台本概要
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タイトル | 君はおっぱい星人 |
---|---|
作者名 | あかおう (@akaouwaikasuki) |
ジャンル | ファンタジー |
演者人数 | 2人用台本(不問2) |
時間 | 20 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
|°ω°ᔨタイトル変だけど悩んでる女性を励ます真面目なお話。 【声劇・配信での使用/連絡不要】 ★配信での投げ銭が発生する場合でも連絡不要です。 ★あなたの気が向いたら・・・(励みになるのでいずれかしてくれたら嬉しいな♪しなくてもOK) →シナリオタイトル横の「つぶやく」を押してご自身のTwitterでツイートする。 →赤王(@akaouwaikasuki)メンションでご自身のTwitterでツイートする。 →赤王のツイッターの該当するシナリオのツイートにいいねする。 →赤王のツイッターの該当するシナリオのツイートをRT。 →その他思いやりある行動で大切にしてくださったら嬉しいです。 【禁止事項】 ★ライターの呼び捨て表記。 ★盗作・自分が書きましたと言う行為。 ★無断で一部分を切り取っての使用や投稿。 ★上記以外で赤王が非常識と判断した行動・表記。 以上をされた方は即ブロックさせて頂き、以降赤王のシナリオ使用を禁止とさせて頂きます。 【YouTube・舞台・朗読等入場料を取る場合】 連絡必須:許可が下りるまで使用しないでください。 294 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
男 | 不問 | 153 | おっぱい星からやってきた男 |
女 | 不問 | 153 | メンヘラで寂しがりや |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
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女:近寄らないで!
男:早まるんじゃない!!
女:もういいの。私なんて。
男:なに、もう何があったんだよだから!
女:言いたくない!言いたくない!!
男:話なら聞くって、いくらでも聞くって言ってんじゃん!!
女:・・・そうやって、みんな最初は言うの。
女:「辛い事あったの?話聞くよ?」
女:「私たち友達じゃん」
女:真に受けてた私が悪んだ!!だからもう!!誰にも!!本音なんか言わない!!
男:落ち着けって・・・とりあえず柵のこっち側にさ。
女:近寄らないでよ!!
男:危ねぇ!!!
女:あっ・・・!!
男:・・・っー・・・セーフ・・・
女:離して・・・離してよぉ・・・
男:いいから。言う事聞いて。
女:みんな・・・みんな嫌い・・・みんな大嫌い・・・・!!
男:そこの石に足かけて。・・・よっと・・・
男:ふぅ・・・とりあえず安全な場所だ。・・・大丈夫か?
女:うう・・・うわあああ!!
男:よしよーし、よしよーし。
女:ひっく・・・ひっく・・・・・・
男:で。おねーさん。何があったの。こんな真夜中に、人生終わらせる名所の橋に来るなんて。まー大体想像はつくんだけどさ。
男:なに、男にでも振られたの?
女:・・・言いたくない。もう二度と、人に本音なんて言わないって決めたの・・・
男:でも、ここから飛び降りて、人生終わらせようとしてたよね?決めてた割には、誰かに引き留めて欲しかったって感じだ。
女:・・・・
男:別にいいけどさー。俺も仕事の帰り道に遠回りして、たまたまお姉さんの事見かけただけだし?
女:・・・食べ物を、配達するやつ?
男:そ。このご時世でねーそして不況で。サラリーマンしてたんだけど、仕事なくなっちゃってハイクビ。
女:サラリーマンて、そんな簡単に首になるもんなの?
男:当たり前だろー?小さな会社だったのも、まーあるかもだけど。
女:・・・私だったら、絶望して人生終わらせたくなる・・・・
男:お姉さん、もしかして誰かに依存してないと生きていけないタイプ?
女:・・・・・そうだね。
男:じゃあ、依存できる彼氏見つけて、たーっぷり甘やかしてもらえばいいじゃない。
女:・・・・そんなのいない。
男:そうなの。
女:・・・・・・私がダメだから。ダメ男製造機だから。
男:あー。なるほど。飛び降りたがってた割には、引き留めて欲しそうな顔してたのはそれね。
女:・・・・ごめんなさい・・・
男:まー、ここで会ったのも何かの縁だしさ。あ、配達でチップとしてもらったジュースあるんだよね。飲む?
女:うん・・・
男:はい。イチゴミルクでいい?
女:・・・イチゴミルク・・・・・うう・・・
男:え?泣くほどイチゴ嫌い?!
女:違うの・・・・好きだった人が・・・一度だけデートしてくれた時に・・・飲んでたなぁって・・・
男:そっか。じゃーお姉さんはこっちね。栄養ドリンクだけど、飲める?
女:・・・うう・・・
男:え?これもダメ?なんか思い出がある系!?
女:三年前に死んだお父さんが好きだった奴・・・
男:ああ、なるほど・・・
女:でも、飲む・・・
男:うん。
女:ありがとう・・・
男:どういたしまして。
女:・・・どうして、こんな面倒くさいって明らかにわかってるのに、関わろうとするの?
女:普通はさ、避けて通るじゃん。みんなそうじゃん。
男:って言ってもなぁ・・・明らかに本気で飛び降りそうになかったし。
女:なんで?
男:いや、俺目はいいから。遠くで俺の方チラチラ見てるの見えてたし。
女:・・・・恥ずかしい・・・
男:・・・・で。
女:なに・・・?
男:なんで本音言わないって決めてたのに、誰かに構って欲しいって思ったの。
女:・・・・
男:・・・・お姉さん。
女:なに。
男:実は俺、宇宙人なんだ。
女:・・・は?
男:もーすぐ自分の星に帰らなきゃならないんだよなー。あー、地球人の友達欲しかったな~。
男:そして地球人の考えてる事知りたかったなー。
女:バカみたいな嘘つかないでよ。
男:いや?嘘じゃないかもよ?
女:なんでよ。絶対嘘でしょ。
男:お姉さんが本音言わないように、俺だって本音を今まで隠してた。実は宇宙人だって。でも言っちゃった。てへ。
女:てへ・・・って・・・・
男:ほら、俺もうすぐ地球からいなくなるからさ。何があったのか言っても平気だよ。二度と地球には戻ってこないし。
男:言っちゃいなよ。楽になるなら。
女:・・・言わない。もう二度と、言わない。
男:頑固だなぁー!俺宇宙人だよ?別にいーじゃん!!
女:どうせそんなの嘘じゃん。・・・もう二度と、自分の本音を話して、人に嫌われたくないの・・・・
男:人に嫌われたくないのは、普通の事じゃない?本音を話さないのも・・・・
女:もう誰も信じられないの。もう嫌なの。人の負担になるのも嫌なの。
男:面倒くさいなぁーもーー!地球人じゃないって言ってんだからいいじゃん!
女:絶対違うじゃん!!
男:ハイ。触覚。ぴょこん。
女:うふぇあふぁぐふぉ!!!
男:ね?地球人にこんな触覚ないでしょ?
女:いやいやいやいやいや!!嘘だ!!絶対嘘だ!!!
男:嘘じゃないんだってばーもー。なんなら引っ張る?
女:・・・ひ、引っ張る・・・
男:痛いから、そっとだよ?
女:うん、よいしょ・・・ぎゅっ・・・
男:あ!いてっ!!
女:あ!!ごめ・・・
男:ね?本物でしょ?
女:うん・・・ちゃんと頭に繋がってたし、触ったら生暖かかった・・・じゃあ本当に?
男:うん。本当に。宇宙人。
女:(ポカーンとして)宇宙人て、本当に居るんだ・・・
男:ははっ・・・すごいポカーンとした顔してる。
女:当たり前だよ!絶対・・・絶対嘘だと思った・・・・・
男:・・・信じてくれたでしょ?
女:うん・・・信じた・・・
男:で。何があったの。
女:・・・・好きだった人に、抱きしめられたの。
男:おお、良かったじゃん。
女:好きって言われたの。
男:ほうほう。
女:お前のおっぱいが。って言われたの。
男:・・・・え?
女:お前のおっぱいが好きだって言われたの!!!!
男:・・・え?ちょ、意味わかんない。
女:意味わかんないのは私の方だよ!!
男:いや、え?おっぱいに、告白してきたの?その人。
女:うん。
男:バカじゃん。
女:うん、バカだと思う。
男:でも、好きな人だった。
女:うん。だから「好き」って言われて、私すっごいすっごい嬉しくて、やったーって思ってたの。
男:うんうん、それで?
女:そしたらその直後、おっぱい揉みながら「お前のおっぱいが。」って言われたの。
男:あはははははは!!!!
女:なんで笑うの!!
男:いやもう!ギャグじゃん!!いやギャグ通り越してカオス!いやホラーじゃん!!!
女:・・・私、私本気で傷ついたの!!!
男:・・・お姉さん、何でも真に受けて、人信じちゃうタイプそうだもんな。
女:・・・・うん。ずーっとこう。大人になったらもっと、ちゃんとした人になれるかと思ってたのに。
男:その好きな人ってさ、もしかして男友達で一番信頼してた?
女:うん。
男:頼りがいがあって、みんなの人気者だ。
女:うん。
男:でもお姉さんの事は、友達じゃなくて、ただのおっぱい要員だった。
女:(泣き始める)うん・・・・
男:お姉さんは、純粋に、その好きな人に片思いしてて。そして一番仲良しな男友達だって思ってた。だから死ぬほど傷ついてる。違う?
女:うん・・・・
女:私、昔からこうなの。おっぱい大きいせいで、好きな人がいつもおかしくなっちゃう、いや、私がおっぱい大きいのがいけないんだって思って、何度もおっぱい小さくする手術受けようとした。
男:え?そこまでしなくても・・・・
女:だって、大学の時も、会社の人も、みんな私の顔じゃなくて、私のおっぱいに向かって話しかけてた。サラシ巻いて小さくしても、全然ダメ。サラシ巻くほどなの?って噂を聞きつけて更に変な人に告白されたり・・・・
男:おっぱい大きい人も、それなりに苦労あるんだねぇ。
女:おっぱい大きくて得した事なんか一度もない!!好きな人にすら・・・自分より・・・おっぱいに好きって告白されるとか・・・
女:私・・・私には人としての魅力のかけらもないんだって・・・・!!!
男:堂々と、私おっぱい大きいです!って自信持ってればいいじゃん?
女:自信持ってたよ!堂々としたかったし!・・・そうしてたら、周りの女の子たちが・・・「なに?それ小さい私へのいやみ?」とか・・・
女:だからもう!!本音誰にも言いたくない!!おっぱい大きくて辛い毎日だなんて、誰にもわかってもらえない!!!
男:・・・くっだらねぇ。
女:え?
男:くだらねーなーって思って。
女:そう・・・・
男:真剣に悩んでるから、もっと深刻なのかと思った。
女:私にとっては、本当に飛び降りたいくらい・・・辛い事なんだよ・・・いいよもう・・・どうせ誰にもわかってもらえないなら、本音なんか言わずに生きていくもん・・・
男:あのさ。
女:なによ。
男:俺、おっぱい星からやってきたおっぱい星人なんだよね。
女:・・・・バカじゃないの。
男:いや、本当だって。
女:もういい。付き合いきれない。
男:あのね、宇宙にはいろんな星があるの。お姉さんが知らないだけで。
女:あのね!おっぱい星人て!地球ではただのおっぱい好きな人の事なの!!もういい!バイバイ!!
男:ちょっと待てって!!本当なんだって。映像見る?
女:うるさい!!離して!!
男:いいから。おでこくっつけて。
女:え?
男:はい、ごちーん。
女:いたっ。
男:・・・・どう?見える?
女:・・・・こいつ・・・!直接脳内に・・・・!!
男:これが、俺が住んでるおっぱい星。
女:・・・きれい・・・
男:んで、これが、おっぱい星人の女の人。
女:!!!おっぱい・・・おっきー・・・!!
男:ね?おっぱい星でしょ?
女:うん、街の人みーんなおっぱい大きかった!すごいね!本当におっぱい星ってあるんだ!
男:だから言ったろ?信じてくれた?
女:うん!ごめん、疑って・・・・
男:いいよ。俺もさ、まさか地球人に正体あかす事になるとは思ってなかったし。ま、本当に明日には地球離れるからさ。いっかなって。
女:・・・・帰っちゃうんだ?
男:・・・・えっと、なんで洋服の裾掴んでるのかな?
女:さみしい・・・・
男:!!!ちょ・・・お姉さん?
女:さみしい・・・
男:もしかして、俺に惚れた?
女:わかんない。でも、初めて本音で話してくれて、私も本音で話せたのに、明日地球から居なくなっちゃうって・・・さみしいなって・・・
男:あー・・・お姉さん?すーぐ人に依存するタイプだったか。忘れてた。
女:うん・・・・
男:でも、そんな自分が大嫌いで
女:うん
男:大好きだ。
女:違う!
男:・・・本当に?
女:・・・チガワナイ・・・うう・・・
男:ああ、ごめん、責めてるんじゃないんだ。
女:大人になったら、さみしいなんて、言えなくて・・・しっかりしなきゃって思えば思うほど、本当は誰かに甘えたい人なのにって、本当の自分と気持ちが離れてって、苦しくて・・・・
男:だから、仲良くなった男のお友達を好きになった。
女:うん。
男:お姉さん。依存は悪い事じゃない。
男:でもね、依存は度が過ぎたり、片方が依存を求めてないと、自分も他人も苦しめる。わかってるよね?それくらい苦しんでるなら。
女:うん。
男:お姉さん、まずは自分を大事にするところから始めなきゃダメだよ。
女:うん。
男:自分のおっぱい、好きでしょ?
女:自分のおっぱい好きって・・・変態みたいじゃん・・・
男:チャームポイントじゃん?
女:おっぱいのせいで、自分を見てもらえない寂しさなんて、男で、増してや宇宙人のあなたにはわからないでしょ!?
男:わかんないよ。当たり前じゃん。
女:じゃあもういいよ!!私は、自分の苦しみを友達にわかって欲しくて・・・・
男:随分自分勝手だねぇ。
女:・・・わかってるよ・・・おっぱい小さい友達に言った私が悪いんでしょ。
男:論点そこじゃねぇんだよなー
女:・・・・
男:お姉さんさ、俺のこの触覚、どう思う?
女:別に。宇宙人の触覚なんて初めて見たし。
男:この触覚さー、俺の星だと笑いモンなのよ。
女:え?どういう事?
男:俺の星では、触覚が長ければ長いほど凄いの。かっこいいの。だからこーんな、ぴょこって生えてるだけの俺はいい笑いもの。一応むこうでも大人なんだけど、子供扱いされて笑われてる。
女:・・・そんなの、別に・・・
男:私は気にしない?
女:!!
男:そ。他人から見たら、しょーもない事でも、本人にとっては切羽詰まってて、苦しくて、あー飛び降りてしまいたーいってくらい辛い。
男:人の悩みなんて、そんなもんでしょ。他人にはくだらない事でも、本人には物凄く苦しくて仕方ない。
男:誰にもわかってもらえない。ひとりぼっち。さみしい。でしょ?
女:・・・うん。
男:地球人のお姉さんも、俺も、同じ。悩みは違うけど、周りからみたらくだらない悩みだけど、本人は至って真剣。
女:うん・・・・
男:完璧な人間も、完璧な宇宙人もいないんだよ?
女:・・・そっか・・・・
男:お姉さん、お姉さんはさ、他人に認めてもらった自分を好きになれる?
女:え・・・
男:例えば、そのおっぱいに告白してきたバカ男友達だとしよう。
女:うん。
男:そしてお姉さんは、それを受けれたとしよう。
女:うん。
男:・・・その時、お姉さんは自分の事を好きかな?
女:そんなわけない。だって、おっぱいが好きなんであって、私を好きなわけじゃない!
男:もし、おっぱいが大きい自分が一番好きだとしたら?
女:え?
男:それを好きになってくれた人も、それはそれで、俺はアリだと思うんだよね。
女:冗談じゃないよ!私は、私を好きになって欲しいの!!おっぱいなんて・・・
男:おっぱいも、お姉さんの一部でしょ?なんで自分のおっぱいそんなに嫌うかなぁ。
女:おっぱいも、私の一部?
男:当然でしょ。お姉さんは、自分のおっぱいを嫌いになり過ぎ。んまぁ、周りがそうしてたって部分も否めなくはないけど。
女:・・・うん。
男:そこで周りにさ、おっぱいが大きいのが悩みなんです!って事を理解して貰おうとするのが間違いなの。
女:なんで?理解されたいよ・・・辛いんだもん・・・
男:どうせ理解してもらえないならさ、おっぱい大きい自分が好きなんです!でも良くない?
女:そんな、はしたない・・・・
男:どうせおっぱい小さくする手術する勇気もないんでしょ?本当は大好きな自分の体の一部のくせに、周りの意見に振り回されて、自分まで傷つけようとしてんじゃねーよ!
女:(泣く)・・・・うう・・・ううう・・・・・
男:ああ、ごめんごめん、強く言い過ぎた。
女:自分の事、好きになりたいよ・・・・でも、痴漢とか、ストーカーとか・・・すごいしさ・・・
男:それでも堂々としてればいい。あー、みんな私に夢中なのねーって笑ってればいい。
女:バカみたいじゃん・・・
男:バカでもいい。飛び降りて人生終わらせようとするよりよっぽどバカのがいい!
女:!!・・・自信ないよぉ・・・(泣く)
男:あーあー、もう。また泣く。
女:だって・・・だって・・・・
男:お姉さん、結構大人だけど、中身は子供のままなんだ。
女:そこも嫌いなの。しっかりしなきゃって思ってるのに、年々子供っぽさが前に出て。でも会社だとドンドン後輩が増えて・・・誰にも甘えれないし、頼れないし・・・
男:おーおー、また悩み出てきたな。
女:どうせ、こんな子供じみた悩みも、誰にもわかってもらえないもん・・・いいもん・・・一人で生きていくんだもん・・・・
男:別に変ろうとなんてしなくていーじゃん!無理なもんは無理なんだから!あきらめろ!!(背中を叩く)
女:いたっ!!・・・急に背中叩かないでよぉ・・・
男:地球人は、諦める事も肝心なんだろ?
女:諦める事は、ダメな事でしょ・・・?
男:あーあー、バスケの先生の名セリフみたいな事言ってら。
女:諦める事なんて・・・簡単じゃないよ・・・・
男:そんな一時間や一週間で出来るわけねーじゃん。
女:一生出来る気がしないんだよ・・・・
男:一生かかってでもいーじゃん!諦めて楽になって、前に進めるならさ!ほら、なんだっけ、要らないものを一気に捨てる事。
女:断捨離?
男:そそ!断捨離、断捨離!心の中の引っかかってるものも、ドンドン捨てていかなきゃ、新しいものなんて入るスペースないんだぜ?
女:そういうもん・・・なのかな・・・
男:そういうもんだって!おっぱい星人に騙されたと思って。一生かけてやってみなよ。
女:・・・・うん。
男:よし、いい顔になったな。タクシー拾ってやる。
女:いいよ、一人で歩いて帰れる。
男:ダメ。考えが変わらないうちに、おうち帰りな。そんで、沢山寝て。ご飯食べて。毎日俺と出会った事考えて、いつか忘れて。前に進んで?
女:・・・・おっぱい星人て、やさしいんだ?
男:おっぱい星では、おっぱいが大きい人は沢山いるからね!何だか自分の星の人と話してるみたいで嬉しかった!
女:・・・やっぱり、私の魅力って・・・・
男:違う違う違う!おっぱい大きいから声かけたとかじゃないって。・・・いや、確かに、おっぱい大きい子が飛び降りそうだなーとは思ったけどね?
女:やっぱり!!
男:でもさ、おっぱい星の俺だったから、お姉さんに声かけれた。あ、自分の星の人に似てる人がいるって。それは本当だよ?
女:・・・・小さかったら、声かけられてない?
男:いや、俺は性格上、声かけてたと思う。
女:そうだね、君は面倒くさい私みたいな女にも優しくできる人だ。
男:宇宙人だけどね。
女:・・・君みたいな人を、好きになれば良かったな。
男:それは、俺がいい男だっていう意味って事でいいかな?
女:・・・ちょっと意味違うけど、そんなもんかな。
男:タクシー来た、あ、ちょっとまってて・・・。
女:うん。
0:もどってくる男。
男:(こっそり)家まで無料で運んでくれるように、運転手さん操作しといたからっ!
女:え?宇宙人てそんな事まで出来るの・・・?
男:大丈夫、気にしないで!行先だけ運転手さんにちゃんと伝えてね。
女:うん、あの、ありがとう。
男:うん。どういたしまして。
女:また会え・・ないか。明日帰るんだよね。
男:うん。でも、ずっと遠くても、心は側にいるよ。
女:おっぱい星から?
男:うん、おっぱい星から地球が見える望遠鏡で見てるよ。
女:そっか。
男:お姉さん。
女:うん?
男:もう自分のおっぱい、嫌いにならないよね?
女:うん。多分。好きになるようにする。
男:俺、お姉さんのおっぱいも魅力的だと思うよ!
女:・・・・
男:いや、違うから!変な意味じゃないから!
女:(同時に)・・・あはは
男:(同時に)・・・あはは
女:・・・さよならっていうのは、ちょっといやだな。
男:それじゃ、またね!にしよう。
女:いつか会えるわけじゃないのに?
男:可能性は0%だなんて、宇宙にも無いと思うけど?
女:そうだね。じゃ、またね。
男:うん、またね!
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0:タクシーが走り去る
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女:・・・きっとあの人、オモチャ会社か何かの人だったんだろうな。触覚とか、オデコくっつけるだけで見える映像装置とか。そういう最新の機械作ってるとか・・・
女:でも、なんでもいいや。私は救われたんだもの。地球人だろうが、異星人だろうが。・・・・私も大概、自分勝手だな・・・・ふふ・・・
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男:・・・またね。お姉さん。
男:あれ・・・・ちょっと、迎え早いんじゃねーの?なに?他にもおっぱい星経由で回収しなきゃいけない奴が出たから早く来た?
男:ったくしゃーねぇなぁ・・・・!!
男:・・・そうだな。このまま地球に居たら、俺一生、おっぱい星帰る自信なくなりそうだしな。
男:はいはーい、今乗り込みますよー!!
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女:近寄らないで!
男:早まるんじゃない!!
女:もういいの。私なんて。
男:なに、もう何があったんだよだから!
女:言いたくない!言いたくない!!
男:話なら聞くって、いくらでも聞くって言ってんじゃん!!
女:・・・そうやって、みんな最初は言うの。
女:「辛い事あったの?話聞くよ?」
女:「私たち友達じゃん」
女:真に受けてた私が悪んだ!!だからもう!!誰にも!!本音なんか言わない!!
男:落ち着けって・・・とりあえず柵のこっち側にさ。
女:近寄らないでよ!!
男:危ねぇ!!!
女:あっ・・・!!
男:・・・っー・・・セーフ・・・
女:離して・・・離してよぉ・・・
男:いいから。言う事聞いて。
女:みんな・・・みんな嫌い・・・みんな大嫌い・・・・!!
男:そこの石に足かけて。・・・よっと・・・
男:ふぅ・・・とりあえず安全な場所だ。・・・大丈夫か?
女:うう・・・うわあああ!!
男:よしよーし、よしよーし。
女:ひっく・・・ひっく・・・・・・
男:で。おねーさん。何があったの。こんな真夜中に、人生終わらせる名所の橋に来るなんて。まー大体想像はつくんだけどさ。
男:なに、男にでも振られたの?
女:・・・言いたくない。もう二度と、人に本音なんて言わないって決めたの・・・
男:でも、ここから飛び降りて、人生終わらせようとしてたよね?決めてた割には、誰かに引き留めて欲しかったって感じだ。
女:・・・・
男:別にいいけどさー。俺も仕事の帰り道に遠回りして、たまたまお姉さんの事見かけただけだし?
女:・・・食べ物を、配達するやつ?
男:そ。このご時世でねーそして不況で。サラリーマンしてたんだけど、仕事なくなっちゃってハイクビ。
女:サラリーマンて、そんな簡単に首になるもんなの?
男:当たり前だろー?小さな会社だったのも、まーあるかもだけど。
女:・・・私だったら、絶望して人生終わらせたくなる・・・・
男:お姉さん、もしかして誰かに依存してないと生きていけないタイプ?
女:・・・・・そうだね。
男:じゃあ、依存できる彼氏見つけて、たーっぷり甘やかしてもらえばいいじゃない。
女:・・・・そんなのいない。
男:そうなの。
女:・・・・・・私がダメだから。ダメ男製造機だから。
男:あー。なるほど。飛び降りたがってた割には、引き留めて欲しそうな顔してたのはそれね。
女:・・・・ごめんなさい・・・
男:まー、ここで会ったのも何かの縁だしさ。あ、配達でチップとしてもらったジュースあるんだよね。飲む?
女:うん・・・
男:はい。イチゴミルクでいい?
女:・・・イチゴミルク・・・・・うう・・・
男:え?泣くほどイチゴ嫌い?!
女:違うの・・・・好きだった人が・・・一度だけデートしてくれた時に・・・飲んでたなぁって・・・
男:そっか。じゃーお姉さんはこっちね。栄養ドリンクだけど、飲める?
女:・・・うう・・・
男:え?これもダメ?なんか思い出がある系!?
女:三年前に死んだお父さんが好きだった奴・・・
男:ああ、なるほど・・・
女:でも、飲む・・・
男:うん。
女:ありがとう・・・
男:どういたしまして。
女:・・・どうして、こんな面倒くさいって明らかにわかってるのに、関わろうとするの?
女:普通はさ、避けて通るじゃん。みんなそうじゃん。
男:って言ってもなぁ・・・明らかに本気で飛び降りそうになかったし。
女:なんで?
男:いや、俺目はいいから。遠くで俺の方チラチラ見てるの見えてたし。
女:・・・・恥ずかしい・・・
男:・・・・で。
女:なに・・・?
男:なんで本音言わないって決めてたのに、誰かに構って欲しいって思ったの。
女:・・・・
男:・・・・お姉さん。
女:なに。
男:実は俺、宇宙人なんだ。
女:・・・は?
男:もーすぐ自分の星に帰らなきゃならないんだよなー。あー、地球人の友達欲しかったな~。
男:そして地球人の考えてる事知りたかったなー。
女:バカみたいな嘘つかないでよ。
男:いや?嘘じゃないかもよ?
女:なんでよ。絶対嘘でしょ。
男:お姉さんが本音言わないように、俺だって本音を今まで隠してた。実は宇宙人だって。でも言っちゃった。てへ。
女:てへ・・・って・・・・
男:ほら、俺もうすぐ地球からいなくなるからさ。何があったのか言っても平気だよ。二度と地球には戻ってこないし。
男:言っちゃいなよ。楽になるなら。
女:・・・言わない。もう二度と、言わない。
男:頑固だなぁー!俺宇宙人だよ?別にいーじゃん!!
女:どうせそんなの嘘じゃん。・・・もう二度と、自分の本音を話して、人に嫌われたくないの・・・・
男:人に嫌われたくないのは、普通の事じゃない?本音を話さないのも・・・・
女:もう誰も信じられないの。もう嫌なの。人の負担になるのも嫌なの。
男:面倒くさいなぁーもーー!地球人じゃないって言ってんだからいいじゃん!
女:絶対違うじゃん!!
男:ハイ。触覚。ぴょこん。
女:うふぇあふぁぐふぉ!!!
男:ね?地球人にこんな触覚ないでしょ?
女:いやいやいやいやいや!!嘘だ!!絶対嘘だ!!!
男:嘘じゃないんだってばーもー。なんなら引っ張る?
女:・・・ひ、引っ張る・・・
男:痛いから、そっとだよ?
女:うん、よいしょ・・・ぎゅっ・・・
男:あ!いてっ!!
女:あ!!ごめ・・・
男:ね?本物でしょ?
女:うん・・・ちゃんと頭に繋がってたし、触ったら生暖かかった・・・じゃあ本当に?
男:うん。本当に。宇宙人。
女:(ポカーンとして)宇宙人て、本当に居るんだ・・・
男:ははっ・・・すごいポカーンとした顔してる。
女:当たり前だよ!絶対・・・絶対嘘だと思った・・・・・
男:・・・信じてくれたでしょ?
女:うん・・・信じた・・・
男:で。何があったの。
女:・・・・好きだった人に、抱きしめられたの。
男:おお、良かったじゃん。
女:好きって言われたの。
男:ほうほう。
女:お前のおっぱいが。って言われたの。
男:・・・・え?
女:お前のおっぱいが好きだって言われたの!!!!
男:・・・え?ちょ、意味わかんない。
女:意味わかんないのは私の方だよ!!
男:いや、え?おっぱいに、告白してきたの?その人。
女:うん。
男:バカじゃん。
女:うん、バカだと思う。
男:でも、好きな人だった。
女:うん。だから「好き」って言われて、私すっごいすっごい嬉しくて、やったーって思ってたの。
男:うんうん、それで?
女:そしたらその直後、おっぱい揉みながら「お前のおっぱいが。」って言われたの。
男:あはははははは!!!!
女:なんで笑うの!!
男:いやもう!ギャグじゃん!!いやギャグ通り越してカオス!いやホラーじゃん!!!
女:・・・私、私本気で傷ついたの!!!
男:・・・お姉さん、何でも真に受けて、人信じちゃうタイプそうだもんな。
女:・・・・うん。ずーっとこう。大人になったらもっと、ちゃんとした人になれるかと思ってたのに。
男:その好きな人ってさ、もしかして男友達で一番信頼してた?
女:うん。
男:頼りがいがあって、みんなの人気者だ。
女:うん。
男:でもお姉さんの事は、友達じゃなくて、ただのおっぱい要員だった。
女:(泣き始める)うん・・・・
男:お姉さんは、純粋に、その好きな人に片思いしてて。そして一番仲良しな男友達だって思ってた。だから死ぬほど傷ついてる。違う?
女:うん・・・・
女:私、昔からこうなの。おっぱい大きいせいで、好きな人がいつもおかしくなっちゃう、いや、私がおっぱい大きいのがいけないんだって思って、何度もおっぱい小さくする手術受けようとした。
男:え?そこまでしなくても・・・・
女:だって、大学の時も、会社の人も、みんな私の顔じゃなくて、私のおっぱいに向かって話しかけてた。サラシ巻いて小さくしても、全然ダメ。サラシ巻くほどなの?って噂を聞きつけて更に変な人に告白されたり・・・・
男:おっぱい大きい人も、それなりに苦労あるんだねぇ。
女:おっぱい大きくて得した事なんか一度もない!!好きな人にすら・・・自分より・・・おっぱいに好きって告白されるとか・・・
女:私・・・私には人としての魅力のかけらもないんだって・・・・!!!
男:堂々と、私おっぱい大きいです!って自信持ってればいいじゃん?
女:自信持ってたよ!堂々としたかったし!・・・そうしてたら、周りの女の子たちが・・・「なに?それ小さい私へのいやみ?」とか・・・
女:だからもう!!本音誰にも言いたくない!!おっぱい大きくて辛い毎日だなんて、誰にもわかってもらえない!!!
男:・・・くっだらねぇ。
女:え?
男:くだらねーなーって思って。
女:そう・・・・
男:真剣に悩んでるから、もっと深刻なのかと思った。
女:私にとっては、本当に飛び降りたいくらい・・・辛い事なんだよ・・・いいよもう・・・どうせ誰にもわかってもらえないなら、本音なんか言わずに生きていくもん・・・
男:あのさ。
女:なによ。
男:俺、おっぱい星からやってきたおっぱい星人なんだよね。
女:・・・・バカじゃないの。
男:いや、本当だって。
女:もういい。付き合いきれない。
男:あのね、宇宙にはいろんな星があるの。お姉さんが知らないだけで。
女:あのね!おっぱい星人て!地球ではただのおっぱい好きな人の事なの!!もういい!バイバイ!!
男:ちょっと待てって!!本当なんだって。映像見る?
女:うるさい!!離して!!
男:いいから。おでこくっつけて。
女:え?
男:はい、ごちーん。
女:いたっ。
男:・・・・どう?見える?
女:・・・・こいつ・・・!直接脳内に・・・・!!
男:これが、俺が住んでるおっぱい星。
女:・・・きれい・・・
男:んで、これが、おっぱい星人の女の人。
女:!!!おっぱい・・・おっきー・・・!!
男:ね?おっぱい星でしょ?
女:うん、街の人みーんなおっぱい大きかった!すごいね!本当におっぱい星ってあるんだ!
男:だから言ったろ?信じてくれた?
女:うん!ごめん、疑って・・・・
男:いいよ。俺もさ、まさか地球人に正体あかす事になるとは思ってなかったし。ま、本当に明日には地球離れるからさ。いっかなって。
女:・・・・帰っちゃうんだ?
男:・・・・えっと、なんで洋服の裾掴んでるのかな?
女:さみしい・・・・
男:!!!ちょ・・・お姉さん?
女:さみしい・・・
男:もしかして、俺に惚れた?
女:わかんない。でも、初めて本音で話してくれて、私も本音で話せたのに、明日地球から居なくなっちゃうって・・・さみしいなって・・・
男:あー・・・お姉さん?すーぐ人に依存するタイプだったか。忘れてた。
女:うん・・・・
男:でも、そんな自分が大嫌いで
女:うん
男:大好きだ。
女:違う!
男:・・・本当に?
女:・・・チガワナイ・・・うう・・・
男:ああ、ごめん、責めてるんじゃないんだ。
女:大人になったら、さみしいなんて、言えなくて・・・しっかりしなきゃって思えば思うほど、本当は誰かに甘えたい人なのにって、本当の自分と気持ちが離れてって、苦しくて・・・・
男:だから、仲良くなった男のお友達を好きになった。
女:うん。
男:お姉さん。依存は悪い事じゃない。
男:でもね、依存は度が過ぎたり、片方が依存を求めてないと、自分も他人も苦しめる。わかってるよね?それくらい苦しんでるなら。
女:うん。
男:お姉さん、まずは自分を大事にするところから始めなきゃダメだよ。
女:うん。
男:自分のおっぱい、好きでしょ?
女:自分のおっぱい好きって・・・変態みたいじゃん・・・
男:チャームポイントじゃん?
女:おっぱいのせいで、自分を見てもらえない寂しさなんて、男で、増してや宇宙人のあなたにはわからないでしょ!?
男:わかんないよ。当たり前じゃん。
女:じゃあもういいよ!!私は、自分の苦しみを友達にわかって欲しくて・・・・
男:随分自分勝手だねぇ。
女:・・・わかってるよ・・・おっぱい小さい友達に言った私が悪いんでしょ。
男:論点そこじゃねぇんだよなー
女:・・・・
男:お姉さんさ、俺のこの触覚、どう思う?
女:別に。宇宙人の触覚なんて初めて見たし。
男:この触覚さー、俺の星だと笑いモンなのよ。
女:え?どういう事?
男:俺の星では、触覚が長ければ長いほど凄いの。かっこいいの。だからこーんな、ぴょこって生えてるだけの俺はいい笑いもの。一応むこうでも大人なんだけど、子供扱いされて笑われてる。
女:・・・そんなの、別に・・・
男:私は気にしない?
女:!!
男:そ。他人から見たら、しょーもない事でも、本人にとっては切羽詰まってて、苦しくて、あー飛び降りてしまいたーいってくらい辛い。
男:人の悩みなんて、そんなもんでしょ。他人にはくだらない事でも、本人には物凄く苦しくて仕方ない。
男:誰にもわかってもらえない。ひとりぼっち。さみしい。でしょ?
女:・・・うん。
男:地球人のお姉さんも、俺も、同じ。悩みは違うけど、周りからみたらくだらない悩みだけど、本人は至って真剣。
女:うん・・・・
男:完璧な人間も、完璧な宇宙人もいないんだよ?
女:・・・そっか・・・・
男:お姉さん、お姉さんはさ、他人に認めてもらった自分を好きになれる?
女:え・・・
男:例えば、そのおっぱいに告白してきたバカ男友達だとしよう。
女:うん。
男:そしてお姉さんは、それを受けれたとしよう。
女:うん。
男:・・・その時、お姉さんは自分の事を好きかな?
女:そんなわけない。だって、おっぱいが好きなんであって、私を好きなわけじゃない!
男:もし、おっぱいが大きい自分が一番好きだとしたら?
女:え?
男:それを好きになってくれた人も、それはそれで、俺はアリだと思うんだよね。
女:冗談じゃないよ!私は、私を好きになって欲しいの!!おっぱいなんて・・・
男:おっぱいも、お姉さんの一部でしょ?なんで自分のおっぱいそんなに嫌うかなぁ。
女:おっぱいも、私の一部?
男:当然でしょ。お姉さんは、自分のおっぱいを嫌いになり過ぎ。んまぁ、周りがそうしてたって部分も否めなくはないけど。
女:・・・うん。
男:そこで周りにさ、おっぱいが大きいのが悩みなんです!って事を理解して貰おうとするのが間違いなの。
女:なんで?理解されたいよ・・・辛いんだもん・・・
男:どうせ理解してもらえないならさ、おっぱい大きい自分が好きなんです!でも良くない?
女:そんな、はしたない・・・・
男:どうせおっぱい小さくする手術する勇気もないんでしょ?本当は大好きな自分の体の一部のくせに、周りの意見に振り回されて、自分まで傷つけようとしてんじゃねーよ!
女:(泣く)・・・・うう・・・ううう・・・・・
男:ああ、ごめんごめん、強く言い過ぎた。
女:自分の事、好きになりたいよ・・・・でも、痴漢とか、ストーカーとか・・・すごいしさ・・・
男:それでも堂々としてればいい。あー、みんな私に夢中なのねーって笑ってればいい。
女:バカみたいじゃん・・・
男:バカでもいい。飛び降りて人生終わらせようとするよりよっぽどバカのがいい!
女:!!・・・自信ないよぉ・・・(泣く)
男:あーあー、もう。また泣く。
女:だって・・・だって・・・・
男:お姉さん、結構大人だけど、中身は子供のままなんだ。
女:そこも嫌いなの。しっかりしなきゃって思ってるのに、年々子供っぽさが前に出て。でも会社だとドンドン後輩が増えて・・・誰にも甘えれないし、頼れないし・・・
男:おーおー、また悩み出てきたな。
女:どうせ、こんな子供じみた悩みも、誰にもわかってもらえないもん・・・いいもん・・・一人で生きていくんだもん・・・・
男:別に変ろうとなんてしなくていーじゃん!無理なもんは無理なんだから!あきらめろ!!(背中を叩く)
女:いたっ!!・・・急に背中叩かないでよぉ・・・
男:地球人は、諦める事も肝心なんだろ?
女:諦める事は、ダメな事でしょ・・・?
男:あーあー、バスケの先生の名セリフみたいな事言ってら。
女:諦める事なんて・・・簡単じゃないよ・・・・
男:そんな一時間や一週間で出来るわけねーじゃん。
女:一生出来る気がしないんだよ・・・・
男:一生かかってでもいーじゃん!諦めて楽になって、前に進めるならさ!ほら、なんだっけ、要らないものを一気に捨てる事。
女:断捨離?
男:そそ!断捨離、断捨離!心の中の引っかかってるものも、ドンドン捨てていかなきゃ、新しいものなんて入るスペースないんだぜ?
女:そういうもん・・・なのかな・・・
男:そういうもんだって!おっぱい星人に騙されたと思って。一生かけてやってみなよ。
女:・・・・うん。
男:よし、いい顔になったな。タクシー拾ってやる。
女:いいよ、一人で歩いて帰れる。
男:ダメ。考えが変わらないうちに、おうち帰りな。そんで、沢山寝て。ご飯食べて。毎日俺と出会った事考えて、いつか忘れて。前に進んで?
女:・・・・おっぱい星人て、やさしいんだ?
男:おっぱい星では、おっぱいが大きい人は沢山いるからね!何だか自分の星の人と話してるみたいで嬉しかった!
女:・・・やっぱり、私の魅力って・・・・
男:違う違う違う!おっぱい大きいから声かけたとかじゃないって。・・・いや、確かに、おっぱい大きい子が飛び降りそうだなーとは思ったけどね?
女:やっぱり!!
男:でもさ、おっぱい星の俺だったから、お姉さんに声かけれた。あ、自分の星の人に似てる人がいるって。それは本当だよ?
女:・・・・小さかったら、声かけられてない?
男:いや、俺は性格上、声かけてたと思う。
女:そうだね、君は面倒くさい私みたいな女にも優しくできる人だ。
男:宇宙人だけどね。
女:・・・君みたいな人を、好きになれば良かったな。
男:それは、俺がいい男だっていう意味って事でいいかな?
女:・・・ちょっと意味違うけど、そんなもんかな。
男:タクシー来た、あ、ちょっとまってて・・・。
女:うん。
0:もどってくる男。
男:(こっそり)家まで無料で運んでくれるように、運転手さん操作しといたからっ!
女:え?宇宙人てそんな事まで出来るの・・・?
男:大丈夫、気にしないで!行先だけ運転手さんにちゃんと伝えてね。
女:うん、あの、ありがとう。
男:うん。どういたしまして。
女:また会え・・ないか。明日帰るんだよね。
男:うん。でも、ずっと遠くても、心は側にいるよ。
女:おっぱい星から?
男:うん、おっぱい星から地球が見える望遠鏡で見てるよ。
女:そっか。
男:お姉さん。
女:うん?
男:もう自分のおっぱい、嫌いにならないよね?
女:うん。多分。好きになるようにする。
男:俺、お姉さんのおっぱいも魅力的だと思うよ!
女:・・・・
男:いや、違うから!変な意味じゃないから!
女:(同時に)・・・あはは
男:(同時に)・・・あはは
女:・・・さよならっていうのは、ちょっといやだな。
男:それじゃ、またね!にしよう。
女:いつか会えるわけじゃないのに?
男:可能性は0%だなんて、宇宙にも無いと思うけど?
女:そうだね。じゃ、またね。
男:うん、またね!
0:
0:タクシーが走り去る
0:
女:・・・きっとあの人、オモチャ会社か何かの人だったんだろうな。触覚とか、オデコくっつけるだけで見える映像装置とか。そういう最新の機械作ってるとか・・・
女:でも、なんでもいいや。私は救われたんだもの。地球人だろうが、異星人だろうが。・・・・私も大概、自分勝手だな・・・・ふふ・・・
0:
0:
男:・・・またね。お姉さん。
男:あれ・・・・ちょっと、迎え早いんじゃねーの?なに?他にもおっぱい星経由で回収しなきゃいけない奴が出たから早く来た?
男:ったくしゃーねぇなぁ・・・・!!
男:・・・そうだな。このまま地球に居たら、俺一生、おっぱい星帰る自信なくなりそうだしな。
男:はいはーい、今乗り込みますよー!!
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