台本概要
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タイトル | 殺し屋の2人と情報屋 |
---|---|
作者名 | ノイン (@latimeria_Ya) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 3人用台本(不問3) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
何やら揉めている殺し屋の2人。そこへとある人物が訪れる… 【ジャンル】サスペンス 【シリーズ】2作目 【アドリブ】演じられるキャラの性別に合わせて一人称や言い回し等、変更頂いて大丈夫です。 【登場人物の関係性】 ヴォルフ←同盟→オルク ヴォルフ・オルク←契約→クロウ シナリオをご覧頂きありがとうございます。 1823 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ヴォルフ | 不問 | 45 | 銃全般を扱う殺し屋。一見やんちゃそうに見えるが真面目。実は甘党である。 |
オルク | 不問 | 43 | 刀やナイフを扱う殺し屋。言葉遣いが丁寧で一見真面目そうに見えるがとんでもない奴。 |
クロウ ↔ パッセル | 不問 | - | 【二重人格】 クロウ → 元殺し屋の情報屋。パッセルの事を大切にしているがそれを隠している。 パッセル → 一般社会の中で生活している。皆の唯一の癒し。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:何やら揉めている2人
ヴォルフ:おい!オルクてめぇ、今日こそは許さねぇぞ!
オルク:ですから~、本当にすみませんでした。少し落ち着きましょう?
ヴォルフ:今まで散々、お前の行いには目を瞑ってきてやった。だがもう限界だ!
オルク:先程から何度も謝ってるじゃないですか私。
ヴォルフ:そんな上っ面だけのクソみたいな謝罪で許せる訳ねぇだろうが殺すぞ!!
オルク:お~怖い。殺し屋が殺すと言うとシャレになりませんねぇ。
ヴォルフ:同盟破棄するか?
ヴォルフ:お前、1度死なないと分かんねぇみたいだしな。
オルク:あなたの事大好きなのに、そんな悲しい事言わないで下さいよ。
ヴォルフ:お前に言われると気色悪りぃ!寒気がするわ!
オルク:そういえば、私達って一体どちらの方が強いのでしょう?
ヴォルフ:おい、話逸らしてんじゃねーよ!
オルク:私はまだ1度もあなたと戦った事がありません。
オルク:・・・気になりませんか?
ヴォルフ:使う武器も違うし、それで強さを比べたってあんま意味ねぇだろ。
ヴォルフ:それにな、一方的に殺るなら良いがお前との戦闘は面倒くさそうだから嫌だ。
オルク:おや?もしかして、負けるのが怖いんですか?
ヴォルフ:んだと?
オルク:その気持ちは分かりますよ。
オルク:誰だって痛いのは嫌ですからね〜
ヴォルフ:あぁ?ナメてんのか?
オルク:恥ずべき事ではありません!
オルク:危機回避は人間として正常な判断ですからね!
ヴォルフ:そんなに言うならやってやろーじゃねーか。
ヴォルフ:ただし、死んでも文句言うなよ?
オルク:あなたは私を殺しませんよ。
オルク:なんだかんだ言いながら、あなたは結んだ同盟や仕事に対して誠実な方ですからね。
ヴォルフ:チッ・・・その分かった様な口ぶり、虫唾が走る。
オルク:事実でしょう?
ヴォルフ:なら半殺しで勘弁してやるよ。
ヴォルフ:安心しろ。知り合いに腕の良い闇医者がいる。
オルク:ほぅ、ぜひ私にも紹介して頂きたいですね!
ヴォルフ:いいぜ。お前が手術台の上でグッたりしてる時に紹介してやるよっ!!
0:戦闘開始
0:銃声や刀のSE
0:
0:2人のもとへ、とある人物が訪れる
パッセル:ヴォルフさんとオルクさんには久しぶりに会うなぁ~!元気にしてるかな?
パッセル:・・・ん?待って。なんか騒がしくない?(走り出す)
0:勢いよくドアを開くパッセル
パッセル:一体何事ですか!?
オルク:おや、パッセルさん!
オルク:すみません、ただ今取り込み中でして!
ヴォルフ:おい、パッセル!危ねーから離れてろよ!
0:銃声や刀のSE
パッセル:2人ともなんて反応速度なんだ!それに身のこなしも凄い・・・って関心してる場合じゃない!!
パッセル:やめてください!どうして戦っているんですか!?
0:一旦動きを止めるヴォルフとオルク
ヴォルフ:こいつはなぁ・・・・・・・・・
ヴォルフ:俺が楽しみに取っておいたプリンを食いやがった!!
パッセル:え・・・プリン?
オルク:この人、やんちゃな見た目してる割に甘い物が好きなんですよ!とっても可愛らしい所があるんです!
ヴォルフ:うるせぇ!!
ヴォルフ:それだけじゃない!俺に戦闘を吹っ掛けてきやがったのもこいつだ!だから相手してやってるだけだ!
オルク:そうやって、ムキになりながらも私の相手をして下さる優しい所も大好きです。
ヴォルフ:もうお前永遠に黙ってろ!!
オルク:ひど~い、褒めてるんですよ?
ヴォルフ:やっぱり半殺しなんて生ぬるい。
ヴォルフ:三途の川に片足でも突っ混んでこいっ!!!(発砲)
0:銃声
オルク:おっと!
0:オルクが避けた銃弾が跳弾し、パッセルへと飛んでいく
ヴォルフ:っ!?避けろパッセル!!
パッセル:・・・っ!?
0:次の瞬間跳弾を躱すパッセル。しかし、どこか雰囲気が違う。
0:人格がパッセルからクロウに変わる
ヴォルフ:やべっ・・・・・・
オルク:これは・・・・・・
クロウ:・・・・・・・・・おい、お前達。
オルク:お出ましですね・・・
クロウ:いい加減にしろ?もう少しでこいつに銃弾が掠る所だった。
クロウ:契約を結んだ際に忠告したはずだ。パッセルの事傷付けたらどうなるか・・・
クロウ:まさか忘れた訳じゃ無いでしょう?・・・ねぇ?
ヴォルフ:・・・よぉ、クロウ。久しぶり。
ヴォルフ:動きはまだまだ鈍っていないようだな。
オルク:ご無沙汰しております・・・
クロウ:忘れたのなら、もう1度その記憶に叩き込んであげようか?
オルク:いえ、ちゃんと覚えていますから結構です!すみませんでした・・・
ヴォルフ:・・・悪かった。
クロウ:お遊びは終わりだ。さぁ、仕事の時間といこうか。
クロウ:頼まれていた情報を持って来てやった。
0:情報を提供するクロウ
クロウ:情報はこれで全部だ。
オルク:流石です。情報屋としてのあなたの腕は素晴らしい。以前殺し屋をしていたと聞いた時は驚きましたよ。
クロウ:殺し屋から足を洗ったと言っても、情報屋としてまだこっちの業界にいるんだ。以前とあまり変わらないよ。
クロウ:必要であれば殺しもするしね。極力控える様にはしているけれど。
オルク:殺しも出来る情報屋。なんて恐ろしいんでしょう。
ヴォルフ:パッセルの為か?
クロウ:あいつに変な事は言うなよ?
ヴォルフ:はいはい。ほらよ、依頼料だ。
クロウ:確かに受け取ったよ。
クロウ:今後ともご贔屓(ひいき)に。
ヴォルフ:お互いにな。
クロウ:じゃあ、パッセルに変わる。
クロウ:忠告の件、くれぐれもよろしく頼むよ。
クロウ:もし次またこんな事があれば、いくらお前達とはいえ・・・分かるよね?
ヴォルフ:おう・・・
オルク:肝に銘じておきましょう・・・
0:人格がクロウからパッセルに変わる
パッセル:・・・・・・っ!僕、まだ生きてます!?
ヴォルフ:パッセル、驚かせて悪かったな。
パッセル:あぁ~びっくりした!僕が何ともないのを見るに、クロウが銃弾を避けてくれたんですね!
パッセル:ありがとう、クロウ。
オルク:私からも謝罪を。先程はすみませんでした。
パッセル:僕はこの通り怪我も無いので大丈夫です!
パッセル:クロウが表に出たと言う事は、お仕事の話ももう終わりました?
オルク:はい、終わりましたよ。
パッセル:そうですか!・・・・・・ん?
ヴォルフ:どうした?
パッセル:クロウ、何だか少し苛立ってるような・・・
オルク:私達があなたを危険に晒した事に怒っているのでしょう。
パッセル:それは・・・だって、僕が死んだらクロウも死んでしまいますからね。
オルク:それとはまた少し違う様ですけど。
ヴォルフ:なぁ、パッセル。今更だが人格がクロウになった時、お前自身はどうなってんだ?
パッセル:クロウが表に出ている間、僕に意識はありません。
パッセル:だからクロウは表に出る時、必ず僕に声を掛けてくれるんです。優しいんですよ。
ヴォルフ:クロウはパッセル大好きだからな。
パッセル:ちなみに!クロウが僕の中にいる時は僕との会話も普通に出来ますし、僕が聞いている周りの音や声も聞こていますよ!
ヴォルフ:・・・!?聞こえてんのかよ・・・
オルク:本当に不思議ですよね。そして実に興味深い。
パッセル:あ!もうこんな時間!では、僕はこれで失礼します!
ヴォルフ:もう行くのか?
パッセル:本当はもう少しお2人とお話したいのですが、今日はまだ次の仕事があるんです!
ヴォルフ:そうか。
オルク:ご苦労様です。
ヴォルフ:気ぃ付けて行けよ。つっても、お前にはクロウがいるから何も心配する事はないが。
パッセル:はい!ありがとうございます!ではまた!
オルク:はい、また。
0:出ていくパッセル
オルク:はぁ~。クロウさんに酷い目に合わされた時の記憶が蘇りましたよ・・・
ヴォルフ:おい、それ以上何も言うなよ・・・
ヴォルフ:にしても、契約の中の『クロウに何かあった際は、お前達がパッセルを守る事』ってやつ。あいつ本当にパッセルの事を大事にしてるんだな。
オルク:どうしてそこまでされるのか、ヴォルフさんはご存知ですか?
オルク:自身の命が大切なだけでしたら、先程の様な態度にはならない気がしますが。
ヴォルフ:残念だが俺も知らねぇよ。
オルク:まぁ、内容はともかく。私達と契約を結んで頂けたという事は、腕を買って下さっている様ですし嬉しい事です。
ヴォルフ:お前からしたら「おもりを押し付けられるのは面倒ですが。」の間違いじゃないのか?
オルク:契約を結ぶ事が出来た時点で、こちらは得をする事が多い。ですから、そのくらい喜んで引き受けますよ。
オルク:それに、パッセルさんの事は好きですからね。
オルク:あの子はとても純粋で、良い子です。
0:悪そうな笑みを浮かべるオルク
ヴォルフ:お前はそういう奴だったな。
オルク:とても人間らしいでしょう?
ヴォルフ:はぁ・・・念押ししといてやるが、パッセル絡みでクロウを怒らせたらお前本当に死ぬぞ?気を付けろよ?
オルク:私もまだ自分の命は惜しいので、大丈夫ですよ!多分!(ニッコリ)
ヴォルフ:絶対に俺を巻き込むなよ?
オルク:ふふふ。さて・・・中断してしまったあなたとの戦闘ですが、本当に同盟を破棄するその時まで取っておきましょうか。
ヴォルフ:破棄した瞬間にお前の事殺しに掛かるから、そん時は大人しく殺られてくれよ?
オルク:嫌です!
ヴォルフ:そういう返事だけは威勢が良くてムカつくな。
ヴォルフ:まぁ、情報も手に入ったし作戦立てるか。
オルク:そうですね。
ヴォルフ:あ、お前明日絶対プリン買ってこいよ。今日の事はそれで許してやらない事もない。
0:キョトンとするオルク
オルク:あなたそれで良いんですか?
ヴォルフ:今日はパッセルの件もあったしな。
オルク:私はヴォルフさんの事が心配ですよ・・・
ヴォルフ:うるせぇ。
オルク:プリン、買って来ますよ。
オルク:何ならクッキーもお付けしましょう。
0:Fin
0:何やら揉めている2人
ヴォルフ:おい!オルクてめぇ、今日こそは許さねぇぞ!
オルク:ですから~、本当にすみませんでした。少し落ち着きましょう?
ヴォルフ:今まで散々、お前の行いには目を瞑ってきてやった。だがもう限界だ!
オルク:先程から何度も謝ってるじゃないですか私。
ヴォルフ:そんな上っ面だけのクソみたいな謝罪で許せる訳ねぇだろうが殺すぞ!!
オルク:お~怖い。殺し屋が殺すと言うとシャレになりませんねぇ。
ヴォルフ:同盟破棄するか?
ヴォルフ:お前、1度死なないと分かんねぇみたいだしな。
オルク:あなたの事大好きなのに、そんな悲しい事言わないで下さいよ。
ヴォルフ:お前に言われると気色悪りぃ!寒気がするわ!
オルク:そういえば、私達って一体どちらの方が強いのでしょう?
ヴォルフ:おい、話逸らしてんじゃねーよ!
オルク:私はまだ1度もあなたと戦った事がありません。
オルク:・・・気になりませんか?
ヴォルフ:使う武器も違うし、それで強さを比べたってあんま意味ねぇだろ。
ヴォルフ:それにな、一方的に殺るなら良いがお前との戦闘は面倒くさそうだから嫌だ。
オルク:おや?もしかして、負けるのが怖いんですか?
ヴォルフ:んだと?
オルク:その気持ちは分かりますよ。
オルク:誰だって痛いのは嫌ですからね〜
ヴォルフ:あぁ?ナメてんのか?
オルク:恥ずべき事ではありません!
オルク:危機回避は人間として正常な判断ですからね!
ヴォルフ:そんなに言うならやってやろーじゃねーか。
ヴォルフ:ただし、死んでも文句言うなよ?
オルク:あなたは私を殺しませんよ。
オルク:なんだかんだ言いながら、あなたは結んだ同盟や仕事に対して誠実な方ですからね。
ヴォルフ:チッ・・・その分かった様な口ぶり、虫唾が走る。
オルク:事実でしょう?
ヴォルフ:なら半殺しで勘弁してやるよ。
ヴォルフ:安心しろ。知り合いに腕の良い闇医者がいる。
オルク:ほぅ、ぜひ私にも紹介して頂きたいですね!
ヴォルフ:いいぜ。お前が手術台の上でグッたりしてる時に紹介してやるよっ!!
0:戦闘開始
0:銃声や刀のSE
0:
0:2人のもとへ、とある人物が訪れる
パッセル:ヴォルフさんとオルクさんには久しぶりに会うなぁ~!元気にしてるかな?
パッセル:・・・ん?待って。なんか騒がしくない?(走り出す)
0:勢いよくドアを開くパッセル
パッセル:一体何事ですか!?
オルク:おや、パッセルさん!
オルク:すみません、ただ今取り込み中でして!
ヴォルフ:おい、パッセル!危ねーから離れてろよ!
0:銃声や刀のSE
パッセル:2人ともなんて反応速度なんだ!それに身のこなしも凄い・・・って関心してる場合じゃない!!
パッセル:やめてください!どうして戦っているんですか!?
0:一旦動きを止めるヴォルフとオルク
ヴォルフ:こいつはなぁ・・・・・・・・・
ヴォルフ:俺が楽しみに取っておいたプリンを食いやがった!!
パッセル:え・・・プリン?
オルク:この人、やんちゃな見た目してる割に甘い物が好きなんですよ!とっても可愛らしい所があるんです!
ヴォルフ:うるせぇ!!
ヴォルフ:それだけじゃない!俺に戦闘を吹っ掛けてきやがったのもこいつだ!だから相手してやってるだけだ!
オルク:そうやって、ムキになりながらも私の相手をして下さる優しい所も大好きです。
ヴォルフ:もうお前永遠に黙ってろ!!
オルク:ひど~い、褒めてるんですよ?
ヴォルフ:やっぱり半殺しなんて生ぬるい。
ヴォルフ:三途の川に片足でも突っ混んでこいっ!!!(発砲)
0:銃声
オルク:おっと!
0:オルクが避けた銃弾が跳弾し、パッセルへと飛んでいく
ヴォルフ:っ!?避けろパッセル!!
パッセル:・・・っ!?
0:次の瞬間跳弾を躱すパッセル。しかし、どこか雰囲気が違う。
0:人格がパッセルからクロウに変わる
ヴォルフ:やべっ・・・・・・
オルク:これは・・・・・・
クロウ:・・・・・・・・・おい、お前達。
オルク:お出ましですね・・・
クロウ:いい加減にしろ?もう少しでこいつに銃弾が掠る所だった。
クロウ:契約を結んだ際に忠告したはずだ。パッセルの事傷付けたらどうなるか・・・
クロウ:まさか忘れた訳じゃ無いでしょう?・・・ねぇ?
ヴォルフ:・・・よぉ、クロウ。久しぶり。
ヴォルフ:動きはまだまだ鈍っていないようだな。
オルク:ご無沙汰しております・・・
クロウ:忘れたのなら、もう1度その記憶に叩き込んであげようか?
オルク:いえ、ちゃんと覚えていますから結構です!すみませんでした・・・
ヴォルフ:・・・悪かった。
クロウ:お遊びは終わりだ。さぁ、仕事の時間といこうか。
クロウ:頼まれていた情報を持って来てやった。
0:情報を提供するクロウ
クロウ:情報はこれで全部だ。
オルク:流石です。情報屋としてのあなたの腕は素晴らしい。以前殺し屋をしていたと聞いた時は驚きましたよ。
クロウ:殺し屋から足を洗ったと言っても、情報屋としてまだこっちの業界にいるんだ。以前とあまり変わらないよ。
クロウ:必要であれば殺しもするしね。極力控える様にはしているけれど。
オルク:殺しも出来る情報屋。なんて恐ろしいんでしょう。
ヴォルフ:パッセルの為か?
クロウ:あいつに変な事は言うなよ?
ヴォルフ:はいはい。ほらよ、依頼料だ。
クロウ:確かに受け取ったよ。
クロウ:今後ともご贔屓(ひいき)に。
ヴォルフ:お互いにな。
クロウ:じゃあ、パッセルに変わる。
クロウ:忠告の件、くれぐれもよろしく頼むよ。
クロウ:もし次またこんな事があれば、いくらお前達とはいえ・・・分かるよね?
ヴォルフ:おう・・・
オルク:肝に銘じておきましょう・・・
0:人格がクロウからパッセルに変わる
パッセル:・・・・・・っ!僕、まだ生きてます!?
ヴォルフ:パッセル、驚かせて悪かったな。
パッセル:あぁ~びっくりした!僕が何ともないのを見るに、クロウが銃弾を避けてくれたんですね!
パッセル:ありがとう、クロウ。
オルク:私からも謝罪を。先程はすみませんでした。
パッセル:僕はこの通り怪我も無いので大丈夫です!
パッセル:クロウが表に出たと言う事は、お仕事の話ももう終わりました?
オルク:はい、終わりましたよ。
パッセル:そうですか!・・・・・・ん?
ヴォルフ:どうした?
パッセル:クロウ、何だか少し苛立ってるような・・・
オルク:私達があなたを危険に晒した事に怒っているのでしょう。
パッセル:それは・・・だって、僕が死んだらクロウも死んでしまいますからね。
オルク:それとはまた少し違う様ですけど。
ヴォルフ:なぁ、パッセル。今更だが人格がクロウになった時、お前自身はどうなってんだ?
パッセル:クロウが表に出ている間、僕に意識はありません。
パッセル:だからクロウは表に出る時、必ず僕に声を掛けてくれるんです。優しいんですよ。
ヴォルフ:クロウはパッセル大好きだからな。
パッセル:ちなみに!クロウが僕の中にいる時は僕との会話も普通に出来ますし、僕が聞いている周りの音や声も聞こていますよ!
ヴォルフ:・・・!?聞こえてんのかよ・・・
オルク:本当に不思議ですよね。そして実に興味深い。
パッセル:あ!もうこんな時間!では、僕はこれで失礼します!
ヴォルフ:もう行くのか?
パッセル:本当はもう少しお2人とお話したいのですが、今日はまだ次の仕事があるんです!
ヴォルフ:そうか。
オルク:ご苦労様です。
ヴォルフ:気ぃ付けて行けよ。つっても、お前にはクロウがいるから何も心配する事はないが。
パッセル:はい!ありがとうございます!ではまた!
オルク:はい、また。
0:出ていくパッセル
オルク:はぁ~。クロウさんに酷い目に合わされた時の記憶が蘇りましたよ・・・
ヴォルフ:おい、それ以上何も言うなよ・・・
ヴォルフ:にしても、契約の中の『クロウに何かあった際は、お前達がパッセルを守る事』ってやつ。あいつ本当にパッセルの事を大事にしてるんだな。
オルク:どうしてそこまでされるのか、ヴォルフさんはご存知ですか?
オルク:自身の命が大切なだけでしたら、先程の様な態度にはならない気がしますが。
ヴォルフ:残念だが俺も知らねぇよ。
オルク:まぁ、内容はともかく。私達と契約を結んで頂けたという事は、腕を買って下さっている様ですし嬉しい事です。
ヴォルフ:お前からしたら「おもりを押し付けられるのは面倒ですが。」の間違いじゃないのか?
オルク:契約を結ぶ事が出来た時点で、こちらは得をする事が多い。ですから、そのくらい喜んで引き受けますよ。
オルク:それに、パッセルさんの事は好きですからね。
オルク:あの子はとても純粋で、良い子です。
0:悪そうな笑みを浮かべるオルク
ヴォルフ:お前はそういう奴だったな。
オルク:とても人間らしいでしょう?
ヴォルフ:はぁ・・・念押ししといてやるが、パッセル絡みでクロウを怒らせたらお前本当に死ぬぞ?気を付けろよ?
オルク:私もまだ自分の命は惜しいので、大丈夫ですよ!多分!(ニッコリ)
ヴォルフ:絶対に俺を巻き込むなよ?
オルク:ふふふ。さて・・・中断してしまったあなたとの戦闘ですが、本当に同盟を破棄するその時まで取っておきましょうか。
ヴォルフ:破棄した瞬間にお前の事殺しに掛かるから、そん時は大人しく殺られてくれよ?
オルク:嫌です!
ヴォルフ:そういう返事だけは威勢が良くてムカつくな。
ヴォルフ:まぁ、情報も手に入ったし作戦立てるか。
オルク:そうですね。
ヴォルフ:あ、お前明日絶対プリン買ってこいよ。今日の事はそれで許してやらない事もない。
0:キョトンとするオルク
オルク:あなたそれで良いんですか?
ヴォルフ:今日はパッセルの件もあったしな。
オルク:私はヴォルフさんの事が心配ですよ・・・
ヴォルフ:うるせぇ。
オルク:プリン、買って来ますよ。
オルク:何ならクッキーもお付けしましょう。
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