台本概要

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タイトル タケシとタケ子の物語
作者名 あかおう  (@akaouwaikasuki)
ジャンル コメディ
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 20 分
台本使用規定 台本説明欄参照
説明 |°ω°ᔨあたまおかC二人のラブのようで絆のような不思議な繋がりの物語。

【声劇・配信での使用/連絡不要】
★配信での投げ銭が発生する場合でも連絡不要です。
★あなたの気が向いたら・・・(励みになるのでいずれかしてくれたら嬉しいな♪しなくてもOK)
→シナリオタイトル横の「つぶやく」を押してご自身のTwitterでツイートする。
→赤王(@akaouwaikasuki)メンションでご自身のTwitterでツイートする。
→赤王のツイッターの該当するシナリオのツイートにいいねする。
→赤王のツイッターの該当するシナリオのツイートをRT。
→その他思いやりある行動で大切にしてくださったら嬉しいです。

【禁止事項】
★ライターの呼び捨て表記。
★盗作・自分が書きましたと言う行為。
★無断で一部分を切り取っての使用や投稿。
★上記以外で赤王が非常識と判断した行動・表記。
以上をされた方は即ブロックさせて頂き、以降赤王のシナリオ使用を禁止とさせて頂きます。
★設定上の男役は女性が演じて楽しんで頂いてもかまいません。
★設定上の女役はオネェ等にしなければ男性が演じても構いません。
★アドリブは物語のジャンルを超える程曲げなければいくらでも可。

【YouTube・舞台・朗読等入場料を取る場合】
連絡必須:許可が下りるまで使用しないでください。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
タケシ 48 ただのドS
タケ子 48 ただのドM
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
タケ子:もしもしー?ねぇねぇ、タケシぃ? タケシ:あ?なんだようるせぇな。 タケ子:ああんもう!その辛辣なお返事好きぃぃぃぃ タケシ:・・・本当ド変態だな。気持ち悪い。 タケ子:ああああふうぅぅぅ タケシ:あふぅーーじゃねぇんだよ・・・ タケ子:ねぇねぇタケシ? タケシ:なに。 タケ子:(もじもじ)名前・・・呼んで?私の。 タケシ:あ?いやだ。 タケ子:ええーー?いいじゃーん!!ちょっと、ちょっとだけ!! タケシ:俺は、催促されると機嫌悪くなるぞ。 タケ子:ふみゅぅ・・・・ タケシ:俺が呼びたくなったら呼ぶ。 タケ子:いつ?いつ呼んでくれるの!? タケシ:あ?気分。 タケ子:あああああんんん!!それもイイぃぃぃ!!! タケシ:・・・クッソドMが・・・ タケ子:・・・はっ・・・・はぁ・・・たまんない・・・ちょ、ご褒美多すぎる・・・ タケシ:・・・わけがわからん・・・・ タケ子:タ、ケ、シ・・・。 タケシ:(怒り気味)なに。 タケ子:んふーー。呼んだだけぇ~~ タケシ:・・・・意味わからんな・・・・ タケ子:あのね?あのね?タケシはさ?いつも辛辣でー。ドSだけどさ?とっても優しいから大好きだよっ タケシ:・・・普通にしてるだけだ。 タケ子:本当に私が困ってる時にはさ?ヒーローみたいに相談に乗ってくれるしぃ。寄り添ってくれてるなーって思うの! タケシ:・・・別に。俺がひまだった時にいつもお前が相談に来てるだけだろ。 タケ子:え?でもでも、すっごく冷静な判断してくれるし、かつ公平な判断してくれるじゃない? タケシ:・・・そうか? タケ子:うん!私が間違ってたらちゃんとそれも言ってくれるしさ?私タケシってカッコイイなぁ~大人だなぁ~っていっつも思ってるの!私より年下なのに! タケシ:・・・・お前が子供なだけだろ。 タケ子:んふ・・・好き。すーーきっ!! タケシ:・・・・ふーん。 タケ子:・・・・大好き。 タケシ:はいはい・・・・ タケ子:今日、遊ぼうよ? タケシ:そんな気分じゃない。 タケ子:そっかぁ・・・じゃぁまた遊んでね!まったねー!!! タケシ:・・・おう。おっつー。 0: 0:(間) 0: タケ子:ああああああああああ!!!!腹立つ!!!!!何なんだあのクソドS!!!!!!!!! タケ子:一体何様なんだよ!!!! タケ子:こっちが大好きだからって付け上がりやがって!!地獄に落ちてしまえええええ!!!! タケ子:なんだ?あれか??一周回ってご褒美なのか??いいやそう思ったら幸せな気持ちになって沼ってしまうううう タケ子:バカ!!!バカ自分!!!全部自分の良い様に解釈するとか完全にストーカーと同じ思考回路じゃねぇかあああああ!!! タケ子:あああー落ち着け?あああああ落ち着けぇぇ??私はーー大人。大人の女だぁーー? タケ子:いやもう本能で、ドSに反応してしまうこの体が!脳が憎いぃぃいいいい!!!!! タケ子:ああああまた意地悪な事言われたいぃぃい!!!!!冷たくあしらわれたいぃぃぃいいい!!!!!! タケ子:気持ちイイぃぃぃぃぃ!!!! タケ子:・・・・ダメダメダメダメ!!!!このままじゃダメ!!!人としてダメになる。 タケ子:既にかなりダメ人間なのにーーーこれ以上ダメ人間になってどうするんだ私ーーー!!!! タケ子:あああああああああ!!!!!!・・・・・寝よう。 0: 0:(間) 0: タケシ:はぁああああ。あああああやっちまったあぁぁぁぁ!!! タケシ:また・・・辛辣って言われた・・・・どうしよう・・・・ タケシ:嫌われたかなぁ・・・嫌われたか?いや?大丈夫、大丈夫だよなぁ?? タケシ:男はな?クールで!クールでいた方がカッコイイだろ? タケシ:・・・って言っても俺は・・・ただの口下手なだけなんだけどさ・・・・ タケシ:ああ・・・アイツ・・・本当犬みたいでカワイイのにな・・・・ タケシ:なんで・・・優しくしようとすると、余計に冷たくちゃうんだ・・・・ タケシ:・・・・・・大好きって・・・・ああああああ大好きって今日も言われたのにぃいいいいい!!!! タケシ:なんで!!なんで素直に俺も!!って言えないんだああああああくっそおおおおおお 0: 0:(間) 0: タケ子:はぁ・・・・あれからとりあえず、三日は連絡我慢したぞぉ?タケシ、タケシの気分どうかなぁ?ああ、なんて連絡したらいいだろう? タケ子:特に何もなかったし、話題なんてないしな・・・ タケ子:あ!そうだ!!特に話題が無い時は、天気の話題!!よし!これだ!!! タケ子:「タケシ、おはよう。今日、いい天気だね。水分取ってゆっくり休日過ごしてね」と・・・・ タケ子:・・・・つまんないかな。つまんない文章かな・・・でも、嫌われたくないしなぁ・・・・ タケ子:タケシは一人の時間が好きみたいだし、死ぬほどさみしいけど、タケシを本気で好きなら、タケシの生き方を尊重しなきゃだよ!うん! 0: 0: タケシ:・・・んあ・・・もう昼か?何時だ?えーっとスマホスマホ・・・ タケシ:あ、タケ子から連絡来てる。・・・ぐぉ・・・・優しっ!!!体を気遣いつつ!!!別に遊びに誘うわけでもなく!! タケシ:俺に選択権を委ねる連絡!!!それでも毎日気にかけてるよっていう・・・・!!!!ぐおおお!!!! タケシ:・・・・キュンキュンする・・・あああもう・・・かわいい・・・健気・・・好き・・・ タケシ:いやだめだ!!!落ち着け?落ち着け。実は俺がこんなクールでも何でもないタダの口下手でかっこよくなんて全然ないってわかったら・・・ タケシ:・・・・幻滅される・・・・いや、別にこれが俺だし・・・知られて幻滅されても仕方ないんだけどさ・・・ タケシ:・・・・・・もう幻滅されるくらいなら・・・誰とも一緒に居たいとも思わないし・・・いい。そのうちコイツも諦めるだろ。 0: 0: タケ子:はぁーー。既読スルーかぁ~いつもの事だけど。 タケ子:・・・・もう、潮時なのかなぁ。別に私に興味ないみたいだしなぁ。 タケ子:もう一年もずっとこのやり取りばっか・・・。なーんも進展しない。 タケ子:・・・・私じゃ、ダメなんだろうな・・・・ タケ子:(泣)うっ・・・うっ・・・・大好き、大好きなのになぁ・・・・ タケ子:私が連絡し過ぎたせいだよなぁ・・・気持ちを押し付けて、タケシの気持ち考えてなかったのかもしれない・・・よし、しばらく放置しよう。 0: 0: タケシ:・・・・はぁ・・・疲れた・・・最近帰ってきたら寝てばっかだな・・・・ タケシ:あれ?そういやタケ子から最近連絡ねぇな・・・・いつからだ・・・・? タケシ:・・・・・四年!!!!!????あれ・・・?あれ???どうした俺?世界線間違ってる?でも。あれ??? タケシ:タケ子からの最後の連絡・・・・四年・・・前・・・?嘘だろ・・・俺・・・はは・・・俺、やっぱり人として欠陥品なんだろうな・・・・ タケシ:いいや・・・・もう。きっとアイツも今頃は結婚でもして、子供でも作って幸せに暮らしてんだろ・・・・ タケシ:・・・・・・ タケシ:・・・・・・・・・ タケシ:・・・・・・・・・・・・・・ タケシ:・・・・・・・・・・・・・・・(放送事故なほど無言でいてください。) タケシ:だぁああああああああ!!!!!いや!!!ダメだ!!本当ダメだ俺!!!! タケシ:このままじゃだめだ!!!どうしよう、どうする?俺どうする!!?? タケシ:でも四年前から連絡してないのに、なんて打てばいい???ああああどうしよう、どうしたら・・・・そうだ・・・ タケシ:あいつに返事すればいいんだ。いつもどおりに・・・・。えっと、あいつの最後の連絡は・・・ タケシ:「タケシ、おはよう。今日、いい天気だね。水分取ってゆっくり休日過ごしてね」だから。 タケシ:「おはぁ~。そうだな。いい天気だな。」送信。 タケシ:・・・・いや待て俺!!!なんだ今の返信!!クソか!! タケシ:四年ぶりだぞ!!???なんでこんなゴミ返信してんだああああ!!!あああもうキモイ。俺本当キモイ!!!!! タケシ:・・・・返信くるかな・・・・もし子育てとかしてたら・・・・いやでも、アイコンも前と変わってないからな。よくアイコン子供にしてる奴いるけど・・・ タケシ:・・・・・あいつから・・・なんて返信くるのかな・・・・既にブロックされてたらどうしよう!!!??うわ!!恥ずかし!!!!! タケシ:ああああああもうううう何で俺は返信してしまったんだぁぁああ!!! 0: 0: タケ子:ふー、お風呂さっぱりしたぁ。さーて、アイスアイスと~・・・ん?ん???? タケ子:ふごおおおおおお!!!!!タケシから連絡来てる!!!え?嘘。 タケ子:「おはぁ~。そうだな。いい天気だな。」 タケ子:四年ぶりの返信がこれええええ!!????ええ嘘でしょ?信じらんない!!!ばっかじゃないの?クソが!!!クソ返信が!!! タケ子:・・・・・うっ・・・うっ・・・ばか。タケシのばか・・・・。 タケ子:ずっと待ってたんだからね・・・・。でも、もう遅いよ・・・ばか・・・・。 0: 0: タケシ:・・・・あ、既読ついた・・・返信・・・くるかな・・・ タケ子:どうしよう・・・なんて返信しよう・・・・嬉しい、四年ぶりの連絡とか超嬉しい!私の事忘れないでいてくれたの嬉しい・・・でもな・・・・もう・・・。 タケシ:追撃で連絡すると・・・俺地雷男だよな・・・うん、俺はクールにいくぞ。クールのがカッコイイからな。うん。 タケ子:「久しぶり。四年ぶりじゃん。四年も寝てたの? 笑」 タケシ:「おう。寝てたな。」 タケ子:「東京オリンピックから四年ですよー」 タケシ:「そやなぁ」 タケ子:「ねぇ、聞いていい?」 タケシ:「ん?どした?」 タケ子:「・・・元気?」 タケシ:「んまぁ、元気っちゃぁ元気だな」 タケ子:「そっか」 タケシ:「そっちは?」 タケ子:「え?」 タケシ:「元気なん?」 タケ子:「元気・・・かな多分」 タケシ:「多分・・・とは」 タケ子:「あれから結婚して、離婚して、今ひとりで寂しくアイス食べてる 笑」 タケシ:「ほーん」 タケ子:「タケシは?」 タケシ:「え?別になんもねぇな?」 タケ子:「そっか」 タケシ:「なぁ」 タケ子:「ん?」 タケシ:「この変態」 タケ子:「え?なに?急になに?!ご褒美!!???」 タケシ:「笑」 タケ子:「・・・相変わらずだね。笑」 タケシ:「そやな」 タケ子:「連絡、ありがとうね。」 タケシ:「ああ別に。」 タケ子:「タケシ。」 タケシ:「ん?」 タケ子:「大好き。」 タケシ:「・・・・知ってる。」 タケ子:「笑・・・今度遊ばない?」 タケシ:「それは俺の気が向いたらだな。」 タケ子:「そ。じゃぁ、また連絡するね。」 タケシ:「ん。じゃあな。」 0: 0: 0: タケ子:私たちは、恋人でも夫婦でもない。ただのドMとドSの関係。なーんも関係ない。 タケ子:それでも私は四年前、本当に好きで、好きで、好きで、大好きでたまらなかった。 タケ子:でも、心が先に折れてしまった。近くにいる、ドSでもない優しい男性に告白されて結婚して。 タケ子:・・・・やっぱりうまくいかなかった。それはタケシを好きだったからとかじゃなくて。 タケ子:もっとほかの理由でダメになった。離婚はつらかった。沢山時間もかかった。でも・・・今は楽になれた。 タケ子:なんのタイミングなのか知らないけど、ふいに返ってきたタケシからの返信に力が湧いてくる。 タケ子:また、バカなやりとりをしようか。でも話題が無いな。そうだ。「おはよう」と「おやすみ」と、天気の話をしよう。 0: タケシ:俺がもっと、上手く話せるやつなら、あいつとどうにかなってたんだろうか。幸せにできてたんだろうか。 タケシ:わからない。俺には俺の人生があって、アイツにもアイツの世界がある。それは尊重したい。 タケシ:アイツが俺にそうしてくれていたように。 タケシ:俺はただのドS。 タケ子:私はただのドM。 タケシ:それはこの先も一生、変わる事はない。 タケ子:このまま。 タケシ:俺と タケ子:私は タケシ:なんでもない。 0:(次のセリフ同時に) タケ子:ただのドM。それ以上でも、それ以下でもない。 タケシ:ただのドS。それ以上でも、それ以下でもない。

タケ子:もしもしー?ねぇねぇ、タケシぃ? タケシ:あ?なんだようるせぇな。 タケ子:ああんもう!その辛辣なお返事好きぃぃぃぃ タケシ:・・・本当ド変態だな。気持ち悪い。 タケ子:ああああふうぅぅぅ タケシ:あふぅーーじゃねぇんだよ・・・ タケ子:ねぇねぇタケシ? タケシ:なに。 タケ子:(もじもじ)名前・・・呼んで?私の。 タケシ:あ?いやだ。 タケ子:ええーー?いいじゃーん!!ちょっと、ちょっとだけ!! タケシ:俺は、催促されると機嫌悪くなるぞ。 タケ子:ふみゅぅ・・・・ タケシ:俺が呼びたくなったら呼ぶ。 タケ子:いつ?いつ呼んでくれるの!? タケシ:あ?気分。 タケ子:あああああんんん!!それもイイぃぃぃ!!! タケシ:・・・クッソドMが・・・ タケ子:・・・はっ・・・・はぁ・・・たまんない・・・ちょ、ご褒美多すぎる・・・ タケシ:・・・わけがわからん・・・・ タケ子:タ、ケ、シ・・・。 タケシ:(怒り気味)なに。 タケ子:んふーー。呼んだだけぇ~~ タケシ:・・・・意味わからんな・・・・ タケ子:あのね?あのね?タケシはさ?いつも辛辣でー。ドSだけどさ?とっても優しいから大好きだよっ タケシ:・・・普通にしてるだけだ。 タケ子:本当に私が困ってる時にはさ?ヒーローみたいに相談に乗ってくれるしぃ。寄り添ってくれてるなーって思うの! タケシ:・・・別に。俺がひまだった時にいつもお前が相談に来てるだけだろ。 タケ子:え?でもでも、すっごく冷静な判断してくれるし、かつ公平な判断してくれるじゃない? タケシ:・・・そうか? タケ子:うん!私が間違ってたらちゃんとそれも言ってくれるしさ?私タケシってカッコイイなぁ~大人だなぁ~っていっつも思ってるの!私より年下なのに! タケシ:・・・・お前が子供なだけだろ。 タケ子:んふ・・・好き。すーーきっ!! タケシ:・・・・ふーん。 タケ子:・・・・大好き。 タケシ:はいはい・・・・ タケ子:今日、遊ぼうよ? タケシ:そんな気分じゃない。 タケ子:そっかぁ・・・じゃぁまた遊んでね!まったねー!!! タケシ:・・・おう。おっつー。 0: 0:(間) 0: タケ子:ああああああああああ!!!!腹立つ!!!!!何なんだあのクソドS!!!!!!!!! タケ子:一体何様なんだよ!!!! タケ子:こっちが大好きだからって付け上がりやがって!!地獄に落ちてしまえええええ!!!! タケ子:なんだ?あれか??一周回ってご褒美なのか??いいやそう思ったら幸せな気持ちになって沼ってしまうううう タケ子:バカ!!!バカ自分!!!全部自分の良い様に解釈するとか完全にストーカーと同じ思考回路じゃねぇかあああああ!!! タケ子:あああー落ち着け?あああああ落ち着けぇぇ??私はーー大人。大人の女だぁーー? タケ子:いやもう本能で、ドSに反応してしまうこの体が!脳が憎いぃぃいいいい!!!!! タケ子:ああああまた意地悪な事言われたいぃぃい!!!!!冷たくあしらわれたいぃぃぃいいい!!!!!! タケ子:気持ちイイぃぃぃぃぃ!!!! タケ子:・・・・ダメダメダメダメ!!!!このままじゃダメ!!!人としてダメになる。 タケ子:既にかなりダメ人間なのにーーーこれ以上ダメ人間になってどうするんだ私ーーー!!!! タケ子:あああああああああ!!!!!!・・・・・寝よう。 0: 0:(間) 0: タケシ:はぁああああ。あああああやっちまったあぁぁぁぁ!!! タケシ:また・・・辛辣って言われた・・・・どうしよう・・・・ タケシ:嫌われたかなぁ・・・嫌われたか?いや?大丈夫、大丈夫だよなぁ?? タケシ:男はな?クールで!クールでいた方がカッコイイだろ? タケシ:・・・って言っても俺は・・・ただの口下手なだけなんだけどさ・・・・ タケシ:ああ・・・アイツ・・・本当犬みたいでカワイイのにな・・・・ タケシ:なんで・・・優しくしようとすると、余計に冷たくちゃうんだ・・・・ タケシ:・・・・・・大好きって・・・・ああああああ大好きって今日も言われたのにぃいいいいい!!!! タケシ:なんで!!なんで素直に俺も!!って言えないんだああああああくっそおおおおおお 0: 0:(間) 0: タケ子:はぁ・・・・あれからとりあえず、三日は連絡我慢したぞぉ?タケシ、タケシの気分どうかなぁ?ああ、なんて連絡したらいいだろう? タケ子:特に何もなかったし、話題なんてないしな・・・ タケ子:あ!そうだ!!特に話題が無い時は、天気の話題!!よし!これだ!!! タケ子:「タケシ、おはよう。今日、いい天気だね。水分取ってゆっくり休日過ごしてね」と・・・・ タケ子:・・・・つまんないかな。つまんない文章かな・・・でも、嫌われたくないしなぁ・・・・ タケ子:タケシは一人の時間が好きみたいだし、死ぬほどさみしいけど、タケシを本気で好きなら、タケシの生き方を尊重しなきゃだよ!うん! 0: 0: タケシ:・・・んあ・・・もう昼か?何時だ?えーっとスマホスマホ・・・ タケシ:あ、タケ子から連絡来てる。・・・ぐぉ・・・・優しっ!!!体を気遣いつつ!!!別に遊びに誘うわけでもなく!! タケシ:俺に選択権を委ねる連絡!!!それでも毎日気にかけてるよっていう・・・・!!!!ぐおおお!!!! タケシ:・・・・キュンキュンする・・・あああもう・・・かわいい・・・健気・・・好き・・・ タケシ:いやだめだ!!!落ち着け?落ち着け。実は俺がこんなクールでも何でもないタダの口下手でかっこよくなんて全然ないってわかったら・・・ タケシ:・・・・幻滅される・・・・いや、別にこれが俺だし・・・知られて幻滅されても仕方ないんだけどさ・・・ タケシ:・・・・・・もう幻滅されるくらいなら・・・誰とも一緒に居たいとも思わないし・・・いい。そのうちコイツも諦めるだろ。 0: 0: タケ子:はぁーー。既読スルーかぁ~いつもの事だけど。 タケ子:・・・・もう、潮時なのかなぁ。別に私に興味ないみたいだしなぁ。 タケ子:もう一年もずっとこのやり取りばっか・・・。なーんも進展しない。 タケ子:・・・・私じゃ、ダメなんだろうな・・・・ タケ子:(泣)うっ・・・うっ・・・・大好き、大好きなのになぁ・・・・ タケ子:私が連絡し過ぎたせいだよなぁ・・・気持ちを押し付けて、タケシの気持ち考えてなかったのかもしれない・・・よし、しばらく放置しよう。 0: 0: タケシ:・・・・はぁ・・・疲れた・・・最近帰ってきたら寝てばっかだな・・・・ タケシ:あれ?そういやタケ子から最近連絡ねぇな・・・・いつからだ・・・・? タケシ:・・・・・四年!!!!!????あれ・・・?あれ???どうした俺?世界線間違ってる?でも。あれ??? タケシ:タケ子からの最後の連絡・・・・四年・・・前・・・?嘘だろ・・・俺・・・はは・・・俺、やっぱり人として欠陥品なんだろうな・・・・ タケシ:いいや・・・・もう。きっとアイツも今頃は結婚でもして、子供でも作って幸せに暮らしてんだろ・・・・ タケシ:・・・・・・ タケシ:・・・・・・・・・ タケシ:・・・・・・・・・・・・・・ タケシ:・・・・・・・・・・・・・・・(放送事故なほど無言でいてください。) タケシ:だぁああああああああ!!!!!いや!!!ダメだ!!本当ダメだ俺!!!! タケシ:このままじゃだめだ!!!どうしよう、どうする?俺どうする!!?? タケシ:でも四年前から連絡してないのに、なんて打てばいい???ああああどうしよう、どうしたら・・・・そうだ・・・ タケシ:あいつに返事すればいいんだ。いつもどおりに・・・・。えっと、あいつの最後の連絡は・・・ タケシ:「タケシ、おはよう。今日、いい天気だね。水分取ってゆっくり休日過ごしてね」だから。 タケシ:「おはぁ~。そうだな。いい天気だな。」送信。 タケシ:・・・・いや待て俺!!!なんだ今の返信!!クソか!! タケシ:四年ぶりだぞ!!???なんでこんなゴミ返信してんだああああ!!!あああもうキモイ。俺本当キモイ!!!!! タケシ:・・・・返信くるかな・・・・もし子育てとかしてたら・・・・いやでも、アイコンも前と変わってないからな。よくアイコン子供にしてる奴いるけど・・・ タケシ:・・・・・あいつから・・・なんて返信くるのかな・・・・既にブロックされてたらどうしよう!!!??うわ!!恥ずかし!!!!! タケシ:ああああああもうううう何で俺は返信してしまったんだぁぁああ!!! 0: 0: タケ子:ふー、お風呂さっぱりしたぁ。さーて、アイスアイスと~・・・ん?ん???? タケ子:ふごおおおおおお!!!!!タケシから連絡来てる!!!え?嘘。 タケ子:「おはぁ~。そうだな。いい天気だな。」 タケ子:四年ぶりの返信がこれええええ!!????ええ嘘でしょ?信じらんない!!!ばっかじゃないの?クソが!!!クソ返信が!!! タケ子:・・・・・うっ・・・うっ・・・ばか。タケシのばか・・・・。 タケ子:ずっと待ってたんだからね・・・・。でも、もう遅いよ・・・ばか・・・・。 0: 0: タケシ:・・・・あ、既読ついた・・・返信・・・くるかな・・・ タケ子:どうしよう・・・なんて返信しよう・・・・嬉しい、四年ぶりの連絡とか超嬉しい!私の事忘れないでいてくれたの嬉しい・・・でもな・・・・もう・・・。 タケシ:追撃で連絡すると・・・俺地雷男だよな・・・うん、俺はクールにいくぞ。クールのがカッコイイからな。うん。 タケ子:「久しぶり。四年ぶりじゃん。四年も寝てたの? 笑」 タケシ:「おう。寝てたな。」 タケ子:「東京オリンピックから四年ですよー」 タケシ:「そやなぁ」 タケ子:「ねぇ、聞いていい?」 タケシ:「ん?どした?」 タケ子:「・・・元気?」 タケシ:「んまぁ、元気っちゃぁ元気だな」 タケ子:「そっか」 タケシ:「そっちは?」 タケ子:「え?」 タケシ:「元気なん?」 タケ子:「元気・・・かな多分」 タケシ:「多分・・・とは」 タケ子:「あれから結婚して、離婚して、今ひとりで寂しくアイス食べてる 笑」 タケシ:「ほーん」 タケ子:「タケシは?」 タケシ:「え?別になんもねぇな?」 タケ子:「そっか」 タケシ:「なぁ」 タケ子:「ん?」 タケシ:「この変態」 タケ子:「え?なに?急になに?!ご褒美!!???」 タケシ:「笑」 タケ子:「・・・相変わらずだね。笑」 タケシ:「そやな」 タケ子:「連絡、ありがとうね。」 タケシ:「ああ別に。」 タケ子:「タケシ。」 タケシ:「ん?」 タケ子:「大好き。」 タケシ:「・・・・知ってる。」 タケ子:「笑・・・今度遊ばない?」 タケシ:「それは俺の気が向いたらだな。」 タケ子:「そ。じゃぁ、また連絡するね。」 タケシ:「ん。じゃあな。」 0: 0: 0: タケ子:私たちは、恋人でも夫婦でもない。ただのドMとドSの関係。なーんも関係ない。 タケ子:それでも私は四年前、本当に好きで、好きで、好きで、大好きでたまらなかった。 タケ子:でも、心が先に折れてしまった。近くにいる、ドSでもない優しい男性に告白されて結婚して。 タケ子:・・・・やっぱりうまくいかなかった。それはタケシを好きだったからとかじゃなくて。 タケ子:もっとほかの理由でダメになった。離婚はつらかった。沢山時間もかかった。でも・・・今は楽になれた。 タケ子:なんのタイミングなのか知らないけど、ふいに返ってきたタケシからの返信に力が湧いてくる。 タケ子:また、バカなやりとりをしようか。でも話題が無いな。そうだ。「おはよう」と「おやすみ」と、天気の話をしよう。 0: タケシ:俺がもっと、上手く話せるやつなら、あいつとどうにかなってたんだろうか。幸せにできてたんだろうか。 タケシ:わからない。俺には俺の人生があって、アイツにもアイツの世界がある。それは尊重したい。 タケシ:アイツが俺にそうしてくれていたように。 タケシ:俺はただのドS。 タケ子:私はただのドM。 タケシ:それはこの先も一生、変わる事はない。 タケ子:このまま。 タケシ:俺と タケ子:私は タケシ:なんでもない。 0:(次のセリフ同時に) タケ子:ただのドM。それ以上でも、それ以下でもない。 タケシ:ただのドS。それ以上でも、それ以下でもない。