台本概要

 39 views 

タイトル 私の天使。第四話「お弁当、作ります!」
作者名 なぎ@泣き虫保護者  (@fuyu_number10)
ジャンル ファンタジー
演者人数 2人用台本(女2)
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 不慮の交通事故で妹の日和(ひより)を喪った姉、小春は、艱難辛苦の末、彼女のクローンを造りだすことに成功した。
しかし、目覚めた妹の記憶は・・・。
姉妹の心の移ろいを描いてみました。

※台本をご利用になる際は、Twitterにてぜひお報せくださいませ。
お伺いできる限りお邪魔させていただければと存じます。

特に商用利用の場合において、著作権は放棄していません。無断での転載はお断りします。

 39 views 

キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
小春 16 日和の姉。年齢不詳。喪った日和をクローン技術でよみがえらせた人。
日和 16 小春の妹。14歳。交通事故で命を落としてしまうが・・・。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
日和(N):私は、ひより。 日和(N):  日和(N):せんせ・・・お姉ちゃん先生がそう言ってました。 日和(N):  日和(N):私はお姉ちゃん先生の、「妹」、なんだって。 日和(N):  日和(N):でも、私はお姉ちゃん先生のこと、ほとんど、知りません。 日和(N):  日和(N):だから、これはきっと、お姉ちゃん先生を知るチャンス。 日和(N):  日和(N):お姉ちゃん先生と二人で、病院の屋上に来ました。 日和(N):  日和(N):屋上は庭園になっていて、お昼の日差しを浴びる緑が、とってもきれい。 日和(N):  日和(N):お姉ちゃん先生は時々、ここにきてお昼を食べるそうです。 日和(N):  日和(N):今日は、私を連れてきてくれました。 日和(N):  日和(N):  日和(N):私は、カスタードとホイップクリームのパン。 日和(N):  日和(N):お姉ちゃん先生は、指くらいの大きさの、栄養食品。 日和(N):  日和(N):お仕事大変そうなのに、もっと食べなくっていいのかな・・・? 日和:あの、・・・お姉ちゃん先生? 小春:どした、日和? 日和:えっと、お昼ご飯、それで足りますか? 小春:アタシはいつもこれだよ。それより日和こそ、それだけでいいの? 日和:はい、大丈夫、です。(パンを食べて)・・・甘い・・・おいしい・・・。 小春:(少し笑って)そか。良かったな。 日和(N):お姉ちゃん先生は、にっこり笑ってくれました。 日和(N):  日和(N):それがちょっと、くすぐったくて、照れちゃいます。それよりも・・・。 日和:お姉ちゃん先生、もしよかったら、私・・・お弁当作ります! 小春:え?お弁当?何で? 日和:その、・・・お姉ちゃん先生、このままじゃ倒れちゃうんじゃないかって。 日和:  日和:栄養とか、その・・・心配です。 小春:あー、これか? 日和(N):栄養食品を持ち上げて、苦笑いのお姉ちゃん先生。 日和(N):  日和(N):ちなみに、他の物を食べてるの、見たことないです。 小春:まぁずっとこればっかり食ってるしなぁ・・・案外美味しいし。 小春:  小春:いいんだよ、頭がちゃんと動けば。 日和(N):私は、すっく、と立ち上がって、お姉ちゃん先生を指さします! 日和:ダメです、そんなの!ちゃんと食べないと! 小春:えっ、あの・・・ひより、さん・・・? 日和:お姉ちゃん先生に何かあったらどうするんですか! 日和(N):あれ・・・?私、こんなに、どうして怒ってるんだろう・・・? 日和(N):  日和(N):でも、お姉ちゃん先生が食事をちゃんと取らないからで・・・? 日和(N):  日和(N):あ・・・お姉ちゃん先生、固まっちゃった・・・。 日和:お姉ちゃん先生・・・あの、私、言いすぎて・・・! 日和(N):謝らなきゃ!えっと、えっとー!? 小春:(吹き出して)ぷっ。・・・あはははははは!!! 日和(N):え?お姉ちゃん先生が笑ってる・・・!? 日和(N):  日和(N):はぅ・・・恥ずかしい・・・! 日和:でっでも!お姉ちゃん先生がちゃんとご飯食べてないから、私、心配で! 小春:うん、うん、分かった、分かったから・・・! 日和(N):お姉ちゃん先生、まだ笑ってる・・・ううう。あれ? 日和:お姉ちゃん先生、これ、落としました! 日和(N):スマホだ・・・ちょっと、年季の入ったのだ・・・。 日和(N):  日和(N):かわいいペンギンの、ストラップがついてる・・・。 日和(N):  日和(N):ペンギン・・・ストラップ・・・あれ・・・? 小春:日和、日和?ひーよーりーさーん・・・? 日和:え?あ、ごめんなさい!はい!どうぞ! 小春:ん、さんきゅーね。悪い悪い、ついはしゃいじゃったよ。 日和:いえ、そんな・・・。 小春:お弁当のコト、ごめんね。 小春:  小春:せっかく日和が気遣ってくれたのに。 日和:あ、あの・・・!どうしても、お弁当、ダメですか? 小春:ん? 日和:えっと、私、毎日検査してもらってるだけで、 日和:  日和:普段、それ以外って何もしてないし・・・。 小春:(真顔になって)・・・そうか・・・検査、かぁ・・・ 日和(N):お姉ちゃん先生、急に真剣な顔になった・・・ 日和(N):  日和(N):でもなんだろ、不思議と、「嫌な感じ」じゃない・・・ 日和(N):  日和(N):なんだかとっても、「先生」な感じで、かっこいい・・・っていうか。 小春:ん、分かった。じゃあ日和、お弁当、よろしくね。 日和:ふぁ!? 日和(N):お姉ちゃん先生の不意打ち!?えっ?検査の話じゃないの? 小春:んー?何びっくりしてんの?作ってくれるんでしょ? 日和:はっ、ふぁい(はい、と言いたいところを噛む)!! 日和(N):それにしても何で・・・? 日和(N):  日和(N):お姉ちゃん先生を、怒っちゃった・・・。 日和(N):  日和(N):それに、あのストラップを見たときに感じた、あの気持ち・・・。 日和(N):  日和(N):なんだろ、この感じ・・・何か、ココロにぽっかり穴が空いてたことを 日和(N):  日和(N):思い出した、みたいな・・・? 0:-つづく-

日和(N):私は、ひより。 日和(N):  日和(N):せんせ・・・お姉ちゃん先生がそう言ってました。 日和(N):  日和(N):私はお姉ちゃん先生の、「妹」、なんだって。 日和(N):  日和(N):でも、私はお姉ちゃん先生のこと、ほとんど、知りません。 日和(N):  日和(N):だから、これはきっと、お姉ちゃん先生を知るチャンス。 日和(N):  日和(N):お姉ちゃん先生と二人で、病院の屋上に来ました。 日和(N):  日和(N):屋上は庭園になっていて、お昼の日差しを浴びる緑が、とってもきれい。 日和(N):  日和(N):お姉ちゃん先生は時々、ここにきてお昼を食べるそうです。 日和(N):  日和(N):今日は、私を連れてきてくれました。 日和(N):  日和(N):  日和(N):私は、カスタードとホイップクリームのパン。 日和(N):  日和(N):お姉ちゃん先生は、指くらいの大きさの、栄養食品。 日和(N):  日和(N):お仕事大変そうなのに、もっと食べなくっていいのかな・・・? 日和:あの、・・・お姉ちゃん先生? 小春:どした、日和? 日和:えっと、お昼ご飯、それで足りますか? 小春:アタシはいつもこれだよ。それより日和こそ、それだけでいいの? 日和:はい、大丈夫、です。(パンを食べて)・・・甘い・・・おいしい・・・。 小春:(少し笑って)そか。良かったな。 日和(N):お姉ちゃん先生は、にっこり笑ってくれました。 日和(N):  日和(N):それがちょっと、くすぐったくて、照れちゃいます。それよりも・・・。 日和:お姉ちゃん先生、もしよかったら、私・・・お弁当作ります! 小春:え?お弁当?何で? 日和:その、・・・お姉ちゃん先生、このままじゃ倒れちゃうんじゃないかって。 日和:  日和:栄養とか、その・・・心配です。 小春:あー、これか? 日和(N):栄養食品を持ち上げて、苦笑いのお姉ちゃん先生。 日和(N):  日和(N):ちなみに、他の物を食べてるの、見たことないです。 小春:まぁずっとこればっかり食ってるしなぁ・・・案外美味しいし。 小春:  小春:いいんだよ、頭がちゃんと動けば。 日和(N):私は、すっく、と立ち上がって、お姉ちゃん先生を指さします! 日和:ダメです、そんなの!ちゃんと食べないと! 小春:えっ、あの・・・ひより、さん・・・? 日和:お姉ちゃん先生に何かあったらどうするんですか! 日和(N):あれ・・・?私、こんなに、どうして怒ってるんだろう・・・? 日和(N):  日和(N):でも、お姉ちゃん先生が食事をちゃんと取らないからで・・・? 日和(N):  日和(N):あ・・・お姉ちゃん先生、固まっちゃった・・・。 日和:お姉ちゃん先生・・・あの、私、言いすぎて・・・! 日和(N):謝らなきゃ!えっと、えっとー!? 小春:(吹き出して)ぷっ。・・・あはははははは!!! 日和(N):え?お姉ちゃん先生が笑ってる・・・!? 日和(N):  日和(N):はぅ・・・恥ずかしい・・・! 日和:でっでも!お姉ちゃん先生がちゃんとご飯食べてないから、私、心配で! 小春:うん、うん、分かった、分かったから・・・! 日和(N):お姉ちゃん先生、まだ笑ってる・・・ううう。あれ? 日和:お姉ちゃん先生、これ、落としました! 日和(N):スマホだ・・・ちょっと、年季の入ったのだ・・・。 日和(N):  日和(N):かわいいペンギンの、ストラップがついてる・・・。 日和(N):  日和(N):ペンギン・・・ストラップ・・・あれ・・・? 小春:日和、日和?ひーよーりーさーん・・・? 日和:え?あ、ごめんなさい!はい!どうぞ! 小春:ん、さんきゅーね。悪い悪い、ついはしゃいじゃったよ。 日和:いえ、そんな・・・。 小春:お弁当のコト、ごめんね。 小春:  小春:せっかく日和が気遣ってくれたのに。 日和:あ、あの・・・!どうしても、お弁当、ダメですか? 小春:ん? 日和:えっと、私、毎日検査してもらってるだけで、 日和:  日和:普段、それ以外って何もしてないし・・・。 小春:(真顔になって)・・・そうか・・・検査、かぁ・・・ 日和(N):お姉ちゃん先生、急に真剣な顔になった・・・ 日和(N):  日和(N):でもなんだろ、不思議と、「嫌な感じ」じゃない・・・ 日和(N):  日和(N):なんだかとっても、「先生」な感じで、かっこいい・・・っていうか。 小春:ん、分かった。じゃあ日和、お弁当、よろしくね。 日和:ふぁ!? 日和(N):お姉ちゃん先生の不意打ち!?えっ?検査の話じゃないの? 小春:んー?何びっくりしてんの?作ってくれるんでしょ? 日和:はっ、ふぁい(はい、と言いたいところを噛む)!! 日和(N):それにしても何で・・・? 日和(N):  日和(N):お姉ちゃん先生を、怒っちゃった・・・。 日和(N):  日和(N):それに、あのストラップを見たときに感じた、あの気持ち・・・。 日和(N):  日和(N):なんだろ、この感じ・・・何か、ココロにぽっかり穴が空いてたことを 日和(N):  日和(N):思い出した、みたいな・・・? 0:-つづく-