台本概要

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タイトル アマゾネス合コン
作者名 パサコ
ジャンル コメディ
演者人数 5人用台本(男3、女2)
時間 20 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 こちらはアマゾネス女子会の後日談の物語となってます。
こちらのみでも楽しめるようには配慮しましたが、アマゾネス女子会を事前に読んでいただけるとよりいっそう楽しめるかと思われます(宣伝)

※アマゾネスであったり合コンである設定上キャラクターの性別は変更不可ですが役者の性別は自由です
※共演者に迷惑かからなければ何をやってくれても大丈夫です!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
吉川 41 吉川 田中の友人。筋肉が好きという理由で合コンに呼ばれた。ゴリマッチョが好きなわけでは無い。
佐藤 44 佐藤 田中の友人。歳上が好きという理由で合コンに呼ばれた。老婆が好きなわけでは無い。
鈴木 33 鈴木 田中の友人。なんか数合わせで呼ばれた。
長老 44 長老 アマゾネスの族長。合コンで必ず男をゲットすると意気込んでる78才の乙女。
ライラ 49 ライラ アマゾンに住む屈強な女戦士。同郷のサラの紹介で合コンに参加。彼氏がほしいゴリラ系乙女。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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0:  0:  0:本編 0:  0:  吉川:(M)アマゾンの奥地に住む女部族、アマゾネス。 佐藤:(M)そこには男性を知らない乙女達が群れを成して生活しているとか。 鈴木:(M)アマゾネス達は、男女の交わりを禁忌とし、その歴史を女のみで紡いできた。 吉川:(M)しかし、その禁忌は一人の日本人により打ち破られたのだ。 佐藤:(M)その勇者の名前は、田中。 鈴木:(M)そう、俺達の共通する友人である。 吉川:(M)田中は、アマゾネスのとある乙女と恋に落ちた。 佐藤:(M)禁断の恋だった。 鈴木:(M)男子禁制の女の園に住むサラという美しいアマゾネス。 吉川:(M)○ーチューブに投稿するネタを探すためにナメた出で立ちでサバイブしていた田中。 佐藤:(M)神に導かれるように出会う男女。 鈴木:(M)運命というにはあまりに奇跡的な出会いを果たしてしまった男女。 吉川:(M)彼等が恋に落ちるのは、一瞬だった。 長老:(M)だが、アマゾネスには絶対の掟があった。 ライラ:(M)男との交流は禁忌であると。 佐藤:(M)だから闘った!! 長老:(M)愛のために!! 鈴木:(M)そして勝ち取った!! ライラ:(M)恋する権利を!! 吉川:(M)2人のLOVEが、アマゾネスを掟から解き放ったのだ!! 佐藤:(M)解き放たれたアマゾネス達は、田中とサラというLOVEの伝道師達により、導かれる!! ライラ:(M)合コンに!! 長老:(M)男とまぐわう為に!! 0:  0:  0:  0:とある居酒屋の個室にて。 0:  0:  鈴木:……………。 佐藤:……………。 吉川:………………。 ライラ:(顔を赤らめてもじもじしている) 長老:(男の一人と目が合いきゃっと恥じらう) 吉川:(心)いやいや、ウソだろぉ!? 佐藤:(心)何だこの空間!?何だこの地獄!! 鈴木:(心)田中ブッコロス田中ブッコロス田中ブッコロス。 ライラ:…えへへ。 吉川:(心)確かに言った!!確かに筋肉質な女の子が好きとは言った!!しかしマウンテンゴリラがタイプだと豪語した覚えは無いぞ田中ァ!! 長老:(水を熱い茶でもすするかのように飲む) 佐藤:(心)確かに言った!!歳上が好きとは言ったよ!?だけど、限度がある!!歳上にも限度があるぞ田中ァ!! 鈴木:(心)田中ブッコロス田中ブッコロス田中ブッコロス。 佐藤:(心)いや、まて!まだあと一人女の子が来るはずだ!!あと一人は歳上でもゴリラでもなかったはず!! 吉川:(心)最悪田中の彼女はかわいかったし、そこで目を回復させてもらおう! 鈴木:(心)田中ブッコロス田中ブッコロス田中ブッコロス。 ライラ:あのぉ…、はじめまして? 吉川:えっ…………とぉ?あーー……の、ハジメマシテー……田中の友人の、吉川って言いますー……? 佐藤:え、あ。自己紹介?あ、だね、まず自己紹介からだね?? 鈴木:(心)田中ブッコロス田中ブッコロス田中ブッコロス。 吉川:そうそう!!まずは男から!……だよな? 佐藤:そうだな?まだ、みんな揃ってないけど……先にー…。 鈴木:や、揃ってる。 佐藤:え? 鈴木:今日、このメンバーで完結してる。 吉川:は? 鈴木:田中からメッセージきた。 佐藤:はぁ!? 吉川:どういうことだよ、ちょっとみせろ!! 鈴木:ほら。 吉川:なになに?「わりぃな、鈴木ぃ、なんか彼女が二人っきりになりたいとか甘えてきてさぁ、今日俺達合流出来そうにないわぁ〜(●⁠♡⁠∀⁠♡)」 佐藤:「あ、あと、一人熱出したらしくって急遽行けなくなったらしくってさぁ〜┐(⁠‘ー⁠`⁠)┌」 佐藤:「ま、佐藤と吉川のタイプの女の子は来るはずだし大丈夫っしょ?つーことて、宜しく頼むわ〜(⁠人⁠ ⁠・ω⁠・⁠)」 吉川:(心)田中ァアアア!!!! 佐藤:(心)田中テメェエエエ!!!! 0:  鈴木:とりあえず田中は後で処すとして、こうなっちゃったからにはもうこのメンツで始めようよ。腹くくって。 佐藤:あぁ、そうだな!鈴木、お前意外と男らしい一面もあるじゃねぇか! 鈴木:女々しい一面を見せた覚えはないが? 吉川:というか、何考えてるかわからんイメージだったというか。 ライラ:…腹くくる? 佐藤:いや!!なんでもないなんでもない!こっちの話ー! 吉川:さ!改めて自己紹介しようか! 吉川:じゃー、俺からな!はじめまして!田中の友人の吉川でーす! 長老:熟女好きか? 吉川:え? 長老:ヌシは熟女好きの男か? 吉川:違いますが……。 佐藤:(心)っべぇ!!!田中の前情報でこの中に熟女好きがいることばれてんのか!! 佐藤:(心)いや、歳上が好きなだけで熟女好きではないし!田中のフェチに対する解釈ガバガバかよ!! 佐藤:(心)ニッチなフェチこそちゃんと深い知識持ってないと触れた瞬間に怒りのマシンガンで蜂の巣にされるからな!? 長老:ならば貴様か? 佐藤:ち、チガウヨー……? 長老:本当か? 佐藤:チガウヨー…? 長老:ならば貴様か!? 鈴木:や、俺どちらかといえば年下のが好きっすねー。 長老:フム…………。 吉川:ま、まぁまぁ!まだ名前すら名乗り合ってないしさ!まずは自己紹介みんなまわしちゃおうぜ!!? 佐藤:お、おぉ、そうだな!その通りだなぁ吉川ァ! 佐藤:(心)吉川ナイスゥウウ!!! 鈴木:じゃあ、次俺か、鈴木ー。宜しくっす。 ライラ:筋肉が好きな、まにあという男はお前か? 鈴木:は? ライラ:この中に筋肉が好きで好きでたまらないまにあという人種の男がいるときいている。 ライラ:どうなんだ?私のような強い女が好きな男はお前なのか?! 鈴木:いー…や、多分違う…いますね~…。 ライラ:ならばお前か?! 吉川:(心)めちゃくちゃ答えヅレェエ!! 吉川:(心)確かに筋肉質な女の子好きだし、女の子で割れた腹筋してるのみるとそれだけでちょっとキュンとしちゃうけど 吉川:(心)だけど、このゴリラのクエスチョンに対してのアンサーは限りなくノーなんだよ!! 吉川:(心)なんだよ、この空間にいるどの男の太ももより太い二の腕って!!おかしいだろ!! 吉川:(心)なんならワンチャン佐藤の腹回りより太い可能性すらあるわ、クソがよぉ!! 吉川:……………ンー………?ンンン…。 ライラ:早くこたえろ!! 佐藤:ちょっとまってよー!オレ、まだ自己紹介してないんだけどー! 佐藤:オレだけハブとか酷くなーい?! 吉川:(心)佐藤ォオオ!!!心の友よォオオ!!! 佐藤:(心)ふ、さっきの借りは返したぜ、吉川! 吉川:わ、わりぃわりぃ、佐藤ぉーーー、そうだよな?お前の自己紹介がまだだったなぁ!? 佐藤:オーイ、吉川ぁ、いーうーなーよー! 吉川:ハハー↑、わりぃわりぃ〜。 佐藤:つーわけで、おれ、佐藤!宜しくー! 吉川:(心)何だこのテンション。 佐藤:(心)地獄だ。ここは地獄だ。 ライラ:フ、仲が良いんだな。 佐藤:ま、まぁ、小学からの腐れ縁だしなぁ。 吉川:長い付き合いだよな? 佐藤:おー。 ライラ:私にもお前達のような古き仲の友人が居るんだが、あいにく今は床にふせっていてな。 佐藤:あー、もしかして今日くる予定だった子? ライラ:あぁ、私同様に今回の合コンがはじめて男と親密に話せる場だったというのに……。 吉川:え、今まで男とあんま話したことなかったの? ライラ:あぁ、掟でな。 吉川:掟? 佐藤:良かったら自己紹介と一緒に教えてよー! ライラ:あぁ、私の名前は…… 長老:ワシの名はキャロラインじゃ。 ライラ:…え………長老? 長老:キャリーと呼んでくれても構わんぞ。 ライラ:ちょっとまて長老? 長老:というか呼んでほしい。ほれ、キャリーちゃん、と。 ライラ:待てと言っているんだ、ババァ!! 長老:何じゃ騒々しい!! ライラ:何だは私のセリフだ!!今は私が自己紹介する流れだったはずだ!! 長老:そうじゃな。 ライラ:なら何故割り込んで来たんだババァ!! 長老:年功序列じゃ!!(勢いよすぎて入れ歯飛ばして何言ってるかわからない感じに) ライラ:何語だ!! 長老:日本語じゃ!!(同じく) ライラ:なんて!? 長老:(入れ歯をはめ直し) 長老:年功序列じゃ。 ライラ:どういうことだ? 長老:日本という国は、古くから歳上を敬う文化を大切にし、歳上を優先した話の進行を好む民族なんじゃ。 ライラ:ほ、本当か!? 吉川:え?ま、まぁ、嘘か本当かと言われたら本当になる話ではあるけど… 長老:それみたことか!ろくに学もないくせに威勢だけで前に出るんじゃない、愚か者が! ライラ:クッ…、それは、すまなかった……。 鈴木:(心)圧倒的上司からのモラハラヤバ。いやいやいや、どうすんだよこの空気?? 鈴木:(心)一応なんとか一瞬合コン風味な雰囲気に戻りそうな流れになろうかという流れを 鈴木:(心)圧倒的早押しで最悪な空気に押し戻したわこの老婆ァ! 鈴木:(心)まじ勘弁しろよ老害がよぉ………あれ? 鈴木:(心)老害だの老婆だのおもっちまったけどコイツ実際のとこ何歳なんだ…? 鈴木:(心)田中のヤロウ、こっちの余計な情報屈折させてリークしやがったくせに肝心な相手の情報が皆無じゃねぇか! 鈴木:………えっと、キャロラインさn… 長老:キャリーと。 鈴木:きー………ャロラインさん? 長老:なんじゃ、照れおって、ウブな男じゃのぅ。 鈴木:キャロラインさんっておいくつなんですか? 長老:なんじゃ、ワシに興味あるのか男。 長老:やはり貴様が熟女好きだったようじゃのぅ? 鈴木:違います。年下がすきです。 長老:照れるな照れるな。ヒョヒョヒョ愛い奴よのぅ? 鈴木:違います。照れてません、素です。 長老:貴様がそこまで言うなら、ナイショで教えてやらんこともない。 長老:…オヌシにだけ、特別じゃぞ…? 鈴木:いや、やっぱ良いです。ホントスミマセン、勘弁して下さい。 長老:ななじゅう………に、じゃ♡ 鈴木:マジで大丈夫なんで………って72!? 吉川:え、72!? 佐藤:72!? ライラ:!? 長老:こぉら、貴様がでかい声出すから皆に気付かれてしもぉたではないか、バカタレ。 鈴木:いやいやいや!普通にびっくりしますって!?え、72!?うそだろ!? 長老:まことじゃ。 吉川:流石に72は冗談………ですよね? ライラ:…………。 佐藤:ほら、お友達ちゃん(?)も何か言いたげ、ですし……冗談、ですよね? 長老:…まことじゃ! ライラ:……ったぞ長老。 佐藤:え? ライラ:見損なったぞ長老ォ!!! 鈴木:いきなりどうした!? ライラ:コイツは嘘をついているんだ!! 長老:……嘘なぞついとらんわい。 ライラ:まだ白を切るつもりか!? ライラ:みんなきいてくれ、このババァの本当の年齢は…… 長老:やめろ貴様ぁ!! ライラ:78なんだ!! 長老:血迷ったかこの雌豚がぁ!!ワシの人気に嫉妬して、皆に疑念をばらまこうというのか!? ライラ:嘘で得た注目になんのいみがあるというんだ…! ライラ:みんな、騙されるな! 佐藤:…………。 鈴木:………。 吉川:(心)…しょーじきどっちでもいいィイ!!!! 佐藤:(心)72も78もオレらからしたらどっちもかわんねぇよ!! 吉川:(心)っつうか、そんなどーでもいいとこで見栄はるなよな!? ライラ:嘘はついてはいけないという掟があるというのに、何故まだ嘘をつき続けるんだ!? 長老:掟は破るためにある!! 長老:いや、嘘ついとらんがな。 ライラ:ハッ…部族の長(おさ)たる女のセリフじゃねぇな……。 長老:…ぐぬっ ライラ:私は悲しいよ…。部族の伝統を誰よりも大切に守ってきたアンタが、たかが男の為にそこまでおちちまうなんてさ。 長老:元はと言えば、先に掟を覆したのは貴様らじゃろうが…! ライラ:あぁそうさ!…だがな、私は、掟を覆しはしたが、人としての尊厳を放棄した覚えはないぞ!! 長老:!? ライラ:モラルだ。 長老:ハァッ!! ライラ:一つ掟を覆したからといって、全てを覆していいわけではないんだ。 長老:…っ ライラ:それでは集落は、私達の世界は、無法地帯になってしまう。 ライラ:世界を発展させるためにかえなければいけないことももちろんある。だが、侵してはいけない領域だってある。それは私達みんなが笑顔で暮らす為にはかかせないものだ。 ライラ:そうやって私達を守り、育ててくれたのは他でもない………長老、アンタだろう? 長老:……!! ライラ:私は隠し事をしても嘘をついたことは今迄一度もない。なぜだかわかるか? 長老:…………。 ライラ:アンタがそう育てたからだ。そして私自身がそれが正しいと思っているからだ。 ライラ:なぁ、長老……目を覚ましてくれよ。私が大好きな、長老に戻ってくれよ! 長老:あぁ…ワシは…ワシは、なんと愚かな…………!!スマヌ、ゆるしてくれぇ! ライラ:長老…!当たり前だろ!! 長老:うぉおおおお……!! 佐藤:………。 ライラ:……グスッ…。サラがせっかく化粧してくれたってのに、これじゃ台無しだな…ハハ。 吉川:………。 ライラ:スマナイ、男達よ。こんな身なりじゃあ恥ずかしくてまともに顔もみれそうにない。 ライラ:今日は一旦出直させてほしい。 佐藤:あ…はい。大丈夫ですよ…っ ライラ:長老、帰ろう。 長老:ンォオオ……(泣き声) ライラ:邪魔したな、また、機会があったらあってくれたら嬉しい。その時は元気になった我が友アイシャとも! 吉川:あ、ぜ、ぜひ! ライラ:さらばだ! 0:  佐藤:行っちゃった………。 吉川:なんか、なんというか、貴重なー…体験だったね…? 佐藤:…だな。 鈴木:……なぁ。 佐藤:ん?どうした? 鈴木:ババァが強烈だったせいでもあるんだけど、もう一人のコ普通に良い子だなーって思ったんだけどさ… 吉川:あ、わかる!友達想いだしな! 佐藤:素直だし、筋肉も、途中からある意味アリな気がしてきたし! 吉川:また、田中にいって合コンセッティングしてもらうか? 佐藤:約束?もしちまったしな! 吉川:だな!じゃあ、早速田中にー……… 鈴木:……で、あのコの名前なんだっけ? 吉川:あ、きくの忘れてた。(ほぼ同時に) 佐藤:あ、きくの忘れてた。(ほぼ同時に)

0:  0:  0:本編 0:  0:  吉川:(M)アマゾンの奥地に住む女部族、アマゾネス。 佐藤:(M)そこには男性を知らない乙女達が群れを成して生活しているとか。 鈴木:(M)アマゾネス達は、男女の交わりを禁忌とし、その歴史を女のみで紡いできた。 吉川:(M)しかし、その禁忌は一人の日本人により打ち破られたのだ。 佐藤:(M)その勇者の名前は、田中。 鈴木:(M)そう、俺達の共通する友人である。 吉川:(M)田中は、アマゾネスのとある乙女と恋に落ちた。 佐藤:(M)禁断の恋だった。 鈴木:(M)男子禁制の女の園に住むサラという美しいアマゾネス。 吉川:(M)○ーチューブに投稿するネタを探すためにナメた出で立ちでサバイブしていた田中。 佐藤:(M)神に導かれるように出会う男女。 鈴木:(M)運命というにはあまりに奇跡的な出会いを果たしてしまった男女。 吉川:(M)彼等が恋に落ちるのは、一瞬だった。 長老:(M)だが、アマゾネスには絶対の掟があった。 ライラ:(M)男との交流は禁忌であると。 佐藤:(M)だから闘った!! 長老:(M)愛のために!! 鈴木:(M)そして勝ち取った!! ライラ:(M)恋する権利を!! 吉川:(M)2人のLOVEが、アマゾネスを掟から解き放ったのだ!! 佐藤:(M)解き放たれたアマゾネス達は、田中とサラというLOVEの伝道師達により、導かれる!! ライラ:(M)合コンに!! 長老:(M)男とまぐわう為に!! 0:  0:  0:  0:とある居酒屋の個室にて。 0:  0:  鈴木:……………。 佐藤:……………。 吉川:………………。 ライラ:(顔を赤らめてもじもじしている) 長老:(男の一人と目が合いきゃっと恥じらう) 吉川:(心)いやいや、ウソだろぉ!? 佐藤:(心)何だこの空間!?何だこの地獄!! 鈴木:(心)田中ブッコロス田中ブッコロス田中ブッコロス。 ライラ:…えへへ。 吉川:(心)確かに言った!!確かに筋肉質な女の子が好きとは言った!!しかしマウンテンゴリラがタイプだと豪語した覚えは無いぞ田中ァ!! 長老:(水を熱い茶でもすするかのように飲む) 佐藤:(心)確かに言った!!歳上が好きとは言ったよ!?だけど、限度がある!!歳上にも限度があるぞ田中ァ!! 鈴木:(心)田中ブッコロス田中ブッコロス田中ブッコロス。 佐藤:(心)いや、まて!まだあと一人女の子が来るはずだ!!あと一人は歳上でもゴリラでもなかったはず!! 吉川:(心)最悪田中の彼女はかわいかったし、そこで目を回復させてもらおう! 鈴木:(心)田中ブッコロス田中ブッコロス田中ブッコロス。 ライラ:あのぉ…、はじめまして? 吉川:えっ…………とぉ?あーー……の、ハジメマシテー……田中の友人の、吉川って言いますー……? 佐藤:え、あ。自己紹介?あ、だね、まず自己紹介からだね?? 鈴木:(心)田中ブッコロス田中ブッコロス田中ブッコロス。 吉川:そうそう!!まずは男から!……だよな? 佐藤:そうだな?まだ、みんな揃ってないけど……先にー…。 鈴木:や、揃ってる。 佐藤:え? 鈴木:今日、このメンバーで完結してる。 吉川:は? 鈴木:田中からメッセージきた。 佐藤:はぁ!? 吉川:どういうことだよ、ちょっとみせろ!! 鈴木:ほら。 吉川:なになに?「わりぃな、鈴木ぃ、なんか彼女が二人っきりになりたいとか甘えてきてさぁ、今日俺達合流出来そうにないわぁ〜(●⁠♡⁠∀⁠♡)」 佐藤:「あ、あと、一人熱出したらしくって急遽行けなくなったらしくってさぁ〜┐(⁠‘ー⁠`⁠)┌」 佐藤:「ま、佐藤と吉川のタイプの女の子は来るはずだし大丈夫っしょ?つーことて、宜しく頼むわ〜(⁠人⁠ ⁠・ω⁠・⁠)」 吉川:(心)田中ァアアア!!!! 佐藤:(心)田中テメェエエエ!!!! 0:  鈴木:とりあえず田中は後で処すとして、こうなっちゃったからにはもうこのメンツで始めようよ。腹くくって。 佐藤:あぁ、そうだな!鈴木、お前意外と男らしい一面もあるじゃねぇか! 鈴木:女々しい一面を見せた覚えはないが? 吉川:というか、何考えてるかわからんイメージだったというか。 ライラ:…腹くくる? 佐藤:いや!!なんでもないなんでもない!こっちの話ー! 吉川:さ!改めて自己紹介しようか! 吉川:じゃー、俺からな!はじめまして!田中の友人の吉川でーす! 長老:熟女好きか? 吉川:え? 長老:ヌシは熟女好きの男か? 吉川:違いますが……。 佐藤:(心)っべぇ!!!田中の前情報でこの中に熟女好きがいることばれてんのか!! 佐藤:(心)いや、歳上が好きなだけで熟女好きではないし!田中のフェチに対する解釈ガバガバかよ!! 佐藤:(心)ニッチなフェチこそちゃんと深い知識持ってないと触れた瞬間に怒りのマシンガンで蜂の巣にされるからな!? 長老:ならば貴様か? 佐藤:ち、チガウヨー……? 長老:本当か? 佐藤:チガウヨー…? 長老:ならば貴様か!? 鈴木:や、俺どちらかといえば年下のが好きっすねー。 長老:フム…………。 吉川:ま、まぁまぁ!まだ名前すら名乗り合ってないしさ!まずは自己紹介みんなまわしちゃおうぜ!!? 佐藤:お、おぉ、そうだな!その通りだなぁ吉川ァ! 佐藤:(心)吉川ナイスゥウウ!!! 鈴木:じゃあ、次俺か、鈴木ー。宜しくっす。 ライラ:筋肉が好きな、まにあという男はお前か? 鈴木:は? ライラ:この中に筋肉が好きで好きでたまらないまにあという人種の男がいるときいている。 ライラ:どうなんだ?私のような強い女が好きな男はお前なのか?! 鈴木:いー…や、多分違う…いますね~…。 ライラ:ならばお前か?! 吉川:(心)めちゃくちゃ答えヅレェエ!! 吉川:(心)確かに筋肉質な女の子好きだし、女の子で割れた腹筋してるのみるとそれだけでちょっとキュンとしちゃうけど 吉川:(心)だけど、このゴリラのクエスチョンに対してのアンサーは限りなくノーなんだよ!! 吉川:(心)なんだよ、この空間にいるどの男の太ももより太い二の腕って!!おかしいだろ!! 吉川:(心)なんならワンチャン佐藤の腹回りより太い可能性すらあるわ、クソがよぉ!! 吉川:……………ンー………?ンンン…。 ライラ:早くこたえろ!! 佐藤:ちょっとまってよー!オレ、まだ自己紹介してないんだけどー! 佐藤:オレだけハブとか酷くなーい?! 吉川:(心)佐藤ォオオ!!!心の友よォオオ!!! 佐藤:(心)ふ、さっきの借りは返したぜ、吉川! 吉川:わ、わりぃわりぃ、佐藤ぉーーー、そうだよな?お前の自己紹介がまだだったなぁ!? 佐藤:オーイ、吉川ぁ、いーうーなーよー! 吉川:ハハー↑、わりぃわりぃ〜。 佐藤:つーわけで、おれ、佐藤!宜しくー! 吉川:(心)何だこのテンション。 佐藤:(心)地獄だ。ここは地獄だ。 ライラ:フ、仲が良いんだな。 佐藤:ま、まぁ、小学からの腐れ縁だしなぁ。 吉川:長い付き合いだよな? 佐藤:おー。 ライラ:私にもお前達のような古き仲の友人が居るんだが、あいにく今は床にふせっていてな。 佐藤:あー、もしかして今日くる予定だった子? ライラ:あぁ、私同様に今回の合コンがはじめて男と親密に話せる場だったというのに……。 吉川:え、今まで男とあんま話したことなかったの? ライラ:あぁ、掟でな。 吉川:掟? 佐藤:良かったら自己紹介と一緒に教えてよー! ライラ:あぁ、私の名前は…… 長老:ワシの名はキャロラインじゃ。 ライラ:…え………長老? 長老:キャリーと呼んでくれても構わんぞ。 ライラ:ちょっとまて長老? 長老:というか呼んでほしい。ほれ、キャリーちゃん、と。 ライラ:待てと言っているんだ、ババァ!! 長老:何じゃ騒々しい!! ライラ:何だは私のセリフだ!!今は私が自己紹介する流れだったはずだ!! 長老:そうじゃな。 ライラ:なら何故割り込んで来たんだババァ!! 長老:年功序列じゃ!!(勢いよすぎて入れ歯飛ばして何言ってるかわからない感じに) ライラ:何語だ!! 長老:日本語じゃ!!(同じく) ライラ:なんて!? 長老:(入れ歯をはめ直し) 長老:年功序列じゃ。 ライラ:どういうことだ? 長老:日本という国は、古くから歳上を敬う文化を大切にし、歳上を優先した話の進行を好む民族なんじゃ。 ライラ:ほ、本当か!? 吉川:え?ま、まぁ、嘘か本当かと言われたら本当になる話ではあるけど… 長老:それみたことか!ろくに学もないくせに威勢だけで前に出るんじゃない、愚か者が! ライラ:クッ…、それは、すまなかった……。 鈴木:(心)圧倒的上司からのモラハラヤバ。いやいやいや、どうすんだよこの空気?? 鈴木:(心)一応なんとか一瞬合コン風味な雰囲気に戻りそうな流れになろうかという流れを 鈴木:(心)圧倒的早押しで最悪な空気に押し戻したわこの老婆ァ! 鈴木:(心)まじ勘弁しろよ老害がよぉ………あれ? 鈴木:(心)老害だの老婆だのおもっちまったけどコイツ実際のとこ何歳なんだ…? 鈴木:(心)田中のヤロウ、こっちの余計な情報屈折させてリークしやがったくせに肝心な相手の情報が皆無じゃねぇか! 鈴木:………えっと、キャロラインさn… 長老:キャリーと。 鈴木:きー………ャロラインさん? 長老:なんじゃ、照れおって、ウブな男じゃのぅ。 鈴木:キャロラインさんっておいくつなんですか? 長老:なんじゃ、ワシに興味あるのか男。 長老:やはり貴様が熟女好きだったようじゃのぅ? 鈴木:違います。年下がすきです。 長老:照れるな照れるな。ヒョヒョヒョ愛い奴よのぅ? 鈴木:違います。照れてません、素です。 長老:貴様がそこまで言うなら、ナイショで教えてやらんこともない。 長老:…オヌシにだけ、特別じゃぞ…? 鈴木:いや、やっぱ良いです。ホントスミマセン、勘弁して下さい。 長老:ななじゅう………に、じゃ♡ 鈴木:マジで大丈夫なんで………って72!? 吉川:え、72!? 佐藤:72!? ライラ:!? 長老:こぉら、貴様がでかい声出すから皆に気付かれてしもぉたではないか、バカタレ。 鈴木:いやいやいや!普通にびっくりしますって!?え、72!?うそだろ!? 長老:まことじゃ。 吉川:流石に72は冗談………ですよね? ライラ:…………。 佐藤:ほら、お友達ちゃん(?)も何か言いたげ、ですし……冗談、ですよね? 長老:…まことじゃ! ライラ:……ったぞ長老。 佐藤:え? ライラ:見損なったぞ長老ォ!!! 鈴木:いきなりどうした!? ライラ:コイツは嘘をついているんだ!! 長老:……嘘なぞついとらんわい。 ライラ:まだ白を切るつもりか!? ライラ:みんなきいてくれ、このババァの本当の年齢は…… 長老:やめろ貴様ぁ!! ライラ:78なんだ!! 長老:血迷ったかこの雌豚がぁ!!ワシの人気に嫉妬して、皆に疑念をばらまこうというのか!? ライラ:嘘で得た注目になんのいみがあるというんだ…! ライラ:みんな、騙されるな! 佐藤:…………。 鈴木:………。 吉川:(心)…しょーじきどっちでもいいィイ!!!! 佐藤:(心)72も78もオレらからしたらどっちもかわんねぇよ!! 吉川:(心)っつうか、そんなどーでもいいとこで見栄はるなよな!? ライラ:嘘はついてはいけないという掟があるというのに、何故まだ嘘をつき続けるんだ!? 長老:掟は破るためにある!! 長老:いや、嘘ついとらんがな。 ライラ:ハッ…部族の長(おさ)たる女のセリフじゃねぇな……。 長老:…ぐぬっ ライラ:私は悲しいよ…。部族の伝統を誰よりも大切に守ってきたアンタが、たかが男の為にそこまでおちちまうなんてさ。 長老:元はと言えば、先に掟を覆したのは貴様らじゃろうが…! ライラ:あぁそうさ!…だがな、私は、掟を覆しはしたが、人としての尊厳を放棄した覚えはないぞ!! 長老:!? ライラ:モラルだ。 長老:ハァッ!! ライラ:一つ掟を覆したからといって、全てを覆していいわけではないんだ。 長老:…っ ライラ:それでは集落は、私達の世界は、無法地帯になってしまう。 ライラ:世界を発展させるためにかえなければいけないことももちろんある。だが、侵してはいけない領域だってある。それは私達みんなが笑顔で暮らす為にはかかせないものだ。 ライラ:そうやって私達を守り、育ててくれたのは他でもない………長老、アンタだろう? 長老:……!! ライラ:私は隠し事をしても嘘をついたことは今迄一度もない。なぜだかわかるか? 長老:…………。 ライラ:アンタがそう育てたからだ。そして私自身がそれが正しいと思っているからだ。 ライラ:なぁ、長老……目を覚ましてくれよ。私が大好きな、長老に戻ってくれよ! 長老:あぁ…ワシは…ワシは、なんと愚かな…………!!スマヌ、ゆるしてくれぇ! ライラ:長老…!当たり前だろ!! 長老:うぉおおおお……!! 佐藤:………。 ライラ:……グスッ…。サラがせっかく化粧してくれたってのに、これじゃ台無しだな…ハハ。 吉川:………。 ライラ:スマナイ、男達よ。こんな身なりじゃあ恥ずかしくてまともに顔もみれそうにない。 ライラ:今日は一旦出直させてほしい。 佐藤:あ…はい。大丈夫ですよ…っ ライラ:長老、帰ろう。 長老:ンォオオ……(泣き声) ライラ:邪魔したな、また、機会があったらあってくれたら嬉しい。その時は元気になった我が友アイシャとも! 吉川:あ、ぜ、ぜひ! ライラ:さらばだ! 0:  佐藤:行っちゃった………。 吉川:なんか、なんというか、貴重なー…体験だったね…? 佐藤:…だな。 鈴木:……なぁ。 佐藤:ん?どうした? 鈴木:ババァが強烈だったせいでもあるんだけど、もう一人のコ普通に良い子だなーって思ったんだけどさ… 吉川:あ、わかる!友達想いだしな! 佐藤:素直だし、筋肉も、途中からある意味アリな気がしてきたし! 吉川:また、田中にいって合コンセッティングしてもらうか? 佐藤:約束?もしちまったしな! 吉川:だな!じゃあ、早速田中にー……… 鈴木:……で、あのコの名前なんだっけ? 吉川:あ、きくの忘れてた。(ほぼ同時に) 佐藤:あ、きくの忘れてた。(ほぼ同時に)