台本概要
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タイトル | 私の天使。第八話「初めての、デート(2)。」 |
---|---|
作者名 | なぎ@泣き虫保護者 (@fuyu_number10) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 2人用台本(女2) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
不慮の交通事故で妹の日和(ひより)を喪った姉、小春は、艱難辛苦の末、彼女のクローンを造りだすことに成功した。 しかし、目覚めた妹の記憶は・・・。 姉妹の心の移ろいを描いてみました。 ※台本をご利用になる際は、Twitterにてぜひお報せくださいませ。 お伺いできる限りお邪魔させていただければと存じます。 特に商用利用の場合において、著作権は放棄していません。無断での転載はお断りします。 54 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
小春 | 女 | 14 | 日和の姉。年齢不詳。喪った日和をクローン技術でよみがえらせた人。 |
日和 | 女 | 16 | 小春の妹。14歳。交通事故で命を落としてしまうが・・・。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
小春(N):水族館を一通り見て回り、併設のテラスカフェでの遅めの昼食。
小春(N):
小春(N):泳ぐクラゲたちを横目にしながらも、パンケーキを食べる日和の様子をうかがう。
小春(N):
小春(N):・・・どうも、日和の様子がおかしい。
小春(N):
小春(N):ペンギンのお散歩行列を見たあたりから、だな・・・疲れているだけならいいが。
小春:日和、疲れた?大丈夫?
日和:はい、だいじょうぶ、です。えへへ、はしゃぎすぎちゃいました。
小春:だったらいいけど、今日は早めに帰ろう、な?
日和:はい。はぁ~ぁ・・・ペンギンさん可愛かったぁ・・・。
日和:
日和:あ、お姉ちゃん知ってましたか?ペンギンさんって、意外と足長いんですよ!
小春(N):知ってるよ、と苦笑いで返すアタシ。
小春(N):
小春(N):とはいえ、このテンションなら家までもつかな。
小春:よかったな、ずっと見たがってたもんね。
日和:あの、お姉ちゃん・・・?
小春(N):あの時と同じように、何かを言いかけてはやめる。だけど、今回は一度きり。
日和:わたし、・・・ペンギンさんのお散歩のとき・・・急に思い出したことがあるんです。
小春:うん・・・。
日和:この間、夜にお話ししてくれたことが、急に頭の中に浮かんできたんです。
小春(N):アタシの頭の中のスイッチが、切り替わる。
日和:お散歩行列の中に、一羽だけ、イワトビペンギンさんが居たじゃないですか。
日和:
日和:あの子を見たときに、えっと、・・・「走馬灯(そうまとう)」?みたいな感じで。
小春:うん・・・。
小春(N):つい、日和の顔を舐めるように見てしまう。異変は、・・・なさそうだ。
日和:そしたら、なんだか急に、・・・んと・・・えっと~・・・
小春(N):言葉が浮かばないんだろう。難しい顔で考え込む日和。
小春:いろんなことが頭に浮かんだ、そんな感じ?
日和:そう!そうなんです!でも、お姉ちゃんはお姉ちゃんだし、
日和:
日和:わたしは、わたし。・・・なんですよね。何も、変わらない・・・。
日和:
日和:事故のことが頭に浮かぶと、苦しいんですけど、でも・・・。
日和:
日和:わたしは、今、ここにいるんだ、って。
小春:・・・そっか。
小春(N):たとえ、日和が、アタシの造ったクローンだとしても・・・。
小春(N):
小春(N):アタシたちは、きっと、変わらないんだろうな。
小春:日和、これからさ。
日和:はい?
小春:どんなことがしたい?
日和:そう、ですね・・・。
小春(N):穏やかな、沈黙。
小春(N):
小春(N):この子の将来の夢、聞いたことなかったよなぁ・・・。
日和:ん、やっぱり・・・学校、行きたいです。
小春:学校?
日和:はい、学校に行って、いっぱいお勉強して、
日和:
日和:お姉ちゃんのお仕事のお手伝い、したいです。
小春:アタシの手伝い?
日和:お姉ちゃん、わたしがいないときっとまただらしなくなっちゃいます!
小春(N):え・・・そういうことが聞きたかったんじゃないんだけど・・・。
小春(N):
小春(N):ま、いいか。
小春:あははははは!・・・そっか。まずは学校、だなぁ。
日和:はい!せっかくお姉ちゃんが用意してくれた、2回目の人生だから!
小春:・・・日和、(少しだけ涙ぐむ)・・・ん、そだな。
小春:
小春:そろそろ、帰ろうか。夕飯の支度もしなくちゃいけない。
日和:はいっ!今夜はオムライスとかどうですか?
小春:いいねぇ。一緒につくるか。
日和:はい!
0:-おしまい-
小春(N):水族館を一通り見て回り、併設のテラスカフェでの遅めの昼食。
小春(N):
小春(N):泳ぐクラゲたちを横目にしながらも、パンケーキを食べる日和の様子をうかがう。
小春(N):
小春(N):・・・どうも、日和の様子がおかしい。
小春(N):
小春(N):ペンギンのお散歩行列を見たあたりから、だな・・・疲れているだけならいいが。
小春:日和、疲れた?大丈夫?
日和:はい、だいじょうぶ、です。えへへ、はしゃぎすぎちゃいました。
小春:だったらいいけど、今日は早めに帰ろう、な?
日和:はい。はぁ~ぁ・・・ペンギンさん可愛かったぁ・・・。
日和:
日和:あ、お姉ちゃん知ってましたか?ペンギンさんって、意外と足長いんですよ!
小春(N):知ってるよ、と苦笑いで返すアタシ。
小春(N):
小春(N):とはいえ、このテンションなら家までもつかな。
小春:よかったな、ずっと見たがってたもんね。
日和:あの、お姉ちゃん・・・?
小春(N):あの時と同じように、何かを言いかけてはやめる。だけど、今回は一度きり。
日和:わたし、・・・ペンギンさんのお散歩のとき・・・急に思い出したことがあるんです。
小春:うん・・・。
日和:この間、夜にお話ししてくれたことが、急に頭の中に浮かんできたんです。
小春(N):アタシの頭の中のスイッチが、切り替わる。
日和:お散歩行列の中に、一羽だけ、イワトビペンギンさんが居たじゃないですか。
日和:
日和:あの子を見たときに、えっと、・・・「走馬灯(そうまとう)」?みたいな感じで。
小春:うん・・・。
小春(N):つい、日和の顔を舐めるように見てしまう。異変は、・・・なさそうだ。
日和:そしたら、なんだか急に、・・・んと・・・えっと~・・・
小春(N):言葉が浮かばないんだろう。難しい顔で考え込む日和。
小春:いろんなことが頭に浮かんだ、そんな感じ?
日和:そう!そうなんです!でも、お姉ちゃんはお姉ちゃんだし、
日和:
日和:わたしは、わたし。・・・なんですよね。何も、変わらない・・・。
日和:
日和:事故のことが頭に浮かぶと、苦しいんですけど、でも・・・。
日和:
日和:わたしは、今、ここにいるんだ、って。
小春:・・・そっか。
小春(N):たとえ、日和が、アタシの造ったクローンだとしても・・・。
小春(N):
小春(N):アタシたちは、きっと、変わらないんだろうな。
小春:日和、これからさ。
日和:はい?
小春:どんなことがしたい?
日和:そう、ですね・・・。
小春(N):穏やかな、沈黙。
小春(N):
小春(N):この子の将来の夢、聞いたことなかったよなぁ・・・。
日和:ん、やっぱり・・・学校、行きたいです。
小春:学校?
日和:はい、学校に行って、いっぱいお勉強して、
日和:
日和:お姉ちゃんのお仕事のお手伝い、したいです。
小春:アタシの手伝い?
日和:お姉ちゃん、わたしがいないときっとまただらしなくなっちゃいます!
小春(N):え・・・そういうことが聞きたかったんじゃないんだけど・・・。
小春(N):
小春(N):ま、いいか。
小春:あははははは!・・・そっか。まずは学校、だなぁ。
日和:はい!せっかくお姉ちゃんが用意してくれた、2回目の人生だから!
小春:・・・日和、(少しだけ涙ぐむ)・・・ん、そだな。
小春:
小春:そろそろ、帰ろうか。夕飯の支度もしなくちゃいけない。
日和:はいっ!今夜はオムライスとかどうですか?
小春:いいねぇ。一緒につくるか。
日和:はい!
0:-おしまい-