台本概要
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タイトル | 朗読「さみしんぼう虫」 |
---|---|
作者名 | あかおう (@akaouwaikasuki) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 1人用台本(不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
|°ω°ᔨ一人朗読:さみしがりやの音なの女の人のお話。 【声劇・配信での使用/連絡不要】 ★配信での投げ銭が発生する場合でも連絡不要です。 ★あなたの気が向いたら・・・(励みになるのでいずれかしてくれたら嬉しいな♪しなくてもOK) →シナリオタイトル横の「つぶやく」を押してご自身のTwitterでツイートする。 →赤王(@akaouwaikasuki)メンションでご自身のTwitterでツイートする。 →赤王のツイッターの該当するシナリオのツイートにいいねする。 →赤王のツイッターの該当するシナリオのツイートをRT。 →その他思いやりある行動で大切にしてくださったら嬉しいです。 【禁止事項】 ★ライターの呼び捨て表記。 ★盗作・自分が書きましたと言う行為。 ★無断で一部分を切り取っての使用や投稿。 ★上記以外で赤王が非常識と判断した行動・表記。 以上をされた方は即ブロックさせて頂き、以降赤王のシナリオ使用を禁止とさせて頂きます。 【YouTube・舞台・朗読等入場料を取る場合】 連絡必須:許可が下りるまで使用しないでください。 130 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
語りべ | 不問 | 24 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:さみしんぼう虫
0:
0:
語りべ:さみしんぼう虫は、人間の体のお腹に住んで居ます。いつもは何もしませんが、人がふとさみしくなると、目を覚まします。
0:
語りべ:さみしんぼう虫は、人が心に溜めた、「さみしい」を食べて生きています。
0:
語りべ:でもそれは、「さみしい」が無くなるわけではありません。さみしんぼう虫は、人の「さみしい」を食べて、増えていくからです。
0:
語りべ:一匹、二匹。今日もまた、さみしんぼう虫は誰かのお腹で増えているのです。
0:
語りべ:ここに、心が小さな女の子のままの、大人の女の人がいます。大人の女の人は、子供の頃からお腹の中に住んでいる、さみしんぼう虫に語りかけました。
0:
語りべ:「ねぇ、いつからそこにいたの?」
0:
語りべ:「お願い。もう私のさみしいを食べて増えるのはやめて。」
0:
語りべ:大人の女の人は、さみしそうに言いました。
0:
語りべ:さみしんぼう虫は、生まれて初めてかけてくれた言葉に、少し嬉しくなりましたが、またすぐに、さみしいを食べて増える様になりました。
0:
語りべ:「お願い。もう私の体から出て行って。あなたなんかいらないの。あなたがいると、お友達が居なくなってしまうの。もうひとりぼっちになるのは嫌なの。私は強くなりたいの。一人でも生きていけるようになりたいの。だから邪魔をしないで。」
0:
語りべ:さみしんぼう虫は、なんだか自分が悪い事をしている気分になりました。でもさみしんぼう虫も生きています。さみしいを食べないと死んでしまいます。だからさみしんぼう虫は、また、人のさみしいを食べ始めるのでした。
0:
語りべ:やがて、さみしんぼう虫が女の人のお腹に、いっぱいになりました。もう増える場所がありません。女の人は言いました。
0:
語りべ:「さみしんぼう虫さん、昨日はひどい事を言ってごめんなさい。私が小さな頃から一緒に居てくれたのに、出て行ってだなんて。自分勝手な事を言ってしまったわ。」
0:
語りべ:さみしんぼう虫は、気がつきました。さみしいは、人の自分勝手が作っているのだと。
0:
語りべ:勝手に遊びに行く。勝手に知らんぷりする。勝手に笑う。勝手に怒る。そして、勝手にいなくなる。女の人は言いました。
0:
語りべ:「私はダメな大人ね。人間誰しも自由に生きている。それを勝手に期待して、待って、誰も居なくなって。勝手にさみしいって思ってる。私も自分勝手なのに、人のせいにばかりして。私もまた、誰かのさみしんぼう虫のご飯を作っているはずなのにね。」
0:
語りべ:さみしんぼう虫は思いました。人は、人同士でさみしいを心に増やしている。そして、お腹にはそれを食べて増える、さみしんぼう虫がいる。でもみんな、それを知っているから、支え合ったり、励ましたり、優しく出来たりするのだと。
0:
語りべ:どんなに強く見える人でも。どんなに沢山お友達がいる人でも。さみしんぼう虫は必ずお腹にいる。
0:
語りべ:さみしんぼう虫は、悪い虫ではありません。人が人に優しく出来る、理由の一つかもしれないからです。そして、人が強くなるための、理由の一つかもしれないからです。
0:
語りべ:でも、人につらくあたる理由にもなります。だからそんな時は、そっとお腹に手を当てて。自分のさみしんぼう虫に語りかけて下さい。
0:
語りべ:「さみしんぼう虫さん、さみしんぼう虫さん。今日の調子はいかがですか?」
0:
語りべ:無理をしないで。怒りに変わらないで。ゆっくりして。体を大事にして。どうか、今日もあなたが、笑顔になれますように。
0:
語りべ:さみしんぼう虫は、女の人のお腹で増えるのをやめました。増える場所がなかった、女の人のお腹のさみしんぼう虫は、やさしいやさしい、「やさしんぼう虫」に姿を変えて、お外に出ていきましたとさ。
0:
語りべ:おしまい。
0:さみしんぼう虫
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語りべ:さみしんぼう虫は、人間の体のお腹に住んで居ます。いつもは何もしませんが、人がふとさみしくなると、目を覚まします。
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語りべ:さみしんぼう虫は、人が心に溜めた、「さみしい」を食べて生きています。
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語りべ:でもそれは、「さみしい」が無くなるわけではありません。さみしんぼう虫は、人の「さみしい」を食べて、増えていくからです。
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語りべ:一匹、二匹。今日もまた、さみしんぼう虫は誰かのお腹で増えているのです。
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語りべ:ここに、心が小さな女の子のままの、大人の女の人がいます。大人の女の人は、子供の頃からお腹の中に住んでいる、さみしんぼう虫に語りかけました。
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語りべ:「ねぇ、いつからそこにいたの?」
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語りべ:「お願い。もう私のさみしいを食べて増えるのはやめて。」
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語りべ:大人の女の人は、さみしそうに言いました。
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語りべ:さみしんぼう虫は、生まれて初めてかけてくれた言葉に、少し嬉しくなりましたが、またすぐに、さみしいを食べて増える様になりました。
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語りべ:「お願い。もう私の体から出て行って。あなたなんかいらないの。あなたがいると、お友達が居なくなってしまうの。もうひとりぼっちになるのは嫌なの。私は強くなりたいの。一人でも生きていけるようになりたいの。だから邪魔をしないで。」
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語りべ:さみしんぼう虫は、なんだか自分が悪い事をしている気分になりました。でもさみしんぼう虫も生きています。さみしいを食べないと死んでしまいます。だからさみしんぼう虫は、また、人のさみしいを食べ始めるのでした。
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語りべ:やがて、さみしんぼう虫が女の人のお腹に、いっぱいになりました。もう増える場所がありません。女の人は言いました。
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語りべ:「さみしんぼう虫さん、昨日はひどい事を言ってごめんなさい。私が小さな頃から一緒に居てくれたのに、出て行ってだなんて。自分勝手な事を言ってしまったわ。」
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語りべ:さみしんぼう虫は、気がつきました。さみしいは、人の自分勝手が作っているのだと。
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語りべ:勝手に遊びに行く。勝手に知らんぷりする。勝手に笑う。勝手に怒る。そして、勝手にいなくなる。女の人は言いました。
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語りべ:「私はダメな大人ね。人間誰しも自由に生きている。それを勝手に期待して、待って、誰も居なくなって。勝手にさみしいって思ってる。私も自分勝手なのに、人のせいにばかりして。私もまた、誰かのさみしんぼう虫のご飯を作っているはずなのにね。」
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語りべ:さみしんぼう虫は思いました。人は、人同士でさみしいを心に増やしている。そして、お腹にはそれを食べて増える、さみしんぼう虫がいる。でもみんな、それを知っているから、支え合ったり、励ましたり、優しく出来たりするのだと。
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語りべ:どんなに強く見える人でも。どんなに沢山お友達がいる人でも。さみしんぼう虫は必ずお腹にいる。
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語りべ:さみしんぼう虫は、悪い虫ではありません。人が人に優しく出来る、理由の一つかもしれないからです。そして、人が強くなるための、理由の一つかもしれないからです。
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語りべ:でも、人につらくあたる理由にもなります。だからそんな時は、そっとお腹に手を当てて。自分のさみしんぼう虫に語りかけて下さい。
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語りべ:「さみしんぼう虫さん、さみしんぼう虫さん。今日の調子はいかがですか?」
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語りべ:無理をしないで。怒りに変わらないで。ゆっくりして。体を大事にして。どうか、今日もあなたが、笑顔になれますように。
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語りべ:さみしんぼう虫は、女の人のお腹で増えるのをやめました。増える場所がなかった、女の人のお腹のさみしんぼう虫は、やさしいやさしい、「やさしんぼう虫」に姿を変えて、お外に出ていきましたとさ。
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語りべ:おしまい。