き合える?
まりな:それは・・・・・・。
あおい:ほら。
たける:もう殺してくれ~。
まりな:だから、今はそういう時期なんだって。
たける:・・・しかたない。これは内緒にしておくつもりだったんだが。
あおい:え?なに?
たける:あのさ、モテない俺が、なんで急に『他の女の子なら彼女に出来る』って思ったかわかるか?
あおい:え?それは・・・、なんでだろ?
まりな:え?もしかして・・・、誰かに告白されたとか?
あおい:え!?うそ!マジで!?告白されたの!?誰に!?
たける:・・・いえ、あの、誰からも告白されてません。
まりな:だよね。
あおい:たけるだもんね。
たける:おい!その反応!ひどすぎるだろ!
あおい:で?なんでなの?
たける:実は・・・、宝くじが当たりました!
あおい:・・・え?
まりな:(同時)ええ~!
あおい:(同時)ええ~!
まりな:え?え?宝くじって、いくら!?いくら当たったの!?
たける:・・・七億。
まりな:七億!?
あおい:え?七尾くん?七尾くんってなに?七尾くん当たったってなんだ?
たける:おい、しっかりしろ、あおい。七尾くんじゃない。七億だ。七億円。
あおい:な、七億円・・・?
まりな:見つけたかも・・・。
たける:え?
まりな:わたし、自分に合う人をずっと探してたんだけど、まさかこんな近くにいたなんて・・・。
たける:え?それって・・・。
あおい:ちょっと待て。さっきまで今は特定の彼氏は作らないとか言ってたよな?
まりな:その時期はたった今終わったの。
あおい:おかしいだろ。それに、たけるのことわたしに勧めてたのまりなだろ。
まりな:でも、あおいが嫌だって言うから、無理やりくっつけるのも悪いかなって。
まりな:それならやっぱり、たけるくんの彼女はわたししかいないなって。
あおい:いやいやいや、そうはいかねぇぞ。
あおい:たけるが金持ってるってわかった途端に態度変えやがって。マジふざけんなよ、この野郎。
まりな:なによ!あおいはたけるのこと嫌なんでしょ!
まりな:それともなに!?あおいも金に目がくらんで、たけると付き合いたいって言うの!?
あおい:ほら!あおいもって言った!『も』って!やっぱり金に目がくらんでんじゃん!
まりな:そうですけどなにか?わたしは自分の心に素直に生きてますけど?
あおい:あ~やだやだ。こんな女だと思わなかったわ。
まりな:はい、こんな女です~。こんな女なんで、たけるくんと付き合うことにしました~。
あおい:ちょっと待ってよ。まだわたし、たけると付き合わないって言ってないけど。
まりな:はあ?なに言ってんの?人のことこんな女とか言っておいて、自分も同じことする気?
あおい:わたしをあんたと一緒にしないでよね。
あおい:わたしは、たける本人は悪くないけど、将来性が無いから、貧乏は嫌だな~って断ってただけだから。
あおい:その心配事が解消されるならっていう、そういう心変わりだから。
まりな:うわ、出た出た。お上手な言い訳ですね~。でも、そういうの見苦しいから。
まりな:素直に七億持ってるからって言ったほうがいいと思うよ。
あおい:だから!違うって言ってんでしょ!わたしは・・・!
たける:ちょっと!ストップストップ!
まりな:・・・・・・。
あおい:・・・・・・。
たける:やめて。こんなことで喧嘩しないでよ。俺、二人が喧嘩してるとこ見たくないよ。
まりな:たけるくん・・・。
あおい:・・・しょっちゅうしてるし、いつも見てるけどね。
たける:ありもしないお金のことで喧嘩なんてしないで。
まりな:・・・ありもしない?
あおい:・・・ん?どういうこと?
たける:あ、えっと・・・、あのね。こんなにヒートアップするって思ってなかったから・・・。
たける:その・・・ね、俺に対する扱いがひどかったからさ・・・。あの、なんというか・・・。
たける:ほんの冗談というか・・・。その・・・、口からでまかせと言うか・・・。
まりな:え?
たける:・・・うっそでっした~。・・・・・・なんちゃって。
あおい:・・・どういうこと?
たける:え?だから・・・、つまり、・・・宝くじ当たったっていうのは、・・・ウソ・・・です。はい。
あおい:・・・はあ?・・・お前、なに言ってんの?殺すよ?
たける:いや、だから・・・、あの・・・。
まりな:・・・たけるくん?
たける:は、はい。
まりな:コンクリートのドラム缶風呂に入る?
たける:ごめんなさい!沈めないで!東京湾に沈めないで!
あおい:あんたね、言っていい嘘とわるい嘘があるよ。
たける:本当、すみませんでした!以後気をつけます!はい!
まりな:・・・はあ、ホント信じられない。たけるくんがこんな嘘つくなんて。
あおい:マジ最低だな。死ねばいいのに。
たける:いや、二人の態度もなかなか最低だったと思うけど・・・。
あおい:はあ?あんたに言われる筋合い無いかんね。
たける:すみませんでした。はい。失礼しました。
まりな:でもたしかに、あおいの急変振りにはびっくりしたけどね。
あおい:はあ!?なに言ってんの!?あんたの豹変振りのほうがびっくりなんですけど?
まりな:わたしは元々こういう感じじゃん。
まりな:でも、あおいは『真面目ですけど~』みたいな顔してなかなかよね。
あおい:・・・なに?喧嘩売ってる?
まりな:別に~。ただ、ビックリしたって言ってるだけですけど?
たける:まあまあまあ。喧嘩しない。仲良くしよ。ね?うん。
あおい:あんたが原因なんだよ!
たける:あ、はい。すみません。
まりな:で、どうする?
あおい:なにが?
まりな:結局なにも解決してないじゃん。
あおい:ああ、それね。・・・たける、もう一生独りで良くない?
たける:良くないよ!
あおい:ええ~。めんどくさいな~。
たける:めんどくさいで、一人の男を一生独身にしないでよ!
あおい:だって、わたしもまりなもたけるとは付き合えないし。
まりな:かといって、他の女にやるにはもったいないくらい便利だし。
たける:今、便利って言った?完全に便利って言ったよね?
あおい:・・・他の女と付き合ってもいいけど、うちらを優先するって言うのは?
たける:無理だろ!どんだけ自分たち中心なんだよ!
あおい:わがままだなぁ。
たける:どっちが!
まりな:・・・しかたない。じゃあ、わたしが・・・
たける:え!?まりなが付き合ってくれるの!?
まりな:そんなわけないじゃない。
たける:そんなわけないって、ひどい!
まりな:わたしがとっておきの案を出してあげるって言ってるの。
たける:とっておきの案?
まりな:あのさ、うちの会社の同期に、高校のときの同級生がいるって話、したことあったでしょ?
あおい:ああ、途中で転校しちゃったって言ってた子?
まりな:そうそう。今の会社で五年ぶりに再会したんだけどさぁ。
まりな:その子、千葉の実家から通ってるんだけど、会社が遠いから今度引っ越そうかなって言ってたの。
あおい:へえ、そうなんだ。
たける:ん?で、それがどうしたの?
まりな:・・・その子を引き入れる。
たける:え?
あおい:引き入れるって、うちらの仲間に?
まりな:そう。
たける:それって・・・、どういうこと?
まりな:つまり、その子をたけるくんに紹介して、しかもうちらの仲間にすれば・・・?
あおい:うちらはたけると付き合わないで済む。
まりな:し?
たける:俺は彼女が出来る。
まりな:しかも、このグループ内の利便性は保たれる。どう?完璧じゃない?
あおい:え?なにそれ?最高じゃん。あんた天才?
まりな:まあね。よく言われる。
たける:ね、ね。その子の写真とかある?
まりな:ちょっと待って・・・、え~と、はい、これ。この一番右の子。
たける:ええ~、この子~!え?超可愛いじゃん!二人と比べても全然負けてないじゃん!
まりな:まあ、わたしよりはあれだけどね。
たける:ううん!そんなことないよ!全然そんなことない!かわいい!超かわいい!
まりな:そ、そう。まあいいけど。
あおい:じゃあ、その子をこの辺に引っ越しさせるってこと?
まりな:そう。この辺住みやすいよ~とか言って誘ってみようかと。
たける:ねえねえ、この子名前は?なんて子?
まりな:かすみ。井上かすみ。
たける:かすみちゃんか~。名前もかわいいな~。
まりな:上手いことこの辺で部屋探すことになったら、部屋探しの手伝いってことにして二人を呼ぼうかなって。
あおい:なるほど。そのまま仲良くなって、うちらのグループに引きずり込むと。
まりな:そう。
たける:ねえ、いつ行く?部屋探しいつ行く?
あおい:あんたは気が早いっての!まだ全部これからの話なんだから!
たける:ええ~、でも早くかすみちゃんに会いたい。
あおい:ダメだこいつ。
まりな:少しおっとりしてるけど明るくて性格もいいし、何より裏表が無いから。きっとうちらとも上手くやっていけると思うんだ。
あおい:そうなんだ。裏表無いっていうのは大きいね。
まりな:なに?
あおい:別に。特に深い意味は無いよ。
まりな:そう。
たける:こんな可愛い子と付き合えるのか~。最高だな~。
まりな:あの、紹介はするけど付き合えるかどうかはたけるくん次第だからね。
たける:協力はしてくれるんでしょ?
まりな:彼女が嫌がらない範囲でね。
たける:助かる。
あおい:キモいことすんなよ。
たける:しないわ!
まりな:でもまあ、これでなんとかうちらの崩壊の危機は避けられそうかな?
あおい:そうだね。
たける:なに言ってんだよ。俺たちは永遠に友達だろ。
あおい:こいつマジほんと・・・。
まりな:はいはい。これからもよろしくね。
たける:これからも、ずっ友だよ!
0:おわり
たける:あの、お二人にお話があります。
あおい:なに?あらたまって。
まりな:なんかちょっと怖いね。
たける:・・・わたくし、これまで結構お二人のために尽くしてきました。
あおい:なんで『わたくし』?
まりな:怖い怖い。たけるくん、怖いよ。
たける:それでですね。そろそろいいんじゃないかなと思ったんですよ。
あおい:なにを?
たける:そろそろ、いけるんじゃないかな~って。
まりな:だから、なにを?
たける:・・・どっちか
あおい:どっちか?
たける:・・・彼女に
まりな:彼女に?
たける:・・・なってくれないかなぁって。
あおい:・・・・・・は?
たける:だから、どっちか、俺の彼女になってくれないかなって。
まりな:・・・・・・え?
たける:いや、だって!俺たちもう長い付き合いだし?仲いいし?
たける: そういう展開になってもおかしくないんじゃないかなって?
あおい:はあ!?あんた何言ってんの?
まりな:冗談は顔だけにしてね。
たける:ひどい!
あおい:いや、ひどいのはどっちだっつー話よ。
たける:なにが?
あおい:本気でわかってないのか?
まりな:あのさ、たけるくん。今のって告白なの?
たける:今のって?
まりな:どっちか彼女になってってやつ。そうだとしたら史上最低の告白だよ?
あおい:つーかさ、付き合い長いから付き合うっておかしくない?
あおい:そしたら幼馴染みはみんな付き合うことになるじゃんか。
たける:え?幼馴染みってだいたい付き合うもんじゃないの?
あおい:そんなわけないだろ。
まりな:だいたい、どっちかって、たけるくんはわたしとあおい、どっちが好きなの?
たける:え?・・・どっちも好きだけど?
まりな:えぇ?・・・引くわぁ。
たける:え?なんで?どっちも可愛いと思うけど?
まりな:それでも、どっちでもいいは無いでしょ。
たける:そう?
あおい:っていうか、その前に、なんでうちらがたけると付き合わなきゃいけないの。
たける:え~、俺ダメ?
あおい:いや、ダメって言うか・・・。
まりな:そんなこと考えたこともなかったし・・・。
たける:ちょっと、よく考えて。いい?何か困って助けを呼ぼうってとき、真っ先に思い浮かぶのは誰?
あおい:・・・たけるかな。
たける:海とかキャンプとか、レジャーで車出して欲しいとき、真っ先に思い浮かぶのは誰?
まりな:・・・たけるくんかな。
たける:飲み屋で酔っ払って、誰かに迎えに来てもらうとき、真っ先に思い浮かぶのは誰?
あおい:たけるかな。
たける:駅に着いたら雨が降ってて、傘を買うのももったいないとき、真っ先に思い浮かぶのは誰?
まりな:たけるくんかな。
たける:まあ、それは傘買おうよ。
まりな:そっか。
たける:うん。でもほら、ね?わかる?いつも隣に俺がいたでしょ?
たける:いつも俺が役に立ってたでしょ?もう俺無しではいられないでしょ?
あおい:う~ん・・・、たしかに、たけるがいると便利ではあるな・・・。
まりな:そうだね・・・。いなくなると、ちょっと不便かも・・・。
たける:でしょでしょ!?ほら!もう俺無しでは生きていけない。
たける:ということは、どっちか俺と付き合ったほうがいいと思うんだけど。
あおい:いや、でも付き合わなくても今のままでいいし。
まりな:そうね。今なにも困ってないし。
あおい:だよね。
まりな:うん。
たける:あまい!甘すぎるよ二人とも!
あおい:なにが?
たける:俺がいつまでも独り者だと思ってるでしょ。
あおい:うん。
たける:即答!
あおい:だってたけるモテないじゃん。
たける:・・・たしかに俺はモテない。自分で言ってて悲しいくらいモテない。
たける:だが!それは高嶺の花を狙いすぎていたからだ!
たける:俺だって、ある程度普通の子なら、何人かに一人くらいは付き合ってくれる子がいるはずだ!
あおい:そう?
たける:そう!今まではあおいとまりなという高レベルの女子に囲まれていたため、他の女の子に目移りしなかった。
たける:だが、俺だってお年頃なんだ!彼女の一人や二人欲しくなる年頃だ!
まりな:二人はダメでしょ。
あおい:最低だな。
たける:うるさい!つまりだ!これ以上独り者でいるのは辛すぎる!
たける:どうにかして彼女を作って、青春を謳歌してやると決めたんだ!
たける:というわけで、二人のうちどっちかが付き合ってくれないなら、他で彼女を探す!
あおい:・・・そう。
たける:だから、どっちか付き合ってください。お願いします!
あおい:だってさ。
まりな:・・・いいじゃん。付き合ってあげなよ。
あおい:はあ?わたし?
まりな:うん。だってあおい、今彼氏いないんでしょ?
あおい:それを言ったらまりなだっていないじゃん。
まりな:わたしは、今は特定の彼氏は作らないことにしてるから。
あおい:なにそれ。わたしだって今は彼氏いらないし。
まりな:え~、あおいは彼氏いたほうが安定するよ。色々と。
あおい:はあ?人をメンヘラみたいに言わないでくれる?
あおい:まりなこそ、色んな男つまみ食いするのやめて、そろそろ腰を落ち着けたら?
まりな:わたしは、自分に見合う男の人を探してる最中なの。
まりな:つまみ食いとか、そういう下品な発想はやめてくれる?
あおい:へ~。合コン行ってその日にお持ち帰りされるのが、自分に見合う男を探すって言うんだ~?へ~。
まりな:ちょっと。彼氏に浮気されたからって、八つ当たりするのやめてくれる。
あおい:彼氏じゃありません。『元』彼氏です。
まりな:そんなんだから浮気されるんじゃない?
あおい:はあ?そんなんってなによ!
まりな:だいたい、男見る目ないんだから、たけるくんと付き合えばいいじゃない。
あおい:ちょっと!なんでわたしがたけるなんかと付き合わないといけないの。
まりな:だってたけるくん、絶対浮気しそうに無いじゃん。っていうか出来ないじゃん。
あおい:ふざけんなよ!浮気しなきゃ誰でもいいってわけじゃないだろ!
まりな:別に誰でもいいとは言ってないじゃん。たけるくん、いい男だよ?
あおい:いい男?へ~。じゃあ、たけるをいい男だって言う根拠を挙げてみてよ。ほら。
まりな:・・・・・・。
あおい:あれ~?一個も出てこないんですか?いいところ一個も出てこないのにいい男なんですか~?
まりな:・・・なんでも言うこと聞いてくれるところ。
あおい:はあ~、なるほど~。それはいい男ですね~。
まりな:で、でしょう?
あおい:なら、まりなが付き合えばいいんじゃないですか?
まりな:だから、わたしは今、探してる時期だから・・・。
たける:ちょっと!やめて!・・・・・・やめてよ。悲しくなるから。
たける:わたしのために争わないで。しかも逆バージョンで。
たける:めっちゃ押し付けあってるじゃ~ん。超いらない子じゃ~ん。
たける:涙出るかと思ったわ。
あおい:あ~・・・いや、そういうわけじゃないんだけどね。
たける:いや、そういうわけでしょ。そういうわけしかないでしょ。
まりな:ほんとほんと。たまたま今がそういう時期じゃないっていうか。
たける:喧嘩するほど押し付けあっておいて、今さらごまかし効かないでしょ。
あおい:ん~、どうでしょう?
たける:下手な長島さんの物真似でごまかそうとしても無理だから。
たける:・・・でも、ひとつわかったことがある。
あおい:なに?
たける:まりなの方が、俺の有用性に気付いている。
あおい:え?なんで?
たける:だって、俺が他で彼女作るっ言ったら、あおいに俺の彼女になるように促しただろ?
あおい:はっ!たしかに!
たける:つまり!いなくなっては困るけど、自分は付き合いたくないからあおいを彼女にしてつなぎとめようとした!
あおい:なるほど!そうか!
たける:そうだ!そして言ってて、とても悲しい気持ちになった!
あおい:おい、まりな。
まりな:・・・なによ。
あおい:あんた、自分の幸せのためにわたしを売ろうとしたね?
まりな:別にそういうわけじゃないよ。
あおい:嘘をつけ!そうじゃなければ、たけるを彼氏になんて推すわけがない!
たける:きびし~!
まりな:・・・そうよ。たしかにわたしはたけると付き合うなんてまっぴらごめんよ。
たける:そろそろ俺、死んじゃう。
まりな:だからあおいに押し付けようとした。
まりな:でも、たけるをいい男だって思ってるのは本当だよ。
たける:日本語わかってる?
まりな:だって正直、頼りにしてるんだから。それって、頼りになるいい男ってことでしょ?
まりな:少なくとも、あおいの元彼よりはいい男だと思ってるけど?
あおい:えぇ?たけるが?
まりな:あおいは本当、男を見る目がない。
あおい:どこが・・・。
まりな:男は顔だけ良くてもダメよ。女は顔だけでもいいけど。
たける:女もダメだと思うけど。
あおい:じゃあ、まりなはたけると付き合える?
まりな:それは・・・・・・。
あおい:ほら。
たける:もう殺してくれ~。
まりな:だから、今はそういう時期なんだって。
たける:・・・しかたない。これは内緒にしておくつもりだったんだが。
あおい:え?なに?
たける:あのさ、モテない俺が、なんで急に『他の女の子なら彼女に出来る』って思ったかわかるか?
あおい:え?それは・・・、なんでだろ?
まりな:え?もしかして・・・、誰かに告白されたとか?
あおい:え!?うそ!マジで!?告白されたの!?誰に!?
たける:・・・いえ、あの、誰からも告白されてません。
まりな:だよね。
あおい:たけるだもんね。
たける:おい!その反応!ひどすぎるだろ!
あおい:で?なんでなの?
たける:実は・・・、宝くじが当たりました!
あおい:・・・え?
まりな:(同時)ええ~!
あおい:(同時)ええ~!
まりな:え?え?宝くじって、いくら!?いくら当たったの!?
たける:・・・七億。
まりな:七億!?
あおい:え?七尾くん?七尾くんってなに?七尾くん当たったってなんだ?
たける:おい、しっかりしろ、あおい。七尾くんじゃない。七億だ。七億円。
あおい:な、七億円・・・?
まりな:見つけたかも・・・。
たける:え?
まりな:わたし、自分に合う人をずっと探してたんだけど、まさかこんな近くにいたなんて・・・。
たける:え?それって・・・。
あおい:ちょっと待て。さっきまで今は特定の彼氏は作らないとか言ってたよな?
まりな:その時期はたった今終わったの。
あおい:おかしいだろ。それに、たけるのことわたしに勧めてたのまりなだろ。
まりな:でも、あおいが嫌だって言うから、無理やりくっつけるのも悪いかなって。
まりな:それならやっぱり、たけるくんの彼女はわたししかいないなって。
あおい:いやいやいや、そうはいかねぇぞ。
あおい:たけるが金持ってるってわかった途端に態度変えやがって。マジふざけんなよ、この野郎。
まりな:なによ!あおいはたけるのこと嫌なんでしょ!
まりな:それともなに!?あおいも金に目がくらんで、たけると付き合いたいって言うの!?
あおい:ほら!あおいもって言った!『も』って!やっぱり金に目がくらんでんじゃん!
まりな:そうですけどなにか?わたしは自分の心に素直に生きてますけど?
あおい:あ~やだやだ。こんな女だと思わなかったわ。
まりな:はい、こんな女です~。こんな女なんで、たけるくんと付き合うことにしました~。
あおい:ちょっと待ってよ。まだわたし、たけると付き合わないって言ってないけど。
まりな:はあ?なに言ってんの?人のことこんな女とか言っておいて、自分も同じことする気?
あおい:わたしをあんたと一緒にしないでよね。
あおい:わたしは、たける本人は悪くないけど、将来性が無いから、貧乏は嫌だな~って断ってただけだから。
あおい:その心配事が解消されるならっていう、そういう心変わりだから。
まりな:うわ、出た出た。お上手な言い訳ですね~。でも、そういうの見苦しいから。
まりな:素直に七億持ってるからって言ったほうがいいと思うよ。
あおい:だから!違うって言ってんでしょ!わたしは・・・!
たける:ちょっと!ストップストップ!
まりな:・・・・・・。
あおい:・・・・・・。
たける:やめて。こんなことで喧嘩しないでよ。俺、二人が喧嘩してるとこ見たくないよ。
まりな:たけるくん・・・。
あおい:・・・しょっちゅうしてるし、いつも見てるけどね。
たける:ありもしないお金のことで喧嘩なんてしないで。
まりな:・・・ありもしない?
あおい:・・・ん?どういうこと?
たける:あ、えっと・・・、あのね。こんなにヒートアップするって思ってなかったから・・・。
たける:その・・・ね、俺に対する扱いがひどかったからさ・・・。あの、なんというか・・・。
たける:ほんの冗談というか・・・。その・・・、口からでまかせと言うか・・・。
まりな:え?
たける:・・・うっそでっした~。・・・・・・なんちゃって。
あおい:・・・どういうこと?
たける:え?だから・・・、つまり、・・・宝くじ当たったっていうのは、・・・ウソ・・・です。はい。
あおい:・・・はあ?・・・お前、なに言ってんの?殺すよ?
たける:いや、だから・・・、あの・・・。
まりな:・・・たけるくん?
たける:は、はい。
まりな:コンクリートのドラム缶風呂に入る?
たける:ごめんなさい!沈めないで!東京湾に沈めないで!
あおい:あんたね、言っていい嘘とわるい嘘があるよ。
たける:本当、すみませんでした!以後気をつけます!はい!
まりな:・・・はあ、ホント信じられない。たけるくんがこんな嘘つくなんて。
あおい:マジ最低だな。死ねばいいのに。
たける:いや、二人の態度もなかなか最低だったと思うけど・・・。
あおい:はあ?あんたに言われる筋合い無いかんね。
たける:すみませんでした。はい。失礼しました。
まりな:でもたしかに、あおいの急変振りにはびっくりしたけどね。
あおい:はあ!?なに言ってんの!?あんたの豹変振りのほうがびっくりなんですけど?
まりな:わたしは元々こういう感じじゃん。
まりな:でも、あおいは『真面目ですけど~』みたいな顔してなかなかよね。
あおい:・・・なに?喧嘩売ってる?
まりな:別に~。ただ、ビックリしたって言ってるだけですけど?
たける:まあまあまあ。喧嘩しない。仲良くしよ。ね?うん。
あおい:あんたが原因なんだよ!
たける:あ、はい。すみません。
まりな:で、どうする?
あおい:なにが?
まりな:結局なにも解決してないじゃん。
あおい:ああ、それね。・・・たける、もう一生独りで良くない?
たける:良くないよ!
あおい:ええ~。めんどくさいな~。
たける:めんどくさいで、一人の男を一生独身にしないでよ!
あおい:だって、わたしもまりなもたけるとは付き合えないし。
まりな:かといって、他の女にやるにはもったいないくらい便利だし。
たける:今、便利って言った?完全に便利って言ったよね?
あおい:・・・他の女と付き合ってもいいけど、うちらを優先するって言うのは?
たける:無理だろ!どんだけ自分たち中心なんだよ!
あおい:わがままだなぁ。
たける:どっちが!
まりな:・・・しかたない。じゃあ、わたしが・・・
たける:え!?まりなが付き合ってくれるの!?
まりな:そんなわけないじゃない。
たける:そんなわけないって、ひどい!
まりな:わたしがとっておきの案を出してあげるって言ってるの。
たける:とっておきの案?
まりな:あのさ、うちの会社の同期に、高校のときの同級生がいるって話、したことあったでしょ?
あおい:ああ、途中で転校しちゃったって言ってた子?
まりな:そうそう。今の会社で五年ぶりに再会したんだけどさぁ。
まりな:その子、千葉の実家から通ってるんだけど、会社が遠いから今度引っ越そうかなって言ってたの。
あおい:へえ、そうなんだ。
たける:ん?で、それがどうしたの?
まりな:・・・その子を引き入れる。
たける:え?
あおい:引き入れるって、うちらの仲間に?
まりな:そう。
たける:それって・・・、どういうこと?
まりな:つまり、その子をたけるくんに紹介して、しかもうちらの仲間にすれば・・・?
あおい:うちらはたけると付き合わないで済む。
まりな:し?
たける:俺は彼女が出来る。
まりな:しかも、このグループ内の利便性は保たれる。どう?完璧じゃない?
あおい:え?なにそれ?最高じゃん。あんた天才?
まりな:まあね。よく言われる。
たける:ね、ね。その子の写真とかある?
まりな:ちょっと待って・・・、え~と、はい、これ。この一番右の子。
たける:ええ~、この子~!え?超可愛いじゃん!二人と比べても全然負けてないじゃん!
まりな:まあ、わたしよりはあれだけどね。
たける:ううん!そんなことないよ!全然そんなことない!かわいい!超かわいい!
まりな:そ、そう。まあいいけど。
あおい:じゃあ、その子をこの辺に引っ越しさせるってこと?
まりな:そう。この辺住みやすいよ~とか言って誘ってみようかと。
たける:ねえねえ、この子名前は?なんて子?
まりな:かすみ。井上かすみ。
たける:かすみちゃんか~。名前もかわいいな~。
まりな:上手いことこの辺で部屋探すことになったら、部屋探しの手伝いってことにして二人を呼ぼうかなって。
あおい:なるほど。そのまま仲良くなって、うちらのグループに引きずり込むと。
まりな:そう。
たける:ねえ、いつ行く?部屋探しいつ行く?
あおい:あんたは気が早いっての!まだ全部これからの話なんだから!
たける:ええ~、でも早くかすみちゃんに会いたい。
あおい:ダメだこいつ。
まりな:少しおっとりしてるけど明るくて性格もいいし、何より裏表が無いから。きっとうちらとも上手くやっていけると思うんだ。
あおい:そうなんだ。裏表無いっていうのは大きいね。
まりな:なに?
あおい:別に。特に深い意味は無いよ。
まりな:そう。
たける:こんな可愛い子と付き合えるのか~。最高だな~。
まりな:あの、紹介はするけど付き合えるかどうかはたけるくん次第だからね。
たける:協力はしてくれるんでしょ?
まりな:彼女が嫌がらない範囲でね。
たける:助かる。
あおい:キモいことすんなよ。
たける:しないわ!
まりな:でもまあ、これでなんとかうちらの崩壊の危機は避けられそうかな?
あおい:そうだね。
たける:なに言ってんだよ。俺たちは永遠に友達だろ。
あおい:こいつマジほんと・・・。
まりな:はいはい。これからもよろしくね。
たける:これからも、ずっ友だよ!
0:おわり