台本概要

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タイトル 私の天使。第七話「初めての、デート(1)。」
作者名 なぎ@泣き虫保護者  (@fuyu_number10)
ジャンル ファンタジー
演者人数 2人用台本(女2)
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 不慮の交通事故で妹の日和(ひより)を喪った姉、小春は、艱難辛苦の末、彼女のクローンを造りだすことに成功した。
しかし、目覚めた妹の記憶は・・・。
姉妹の心の移ろいを描いてみました。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
小春 18 日和の姉。年齢不詳。喪った日和をクローン技術でよみがえらせた人。
日和 17 小春の妹。14歳。交通事故で命を落としてしまうが・・・。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
日和(N):お姉ちゃんに、昔のことを全部聞いた、次の週末。朝。 日和:お姉ちゃん!お・ね・え・ちゃん!! 小春:んぐ・・・あと48時間・・・ 日和:だめですー!お休みが終わっちゃいます! 日和(N):48時間なんて、だめ!ゼッタイ!布団を引っ張りながら、お姉ちゃんを起こします! 日和:今日は!お姉ちゃん、デート、で、しょ・・・! 小春:あたし・・・、かれし・・・ズッと・・・イナイ・・・ 日和:え?お姉ちゃん? 日和(N):今すごい報告を聞いたような・・・? 小春:だーかーらー、デートの相手なんて・・・ん? 日和(N):えっと・・・。 小春:ん・・・?ひより・・・?あー・・・。 日和(N):ぼんやりしていたお姉ちゃんの目の焦点が、すこーしずつ、合っていきます。 小春:そか、今日はアンタとデートだったね、日和・・・。 日和(N):身体を起こすと、アヒル座りで、両目をこするお姉ちゃん。かわいい・・・ 日和:そ、そう!デート!!ですよ!!!わたしと! 日和(N):お姉ちゃんの動作が可愛すぎてキュンキュンしてる、って言ったら、 日和(N):  日和(N):また何かされそう・・・今は黙っておきます。 小春:うんうん、ちょっと待ってて・・・とりあえずごはんだなー・・・。 日和:違います!顔を洗ってきてください!髪もちゃんとするんですっ! 小春:わかった、わかったから・・・ 日和(N):お姉ちゃんの背中を押しながら、洗面所に行きます。 小春(N):いかん、いかんぞ・・・。 小春(N):  小春(N):アタシ完全に、目が据(す)わってる・・・クマもある。 小春(N):  小春(N):いや、それはいい、それはいいんだ。 小春:あのね、日和・・・。 日和:なぁに?お姉ちゃんっ! 小春(N):大事な妹の、弾んだ声。 小春(N):  小春(N):うん、カワイイ。 小春(N):  小春(N):いや、そうじゃなくて。 小春:あのさ、髪くらいアタシ自分で何とかするって・・・。 日和:だーめーでーすぅ!お姉ちゃんポニテしかしないんですから・・・んっ、と・・・。 小春(N):半自動的に結い上げられる、アタシの髪。 日和:これでよし、っと! 小春:え・・・。 小春(N):なんだこれは。 日和:はい、これ後ろ側! 小春(N):日和がアタシの後頭部から鏡を映して、アタシからも自分の後頭部が見えた。 小春:何だこりゃ・・・。 日和:え・・・シニヨン・・・。 小春:しによん・・・? 日和:そう、シニヨンっ!今日はこの髪型でお出かけします! 小春:あっはい・・・。 小春(N):あれ?なんか立場がおかしなことになってないか・・・? 日和(N):お姉ちゃんの髪をセットして、朝ごはんを食べて、いよいよ出発です! 日和(N):  日和(N):お姉ちゃんの服装は、あのワンピースと、カーディガンです!やった! 小春:で?今日はどこ行くの? 日和:今日はですね・・・ここです! 日和(N):「初めてのデート」の行先は、電車で30分ほどのところにある、 日和(N):  日和(N):「四つ星水族館」です! 小春:あー、あそこか・・・。 日和:ペンギンのお散歩が見れるんですよ!とっても楽しみ! 小春:日和、ペンギン好きだもんなぁ・・・ 日和:自分でも不思議ですけど・・・でも、ちょこちょこ歩いてるのがとってもかわいいです! 小春:あー、まぁペンギン以外にも見てやれよ・・・せっかくいるんだし・・・。 日和:もちろんです!イルカショーはありませんけど、ラッコさんとか、 日和:  日和:サメさん、チンアナゴさん、メンダコさん、ダイオウグソクムシさんも!とっても楽しみです! 小春:ダイオウグソク・・・何?まぁいいや、行こうか、日和。 日和:はいっ! 日和(N):水族館デート、・・・ワクワクが止まりません! 日和(N):  日和(N):昔のわたし、ちゃんと思い出したいから・・・。 日和(N):  日和(N):今なら、きっと、思い出しても、怖くない。 日和(N):  日和(N):きっと、ちゃんと「お姉ちゃんの」妹になれる。 日和(N):  日和(N):そんな予感が、しました。 0:-つづく-

日和(N):お姉ちゃんに、昔のことを全部聞いた、次の週末。朝。 日和:お姉ちゃん!お・ね・え・ちゃん!! 小春:んぐ・・・あと48時間・・・ 日和:だめですー!お休みが終わっちゃいます! 日和(N):48時間なんて、だめ!ゼッタイ!布団を引っ張りながら、お姉ちゃんを起こします! 日和:今日は!お姉ちゃん、デート、で、しょ・・・! 小春:あたし・・・、かれし・・・ズッと・・・イナイ・・・ 日和:え?お姉ちゃん? 日和(N):今すごい報告を聞いたような・・・? 小春:だーかーらー、デートの相手なんて・・・ん? 日和(N):えっと・・・。 小春:ん・・・?ひより・・・?あー・・・。 日和(N):ぼんやりしていたお姉ちゃんの目の焦点が、すこーしずつ、合っていきます。 小春:そか、今日はアンタとデートだったね、日和・・・。 日和(N):身体を起こすと、アヒル座りで、両目をこするお姉ちゃん。かわいい・・・ 日和:そ、そう!デート!!ですよ!!!わたしと! 日和(N):お姉ちゃんの動作が可愛すぎてキュンキュンしてる、って言ったら、 日和(N):  日和(N):また何かされそう・・・今は黙っておきます。 小春:うんうん、ちょっと待ってて・・・とりあえずごはんだなー・・・。 日和:違います!顔を洗ってきてください!髪もちゃんとするんですっ! 小春:わかった、わかったから・・・ 日和(N):お姉ちゃんの背中を押しながら、洗面所に行きます。 小春(N):いかん、いかんぞ・・・。 小春(N):  小春(N):アタシ完全に、目が据(す)わってる・・・クマもある。 小春(N):  小春(N):いや、それはいい、それはいいんだ。 小春:あのね、日和・・・。 日和:なぁに?お姉ちゃんっ! 小春(N):大事な妹の、弾んだ声。 小春(N):  小春(N):うん、カワイイ。 小春(N):  小春(N):いや、そうじゃなくて。 小春:あのさ、髪くらいアタシ自分で何とかするって・・・。 日和:だーめーでーすぅ!お姉ちゃんポニテしかしないんですから・・・んっ、と・・・。 小春(N):半自動的に結い上げられる、アタシの髪。 日和:これでよし、っと! 小春:え・・・。 小春(N):なんだこれは。 日和:はい、これ後ろ側! 小春(N):日和がアタシの後頭部から鏡を映して、アタシからも自分の後頭部が見えた。 小春:何だこりゃ・・・。 日和:え・・・シニヨン・・・。 小春:しによん・・・? 日和:そう、シニヨンっ!今日はこの髪型でお出かけします! 小春:あっはい・・・。 小春(N):あれ?なんか立場がおかしなことになってないか・・・? 日和(N):お姉ちゃんの髪をセットして、朝ごはんを食べて、いよいよ出発です! 日和(N):  日和(N):お姉ちゃんの服装は、あのワンピースと、カーディガンです!やった! 小春:で?今日はどこ行くの? 日和:今日はですね・・・ここです! 日和(N):「初めてのデート」の行先は、電車で30分ほどのところにある、 日和(N):  日和(N):「四つ星水族館」です! 小春:あー、あそこか・・・。 日和:ペンギンのお散歩が見れるんですよ!とっても楽しみ! 小春:日和、ペンギン好きだもんなぁ・・・ 日和:自分でも不思議ですけど・・・でも、ちょこちょこ歩いてるのがとってもかわいいです! 小春:あー、まぁペンギン以外にも見てやれよ・・・せっかくいるんだし・・・。 日和:もちろんです!イルカショーはありませんけど、ラッコさんとか、 日和:  日和:サメさん、チンアナゴさん、メンダコさん、ダイオウグソクムシさんも!とっても楽しみです! 小春:ダイオウグソク・・・何?まぁいいや、行こうか、日和。 日和:はいっ! 日和(N):水族館デート、・・・ワクワクが止まりません! 日和(N):  日和(N):昔のわたし、ちゃんと思い出したいから・・・。 日和(N):  日和(N):今なら、きっと、思い出しても、怖くない。 日和(N):  日和(N):きっと、ちゃんと「お姉ちゃんの」妹になれる。 日和(N):  日和(N):そんな予感が、しました。 0:-つづく-