台本概要

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タイトル 朗読:ハーフレイン
作者名 あかおう  (@akaouwaikasuki)
ジャンル ラブストーリー
演者人数 1人用台本(男1)
時間 10 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 設定上の男役は女性が演じて楽しんで頂いてもかまいません。

|°ω°ᔨ

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【YouTube・舞台・朗読等入場料を取る場合】
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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
32
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
男:この手も目も耳も、必要無い。 男:存在しなくても良い。 0: 男:食べる事などどうでも良い。 男:生きる事などどうでも良い。 0: 0: 男:自分が何の為に生きているのか 男:存在しているのか 男:踊る空虚に問いかけてみても 男:暗闇に吸い込まれるだけ。 0: 0: 男:雨が降る 男:君の街から来た雨雲が 男:僕の街にもやってきた。 0: 0: 男:程良く濡れる空間は 男:優しく僕を包み込み 男:白く塗られたあの部屋の 男:か細い声の君を思い出す。 0: 0: 男:「生まれ変わったら、君が黒猫で私が白猫。 男:ずっと窓際で雨を見つめているような。 男:そんな暮らしがしたい。」 0: 0: 男:少し無理をして、窓際で咳き込みながら 男:君は眩しそうに呟いた。 0: 0: 男:何も出来ない 男:一つも幸せに出来ない 0: 0: 男:悔しくて握りしめた拳を 男:自分に向けて何度も殴った 0: 0: 男:君は優しく僕の手を取り 男:「ゆっくりでいい。無理をしないで」 男:一つも闇のない笑顔で僕を包んでくれた 0: 0: 男:僕は。 男:泣くしか。 男:出来なかった。 0: 0: 男:彼女は 男:「それでいいの」と言ったけど 男:自分が情けなくて 男:自分の存在が小さ過ぎて 男:もうこの雨に消えてしまいたくなって 男:それでも君の胸に顔をうずめて 男:今日も甘い香りに癒されていた 0: 0: 男:君の名を呼ぶ。 男:誰も呼ばない君の名前。 男:君は恥ずかしそうにしながら 男:身悶え、美しく鳴いた。 0: 0: 男:ああ、なんて幸せなんだ 男:何度も君の名を呼ぶ。 男:応える君は輝きを増し 男:消え入りそうな声で僕を呼ぶ 0: 0: 男:この先僕は生きて居てもいいのだろうか 男:何も出来ない 男:一つも幸せに出来ない 男:僕は存在して良いのだろうか 0: 0: 男:闇に飲まれようとする僕に 男:君はふざけて鼻を摘んだ。 0: 0: 男:優しく微笑んだ君は 男:僕に愛おしそうに言った 男:「半分こだよ」 0: 0: 男:そうだ。 男:体の痛みも心の痛みも 男:半分こだと言ってくれたのに 男:僕は忘れていた 0: 0: 男:果てしなく優しい君よ 男:なぜ僕に出逢ってしまったのか 0: 0: 男:この先に待ち受ける闇に行くのは君なのに 男:僕の方が先に呑まれている。 0: 0: 男:君を闇から救いたかった 男:でも君の闇は容赦なく確実に辿り着く。 0: 0: 男:君はその闇にすら 男:凛と構えて 男:背筋を伸ばし 男:受け入れようとしているのに。 0: 0: 男:ねぇ、君。 男:僕に出来る事は有りますか? 0: 0: 男:毎夜君の胸に居るのに 男:守られているのは僕ばかりで 男:存在していても良いものか 男:日々自分に反吐が出る。 0: 0: 男:それでも君は 男:優しく微笑んで 男:僕を包み込む 0: 0: 男:僕の名を呼び 男:時に怒り。笑い。 男:やはり優しく僕を求める。 0: 0: 男:「今、ただそばに居て欲しい。それだけで良い。」 男:眠る間際、君が呟いた。 0: 0: 男:何の言葉も出ない僕に 男:君はまたも優しくする 0: 0: 男:優しくされる度に苦しく 男:自分が情けなくなるのに 男:君から離れられない。離れたくなんかない。 0: 0: 男:泣きじゃくる僕の頭を 男:君はそっと撫でながら 男:「あなたはそのままで良いんだよ」 男:と、見透かして囁いた。 0: 0: 男:僕はまた、雨の闇に呑まれていく。 男:君の居ない未来を受け入れる為。 男:自分の存在が何なのか答えも出ないまま。 0: 0: 男:君は闇の前でも 男:ただ今日もひらすらに 男:白く輝き美しいというのに。

男:この手も目も耳も、必要無い。 男:存在しなくても良い。 0: 男:食べる事などどうでも良い。 男:生きる事などどうでも良い。 0: 0: 男:自分が何の為に生きているのか 男:存在しているのか 男:踊る空虚に問いかけてみても 男:暗闇に吸い込まれるだけ。 0: 0: 男:雨が降る 男:君の街から来た雨雲が 男:僕の街にもやってきた。 0: 0: 男:程良く濡れる空間は 男:優しく僕を包み込み 男:白く塗られたあの部屋の 男:か細い声の君を思い出す。 0: 0: 男:「生まれ変わったら、君が黒猫で私が白猫。 男:ずっと窓際で雨を見つめているような。 男:そんな暮らしがしたい。」 0: 0: 男:少し無理をして、窓際で咳き込みながら 男:君は眩しそうに呟いた。 0: 0: 男:何も出来ない 男:一つも幸せに出来ない 0: 0: 男:悔しくて握りしめた拳を 男:自分に向けて何度も殴った 0: 0: 男:君は優しく僕の手を取り 男:「ゆっくりでいい。無理をしないで」 男:一つも闇のない笑顔で僕を包んでくれた 0: 0: 男:僕は。 男:泣くしか。 男:出来なかった。 0: 0: 男:彼女は 男:「それでいいの」と言ったけど 男:自分が情けなくて 男:自分の存在が小さ過ぎて 男:もうこの雨に消えてしまいたくなって 男:それでも君の胸に顔をうずめて 男:今日も甘い香りに癒されていた 0: 0: 男:君の名を呼ぶ。 男:誰も呼ばない君の名前。 男:君は恥ずかしそうにしながら 男:身悶え、美しく鳴いた。 0: 0: 男:ああ、なんて幸せなんだ 男:何度も君の名を呼ぶ。 男:応える君は輝きを増し 男:消え入りそうな声で僕を呼ぶ 0: 0: 男:この先僕は生きて居てもいいのだろうか 男:何も出来ない 男:一つも幸せに出来ない 男:僕は存在して良いのだろうか 0: 0: 男:闇に飲まれようとする僕に 男:君はふざけて鼻を摘んだ。 0: 0: 男:優しく微笑んだ君は 男:僕に愛おしそうに言った 男:「半分こだよ」 0: 0: 男:そうだ。 男:体の痛みも心の痛みも 男:半分こだと言ってくれたのに 男:僕は忘れていた 0: 0: 男:果てしなく優しい君よ 男:なぜ僕に出逢ってしまったのか 0: 0: 男:この先に待ち受ける闇に行くのは君なのに 男:僕の方が先に呑まれている。 0: 0: 男:君を闇から救いたかった 男:でも君の闇は容赦なく確実に辿り着く。 0: 0: 男:君はその闇にすら 男:凛と構えて 男:背筋を伸ばし 男:受け入れようとしているのに。 0: 0: 男:ねぇ、君。 男:僕に出来る事は有りますか? 0: 0: 男:毎夜君の胸に居るのに 男:守られているのは僕ばかりで 男:存在していても良いものか 男:日々自分に反吐が出る。 0: 0: 男:それでも君は 男:優しく微笑んで 男:僕を包み込む 0: 0: 男:僕の名を呼び 男:時に怒り。笑い。 男:やはり優しく僕を求める。 0: 0: 男:「今、ただそばに居て欲しい。それだけで良い。」 男:眠る間際、君が呟いた。 0: 0: 男:何の言葉も出ない僕に 男:君はまたも優しくする 0: 0: 男:優しくされる度に苦しく 男:自分が情けなくなるのに 男:君から離れられない。離れたくなんかない。 0: 0: 男:泣きじゃくる僕の頭を 男:君はそっと撫でながら 男:「あなたはそのままで良いんだよ」 男:と、見透かして囁いた。 0: 0: 男:僕はまた、雨の闇に呑まれていく。 男:君の居ない未来を受け入れる為。 男:自分の存在が何なのか答えも出ないまま。 0: 0: 男:君は闇の前でも 男:ただ今日もひらすらに 男:白く輝き美しいというのに。