台本概要

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タイトル 最後の戦い〜そして、始まり〜
作者名 てくす  (@daihooon)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(不問2)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 勇者は最後の戦いの目前まで迫っていた。その道のりは長く、険しいものだった。魔王城戦で仲間たちは負傷し、先に戻ることになり、勇者は魔王との一対一の決着をつけようとしていた。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
ライト 不問 85 勇者。
魔王 不問 76 魔王イゾール。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
ライト:ついに…ここまで来た ライト:思い返せば辛い道のりだった ライト:だが幸い、いい仲間に恵まれた ライト:誰よりも強く、勇気ある剣士ライナ ライト:高位の魔法使いでありながら、謙虚に ライト:いつも私たちをサポートしてくれた魔女フォルナ ライト:周りを見て調和を取り、その目の良さは ライト:戦いでも素晴らしかった弓士ターク ライト:そして…ふっ ライト:この戦いが終われば結婚しよう…か ライト:私の最愛の人、ホルン ライト:しかし魔王城でのことは皆に申し訳なかった… ライト:私が、万全に魔王と戦えるようにと ライト:仲間たちは身を挺して… ライト:大丈夫だ、先に安全な場所に戻ってもらっただけだ ライト:また会える…私が魔王を倒して! 0:【最後の扉を開けるライト】 魔王:…きたか ライト:お前が魔王か!? 魔王:いかにも 魔王:我が偉大なる混沌の支配者 魔王:魔王・イゾールだ 魔王:安心しろ、勇者よ 魔王:偽物でも影武者でもない、紛いなき魔王だ 魔王:よし、一つ余興も兼ねて証拠を見せよう ライト:なに…? 魔王:見よ ライト:なっ…それは… 魔王:貴様がここに至るまでに打ち倒した 魔王:魔界四天王の死体よ ライト:倒した時、灰になり消えたと思っていたが 魔王:あれは我の力でここに転送したまで 魔王:そして、これは魔王にしか使えぬ技… ライト:何をするつもりだ! 魔王:言ったであろう?本物の証拠を見せると 魔王:『魔王混合(パレード・オブ・デス)』 魔王:フハハハ!どうだ?これで理解しただろう? ライト:四天王を吸収して力に変えた…だと? 魔王:さぁ、最後の宴を始めよう ライト:舐めるな…行くぞ!魔王! ライト:(そうして始まった魔王との最終決戦 ライト:最初は互いに力量を測るように技を繰り出した) 魔王:見せてみよ ライト:『光の剣(ライトソード)』!! ライト:貫け! 魔王:魔法剣か、面白い 魔王:『暗黒壁(ダークネスウォール)』 魔王:ハハ!勇者の光といえど、我の闇には届かぬようだ ライト:くっ… 魔王:では、次はこちらから行くぞ 魔王:防いでみよ『ヴェノムノート』! ライト:『光芒の盾(ウォールラインガ)』! ライト:どうやらお前の闇も私の光には届かないみたいだ 魔王:面白い、少し本気を出そうか ライト:それは私も同じだ! ライト:(このような攻防で相手の力量を測った ライト:この時、互いに力が拮抗していると分かったことだろう ライト:30分くらいだろうか、力の測り合いは短く感じ ライト:そろそろ本格的にと考え出していた) 魔王:そう隠す必要もあるまい 魔王:"持っている"のだろう? ライト:ふっ…では、見せてやろう ライト:私がお前を倒すために紡いだ力を! 0:【勇者が光に包まれ、完全武装化する】 ライト:どうだ、これが想いの力だ 魔王:素晴らしい… 魔王:漆黒をも切り裂く勇者の剣、キャリバリオン 魔王:全ての悪の力から主を護る盾、セラフィムベール 魔王:そして、あらゆる加護を持つ鎧、シルバリレオンハート 魔王:たしかに勇者装備というわけだな ライト:この姿を見て、まだ争うか?魔王よ 魔王:貴様がそう来るのは予想していた 魔王:次は我の力を見せてやろう ライト:何!? 0:【魔王が漆黒に覆われていく】 ライト:なっ…それは 魔王:勇者装備ならぬ、魔王装備と言ったところか ライト:命を狩り取る大鎌、ザ・デス ライト:光を通さない漆黒の盾、ヴェリオロン ライト:全ての禁呪が刻まれし鎧、オーバーゼロ… 魔王:さぁ、本当の戦いを始めようではないか ライト:(そこから私たちは大技を出しつつ ライト:相手の隙を探り、戦い続けた) ライト:『七帝聖剣・三光…天翔』!! 魔王:『ディザスターカノン』 ライト:『ライトニングブレイバー』!! 魔王:『獄妖・魔禍』 ライト:(なんとも和洋折衷な技が飛び交い ライト:2、3時間ほど戦い続けた) ライト:…強い 魔王:ここまでとは…な 魔王:そこまでの力を持っているならば 魔王:どうだ?世界の半分ずつ互いに支配し 魔王:我々の世界を作ろうではないか ライト:私は勇者だ! ライト:全ての人を救うために戦っている! 魔王:ふっ…ならばどちらかが死するまで 魔王:戦うのみよ! ライト:(私たちは、この頃から気づき始めていた ライト:互いの持つ、武器の力を ライト:互いの全ての武器にパッシブスキルとして ライト:魔力と体力を回復させるものがあることを ライト:そして…更に8時間が経とうとしていた) 0:【間】 ライト:いやいやいや!流石にキツイってもう! 魔王:我か!?我が悪いのか!? ライト:私が使った『エデンフォス』避けるし! 魔王:いや、あれはスキルあっても痛いだろう!? 魔王:それを言えば貴様も『魔光千』弾いたではないか! ライト:その名の通り千の闇に貫かれたくないわ! ライト:弾くし防ぐし避ける! 魔王:元はといえば、貴様が世界半分計画を 魔王:飲んでくれればよかったのではないのか!? ライト:いや、無理無理無理! ライト:勇者だよ?私、勇者! ライト:それオッケーしたら物語完結じゃん ライト:てか、なんで同じパッシブスキルあるの? ライト:常時回復とか卑怯じゃん 魔王:そっくりそのまま言うわ! 魔王:体力も全快、魔力も枯渇しない 魔王:状況的に永遠に戦い続けられるのは分かるが ライト:永遠に戦いたくないわ! ライト:精神が保たんし ライト:しかも鎧の加護で肉体の時間も全盛期で ライト:止まってるし、マジで永遠だからコレ 魔王:あ!そうだ我に考えがある ライト:なんだ? 魔王:まだ必殺技は出してなかろう? ライト:いや、まぁ…それは… 魔王:互いに必殺技を撃ち合おう、避け無しで 魔王:それでもういいだろう? 魔王:下手な小細工なし、正面衝突!な? ライト:うーん、そうなるか… ライト:よし、じゃあ行くぞ?歯ァくいしばれ 魔王:え!?え?え!いや!なんで ライト:『究極… 魔王:いや、なんでそっちから撃つの!? ライト:え?こういうのは勇者が先って相場が 魔王:ないから!相場とか他にないから! 魔王:ここはジャンケンで ライト:はっ、堕ちたな魔王 ライト:まさかジャンケンで己の運命を決めるとは 魔王:魔王だから元から堕ちてるだわ 魔王:もうパッと決めてパッと終わろう? 魔王:ここでグダグダしてても結局、永遠が待っておるぞ ライト:よーし、最初はグー 魔王:ジャンケン… ライト:『思考加速』『未来予知』『絶対勝利の女神の加護』 魔王:あ!貴様!しかも万全に万全を重ねてる!? ライト:オラァァ!!勝ちだ!行くぞ!魔王! 魔王:えっ、ちょ、待っ ライト:『究極魔法憑依剣・キャリバリオンホーリー』! ライト:全ての闇を祓い、悪を浄化せよ! 魔王:くっ…我も魔王 魔王:負けは負けだ、受けようではないか ライト:…敵だが、その勇姿は感嘆する ライト:さらばだ!魔王! 0:【間】 ライト:くっ…辛く長い戦いだった… 魔王:ごめん、無理だったわ 魔王:体力ちょっと残った…あ、回復始まった ライト:え? 魔王:では、交互ということで 魔王:次は我の番だな ライト:え?ちょ、待っ 魔王:『深淵魔法・エクゼキュロスト』 ライト:いや!今のままだったら私、超ダサいから! ライト:なんか感傷に浸ってたし!ね? 魔王:コレ発動したら止めれんのだよ 魔王:覚悟決めて ライト:くっ…来い!魔王! 魔王:では、深淵に沈め! 0:【間】 ライト:…なんか、ごめん 魔王:なんとなく分かってた 魔王:最初の30分くらいで力が拮抗してたし…うん ライト:装備外す? 魔王:呪い装備だから無理なんだよね… ライト:こっちも加護が強すぎて ライト:役目終えるまで無理なんだよね… 魔王:…え?どうするの?これ ライト:さっきのが最強の技? 魔王:まぁ… ライト:そっか… 魔王:…… ライト:……あのさ 魔王:ん? ライト:やっぱり、世界の半分ってこと 魔王:それでよいのか?勇者なのだろう? ライト:良くはないけど… 魔王:あぁ、説明問題とか? ライト:そう…なんだよね ライト:理解してくれるわけないし 魔王:けど!勇者なんだから話せば王様も ライト:ははっ…勇者ってさ ライト:称号とか肩書きとしては有能かもしれないけど ライト:私自身はただの平民でね? ライト:王様の話ではさ、魔王を倒せば貴族としての ライト:地位や名誉とか魔王を倒したって権限で ライト:偉くなれるんだって…だからこの状況だと 魔王:人間世界も大変なんだな… ライト:そういうとこあるから… 魔王:…永遠に戦い続けるか? ライト:…ダルくない?それ 魔王:まぁ…我も永遠に戦い続ける理由ないし 魔王:戦ってたら世界支配できないし… ライト:私も婚約者いるし…早く帰らないと 魔王:え?勇者って婚約者いるの? ライト:旅で色々あってさ ライト:なんか良い感じになって 魔王:へぇー! ライト:まお…イゾっちってそういうのどうなの? 魔王:イゾっち? ライト:イゾールだから 魔王:あぁ、なるほど 魔王:そうだなぁ…我はそういうの疎くて ライト:えー?結構モテそうだけど? 魔王:いやいや… ライト:…あ 魔王:どうした? ライト:あんまり遅いと仲間が来るかも ライト:全員の力を合わせた技を使えば 魔王:あー…多分な 魔王:この盾と鎧は勇者の力以外は無効化すると思うぞ? 魔王:伊達に最強装備語ってないし ライト:あ、じゃあこっちの装備より良いんだ? 魔王:んー…四天王には我の力の一部を与えているから 魔王:それに反応してるだけで 魔王:単体の力では、その防具に傷一つ付けれないかも ライト:なるほど ライト:うーん、私が仲間に力を分散しても ライト:結局それは私の力であって 魔王:そうそう 魔王:だから合体技しようが、究極魔法使うのと 魔王:結果は同じだと ライト:え?詰んだ? 魔王:結構前から詰んでると思う ライト:…… 魔王:…… ライト:イゾっちって死にたくない? 魔王:え?何その質問 ライト:いや、どうなのかなって 魔王:そりゃまぁ、死にたくはないかな ライト:そうだよね ライト:なんかさ、このまま語り合うのもいいかなって ライト:少しだけ思えてきた 魔王:あはは、我もそう言おうと思っていた ライト:種族が違うだけで争うのもさ… ライト:たしかにイゾっちは悪いこともしてきたけど ライト:結構、長寿じゃん?悪魔って 魔王:そうだなぁ…我、今96歳だけど 魔王:多分あと何百年かは生きると思う ライト:先輩だ 魔王:いや、別にそんな… ライト:償っていけばいいんじゃないかな? 魔王:…え? ライト:その…イゾっちがしたい事… ライト:世界征服ってのは勇者としても ライト:いいよっては言えないけどさ ライト:友達にはなれると思うんだ私たち 魔王:ライト… ライト:だからさ…償って人間と魔物 ライト:共存する世界にしたら良いんじゃないかな? ライト:私もまだイゾっちと話したいし! ライト:それに王様にも他の人にも私から話してみるし! 魔王:だけど人間って色々あるんでしょ? 魔王:説明問題もあるってさっき ライト:イゾっちのためなら私、頑張るから 魔王:!!…なんだか…嬉しいな ライト:イゾっち… 魔王:我、頑張ってみようかな ライト:!!応援する! 魔王:…ありがとう…ライト! ライト:(こうして私たちの戦いは終止符を打った ライト:だけど、これからは2人での戦いになる ライト:だけど、新しくできた親友を守るためなら ライト:頑張れる気がする) 魔王:ライト ライト:何? 魔王:これからもよろしくね? ライト:もちろん! 0:【完】

ライト:ついに…ここまで来た ライト:思い返せば辛い道のりだった ライト:だが幸い、いい仲間に恵まれた ライト:誰よりも強く、勇気ある剣士ライナ ライト:高位の魔法使いでありながら、謙虚に ライト:いつも私たちをサポートしてくれた魔女フォルナ ライト:周りを見て調和を取り、その目の良さは ライト:戦いでも素晴らしかった弓士ターク ライト:そして…ふっ ライト:この戦いが終われば結婚しよう…か ライト:私の最愛の人、ホルン ライト:しかし魔王城でのことは皆に申し訳なかった… ライト:私が、万全に魔王と戦えるようにと ライト:仲間たちは身を挺して… ライト:大丈夫だ、先に安全な場所に戻ってもらっただけだ ライト:また会える…私が魔王を倒して! 0:【最後の扉を開けるライト】 魔王:…きたか ライト:お前が魔王か!? 魔王:いかにも 魔王:我が偉大なる混沌の支配者 魔王:魔王・イゾールだ 魔王:安心しろ、勇者よ 魔王:偽物でも影武者でもない、紛いなき魔王だ 魔王:よし、一つ余興も兼ねて証拠を見せよう ライト:なに…? 魔王:見よ ライト:なっ…それは… 魔王:貴様がここに至るまでに打ち倒した 魔王:魔界四天王の死体よ ライト:倒した時、灰になり消えたと思っていたが 魔王:あれは我の力でここに転送したまで 魔王:そして、これは魔王にしか使えぬ技… ライト:何をするつもりだ! 魔王:言ったであろう?本物の証拠を見せると 魔王:『魔王混合(パレード・オブ・デス)』 魔王:フハハハ!どうだ?これで理解しただろう? ライト:四天王を吸収して力に変えた…だと? 魔王:さぁ、最後の宴を始めよう ライト:舐めるな…行くぞ!魔王! ライト:(そうして始まった魔王との最終決戦 ライト:最初は互いに力量を測るように技を繰り出した) 魔王:見せてみよ ライト:『光の剣(ライトソード)』!! ライト:貫け! 魔王:魔法剣か、面白い 魔王:『暗黒壁(ダークネスウォール)』 魔王:ハハ!勇者の光といえど、我の闇には届かぬようだ ライト:くっ… 魔王:では、次はこちらから行くぞ 魔王:防いでみよ『ヴェノムノート』! ライト:『光芒の盾(ウォールラインガ)』! ライト:どうやらお前の闇も私の光には届かないみたいだ 魔王:面白い、少し本気を出そうか ライト:それは私も同じだ! ライト:(このような攻防で相手の力量を測った ライト:この時、互いに力が拮抗していると分かったことだろう ライト:30分くらいだろうか、力の測り合いは短く感じ ライト:そろそろ本格的にと考え出していた) 魔王:そう隠す必要もあるまい 魔王:"持っている"のだろう? ライト:ふっ…では、見せてやろう ライト:私がお前を倒すために紡いだ力を! 0:【勇者が光に包まれ、完全武装化する】 ライト:どうだ、これが想いの力だ 魔王:素晴らしい… 魔王:漆黒をも切り裂く勇者の剣、キャリバリオン 魔王:全ての悪の力から主を護る盾、セラフィムベール 魔王:そして、あらゆる加護を持つ鎧、シルバリレオンハート 魔王:たしかに勇者装備というわけだな ライト:この姿を見て、まだ争うか?魔王よ 魔王:貴様がそう来るのは予想していた 魔王:次は我の力を見せてやろう ライト:何!? 0:【魔王が漆黒に覆われていく】 ライト:なっ…それは 魔王:勇者装備ならぬ、魔王装備と言ったところか ライト:命を狩り取る大鎌、ザ・デス ライト:光を通さない漆黒の盾、ヴェリオロン ライト:全ての禁呪が刻まれし鎧、オーバーゼロ… 魔王:さぁ、本当の戦いを始めようではないか ライト:(そこから私たちは大技を出しつつ ライト:相手の隙を探り、戦い続けた) ライト:『七帝聖剣・三光…天翔』!! 魔王:『ディザスターカノン』 ライト:『ライトニングブレイバー』!! 魔王:『獄妖・魔禍』 ライト:(なんとも和洋折衷な技が飛び交い ライト:2、3時間ほど戦い続けた) ライト:…強い 魔王:ここまでとは…な 魔王:そこまでの力を持っているならば 魔王:どうだ?世界の半分ずつ互いに支配し 魔王:我々の世界を作ろうではないか ライト:私は勇者だ! ライト:全ての人を救うために戦っている! 魔王:ふっ…ならばどちらかが死するまで 魔王:戦うのみよ! ライト:(私たちは、この頃から気づき始めていた ライト:互いの持つ、武器の力を ライト:互いの全ての武器にパッシブスキルとして ライト:魔力と体力を回復させるものがあることを ライト:そして…更に8時間が経とうとしていた) 0:【間】 ライト:いやいやいや!流石にキツイってもう! 魔王:我か!?我が悪いのか!? ライト:私が使った『エデンフォス』避けるし! 魔王:いや、あれはスキルあっても痛いだろう!? 魔王:それを言えば貴様も『魔光千』弾いたではないか! ライト:その名の通り千の闇に貫かれたくないわ! ライト:弾くし防ぐし避ける! 魔王:元はといえば、貴様が世界半分計画を 魔王:飲んでくれればよかったのではないのか!? ライト:いや、無理無理無理! ライト:勇者だよ?私、勇者! ライト:それオッケーしたら物語完結じゃん ライト:てか、なんで同じパッシブスキルあるの? ライト:常時回復とか卑怯じゃん 魔王:そっくりそのまま言うわ! 魔王:体力も全快、魔力も枯渇しない 魔王:状況的に永遠に戦い続けられるのは分かるが ライト:永遠に戦いたくないわ! ライト:精神が保たんし ライト:しかも鎧の加護で肉体の時間も全盛期で ライト:止まってるし、マジで永遠だからコレ 魔王:あ!そうだ我に考えがある ライト:なんだ? 魔王:まだ必殺技は出してなかろう? ライト:いや、まぁ…それは… 魔王:互いに必殺技を撃ち合おう、避け無しで 魔王:それでもういいだろう? 魔王:下手な小細工なし、正面衝突!な? ライト:うーん、そうなるか… ライト:よし、じゃあ行くぞ?歯ァくいしばれ 魔王:え!?え?え!いや!なんで ライト:『究極… 魔王:いや、なんでそっちから撃つの!? ライト:え?こういうのは勇者が先って相場が 魔王:ないから!相場とか他にないから! 魔王:ここはジャンケンで ライト:はっ、堕ちたな魔王 ライト:まさかジャンケンで己の運命を決めるとは 魔王:魔王だから元から堕ちてるだわ 魔王:もうパッと決めてパッと終わろう? 魔王:ここでグダグダしてても結局、永遠が待っておるぞ ライト:よーし、最初はグー 魔王:ジャンケン… ライト:『思考加速』『未来予知』『絶対勝利の女神の加護』 魔王:あ!貴様!しかも万全に万全を重ねてる!? ライト:オラァァ!!勝ちだ!行くぞ!魔王! 魔王:えっ、ちょ、待っ ライト:『究極魔法憑依剣・キャリバリオンホーリー』! ライト:全ての闇を祓い、悪を浄化せよ! 魔王:くっ…我も魔王 魔王:負けは負けだ、受けようではないか ライト:…敵だが、その勇姿は感嘆する ライト:さらばだ!魔王! 0:【間】 ライト:くっ…辛く長い戦いだった… 魔王:ごめん、無理だったわ 魔王:体力ちょっと残った…あ、回復始まった ライト:え? 魔王:では、交互ということで 魔王:次は我の番だな ライト:え?ちょ、待っ 魔王:『深淵魔法・エクゼキュロスト』 ライト:いや!今のままだったら私、超ダサいから! ライト:なんか感傷に浸ってたし!ね? 魔王:コレ発動したら止めれんのだよ 魔王:覚悟決めて ライト:くっ…来い!魔王! 魔王:では、深淵に沈め! 0:【間】 ライト:…なんか、ごめん 魔王:なんとなく分かってた 魔王:最初の30分くらいで力が拮抗してたし…うん ライト:装備外す? 魔王:呪い装備だから無理なんだよね… ライト:こっちも加護が強すぎて ライト:役目終えるまで無理なんだよね… 魔王:…え?どうするの?これ ライト:さっきのが最強の技? 魔王:まぁ… ライト:そっか… 魔王:…… ライト:……あのさ 魔王:ん? ライト:やっぱり、世界の半分ってこと 魔王:それでよいのか?勇者なのだろう? ライト:良くはないけど… 魔王:あぁ、説明問題とか? ライト:そう…なんだよね ライト:理解してくれるわけないし 魔王:けど!勇者なんだから話せば王様も ライト:ははっ…勇者ってさ ライト:称号とか肩書きとしては有能かもしれないけど ライト:私自身はただの平民でね? ライト:王様の話ではさ、魔王を倒せば貴族としての ライト:地位や名誉とか魔王を倒したって権限で ライト:偉くなれるんだって…だからこの状況だと 魔王:人間世界も大変なんだな… ライト:そういうとこあるから… 魔王:…永遠に戦い続けるか? ライト:…ダルくない?それ 魔王:まぁ…我も永遠に戦い続ける理由ないし 魔王:戦ってたら世界支配できないし… ライト:私も婚約者いるし…早く帰らないと 魔王:え?勇者って婚約者いるの? ライト:旅で色々あってさ ライト:なんか良い感じになって 魔王:へぇー! ライト:まお…イゾっちってそういうのどうなの? 魔王:イゾっち? ライト:イゾールだから 魔王:あぁ、なるほど 魔王:そうだなぁ…我はそういうの疎くて ライト:えー?結構モテそうだけど? 魔王:いやいや… ライト:…あ 魔王:どうした? ライト:あんまり遅いと仲間が来るかも ライト:全員の力を合わせた技を使えば 魔王:あー…多分な 魔王:この盾と鎧は勇者の力以外は無効化すると思うぞ? 魔王:伊達に最強装備語ってないし ライト:あ、じゃあこっちの装備より良いんだ? 魔王:んー…四天王には我の力の一部を与えているから 魔王:それに反応してるだけで 魔王:単体の力では、その防具に傷一つ付けれないかも ライト:なるほど ライト:うーん、私が仲間に力を分散しても ライト:結局それは私の力であって 魔王:そうそう 魔王:だから合体技しようが、究極魔法使うのと 魔王:結果は同じだと ライト:え?詰んだ? 魔王:結構前から詰んでると思う ライト:…… 魔王:…… ライト:イゾっちって死にたくない? 魔王:え?何その質問 ライト:いや、どうなのかなって 魔王:そりゃまぁ、死にたくはないかな ライト:そうだよね ライト:なんかさ、このまま語り合うのもいいかなって ライト:少しだけ思えてきた 魔王:あはは、我もそう言おうと思っていた ライト:種族が違うだけで争うのもさ… ライト:たしかにイゾっちは悪いこともしてきたけど ライト:結構、長寿じゃん?悪魔って 魔王:そうだなぁ…我、今96歳だけど 魔王:多分あと何百年かは生きると思う ライト:先輩だ 魔王:いや、別にそんな… ライト:償っていけばいいんじゃないかな? 魔王:…え? ライト:その…イゾっちがしたい事… ライト:世界征服ってのは勇者としても ライト:いいよっては言えないけどさ ライト:友達にはなれると思うんだ私たち 魔王:ライト… ライト:だからさ…償って人間と魔物 ライト:共存する世界にしたら良いんじゃないかな? ライト:私もまだイゾっちと話したいし! ライト:それに王様にも他の人にも私から話してみるし! 魔王:だけど人間って色々あるんでしょ? 魔王:説明問題もあるってさっき ライト:イゾっちのためなら私、頑張るから 魔王:!!…なんだか…嬉しいな ライト:イゾっち… 魔王:我、頑張ってみようかな ライト:!!応援する! 魔王:…ありがとう…ライト! ライト:(こうして私たちの戦いは終止符を打った ライト:だけど、これからは2人での戦いになる ライト:だけど、新しくできた親友を守るためなら ライト:頑張れる気がする) 魔王:ライト ライト:何? 魔王:これからもよろしくね? ライト:もちろん! 0:【完】