台本概要

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タイトル 私の天使。第八話「初めての、デート(2)。」
作者名 なぎ@泣き虫保護者  (@fuyu_number10)
ジャンル ファンタジー
演者人数 2人用台本(女2)
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 不慮の交通事故で妹の日和(ひより)を喪った姉、小春は、艱難辛苦の末、彼女のクローンを造りだすことに成功した。
しかし、目覚めた妹の記憶は・・・。
姉妹の心の移ろいを描いてみました。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
小春 14 日和の姉。年齢不詳。喪った日和をクローン技術でよみがえらせた人。
日和 16 小春の妹。14歳。交通事故で命を落としてしまうが・・・。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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小春(N):水族館を一通り見て回り、併設のテラスカフェでの遅めの昼食。 小春(N):  小春(N):泳ぐクラゲたちを横目にしながらも、パンケーキを食べる日和の様子をうかがう。 小春(N):  小春(N):・・・どうも、日和の様子がおかしい。 小春(N):  小春(N):ペンギンのお散歩行列を見たあたりから、だな・・・疲れているだけならいいが。 小春:日和、疲れた?大丈夫? 日和:はい、だいじょうぶ、です。えへへ、はしゃぎすぎちゃいました。 小春:だったらいいけど、今日は早めに帰ろう、な? 日和:はい。はぁ~ぁ・・・ペンギンさん可愛かったぁ・・・。 日和:  日和:あ、お姉ちゃん知ってましたか?ペンギンさんって、意外と足長いんですよ! 小春(N):知ってるよ、と苦笑いで返すアタシ。 小春(N):  小春(N):とはいえ、このテンションなら家までもつかな。 小春:よかったな、ずっと見たがってたもんね。 日和:あの、お姉ちゃん・・・? 小春(N):あの時と同じように、何かを言いかけてはやめる。だけど、今回は一度きり。 日和:わたし、・・・ペンギンさんのお散歩のとき・・・急に思い出したことがあるんです。 小春:うん・・・。 日和:この間、夜にお話ししてくれたことが、急に頭の中に浮かんできたんです。 小春(N):アタシの頭の中のスイッチが、切り替わる。 日和:お散歩行列の中に、一羽だけ、イワトビペンギンさんが居たじゃないですか。 日和:  日和:あの子を見たときに、えっと、・・・「走馬灯(そうまとう)」?みたいな感じで。 小春:うん・・・。 小春(N):つい、日和の顔を舐めるように見てしまう。異変は、・・・なさそうだ。 日和:そしたら、なんだか急に、・・・んと・・・えっと~・・・ 小春(N):言葉が浮かばないんだろう。難しい顔で考え込む日和。 小春:いろんなことが頭に浮かんだ、そんな感じ? 日和:そう!そうなんです!でも、お姉ちゃんはお姉ちゃんだし、 日和:  日和:わたしは、わたし。・・・なんですよね。何も、変わらない・・・。 日和:  日和:事故のことが頭に浮かぶと、苦しいんですけど、でも・・・。 日和:  日和:わたしは、今、ここにいるんだ、って。 小春:・・・そっか。 小春(N):たとえ、日和が、アタシの造ったクローンだとしても・・・。 小春(N):  小春(N):アタシたちは、きっと、変わらないんだろうな。 小春:日和、これからさ。 日和:はい? 小春:どんなことがしたい? 日和:そう、ですね・・・。 小春(N):穏やかな、沈黙。 小春(N):  小春(N):この子の将来の夢、聞いたことなかったよなぁ・・・。 日和:ん、やっぱり・・・学校、行きたいです。 小春:学校? 日和:はい、学校に行って、いっぱいお勉強して、 日和:  日和:お姉ちゃんのお仕事のお手伝い、したいです。 小春:アタシの手伝い? 日和:お姉ちゃん、わたしがいないときっとまただらしなくなっちゃいます! 小春(N):え・・・そういうことが聞きたかったんじゃないんだけど・・・。 小春(N):  小春(N):ま、いいか。 小春:あははははは!・・・そっか。まずは学校、だなぁ。 日和:はい!せっかくお姉ちゃんが用意してくれた、2回目の人生だから! 小春:・・・日和、(少しだけ涙ぐむ)・・・ん、そだな。 小春:  小春:そろそろ、帰ろうか。夕飯の支度もしなくちゃいけない。 日和:はいっ!今夜はオムライスとかどうですか? 小春:いいねぇ。一緒につくるか。 日和:はい! 0:-おしまい-

小春(N):水族館を一通り見て回り、併設のテラスカフェでの遅めの昼食。 小春(N):  小春(N):泳ぐクラゲたちを横目にしながらも、パンケーキを食べる日和の様子をうかがう。 小春(N):  小春(N):・・・どうも、日和の様子がおかしい。 小春(N):  小春(N):ペンギンのお散歩行列を見たあたりから、だな・・・疲れているだけならいいが。 小春:日和、疲れた?大丈夫? 日和:はい、だいじょうぶ、です。えへへ、はしゃぎすぎちゃいました。 小春:だったらいいけど、今日は早めに帰ろう、な? 日和:はい。はぁ~ぁ・・・ペンギンさん可愛かったぁ・・・。 日和:  日和:あ、お姉ちゃん知ってましたか?ペンギンさんって、意外と足長いんですよ! 小春(N):知ってるよ、と苦笑いで返すアタシ。 小春(N):  小春(N):とはいえ、このテンションなら家までもつかな。 小春:よかったな、ずっと見たがってたもんね。 日和:あの、お姉ちゃん・・・? 小春(N):あの時と同じように、何かを言いかけてはやめる。だけど、今回は一度きり。 日和:わたし、・・・ペンギンさんのお散歩のとき・・・急に思い出したことがあるんです。 小春:うん・・・。 日和:この間、夜にお話ししてくれたことが、急に頭の中に浮かんできたんです。 小春(N):アタシの頭の中のスイッチが、切り替わる。 日和:お散歩行列の中に、一羽だけ、イワトビペンギンさんが居たじゃないですか。 日和:  日和:あの子を見たときに、えっと、・・・「走馬灯(そうまとう)」?みたいな感じで。 小春:うん・・・。 小春(N):つい、日和の顔を舐めるように見てしまう。異変は、・・・なさそうだ。 日和:そしたら、なんだか急に、・・・んと・・・えっと~・・・ 小春(N):言葉が浮かばないんだろう。難しい顔で考え込む日和。 小春:いろんなことが頭に浮かんだ、そんな感じ? 日和:そう!そうなんです!でも、お姉ちゃんはお姉ちゃんだし、 日和:  日和:わたしは、わたし。・・・なんですよね。何も、変わらない・・・。 日和:  日和:事故のことが頭に浮かぶと、苦しいんですけど、でも・・・。 日和:  日和:わたしは、今、ここにいるんだ、って。 小春:・・・そっか。 小春(N):たとえ、日和が、アタシの造ったクローンだとしても・・・。 小春(N):  小春(N):アタシたちは、きっと、変わらないんだろうな。 小春:日和、これからさ。 日和:はい? 小春:どんなことがしたい? 日和:そう、ですね・・・。 小春(N):穏やかな、沈黙。 小春(N):  小春(N):この子の将来の夢、聞いたことなかったよなぁ・・・。 日和:ん、やっぱり・・・学校、行きたいです。 小春:学校? 日和:はい、学校に行って、いっぱいお勉強して、 日和:  日和:お姉ちゃんのお仕事のお手伝い、したいです。 小春:アタシの手伝い? 日和:お姉ちゃん、わたしがいないときっとまただらしなくなっちゃいます! 小春(N):え・・・そういうことが聞きたかったんじゃないんだけど・・・。 小春(N):  小春(N):ま、いいか。 小春:あははははは!・・・そっか。まずは学校、だなぁ。 日和:はい!せっかくお姉ちゃんが用意してくれた、2回目の人生だから! 小春:・・・日和、(少しだけ涙ぐむ)・・・ん、そだな。 小春:  小春:そろそろ、帰ろうか。夕飯の支度もしなくちゃいけない。 日和:はいっ!今夜はオムライスとかどうですか? 小春:いいねぇ。一緒につくるか。 日和:はい! 0:-おしまい-