台本概要
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タイトル | アリスとピサロ |
---|---|
作者名 | 天道司 |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 2人用台本(男1、女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
ご自由に、お使い下さい。
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
女 | 女 | 57 | アリス。口が悪い。 |
男 | 男 | 56 | ピサロ。変態。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
女:(M)ここは、ピサロのアジト。私は、ここでスマホの音ゲーのアプリをしている。
男:ヒャヒャッ!アリスぅ!おお!アリスぅ!今日も可愛いネ!
女:今日もピサロは、ギャーギャーギャーギャーうるせぇなぁ。音楽とノーツのタイミングがズレちまうだろ?
男:吾輩が、うるさいのは、ご愛嬌だろ?
女:愛嬌もクソもねぇわ。今すぐ消えろ
男:消えろとは、ひどいなぁ。本当に吾輩がいなくなったら、君は、泣いちゃうくせにwヒャヒャッw
女:泣かねぇよ
男:いーや!泣くね!絶対泣くね!吾輩が死んで、君が泣く確率は…百パーセントだ
女:あぁ…。天才ピサロさんでも計算を間違うことがあるんだな
男:吾輩が計算を間違うことはないさ。これは、君の心の美しさを誰よりも理解している吾輩だからこそ、導き出せる『答え』だよ
女:私は、優しくなんかねぇよ。ヴィランだ
男:そう、ヴィラン!吾輩と同じヴィラン!政府から巨額の懸賞金もかけられているS級犯罪者だ!
男:だがね。アリス、君は優しい。優しすぎるのだヨ
女:あん?今日のピサロは、頭にウジでも沸いてんのか?私が今まで、どれだけの人間を殺してきたか、知らないわけじゃないだろ?
男:417人。昨日殺した警察官の男の数を含めると、ちょうど417人だネ!
女:正解だ。それだけの人間の命を奪ってきた私が、優しいはずがないだろ?
男:でも、君の殺してきた417人の中に、子供は含まれていない
女:ん?
男:人畜無害な人間は含まれていない
女:何が言いたい?
男:君は、君は、君は、年齢的にも体格的にも大人であり、人に危害を加えたクソ野郎だけを選んで殺しているってことさ
女:はん?たまたまだろ?たまたま、私がムカついた奴らが、そうだったってだけの話だ
男:ほんとに?ほんとうにそうかな?
女:何だよ?418人目になりてぇのか?いちいちイラつくんだよ!
男:まぁまぁまぁ、クールダウン。落ち着きたまえヨ!
女:テメェがイラつかせようとしてんだろ!
男:それは…うん。そうかも知れないけどネ。まぁ、雑談は、このくらいにして、本題に入るよ
女:あん?本題?
男:吾輩と子作り。ではなく、結婚してくれ
女:消えろ。カス
男:いやいやいや!今のは、そう、冗談だよ
女:冗談で殺してやろうか?
男:まぁまぁまぁ、銃を、銃を下ろしたまえよ。音ゲーだったかな?音ゲーの続きでもやりながら
男:リラッ~クスぅして、吾輩の話を聞いてくれ
女:…
男:いい?今から話すよ?ちゃんと話を聞いてね
女:…
男:無視はしてもいいけど、吾輩がコレを話した後に、怒って出て行ったりしないでね
女:内容による
男:わかった。おほん…。えっと、うん。オーラストーンが盗まれた
女:は!?盗まれた!?テメェがきちんと管理してるんじゃなかったのか?
男:管理してたよ。厳重に、厳重に何重にもセキュリティをかけてさ。管理してたさ。でもでもでもね。盗まれちゃったんだ
女:セキュリティをかけてたなら、盗まれることはねぇだろ?
女:どうせまた、オーラストーンを使って、新たな能力者を増やして遊ぶデスゲームでもしてたんじゃねぇのか?
女:そこでヤバイ能力を得た奴が現れて、オーラストーンと共にトンズラされちまった、と…。まっ、そんなオチだろ?
男:はっ!はぅわっ!どどど、どーしてバレちゃったの!?やっぱり吾輩のハニーだから?
女:サイコパスの思考は、だいたい察しがつく。テメェの趣味にケチをつけるつもりはねぇが
女:自業自得としか言いようがないな。テメェで取り返して来いよ
男:え?協力してくれないの?
女:テメェのケツはテメェで拭け
男:そんなぁ!アリスなら、吾輩に協力してくれると思ったのにぃ!
女:めんどくせぇから、パス
男:吾輩、能力者に殺されちゃうかもよ?
女:テメェは、殺されても死なねぇだろ?そういう能力だろ?
男:アンチ能力バリア!相手の能力を無効化するだけの、何のひねりもない能力さ
女:それは、表向きだろ?テメェの本当の能力は…
男:(さえぎって)おっと!誰が聞いているか分からないんだからさ。
男:そう、オーラストーンが盗まれた今、この世界に新たに生まれた能力者が、一体どんな能力を得たのか把握できない
男:そう、だから、軽率な発言は、とても、危険だ。特に自分の能力についての発言はね
女:ふん。テメェのまいた種だろ?
男:まっ、そうなんだけどさ…
女:それで、どんな能力者なんだ?
男:え?
女:オーラストーンを奪った能力者だよ。どんな能力を持ってるんだ?
男:ヒャヒャッwそれはね…
男:他人の頭の上に、自分にしか見えない『本』が出現し、それに触れると、その人物の情報を事細かく知ることのできる能力者
女:ハズレ能力じゃねぇか。なんで、そんな奴に奪われてんだよ
男:まぁまぁまぁ、話は最後まで聞きたまえヨ。そいつには、吾輩にとってのアリスのように、相棒がいた
男:その相棒ちゃんが得た能力が、とーってもヤバイ能力だったんだ
女:ほぉ?
男:消したいモノを消せる能力
女:消したいモノを消せる能力って、それはヤバイな。でも、能力発動には、やっぱり制約、条件はあるんだろ?
女:ていうか、テメェも消してもらえば良かったんじゃねぇのか?
男:いやいや、吾輩は消されないヨ。アンチ能力バリアを持っているから、他の能力を受け付けない
女:それで?その能力の詳しい情報は?
男:発動条件については、データが不足しているので、確実なことは言えない
男:しかし、その能力の発動範囲は、目に見えている範囲だけではなく
男:目に見えないモノにも影響を与えることが可能であるということさ
女:具体的には?
男:そうだね。人の記憶も消せる。起こってしまった事実も消せる
女:つまり、『ピサロのデスゲームに連れて来られた』という事実を消されて、逃げられたってわけか?
男:ビンゴ!
女:だったら、なんでオーラストーンが?あっ?
男:そう、消せる範囲も、都合良く指定できちゃう能力なんだ
男:だから、オーラストーンも盗まれちゃったwテヘペロw
女:テメェがゲーム感覚で能力者を増やしてたから、こんなことになっちまったんだろ?
男:しかもね。彼らは、善良な一般市民だったからさ。あのオーラストーン。今、どこにあると思う?
女:どこだ?警察か?
男:ヴァルハラだヨ
女:ヴァルハラだって!?
男:最初は、警察に届けられたんだろうけど、政府の上層部がオーラストーンの危険性を危惧し、ヴァルハラで管理することにしたんだろうネ
女:ヴァルハラの警備は、ラグナロクの比じゃねぇぞ。それに…
男:そう!政府が、オーラストーンを使って能力者を量産したとしたら…あぁ~っ!考えただけで、ゾクゾクしちゃうねぇ~!
女:ますますヴィランの肩身が狭くなっちまうな
男:そう!そうなんだヨ!だから、吾輩と一緒にオーラストーンを取り返しに行こうヨ!
女:…
男:ねぇ!オーラストーンは、吾輩が管理しとくのが、一番安全だヨ!
女:どこがだ!
男:もう、オーラストーンを使ってデスゲームとかしないから!何もしないから!安全に、大切に管理するから!
女:…
男:お願い!お願いだから、一緒にオーラストーンを奪い返そうヨ!世界を平和にしちゃおうヨ!
女:政府が管理してた方が平和な気がする…
男:あぁ、それは、気がするだけ!気がするだけだヨ!
男:じゃあ、じゃあ、じゃあ?想像してみてヨ!政府がすご~く強い能力者を量産します
男:すると、我々のようなヴィランは次々に殺されちゃいます。すると、そこで今まさに、天使のようにお昼寝しているサーシャは?
男:どうなると思う?吾輩たちと一緒にいるってだけで?殺人とか悪いこと何もしていないのに?ヴィラン扱いされて?殺されちゃうんじゃない?
女:…
男:あ~あ~。そんなことになってもいいのかな?あ~っ!可哀想なサーシャ!アリスに見捨てられるなんて…かかか、可哀想だ!
女:はぁ…。わーったよ…
男:ヒャヒャッ!それは、まさに、まさに、まさに!?吾輩と一緒にオーラストーンを取り返しに行ってくれるという解釈で、いいのかな?
女:あぁ…。ただし、条件がある
男:条件?
女:私とピサロ。二人だけで行く。サーシャは、ここに置いてゆく。いいな?
男:サーシャがいた方が、戦力アップだよ?奪い返せる確率もグ~ンと高くなるよ?それでも、ここに置いてゆくのかい?
女:置いてゆく。子供を戦争に巻き込むなんて、ヴィラン以下のクズだ
男:ただ、心配なのは、政府が今、どんな能力者を保有しているのか分からないということだヨ
男:つまりつまり、吾輩とアリスがここを空けている間に、能力でここの場所を特定されて、サーシャを誘拐?殺害?
男:されてしまう可能性もゼロじゃないってことさ。吾輩たちと行動を共にすることが、一番安全だってことさ
女:ちっ…。なんか、全部テメェの口車に乗せられているようで、カンに障(さわ)るんだが…
男:まぁまぁまぁ、それは、多分、きっと、紛れもなく気のせいだヨ!
女:ふん
男:それじゃ、対ヴァルハラ用に、パソコンの最強チューンナップをしてくるネ!
女:わかった。どのくらいかかる?
男:だいたい二時間くらいかな
女:了解。それまで、寝てる
男:早くチューンナップが終わって、君がまだ寝てたら、その寝顔にキスしていいかい?
女:そんなことしたら、ぜってぇ殺す!
男:うはっ!こわ~いwでは、行ってくるね!
女:(小声で)頑張れ
男:あん?なんか言った?
女:何も…
0:
0:―つづく―
女:(M)ここは、ピサロのアジト。私は、ここでスマホの音ゲーのアプリをしている。
男:ヒャヒャッ!アリスぅ!おお!アリスぅ!今日も可愛いネ!
女:今日もピサロは、ギャーギャーギャーギャーうるせぇなぁ。音楽とノーツのタイミングがズレちまうだろ?
男:吾輩が、うるさいのは、ご愛嬌だろ?
女:愛嬌もクソもねぇわ。今すぐ消えろ
男:消えろとは、ひどいなぁ。本当に吾輩がいなくなったら、君は、泣いちゃうくせにwヒャヒャッw
女:泣かねぇよ
男:いーや!泣くね!絶対泣くね!吾輩が死んで、君が泣く確率は…百パーセントだ
女:あぁ…。天才ピサロさんでも計算を間違うことがあるんだな
男:吾輩が計算を間違うことはないさ。これは、君の心の美しさを誰よりも理解している吾輩だからこそ、導き出せる『答え』だよ
女:私は、優しくなんかねぇよ。ヴィランだ
男:そう、ヴィラン!吾輩と同じヴィラン!政府から巨額の懸賞金もかけられているS級犯罪者だ!
男:だがね。アリス、君は優しい。優しすぎるのだヨ
女:あん?今日のピサロは、頭にウジでも沸いてんのか?私が今まで、どれだけの人間を殺してきたか、知らないわけじゃないだろ?
男:417人。昨日殺した警察官の男の数を含めると、ちょうど417人だネ!
女:正解だ。それだけの人間の命を奪ってきた私が、優しいはずがないだろ?
男:でも、君の殺してきた417人の中に、子供は含まれていない
女:ん?
男:人畜無害な人間は含まれていない
女:何が言いたい?
男:君は、君は、君は、年齢的にも体格的にも大人であり、人に危害を加えたクソ野郎だけを選んで殺しているってことさ
女:はん?たまたまだろ?たまたま、私がムカついた奴らが、そうだったってだけの話だ
男:ほんとに?ほんとうにそうかな?
女:何だよ?418人目になりてぇのか?いちいちイラつくんだよ!
男:まぁまぁまぁ、クールダウン。落ち着きたまえヨ!
女:テメェがイラつかせようとしてんだろ!
男:それは…うん。そうかも知れないけどネ。まぁ、雑談は、このくらいにして、本題に入るよ
女:あん?本題?
男:吾輩と子作り。ではなく、結婚してくれ
女:消えろ。カス
男:いやいやいや!今のは、そう、冗談だよ
女:冗談で殺してやろうか?
男:まぁまぁまぁ、銃を、銃を下ろしたまえよ。音ゲーだったかな?音ゲーの続きでもやりながら
男:リラッ~クスぅして、吾輩の話を聞いてくれ
女:…
男:いい?今から話すよ?ちゃんと話を聞いてね
女:…
男:無視はしてもいいけど、吾輩がコレを話した後に、怒って出て行ったりしないでね
女:内容による
男:わかった。おほん…。えっと、うん。オーラストーンが盗まれた
女:は!?盗まれた!?テメェがきちんと管理してるんじゃなかったのか?
男:管理してたよ。厳重に、厳重に何重にもセキュリティをかけてさ。管理してたさ。でもでもでもね。盗まれちゃったんだ
女:セキュリティをかけてたなら、盗まれることはねぇだろ?
女:どうせまた、オーラストーンを使って、新たな能力者を増やして遊ぶデスゲームでもしてたんじゃねぇのか?
女:そこでヤバイ能力を得た奴が現れて、オーラストーンと共にトンズラされちまった、と…。まっ、そんなオチだろ?
男:はっ!はぅわっ!どどど、どーしてバレちゃったの!?やっぱり吾輩のハニーだから?
女:サイコパスの思考は、だいたい察しがつく。テメェの趣味にケチをつけるつもりはねぇが
女:自業自得としか言いようがないな。テメェで取り返して来いよ
男:え?協力してくれないの?
女:テメェのケツはテメェで拭け
男:そんなぁ!アリスなら、吾輩に協力してくれると思ったのにぃ!
女:めんどくせぇから、パス
男:吾輩、能力者に殺されちゃうかもよ?
女:テメェは、殺されても死なねぇだろ?そういう能力だろ?
男:アンチ能力バリア!相手の能力を無効化するだけの、何のひねりもない能力さ
女:それは、表向きだろ?テメェの本当の能力は…
男:(さえぎって)おっと!誰が聞いているか分からないんだからさ。
男:そう、オーラストーンが盗まれた今、この世界に新たに生まれた能力者が、一体どんな能力を得たのか把握できない
男:そう、だから、軽率な発言は、とても、危険だ。特に自分の能力についての発言はね
女:ふん。テメェのまいた種だろ?
男:まっ、そうなんだけどさ…
女:それで、どんな能力者なんだ?
男:え?
女:オーラストーンを奪った能力者だよ。どんな能力を持ってるんだ?
男:ヒャヒャッwそれはね…
男:他人の頭の上に、自分にしか見えない『本』が出現し、それに触れると、その人物の情報を事細かく知ることのできる能力者
女:ハズレ能力じゃねぇか。なんで、そんな奴に奪われてんだよ
男:まぁまぁまぁ、話は最後まで聞きたまえヨ。そいつには、吾輩にとってのアリスのように、相棒がいた
男:その相棒ちゃんが得た能力が、とーってもヤバイ能力だったんだ
女:ほぉ?
男:消したいモノを消せる能力
女:消したいモノを消せる能力って、それはヤバイな。でも、能力発動には、やっぱり制約、条件はあるんだろ?
女:ていうか、テメェも消してもらえば良かったんじゃねぇのか?
男:いやいや、吾輩は消されないヨ。アンチ能力バリアを持っているから、他の能力を受け付けない
女:それで?その能力の詳しい情報は?
男:発動条件については、データが不足しているので、確実なことは言えない
男:しかし、その能力の発動範囲は、目に見えている範囲だけではなく
男:目に見えないモノにも影響を与えることが可能であるということさ
女:具体的には?
男:そうだね。人の記憶も消せる。起こってしまった事実も消せる
女:つまり、『ピサロのデスゲームに連れて来られた』という事実を消されて、逃げられたってわけか?
男:ビンゴ!
女:だったら、なんでオーラストーンが?あっ?
男:そう、消せる範囲も、都合良く指定できちゃう能力なんだ
男:だから、オーラストーンも盗まれちゃったwテヘペロw
女:テメェがゲーム感覚で能力者を増やしてたから、こんなことになっちまったんだろ?
男:しかもね。彼らは、善良な一般市民だったからさ。あのオーラストーン。今、どこにあると思う?
女:どこだ?警察か?
男:ヴァルハラだヨ
女:ヴァルハラだって!?
男:最初は、警察に届けられたんだろうけど、政府の上層部がオーラストーンの危険性を危惧し、ヴァルハラで管理することにしたんだろうネ
女:ヴァルハラの警備は、ラグナロクの比じゃねぇぞ。それに…
男:そう!政府が、オーラストーンを使って能力者を量産したとしたら…あぁ~っ!考えただけで、ゾクゾクしちゃうねぇ~!
女:ますますヴィランの肩身が狭くなっちまうな
男:そう!そうなんだヨ!だから、吾輩と一緒にオーラストーンを取り返しに行こうヨ!
女:…
男:ねぇ!オーラストーンは、吾輩が管理しとくのが、一番安全だヨ!
女:どこがだ!
男:もう、オーラストーンを使ってデスゲームとかしないから!何もしないから!安全に、大切に管理するから!
女:…
男:お願い!お願いだから、一緒にオーラストーンを奪い返そうヨ!世界を平和にしちゃおうヨ!
女:政府が管理してた方が平和な気がする…
男:あぁ、それは、気がするだけ!気がするだけだヨ!
男:じゃあ、じゃあ、じゃあ?想像してみてヨ!政府がすご~く強い能力者を量産します
男:すると、我々のようなヴィランは次々に殺されちゃいます。すると、そこで今まさに、天使のようにお昼寝しているサーシャは?
男:どうなると思う?吾輩たちと一緒にいるってだけで?殺人とか悪いこと何もしていないのに?ヴィラン扱いされて?殺されちゃうんじゃない?
女:…
男:あ~あ~。そんなことになってもいいのかな?あ~っ!可哀想なサーシャ!アリスに見捨てられるなんて…かかか、可哀想だ!
女:はぁ…。わーったよ…
男:ヒャヒャッ!それは、まさに、まさに、まさに!?吾輩と一緒にオーラストーンを取り返しに行ってくれるという解釈で、いいのかな?
女:あぁ…。ただし、条件がある
男:条件?
女:私とピサロ。二人だけで行く。サーシャは、ここに置いてゆく。いいな?
男:サーシャがいた方が、戦力アップだよ?奪い返せる確率もグ~ンと高くなるよ?それでも、ここに置いてゆくのかい?
女:置いてゆく。子供を戦争に巻き込むなんて、ヴィラン以下のクズだ
男:ただ、心配なのは、政府が今、どんな能力者を保有しているのか分からないということだヨ
男:つまりつまり、吾輩とアリスがここを空けている間に、能力でここの場所を特定されて、サーシャを誘拐?殺害?
男:されてしまう可能性もゼロじゃないってことさ。吾輩たちと行動を共にすることが、一番安全だってことさ
女:ちっ…。なんか、全部テメェの口車に乗せられているようで、カンに障(さわ)るんだが…
男:まぁまぁまぁ、それは、多分、きっと、紛れもなく気のせいだヨ!
女:ふん
男:それじゃ、対ヴァルハラ用に、パソコンの最強チューンナップをしてくるネ!
女:わかった。どのくらいかかる?
男:だいたい二時間くらいかな
女:了解。それまで、寝てる
男:早くチューンナップが終わって、君がまだ寝てたら、その寝顔にキスしていいかい?
女:そんなことしたら、ぜってぇ殺す!
男:うはっ!こわ~いwでは、行ってくるね!
女:(小声で)頑張れ
男:あん?なんか言った?
女:何も…
0:
0:―つづく―