台本概要

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タイトル 君に捧げるセミFINAL
作者名 Alice  (@Alice15827178)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 僕の最期の時間を君に捧げる…
そのために僕は…

イケメンな男性との運命の出会い…
な訳ないじゃないですか

一部実話です笑

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
60 イケメンで超ポジティブ …なセミ笑
59 人間の女性 セミの勢いに負けないように頑張って笑
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
『君に捧げるセミFINAL』 男:僕の最期の時間を君に捧げる… 男:そのために僕は… 0:  女:夏も終わりに近づくある日、 女:暑い日差しの中、異常と思えるほど暑苦しいセミの声を全身に浴びながら、 女:これまた不自然なほど熱い視線を感じて、私は振り返った 0:  男:(ミーンミーン)… 女:あの… 男:(ミーンミーン)… 女:あの…! 男:(ミーンミーン)… 女:あの!聞こえてますよね? 男:え? 女:いや、え?じゃなくてあなたです 男:僕…ですか? 女:そうです 女:あの、なんなんですか一体 女:さっきからずっと、私のこと見てますよね? 女:こんな白昼堂々、ストーカーですか? 男:そんなストーカーなんて… 男:…!その手…! 女:ちょっ…急に握らないで…! 男:この感じ…間違いないあなただ! 女:え…? 男:僕、先日あなたに助けていただいた者です 男:この手の暖かさ、忘れもしません 男:僕はこの手に命を救われたんです 女:えっと…あの… 男:どうしてもお礼が言いたくてあなたを探していました 男:ここは日差しが厳しい 男:女性の柔肌には酷です 男:あちらの木陰に場所を変えましょう 女:そう言って、彼は優しく私の手を引いて歩き出した 女:正直、突然すぎて事態が飲み込めてない 女:でも…、言葉遣いは丁寧で、紳士的で優しく、ハーフのような綺麗な顔立ち 女:手を急に握られたのはびっくりしたけど、この人、ちょっといいかも… 女:…でも、私こんなイケメン助けたことあったかなぁ… 0:  0:ー木陰に移動ー 0:  男:先程は突然失礼しました 男:お恥ずかしながら、お会いできた喜びで舞い上がってしまいました 女:いえ…あの 女:私、まだあなたのことあまり思い出せなくて…ごめんなさい 男:そんな、気になさらないでください 男:思い出せないのは当然です 男:以前とはだいぶ姿が違いますから 女:そうなんですか? 女:あなたは一体… 男:僕、セミです 0:  0:間 0:  女:…は? 男: 2日前、公園のアスファルトで干からびかけてたセミです 女:… 男:あれ?どうしました? 女:さようなら(早足で去ろうとする) 男:ちょっ…!待っ…足速っ…! 女:いやぁ、ストーカーじゃなくて頭のおかしい変質者だったかぁ 女:ヤバイの相手にしちゃったなぁ 女:イケメンだからってホイホイついていっちゃダメだね 女:うん、いい教訓になったー 男:あの、待ってください…! 女:無理です。待てません 女:「自分はセミです」なんていう頭のおかしい人と知り合った記憶ないので、 女: 100%人違いです 男:違うんですって!話聞いてくださいよ! 女:無理です。ついてこないでください。警察呼びますよ 男: 2日前の午後3時、公園のアスファルトでひっくり返ってたセミ助けたの覚えてませんか!? 女:…!(立ち止まる) 男:はぁ…はぁ…、思い出しました? 女:… 男:僕、あの時あなたに助けてもらったセミです 男:どうしても恩返しがしたくて、人間になって会いにきました 0:  0:間 0:  女:ごめんなさい。やっぱり人違いです 男:えぇぇぇぇ!?今、絶対思い出してましたよね!? 男:「あの時のセミかぁ」みたいな顔してましたよね!? 女:してません。勝手に決めつけないでください 男:でも、セミ助けましたよね? 女:ぐっ… 女:たしかに、この前公園を通りかかった時、死にかけてたセミを近くの木に連れて行きましたけど… 男:僕が!その!セミです! 女:圧が強い、圧が 男:あぁぁぁぁ、よかった!やっぱり覚えていてくれた…! 男:あの時僕は、暑さにやられ、灼熱のアスファルトへと身を投じ、 男:あぁこれで終わりか…と死を悟っている最中でした 女:なんか勝手に語り出したんだけど… 男:その時、頭上からお釈迦様の蜘蛛の糸ならぬ、女神の指が降りてきたのです 女:この人自称セミなんだよね?なんで歴史的著名人の作品知ってんのよ 男:朦朧とする意識の中、その指に必死にしがみつき、穏やかな笑顔が僕の複眼に映り込んだ時 女:映り込んだ時…? 男:僕は恋に落ちました 女:けっこうです 男:はい? 女:丁重にお断りします 男:照れなくていいんですよ 女:いや違うから 男:僕は心に決めました 男:僕の最後の時間をあなたに捧げようと…! 女:いらないです 男:僕の想いが通じたんでしょう 男:気づくと僕は人間になっていました! 女:おいこら、ちょっと待て 男:いいえ待ちません! 男:この想いは誰にも止められないんです! 女:聞いてよ、人の話… 男:あなたに会いたい…その一心で僕はあなたを探しました 女:…どうやって? 男:マーキングを辿って 女:は!? 男:あなたの手にマーキングしてたんです 男:動物的なアレで 女:きったな!え!?私ちゃんと手洗ったよ!? 男:うっかり魂にまでマーキングしちゃったんですかね? 女:キモ… 男:とまぁ、そんなわけでマーキングを追ってここまで来たら、 男:あなたの方から声をかけてくれたというわけです 男:これはもう運命ですね 女:あれだけ見られてたら、視線がうるさいよね? 男:鳴き声漏れちゃってましたか? 女:いや声じゃなくて視線… 女:ん?鳴き声…? 女:あの異常にうるさかったセミの鳴き声、あんた!? 男:あぁぁぁぁ…、やっぱり鳴き声に出ちゃってましたか、すみません 男:セミの鳴き声は求愛とはいえ、 男:これから過ごすあなたとの日々を妄想していたらつい… 女:ちょっと待って!妄想!? 男:はい、こんな感じに… 0:  0:妄想スタート 0:(バカ真面目にやると楽しいです、多分(笑)) 0:  男:ミーン…ミーン… 女:んぁ… 男:おはよ、ねぼすけさん 女:ん…おはよ 男:今日の寝顔もかわいいな 女:…(無言で抱きつく) 男:おいなんだ急に抱きついてきて 女:…私最近思うの 女:朝起きて、一番に聞くのがあなたの鳴き声なんて、私世界一の幸せ者だなぁって 男:急にどうした?そんなかわいいこと言って 女:だって… 女:それも聞けなくなっちゃう…から… 女:もうあまり時間ないでしょ…? 男:…ごめんな、ずっとお前のそばにいてやれなくて 女:ううん、わかってたことだから… 女:ごめん、しんみりしちゃったね 女:よしっ、あなたがお風呂に入ってる間に朝ごはん用意しておくね 男:今日は何にしてくれるの? 女:あなたの一番好きな、桜の木の樹液 男:なんで俺が桜の木の樹液が一番好きか知ってるか? 女:え?ううん、なんで? 男:お前と同じ名前の木だからだよ、サクラ 女:…!バカ… 男:照れた顔もかわいい 女:やだ… 男:なぁ、今日も拭いてくれるか?風呂から上がったら 女:うん、とびっきり丁寧に拭いてあげる 女:あなたの大切な羽 女:どこまでも高く遠く飛べるように 男:サクラ…愛してる… 0:  0:耐えられず、妄想ぶった斬る 0:(セリフ被せてもいい) 0:  女:うわぁぁぁぁぁ! 男:いやあのまだ途中で… 女:無理無理無理無理! 女:ねぇなんなのあんた!鳥肌立ちすぎて死にそうなんだけど!? 男:あっ、そんなに良かったですか?感動的なラブスト(ーリー) 女:(被せて)そんなわけないでしょ!! 女:あんた妄想で人殺す気!? 女:だいたい、私の名前サクラじゃないから! 女:勝手に名前つけて、変なこと妄想しないでくれる!? 女:訴えるわよ!? 男:ご…ごめんなさい 男:違う女性の名前呼ぶなんて最低ですよね 女:そう言う問題じゃない! 男:名前なんて言うんですか? 女:絶っっ対教えない! 男:そんな怒らないでください 男:次からはちゃんとあなたの名前で妄想しますから 女:次とかないから!無理だから!そもそも妄想するな! 男:あっ…それもそうですね 男:これからは妄想じゃなくて、現実になるんですもんね 女:は? 男:なんか面と向かって言うの恥ずかしいな… 男:えっと…僕の残り2日の短い余生、精一杯足掻きます 男:僕のセミFINAL、あなたに捧げます! 女:けっこうです!!

『君に捧げるセミFINAL』 男:僕の最期の時間を君に捧げる… 男:そのために僕は… 0:  女:夏も終わりに近づくある日、 女:暑い日差しの中、異常と思えるほど暑苦しいセミの声を全身に浴びながら、 女:これまた不自然なほど熱い視線を感じて、私は振り返った 0:  男:(ミーンミーン)… 女:あの… 男:(ミーンミーン)… 女:あの…! 男:(ミーンミーン)… 女:あの!聞こえてますよね? 男:え? 女:いや、え?じゃなくてあなたです 男:僕…ですか? 女:そうです 女:あの、なんなんですか一体 女:さっきからずっと、私のこと見てますよね? 女:こんな白昼堂々、ストーカーですか? 男:そんなストーカーなんて… 男:…!その手…! 女:ちょっ…急に握らないで…! 男:この感じ…間違いないあなただ! 女:え…? 男:僕、先日あなたに助けていただいた者です 男:この手の暖かさ、忘れもしません 男:僕はこの手に命を救われたんです 女:えっと…あの… 男:どうしてもお礼が言いたくてあなたを探していました 男:ここは日差しが厳しい 男:女性の柔肌には酷です 男:あちらの木陰に場所を変えましょう 女:そう言って、彼は優しく私の手を引いて歩き出した 女:正直、突然すぎて事態が飲み込めてない 女:でも…、言葉遣いは丁寧で、紳士的で優しく、ハーフのような綺麗な顔立ち 女:手を急に握られたのはびっくりしたけど、この人、ちょっといいかも… 女:…でも、私こんなイケメン助けたことあったかなぁ… 0:  0:ー木陰に移動ー 0:  男:先程は突然失礼しました 男:お恥ずかしながら、お会いできた喜びで舞い上がってしまいました 女:いえ…あの 女:私、まだあなたのことあまり思い出せなくて…ごめんなさい 男:そんな、気になさらないでください 男:思い出せないのは当然です 男:以前とはだいぶ姿が違いますから 女:そうなんですか? 女:あなたは一体… 男:僕、セミです 0:  0:間 0:  女:…は? 男: 2日前、公園のアスファルトで干からびかけてたセミです 女:… 男:あれ?どうしました? 女:さようなら(早足で去ろうとする) 男:ちょっ…!待っ…足速っ…! 女:いやぁ、ストーカーじゃなくて頭のおかしい変質者だったかぁ 女:ヤバイの相手にしちゃったなぁ 女:イケメンだからってホイホイついていっちゃダメだね 女:うん、いい教訓になったー 男:あの、待ってください…! 女:無理です。待てません 女:「自分はセミです」なんていう頭のおかしい人と知り合った記憶ないので、 女: 100%人違いです 男:違うんですって!話聞いてくださいよ! 女:無理です。ついてこないでください。警察呼びますよ 男: 2日前の午後3時、公園のアスファルトでひっくり返ってたセミ助けたの覚えてませんか!? 女:…!(立ち止まる) 男:はぁ…はぁ…、思い出しました? 女:… 男:僕、あの時あなたに助けてもらったセミです 男:どうしても恩返しがしたくて、人間になって会いにきました 0:  0:間 0:  女:ごめんなさい。やっぱり人違いです 男:えぇぇぇぇ!?今、絶対思い出してましたよね!? 男:「あの時のセミかぁ」みたいな顔してましたよね!? 女:してません。勝手に決めつけないでください 男:でも、セミ助けましたよね? 女:ぐっ… 女:たしかに、この前公園を通りかかった時、死にかけてたセミを近くの木に連れて行きましたけど… 男:僕が!その!セミです! 女:圧が強い、圧が 男:あぁぁぁぁ、よかった!やっぱり覚えていてくれた…! 男:あの時僕は、暑さにやられ、灼熱のアスファルトへと身を投じ、 男:あぁこれで終わりか…と死を悟っている最中でした 女:なんか勝手に語り出したんだけど… 男:その時、頭上からお釈迦様の蜘蛛の糸ならぬ、女神の指が降りてきたのです 女:この人自称セミなんだよね?なんで歴史的著名人の作品知ってんのよ 男:朦朧とする意識の中、その指に必死にしがみつき、穏やかな笑顔が僕の複眼に映り込んだ時 女:映り込んだ時…? 男:僕は恋に落ちました 女:けっこうです 男:はい? 女:丁重にお断りします 男:照れなくていいんですよ 女:いや違うから 男:僕は心に決めました 男:僕の最後の時間をあなたに捧げようと…! 女:いらないです 男:僕の想いが通じたんでしょう 男:気づくと僕は人間になっていました! 女:おいこら、ちょっと待て 男:いいえ待ちません! 男:この想いは誰にも止められないんです! 女:聞いてよ、人の話… 男:あなたに会いたい…その一心で僕はあなたを探しました 女:…どうやって? 男:マーキングを辿って 女:は!? 男:あなたの手にマーキングしてたんです 男:動物的なアレで 女:きったな!え!?私ちゃんと手洗ったよ!? 男:うっかり魂にまでマーキングしちゃったんですかね? 女:キモ… 男:とまぁ、そんなわけでマーキングを追ってここまで来たら、 男:あなたの方から声をかけてくれたというわけです 男:これはもう運命ですね 女:あれだけ見られてたら、視線がうるさいよね? 男:鳴き声漏れちゃってましたか? 女:いや声じゃなくて視線… 女:ん?鳴き声…? 女:あの異常にうるさかったセミの鳴き声、あんた!? 男:あぁぁぁぁ…、やっぱり鳴き声に出ちゃってましたか、すみません 男:セミの鳴き声は求愛とはいえ、 男:これから過ごすあなたとの日々を妄想していたらつい… 女:ちょっと待って!妄想!? 男:はい、こんな感じに… 0:  0:妄想スタート 0:(バカ真面目にやると楽しいです、多分(笑)) 0:  男:ミーン…ミーン… 女:んぁ… 男:おはよ、ねぼすけさん 女:ん…おはよ 男:今日の寝顔もかわいいな 女:…(無言で抱きつく) 男:おいなんだ急に抱きついてきて 女:…私最近思うの 女:朝起きて、一番に聞くのがあなたの鳴き声なんて、私世界一の幸せ者だなぁって 男:急にどうした?そんなかわいいこと言って 女:だって… 女:それも聞けなくなっちゃう…から… 女:もうあまり時間ないでしょ…? 男:…ごめんな、ずっとお前のそばにいてやれなくて 女:ううん、わかってたことだから… 女:ごめん、しんみりしちゃったね 女:よしっ、あなたがお風呂に入ってる間に朝ごはん用意しておくね 男:今日は何にしてくれるの? 女:あなたの一番好きな、桜の木の樹液 男:なんで俺が桜の木の樹液が一番好きか知ってるか? 女:え?ううん、なんで? 男:お前と同じ名前の木だからだよ、サクラ 女:…!バカ… 男:照れた顔もかわいい 女:やだ… 男:なぁ、今日も拭いてくれるか?風呂から上がったら 女:うん、とびっきり丁寧に拭いてあげる 女:あなたの大切な羽 女:どこまでも高く遠く飛べるように 男:サクラ…愛してる… 0:  0:耐えられず、妄想ぶった斬る 0:(セリフ被せてもいい) 0:  女:うわぁぁぁぁぁ! 男:いやあのまだ途中で… 女:無理無理無理無理! 女:ねぇなんなのあんた!鳥肌立ちすぎて死にそうなんだけど!? 男:あっ、そんなに良かったですか?感動的なラブスト(ーリー) 女:(被せて)そんなわけないでしょ!! 女:あんた妄想で人殺す気!? 女:だいたい、私の名前サクラじゃないから! 女:勝手に名前つけて、変なこと妄想しないでくれる!? 女:訴えるわよ!? 男:ご…ごめんなさい 男:違う女性の名前呼ぶなんて最低ですよね 女:そう言う問題じゃない! 男:名前なんて言うんですか? 女:絶っっ対教えない! 男:そんな怒らないでください 男:次からはちゃんとあなたの名前で妄想しますから 女:次とかないから!無理だから!そもそも妄想するな! 男:あっ…それもそうですね 男:これからは妄想じゃなくて、現実になるんですもんね 女:は? 男:なんか面と向かって言うの恥ずかしいな… 男:えっと…僕の残り2日の短い余生、精一杯足掻きます 男:僕のセミFINAL、あなたに捧げます! 女:けっこうです!!