台本概要

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タイトル ひとりぼっちの満月
作者名 あかおう  (@akaouwaikasuki)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 1人用台本(男1)
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 設定上は男ですが女性が演じて楽しんで頂いてもかまいません。

|°ω°ᔨ年上の男の人が年下の彼女と付き合っていて、さみしがりやなのを言えない感じのお話。

【声劇・配信での使用/連絡不要】
★配信での投げ銭が発生する場合でも連絡不要です。
★あなたの気が向いたら・・・(励みになるのでいずれかしてくれたら嬉しいな♪しなくてもOK)
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【禁止事項】
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★盗作・自分が書きましたと言う行為。
★無断で一部分を切り取っての使用や投稿。
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【YouTube・舞台・朗読等入場料を取る場合】
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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
15
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
男:「眠いなら早く寝なよ(笑)」 男:気遣う言葉を文字で返したけど 男:本当はもっと遊んで欲しくて 男:なんなら一緒に夜更かししたくて 0: 0: 男:「今夜は満月なんだよ」と誘惑してみた。 男:生返事をする君。 男:あどけなく可愛らしく僕の心をまた掴んで離さない。 0: 男:眠いんだろうな。 男:君はさっきよりまばらな返事を繰り返す。 0: 0: 男:でも嫌われたくないし 男:体壊したらと思うと気が気じゃないし。 男:この年になって、年下の君にワガママの言い方も分からないし。 男:たまにはさ。ちょっとはこっちの気持ちも真剣に考えてくれよって密かにすねている。 男:これは男のさがなのか。ついつい。君がへそを曲げるまで意地悪をしてしまう。 男:我ながら情けないとは解っているんだけど。 男:あんなに可愛い人の前で僕はただの子供。 男:でも現実ではそこそこ大人。 男:それなりにプライドってもんがあって邪魔をする。 0: 0: 男:「夜更かししたい」 男:って言う君に 男:「ダメ。大事な時でしょ?」 男:ってたしなめて寝かしつけるしかなかった。 男:あーあ、年上って気にしすぎてるの損してる。 男:わかってるけど今更この態度はどうする事も出来ない。 0: 0: 男:眠りにつく君を確認した。 男:達成感と安心感。 男:それから厄介極まりない、自分勝手な欲望に飲み込まれそうになる時間がやってくる。 男:とめどなく内側から溢れてくる寂しさ。 男:理性の効かない時間。 男:何も悲しくないのに涙が止まらなくなってしまう。 0: 0: 男:寂しいのに男も女も年上も年下もあるかっ! 男:君は先に眠りの世界に行ってしまったから。そう拗ねて泣いてしまう。 0: 0: 男:自分の方が大人だから。 男:自分の方が経験あるから。 男:寂しいなんてカッコ悪くて言えなくて。 男:いつもひとり胸をヒリヒリさせるている。 0: 0: 男:分かってるんだ。明日の朝どうなるか。 男:何度も繰り返してきたパターンだ。 0: 男:「おーい寝ちゃった?」 男:なんて文字を、朝きみが見たら。 男:「ごめんね、落ちてた」って必死に謝る。 男:そんな分かりきったシナリオなんて飽きてしまった。 男:飽きて飽きて、情けなくて情けなくて。 男:もう、送信取り消しすら面倒になってしまった。 男:「別に気にしないで」って大人ぶっておしまい。 男:どうせ君は、まさか僕が寂しがり屋で泣いているなんて夢にも思わないだろうな。 0: 0: 男:人より経験があるから。 男:人より強そうだから。 男:本音も隠して。 男:寂しさも隠して。 男:カッコ悪い自分も隠して。 男:ああもう!一体どうしたらいいんだ!! 0: 0: 男:たまらず開いた窓から、ふいに満月が見えた。 男:「ああ、そういえば今日は満月か。」 男:いつもより明るい空に少し安堵する。 男:今日はお月さまにそっと寄り添ってみて 男:君のぬくもりの代わりにしよう。 0: 0: 男:どうせ冷たい石のかたまりにすぎないのに 男:ほんのりと淡く光る柔らかさは 男:時折見せる君の笑顔に似ている。 0: 0: 男:同じ空の下いるはずなのに 男:真夜中のこの小さなお別れはいつも苦しく 男:僕がちっぽけな奴だと思い知る。 男:それでもいい。 男:いつかきっと、また会えたら。 男:強がりでもいいから。 男:両手を広げて君を包み込める男でいたいと思う。 0: 0: 男:「さて。今日も。おやすみなさい。」

男:「眠いなら早く寝なよ(笑)」 男:気遣う言葉を文字で返したけど 男:本当はもっと遊んで欲しくて 男:なんなら一緒に夜更かししたくて 0: 0: 男:「今夜は満月なんだよ」と誘惑してみた。 男:生返事をする君。 男:あどけなく可愛らしく僕の心をまた掴んで離さない。 0: 男:眠いんだろうな。 男:君はさっきよりまばらな返事を繰り返す。 0: 0: 男:でも嫌われたくないし 男:体壊したらと思うと気が気じゃないし。 男:この年になって、年下の君にワガママの言い方も分からないし。 男:たまにはさ。ちょっとはこっちの気持ちも真剣に考えてくれよって密かにすねている。 男:これは男のさがなのか。ついつい。君がへそを曲げるまで意地悪をしてしまう。 男:我ながら情けないとは解っているんだけど。 男:あんなに可愛い人の前で僕はただの子供。 男:でも現実ではそこそこ大人。 男:それなりにプライドってもんがあって邪魔をする。 0: 0: 男:「夜更かししたい」 男:って言う君に 男:「ダメ。大事な時でしょ?」 男:ってたしなめて寝かしつけるしかなかった。 男:あーあ、年上って気にしすぎてるの損してる。 男:わかってるけど今更この態度はどうする事も出来ない。 0: 0: 男:眠りにつく君を確認した。 男:達成感と安心感。 男:それから厄介極まりない、自分勝手な欲望に飲み込まれそうになる時間がやってくる。 男:とめどなく内側から溢れてくる寂しさ。 男:理性の効かない時間。 男:何も悲しくないのに涙が止まらなくなってしまう。 0: 0: 男:寂しいのに男も女も年上も年下もあるかっ! 男:君は先に眠りの世界に行ってしまったから。そう拗ねて泣いてしまう。 0: 0: 男:自分の方が大人だから。 男:自分の方が経験あるから。 男:寂しいなんてカッコ悪くて言えなくて。 男:いつもひとり胸をヒリヒリさせるている。 0: 0: 男:分かってるんだ。明日の朝どうなるか。 男:何度も繰り返してきたパターンだ。 0: 男:「おーい寝ちゃった?」 男:なんて文字を、朝きみが見たら。 男:「ごめんね、落ちてた」って必死に謝る。 男:そんな分かりきったシナリオなんて飽きてしまった。 男:飽きて飽きて、情けなくて情けなくて。 男:もう、送信取り消しすら面倒になってしまった。 男:「別に気にしないで」って大人ぶっておしまい。 男:どうせ君は、まさか僕が寂しがり屋で泣いているなんて夢にも思わないだろうな。 0: 0: 男:人より経験があるから。 男:人より強そうだから。 男:本音も隠して。 男:寂しさも隠して。 男:カッコ悪い自分も隠して。 男:ああもう!一体どうしたらいいんだ!! 0: 0: 男:たまらず開いた窓から、ふいに満月が見えた。 男:「ああ、そういえば今日は満月か。」 男:いつもより明るい空に少し安堵する。 男:今日はお月さまにそっと寄り添ってみて 男:君のぬくもりの代わりにしよう。 0: 0: 男:どうせ冷たい石のかたまりにすぎないのに 男:ほんのりと淡く光る柔らかさは 男:時折見せる君の笑顔に似ている。 0: 0: 男:同じ空の下いるはずなのに 男:真夜中のこの小さなお別れはいつも苦しく 男:僕がちっぽけな奴だと思い知る。 男:それでもいい。 男:いつかきっと、また会えたら。 男:強がりでもいいから。 男:両手を広げて君を包み込める男でいたいと思う。 0: 0: 男:「さて。今日も。おやすみなさい。」