台本概要

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タイトル 風鈴に透ける君が
作者名 華乃
ジャンル ラブストーリー
演者人数 2人用台本(女2)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 サクッとできる百合ものです。
全年齢ものです。

二学期末。
同級生の涼香(すずか)と悠乃(はるの)は、廊下でとあるポスターを見つける。
そこには浴衣コンテストの文字が。
参加したいという悠乃の熱意に負けて参加を決めた2人……。というお話です。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
涼香 19 涼香(すずか):悠乃と付き合ってる。 学生。(M)▶︎モノローグ
悠乃 16 悠乃(はるの):涼香と付き合ってる。 学生。(M)▶︎モノローグ
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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涼香:(M)夏休み前のあるお昼休み。私と悠乃は、廊下に掲示してある1枚のポスターに目を奪われていた。 悠乃:ねぇ、夏祭りの日に浴衣コンテストだって!すっごく面白そうだよ!しかも賞品が豪華! 涼香:悠乃だったらグランプリ狙えるかもね?私、応援するよ。 悠乃:え?何言ってるの?涼香も出るんだよ?涼香ならグランプリ間違いなし!賞品は私達のもの!うふふ。 涼香:えぇー……。 涼香:(M)悠乃が興味を示したのは浴衣コンテスト。賞品が豪華で、そこにひかれたらしい。グランプリは有名テーマパークのチケット、準グランプリはそこのディナーチケット。その他にも、バーベキューセットや浴衣お仕立ての権利など盛りだくさんだ。 悠乃:ね、出ようよ!それで、一緒に遊園地デートの後、ディナーしよ? 涼香:え、グランプリと準グランプリ取る気でいるの……?いやいや、悠乃は取れても私は……。 悠乃:大丈夫だよ!涼香なら!私が保証する!もし万が一ダメでも、私涼香の浴衣姿みたい! 涼香:悠乃……。 悠乃:お願い!このとおり!涼香さまぁ〜!一緒に出てください〜! 涼香:わ、わかったわかった!わかったから! 悠乃:ほんと!?やったぁー!じゃあ応募するね! 涼香:(M)悠乃は嬉しそうに笑うと、ここが廊下だということも忘れてくるくると回り出す。 涼香:は、悠乃!ちょっとここ廊下! 悠乃:あっ、ご、ごめん……つい嬉しくて、へへっ!……あ、チャイム鳴っちゃった!じゃあ、後でね。涼香! 涼香:うん、また後でね。 0:~夏祭り当日~ 悠乃:涼香!おまた、せ……うわぁ、すっごく綺麗……!どうしよう、綺麗すぎて近寄り難い……。 涼香:そう、かな……?悠乃も綺麗よ。いつもの可愛らしさと綺麗さが相まって本当に、素敵……。 悠乃:へへへ……そんなに言われると、照れちゃうよ……。ねぇ、コンテストの集合時間までまだあるし、ちょっとお祭り見て回らない? 涼香:そうね、少し回ろうか。 悠乃:やった!じゃあ、はい!お手をどうぞ、プリンセス? 涼香:ちょっと、恥ずかしいじゃん! 悠乃:(M)そう言うと涼香は顔を赤らめてそっぽを向いた。普段大人っぽくてクールな涼香が照れているのは珍しくて、記憶に焼き付けようと私は食い入るように見つめていた。 涼香:悠乃、見て。風鈴が沢山あるよ。綺麗だね……。 悠乃:ほんとだぁ!すっごくきれい……。ねぇ、この金魚の風鈴可愛いよ!今日の涼香みたい! 涼香:そう……?ありがとう。じゃあ……悠乃はこれね。水風船。 悠乃:(M)私と涼香で選びあった風鈴を見つめる。硝子に透けた涼香は、どこかへ消えてしまいそうな程儚く、私は咄嗟に涼香の手を掴んだ。 涼香:悠乃……? 悠乃:……あ、ごめん……なんでもない。涼香、これ、かわいいね! 涼香:(M)悠乃は誤魔化すように私の手を離すと、先程買った風鈴を目の前に翳(かざ)した。風鈴に透けた悠乃の華奢な肩が、今にも壊れてしまいそうに思えて思わず悠乃を抱き締めた。 悠乃:涼、香……? 涼香:ごめん、でも、もう少しこのままで……。 悠乃:(M)震える声を抑える涼香を抱き締め返すと、空に大輪の華が咲いた。 0:間 涼香:(M)その後のコンテストで私達は見事グランプリ・準グランプリを受賞し、夏休みにテーマパークデートをすることになった。その時のお話は、またいずれ……。 0:終わり

涼香:(M)夏休み前のあるお昼休み。私と悠乃は、廊下に掲示してある1枚のポスターに目を奪われていた。 悠乃:ねぇ、夏祭りの日に浴衣コンテストだって!すっごく面白そうだよ!しかも賞品が豪華! 涼香:悠乃だったらグランプリ狙えるかもね?私、応援するよ。 悠乃:え?何言ってるの?涼香も出るんだよ?涼香ならグランプリ間違いなし!賞品は私達のもの!うふふ。 涼香:えぇー……。 涼香:(M)悠乃が興味を示したのは浴衣コンテスト。賞品が豪華で、そこにひかれたらしい。グランプリは有名テーマパークのチケット、準グランプリはそこのディナーチケット。その他にも、バーベキューセットや浴衣お仕立ての権利など盛りだくさんだ。 悠乃:ね、出ようよ!それで、一緒に遊園地デートの後、ディナーしよ? 涼香:え、グランプリと準グランプリ取る気でいるの……?いやいや、悠乃は取れても私は……。 悠乃:大丈夫だよ!涼香なら!私が保証する!もし万が一ダメでも、私涼香の浴衣姿みたい! 涼香:悠乃……。 悠乃:お願い!このとおり!涼香さまぁ〜!一緒に出てください〜! 涼香:わ、わかったわかった!わかったから! 悠乃:ほんと!?やったぁー!じゃあ応募するね! 涼香:(M)悠乃は嬉しそうに笑うと、ここが廊下だということも忘れてくるくると回り出す。 涼香:は、悠乃!ちょっとここ廊下! 悠乃:あっ、ご、ごめん……つい嬉しくて、へへっ!……あ、チャイム鳴っちゃった!じゃあ、後でね。涼香! 涼香:うん、また後でね。 0:~夏祭り当日~ 悠乃:涼香!おまた、せ……うわぁ、すっごく綺麗……!どうしよう、綺麗すぎて近寄り難い……。 涼香:そう、かな……?悠乃も綺麗よ。いつもの可愛らしさと綺麗さが相まって本当に、素敵……。 悠乃:へへへ……そんなに言われると、照れちゃうよ……。ねぇ、コンテストの集合時間までまだあるし、ちょっとお祭り見て回らない? 涼香:そうね、少し回ろうか。 悠乃:やった!じゃあ、はい!お手をどうぞ、プリンセス? 涼香:ちょっと、恥ずかしいじゃん! 悠乃:(M)そう言うと涼香は顔を赤らめてそっぽを向いた。普段大人っぽくてクールな涼香が照れているのは珍しくて、記憶に焼き付けようと私は食い入るように見つめていた。 涼香:悠乃、見て。風鈴が沢山あるよ。綺麗だね……。 悠乃:ほんとだぁ!すっごくきれい……。ねぇ、この金魚の風鈴可愛いよ!今日の涼香みたい! 涼香:そう……?ありがとう。じゃあ……悠乃はこれね。水風船。 悠乃:(M)私と涼香で選びあった風鈴を見つめる。硝子に透けた涼香は、どこかへ消えてしまいそうな程儚く、私は咄嗟に涼香の手を掴んだ。 涼香:悠乃……? 悠乃:……あ、ごめん……なんでもない。涼香、これ、かわいいね! 涼香:(M)悠乃は誤魔化すように私の手を離すと、先程買った風鈴を目の前に翳(かざ)した。風鈴に透けた悠乃の華奢な肩が、今にも壊れてしまいそうに思えて思わず悠乃を抱き締めた。 悠乃:涼、香……? 涼香:ごめん、でも、もう少しこのままで……。 悠乃:(M)震える声を抑える涼香を抱き締め返すと、空に大輪の華が咲いた。 0:間 涼香:(M)その後のコンテストで私達は見事グランプリ・準グランプリを受賞し、夏休みにテーマパークデートをすることになった。その時のお話は、またいずれ……。 0:終わり