台本概要

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タイトル 闇鍋のしめ
作者名 マキノ  (@maki_notebook)
ジャンル コメディ
演者人数 3人用台本(男1、女2)
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 終わったつもりが始まっていた!?
闇鍋の『締め』!?
真の宴が、今始まる!!

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アドリブ〇
性別変更〇
登場人物の口調の変更〇

・商用・非商用問わずご利用いただけます。
 (YOUTUBE・ツイキャスなどの配信サイトでの使用も可)
・利用無料・報告不要
・クレジット表記(あれば嬉しいですが、なくても大丈夫です)
・著作権は放棄していません。
 台本を自身の名義で発表や別サイトへアップロードするなど、
 自作発言はおやめください。
(ドラマCD・ボイスドラマなど、作品としての発表も含む)

・基本的に自由に遊んでいただいて大丈夫です!
 ただし一緒に遊ぶ人達の迷惑にはならないように、自己責任でお願いします。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
赤澤 50 赤澤(あかざわ)男性。闇鍋の『しめ』をやりたい。面倒くさいタイプの鍋奉行。(性別変更可)
青海 46 青海(おうみ)女性。闇鍋のしめから逃げたい。(性別変更可)
黄本 45 黄本(きもと)女性。闇鍋のしめより明日のデートが気になる。(性別変更可)
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
0:闇鍋が終わり、楽しそうにワイワイと楽しそうに話す3人 赤澤:「電気付けるぞー」  :  赤澤:「第一回闇鍋大会楽しかったなー(笑)」 青海:「なにそれ(笑)」 黄本:「第二回あるんですか(笑)」 赤澤:「黄本、何入れた? 赤澤: 俺はミニトマトと稲荷寿司と奮発して国産の牛肉!」 黄本:「ミニトマト赤澤先輩が入れたんですか?思ったよりはイケましたよ! 黄本: 私は苺のショートケーキ入れました~♪」 青海:「げぇー生暖かい苺があると思ったら!ケーキ溶けちゃってんじゃん(笑) 青海: 私はね、スルメとかお餅とか!」 赤澤:「餅は青海か!安定してうまかったわ」 黄本:「あと私、缶詰のパイナップルとクッキーも入れました~♪」 青海:「甘い物ばっかじゃん(笑)私はあと何入れたっけな… 青海: あ、モッツァレラチーズだ」 黄本:「青海先輩のも溶けるやつじゃないですか~(笑)」 青海:「白菜とかネギとかまともなやつも入れたってば~! 青海: はー、たまにはこういうのも楽しいねー」 黄本:「そうですね!面白かった~!」 赤澤:「で、締めどうする?」  :間  青海:「え…?」 黄本:「締め…?」 赤澤:「鍋なんだから締めもやるだろ?」 青海:「え、あー……いや…」 黄本:「え…と…」 赤澤:「(取り出しながら)俺いつも雑炊派なんだけどさ、うどんとか中華そばの麺類も用意してあるし」 黄本:「えっ?えっ!?」 青海:「いやいやいやいや!」 赤澤:「え?何、どした?」 青海:「え、マジで?マジで言ってんの?」 赤澤:「いや、マジでって…じゃあこれどうすんだよ。 赤澤: まさか捨てるなんて言わないよな?」 黄本:「えー…いやでも締めはちょっと…」 赤澤:「鍋ってのは何鍋だろうと締めてこそだろ。それが鍋料理ってやつだろ!」 青海:「うわー…こいつ鍋奉行だったんだ…」 黄本:「しかもめんどくさいタイプ…」 青海:「あのさ、私ら闇鍋やったんだよね?」 赤澤:「おう」 黄本:「じゃあやめましょうよ」 赤澤:「誰の家だ?」 青海:「え?」 赤澤:「ここは誰の家だって聞いてんだよ」 黄本:「赤澤先輩ですけど…」 赤澤:「鍋の用意をしたのは誰だ?」 青海:「赤澤だけど…」 赤澤:「で、誰が出汁取ったと思ってんだ?」 青海:「でも闇鍋にしたじゃん」 赤澤:「こだわってめっちゃいい土鍋使ったんだぞ?」 黄本:「でも闇鍋にしたじゃないですか…」 赤澤:「締めのない鍋料理なんぞあるか?あ?」 青海:「でも…」 黄本:「闇鍋に…」 赤澤:「(遮って)食べ物を粗末にすることは絶対に許さない!いいな!?」 青海:「えー…マジで…」 黄本:「…ぁ…あー!(立ち上がる)思い出した!」 青海:「(腕を掴む)黄本、どこ行くの?」 黄本:「うっ!?あ、明日は土曜日じゃないですかぁ~ 黄本: 朝からデートなんで~エヘヘ。そろそろ帰ろうかなぁって…」 赤澤:「ほぉ…デート…」 青海:「こないだ別れたって言ってたじゃん…?」 赤澤:「黄本…?」 黄本:「ち、ちちち違いますよ!?」 赤澤:「怪しい…」 黄本:「わ、私、彼氏となんて言ってませんけど!?深読みし過ぎじゃないですか?」 赤澤:「まだ夜8時だぞ?帰るにしても早くないか?」 黄本:「だ、だって赤澤先輩のとこの最寄り駅って終電早いじゃないですか。 黄本: あんまり遅いと危ないし!」 青海:「私の部屋来ればいいじゃん。泊めてあげるから」 黄本:「着替えとかメイク道具とか」 青海:「最近バイト帰りだ飲み会だ何だって理由付けて泊まりに来まくってるから、 青海: あんたの物はすべて揃ってるけど?」 黄本:「…お世話になりまーす」(観念して座る) 青海:「はぁ、まったく…。ちょっとトイレ行ってくる」 赤澤:「どこに行く」 青海:「トイレだってば」 黄本:「上着、いりませんよね?」 青海:「いや、トイレ冷えるから」 赤澤:「便座…温かいぞ」 青海:「ひ、冷え性…だから…」 赤澤:「上着で隠してる鞄も置いてったらどうだ? 赤澤: まさかそのまま玄関に行くわけじゃないよな?」 青海:「え…そんなまさか…」 黄本:「青海先輩。上着預かりますよ」 青海:「…うん」 赤澤:「トイレはもういいのか?」 青海:「うん…」(座る) 赤澤:「よし。じゃあ締めの話に戻そう」 黄本:「えっ。あぁ…忘れてた…」 青海:「ねぇ、それマジなの…?闇鍋したんだよ私ら」 赤澤:「あのなぁ、ここまでやっといて捨てろと? 赤澤: お前ら2人が帰った後1人で? 赤澤: 分かってんのか!? 赤澤: 燃えるゴミの日は火曜日なんだよ! 赤澤: 今日は金曜日!! 赤澤: 3日間この部屋に置いとくことになるんだぞ!? 赤澤: ワンルームだぞ!?分かってんのか!!」 黄本:「でもこれ食べて週末お腹壊せって言うんですか!? 黄本: さっきはちょっと嘘つきましたけど、明日はお昼から本当にデートなんですよ!! 黄本: 土気色(つちけいろ)した顔で頻繁にトイレ行くって最悪じゃないですか!」 青海:「そんななってまでデート行きたいの?アンタどんだけ狙ってんのよ!!」 黄本:「無理だろうなって思ってたカッコいい先輩からお誘いあったら多少の無理はしますよ!」 青海:「あのねぇ!今までどんだけ男関連の愚痴聞いたと思ってんの! 青海: ちょっとカッコいいだけですぐ好きになり過ぎでしょ!!」 黄本:「デートくらい誰だってしますよ!今回は絶対大丈夫ですから! 黄本: 青海先輩に相談することはもうないですー!」 青海:「うそつけ!てか普通1人で出て行こうとする!?こう言う時こそ相談しなさいよ!」 黄本:「だってそんな暇ないじゃないですか!」 赤澤:「もうやめろ!お前ら何の話してんだよ!!今大事なのは!」  :  赤澤:「鍋の締めをどうするかだろ!」(同時に) 黄本:「デートのことですよ!」(同時に) 青海:「ここからどう逃げるかよ!」(同時に)  :間 赤澤:「…ん?青海、今なんて言った?」 青海:「…別に」(まっすぐな目でしらばっくれる)  :間 赤澤:「はぁ…もういいだろ。準備するぞ」 黄本:「(遮る)あっ、そうだ!生ゴミ処理機を買うのはどうですか?」 青海:「生ゴミ処理機?」 黄本:「こないだテレビで見たんですけど、 黄本: 生ゴミをエコな方法で処理してくれる便利なやつがあるんですよー! 黄本: 乾燥させて生ゴミ特有の臭いまで抑えてくれるんですって! 黄本: すごくないですか? 黄本: 生ゴミって気をつけてても臭っちゃうことあるじゃないですか。 黄本: さらにですよ!生ゴミの量を少なくしてくれるんですよ! 黄本: これだったらお茶碗一杯分くらいになりますよー!」 青海:「(スマホで調べる)えと、生ゴミ処理機っと…あった。 青海: 安くてもだいたい2万円台…届くのは火曜日…」 赤澤:「本末転倒じゃねーか!! 赤澤: ……あと次生ゴミって言ったらコロスぞ」 黄本:「(少しビクっとなる)ぁ、はい…すみません」 青海:「はぁ…分かった…。じゃあカレーにしよう」 黄本:「カレー?」 青海:「そう。カレーのルーをぶち込む。それなら食べられるものになるから」 黄本:「そっか…カレーなら…!赤澤先輩、カレーのルーあります? 黄本: ないなら買ってきますけど」 赤澤:「駄目だ」 青海:「え?」 赤澤:「カレーは駄目だ」 黄本:「え、カレー苦手でしたっけ?」 赤澤:「カレーは…鍋に匂いがつくから勘弁してほしい…」  :間 青海:「はぁー!?」(同時に) 黄本:「はぁー!?」(同時に) 青海:「あんたが食べ物を粗末にするなって言うからこっちだって色々考えてんでしょ!鍋くらい何よ!!」 赤澤:「こないだ買ったばかりのめちゃくちゃいいやつなんだって! 赤澤: 今日この1回しか使ってないんだぞ!?」 黄本:「じゃあもう捨てましょうよ!そしたら一番丸く収まりますって!」 赤澤:「それは絶対に嫌だ!鍋の締めは俺のポリシーなんだ!」 青海:「じゃあ別の鍋に入れ替えてカレーにすればいいじゃん!」 赤澤:「この土鍋に出汁染みてるのにそんな勿体ないことできるか!」 青海:「じゃあこれにカレールー入れるしかないでしょ!」 赤澤:「それは嫌だ!」 黄本:「何なんですかそのこだわりは!」 0:息切れする3人。膠着状態。 赤澤:「(息を整えて)…食べられるものにすればいいんだろ?」 黄本:「またそんなこと言って…カレー以外に方法があるんですか?」 赤澤:「持ってきた材料ってまだ余ってるやつあるか?」 青海:「えっと、モッツアレラチーズと白菜が半分」 黄本:「私は缶詰のパイナップルが少し」 赤澤:「よし…俺の家にある調味料とそれらを使ってなんとかしよう。 赤澤: まずチーズは絶対使える。リゾットにすればいけそうじゃないか?」 黄本:「雑炊をチーズリゾットっぽくするってことですか?」 赤澤:「そうそれだ! 赤澤: 俺のミニトマトもまだ余ってるしそれっぽくなるんじゃないか?」 青海:「トマトのチーズリゾット…なるほど」 黄本:「調味料は何があります? 黄本: 私けっこう甘い物入れちゃったから分散させないと…」 赤澤:「自炊するから一通りは揃ってる。 赤澤: まずは塩コショウだな。醤油も少し入れとくか」 黄本:「酸味もほしいですね。パイナップル足しますか! 黄本: 私、酢豚にパイナップル有り派なんで!」 赤澤:「最近見ないけど、実は子供の頃好きだったんだよな」 青海:「私無し派だけどこの際いいわ!」 赤澤:「なんか美味そうじゃねーか?よしこの調子で仕上げよう!」 0:調味料・具材をどんどん足していく。  :  0:しばらくして…闇鍋のしめが完成(?) 0:疲れ切ってフラフラの3人 赤澤:「(息を切らしながら)やっと、やっと完成した…!」 黄本:「(息を切らしながら)よかった…これでやっと終わりますね…」 青海:「(息を切らしながら)ねぇ…なにこれ…?」  :間 0:呆然と鍋を見つめる3人 赤澤):「えー……。 赤澤:第二回、闇鍋大会を開始します…」  :間 0:覚悟を決める3人 赤澤:「いただきます」(同時に) 青海:「いただきます」(同時に) 黄本:「いただきます」(同時に)  :終わり

0:闇鍋が終わり、楽しそうにワイワイと楽しそうに話す3人 赤澤:「電気付けるぞー」  :  赤澤:「第一回闇鍋大会楽しかったなー(笑)」 青海:「なにそれ(笑)」 黄本:「第二回あるんですか(笑)」 赤澤:「黄本、何入れた? 赤澤: 俺はミニトマトと稲荷寿司と奮発して国産の牛肉!」 黄本:「ミニトマト赤澤先輩が入れたんですか?思ったよりはイケましたよ! 黄本: 私は苺のショートケーキ入れました~♪」 青海:「げぇー生暖かい苺があると思ったら!ケーキ溶けちゃってんじゃん(笑) 青海: 私はね、スルメとかお餅とか!」 赤澤:「餅は青海か!安定してうまかったわ」 黄本:「あと私、缶詰のパイナップルとクッキーも入れました~♪」 青海:「甘い物ばっかじゃん(笑)私はあと何入れたっけな… 青海: あ、モッツァレラチーズだ」 黄本:「青海先輩のも溶けるやつじゃないですか~(笑)」 青海:「白菜とかネギとかまともなやつも入れたってば~! 青海: はー、たまにはこういうのも楽しいねー」 黄本:「そうですね!面白かった~!」 赤澤:「で、締めどうする?」  :間  青海:「え…?」 黄本:「締め…?」 赤澤:「鍋なんだから締めもやるだろ?」 青海:「え、あー……いや…」 黄本:「え…と…」 赤澤:「(取り出しながら)俺いつも雑炊派なんだけどさ、うどんとか中華そばの麺類も用意してあるし」 黄本:「えっ?えっ!?」 青海:「いやいやいやいや!」 赤澤:「え?何、どした?」 青海:「え、マジで?マジで言ってんの?」 赤澤:「いや、マジでって…じゃあこれどうすんだよ。 赤澤: まさか捨てるなんて言わないよな?」 黄本:「えー…いやでも締めはちょっと…」 赤澤:「鍋ってのは何鍋だろうと締めてこそだろ。それが鍋料理ってやつだろ!」 青海:「うわー…こいつ鍋奉行だったんだ…」 黄本:「しかもめんどくさいタイプ…」 青海:「あのさ、私ら闇鍋やったんだよね?」 赤澤:「おう」 黄本:「じゃあやめましょうよ」 赤澤:「誰の家だ?」 青海:「え?」 赤澤:「ここは誰の家だって聞いてんだよ」 黄本:「赤澤先輩ですけど…」 赤澤:「鍋の用意をしたのは誰だ?」 青海:「赤澤だけど…」 赤澤:「で、誰が出汁取ったと思ってんだ?」 青海:「でも闇鍋にしたじゃん」 赤澤:「こだわってめっちゃいい土鍋使ったんだぞ?」 黄本:「でも闇鍋にしたじゃないですか…」 赤澤:「締めのない鍋料理なんぞあるか?あ?」 青海:「でも…」 黄本:「闇鍋に…」 赤澤:「(遮って)食べ物を粗末にすることは絶対に許さない!いいな!?」 青海:「えー…マジで…」 黄本:「…ぁ…あー!(立ち上がる)思い出した!」 青海:「(腕を掴む)黄本、どこ行くの?」 黄本:「うっ!?あ、明日は土曜日じゃないですかぁ~ 黄本: 朝からデートなんで~エヘヘ。そろそろ帰ろうかなぁって…」 赤澤:「ほぉ…デート…」 青海:「こないだ別れたって言ってたじゃん…?」 赤澤:「黄本…?」 黄本:「ち、ちちち違いますよ!?」 赤澤:「怪しい…」 黄本:「わ、私、彼氏となんて言ってませんけど!?深読みし過ぎじゃないですか?」 赤澤:「まだ夜8時だぞ?帰るにしても早くないか?」 黄本:「だ、だって赤澤先輩のとこの最寄り駅って終電早いじゃないですか。 黄本: あんまり遅いと危ないし!」 青海:「私の部屋来ればいいじゃん。泊めてあげるから」 黄本:「着替えとかメイク道具とか」 青海:「最近バイト帰りだ飲み会だ何だって理由付けて泊まりに来まくってるから、 青海: あんたの物はすべて揃ってるけど?」 黄本:「…お世話になりまーす」(観念して座る) 青海:「はぁ、まったく…。ちょっとトイレ行ってくる」 赤澤:「どこに行く」 青海:「トイレだってば」 黄本:「上着、いりませんよね?」 青海:「いや、トイレ冷えるから」 赤澤:「便座…温かいぞ」 青海:「ひ、冷え性…だから…」 赤澤:「上着で隠してる鞄も置いてったらどうだ? 赤澤: まさかそのまま玄関に行くわけじゃないよな?」 青海:「え…そんなまさか…」 黄本:「青海先輩。上着預かりますよ」 青海:「…うん」 赤澤:「トイレはもういいのか?」 青海:「うん…」(座る) 赤澤:「よし。じゃあ締めの話に戻そう」 黄本:「えっ。あぁ…忘れてた…」 青海:「ねぇ、それマジなの…?闇鍋したんだよ私ら」 赤澤:「あのなぁ、ここまでやっといて捨てろと? 赤澤: お前ら2人が帰った後1人で? 赤澤: 分かってんのか!? 赤澤: 燃えるゴミの日は火曜日なんだよ! 赤澤: 今日は金曜日!! 赤澤: 3日間この部屋に置いとくことになるんだぞ!? 赤澤: ワンルームだぞ!?分かってんのか!!」 黄本:「でもこれ食べて週末お腹壊せって言うんですか!? 黄本: さっきはちょっと嘘つきましたけど、明日はお昼から本当にデートなんですよ!! 黄本: 土気色(つちけいろ)した顔で頻繁にトイレ行くって最悪じゃないですか!」 青海:「そんななってまでデート行きたいの?アンタどんだけ狙ってんのよ!!」 黄本:「無理だろうなって思ってたカッコいい先輩からお誘いあったら多少の無理はしますよ!」 青海:「あのねぇ!今までどんだけ男関連の愚痴聞いたと思ってんの! 青海: ちょっとカッコいいだけですぐ好きになり過ぎでしょ!!」 黄本:「デートくらい誰だってしますよ!今回は絶対大丈夫ですから! 黄本: 青海先輩に相談することはもうないですー!」 青海:「うそつけ!てか普通1人で出て行こうとする!?こう言う時こそ相談しなさいよ!」 黄本:「だってそんな暇ないじゃないですか!」 赤澤:「もうやめろ!お前ら何の話してんだよ!!今大事なのは!」  :  赤澤:「鍋の締めをどうするかだろ!」(同時に) 黄本:「デートのことですよ!」(同時に) 青海:「ここからどう逃げるかよ!」(同時に)  :間 赤澤:「…ん?青海、今なんて言った?」 青海:「…別に」(まっすぐな目でしらばっくれる)  :間 赤澤:「はぁ…もういいだろ。準備するぞ」 黄本:「(遮る)あっ、そうだ!生ゴミ処理機を買うのはどうですか?」 青海:「生ゴミ処理機?」 黄本:「こないだテレビで見たんですけど、 黄本: 生ゴミをエコな方法で処理してくれる便利なやつがあるんですよー! 黄本: 乾燥させて生ゴミ特有の臭いまで抑えてくれるんですって! 黄本: すごくないですか? 黄本: 生ゴミって気をつけてても臭っちゃうことあるじゃないですか。 黄本: さらにですよ!生ゴミの量を少なくしてくれるんですよ! 黄本: これだったらお茶碗一杯分くらいになりますよー!」 青海:「(スマホで調べる)えと、生ゴミ処理機っと…あった。 青海: 安くてもだいたい2万円台…届くのは火曜日…」 赤澤:「本末転倒じゃねーか!! 赤澤: ……あと次生ゴミって言ったらコロスぞ」 黄本:「(少しビクっとなる)ぁ、はい…すみません」 青海:「はぁ…分かった…。じゃあカレーにしよう」 黄本:「カレー?」 青海:「そう。カレーのルーをぶち込む。それなら食べられるものになるから」 黄本:「そっか…カレーなら…!赤澤先輩、カレーのルーあります? 黄本: ないなら買ってきますけど」 赤澤:「駄目だ」 青海:「え?」 赤澤:「カレーは駄目だ」 黄本:「え、カレー苦手でしたっけ?」 赤澤:「カレーは…鍋に匂いがつくから勘弁してほしい…」  :間 青海:「はぁー!?」(同時に) 黄本:「はぁー!?」(同時に) 青海:「あんたが食べ物を粗末にするなって言うからこっちだって色々考えてんでしょ!鍋くらい何よ!!」 赤澤:「こないだ買ったばかりのめちゃくちゃいいやつなんだって! 赤澤: 今日この1回しか使ってないんだぞ!?」 黄本:「じゃあもう捨てましょうよ!そしたら一番丸く収まりますって!」 赤澤:「それは絶対に嫌だ!鍋の締めは俺のポリシーなんだ!」 青海:「じゃあ別の鍋に入れ替えてカレーにすればいいじゃん!」 赤澤:「この土鍋に出汁染みてるのにそんな勿体ないことできるか!」 青海:「じゃあこれにカレールー入れるしかないでしょ!」 赤澤:「それは嫌だ!」 黄本:「何なんですかそのこだわりは!」 0:息切れする3人。膠着状態。 赤澤:「(息を整えて)…食べられるものにすればいいんだろ?」 黄本:「またそんなこと言って…カレー以外に方法があるんですか?」 赤澤:「持ってきた材料ってまだ余ってるやつあるか?」 青海:「えっと、モッツアレラチーズと白菜が半分」 黄本:「私は缶詰のパイナップルが少し」 赤澤:「よし…俺の家にある調味料とそれらを使ってなんとかしよう。 赤澤: まずチーズは絶対使える。リゾットにすればいけそうじゃないか?」 黄本:「雑炊をチーズリゾットっぽくするってことですか?」 赤澤:「そうそれだ! 赤澤: 俺のミニトマトもまだ余ってるしそれっぽくなるんじゃないか?」 青海:「トマトのチーズリゾット…なるほど」 黄本:「調味料は何があります? 黄本: 私けっこう甘い物入れちゃったから分散させないと…」 赤澤:「自炊するから一通りは揃ってる。 赤澤: まずは塩コショウだな。醤油も少し入れとくか」 黄本:「酸味もほしいですね。パイナップル足しますか! 黄本: 私、酢豚にパイナップル有り派なんで!」 赤澤:「最近見ないけど、実は子供の頃好きだったんだよな」 青海:「私無し派だけどこの際いいわ!」 赤澤:「なんか美味そうじゃねーか?よしこの調子で仕上げよう!」 0:調味料・具材をどんどん足していく。  :  0:しばらくして…闇鍋のしめが完成(?) 0:疲れ切ってフラフラの3人 赤澤:「(息を切らしながら)やっと、やっと完成した…!」 黄本:「(息を切らしながら)よかった…これでやっと終わりますね…」 青海:「(息を切らしながら)ねぇ…なにこれ…?」  :間 0:呆然と鍋を見つめる3人 赤澤):「えー……。 赤澤:第二回、闇鍋大会を開始します…」  :間 0:覚悟を決める3人 赤澤:「いただきます」(同時に) 青海:「いただきます」(同時に) 黄本:「いただきます」(同時に)  :終わり