台本概要
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| タイトル | 朗読「6月の蝿」 |
|---|---|
| 作者名 | あかおう (@akaouwaikasuki) |
| ジャンル | その他 |
| 演者人数 | 1人用台本（不問1） |
| 時間 | 10 分 |
| 台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
| 説明 |
|°ω°ᔨ 【声劇・配信での使用／連絡不要】 ★配信での投げ銭が発生する場合でも連絡不要です。 ★あなたの気が向いたら・・・（励みになるのでいずれかしてくれたら嬉しいな♪しなくてもOK） →シナリオタイトル横の「つぶやく」を押してご自身のTwitterでツイートする。 →赤王(@akaouwaikasuki)メンションでご自身のTwitterでツイートする。 →赤王のツイッターの該当するシナリオのツイートにいいねする。 →赤王のツイッターの該当するシナリオのツイートをRT。 →その他思いやりある行動で大切にしてくださったら嬉しいです。 【禁止事項】 ★ライターの呼び捨て表記。 ★盗作・自分が書きましたと言う行為。 ★無断で一部分を切り取っての使用や投稿。 ★上記以外で赤王が非常識と判断した行動・表記。 以上をされた方は即ブロックさせて頂き、以降赤王のシナリオ使用を禁止とさせて頂きます。 【YouTube・舞台・朗読等入場料を取る場合】 連絡必須：許可が下りるまで使用しないでください。 109 views |
キャラ説明
| 名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 不問 | 不問 | - | 演じる方の性別不問 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
朗読「6月の蝿」
0：
0：5月の蝿(はえ)と書いて「うるさい」と読む。
0：かの清少納言も、可愛げが無くうるさい様を見てそう思ったそうだ。
0：
0：
0：会社を辞めると連絡した。
0：
0：
0：曇り空と濡れたアスファルトの匂いが、疲れきった体を更に追い詰める。
0：
0：
0：ふと目をやると、ベランダの床に、ひっくり返った蝿が居た。
0：
0：
0：飛ぶでもなく、走り、逃げる訳でもなく。
0：湿気を帯びた生ぬるい空の下、ゆっくり。ゆっくりと朽ち果てて行った。
0：
0：
0：会社に直談判もした。
0：随分うるさい社員だっただろう。
0：
0：
0：上司に改善を要求したりもした。
0：これまたうるさい社員だっただろう。
0：
0：
0：
0：空は、夕暮れに向けて支度を始める。
0：掃き出し窓で蝿を見つめながらうなだれる私は。
0：
0：
0：もう蝿にもなれず、何にも慣れず。
0：このまま朽ち果てていくのだろう。
0：
0：
0：
0：ふとこれまでの事を思い返す。
0：
0：
0：よく頑張った自分。
0：逃げも隠れもせず矢面に立って走り抜けた。
0：
0：
0：もう、頑張らなくていい。もう、頑張らなくていいんだ。
0：楽に生きて良い。楽になっていいんだ。
0：
0：
0：ベランダで朽ち果てる蝿を、片足でにじり潰し。
0：6月の蝿は静かに飛んで行った。
0：
0：おわり
朗読「6月の蝿」
0：
0：5月の蝿(はえ)と書いて「うるさい」と読む。
0：かの清少納言も、可愛げが無くうるさい様を見てそう思ったそうだ。
0：
0：
0：会社を辞めると連絡した。
0：
0：
0：曇り空と濡れたアスファルトの匂いが、疲れきった体を更に追い詰める。
0：
0：
0：ふと目をやると、ベランダの床に、ひっくり返った蝿が居た。
0：
0：
0：飛ぶでもなく、走り、逃げる訳でもなく。
0：湿気を帯びた生ぬるい空の下、ゆっくり。ゆっくりと朽ち果てて行った。
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0：会社に直談判もした。
0：随分うるさい社員だっただろう。
0：
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0：上司に改善を要求したりもした。
0：これまたうるさい社員だっただろう。
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0：空は、夕暮れに向けて支度を始める。
0：掃き出し窓で蝿を見つめながらうなだれる私は。
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0：もう蝿にもなれず、何にも慣れず。
0：このまま朽ち果てていくのだろう。
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0：ふとこれまでの事を思い返す。
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0：よく頑張った自分。
0：逃げも隠れもせず矢面に立って走り抜けた。
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0：もう、頑張らなくていい。もう、頑張らなくていいんだ。
0：楽に生きて良い。楽になっていいんだ。
0：
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0：ベランダで朽ち果てる蝿を、片足でにじり潰し。
0：6月の蝿は静かに飛んで行った。
0：
0：おわり