台本概要
107 views
タイトル | 姫、勇者の帰りを待つ |
---|---|
作者名 | Oroるん (@Oro90644720) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 1人用台本(女1) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
イタイ姫と残念勇者シリーズ 女性一人読みコメディ ・アドリブ全面的に可 107 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
姫 | 女 | 71 | ひめ |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
姫:『魔王軍と人類の長きに渡る戦いは、ついに終わりを迎えた。勇者たちが、魔王を打ち倒したのだ。全てのモンスターは消滅し、世界に平和が訪れた。』
姫:『歓喜に湧く人々。そんな中、勇者の帰りを心待ちにする、一人の姫君がいた。』
0:姫の自室
姫:ようやく、戦いが終わったのですね。
姫:『姫は侍女(じじょ)たちに声を掛ける。戦いが終わった喜びから、みな目に涙を浮かべていた。』
姫:あなた達も、よく今までついてきてくれました。本当にありがとう。
姫:しかし、休んでいる暇はありません。荒廃した世界を立て直すのは、我ら王家の務めです。あなた達にも、まだまだ働いてもらわなければなりません。頼みましたよ。
姫:『侍女たちは涙を拭(ぬぐ)って「はい」と力強く応えた。』
姫:さあ、少し一人にして下さる?これからの事、一人で考えたいの。
姫:『侍女たちは一礼して出て行った。姫は開け放たれていた部屋の窓をそっと閉める。』
姫:『これからの世界のこと、それは勿論考えていかなければならない。しかし、今姫の頭の中にあるのは、勇者の事だけだった。何故なら、姫と勇者は相思相愛の間柄なのだ。』
姫:勇者様、よくぞ魔王を倒して下さいました。私(わたくし)は嬉しゅうございます。
姫:『二人は約束していた。戦いが終わったら、結婚しようと。それはすなわち、勇者が次期国王となる事を意味していた。』
姫:あなたは、「自分に国王の大役など務まるでしょうか?」と仰っていましたね。私には分かります。あなたならきっと成し遂げられる、と。確かに、幾多(いくた)の困難が待ち受けるでしょう。
姫:でも勇者様なら乗り越えられます!・・・いいえ、私と二人で乗り越えてゆくのです!私は生涯を掛けて、誠心誠意あなたをお支えする覚悟です。
姫:勇者様、お慕(した)い申し上げております。
姫:(ため息)
姫:さあ、まずはお風呂にでも入って、さっぱりと致しましょう。
姫:『入浴を終えた姫は、クローゼットの奥に隠していた透明な袋を取り出した。そして、その袋を開ける。』
姫:『中に入っていたのは、一枚の薄汚れた衣服だった。所々に染みができている。姫は、おもむろにその衣服に顔をうずめた。』
姫:・・・ハス
姫:ハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハス!
姫:きゃいーん!勇者たまーー!!勇者たまの匂いがするぅ!
姫:このTシャツはねえ、前に勇者様がお風呂に入っていた時にぃ、脱衣所からこっそり盗んできた「勇T」なのデス。それ以来、こうしてジップロックに入れてぇ、毎日勇者たまのエキスを吸引してるデスぅ。
姫:ああ、いつまでも脱ぎたての様な、勇者たまのスメル!
姫:本当は「おパンツ」が欲しかったデスけど、そうしたら勇者たまが「ノーパン」になっちゃうからあ、泣く泣く諦めたデスぅ。
姫:ハッ!「ノーパン」の勇者たま・・・それはそれでアリかも、デス。
姫:勇者たま、早く帰ってこないかなあ。帰ってきたら、いっぱいギューってしてもらって、頭ナデナデしてもらってぇ、そのまま・・・ブッチューって!ギャアアアアアアア!!!(喜んでます)
姫:想像しただけで、ヨダレが「じゅるり」デスよぉ。ブヒ・・・ブヒブヒブヒブヒブヒブヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!
姫:本当は、ワタチ王族だから結婚するまでダメデスけどぉ、勇者たまとなら、ちょっとくらいイチャイチャ・チョメチョメな事したいデスぅ。それに勇者たまもワタチの事をいやらしい目で見てるデス。
姫:勇者たまはね、いつもワタチの胸ばっかり見てるデスぅ。いつも誤魔化すけどぉバレバレデスぅ!もう!勇者たまエチエチなんだからぁ!
姫:でも勇者たま、全く気付いてないデスね。あの胸は、(ケラケラ笑いながら)服の中にスライムを入れた偽物なんデスぅ!勇者たま、私の胸の事「モンスター爆乳!」って言ってるの知ってるデスよ!
姫:そりゃそうデス!本当にモンスター入ってるだもん!
姫:流石にずっと服に入れてるのは気持ち悪いから、勇者たまの前でしかしないデスけど。時々動くし。
姫:だから侍女たちにはきつーく口止めしてるデス!バラしたら、コンクリートで固めて東シナ海に沈めると言ってあるデス!
姫:勇者たまあ・・・ワタチは勇者たまの事をこんなに想ってるデスよぉ。勇者たまは幸せ者デスぅ。
姫:(歌うように)ラブリー、ラブリー、勇者たま。プリティー、プリティー、勇者たま。ギブミー、ギブミー、勇者たま・・・ハッ!!
姫:『その時である!姫は気付いてしまった!ドアの隙間から侍女の一人が覗いていた事に!まさに、「侍女は見た!」である!』
姫:い、今の、見てたデスか?ワタチが勇者たまを想って、ギガレボリューションしている所を?
姫:・・・
姫:テメェ・・・
姫:部屋に勝手に入ってくんなっていつも言ってんだろうが!!ぶっ殺すぞ!!!
姫:ああん!?急用だとぉ?どんな用件だろうがなあ・・・何、勇者たまが帰ってきてるだと!?・・・テメェ、何でそれを先に言わねえんだ!!!
姫:『姫は侍女を部屋から追い出した。』
姫:ど、どうしましょうデス!まさかこんなに早く帰ってくるだなんて。
姫:と、とりあえず、このままでは勇者たまに会えないデス。勇者たまにワタチの「すっぴん」を見られるわけにはいかないデス!
姫:大いなる美(び)の精霊よ、その神秘なる力を持って、我に仮初め(かりそめ)の姿を与えたまえ!
姫:イエース・タカース・クリニクス!
姫:『説明しよう!この魔法は、対象者に一時的に美容整形を施す(ほどこす)事ができるのだ!』
姫:顔はこれで良し!次は胸デス!
姫:『姫はスライムを捕らえている魔法の瓶を取り出した。』
姫:グフフ・・・前は左右に一匹ずつデシたけど、今回は出血大サービスデス。片胸に二匹ずつ入れマスよぉ・・・あ、あれ?
姫:『瓶の中は空だった。』
姫:ど、どうして?スライム、どこ行っちゃったデスか?・・・ハッ!
姫:『そう、姫は忘れていた。魔王が死んだことにより、全てのモンスターは消滅してしまったのだ!』
姫:しまったあああああ!!ど、どうしよう!何か代わりのものを!
姫:前に通販で買った豊胸バッドは・・・ダメデス!あれじゃあ、「モンスター爆乳」を再現できないデス!
姫:くっ!こんな事なら豊胸魔法も習得しておけば良かったデス!
0:先程の侍女が部屋に入ってくる。
姫:(舌打ち)また貴方デスか!出て行けと言ったデスよ!いま貴方に構ってる暇は無いデス!・・・え?勇者たまが、この部屋にダッシュで向かってる!?
姫:と、止めるデス!!時間を稼ぐデスよ!!・・・つべこべ言ってねえでさっさと行きやがれ!!!
姫:・・・どうしよう、どうしよう!何か、何か胸の代わりになるもの、丸くて大きな二つの球体・・・
姫:勇者たまにAマイナスカップの胸を晒す(さらす)わけには行かないデス!
姫:何か・・・何か!
姫:ハッ!
姫:これだあああああ!!!
0:時間経過
姫:『部屋の扉が勢いよく開け放たれた。そこに立っていたのは、紛れもなく勇者だった。』
姫:勇者た・・(咳払い)勇者様・・・よくぞ、ご無事で・・・
姫:『勇者は走り出し、姫の胸へと飛び込んだ。』
姫:ゆ、勇者様、お、お待ちになって!まだ・・・
姫:『勇者が抱きついた瞬間、姫の服から二つの物体が転がり落ちた。』
姫:あっ・・・
姫:『二人は顔を見合わせから、視線を床に落とした。そこに転がっていたのは・・・二つの、スイカだった。』
0:おわり
姫:『魔王軍と人類の長きに渡る戦いは、ついに終わりを迎えた。勇者たちが、魔王を打ち倒したのだ。全てのモンスターは消滅し、世界に平和が訪れた。』
姫:『歓喜に湧く人々。そんな中、勇者の帰りを心待ちにする、一人の姫君がいた。』
0:姫の自室
姫:ようやく、戦いが終わったのですね。
姫:『姫は侍女(じじょ)たちに声を掛ける。戦いが終わった喜びから、みな目に涙を浮かべていた。』
姫:あなた達も、よく今までついてきてくれました。本当にありがとう。
姫:しかし、休んでいる暇はありません。荒廃した世界を立て直すのは、我ら王家の務めです。あなた達にも、まだまだ働いてもらわなければなりません。頼みましたよ。
姫:『侍女たちは涙を拭(ぬぐ)って「はい」と力強く応えた。』
姫:さあ、少し一人にして下さる?これからの事、一人で考えたいの。
姫:『侍女たちは一礼して出て行った。姫は開け放たれていた部屋の窓をそっと閉める。』
姫:『これからの世界のこと、それは勿論考えていかなければならない。しかし、今姫の頭の中にあるのは、勇者の事だけだった。何故なら、姫と勇者は相思相愛の間柄なのだ。』
姫:勇者様、よくぞ魔王を倒して下さいました。私(わたくし)は嬉しゅうございます。
姫:『二人は約束していた。戦いが終わったら、結婚しようと。それはすなわち、勇者が次期国王となる事を意味していた。』
姫:あなたは、「自分に国王の大役など務まるでしょうか?」と仰っていましたね。私には分かります。あなたならきっと成し遂げられる、と。確かに、幾多(いくた)の困難が待ち受けるでしょう。
姫:でも勇者様なら乗り越えられます!・・・いいえ、私と二人で乗り越えてゆくのです!私は生涯を掛けて、誠心誠意あなたをお支えする覚悟です。
姫:勇者様、お慕(した)い申し上げております。
姫:(ため息)
姫:さあ、まずはお風呂にでも入って、さっぱりと致しましょう。
姫:『入浴を終えた姫は、クローゼットの奥に隠していた透明な袋を取り出した。そして、その袋を開ける。』
姫:『中に入っていたのは、一枚の薄汚れた衣服だった。所々に染みができている。姫は、おもむろにその衣服に顔をうずめた。』
姫:・・・ハス
姫:ハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハスハス!
姫:きゃいーん!勇者たまーー!!勇者たまの匂いがするぅ!
姫:このTシャツはねえ、前に勇者様がお風呂に入っていた時にぃ、脱衣所からこっそり盗んできた「勇T」なのデス。それ以来、こうしてジップロックに入れてぇ、毎日勇者たまのエキスを吸引してるデスぅ。
姫:ああ、いつまでも脱ぎたての様な、勇者たまのスメル!
姫:本当は「おパンツ」が欲しかったデスけど、そうしたら勇者たまが「ノーパン」になっちゃうからあ、泣く泣く諦めたデスぅ。
姫:ハッ!「ノーパン」の勇者たま・・・それはそれでアリかも、デス。
姫:勇者たま、早く帰ってこないかなあ。帰ってきたら、いっぱいギューってしてもらって、頭ナデナデしてもらってぇ、そのまま・・・ブッチューって!ギャアアアアアアア!!!(喜んでます)
姫:想像しただけで、ヨダレが「じゅるり」デスよぉ。ブヒ・・・ブヒブヒブヒブヒブヒブヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!
姫:本当は、ワタチ王族だから結婚するまでダメデスけどぉ、勇者たまとなら、ちょっとくらいイチャイチャ・チョメチョメな事したいデスぅ。それに勇者たまもワタチの事をいやらしい目で見てるデス。
姫:勇者たまはね、いつもワタチの胸ばっかり見てるデスぅ。いつも誤魔化すけどぉバレバレデスぅ!もう!勇者たまエチエチなんだからぁ!
姫:でも勇者たま、全く気付いてないデスね。あの胸は、(ケラケラ笑いながら)服の中にスライムを入れた偽物なんデスぅ!勇者たま、私の胸の事「モンスター爆乳!」って言ってるの知ってるデスよ!
姫:そりゃそうデス!本当にモンスター入ってるだもん!
姫:流石にずっと服に入れてるのは気持ち悪いから、勇者たまの前でしかしないデスけど。時々動くし。
姫:だから侍女たちにはきつーく口止めしてるデス!バラしたら、コンクリートで固めて東シナ海に沈めると言ってあるデス!
姫:勇者たまあ・・・ワタチは勇者たまの事をこんなに想ってるデスよぉ。勇者たまは幸せ者デスぅ。
姫:(歌うように)ラブリー、ラブリー、勇者たま。プリティー、プリティー、勇者たま。ギブミー、ギブミー、勇者たま・・・ハッ!!
姫:『その時である!姫は気付いてしまった!ドアの隙間から侍女の一人が覗いていた事に!まさに、「侍女は見た!」である!』
姫:い、今の、見てたデスか?ワタチが勇者たまを想って、ギガレボリューションしている所を?
姫:・・・
姫:テメェ・・・
姫:部屋に勝手に入ってくんなっていつも言ってんだろうが!!ぶっ殺すぞ!!!
姫:ああん!?急用だとぉ?どんな用件だろうがなあ・・・何、勇者たまが帰ってきてるだと!?・・・テメェ、何でそれを先に言わねえんだ!!!
姫:『姫は侍女を部屋から追い出した。』
姫:ど、どうしましょうデス!まさかこんなに早く帰ってくるだなんて。
姫:と、とりあえず、このままでは勇者たまに会えないデス。勇者たまにワタチの「すっぴん」を見られるわけにはいかないデス!
姫:大いなる美(び)の精霊よ、その神秘なる力を持って、我に仮初め(かりそめ)の姿を与えたまえ!
姫:イエース・タカース・クリニクス!
姫:『説明しよう!この魔法は、対象者に一時的に美容整形を施す(ほどこす)事ができるのだ!』
姫:顔はこれで良し!次は胸デス!
姫:『姫はスライムを捕らえている魔法の瓶を取り出した。』
姫:グフフ・・・前は左右に一匹ずつデシたけど、今回は出血大サービスデス。片胸に二匹ずつ入れマスよぉ・・・あ、あれ?
姫:『瓶の中は空だった。』
姫:ど、どうして?スライム、どこ行っちゃったデスか?・・・ハッ!
姫:『そう、姫は忘れていた。魔王が死んだことにより、全てのモンスターは消滅してしまったのだ!』
姫:しまったあああああ!!ど、どうしよう!何か代わりのものを!
姫:前に通販で買った豊胸バッドは・・・ダメデス!あれじゃあ、「モンスター爆乳」を再現できないデス!
姫:くっ!こんな事なら豊胸魔法も習得しておけば良かったデス!
0:先程の侍女が部屋に入ってくる。
姫:(舌打ち)また貴方デスか!出て行けと言ったデスよ!いま貴方に構ってる暇は無いデス!・・・え?勇者たまが、この部屋にダッシュで向かってる!?
姫:と、止めるデス!!時間を稼ぐデスよ!!・・・つべこべ言ってねえでさっさと行きやがれ!!!
姫:・・・どうしよう、どうしよう!何か、何か胸の代わりになるもの、丸くて大きな二つの球体・・・
姫:勇者たまにAマイナスカップの胸を晒す(さらす)わけには行かないデス!
姫:何か・・・何か!
姫:ハッ!
姫:これだあああああ!!!
0:時間経過
姫:『部屋の扉が勢いよく開け放たれた。そこに立っていたのは、紛れもなく勇者だった。』
姫:勇者た・・(咳払い)勇者様・・・よくぞ、ご無事で・・・
姫:『勇者は走り出し、姫の胸へと飛び込んだ。』
姫:ゆ、勇者様、お、お待ちになって!まだ・・・
姫:『勇者が抱きついた瞬間、姫の服から二つの物体が転がり落ちた。』
姫:あっ・・・
姫:『二人は顔を見合わせから、視線を床に落とした。そこに転がっていたのは・・・二つの、スイカだった。』
0:おわり