台本概要
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タイトル | 朗読:ハーフレイン |
---|---|
作者名 | あかおう (@akaouwaikasuki) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 1人用台本(男1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 台本説明欄参照 |
説明 |
設定上の男役は女性が演じて楽しんで頂いてもかまいません。 |°ω°ᔨ 【声劇・配信での使用/連絡不要】 ★配信での投げ銭が発生する場合でも連絡不要です。 ★あなたの気が向いたら・・・(励みになるのでいずれかしてくれたら嬉しいな♪しなくてもOK) →シナリオタイトル横の「つぶやく」を押してご自身のTwitterでツイートする。 →赤王(@akaouwaikasuki)メンションでご自身のTwitterでツイートする。 →赤王のツイッターの該当するシナリオのツイートにいいねする。 →赤王のツイッターの該当するシナリオのツイートをRT。 →その他思いやりある行動で大切にしてくださったら嬉しいです。 【禁止事項】 ★ライターの呼び捨て表記。 ★盗作・自分が書きましたと言う行為。 ★無断で一部分を切り取っての使用や投稿。 ★上記以外で赤王が非常識と判断した行動・表記。 以上をされた方は即ブロックさせて頂き、以降赤王のシナリオ使用を禁止とさせて頂きます。 【YouTube・舞台・朗読等入場料を取る場合】 連絡必須:許可が下りるまで使用しないでください。 117 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
男 | 男 | 32 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
男:この手も目も耳も、必要無い。
男:存在しなくても良い。
0:
男:食べる事などどうでも良い。
男:生きる事などどうでも良い。
0:
0:
男:自分が何の為に生きているのか
男:存在しているのか
男:踊る空虚に問いかけてみても
男:暗闇に吸い込まれるだけ。
0:
0:
男:雨が降る
男:君の街から来た雨雲が
男:僕の街にもやってきた。
0:
0:
男:程良く濡れる空間は
男:優しく僕を包み込み
男:白く塗られたあの部屋の
男:か細い声の君を思い出す。
0:
0:
男:「生まれ変わったら、君が黒猫で私が白猫。
男:ずっと窓際で雨を見つめているような。
男:そんな暮らしがしたい。」
0:
0:
男:少し無理をして、窓際で咳き込みながら
男:君は眩しそうに呟いた。
0:
0:
男:何も出来ない
男:一つも幸せに出来ない
0:
0:
男:悔しくて握りしめた拳を
男:自分に向けて何度も殴った
0:
0:
男:君は優しく僕の手を取り
男:「ゆっくりでいい。無理をしないで」
男:一つも闇のない笑顔で僕を包んでくれた
0:
0:
男:僕は。
男:泣くしか。
男:出来なかった。
0:
0:
男:彼女は
男:「それでいいの」と言ったけど
男:自分が情けなくて
男:自分の存在が小さ過ぎて
男:もうこの雨に消えてしまいたくなって
男:それでも君の胸に顔をうずめて
男:今日も甘い香りに癒されていた
0:
0:
男:君の名を呼ぶ。
男:誰も呼ばない君の名前。
男:君は恥ずかしそうにしながら
男:身悶え、美しく鳴いた。
0:
0:
男:ああ、なんて幸せなんだ
男:何度も君の名を呼ぶ。
男:応える君は輝きを増し
男:消え入りそうな声で僕を呼ぶ
0:
0:
男:この先僕は生きて居てもいいのだろうか
男:何も出来ない
男:一つも幸せに出来ない
男:僕は存在して良いのだろうか
0:
0:
男:闇に飲まれようとする僕に
男:君はふざけて鼻を摘んだ。
0:
0:
男:優しく微笑んだ君は
男:僕に愛おしそうに言った
男:「半分こだよ」
0:
0:
男:そうだ。
男:体の痛みも心の痛みも
男:半分こだと言ってくれたのに
男:僕は忘れていた
0:
0:
男:果てしなく優しい君よ
男:なぜ僕に出逢ってしまったのか
0:
0:
男:この先に待ち受ける闇に行くのは君なのに
男:僕の方が先に呑まれている。
0:
0:
男:君を闇から救いたかった
男:でも君の闇は容赦なく確実に辿り着く。
0:
0:
男:君はその闇にすら
男:凛と構えて
男:背筋を伸ばし
男:受け入れようとしているのに。
0:
0:
男:ねぇ、君。
男:僕に出来る事は有りますか?
0:
0:
男:毎夜君の胸に居るのに
男:守られているのは僕ばかりで
男:存在していても良いものか
男:日々自分に反吐が出る。
0:
0:
男:それでも君は
男:優しく微笑んで
男:僕を包み込む
0:
0:
男:僕の名を呼び
男:時に怒り。笑い。
男:やはり優しく僕を求める。
0:
0:
男:「今、ただそばに居て欲しい。それだけで良い。」
男:眠る間際、君が呟いた。
0:
0:
男:何の言葉も出ない僕に
男:君はまたも優しくする
0:
0:
男:優しくされる度に苦しく
男:自分が情けなくなるのに
男:君から離れられない。離れたくなんかない。
0:
0:
男:泣きじゃくる僕の頭を
男:君はそっと撫でながら
男:「あなたはそのままで良いんだよ」
男:と、見透かして囁いた。
0:
0:
男:僕はまた、雨の闇に呑まれていく。
男:君の居ない未来を受け入れる為。
男:自分の存在が何なのか答えも出ないまま。
0:
0:
男:君は闇の前でも
男:ただ今日もひらすらに
男:白く輝き美しいというのに。
男:この手も目も耳も、必要無い。
男:存在しなくても良い。
0:
男:食べる事などどうでも良い。
男:生きる事などどうでも良い。
0:
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男:自分が何の為に生きているのか
男:存在しているのか
男:踊る空虚に問いかけてみても
男:暗闇に吸い込まれるだけ。
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男:雨が降る
男:君の街から来た雨雲が
男:僕の街にもやってきた。
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男:程良く濡れる空間は
男:優しく僕を包み込み
男:白く塗られたあの部屋の
男:か細い声の君を思い出す。
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男:「生まれ変わったら、君が黒猫で私が白猫。
男:ずっと窓際で雨を見つめているような。
男:そんな暮らしがしたい。」
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男:少し無理をして、窓際で咳き込みながら
男:君は眩しそうに呟いた。
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男:何も出来ない
男:一つも幸せに出来ない
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男:悔しくて握りしめた拳を
男:自分に向けて何度も殴った
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男:君は優しく僕の手を取り
男:「ゆっくりでいい。無理をしないで」
男:一つも闇のない笑顔で僕を包んでくれた
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男:僕は。
男:泣くしか。
男:出来なかった。
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男:彼女は
男:「それでいいの」と言ったけど
男:自分が情けなくて
男:自分の存在が小さ過ぎて
男:もうこの雨に消えてしまいたくなって
男:それでも君の胸に顔をうずめて
男:今日も甘い香りに癒されていた
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男:君の名を呼ぶ。
男:誰も呼ばない君の名前。
男:君は恥ずかしそうにしながら
男:身悶え、美しく鳴いた。
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男:ああ、なんて幸せなんだ
男:何度も君の名を呼ぶ。
男:応える君は輝きを増し
男:消え入りそうな声で僕を呼ぶ
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男:この先僕は生きて居てもいいのだろうか
男:何も出来ない
男:一つも幸せに出来ない
男:僕は存在して良いのだろうか
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男:闇に飲まれようとする僕に
男:君はふざけて鼻を摘んだ。
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男:優しく微笑んだ君は
男:僕に愛おしそうに言った
男:「半分こだよ」
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男:そうだ。
男:体の痛みも心の痛みも
男:半分こだと言ってくれたのに
男:僕は忘れていた
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0:
男:果てしなく優しい君よ
男:なぜ僕に出逢ってしまったのか
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0:
男:この先に待ち受ける闇に行くのは君なのに
男:僕の方が先に呑まれている。
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男:君を闇から救いたかった
男:でも君の闇は容赦なく確実に辿り着く。
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男:君はその闇にすら
男:凛と構えて
男:背筋を伸ばし
男:受け入れようとしているのに。
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男:ねぇ、君。
男:僕に出来る事は有りますか?
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男:毎夜君の胸に居るのに
男:守られているのは僕ばかりで
男:存在していても良いものか
男:日々自分に反吐が出る。
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男:それでも君は
男:優しく微笑んで
男:僕を包み込む
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男:僕の名を呼び
男:時に怒り。笑い。
男:やはり優しく僕を求める。
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男:「今、ただそばに居て欲しい。それだけで良い。」
男:眠る間際、君が呟いた。
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男:何の言葉も出ない僕に
男:君はまたも優しくする
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0:
男:優しくされる度に苦しく
男:自分が情けなくなるのに
男:君から離れられない。離れたくなんかない。
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男:泣きじゃくる僕の頭を
男:君はそっと撫でながら
男:「あなたはそのままで良いんだよ」
男:と、見透かして囁いた。
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男:僕はまた、雨の闇に呑まれていく。
男:君の居ない未来を受け入れる為。
男:自分の存在が何なのか答えも出ないまま。
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男:君は闇の前でも
男:ただ今日もひらすらに
男:白く輝き美しいというのに。