台本概要

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タイトル 魔法のランプ取扱注意
作者名 橘りょう  (@tachibana390)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 20 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 露天商からワンコインで押し付けられたランプは、魔法のランプなのだという…
持ち帰り磨くと本当に中からランプの精を名乗る女の子が出てきたお話。

読み手の性別は不問。
登場人物の性別変更不可。

作品名、作者名、台本へのリンクの表記をお願いいたします。
余裕があれば後でも構わないのでTwitterなどで教えて下さると嬉しいです、
アーカイブが残っていたら喜んで聴きに行かせていただきます。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
青年 60 ワンコインでランプを買った。彼女はいない
エミュ 55 ランプから出てきた女の子。胸はない
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
:ドアが開く音 : 青年:ただいまーっと。あー…疲れた。 青年:しっかし…やっぱ買わなきゃ良かったなぁ。ただのアンティーク品だよなぁ。試しに擦ったけどなーんにも出てこなかったし。安かったけど…男の一人暮らしの部屋にこんなものあってもなぁ。 青年:まーいっか。せっかく買ったんだし、めちゃくちゃ磨きまくってやるかぁ。なんかなかったかな…タオル…?いやメガネ拭きでいっか。 : :キュッキュと磨く音 :ランプから突然煙が出始める : エミュ :んんんーー!んっ、はぁーー!! 青年:はっ?!はぁあっ?! エミュ:やっと出れたー!も~!こーんな狭いところでじっとしてたから身体ガチガチー!! 青年:はっ?!えっ、なにこれ?!どんなトリック?!ドッキリ?! エミュ:あら、可愛いご主人様ね。 青年:なんなんだお前?!どっから来た?! エミュ:えぇー?!人を呼び出しておいてなんて言い草よぅ 青年:呼んでない。断じて呼んでない エミュ:呼んだわよ、ランプ擦ったでしょ! 青年:擦った?!汚かったから磨いたんだよ! エミュ:ひっどーい、汚いなんて! 青年:古ぼけてて汚かったんだよ!って言うか、お前はマジでなんなんだ! エミュ:私?私はランプの精。名前はエミュ。 青年:…エミュー?鳥? エミュ:私のどこを見たら鳥なのよっ。こんなにセクシーな鳥がいる訳ないでしょ! 青年:…誰がセクシー…? エミュ:目の前に居る私に決まってるじゃない。踊り子位見たことあるでしょ。 青年:ねぇよ。っていうか、踊り子ってなんだよ…意味わかんねぇ… エミュ:なぁに?ランプの精の話、聞いたことない? 青年:いや、ちょっと待ってマジで…頭の中、整理させて? エミュ:だからぁ、ランプの精を呼び出して願いを叶えてもらう… 青年:だから!ちょっと待てって… : :電話をかける : 青年:あ、もしもし?あのさ、なんか俺悪い夢見てるみたいなんだけど。いや、笑い事じゃなくてさ。 青年:今日さ、ほら、あの露天よく並んでる通りあるじゃん?そこでおっさんに声掛けれて、魔法のランプってやつ買わされたわけよ。そう。いや、だから今俺は悪い夢見てるんだよ。…値段?安かったよ。ワンコインで買ってくれって エミュ:安かったの?! 青年:うるさい、ちょっと黙っててくれ。…ああ、ごめん。なんでもないんだ。でさ、すげー汚かったから磨いたらさ…そう、なんか出てきたんだよ。ツルペタなくせに自称セクシーとか言ってる… エミュ:ツルペタ?!ツルペタ?!私の事?! 青年:だからうるさいって。…からかってねーよ!マジで…酔ってもないんだってば!あっ、いや、そうじゃなくて…あーぁ、切られちまった…お前のせいだからな。 エミュ:なんで私のせいなの? 青年:人が電話してる時に後ろからぎゃあぎゃあ騒ぐからだろ。寝惚けてるからちゃんと目覚ましてから電話して来いって怒られちまっただろうが。 エミュ:騒いでないわよ!私の姿は君にしか見えないんだから。もちろん声もね。呼び出した本人にしか見えないのよ。 青年:それ、ますます妄想とか幻覚とか言われるやつじゃん…。 エミュ:もう!いつまでもグチグチと男らしくないわね! エミュ:いい?私は精霊なの。ランプを磨いてくれたお礼に、3つお願いを叶えてあげる。 青年:…ちょっと磨いただけで3つもお願いかなえるとか、そっち側負担でかくね? エミュ:え?そ、そうかな…でもずっとこうして来たし… 青年:奴隷根性じゃん…ちょっとさ、対応考えた方が良くね? エミュ:えっ、あ、うん…そだね…ちょっと考える…じゃなくて!あのね、こっちにも色々事情があるの! エミュ:…ランプの精って私だけじゃなくて、他にもいるのよ。みんなある一定の条件をクリアしないと自由になれないの…だから!あなたのお願い叶えさせてくれなきゃ、私が困るの!分かった? 青年:…なんか、悪いことしたの? エミュ:悪いことって…言うか、ちょーっとイタズラがすぎたというか… 青年:自業自得じゃん… エミュ:わっ、わかってるわよ!とにかく!どんなお願いでもいいわよ。あなたのお願い、3つ叶えてあげる。 青年:どんなでも? エミュ:まー条件はあるのよ。 エミュ:死人を生き返らせるのは無理。犯罪に加担するのもアウト。叶えるお願いを増やすのも、魔法を使えるようにとか超常現象的なのも無理かな~。スプーン曲げができる程度ならどうにかなるけど。 青年:精霊がなんでスプーン曲げ知ってるんだよ。 エミュ:私たちの知識は常にその時代に合っていくのよ。凄いでしょ。 青年:どうせ張るならもっとあれば良かったのにな… エミュ:哀れみの目を向けるなぁ!もう!私の事はいいの!さあ、好きな願いをどうぞ。 青年:なんかめちゃくちゃゴリ押しするじゃん…。って言うか、急にお願いって言ってもなぁ。 エミュ:オシャレな服がたくさん欲しいとかでもいいわよ。 青年:うーん…服もなぁ。そのセンスはちょっと…。 エミュ:時代に合わせるわよ!一々一言多くない? エミュ:何?日々の生活に満足してるからなんのお願いもないの?お願いがないから消えてってのもアリよ? 青年:折角叶うかもしれないタイミングなら生かすだろ。 エミュ:なんなのよぅ… 青年:そもそもどんな事なら出来るんだ?なんか例えみたいなの見せてよ。 エミュ:良いわよ?。じゃあ…この部屋たーくさんのお花でいっぱいに! 青年:うわ!…まじか…ベッドの上まで花だらけ… エミュ:どう?すごいでしょ! 青年:無い胸張られても…。 エミュ:ないとか言うなぁ! 青年:3つ…3つか… エミュ:2つよ。 青年:は?だってさっき3つって… エミュ:例えを見せろって言ったじゃない。 青年:えっ?!あれカウントされてんの?! エミュ:とーうぜん。…あ、お花片付けてあげようか? 青年:要らん!自分で片す!!なんだよ、詐欺じゃねーか。 エミュ:詐欺とは失礼な!見せろって言われたから見せたのよ。ちゃんとお願い叶えてるじゃん。 青年:うわーうわー…どうすっかな…願い願い… 青年:…よし、決めたぞ!俺は…彼女が欲しい!だから俺の恋人を頼む! エミュ:…それは、自力で何とかした方がいいと思う…。 青年:えぇえー…なんでもお願い叶えてくれるって言ったじゃん。 エミュ:うわぁ…ガチで引くわァ… 青年:なんでぇ?! エミュ:そもそも私、あなたの好みとか全然分かんないんだけど?全く好みじゃない子を出したらどーするの? 青年:俺の彼女になってくれるならなんでもいい! エミュ:うへぇ…引くわァ… 青年:なんでぇ?! エミュ:人に奴隷根性とか言ってたクセに、あんたは人に用意された人を恋人にするの? 青年:うぐっ…! エミュ:恋人なら守る相手になるんでしょ!その位自力で何とかしなさい! 青年:は、はい…ごめんなさい… エミュ:はい次!他に無いの? 青年:じゃ、じゃあさ…エミュが恋人になってよ。 エミュ:………は? 青年:いや、今めっちゃ低い声出たじゃん…それ地声だろ。 エミュ:そっ、そんな事ないわよ!この可愛い声、無理して出してるとでも?! 青年:声震えてんぞ。 エミュ:そそそそんなことないもん! 青年:地声がおっさんでもなんでもいい…!なぁ、君が俺の恋人になってよ! エミュ:…私にも選ぶ権利というか… 青年:やめて!悲しい! エミュ:うーん…ん、考えても良いわよ。 青年:まじで?! エミュ:うん。…私は君よりずっと長生きだから、君が先に死んじゃうけど良いの? 青年:良い、構わん!見た目は若いし、この際ならツルペタでも許す。 エミュ:ちょいちょい煽ってくるわね…ムカつく。 エミュ:(神妙に)私ね、このランプに縛られてるの。だから私をランプから自由にしてもらわないと、またランプに戻って他の人の願いを叶えなきゃいけなくなっちゃう… 青年:じゃあ…よし!2つ目の願いで、君をランプから自由に。 エミュ:オッケー。 エミュ:ふふふっ、ありがと。お馬鹿さん♪ 青年:え、今なにか… : :周囲が光り、エミュの首から飾りが消える : エミュ:んー重たかった?。 青年:自由に…なった、のか?って言うか、さっき何か聞こえたんだけど… エミュ:契約の首飾りが消えたからね。 青年:無視か エミュ:これで私はもうランプの精じゃない、普通の精霊よ! 青年:どう違うんだ? エミュ:見た目は変わらないわよね。少し魔力が落ちる位かな。 青年:ふーん…まぁ、そこは俺には関係無いからいいや。ふっふっふっ…じゃあ、俺の恋人になってもらうぞ! エミュ:やーよ。 青年:なんでぇ?! エミュ:だって私、もうランプの精じゃないから。あなたのお願い、叶えなくて良いもんねー。 青年:騙したな?! エミュ:騙してなんかないわよ。考えとくって言っただけだし。んふっ。あなたが順番間違えただーけ。じゃあねー。 青年:あっ、待て!こら! エミュ:あ、ひとつ言っとくわね。 エミュ:君、ちゃーんと素敵なんだから、もっと積極的になればいいと思うよ。ばいばーい。 青年:待って、頼む! 青年:…消えた…嘘だろぉ。ランプも、無くなってる…えぇえ…顔は好みだったのに… : :電話の音 : 青年:もしもし…。あー…うん、なんかごめんな。俺ちょっと…寝ぼけてたっぽいわ。疲れてるんかも。 青年:あーそうだな、飲もうぜ。あとさ、花束いらね?…いや、事情があって、今俺の部屋花だらけなんだよ。貰ってくれると助かる。おう、悪いな。じゃ。 :電話を切る 青年:って言うか、俺のワンコイン~… : :終わり

:ドアが開く音 : 青年:ただいまーっと。あー…疲れた。 青年:しっかし…やっぱ買わなきゃ良かったなぁ。ただのアンティーク品だよなぁ。試しに擦ったけどなーんにも出てこなかったし。安かったけど…男の一人暮らしの部屋にこんなものあってもなぁ。 青年:まーいっか。せっかく買ったんだし、めちゃくちゃ磨きまくってやるかぁ。なんかなかったかな…タオル…?いやメガネ拭きでいっか。 : :キュッキュと磨く音 :ランプから突然煙が出始める : エミュ :んんんーー!んっ、はぁーー!! 青年:はっ?!はぁあっ?! エミュ:やっと出れたー!も~!こーんな狭いところでじっとしてたから身体ガチガチー!! 青年:はっ?!えっ、なにこれ?!どんなトリック?!ドッキリ?! エミュ:あら、可愛いご主人様ね。 青年:なんなんだお前?!どっから来た?! エミュ:えぇー?!人を呼び出しておいてなんて言い草よぅ 青年:呼んでない。断じて呼んでない エミュ:呼んだわよ、ランプ擦ったでしょ! 青年:擦った?!汚かったから磨いたんだよ! エミュ:ひっどーい、汚いなんて! 青年:古ぼけてて汚かったんだよ!って言うか、お前はマジでなんなんだ! エミュ:私?私はランプの精。名前はエミュ。 青年:…エミュー?鳥? エミュ:私のどこを見たら鳥なのよっ。こんなにセクシーな鳥がいる訳ないでしょ! 青年:…誰がセクシー…? エミュ:目の前に居る私に決まってるじゃない。踊り子位見たことあるでしょ。 青年:ねぇよ。っていうか、踊り子ってなんだよ…意味わかんねぇ… エミュ:なぁに?ランプの精の話、聞いたことない? 青年:いや、ちょっと待ってマジで…頭の中、整理させて? エミュ:だからぁ、ランプの精を呼び出して願いを叶えてもらう… 青年:だから!ちょっと待てって… : :電話をかける : 青年:あ、もしもし?あのさ、なんか俺悪い夢見てるみたいなんだけど。いや、笑い事じゃなくてさ。 青年:今日さ、ほら、あの露天よく並んでる通りあるじゃん?そこでおっさんに声掛けれて、魔法のランプってやつ買わされたわけよ。そう。いや、だから今俺は悪い夢見てるんだよ。…値段?安かったよ。ワンコインで買ってくれって エミュ:安かったの?! 青年:うるさい、ちょっと黙っててくれ。…ああ、ごめん。なんでもないんだ。でさ、すげー汚かったから磨いたらさ…そう、なんか出てきたんだよ。ツルペタなくせに自称セクシーとか言ってる… エミュ:ツルペタ?!ツルペタ?!私の事?! 青年:だからうるさいって。…からかってねーよ!マジで…酔ってもないんだってば!あっ、いや、そうじゃなくて…あーぁ、切られちまった…お前のせいだからな。 エミュ:なんで私のせいなの? 青年:人が電話してる時に後ろからぎゃあぎゃあ騒ぐからだろ。寝惚けてるからちゃんと目覚ましてから電話して来いって怒られちまっただろうが。 エミュ:騒いでないわよ!私の姿は君にしか見えないんだから。もちろん声もね。呼び出した本人にしか見えないのよ。 青年:それ、ますます妄想とか幻覚とか言われるやつじゃん…。 エミュ:もう!いつまでもグチグチと男らしくないわね! エミュ:いい?私は精霊なの。ランプを磨いてくれたお礼に、3つお願いを叶えてあげる。 青年:…ちょっと磨いただけで3つもお願いかなえるとか、そっち側負担でかくね? エミュ:え?そ、そうかな…でもずっとこうして来たし… 青年:奴隷根性じゃん…ちょっとさ、対応考えた方が良くね? エミュ:えっ、あ、うん…そだね…ちょっと考える…じゃなくて!あのね、こっちにも色々事情があるの! エミュ:…ランプの精って私だけじゃなくて、他にもいるのよ。みんなある一定の条件をクリアしないと自由になれないの…だから!あなたのお願い叶えさせてくれなきゃ、私が困るの!分かった? 青年:…なんか、悪いことしたの? エミュ:悪いことって…言うか、ちょーっとイタズラがすぎたというか… 青年:自業自得じゃん… エミュ:わっ、わかってるわよ!とにかく!どんなお願いでもいいわよ。あなたのお願い、3つ叶えてあげる。 青年:どんなでも? エミュ:まー条件はあるのよ。 エミュ:死人を生き返らせるのは無理。犯罪に加担するのもアウト。叶えるお願いを増やすのも、魔法を使えるようにとか超常現象的なのも無理かな~。スプーン曲げができる程度ならどうにかなるけど。 青年:精霊がなんでスプーン曲げ知ってるんだよ。 エミュ:私たちの知識は常にその時代に合っていくのよ。凄いでしょ。 青年:どうせ張るならもっとあれば良かったのにな… エミュ:哀れみの目を向けるなぁ!もう!私の事はいいの!さあ、好きな願いをどうぞ。 青年:なんかめちゃくちゃゴリ押しするじゃん…。って言うか、急にお願いって言ってもなぁ。 エミュ:オシャレな服がたくさん欲しいとかでもいいわよ。 青年:うーん…服もなぁ。そのセンスはちょっと…。 エミュ:時代に合わせるわよ!一々一言多くない? エミュ:何?日々の生活に満足してるからなんのお願いもないの?お願いがないから消えてってのもアリよ? 青年:折角叶うかもしれないタイミングなら生かすだろ。 エミュ:なんなのよぅ… 青年:そもそもどんな事なら出来るんだ?なんか例えみたいなの見せてよ。 エミュ:良いわよ?。じゃあ…この部屋たーくさんのお花でいっぱいに! 青年:うわ!…まじか…ベッドの上まで花だらけ… エミュ:どう?すごいでしょ! 青年:無い胸張られても…。 エミュ:ないとか言うなぁ! 青年:3つ…3つか… エミュ:2つよ。 青年:は?だってさっき3つって… エミュ:例えを見せろって言ったじゃない。 青年:えっ?!あれカウントされてんの?! エミュ:とーうぜん。…あ、お花片付けてあげようか? 青年:要らん!自分で片す!!なんだよ、詐欺じゃねーか。 エミュ:詐欺とは失礼な!見せろって言われたから見せたのよ。ちゃんとお願い叶えてるじゃん。 青年:うわーうわー…どうすっかな…願い願い… 青年:…よし、決めたぞ!俺は…彼女が欲しい!だから俺の恋人を頼む! エミュ:…それは、自力で何とかした方がいいと思う…。 青年:えぇえー…なんでもお願い叶えてくれるって言ったじゃん。 エミュ:うわぁ…ガチで引くわァ… 青年:なんでぇ?! エミュ:そもそも私、あなたの好みとか全然分かんないんだけど?全く好みじゃない子を出したらどーするの? 青年:俺の彼女になってくれるならなんでもいい! エミュ:うへぇ…引くわァ… 青年:なんでぇ?! エミュ:人に奴隷根性とか言ってたクセに、あんたは人に用意された人を恋人にするの? 青年:うぐっ…! エミュ:恋人なら守る相手になるんでしょ!その位自力で何とかしなさい! 青年:は、はい…ごめんなさい… エミュ:はい次!他に無いの? 青年:じゃ、じゃあさ…エミュが恋人になってよ。 エミュ:………は? 青年:いや、今めっちゃ低い声出たじゃん…それ地声だろ。 エミュ:そっ、そんな事ないわよ!この可愛い声、無理して出してるとでも?! 青年:声震えてんぞ。 エミュ:そそそそんなことないもん! 青年:地声がおっさんでもなんでもいい…!なぁ、君が俺の恋人になってよ! エミュ:…私にも選ぶ権利というか… 青年:やめて!悲しい! エミュ:うーん…ん、考えても良いわよ。 青年:まじで?! エミュ:うん。…私は君よりずっと長生きだから、君が先に死んじゃうけど良いの? 青年:良い、構わん!見た目は若いし、この際ならツルペタでも許す。 エミュ:ちょいちょい煽ってくるわね…ムカつく。 エミュ:(神妙に)私ね、このランプに縛られてるの。だから私をランプから自由にしてもらわないと、またランプに戻って他の人の願いを叶えなきゃいけなくなっちゃう… 青年:じゃあ…よし!2つ目の願いで、君をランプから自由に。 エミュ:オッケー。 エミュ:ふふふっ、ありがと。お馬鹿さん♪ 青年:え、今なにか… : :周囲が光り、エミュの首から飾りが消える : エミュ:んー重たかった?。 青年:自由に…なった、のか?って言うか、さっき何か聞こえたんだけど… エミュ:契約の首飾りが消えたからね。 青年:無視か エミュ:これで私はもうランプの精じゃない、普通の精霊よ! 青年:どう違うんだ? エミュ:見た目は変わらないわよね。少し魔力が落ちる位かな。 青年:ふーん…まぁ、そこは俺には関係無いからいいや。ふっふっふっ…じゃあ、俺の恋人になってもらうぞ! エミュ:やーよ。 青年:なんでぇ?! エミュ:だって私、もうランプの精じゃないから。あなたのお願い、叶えなくて良いもんねー。 青年:騙したな?! エミュ:騙してなんかないわよ。考えとくって言っただけだし。んふっ。あなたが順番間違えただーけ。じゃあねー。 青年:あっ、待て!こら! エミュ:あ、ひとつ言っとくわね。 エミュ:君、ちゃーんと素敵なんだから、もっと積極的になればいいと思うよ。ばいばーい。 青年:待って、頼む! 青年:…消えた…嘘だろぉ。ランプも、無くなってる…えぇえ…顔は好みだったのに… : :電話の音 : 青年:もしもし…。あー…うん、なんかごめんな。俺ちょっと…寝ぼけてたっぽいわ。疲れてるんかも。 青年:あーそうだな、飲もうぜ。あとさ、花束いらね?…いや、事情があって、今俺の部屋花だらけなんだよ。貰ってくれると助かる。おう、悪いな。じゃ。 :電話を切る 青年:って言うか、俺のワンコイン~… : :終わり