台本概要
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タイトル | 殺し屋な奴ら |
---|---|
作者名 | ノイン (@latimeria_Ya) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 4人用台本(不問4) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
情報屋のクロウから依頼を受けた殺し屋達。クロウの掛け声と共にそれぞれ仕事をこなしていく… 【ジャンル】サスペンス 【シリーズ】4作目 【アドリブ】演じられるキャラの性別に合わせて一人称や言い回し等、変更頂いて大丈夫です。 【登場人物の関係性】 ヴォルフ・オルク・モルフォ → 同盟 ヴォルフ・オルク ←契約→ クロウ クロウ ←同盟→ モルフォ シナリオをご覧頂きありがとうございます。 763 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ヴォルフ | 不問 | 32 | 銃全般を扱う殺し屋。一見やんちゃそうに見えるが真面目。意外と常識人。オルクに振り回されている事が多い。 |
オルク | 不問 | 41 | 刀やナイフを扱う殺し屋。言葉遣いが丁寧で一見真面目そうに見えるがとんでもない奴サイコパス。ヴォルフの事を気に入っている様子。 |
クロウ↔パッセル | 不問 | - | 【二重人格】 クロウ → 元殺し屋の情報屋。パッセルの事を大切にしているがそれを隠しているツンデレ。怒らせてはいけない奴。 パッセル → 一般社会の中で生活している。皆の唯一の癒し。良心の塊。 |
モルフォ | 不問 | 17 | 毒を扱う殺し屋で変装も得意。温和でマイペース。殺し=実験。ただ誰彼構わず殺す訳ではない。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:困っている人を見掛けたパッセル
パッセル:どうしましたか?
パッセル:何だか困っている様子だったので。
パッセル:あぁ、道に迷ってしまったんですね。
パッセル:
パッセル:この博物館に行きたいんですか!
パッセル:丁度僕もこの近くに用事があるんです!
パッセル:良かったら一緒に行きませんか?案内しますよ!
パッセル:
パッセル:この街は凄く良い所なんですけど結構迷いやすくて、初めて来る人には大変ですよね。
パッセル:あっ!ちょっと待っててくれますか?
0:パン屋に入っていく
パッセル:すみません、お待たせしました!
パッセル:ここのパン屋さんのパンは凄く美味しいんですよ!良かったらおひとつどうぞ!
パッセル:
パッセル:口に合ったみたいで良かった!
パッセル:ん?あぁ!これはお土産用です!
パッセル:僕の大切な家族への。
パッセル:
パッセル:さぁ、着きましたよ!
パッセル:いえ!お礼だなんてそんな!
パッセル:あなたとお話出来て楽しい時間を過ごさせてもらったので、お礼はそれで充分ですよ!
パッセル:
パッセル:では、良い1日を!
パッセル:
パッセル:ごめんねクロウ。でも、行く方向は本当に一緒だから良いよね?困っている人を見るとつい・・・
パッセル:知ってるって?ふふ。
パッセル:さっき買ったクロウの分のパンは途中で身体を交代して食べてね!
パッセル:さぁ、みんなが待ってる!先を急がなきゃ!
0:合流
パッセル:皆さんお待たせしました!
モルフォ:パッセル!久しぶりだね、会いたかったよ!
パッセル:モルフォさん!僕も会えて嬉しいです!
ヴォルフ:今日はパッセルも仕事だったんだろ?お疲れ様。
オルク:いつもご苦労様です。
パッセル:ありがとうございます!
パッセル:あまり時間が無いとの事なので、早速クロウと変わりますね。
パッセル:今回のお仕事も無事に終わるように祈ってます。
ヴォルフ:ありがとな。
パッセル:クロウの事、よろしくお願いします。
オルク:はい。
モルフォ:もっとパッセルとお話したかったな。
0:人格がパッセルからクロウに変わる
クロウ:また時間のある時にね。
クロウ:さて、お前達に送った仕事の詳細や標的の情報。
クロウ:各自確認は済んでるね?
オルク:えぇ、もちろんです。
モルフォ:暴力犯罪、薬物犯罪、経済・不正犯罪、財産犯罪・・・それらを行っている複数のグループが手を組んで出来た変わった組織だよね。
ヴォルフ:今回クロウはその組織から依頼を受けたんだったよな。
モルフォ:もらった情報見てたら気分悪くなっちゃったよ。
クロウ:モルフォは悪い奴が大嫌いだからね。
ヴォルフ:(小声でおちょくる様に)
ヴォルフ:だってさオルク。お前も自分の行いに気を付けた方がいいんじゃねーか?モルフォに嫌われちゃうぜ。
オルク:何の事でしょうか?(にっこり)
クロウ:いくら仕事といえど、僕は情報を提供する相手は選ぶ。だから当然、取り引きをする相手の事も事前に調べる。
モルフォ:仕事相手の事まで調べるなんてクロウらしいね。
クロウ:面倒だと判断した場合は仕事を引き受けなければ良い。それでおしまい。
オルク:そうですね。
クロウ:ただ、この組織によって今までに多くの情報屋が殺されている。残忍な方法でね。
モルフォ:酷い話だよ。
クロウ:恐らく今回も同じ手口だろう。
クロウ:僕が標的にされたという訳だ。
ヴォルフ:よりによってクロウに喧嘩を売っちまうなんて馬鹿な奴らだな。
モルフォ:しかも、情報屋だけに留まらず一般人にまで手を出してるときた。
モルフォ:なんて腹立たしいんだろうね。
クロウ:奴らの行いや、やり口は気に食わない。
クロウ:だからこの機会に潰してやろうと思ってね。
モルフォ:そんな人間達を野放しにしておけば、きっと更に被害は拡大していく。阻止しないと。
クロウ:まんまと罠に掛かってあげようじゃないか。その後は分かるね?
クロウ:皆殺しだ。
オルク:恐ろしいですね。
ヴォルフ:お前が言うか。
ヴォルフ:にしても、相変わらず規模がデカイ仕事を寄越してくんのな。
クロウ:僕は仕事を回してあげてるだけなのにその言い方は傷つくなぁ。
オルク:クロウさんから頂く仕事は危険な物も多いですが、何より報酬が良いですからね。
オルク:私は喜んでお引き受けしましたよ。
クロウ:オルクは正直だね。
ヴォルフ:悪りぃ悪りぃ、訂正する。
ヴォルフ:いつもありがとうございますクロウ様。
クロウ:さぁ、時間だ。
クロウ:3人ともよろしく頼むよ。
0:組織の人間と取り引きを行っているクロウ
クロウ:情報はこれで全部だ。ではお代を頂こうか。
クロウ:ん?バタバタと騒がしいね。
0:クロウを取り囲む敵達
クロウ:ふん、一旦状況を整理しよう。
クロウ:僕はあんたに頼まれた情報を提供しに来た。そして今、僕はあんたのお仲間であろう奴らに囲まれている。しかもそのお仲間さんはナイフや銃を握っている。
クロウ:
クロウ:あぁ、なるほど。
クロウ:情報を提供した僕は用済みって事ね。
クロウ:僕がいつ他の奴に依頼人の情報を話すか分からないし、証拠隠滅も含めてってところかな。
クロウ:その思考は分からなくもない。
クロウ:
クロウ:そうだな、追加でひとつ良い情報を教えてあげようか。大サービスだ。
クロウ:僕は情報屋だけれど、元は殺し屋だったんだ。
クロウ:今この情報を出した意味、分かる?
クロウ:
クロウ:ただ、僕は寛大でね。大人しく身を引くのなら今回の件には目を瞑ってあげよう。
クロウ:逆にこの身体に危害を加えるつもりなら、僕もそれ相応の対応をするけどどうする?
クロウ:
クロウ:はぁ・・・せっかく逃げるチャンスまで与えてやったのに、やはり救いようのない奴らだな。
クロウ:
クロウ:良いだろう。
クロウ:ほら、どこからでも掛かって来なよ。
0:奪ったナイフで敵の首を切り裂くクロウ
クロウ:まず1匹。
クロウ:さぁ、次は誰の番?
クロウ:・・・・・・なんて、茶番はここら辺で良いか。
クロウ:あんた達の企みは最初から全てお見通しだ。
クロウ:喧嘩を売る相手を間違えたね。
クロウ:
クロウ:ヴォルフ、オルク。
ヴォルフ:はいよー。
オルク:やっと出番ですね。待ちくたびれましたよ。
クロウ:実はこちらも1人じゃないんだよ。悪いね。
オルク:ここからは我々がお相手致しましょう。
クロウ:まだお代をもらっていなかったね。
クロウ:お代は・・・・・・あんた達全員の命だ。
ヴォルフ:んじゃ、まずは俺からいかせてもらおーかっ!
0:銃撃戦開始
オルク:荒々しくも的確であり無駄のない射撃、そして洗礼された素晴らしい動き。流石ヴォルフさんです。
オルク:見ていてうっとりしますね。
クロウ:ベタ褒めだね。
オルク:えぇ。
オルク:そういえば、モルフォさんは初めから別行動なのですね。
クロウ:あいつの殺しは集団行動向きじゃないからね。
オルク:1度モルフォさんの殺しも見てみたいですね。
クロウ:そうだなぁ・・・場合によってはえげつない、とでも言っておこうか。
0:モルフォの周りに複数の敵が這いつくばっている
モルフォ:ふぅ。この中にまだ立てる人いるかな?
モルフォ:うん、いないね。
0:実験の準備を始めるモルフォ
モルフォ:さてと・・・殺人、暴行、賄賂(わいろ)に麻薬の売買。
モルフォ:なかなか悪い事してるね君達。
モルフォ:
モルフォ:嘘の情報?何が嘘なの?
モルフォ:僕は依頼を受けた際、自分でも殺害対象の事を調べるんだ。
モルフォ:本当に殺しても良い人間かどうかを見極める為にね。
モルフォ:そしてその結果、君達は僕が求める条件にピッタリの人間だったって訳だ。
モルフォ:
モルフォ:その中でも・・・(1人の人間の前にしゃがむ)
モルフォ:君には強めの毒にしようか。
モルフォ:
モルフォ:僕はね、毒物の研究をしているんだ。
モルフォ:丁度試したい物があってね。
モルフォ:こらこら暴れないの。暴れたって僕から逃げる事は出来ないんだから。
モルフォ:
モルフォ:さて、少しチクッとするよ。
モルフォ:まぁこの後君に訪れる苦痛に比べると、こんなの全然大した事はないんだけどね。
モルフォ:
モルフォ:君の様に世の中に害のある人間がいるからこそ、僕の研究は成り立っているんだ。
モルフォ:ありがとう。感謝するよ。
モルフォ:
モルフォ:毒が回ってきたみたいだね。
モルフォ:
モルフォ:さぁ、君は僕にどんな姿を見せてくれるのかな?
クロウ:モルフォのスタイルは、お前達の様に武器を使った戦闘ではなく自身の護りだね。
クロウ:護身術や体術を身に付けているんだ。
クロウ:実験体に極力無駄なダメージを与えたくないからとも言っていたかな。
オルク:実験体ですか。
クロウ:モルフォにとって、殺しの仕事は実験だ。
クロウ:本当に殺しても良い奴か自身で判断し、そう思った奴には毒物を使い記録を取る。
オルク:いつも温厚なあのモルフォさんからは想像がつきませんね。
クロウ:それに知識や観察力がとても優れている。だから変装だってスマートにこなす。
クロウ:僕から見ても、とても優秀な人間だよモルフォは。
オルク:ベタ褒めですね。
クロウ:まぁね。
オルク:ぜひまた一度、モルフォさんに手合わせを願いたいものです。
0:足元に置かれている武器に気付く
オルク:おや、これは・・・
クロウ:ヴォルフが持って来たロケットランチャーだ。
クロウ:威力を試したいらしい。
オルク:何か背負われているとは思っていましたが、本当にどんな銃でも扱うんですねあの人は。
0:戦闘しているヴォルフ
ヴォルフ:おらおら!そんなもんか!?もっと来いよ!
オルク:ところでクロウさん。
クロウ:なんだい?
オルク:私、銃って撃った事無いんですよね。
オルク:・・・・・・・・・・・・よいしょ。
クロウ:・・・・・・・・・・・・。
0:銃撃戦が繰り広げられている
オルク:ヴォルフさ~ん!
ヴォルフ:あ?
オルク:避けないと肉片になってしまいますよ〜!
ヴォルフ:俺のロケラン!?あいつまさかっ・・・!
オルク:どぉーん!
0:ロケラン発射
ヴォルフ:あっぶねっ!
オルク:アハハハハハッ!凄い威力ですね!
クロウ:オルク、程々にしておくように。
オルク:すみません、好奇心には勝てませんでした。
0:オルクに駆け寄るヴォルフ
ヴォルフ:・・・ッ俺まで殺す気かこのサイコパス野郎!
オルク:ちゃんと生きてるので良いじゃないてすか。
ヴォルフ:死んだらどーしてくれんだ!?
オルク:死ぬも何も、あなたなら避けられるでしょう?
ヴォルフ:その自信はどっから出てくるんだよ!
オルク:あれぇ~?まさかヴォルフさんともあろうお方が、こんな素人の撃った弾に当たってしまうんですか〜?
ヴォルフ:お前なぁ!いい加減にしろよ!
クロウ:はぁ・・・お取り込み中のところ悪いけど、次に取り掛かって。
ヴォルフ:オルクお前覚えてろよ。
オルク:怖いですねぇ。何をされるんでしょうか私。
ヴォルフ:夜道にでも気をつけるんだな。
クロウ:じゃあ、僕はいつも通りサポートに回る。無駄な殺しは極力控えてるからね。
クロウ:何かあれば知らせて。
オルク:はい、よろしくお願いします。
クロウ:また後で。
ヴォルフ:おう。
0:その場を離れるクロウ
オルク:ヴォルフさん、私達もここからは別行動でいきましょう。私は逃げた方々の後を追います。
オルク:この場は引き続きヴォルフさんにお任せします。
ヴォルフ:チッ・・・任されてやるよ。
オルク:では。
0:銃を構えるヴォルフ
ヴォルフ:おっと、動くなよ。手元が狂っちまうだろうが。
ヴォルフ:
ヴォルフ:殺さないでくれ?
ヴォルフ:ハッ、それは無理なお願いだな。諦めろ。
ヴォルフ:
ヴォルフ:にしても、快楽殺人ねぇ。
ヴォルフ:何の罪も無い一般人まで痛ぶって殺して楽しかったか?気持ちよかったか?
ヴォルフ:
ヴォルフ:人の命を奪っておきながら命乞いなんかしやがって・・・ふざけるのも大概にしろ!胸クソ悪りぃんだよ!
ヴォルフ:お前は俺がこの世でいちばん嫌いなタイプの人間だ!
ヴォルフ:
ヴォルフ:お前も人殺しだろってか?
ヴォルフ:あぁ、確かにそうだな。
ヴォルフ:仕事でとはいえ、俺もお前と同じ人殺しだ。
ヴォルフ:けどな、同じ殺しでも俺はお前らみたいな事はしない。
ヴォルフ:同じクソ野郎でもお前らと一緒にすんな反吐が出る!
ヴォルフ:
ヴォルフ:これ以上話す事は何も無い。時間の無駄だ。
ヴォルフ:俺は自分の仕事を終わらせてとっとと帰る。
ヴォルフ:
ヴォルフ:じゃあ、あばよ。
0:銃声1発
0:敵をじわじわ追い詰めるオルク
オルク:さぁ、あなたで最後ですよ。
オルク:まだ戦ってすらいないのに、負け犬の様に尻尾を巻いて逃げて行く皆さんの姿・・・ふふふ、とても滑稽(こっけい)でした。
オルク:
オルク:金を払うから見逃して欲しい?
オルク:私お金には困っていないので結構です。
オルク:それよりも、知りたい情報があるんですよ。
オルク:もしかしてあなたご存知だったりします?
オルク:教えて頂けるのなら、あなたの事は見逃してあげましょう。
オルク:
オルク:どうせ嘘と?本当ですよ。私気まぐれなので。
オルク:さぁさぁ、私の気が変わらないうちに。
オルク:
オルク:・・・これはこれは!素晴らしい情報をありがとうございます!
オルク:では、あなたの事は見逃してあげましょう。
オルク:大丈夫、ちゃんと始末したと伝えておきますから。
0:着信
オルク:ん?電話ですね。失礼。
オルク:「もしもし私です。なるほど、新鮮な臓器が必要と。でしたら、丁度目の前に活きの良い方がいますよ。はい、分かりました。えぇ、ではまた後程。」
オルク:
オルク:すみません、タイミング的にも良い仕事のお話でしたのでつい引き受けてしまいました。
オルク:あなたの事、見逃してあげられなくなりましたね。
オルク:
オルク:この嘘つき?心外ですねぇ、ちゃんと言ったじゃないですか。
オルク:
オルク:私、気まぐれだって。
0:刀の音
0:合流
クロウ:2人ともお疲れ様。あとはモルフォか。
ヴォルフ:オルク、お前が担いでるソイツまだ生きてんじゃねーか。
オルク:別の仕事の依頼で必要になりましてね。
オルク:この通り、アキレス腱は切断していますのでそう逃げられる心配はありません。ご安心下さい。
ヴォルフ:やる事が安定してんな。
オルク:この方もどうせ死ぬんです。問題ありませんよねクロウさん?
クロウ:どうせ死ぬなら問題ない。持ち帰る事を許可しよう。
オルク:ありがとうございます。
ヴォルフ:お前らって意外と気が合いそうだな。
モルフォ:気が合うのはいい事じゃないか。
モルフォ:みんなお待たせ、僕が最後だね。
ヴォルフ:おぉ、モルフォ・・・ってお前それ何持ってんだ?
モルフォ:ん?この箱の事?肺と肝臓が入ってるよ。
クロウ:帰って研究の続きかい?
モルフォ:うん。本当は人間丸ごと持って帰れたら良かったんだけど、今日はそれが出来ないから特に必要な臓器だけ抜き取ってきたんだ。
ヴォルフ:お前もなかなかな事してんのな。
オルク:モルフォさんは医学にも精通してるんですね。
モルフォ:殺し屋になる前は医学を学んでたからね。
クロウ:さて、清掃の依頼も済ませてあるしもうここに用はないね。
クロウ:僕もアイツらが所有していた情報を頂いたから、帰って整理する事にしよう。
モルフォ:クロウもちゃっかりしてるね。
ヴォルフ:んじゃー行くか。
オルク:ヴォルフさん、私はこの方の引き渡しがあるので先に帰っていて下さいね。
ヴォルフ:言われなくてもそのつもりだ。
モルフォ:そっか、2人はシェアハウスしてたんだった。
モルフォ:仲が良いんだね。
ヴォルフ:いや、こいつが勝手に居座ってるだけだ・・・
オルク:(遮って)
オルク:えぇ、私達とっても仲良しなんです!
ヴォルフ:はぁ!?おい引っ付くな!離れろこのサイコパス野郎!
オルク:そんな冷たい事言わないで下さいよ〜ヴォルフさん♪
ヴォルフ:うるせぇ!蜂の巣にすんぞ!
モルフォ:ははは、賑やかなのは良い事だねクロウ。
クロウ:・・・そうだね、悪くはない。
0:Fin
0:困っている人を見掛けたパッセル
パッセル:どうしましたか?
パッセル:何だか困っている様子だったので。
パッセル:あぁ、道に迷ってしまったんですね。
パッセル:
パッセル:この博物館に行きたいんですか!
パッセル:丁度僕もこの近くに用事があるんです!
パッセル:良かったら一緒に行きませんか?案内しますよ!
パッセル:
パッセル:この街は凄く良い所なんですけど結構迷いやすくて、初めて来る人には大変ですよね。
パッセル:あっ!ちょっと待っててくれますか?
0:パン屋に入っていく
パッセル:すみません、お待たせしました!
パッセル:ここのパン屋さんのパンは凄く美味しいんですよ!良かったらおひとつどうぞ!
パッセル:
パッセル:口に合ったみたいで良かった!
パッセル:ん?あぁ!これはお土産用です!
パッセル:僕の大切な家族への。
パッセル:
パッセル:さぁ、着きましたよ!
パッセル:いえ!お礼だなんてそんな!
パッセル:あなたとお話出来て楽しい時間を過ごさせてもらったので、お礼はそれで充分ですよ!
パッセル:
パッセル:では、良い1日を!
パッセル:
パッセル:ごめんねクロウ。でも、行く方向は本当に一緒だから良いよね?困っている人を見るとつい・・・
パッセル:知ってるって?ふふ。
パッセル:さっき買ったクロウの分のパンは途中で身体を交代して食べてね!
パッセル:さぁ、みんなが待ってる!先を急がなきゃ!
0:合流
パッセル:皆さんお待たせしました!
モルフォ:パッセル!久しぶりだね、会いたかったよ!
パッセル:モルフォさん!僕も会えて嬉しいです!
ヴォルフ:今日はパッセルも仕事だったんだろ?お疲れ様。
オルク:いつもご苦労様です。
パッセル:ありがとうございます!
パッセル:あまり時間が無いとの事なので、早速クロウと変わりますね。
パッセル:今回のお仕事も無事に終わるように祈ってます。
ヴォルフ:ありがとな。
パッセル:クロウの事、よろしくお願いします。
オルク:はい。
モルフォ:もっとパッセルとお話したかったな。
0:人格がパッセルからクロウに変わる
クロウ:また時間のある時にね。
クロウ:さて、お前達に送った仕事の詳細や標的の情報。
クロウ:各自確認は済んでるね?
オルク:えぇ、もちろんです。
モルフォ:暴力犯罪、薬物犯罪、経済・不正犯罪、財産犯罪・・・それらを行っている複数のグループが手を組んで出来た変わった組織だよね。
ヴォルフ:今回クロウはその組織から依頼を受けたんだったよな。
モルフォ:もらった情報見てたら気分悪くなっちゃったよ。
クロウ:モルフォは悪い奴が大嫌いだからね。
ヴォルフ:(小声でおちょくる様に)
ヴォルフ:だってさオルク。お前も自分の行いに気を付けた方がいいんじゃねーか?モルフォに嫌われちゃうぜ。
オルク:何の事でしょうか?(にっこり)
クロウ:いくら仕事といえど、僕は情報を提供する相手は選ぶ。だから当然、取り引きをする相手の事も事前に調べる。
モルフォ:仕事相手の事まで調べるなんてクロウらしいね。
クロウ:面倒だと判断した場合は仕事を引き受けなければ良い。それでおしまい。
オルク:そうですね。
クロウ:ただ、この組織によって今までに多くの情報屋が殺されている。残忍な方法でね。
モルフォ:酷い話だよ。
クロウ:恐らく今回も同じ手口だろう。
クロウ:僕が標的にされたという訳だ。
ヴォルフ:よりによってクロウに喧嘩を売っちまうなんて馬鹿な奴らだな。
モルフォ:しかも、情報屋だけに留まらず一般人にまで手を出してるときた。
モルフォ:なんて腹立たしいんだろうね。
クロウ:奴らの行いや、やり口は気に食わない。
クロウ:だからこの機会に潰してやろうと思ってね。
モルフォ:そんな人間達を野放しにしておけば、きっと更に被害は拡大していく。阻止しないと。
クロウ:まんまと罠に掛かってあげようじゃないか。その後は分かるね?
クロウ:皆殺しだ。
オルク:恐ろしいですね。
ヴォルフ:お前が言うか。
ヴォルフ:にしても、相変わらず規模がデカイ仕事を寄越してくんのな。
クロウ:僕は仕事を回してあげてるだけなのにその言い方は傷つくなぁ。
オルク:クロウさんから頂く仕事は危険な物も多いですが、何より報酬が良いですからね。
オルク:私は喜んでお引き受けしましたよ。
クロウ:オルクは正直だね。
ヴォルフ:悪りぃ悪りぃ、訂正する。
ヴォルフ:いつもありがとうございますクロウ様。
クロウ:さぁ、時間だ。
クロウ:3人ともよろしく頼むよ。
0:組織の人間と取り引きを行っているクロウ
クロウ:情報はこれで全部だ。ではお代を頂こうか。
クロウ:ん?バタバタと騒がしいね。
0:クロウを取り囲む敵達
クロウ:ふん、一旦状況を整理しよう。
クロウ:僕はあんたに頼まれた情報を提供しに来た。そして今、僕はあんたのお仲間であろう奴らに囲まれている。しかもそのお仲間さんはナイフや銃を握っている。
クロウ:
クロウ:あぁ、なるほど。
クロウ:情報を提供した僕は用済みって事ね。
クロウ:僕がいつ他の奴に依頼人の情報を話すか分からないし、証拠隠滅も含めてってところかな。
クロウ:その思考は分からなくもない。
クロウ:
クロウ:そうだな、追加でひとつ良い情報を教えてあげようか。大サービスだ。
クロウ:僕は情報屋だけれど、元は殺し屋だったんだ。
クロウ:今この情報を出した意味、分かる?
クロウ:
クロウ:ただ、僕は寛大でね。大人しく身を引くのなら今回の件には目を瞑ってあげよう。
クロウ:逆にこの身体に危害を加えるつもりなら、僕もそれ相応の対応をするけどどうする?
クロウ:
クロウ:はぁ・・・せっかく逃げるチャンスまで与えてやったのに、やはり救いようのない奴らだな。
クロウ:
クロウ:良いだろう。
クロウ:ほら、どこからでも掛かって来なよ。
0:奪ったナイフで敵の首を切り裂くクロウ
クロウ:まず1匹。
クロウ:さぁ、次は誰の番?
クロウ:・・・・・・なんて、茶番はここら辺で良いか。
クロウ:あんた達の企みは最初から全てお見通しだ。
クロウ:喧嘩を売る相手を間違えたね。
クロウ:
クロウ:ヴォルフ、オルク。
ヴォルフ:はいよー。
オルク:やっと出番ですね。待ちくたびれましたよ。
クロウ:実はこちらも1人じゃないんだよ。悪いね。
オルク:ここからは我々がお相手致しましょう。
クロウ:まだお代をもらっていなかったね。
クロウ:お代は・・・・・・あんた達全員の命だ。
ヴォルフ:んじゃ、まずは俺からいかせてもらおーかっ!
0:銃撃戦開始
オルク:荒々しくも的確であり無駄のない射撃、そして洗礼された素晴らしい動き。流石ヴォルフさんです。
オルク:見ていてうっとりしますね。
クロウ:ベタ褒めだね。
オルク:えぇ。
オルク:そういえば、モルフォさんは初めから別行動なのですね。
クロウ:あいつの殺しは集団行動向きじゃないからね。
オルク:1度モルフォさんの殺しも見てみたいですね。
クロウ:そうだなぁ・・・場合によってはえげつない、とでも言っておこうか。
0:モルフォの周りに複数の敵が這いつくばっている
モルフォ:ふぅ。この中にまだ立てる人いるかな?
モルフォ:うん、いないね。
0:実験の準備を始めるモルフォ
モルフォ:さてと・・・殺人、暴行、賄賂(わいろ)に麻薬の売買。
モルフォ:なかなか悪い事してるね君達。
モルフォ:
モルフォ:嘘の情報?何が嘘なの?
モルフォ:僕は依頼を受けた際、自分でも殺害対象の事を調べるんだ。
モルフォ:本当に殺しても良い人間かどうかを見極める為にね。
モルフォ:そしてその結果、君達は僕が求める条件にピッタリの人間だったって訳だ。
モルフォ:
モルフォ:その中でも・・・(1人の人間の前にしゃがむ)
モルフォ:君には強めの毒にしようか。
モルフォ:
モルフォ:僕はね、毒物の研究をしているんだ。
モルフォ:丁度試したい物があってね。
モルフォ:こらこら暴れないの。暴れたって僕から逃げる事は出来ないんだから。
モルフォ:
モルフォ:さて、少しチクッとするよ。
モルフォ:まぁこの後君に訪れる苦痛に比べると、こんなの全然大した事はないんだけどね。
モルフォ:
モルフォ:君の様に世の中に害のある人間がいるからこそ、僕の研究は成り立っているんだ。
モルフォ:ありがとう。感謝するよ。
モルフォ:
モルフォ:毒が回ってきたみたいだね。
モルフォ:
モルフォ:さぁ、君は僕にどんな姿を見せてくれるのかな?
クロウ:モルフォのスタイルは、お前達の様に武器を使った戦闘ではなく自身の護りだね。
クロウ:護身術や体術を身に付けているんだ。
クロウ:実験体に極力無駄なダメージを与えたくないからとも言っていたかな。
オルク:実験体ですか。
クロウ:モルフォにとって、殺しの仕事は実験だ。
クロウ:本当に殺しても良い奴か自身で判断し、そう思った奴には毒物を使い記録を取る。
オルク:いつも温厚なあのモルフォさんからは想像がつきませんね。
クロウ:それに知識や観察力がとても優れている。だから変装だってスマートにこなす。
クロウ:僕から見ても、とても優秀な人間だよモルフォは。
オルク:ベタ褒めですね。
クロウ:まぁね。
オルク:ぜひまた一度、モルフォさんに手合わせを願いたいものです。
0:足元に置かれている武器に気付く
オルク:おや、これは・・・
クロウ:ヴォルフが持って来たロケットランチャーだ。
クロウ:威力を試したいらしい。
オルク:何か背負われているとは思っていましたが、本当にどんな銃でも扱うんですねあの人は。
0:戦闘しているヴォルフ
ヴォルフ:おらおら!そんなもんか!?もっと来いよ!
オルク:ところでクロウさん。
クロウ:なんだい?
オルク:私、銃って撃った事無いんですよね。
オルク:・・・・・・・・・・・・よいしょ。
クロウ:・・・・・・・・・・・・。
0:銃撃戦が繰り広げられている
オルク:ヴォルフさ~ん!
ヴォルフ:あ?
オルク:避けないと肉片になってしまいますよ〜!
ヴォルフ:俺のロケラン!?あいつまさかっ・・・!
オルク:どぉーん!
0:ロケラン発射
ヴォルフ:あっぶねっ!
オルク:アハハハハハッ!凄い威力ですね!
クロウ:オルク、程々にしておくように。
オルク:すみません、好奇心には勝てませんでした。
0:オルクに駆け寄るヴォルフ
ヴォルフ:・・・ッ俺まで殺す気かこのサイコパス野郎!
オルク:ちゃんと生きてるので良いじゃないてすか。
ヴォルフ:死んだらどーしてくれんだ!?
オルク:死ぬも何も、あなたなら避けられるでしょう?
ヴォルフ:その自信はどっから出てくるんだよ!
オルク:あれぇ~?まさかヴォルフさんともあろうお方が、こんな素人の撃った弾に当たってしまうんですか〜?
ヴォルフ:お前なぁ!いい加減にしろよ!
クロウ:はぁ・・・お取り込み中のところ悪いけど、次に取り掛かって。
ヴォルフ:オルクお前覚えてろよ。
オルク:怖いですねぇ。何をされるんでしょうか私。
ヴォルフ:夜道にでも気をつけるんだな。
クロウ:じゃあ、僕はいつも通りサポートに回る。無駄な殺しは極力控えてるからね。
クロウ:何かあれば知らせて。
オルク:はい、よろしくお願いします。
クロウ:また後で。
ヴォルフ:おう。
0:その場を離れるクロウ
オルク:ヴォルフさん、私達もここからは別行動でいきましょう。私は逃げた方々の後を追います。
オルク:この場は引き続きヴォルフさんにお任せします。
ヴォルフ:チッ・・・任されてやるよ。
オルク:では。
0:銃を構えるヴォルフ
ヴォルフ:おっと、動くなよ。手元が狂っちまうだろうが。
ヴォルフ:
ヴォルフ:殺さないでくれ?
ヴォルフ:ハッ、それは無理なお願いだな。諦めろ。
ヴォルフ:
ヴォルフ:にしても、快楽殺人ねぇ。
ヴォルフ:何の罪も無い一般人まで痛ぶって殺して楽しかったか?気持ちよかったか?
ヴォルフ:
ヴォルフ:人の命を奪っておきながら命乞いなんかしやがって・・・ふざけるのも大概にしろ!胸クソ悪りぃんだよ!
ヴォルフ:お前は俺がこの世でいちばん嫌いなタイプの人間だ!
ヴォルフ:
ヴォルフ:お前も人殺しだろってか?
ヴォルフ:あぁ、確かにそうだな。
ヴォルフ:仕事でとはいえ、俺もお前と同じ人殺しだ。
ヴォルフ:けどな、同じ殺しでも俺はお前らみたいな事はしない。
ヴォルフ:同じクソ野郎でもお前らと一緒にすんな反吐が出る!
ヴォルフ:
ヴォルフ:これ以上話す事は何も無い。時間の無駄だ。
ヴォルフ:俺は自分の仕事を終わらせてとっとと帰る。
ヴォルフ:
ヴォルフ:じゃあ、あばよ。
0:銃声1発
0:敵をじわじわ追い詰めるオルク
オルク:さぁ、あなたで最後ですよ。
オルク:まだ戦ってすらいないのに、負け犬の様に尻尾を巻いて逃げて行く皆さんの姿・・・ふふふ、とても滑稽(こっけい)でした。
オルク:
オルク:金を払うから見逃して欲しい?
オルク:私お金には困っていないので結構です。
オルク:それよりも、知りたい情報があるんですよ。
オルク:もしかしてあなたご存知だったりします?
オルク:教えて頂けるのなら、あなたの事は見逃してあげましょう。
オルク:
オルク:どうせ嘘と?本当ですよ。私気まぐれなので。
オルク:さぁさぁ、私の気が変わらないうちに。
オルク:
オルク:・・・これはこれは!素晴らしい情報をありがとうございます!
オルク:では、あなたの事は見逃してあげましょう。
オルク:大丈夫、ちゃんと始末したと伝えておきますから。
0:着信
オルク:ん?電話ですね。失礼。
オルク:「もしもし私です。なるほど、新鮮な臓器が必要と。でしたら、丁度目の前に活きの良い方がいますよ。はい、分かりました。えぇ、ではまた後程。」
オルク:
オルク:すみません、タイミング的にも良い仕事のお話でしたのでつい引き受けてしまいました。
オルク:あなたの事、見逃してあげられなくなりましたね。
オルク:
オルク:この嘘つき?心外ですねぇ、ちゃんと言ったじゃないですか。
オルク:
オルク:私、気まぐれだって。
0:刀の音
0:合流
クロウ:2人ともお疲れ様。あとはモルフォか。
ヴォルフ:オルク、お前が担いでるソイツまだ生きてんじゃねーか。
オルク:別の仕事の依頼で必要になりましてね。
オルク:この通り、アキレス腱は切断していますのでそう逃げられる心配はありません。ご安心下さい。
ヴォルフ:やる事が安定してんな。
オルク:この方もどうせ死ぬんです。問題ありませんよねクロウさん?
クロウ:どうせ死ぬなら問題ない。持ち帰る事を許可しよう。
オルク:ありがとうございます。
ヴォルフ:お前らって意外と気が合いそうだな。
モルフォ:気が合うのはいい事じゃないか。
モルフォ:みんなお待たせ、僕が最後だね。
ヴォルフ:おぉ、モルフォ・・・ってお前それ何持ってんだ?
モルフォ:ん?この箱の事?肺と肝臓が入ってるよ。
クロウ:帰って研究の続きかい?
モルフォ:うん。本当は人間丸ごと持って帰れたら良かったんだけど、今日はそれが出来ないから特に必要な臓器だけ抜き取ってきたんだ。
ヴォルフ:お前もなかなかな事してんのな。
オルク:モルフォさんは医学にも精通してるんですね。
モルフォ:殺し屋になる前は医学を学んでたからね。
クロウ:さて、清掃の依頼も済ませてあるしもうここに用はないね。
クロウ:僕もアイツらが所有していた情報を頂いたから、帰って整理する事にしよう。
モルフォ:クロウもちゃっかりしてるね。
ヴォルフ:んじゃー行くか。
オルク:ヴォルフさん、私はこの方の引き渡しがあるので先に帰っていて下さいね。
ヴォルフ:言われなくてもそのつもりだ。
モルフォ:そっか、2人はシェアハウスしてたんだった。
モルフォ:仲が良いんだね。
ヴォルフ:いや、こいつが勝手に居座ってるだけだ・・・
オルク:(遮って)
オルク:えぇ、私達とっても仲良しなんです!
ヴォルフ:はぁ!?おい引っ付くな!離れろこのサイコパス野郎!
オルク:そんな冷たい事言わないで下さいよ〜ヴォルフさん♪
ヴォルフ:うるせぇ!蜂の巣にすんぞ!
モルフォ:ははは、賑やかなのは良い事だねクロウ。
クロウ:・・・そうだね、悪くはない。
0:Fin