台本概要
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タイトル | 殺し屋達の非☆日常 |
---|---|
作者名 | ノイン (@latimeria_Ya) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 4人用台本(不問4) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
殺し屋達がなんだかわちゃわちゃしてます。現場からは以上です。 【シリーズ】番外編 【アドリブ】演じられるキャラの性別に合わせて一人称や言い回し等、変更頂いて大丈夫です。 ※モルフォ役の方はモブを兼ね役でお願いします。 【登場人物の関係性】 ヴォルフ・オルク・モルフォ → 同盟 ヴォルフ・オルク ←契約→ クロウ クロウ ←同盟→ モルフォ シナリオをご覧頂きありがとうございます。 957 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ヴォルフ | 不問 | 78 | 殺し屋 銃 意外と常識人 真面目 素直(やけくそ) 苦労人 |
オルク | 不問 | 58 | 殺し屋 刀・ナイフ 実はかなりヤバい奴 打算的 煽り 執念深い |
クロウ↔パッセル | 不問 | - | 【二重人格】 クロウ → 元殺し屋の情報屋 元:暗殺 怒らせてはいけない 謎 ツンデレ パッセル → 一般人 皆の唯一の癒し 良心の塊 |
モルフォ | 不問 | 55 | 殺し屋 毒・変装 無害であり有害 マイペース 特殊 殺し=実験 毒物に目がない ※モブを兼ね役でお願いします |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
ヴォルフ:【ロシアンルーレット】
モルフォ:みんな、シュークリーム食べない?
クロウ:美味しそうだね。
ヴォルフ:お、シュークリームか。
モルフォ:ヴォルフは甘い物好きなんだよね?
ヴォルフ:ん?なんで知ってんだ?
オルク:私が教えました。
ヴォルフ:お前か。
モルフォ:僕、ロシアンルーレットやってみたくてさ。
ヴォルフ:なんか嫌な予感すんな。
モルフォ:この中のどれか1つに毒が入ってるよ。
ヴォルフ:やっぱりな!
クロウ:始める前にネタ明かしするのはモルフォらしいね。
モルフォ:せっかくだから楽しんで食べよう。
ヴォルフ:楽しめるのはお前だけだろうが!
モルフォ:今回使ってる毒は無味無臭の物だからシュークリームの味には何の影響もないよ。
ヴォルフ:食うなら普通に食いてぇわ!
オルク:おや、怖気付いてるんですかヴォルフさん?
オルク:当たらなければ良い話ではないですか。
モルフォ:解毒剤ならちゃんと用意してるから大丈夫だよ。安心して。
ヴォルフ:そういう問題じゃねぇんだよ!
オルク:毒のスペシャリスト、モルフォさんがいるんですから何も心配は無いかと。
ヴォルフ:ぐっ、やるしかねぇのか・・・!
クロウ:そこは素直にやるんだね。
ヴォルフ:(だが、確率は4分の1。望みはある。当たる確率の方が低いんだ。落ち着け俺。ムキになるな・・・)
モルフォ:(遮って)
モルフォ:はいどうぞ、クロウ。クロウとパッセルの分。
モルフォ:毒は入ってないよ。
クロウ:ありがとうモルフォ。頂くよ。
ヴォルフ:え?
モルフォ:もしもクロウに毒入りが当たれば、パッセルにも当たる事になるからね。それは避けなきゃ。
モルフォ:このゲームは3人でやるよ。
ヴォルフ:(確率が3分の1になりやがった!)
モルフォ:あとでパッセルにも食べてもらってね。
クロウ:あぁ。
オルク:腹を括るしか無いですよヴォルフさん。
ヴォルフ:クソッ・・・!
モルフォ:クロウ、シャッフルしてくれる?でないと公平にならないからね。
クロウ:分かった。
0:シュークリームをシャッフルするクロウ
クロウ:どうぞ。
モルフォ:ありがとう。
モルフォ:2人は先に選んで良いよ。僕は残ったのを食べるから。
ヴォルフ:俺は・・・・・・これにする。
オルク:では、私はこちらで。
モルフォ:じゃあ、いただきます。
0:もぐもぐする3人
パッセル:(そして5分後)
パッセル:(10分後)
ヴォルフ:身体にはなんの異変も無いな・・・・・・よっしゃあああぁぁ勝った!
オルク:私もなんとも無いですね。
クロウ:2人は異常無しか。
オルク:毒入りを食べたのはモルフォさんという事になりますね。
モルフォ:うーん。
ヴォルフ:でもモルフォも何ともないみたいだな。
ヴォルフ:なんだよビビらせやがって。最初から毒なんて入れてねぇんじゃねーか。
クロウ:なるほど。残念だったねモルフォ。
ヴォルフ:あ?
モルフォ:カハッ!(吐血)
ヴォルフ:モルフォ!?
オルク:おや、吐血されてしまいましたね。
モルフォ:ははは、僕のが当たりだね。
ヴォルフ:症状出るの遅くねーか!?
モルフォ:自分にも毒物を使って実験したりするから慣れてるんだ。おかげで全然気づかなかったなぁ。ゲホッ・・・!
ヴォルフ:おい大丈夫か!?
モルフォ:せっかくだから、もう少しこのままにして記録を・・・
ヴォルフ:(遮って)今すぐ解毒剤を打て!
クロウ:しばらくは治療の為に絶食だね。
モルフォ:ははっ、そうだね。
ヴォルフ:・・・・・・なぁ、オルク。これ、もし俺らが当たってたらあんな風になってたって事だよな?
オルク:そういう事になりますね。
オルク:モルフォさん、我々の中で1番恐ろしい気がします。色々な意味で。
0:
モルフォ:【ヴォルフとパッセル】
パッセル:(これは、僕が初めてヴォルフさんに会った時の話。どこか少し怖い印象がありました。)
ヴォルフ:お前がパッセルか。
パッセル:はい、初めまして。
ヴォルフ:俺はヴォルフだ。クロウから話は聞いてる。
ヴォルフ:まぁ、なんだ。よろしくな。
パッセル:よろしくお願いします。
0:子供の泣き声がする
ヴォルフ:あぁ?
パッセル:(泣いてる子がいる。迷子かな?)
ヴォルフ:ギャーギャーうるせぇな。
パッセル:(ヴォルフさんは子供に近付いて行った。ヴォルフさんが子供に向かって手を伸ばす。)
0:子供に向かって何かを差し出すヴォルフ
ヴォルフ:ほらよっ。キャンディだ。
ヴォルフ:これ食って落ち着きな。
ヴォルフ:美味いか?そうか。俺もこれ好きでさ。
パッセル:(ヴォルフさんは優しく笑った。あんな顔もするんだ。)
ヴォルフ:よし、泣き止んだな。今日は誰とここに来たんだ?最後に一緒にいた場所は?
ヴォルフ:そうか。ちゃんと言えて偉いな。
ヴォルフ:よし、探しに行くか!肩車してやる!これで周りが良く見えるだろ?きっとすぐ見つかるぜ!
パッセル:(そのあと、迷子の子は無事に親御さんと合流する事が出来た。その子は別れ際、ヴォルフさんに向かって笑顔で手を振っていた。)
ヴォルフ:すまねぇ、待たせたな。
パッセル:いいえ。親御さん見つかって良かったですね。
ヴォルフ:あぁ。
パッセル:子供の扱いに慣れているようでしたけど、もしかして兄弟でもいるんですか?
ヴォルフ:・・・・・・・・・まぁな。
パッセル:やっぱりそうなんですか!
ヴォルフ:・・・んじゃ行くか。
パッセル:はい!
0:
クロウ:【オルクの悪ふざけ】
0:オルクに銃を突き付けるモブ
モブ:おい!手を挙げろ!
オルク:ん?私ですか?
モブ:お前以外にいねぇだろうが!持ってるその刀を床に置け!
オルク:すみません、これから用事があるんですが。
モブ:お前この状況を理解していないようだな!殺すぞ!
オルク:ふぅん・・・(何かを思い付くオルク)
オルク:分かりました。あなたに従いましょう。
0:仕事の打ち合わせで集まったクロウとヴォルフ
クロウ:あとはオルクだけだね。
ヴォルフ:あいつ遅っせーな。何やってんだ。
0:着信
ヴォルフ:ん?オルクから電話だ。
ヴォルフ:おい!お前今どこにいんだよ。
モブ:ヴォルフだな?
ヴォルフ:・・・・・・テメー誰だ?
モブ:お前の仲間は預かった。
ヴォルフ:仲間?
モブ:無事に返して欲しければ、大人しく俺の言う事に従うんだ。
オルク:ヴォルフさん!助けて下さい!私殺されちゃいますよ!死にたくないです!
モブ:俺に従わないなのなら、コイツを殺す。
ヴォルフ:(遮って)あぁどうぞご自由に。むしろ殺してくれると助かる。
モブ:え?
クロウ:はぁ・・・オルク、悪ふざけは程々にして早くおいで。
モブ:え?
オルク:ふふふ、下手なお芝居でも良いので心配して欲しかったですね。
モブ:え?
オルク:まぁ、私も飽きたので人質ごっこは終わりにします。
モブ:お、お前どうやって拘束を解いた!?それにそのナイフどこから!?
オルク:今までもこれからも、私が人質に取られる事は絶対にないでしょう。ですからなかなか良い経験が出来ましたよ。
ヴォルフ:てか何俺の番号と名前教えてるんだよ。ちゃんと後処理はしろよ?
オルク:えぇ、もちろん。最初からちゃんとそのつもりです。
モブ:や、やめろ・・・こっちにくるな・・・!
オルク:ふふふ。では、さようなら。少しは楽しめましたよ。
モブ:ああああぁぁぁ!
0:ナイフの音
クロウ:お気の毒だな。
ヴォルフ:ぜってー思ってねぇよな。
0:
オルク:【パッセルが大好き】
クロウ:モルフォ、ここにいたのか。
モルフォ:あぁ、クロウ。
クロウ:仕事は終わりだ。撤退するよ。そろそろ騒ぎになるはずだからね。
モルフォ:(クロウに見向きもせず)
モルフォ:ごめんね。今良い所なんだ。先に行っててくれる?
クロウ:お前にとって殺しの仕事は実験だ。それは僕も理解している。
クロウ:けどね、残念ながらいくら実験とはいえ仕事は仕事なんだよ。少しはその癖を治した方が良い。いつか取り返しのつかない事になる。
モルフォ:(実験体に向かい記録を取り続ける)
モルフォ:その時はその時だよ。一応僕もこっちの業界の人間だ。死ぬ覚悟ならいつでも出来てる。
クロウ:・・・・・・はぁ。こうなると僕が何を言ってもダメだな。
クロウ:(小声)パッセル、頼む。
0:人格がパッセルに変わる
パッセル:・・・・・・・・・っ!
パッセル:(小声)え、クロウ?どうしたの?・・・モルフォさんを連れて帰ってくれって?
パッセル:・・・・・・モ、モルフォさん!
0:振り向くモルフォ
モルフォ:ん?パッセル?
パッセル:僕、お腹が空いちゃって・・・帰って一緒にご飯食べませんか?
モルフォ:パッセルとご飯?分かった!今すぐ帰ろう!何が食べたい?好きな物を作ってあげるよ!
クロウ:(モルフォはパッセルの事になると驚く程にチョロいんだよね。)
0:
モルフォ:【クロウの情報網】
0:電話越しに
クロウ:もしもし、オルク。今から仕事を頼めるかい?
オルク:申し訳ありませんが、丁度別件の依頼で取り込み中でして。
クロウ:今コンテナターミナルにいるだろう?
オルク:どうして知ってるんですか?
オルク:とりあえず、ブツが輸送される前にカタを付けなければいけないんです。無茶振りされてしまいまいたよ。思った以上にターミナルが広くて、標的の特定さえ困難という訳です。
クロウ:ちなみに、そのブツは?
オルク:表向きはコーヒー豆などの食品のコンテナとして取り扱われていますが、違法薬物が大量に仕込まれていますね。
クロウ:なるほどね。少し待って。
0:パソコンを触るクロウ
オルク:一体何を・・・?
クロウ:コンテナヤードBに行くといい。
0:移動するオルク
オルク:・・・・・・当たりです。
クロウ:見つかって良かったよ。
クロウ:これで僕からの仕事も引き受けられるね。
オルク:感謝致します。
オルク:それで、私は何をすれば良いですか?
クロウ:データを送る。
オルク:受け取りました。
クロウ:そいつを始末して欲しい。
クロウ:お前がその標的の近くにいたからね。丁度都合が良いだろう?
オルク:あなた、一体何者なんです?
クロウ:お前はよく知ってるだろう?元殺し屋の情報屋だよ。
クロウ:それじゃあ、いつも通りよろしく頼む。
0:電話が切られる
オルク:はぐらかされましたね。
オルク:あの方の情報網はどうなっているんでしょうか。
オルク:・・・私、GPSとか付けられていませんよね?
0:
ヴォルフ:【飲むと寝るタイプ】
0:仕事の打ち合わせをするクロウ・モルフォ・ヴォルフ
クロウ:さて、仕事の打ち合わせはこのくらいで良いだろう。お疲れ様。
モルフォ:今回オルクはいないんだね。
クロウ:あぁ、オルクにはまた別の仕事を依頼したからね。
モルフォ:そうなんだ。
クロウ:そういえば、いい酒が手に入ったんだよ。今から飲まないか?
モルフォ:いいね。
クロウ:ヴォルフとはまだ1度も飲んだ事がなかったね。
ヴォルフ:俺はいい。帰る。
モルフォ:何か用事があるの?
ヴォルフ:そ、そういう訳じゃ無いけどよ・・・・・
クロウ:じゃあ何?まさか僕の酒が飲めないの?
ヴォルフ:・・・・・・・・・・・・・・・少しもらう。
モルフォ:圧に負けたね。
クロウ:じゃあ、乾杯。
オルク:(少しして・・・)
モルフォ:あれ?ヴォルフ、顔が赤いね。
ヴォルフ:・・・赤くなぁぃ。
モルフォ:酔ってる?
ヴォルフ:酔ってなぁい。
クロウ:なるほど、つまり酒が弱いって事か。
ヴォルフ:弱くなぁい。
クロウ:・・・・・テキーラをショットで。
ヴォルフ:あぁ・・・?
クロウ:1杯飲むごとにヴォルフが欲しい情報を何でも1つあげよう。お代は要らないよ。(ニッコリ)
ヴォルフ:・・・マジかぁ?
モルフォ:え!それ僕もやりたい!
クロウ:お前はダメだ。酒強いの知ってるからつまらない。
モルフォ:残念だなぁ。
クロウ:ほら、ヴォルフ。どうぞ。
0:ひとくち飲むヴォルフ
ヴォルフ:(むせる)なんだこれぇ・・・!?喉が熱いぃ・・・うぇぇ・・・
クロウ:ほら、情報欲しくないの?頑張って飲みなよ。(ニッコリ)
ヴォルフ:う~ん・・・もう無理ぃ・・・・・・・・・(寝息)
モルフォ:あ、寝ちゃった。
クロウ:ダウンするの早かったな。
モルフォ:今日はここに泊まらせてあげたら?
クロウ:そうだね、飲ませたのは僕だ。仕方ない。
モルフォ:意外とお酒弱いんだね。
モルフォ:オルクがこの事を知ったら、きっと面白がってヴォルフの事をいじるんだろうなぁ。
クロウ:僕もつい悪ノリしてしまったよ。
クロウ:お酒のせいで人が変わる所を見るのは面白いからね。
モルフォ:ヴォルフはオルクとシェアハウスしてるけど、今日帰れなくなった事はなんて説明するの?
クロウ:そうだなぁ。僕が追加で急ぎの仕事をヴォルフに頼んだから今日は戻らないとでも伝えておこうか。
0:
パッセル:【ショッピング】
オルク:ヴォルフさん、今日ご予定ありませんよね。
ヴォルフ:(遮って)嫌だ。
オルク:私まだ何も言ってませんが。
オルク:服を見に行きたいんです。ショッピングに行きませんか?
ヴォルフ:(遮って)嫌だ。
オルク:先程から奇麗な即答ですね。
ヴォルフ:当たり前だ。どうして休みの日までお前なんかと過ごさないといけねぇんだよ。
ヴォルフ:行きたきゃ勝手に1人で行け。
オルク:ヴォルフさんと行きたいんですよ~!一緒に行きましょうよ~!ね?お願いです~!
ヴォルフ:だああぁぁうぜぇ!その喋り方やめろ!
オルク:そうですか・・・残念です。
オルク:私の用事が済んだら、駅前に新しく出来たスイーツ店の高級パフェをお礼にご馳走して差し上げようと思っていたのですが・・・
ヴォルフ:(遮って)仕方ない行ってやる。
オルク:手のひら返しのなんとお早い事。
0:オルク、服を試着中
オルク:お待たせしました。
オルク:デザイン性があり着心地も良い。これはなかなかにいい服ですね。
オルク:どうですか?
ヴォルフ:(こ、こいつ・・・似合うな・・・)
ヴォルフ:まぁ・・・似合ってんじゃねーか?
オルク:知ってます。
ヴォルフ:は?
オルク:ふふふ、知ってます。
ヴォルフ:・・・・・・・・・・・・うぜぇ。
0:
モルフォ:【大変だ!なんやかんやあってパッセルが人質に!】
パッセル:すみません・・・!僕が不甲斐ないばかりに・・・
モブ:お前ら動くな!少しでも変な動きをしてみろ!コイツの頭をぶち抜いてやる!
0:人格がクロウに変わる
クロウ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
0:人格がクロウに変わった事を察するヴォルフとオルク
ヴォルフ:あーーー。・・・なぁお前。
モブ:なんだ!
ヴォルフ:悪い事は言わねぇ。今すぐ人質に取ってるそいつを解放した方が良い。
オルク:私も同意見です。
モブ:解放しろと言われて大人しく解放するバカがどこにいる!
クロウ:おい、貴様。いつまでこの身体に向かって銃を突き付けているんだ。
モブ:へ?
クロウ:汚い手でパッセルに触るんじゃないっ!!!(背負い投げ)
モブ:ぐあああああぁぁ!?
ヴォルフ:あ~ぁ、言わんこっちゃねーな。
オルク:綺麗な背負い投げ、お見事です。
ヴォルフ:アイツ死んだな。
オルク:ふふふ、ご愁傷様です。
ヴォルフ:ぜってー思ってねぇだろ。
0:
オルク:【理解度】
ヴォルフ:ほらよ、オルク。頼まれてた物だ。
ヴォルフ:ったく相変わらず人使いが荒いなお前は。
オルク:お帰りなさい。ありがとうございます。
オルク:ところで、今日1日ヴォルフさんになってみてどうでした?
ヴォルフ:おいおい何言ってんだよ。こっちは疲れてんだ、冗談は止めろ。
オルク:冗談ではありませんよ。
オルク:ねぇ、モルフォさん?
ヴォルフ:・・・・・・・驚いたなぁ。
モルフォ:ぷはぁ!(変装のマスクを外す)
モルフォ:身内にも変装出来たら色々と便利かなって思って練習してたんだ。
オルク:ふふふ。
モルフォ:でも、どうして僕だって分かったの?
モルフォ:声は変声機を使ってるし、喋り方も容姿もヴォルフそのものだったはず。
モルフォ:結構自信あったのになぁ。
オルク:最初は全く分かりませんでしたよ。素晴らしいものでした。
オルク:でもそうですね、ヴォルフさんは・・・・・・
パッセル:(オルクさんのヴォルフさん語りは長かったそうです。)
モルフォ:なるほど。僕ももっとヴォルフを知らなきゃね。それにしても、オルクは本当にヴォルフの事が好きなんだね。
オルク:えぇ、それはもう。
パッセル:(その頃、別の場所では・・・)
ヴォルフ:(くしゃみ)ぶぇくしゅん!
クロウ:おや、風邪でも引いた?
ヴォルフ:いや、なんか急に寒気が・・・
0:
パッセル:【依頼の代償】
0:記録を取るモルフォ
モルフォ:なるほど。このタイミングで手足の痺れ。そして次に嘔吐ね・・・オルク、大丈夫?
オルク:(苦しそうなオルク)
オルク:ハァ・・・ハァ・・・大丈夫に見えますか・・・?
モルフォ:でも思った通り、やっぱりオルクは体力あるね。
モルフォ:これが普通の人なら、今頃会話なんて出来てないよ?
0:ノックの音
モルフォ:ん?来客だね。
パッセル:こんにちは!
モルフォ:パッセル!君がここに来るなんて珍しいね!どうしたの?
パッセル:クロウがモルフォさんに用事があったみたいで・・・って、え!オ、オルクさん!?
オルク:どうも・・・パッセルさん・・・
パッセル:大丈夫ですか!?
パッセル:これは一体どういう状況なんです!?
オルク:私が・・・モルフォさんに依頼したんです・・・
パッセル:依頼?
モルフォ:オルクの扱うナイフに僕が開発した毒を仕込めないかって言われてね。
オルク:お引き受け頂いた変わりに・・・この通り・・・モルフォさんの実験材料にされているという訳です・・・
モルフォ:言い方になんだか棘があるね。
モルフォ:まぁ、毒物を提供したお礼に研究に付き合ってもらってたんだ。
モルフォ:1度オルクで記録を取らせて欲しかったんだよね。
パッセル:そうだったんですね。
モルフォ:さてと、欲しいデータは取れたからここまででいいかな。
モルフォ:オルク、お疲れ様。解毒剤を打つよ。
0:オルクに注射を打つモルフォ
オルク:・・・・・・・・・・・・・・はぁ。少し楽になりました。
モルフォ:なら良かった。
パッセル:これもモルフォさんが開発した解毒剤なんですか?
モルフォ:そうだよ。毒物を開発したらそれに対応する解毒剤の開発も必ずしているんだ。
パッセル:毒物の研究と並行に?凄いです!
0:ノックの音
ヴォルフ:モルフォ、邪魔するぜ。
モルフォ:やぁ、ヴォルフ。仕事以外でみんなが揃うなんて、今日はどうしたんだろうね。
ヴォルフ:パッセルとオルクも居たのか。
パッセル:奇遇ですね!
オルク:ヴォルフさん、丁度良い所に。
ヴォルフ:あ?なんだよオルク?
オルク:(ヴォルフに回し蹴りする)
オルク:ふっ!
ヴォルフ:(上体を逸らして攻撃を回避する)
ヴォルフ:・・・っ!?
パッセル:オルクさん!?
ヴォルフ:お前いきなり何すんだよ!?
オルク:相変わらず素晴らしい反応速度ですね。
オルク:ですが私の靴の爪先とあなたの首元・・・随分と距離を空けて避けているのはなぜですか?
ヴォルフ:なんかお前今苛立ってるだろ。嫌な予感がしてな。
オルク:相変わらず勘も鋭いですね。では種明かししましょうか。
0:ヴォルフの首元にあるオルクの靴の爪先からナイフが現れる
ヴォルフ:うおっ!?
オルク:仕込みナイフです。
モルフォ:刃先には僕の開発した毒が塗ってあるよ。
パッセル:オルクさんは依頼のお礼にモルフォさんの研究に協力してたんですよ。
ヴォルフ:そういう事か。
モルフォ:さっきまで毒でろくに動けなかったのに、回復速度が早くて驚いたよ。
オルク:早速ヴォルフさんで威力を試そうと思ったんですけど、避けられてしまいました。しくしく。
ヴォルフ:流れる様に俺で憂さ晴らしすんな。
0:Fin
ヴォルフ:【ロシアンルーレット】
モルフォ:みんな、シュークリーム食べない?
クロウ:美味しそうだね。
ヴォルフ:お、シュークリームか。
モルフォ:ヴォルフは甘い物好きなんだよね?
ヴォルフ:ん?なんで知ってんだ?
オルク:私が教えました。
ヴォルフ:お前か。
モルフォ:僕、ロシアンルーレットやってみたくてさ。
ヴォルフ:なんか嫌な予感すんな。
モルフォ:この中のどれか1つに毒が入ってるよ。
ヴォルフ:やっぱりな!
クロウ:始める前にネタ明かしするのはモルフォらしいね。
モルフォ:せっかくだから楽しんで食べよう。
ヴォルフ:楽しめるのはお前だけだろうが!
モルフォ:今回使ってる毒は無味無臭の物だからシュークリームの味には何の影響もないよ。
ヴォルフ:食うなら普通に食いてぇわ!
オルク:おや、怖気付いてるんですかヴォルフさん?
オルク:当たらなければ良い話ではないですか。
モルフォ:解毒剤ならちゃんと用意してるから大丈夫だよ。安心して。
ヴォルフ:そういう問題じゃねぇんだよ!
オルク:毒のスペシャリスト、モルフォさんがいるんですから何も心配は無いかと。
ヴォルフ:ぐっ、やるしかねぇのか・・・!
クロウ:そこは素直にやるんだね。
ヴォルフ:(だが、確率は4分の1。望みはある。当たる確率の方が低いんだ。落ち着け俺。ムキになるな・・・)
モルフォ:(遮って)
モルフォ:はいどうぞ、クロウ。クロウとパッセルの分。
モルフォ:毒は入ってないよ。
クロウ:ありがとうモルフォ。頂くよ。
ヴォルフ:え?
モルフォ:もしもクロウに毒入りが当たれば、パッセルにも当たる事になるからね。それは避けなきゃ。
モルフォ:このゲームは3人でやるよ。
ヴォルフ:(確率が3分の1になりやがった!)
モルフォ:あとでパッセルにも食べてもらってね。
クロウ:あぁ。
オルク:腹を括るしか無いですよヴォルフさん。
ヴォルフ:クソッ・・・!
モルフォ:クロウ、シャッフルしてくれる?でないと公平にならないからね。
クロウ:分かった。
0:シュークリームをシャッフルするクロウ
クロウ:どうぞ。
モルフォ:ありがとう。
モルフォ:2人は先に選んで良いよ。僕は残ったのを食べるから。
ヴォルフ:俺は・・・・・・これにする。
オルク:では、私はこちらで。
モルフォ:じゃあ、いただきます。
0:もぐもぐする3人
パッセル:(そして5分後)
パッセル:(10分後)
ヴォルフ:身体にはなんの異変も無いな・・・・・・よっしゃあああぁぁ勝った!
オルク:私もなんとも無いですね。
クロウ:2人は異常無しか。
オルク:毒入りを食べたのはモルフォさんという事になりますね。
モルフォ:うーん。
ヴォルフ:でもモルフォも何ともないみたいだな。
ヴォルフ:なんだよビビらせやがって。最初から毒なんて入れてねぇんじゃねーか。
クロウ:なるほど。残念だったねモルフォ。
ヴォルフ:あ?
モルフォ:カハッ!(吐血)
ヴォルフ:モルフォ!?
オルク:おや、吐血されてしまいましたね。
モルフォ:ははは、僕のが当たりだね。
ヴォルフ:症状出るの遅くねーか!?
モルフォ:自分にも毒物を使って実験したりするから慣れてるんだ。おかげで全然気づかなかったなぁ。ゲホッ・・・!
ヴォルフ:おい大丈夫か!?
モルフォ:せっかくだから、もう少しこのままにして記録を・・・
ヴォルフ:(遮って)今すぐ解毒剤を打て!
クロウ:しばらくは治療の為に絶食だね。
モルフォ:ははっ、そうだね。
ヴォルフ:・・・・・・なぁ、オルク。これ、もし俺らが当たってたらあんな風になってたって事だよな?
オルク:そういう事になりますね。
オルク:モルフォさん、我々の中で1番恐ろしい気がします。色々な意味で。
0:
モルフォ:【ヴォルフとパッセル】
パッセル:(これは、僕が初めてヴォルフさんに会った時の話。どこか少し怖い印象がありました。)
ヴォルフ:お前がパッセルか。
パッセル:はい、初めまして。
ヴォルフ:俺はヴォルフだ。クロウから話は聞いてる。
ヴォルフ:まぁ、なんだ。よろしくな。
パッセル:よろしくお願いします。
0:子供の泣き声がする
ヴォルフ:あぁ?
パッセル:(泣いてる子がいる。迷子かな?)
ヴォルフ:ギャーギャーうるせぇな。
パッセル:(ヴォルフさんは子供に近付いて行った。ヴォルフさんが子供に向かって手を伸ばす。)
0:子供に向かって何かを差し出すヴォルフ
ヴォルフ:ほらよっ。キャンディだ。
ヴォルフ:これ食って落ち着きな。
ヴォルフ:美味いか?そうか。俺もこれ好きでさ。
パッセル:(ヴォルフさんは優しく笑った。あんな顔もするんだ。)
ヴォルフ:よし、泣き止んだな。今日は誰とここに来たんだ?最後に一緒にいた場所は?
ヴォルフ:そうか。ちゃんと言えて偉いな。
ヴォルフ:よし、探しに行くか!肩車してやる!これで周りが良く見えるだろ?きっとすぐ見つかるぜ!
パッセル:(そのあと、迷子の子は無事に親御さんと合流する事が出来た。その子は別れ際、ヴォルフさんに向かって笑顔で手を振っていた。)
ヴォルフ:すまねぇ、待たせたな。
パッセル:いいえ。親御さん見つかって良かったですね。
ヴォルフ:あぁ。
パッセル:子供の扱いに慣れているようでしたけど、もしかして兄弟でもいるんですか?
ヴォルフ:・・・・・・・・・まぁな。
パッセル:やっぱりそうなんですか!
ヴォルフ:・・・んじゃ行くか。
パッセル:はい!
0:
クロウ:【オルクの悪ふざけ】
0:オルクに銃を突き付けるモブ
モブ:おい!手を挙げろ!
オルク:ん?私ですか?
モブ:お前以外にいねぇだろうが!持ってるその刀を床に置け!
オルク:すみません、これから用事があるんですが。
モブ:お前この状況を理解していないようだな!殺すぞ!
オルク:ふぅん・・・(何かを思い付くオルク)
オルク:分かりました。あなたに従いましょう。
0:仕事の打ち合わせで集まったクロウとヴォルフ
クロウ:あとはオルクだけだね。
ヴォルフ:あいつ遅っせーな。何やってんだ。
0:着信
ヴォルフ:ん?オルクから電話だ。
ヴォルフ:おい!お前今どこにいんだよ。
モブ:ヴォルフだな?
ヴォルフ:・・・・・・テメー誰だ?
モブ:お前の仲間は預かった。
ヴォルフ:仲間?
モブ:無事に返して欲しければ、大人しく俺の言う事に従うんだ。
オルク:ヴォルフさん!助けて下さい!私殺されちゃいますよ!死にたくないです!
モブ:俺に従わないなのなら、コイツを殺す。
ヴォルフ:(遮って)あぁどうぞご自由に。むしろ殺してくれると助かる。
モブ:え?
クロウ:はぁ・・・オルク、悪ふざけは程々にして早くおいで。
モブ:え?
オルク:ふふふ、下手なお芝居でも良いので心配して欲しかったですね。
モブ:え?
オルク:まぁ、私も飽きたので人質ごっこは終わりにします。
モブ:お、お前どうやって拘束を解いた!?それにそのナイフどこから!?
オルク:今までもこれからも、私が人質に取られる事は絶対にないでしょう。ですからなかなか良い経験が出来ましたよ。
ヴォルフ:てか何俺の番号と名前教えてるんだよ。ちゃんと後処理はしろよ?
オルク:えぇ、もちろん。最初からちゃんとそのつもりです。
モブ:や、やめろ・・・こっちにくるな・・・!
オルク:ふふふ。では、さようなら。少しは楽しめましたよ。
モブ:ああああぁぁぁ!
0:ナイフの音
クロウ:お気の毒だな。
ヴォルフ:ぜってー思ってねぇよな。
0:
オルク:【パッセルが大好き】
クロウ:モルフォ、ここにいたのか。
モルフォ:あぁ、クロウ。
クロウ:仕事は終わりだ。撤退するよ。そろそろ騒ぎになるはずだからね。
モルフォ:(クロウに見向きもせず)
モルフォ:ごめんね。今良い所なんだ。先に行っててくれる?
クロウ:お前にとって殺しの仕事は実験だ。それは僕も理解している。
クロウ:けどね、残念ながらいくら実験とはいえ仕事は仕事なんだよ。少しはその癖を治した方が良い。いつか取り返しのつかない事になる。
モルフォ:(実験体に向かい記録を取り続ける)
モルフォ:その時はその時だよ。一応僕もこっちの業界の人間だ。死ぬ覚悟ならいつでも出来てる。
クロウ:・・・・・・はぁ。こうなると僕が何を言ってもダメだな。
クロウ:(小声)パッセル、頼む。
0:人格がパッセルに変わる
パッセル:・・・・・・・・・っ!
パッセル:(小声)え、クロウ?どうしたの?・・・モルフォさんを連れて帰ってくれって?
パッセル:・・・・・・モ、モルフォさん!
0:振り向くモルフォ
モルフォ:ん?パッセル?
パッセル:僕、お腹が空いちゃって・・・帰って一緒にご飯食べませんか?
モルフォ:パッセルとご飯?分かった!今すぐ帰ろう!何が食べたい?好きな物を作ってあげるよ!
クロウ:(モルフォはパッセルの事になると驚く程にチョロいんだよね。)
0:
モルフォ:【クロウの情報網】
0:電話越しに
クロウ:もしもし、オルク。今から仕事を頼めるかい?
オルク:申し訳ありませんが、丁度別件の依頼で取り込み中でして。
クロウ:今コンテナターミナルにいるだろう?
オルク:どうして知ってるんですか?
オルク:とりあえず、ブツが輸送される前にカタを付けなければいけないんです。無茶振りされてしまいまいたよ。思った以上にターミナルが広くて、標的の特定さえ困難という訳です。
クロウ:ちなみに、そのブツは?
オルク:表向きはコーヒー豆などの食品のコンテナとして取り扱われていますが、違法薬物が大量に仕込まれていますね。
クロウ:なるほどね。少し待って。
0:パソコンを触るクロウ
オルク:一体何を・・・?
クロウ:コンテナヤードBに行くといい。
0:移動するオルク
オルク:・・・・・・当たりです。
クロウ:見つかって良かったよ。
クロウ:これで僕からの仕事も引き受けられるね。
オルク:感謝致します。
オルク:それで、私は何をすれば良いですか?
クロウ:データを送る。
オルク:受け取りました。
クロウ:そいつを始末して欲しい。
クロウ:お前がその標的の近くにいたからね。丁度都合が良いだろう?
オルク:あなた、一体何者なんです?
クロウ:お前はよく知ってるだろう?元殺し屋の情報屋だよ。
クロウ:それじゃあ、いつも通りよろしく頼む。
0:電話が切られる
オルク:はぐらかされましたね。
オルク:あの方の情報網はどうなっているんでしょうか。
オルク:・・・私、GPSとか付けられていませんよね?
0:
ヴォルフ:【飲むと寝るタイプ】
0:仕事の打ち合わせをするクロウ・モルフォ・ヴォルフ
クロウ:さて、仕事の打ち合わせはこのくらいで良いだろう。お疲れ様。
モルフォ:今回オルクはいないんだね。
クロウ:あぁ、オルクにはまた別の仕事を依頼したからね。
モルフォ:そうなんだ。
クロウ:そういえば、いい酒が手に入ったんだよ。今から飲まないか?
モルフォ:いいね。
クロウ:ヴォルフとはまだ1度も飲んだ事がなかったね。
ヴォルフ:俺はいい。帰る。
モルフォ:何か用事があるの?
ヴォルフ:そ、そういう訳じゃ無いけどよ・・・・・
クロウ:じゃあ何?まさか僕の酒が飲めないの?
ヴォルフ:・・・・・・・・・・・・・・・少しもらう。
モルフォ:圧に負けたね。
クロウ:じゃあ、乾杯。
オルク:(少しして・・・)
モルフォ:あれ?ヴォルフ、顔が赤いね。
ヴォルフ:・・・赤くなぁぃ。
モルフォ:酔ってる?
ヴォルフ:酔ってなぁい。
クロウ:なるほど、つまり酒が弱いって事か。
ヴォルフ:弱くなぁい。
クロウ:・・・・・テキーラをショットで。
ヴォルフ:あぁ・・・?
クロウ:1杯飲むごとにヴォルフが欲しい情報を何でも1つあげよう。お代は要らないよ。(ニッコリ)
ヴォルフ:・・・マジかぁ?
モルフォ:え!それ僕もやりたい!
クロウ:お前はダメだ。酒強いの知ってるからつまらない。
モルフォ:残念だなぁ。
クロウ:ほら、ヴォルフ。どうぞ。
0:ひとくち飲むヴォルフ
ヴォルフ:(むせる)なんだこれぇ・・・!?喉が熱いぃ・・・うぇぇ・・・
クロウ:ほら、情報欲しくないの?頑張って飲みなよ。(ニッコリ)
ヴォルフ:う~ん・・・もう無理ぃ・・・・・・・・・(寝息)
モルフォ:あ、寝ちゃった。
クロウ:ダウンするの早かったな。
モルフォ:今日はここに泊まらせてあげたら?
クロウ:そうだね、飲ませたのは僕だ。仕方ない。
モルフォ:意外とお酒弱いんだね。
モルフォ:オルクがこの事を知ったら、きっと面白がってヴォルフの事をいじるんだろうなぁ。
クロウ:僕もつい悪ノリしてしまったよ。
クロウ:お酒のせいで人が変わる所を見るのは面白いからね。
モルフォ:ヴォルフはオルクとシェアハウスしてるけど、今日帰れなくなった事はなんて説明するの?
クロウ:そうだなぁ。僕が追加で急ぎの仕事をヴォルフに頼んだから今日は戻らないとでも伝えておこうか。
0:
パッセル:【ショッピング】
オルク:ヴォルフさん、今日ご予定ありませんよね。
ヴォルフ:(遮って)嫌だ。
オルク:私まだ何も言ってませんが。
オルク:服を見に行きたいんです。ショッピングに行きませんか?
ヴォルフ:(遮って)嫌だ。
オルク:先程から奇麗な即答ですね。
ヴォルフ:当たり前だ。どうして休みの日までお前なんかと過ごさないといけねぇんだよ。
ヴォルフ:行きたきゃ勝手に1人で行け。
オルク:ヴォルフさんと行きたいんですよ~!一緒に行きましょうよ~!ね?お願いです~!
ヴォルフ:だああぁぁうぜぇ!その喋り方やめろ!
オルク:そうですか・・・残念です。
オルク:私の用事が済んだら、駅前に新しく出来たスイーツ店の高級パフェをお礼にご馳走して差し上げようと思っていたのですが・・・
ヴォルフ:(遮って)仕方ない行ってやる。
オルク:手のひら返しのなんとお早い事。
0:オルク、服を試着中
オルク:お待たせしました。
オルク:デザイン性があり着心地も良い。これはなかなかにいい服ですね。
オルク:どうですか?
ヴォルフ:(こ、こいつ・・・似合うな・・・)
ヴォルフ:まぁ・・・似合ってんじゃねーか?
オルク:知ってます。
ヴォルフ:は?
オルク:ふふふ、知ってます。
ヴォルフ:・・・・・・・・・・・・うぜぇ。
0:
モルフォ:【大変だ!なんやかんやあってパッセルが人質に!】
パッセル:すみません・・・!僕が不甲斐ないばかりに・・・
モブ:お前ら動くな!少しでも変な動きをしてみろ!コイツの頭をぶち抜いてやる!
0:人格がクロウに変わる
クロウ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
0:人格がクロウに変わった事を察するヴォルフとオルク
ヴォルフ:あーーー。・・・なぁお前。
モブ:なんだ!
ヴォルフ:悪い事は言わねぇ。今すぐ人質に取ってるそいつを解放した方が良い。
オルク:私も同意見です。
モブ:解放しろと言われて大人しく解放するバカがどこにいる!
クロウ:おい、貴様。いつまでこの身体に向かって銃を突き付けているんだ。
モブ:へ?
クロウ:汚い手でパッセルに触るんじゃないっ!!!(背負い投げ)
モブ:ぐあああああぁぁ!?
ヴォルフ:あ~ぁ、言わんこっちゃねーな。
オルク:綺麗な背負い投げ、お見事です。
ヴォルフ:アイツ死んだな。
オルク:ふふふ、ご愁傷様です。
ヴォルフ:ぜってー思ってねぇだろ。
0:
オルク:【理解度】
ヴォルフ:ほらよ、オルク。頼まれてた物だ。
ヴォルフ:ったく相変わらず人使いが荒いなお前は。
オルク:お帰りなさい。ありがとうございます。
オルク:ところで、今日1日ヴォルフさんになってみてどうでした?
ヴォルフ:おいおい何言ってんだよ。こっちは疲れてんだ、冗談は止めろ。
オルク:冗談ではありませんよ。
オルク:ねぇ、モルフォさん?
ヴォルフ:・・・・・・・驚いたなぁ。
モルフォ:ぷはぁ!(変装のマスクを外す)
モルフォ:身内にも変装出来たら色々と便利かなって思って練習してたんだ。
オルク:ふふふ。
モルフォ:でも、どうして僕だって分かったの?
モルフォ:声は変声機を使ってるし、喋り方も容姿もヴォルフそのものだったはず。
モルフォ:結構自信あったのになぁ。
オルク:最初は全く分かりませんでしたよ。素晴らしいものでした。
オルク:でもそうですね、ヴォルフさんは・・・・・・
パッセル:(オルクさんのヴォルフさん語りは長かったそうです。)
モルフォ:なるほど。僕ももっとヴォルフを知らなきゃね。それにしても、オルクは本当にヴォルフの事が好きなんだね。
オルク:えぇ、それはもう。
パッセル:(その頃、別の場所では・・・)
ヴォルフ:(くしゃみ)ぶぇくしゅん!
クロウ:おや、風邪でも引いた?
ヴォルフ:いや、なんか急に寒気が・・・
0:
パッセル:【依頼の代償】
0:記録を取るモルフォ
モルフォ:なるほど。このタイミングで手足の痺れ。そして次に嘔吐ね・・・オルク、大丈夫?
オルク:(苦しそうなオルク)
オルク:ハァ・・・ハァ・・・大丈夫に見えますか・・・?
モルフォ:でも思った通り、やっぱりオルクは体力あるね。
モルフォ:これが普通の人なら、今頃会話なんて出来てないよ?
0:ノックの音
モルフォ:ん?来客だね。
パッセル:こんにちは!
モルフォ:パッセル!君がここに来るなんて珍しいね!どうしたの?
パッセル:クロウがモルフォさんに用事があったみたいで・・・って、え!オ、オルクさん!?
オルク:どうも・・・パッセルさん・・・
パッセル:大丈夫ですか!?
パッセル:これは一体どういう状況なんです!?
オルク:私が・・・モルフォさんに依頼したんです・・・
パッセル:依頼?
モルフォ:オルクの扱うナイフに僕が開発した毒を仕込めないかって言われてね。
オルク:お引き受け頂いた変わりに・・・この通り・・・モルフォさんの実験材料にされているという訳です・・・
モルフォ:言い方になんだか棘があるね。
モルフォ:まぁ、毒物を提供したお礼に研究に付き合ってもらってたんだ。
モルフォ:1度オルクで記録を取らせて欲しかったんだよね。
パッセル:そうだったんですね。
モルフォ:さてと、欲しいデータは取れたからここまででいいかな。
モルフォ:オルク、お疲れ様。解毒剤を打つよ。
0:オルクに注射を打つモルフォ
オルク:・・・・・・・・・・・・・・はぁ。少し楽になりました。
モルフォ:なら良かった。
パッセル:これもモルフォさんが開発した解毒剤なんですか?
モルフォ:そうだよ。毒物を開発したらそれに対応する解毒剤の開発も必ずしているんだ。
パッセル:毒物の研究と並行に?凄いです!
0:ノックの音
ヴォルフ:モルフォ、邪魔するぜ。
モルフォ:やぁ、ヴォルフ。仕事以外でみんなが揃うなんて、今日はどうしたんだろうね。
ヴォルフ:パッセルとオルクも居たのか。
パッセル:奇遇ですね!
オルク:ヴォルフさん、丁度良い所に。
ヴォルフ:あ?なんだよオルク?
オルク:(ヴォルフに回し蹴りする)
オルク:ふっ!
ヴォルフ:(上体を逸らして攻撃を回避する)
ヴォルフ:・・・っ!?
パッセル:オルクさん!?
ヴォルフ:お前いきなり何すんだよ!?
オルク:相変わらず素晴らしい反応速度ですね。
オルク:ですが私の靴の爪先とあなたの首元・・・随分と距離を空けて避けているのはなぜですか?
ヴォルフ:なんかお前今苛立ってるだろ。嫌な予感がしてな。
オルク:相変わらず勘も鋭いですね。では種明かししましょうか。
0:ヴォルフの首元にあるオルクの靴の爪先からナイフが現れる
ヴォルフ:うおっ!?
オルク:仕込みナイフです。
モルフォ:刃先には僕の開発した毒が塗ってあるよ。
パッセル:オルクさんは依頼のお礼にモルフォさんの研究に協力してたんですよ。
ヴォルフ:そういう事か。
モルフォ:さっきまで毒でろくに動けなかったのに、回復速度が早くて驚いたよ。
オルク:早速ヴォルフさんで威力を試そうと思ったんですけど、避けられてしまいました。しくしく。
ヴォルフ:流れる様に俺で憂さ晴らしすんな。
0:Fin