台本概要

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タイトル 勇者ビーナス
作者名 夏凪ひまり  (@natunagi_sp)
ジャンル ファンタジー
演者人数 6人用台本(男3、女2、不問1) ※兼役あり
時間 20 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 ラジオ配信アプリSpoonの配信者です。作家を目指しております。商用、非商用問わず連絡は不要です。ただ、御報告頂いた方で、録音などがあればなるべく聞かせていただきます。自由に楽しんでください!長さは15分以内程度だと思います。そのうち、ギフテッドワールドシリーズとして、色々書いてみたいなぁと思っております。

【まえおき】世界観が崩れない程度のアドリブ・アレンジ、言い回しの変更可。クロエとレオ以外性別転換可。男声が女声らしく演じる、女声が男声らしく演じる、どちらも可。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
クロエ 30 帝国唯一の女勇者ビーナス。
アンナ 21 クロエの妹。食堂を経営している。
セドリック 10 第一騎士団将軍。頭はめでたい。
レオ姫 6 オカマ。王子の身でありながら、授かったギフトを使い姫として外交を精力的に執り行っている。
リュシアン 10 魔王のギフトにショックを受けた引きこもり。友達募集中。
ナレーション 不問 2 言わずもがな。スライムと兼役推奨。
スライム 不問 5 言わずもがな。ナレーションと兼役推奨。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
ナレーション:はるか昔、人々には「ギフト」と呼ばれる役割が与えられていた。 ナレーション:王族のギフトは民衆を守り、治め、商人のギフトは国の経済を支えた。 ナレーション:そして、ここに王国最強の武力、勇者のギフトを持つものがひとり…… 0:クロエの食堂 セドリック:勇者殿!勇者殿!一大事です! クロエ:あなたは、第一騎士団のセドリック将軍。 クロエ:そんなに慌ててどうしたんですか? セドリック:隣国からの帰り道で、レオ姫様が魔王にさらわれてしまったのです! クロエ:はぁ!? クロエ:あんなに引きこもりで気弱な陰キャの塊みたいだった魔王がどうしていきなり……!? クロエ:……にわかには信じ難いわ。でも、姫様が心配ね……行きましょう。 アンナ:待って、ねぇ様! 本当に行くの!? クロエ:ごめんなさい、アンナ。私、姫様には借りがあるの。だから行かなくちゃ。 アンナ:なら、私も行く!! 私だって、元狩人だもん! 弓の腕なら誰にも負けない。それに、回復魔法も少し使えるから、きっとねぇ様の役に立つわ。 クロエ:はぁ、わかったわ。一度言い出したら、あなた聞かないものね。 クロエ:さぁ、行くわよ。 セドリック:さぁ、勇者様方、表の馬にお早く。 0:場面転換 森 クロエ:霧が出てきたわね。 クロエ:姫様が消えた方向はこっちで間違いないの? セドリック:はい。間違いありません。 クロエ:っ!? 敵襲よ!! クロエ:ゴブリン……相手にしている時間はないのに。 セドリック:勇者様!ここは私が。 セドリック:全速力でそのまま真っ直ぐお進みください!! クロエ:わかったわ、将軍! 恩に着る!! 0:場面転換 霧の中で スライム:おーい! おーい! そっちは危ないよー!! アンナ:ねぇ様、止まって! 何か聞こえるわ。 クロエ:でも、時間が。 アンナ:いいから! スライム:おーい、おーい! そっちは崖だぞー! 危ないんだぞー? アンナ:あ、いた! あなたね! スライムさん! アンナ:教えてくれてありがとう! スライム:そ、そんな! 俺はただ、俺の住処の傍で誰かに死なれたら嫌だってだけだ! クロエ:ほぉ? こんなところに知能を持ったスライムとは珍しいわね。群れからはぐれたのかしら? クロエ:あ、そうだ。はぐれスライムはたっぷりと経験値が貰えるって聞いた事あるわ! スライム:うわわっ! やめろよぉ! それはもっとメタリックなやつだ、僕じゃないよぉ。 クロエ:あらそうなの。残念。 クロエ:ねぇ、スライムさん、この辺りを姫様と魔王が通らなかった? スライム:ひ、め……? スライム:姫かどうかはわからないけど、魔王なら、でかい奴を抱えて魔王城に飛んで行ったぜ? アンナ:やっぱり。きっと姫様だわ。 クロエ:スライムさん、ありがとう。 クロエ:行くわよ、アンナ。 0:場面転換 魔王城 セドリック:勇者様!! あぁ、良かった。お待ちしておりました! アンナ:セドリック将軍! ご無事だったのですね! クロエ:下がれ、アンナ。 アンナ:ねぇ様!? クロエ:お前、どうやってここに来た? クロエ:ここへの道は、魔王城の前の吊り橋一本しかない。 クロエ:私達を追い越したなら、途中で合流するはずよ。 セドリック:どう、と言われましても。 クロエ:そして、貴様が示した道の先は崖だった。深い霧の中、あのまま全速力で走っていれば、今頃私達は奈落の底よ。 セドリック:御しやすいガキだと思っていたら、勘はいいようだ。 セドリック:そのまま谷底へ落ちれば良かったものを。 リュシアン:なんだ、セドリック。客か? セドリック:魔王様。お望みのものでございます。 リュシアン:ほぉ、女勇者に飯屋の狩人か。ふん、いいだろう。よくやった。下がっていろ。 セドリック:はっ! クロエ:でたわね、魔王! 姫様をどこにやったの!? 早く返しなさい! リュシアン:ふむ、それは出来ぬ相談だなぁ……。 リュシアン:この際だ、そなたらも共に語らおうぞ! クロエ:こうなったらやるしかないわね。 クロエ:アンナ、援護は任せた! クロエ:ソードオブレイ! アンナ:我が名のもとに我が敵を打つ祝福の光となれ アンナ:ブレシングアロー! リュシアン:っはっはっはっはっ!なんだ、そよ風でも吹いたか。 アンナ:あぁ、さすが魔王。かたいわね。 アンナ:でも、まだまだ! スターアロー! クロエ:バーストシャイニングスラッシュ! クロエ:えっ! 受け止めるの!? リュシアン:はっ、勇者よ、その程度か?そんなのでは私の殻は破れぬぞ。 リュシアン: リュシアン:アンダンテ。 0: クロエ:ぐあっ! アンナ:ねぇ様!! 回復するわ。 クロエ:ありがとう、クロエ。 リュシアン:弱い、弱いなぁ〜勇者よ!ハッハッハッハ! クロエ:このままじゃ拉致があかないわ……こうなったら、合体攻撃よ! アンナ! アンナ:えぇ! 0: クロエ:創造神デミウルゴスよ アンナ:慈悲の女神ヘスティアーよ クロエ:我が願いを聞き届けたまえ アンナ:我が前に立ちはだかる敵を滅ぼしたまえ クロエ:子らの行方を光で照らしたまえ アンナ:くらえ、必殺! クロエ:ジャッジメントすらぁぁあっしゅ! アンナ:with アロー! リュシアン:良いぞ……本気でぶつかってこい! リュシアン:アリッジオ コンフォーコッ! レオ姫:ちょっと待ちなさぁあああぁい!!!!! こんのぉっ、バカ魔王っ!!! クロエ:えーーーーー!? 殴ったぁあああ!!? (同時に) アンナ:えーーーーー!? 殴ったぁあああ!!? (同時に) レオ姫:本当にもう、ここには脳筋のバカばっかり! レオ姫:ばか、ばか、ばか、ばかぁっ! レオ姫:友達は人を攫って作るものじゃないって、さっき教えたでしょ!? 喧嘩してもだめっ!!!! クロエ:えーーーーーー!? どうゆうことぉーーーー!? (同時に) アンナ:えーーーーーー!? どうゆうことぉーーーー!? (同時に) レオ姫:あんたたちもその物騒なもの下ろしなさいよ、まったく。 レオ姫:いい? 魔王、あなた部下への教育もまだまだよ? レオ姫:「共に語らう相手が欲しい」と言ったら部下が曲解して、共に「拳」で語らう相手を探して来ちゃうし。 リュシアン:いや、それは…… レオ姫:なに、言い訳でもあるの? ないわよね? レオ姫:この惨事を見てみなさい!? せっかく綺麗なお城がぐっちゃぐちゃじゃないの!! レオ姫:友達が欲しいって言うなら、私がなってあげるから、今度ちゃんとした手順を踏んで城に遊びに来なさい。ディナーくらいはご馳走してあげるわ。 リュシアン:しかし、私は魔王で…… レオ姫:あぁもう、しゃきっとしない男ね! レオ姫:ギフトがなによ! 役目がなによ! レオ姫:そんなの気にしなくて良いわ! レオ姫:私なんて男なのに「姫」なんてむちゃくちゃなギフトを貰った時は、大真面目に神界に攻め入ろうかと思ったけど、今はこのギフトのおかげで世渡り上手になってるし、外交も円満。立派にお役に立ってやりたい放題やらせてもらってるわ! レオ姫:魔王、あんたのやりたい事はなんなの!? レオ姫:この世に生を受けたものとして、あなたにだって思い通りに生きる権利があるわ。 レオ姫:真っ直ぐ生きなさい! 返事は!? リュシアン:ひゃいっ! クロエ:あぁ、さっきまで絶望の覇者だった魔王がまるで産まれたての子犬のようね……。 クロエ:相手を魅了し、交渉を有利に動かす。さすが、姫のギフトの持ち主だわ。 アンナ:というか、将軍は!? レオ姫:あぁ、将軍なら、私がとっ捕まえて一発脳天にくらわせておいたから、後で連れて帰るわ。 レオ姫:あいつ、陰で私をおこげレオ姫とか呼んでるそうじゃない?帰ったら、覚えておきなさい……ひぃひゃっひゃっひゃっ クロエ:あぁ、もうこれじゃ、どっちが魔王かわからないわ。 アンナ:見てはいけないわ、ねぇ様。 クロエ:しかも、第一騎士団将軍が魔王の手先とか…… アンナ:考えてはいけないわ、ねぇ様。 クロエ:まぁ、とにもかくにも、姫様は無事だったことだし、帰りましょうか! ナレーション:こうして、平和なこの国の勇者と魔王と王族は親友となり、末永く幸せに暮らしたとか暮らさなかったとか。おしまい。

ナレーション:はるか昔、人々には「ギフト」と呼ばれる役割が与えられていた。 ナレーション:王族のギフトは民衆を守り、治め、商人のギフトは国の経済を支えた。 ナレーション:そして、ここに王国最強の武力、勇者のギフトを持つものがひとり…… 0:クロエの食堂 セドリック:勇者殿!勇者殿!一大事です! クロエ:あなたは、第一騎士団のセドリック将軍。 クロエ:そんなに慌ててどうしたんですか? セドリック:隣国からの帰り道で、レオ姫様が魔王にさらわれてしまったのです! クロエ:はぁ!? クロエ:あんなに引きこもりで気弱な陰キャの塊みたいだった魔王がどうしていきなり……!? クロエ:……にわかには信じ難いわ。でも、姫様が心配ね……行きましょう。 アンナ:待って、ねぇ様! 本当に行くの!? クロエ:ごめんなさい、アンナ。私、姫様には借りがあるの。だから行かなくちゃ。 アンナ:なら、私も行く!! 私だって、元狩人だもん! 弓の腕なら誰にも負けない。それに、回復魔法も少し使えるから、きっとねぇ様の役に立つわ。 クロエ:はぁ、わかったわ。一度言い出したら、あなた聞かないものね。 クロエ:さぁ、行くわよ。 セドリック:さぁ、勇者様方、表の馬にお早く。 0:場面転換 森 クロエ:霧が出てきたわね。 クロエ:姫様が消えた方向はこっちで間違いないの? セドリック:はい。間違いありません。 クロエ:っ!? 敵襲よ!! クロエ:ゴブリン……相手にしている時間はないのに。 セドリック:勇者様!ここは私が。 セドリック:全速力でそのまま真っ直ぐお進みください!! クロエ:わかったわ、将軍! 恩に着る!! 0:場面転換 霧の中で スライム:おーい! おーい! そっちは危ないよー!! アンナ:ねぇ様、止まって! 何か聞こえるわ。 クロエ:でも、時間が。 アンナ:いいから! スライム:おーい、おーい! そっちは崖だぞー! 危ないんだぞー? アンナ:あ、いた! あなたね! スライムさん! アンナ:教えてくれてありがとう! スライム:そ、そんな! 俺はただ、俺の住処の傍で誰かに死なれたら嫌だってだけだ! クロエ:ほぉ? こんなところに知能を持ったスライムとは珍しいわね。群れからはぐれたのかしら? クロエ:あ、そうだ。はぐれスライムはたっぷりと経験値が貰えるって聞いた事あるわ! スライム:うわわっ! やめろよぉ! それはもっとメタリックなやつだ、僕じゃないよぉ。 クロエ:あらそうなの。残念。 クロエ:ねぇ、スライムさん、この辺りを姫様と魔王が通らなかった? スライム:ひ、め……? スライム:姫かどうかはわからないけど、魔王なら、でかい奴を抱えて魔王城に飛んで行ったぜ? アンナ:やっぱり。きっと姫様だわ。 クロエ:スライムさん、ありがとう。 クロエ:行くわよ、アンナ。 0:場面転換 魔王城 セドリック:勇者様!! あぁ、良かった。お待ちしておりました! アンナ:セドリック将軍! ご無事だったのですね! クロエ:下がれ、アンナ。 アンナ:ねぇ様!? クロエ:お前、どうやってここに来た? クロエ:ここへの道は、魔王城の前の吊り橋一本しかない。 クロエ:私達を追い越したなら、途中で合流するはずよ。 セドリック:どう、と言われましても。 クロエ:そして、貴様が示した道の先は崖だった。深い霧の中、あのまま全速力で走っていれば、今頃私達は奈落の底よ。 セドリック:御しやすいガキだと思っていたら、勘はいいようだ。 セドリック:そのまま谷底へ落ちれば良かったものを。 リュシアン:なんだ、セドリック。客か? セドリック:魔王様。お望みのものでございます。 リュシアン:ほぉ、女勇者に飯屋の狩人か。ふん、いいだろう。よくやった。下がっていろ。 セドリック:はっ! クロエ:でたわね、魔王! 姫様をどこにやったの!? 早く返しなさい! リュシアン:ふむ、それは出来ぬ相談だなぁ……。 リュシアン:この際だ、そなたらも共に語らおうぞ! クロエ:こうなったらやるしかないわね。 クロエ:アンナ、援護は任せた! クロエ:ソードオブレイ! アンナ:我が名のもとに我が敵を打つ祝福の光となれ アンナ:ブレシングアロー! リュシアン:っはっはっはっはっ!なんだ、そよ風でも吹いたか。 アンナ:あぁ、さすが魔王。かたいわね。 アンナ:でも、まだまだ! スターアロー! クロエ:バーストシャイニングスラッシュ! クロエ:えっ! 受け止めるの!? リュシアン:はっ、勇者よ、その程度か?そんなのでは私の殻は破れぬぞ。 リュシアン: リュシアン:アンダンテ。 0: クロエ:ぐあっ! アンナ:ねぇ様!! 回復するわ。 クロエ:ありがとう、クロエ。 リュシアン:弱い、弱いなぁ〜勇者よ!ハッハッハッハ! クロエ:このままじゃ拉致があかないわ……こうなったら、合体攻撃よ! アンナ! アンナ:えぇ! 0: クロエ:創造神デミウルゴスよ アンナ:慈悲の女神ヘスティアーよ クロエ:我が願いを聞き届けたまえ アンナ:我が前に立ちはだかる敵を滅ぼしたまえ クロエ:子らの行方を光で照らしたまえ アンナ:くらえ、必殺! クロエ:ジャッジメントすらぁぁあっしゅ! アンナ:with アロー! リュシアン:良いぞ……本気でぶつかってこい! リュシアン:アリッジオ コンフォーコッ! レオ姫:ちょっと待ちなさぁあああぁい!!!!! こんのぉっ、バカ魔王っ!!! クロエ:えーーーーー!? 殴ったぁあああ!!? (同時に) アンナ:えーーーーー!? 殴ったぁあああ!!? (同時に) レオ姫:本当にもう、ここには脳筋のバカばっかり! レオ姫:ばか、ばか、ばか、ばかぁっ! レオ姫:友達は人を攫って作るものじゃないって、さっき教えたでしょ!? 喧嘩してもだめっ!!!! クロエ:えーーーーーー!? どうゆうことぉーーーー!? (同時に) アンナ:えーーーーーー!? どうゆうことぉーーーー!? (同時に) レオ姫:あんたたちもその物騒なもの下ろしなさいよ、まったく。 レオ姫:いい? 魔王、あなた部下への教育もまだまだよ? レオ姫:「共に語らう相手が欲しい」と言ったら部下が曲解して、共に「拳」で語らう相手を探して来ちゃうし。 リュシアン:いや、それは…… レオ姫:なに、言い訳でもあるの? ないわよね? レオ姫:この惨事を見てみなさい!? せっかく綺麗なお城がぐっちゃぐちゃじゃないの!! レオ姫:友達が欲しいって言うなら、私がなってあげるから、今度ちゃんとした手順を踏んで城に遊びに来なさい。ディナーくらいはご馳走してあげるわ。 リュシアン:しかし、私は魔王で…… レオ姫:あぁもう、しゃきっとしない男ね! レオ姫:ギフトがなによ! 役目がなによ! レオ姫:そんなの気にしなくて良いわ! レオ姫:私なんて男なのに「姫」なんてむちゃくちゃなギフトを貰った時は、大真面目に神界に攻め入ろうかと思ったけど、今はこのギフトのおかげで世渡り上手になってるし、外交も円満。立派にお役に立ってやりたい放題やらせてもらってるわ! レオ姫:魔王、あんたのやりたい事はなんなの!? レオ姫:この世に生を受けたものとして、あなたにだって思い通りに生きる権利があるわ。 レオ姫:真っ直ぐ生きなさい! 返事は!? リュシアン:ひゃいっ! クロエ:あぁ、さっきまで絶望の覇者だった魔王がまるで産まれたての子犬のようね……。 クロエ:相手を魅了し、交渉を有利に動かす。さすが、姫のギフトの持ち主だわ。 アンナ:というか、将軍は!? レオ姫:あぁ、将軍なら、私がとっ捕まえて一発脳天にくらわせておいたから、後で連れて帰るわ。 レオ姫:あいつ、陰で私をおこげレオ姫とか呼んでるそうじゃない?帰ったら、覚えておきなさい……ひぃひゃっひゃっひゃっ クロエ:あぁ、もうこれじゃ、どっちが魔王かわからないわ。 アンナ:見てはいけないわ、ねぇ様。 クロエ:しかも、第一騎士団将軍が魔王の手先とか…… アンナ:考えてはいけないわ、ねぇ様。 クロエ:まぁ、とにもかくにも、姫様は無事だったことだし、帰りましょうか! ナレーション:こうして、平和なこの国の勇者と魔王と王族は親友となり、末永く幸せに暮らしたとか暮らさなかったとか。おしまい。