台本概要

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タイトル 僕と絵美ちゃんと天使と悪魔
作者名 なおと(ばあばら)  (@babara19851985)
ジャンル コメディ
演者人数 1人用台本(男1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 男性1人読みのお気楽なシナリオです。
練習用に、楽しく読んで下さいね!

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
15 絵美ちゃんが大好き。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
僕:「(伸びをしながら)あ~あ、今日も部活疲れたなぁ。コーチってば、今日は特に厳しかったなぁ。大会前だから、先輩たちも気合入っちゃってるし、勘弁して欲しいよ。 僕:もう肩が上がんないや。いててて……。足もパンパンっ……!家に帰ったら、しっかりマッサージしとかないと、明日の朝練に響くだろうなぁ。 僕:……まぁ、部活と言っても手芸部だから、体育会系と違って、朝練は強制じゃないんだけどね。 僕:あ、そんなことり……(鼻の下をのばして)でへへへへ、今日も絵美ちゃん、可愛かったなぁ~。灰色の高校生活の唯一のオアシスだよ~。何しろ絵美ちゃんは、ゴマキとヒロスエを足して、そこにほんのりオキナメグミをふりかけたような、完璧美少女だもんなぁ。 僕:そりゃあ、クラスの人気者にもなるよ~。 僕:美人なだけじゃなく、性格も超優しくて、男子にも女子にも分け隔てなく、スクールカースト制度も取り払って接してくれるから、誰からも好かれるんだよねぇ。 僕:それに、どうやら彼氏もいないみたいだし。 僕:……ということはつまり、スクールカースト最底辺の僕でも、絵美ちゃんと健全な男女交際ができちゃったりなんかしちゃったりなんかして……ぐしししししし(健全じゃない笑い) 僕:(我に返って)って、そんなわけないか。みんなの人気者の絵美ちゃんが、僕なんかに振り向いてくれるなんて『笑っていいとも』が放送終了するくらい、あり得ないよね。 僕:……ん? なんか割りと勝算がある気がしてきたぞ。……いやいやいやいや、ないないないない! そんなことありっこないよ。だってお茶の間の超人気番組だよ? 終了するわけないじゃん。 僕:……あ~あ、やっぱり僕が絵美ちゃんみたいな可愛い子ちゃん(死語)と結ばれる未来は、永久に訪れないのかなぁ。 僕:それならせめて……絵美ちゃんと、一回でいいから……き、き、き、キス…的なことをしたいなぁ~。 僕:……はっ! な、なにを言ってるんだ、僕は! 僕の絵美ちゃんに対する好意は、あくまでプラトニックなそれであって、決して男女の肉体的接触を求めているわけではない! 僕:……って、あれ? 僕:(カバンの中を漁って)あれ? あれ、あれ? 財布がないぞ! あれ~、どこ行ったんだろ……。 僕:あっ! そうだ、今日購買でパン買って、教室で食べた時にそのまま机の中に入れちゃったんだ! 僕:大変だぁ~。財布には写真部から三千円で競り落とした絵美ちゃん生写真が入っているんだ。一日でもあれを見ることができなかったら、きっと僕は死んでしまう! 急いで取りに戻らないと!」 0:僕、教室の前に到着。 僕:「(教室に着く)はぁはぁはぁ、やっと教室の前にたどり着いた。早く絵美ちゃん写真を回収しないと。 僕:がらがらがらがら(教室の扉を開ける音。口で言って下さい)。 僕:……ん? な、何―――――――!! 憧れの絵美ちゃんが、放課後の教室で一人! 自分の席で、うたた寝をしてはるなんてーーーーーーーーー!! 僕:……はっ! い、いけないいけない動揺しすぎてつい京都弁になってしまった。な、何なんだこの展開。いたいけな女子高生がこうも無防備に公共の場で寝姿を晒しても良いものなのだろうか? 僕:そ、それにしても……ゴクリ(唾を飲む音)……何て……(鼻の下をのばして)何て可愛い寝顔なんだぁ~。 僕:まさに天使の休息、砂漠に降り注ぐ恵みのスコール、熱帯のジャングルに咲く一凛のアシスタンシア、極寒の大地に突如現れた電気毛布……! 僕:はぁはぁはぁ……も、もうちょっとだけ、近くで観察しても、バレないよね? 僕:(目と鼻の先に絵美ちゃんの寝顔)くぅ~~~。た、たまらん。こんな近くで天使の寝顔を拝めるなんて……! 僕:大丈夫か、僕? 人生の幸せ残量、ここで全部使いきっちゃうことにならないか? 僕:……ん? な、なんだ? 頭の中に誰かの声が……」 僕:「(悪魔声で)へいへいへいへい。何してるんだってばよぉ~。憧れの絵美ちゃんを前にして、ただ指をくわえて見てるだけなのかよ~? 僕:見たところ、絵美ちゃんかなり深く眠り込んじまってるぜぇ~? 僕:(囁くように)キスしちゃいなよ。キ・ス。大丈夫、誰にもバレやしねぇって。一日千秋、思い焦がれた青少年の不健全なリビドーを、今ここで、発散しちまいなよ!」 僕:「ぐあ……っ! や、やめろ……やめろやめろ! 僕の中の悪魔め! 僕:そんな甘美でスウィートで蜂蜜のような甘い誘惑で、僕をそそのかすんじゃない! 僕:突如として、天使の寝顔という、絵美ちゃん成分過剰供給を食らわされた今の僕に、そんなことを持ちかけられたら……僕の絵美ちゃんに対するプラトニックな想いが……揺らいでしまうじゃあないかぁ~!」 僕:「(天使声で)そうだよそうだよ。女性が寝ている間に、唇を奪うなんてサイテーだよ。 僕:卑劣漢そのものだよ。絵美ちゃんのことを本当に大切に想っているなら、きちんと交際を申し込んだ上で、両者合意の上で、接吻に至るべきだよ」 僕:「おぉ……。僕の中の天使よ! 生きていてくれてたのか……! 僕:いいぞ、その通りだ! 僕:僕は決して、絵美ちゃんをリビドー発散の犠牲者にはしないぞぉー!」 僕:「(悪魔声で)けっ! 何、言ってやがる。絵美ちゃんと交際だぁ~? 僕:(鼻で笑う)はっ! バカバカしい。そんなこと、できるわけねぇだろ! 僕:お前、自分のスクールカーストをもう一度、よ~~く考えてみろ? そして、鏡で自分の顔面ももう一度、よ~~く見てみろ。な? これが、絵美ちゃんと付き合えると思うか? 思わねぇよなぁ? 僕:断言するぜ……。この機を逃せば、一生涯、未来永劫、金輪際、絵美ちゃんの唇を味わうことはできねぇぜ」 僕:「(天使声で)う~ん。言われてみたら、それもそうだね。よし、やっちゃおう」 僕:「僕の中の天使、弱ぇええええええええええ!! 僕:……な、何てことだ、圧倒的大敗じゃないか。せめてもうちょっと頑張ってくれてもいいだろうに……!」 0:絵美ちゃんが目を覚ます。 僕:「(超びっくり)うぇあいんっっ!! え、え、え、え、絵美ひゃんっ! 僕:お、お、起きたんだ! ざ、残念だなぁ……じゃなくて、よ、よかったよかったよかった! 僕:い、いやぁ、放課後に女子高生が無防備に教室で寝てると危ないよ? 男は皆、リビドーを抱えながら生きているわけだから、何をされるかわかったもんじゃないよ? 僕:あは、あははははは! 僕:……ご、ごめんね。うざかったよね? 僕:僕、忘れ物取りに来ただけだから、先に帰るね。それじゃね。(肩を落として)はぁ……」 0:絵美ちゃん、僕を呼び止める。 僕:「……え、何、絵美ちゃん? 僕:今朝のニュース見たかって? 僕:ううん、今朝は遅刻しそうで慌てて家出てきたから……。 僕:へ? え? えぇ~~~~~! 僕:わ、『笑っていいとも』、終了するの~~!?」

僕:「(伸びをしながら)あ~あ、今日も部活疲れたなぁ。コーチってば、今日は特に厳しかったなぁ。大会前だから、先輩たちも気合入っちゃってるし、勘弁して欲しいよ。 僕:もう肩が上がんないや。いててて……。足もパンパンっ……!家に帰ったら、しっかりマッサージしとかないと、明日の朝練に響くだろうなぁ。 僕:……まぁ、部活と言っても手芸部だから、体育会系と違って、朝練は強制じゃないんだけどね。 僕:あ、そんなことり……(鼻の下をのばして)でへへへへ、今日も絵美ちゃん、可愛かったなぁ~。灰色の高校生活の唯一のオアシスだよ~。何しろ絵美ちゃんは、ゴマキとヒロスエを足して、そこにほんのりオキナメグミをふりかけたような、完璧美少女だもんなぁ。 僕:そりゃあ、クラスの人気者にもなるよ~。 僕:美人なだけじゃなく、性格も超優しくて、男子にも女子にも分け隔てなく、スクールカースト制度も取り払って接してくれるから、誰からも好かれるんだよねぇ。 僕:それに、どうやら彼氏もいないみたいだし。 僕:……ということはつまり、スクールカースト最底辺の僕でも、絵美ちゃんと健全な男女交際ができちゃったりなんかしちゃったりなんかして……ぐしししししし(健全じゃない笑い) 僕:(我に返って)って、そんなわけないか。みんなの人気者の絵美ちゃんが、僕なんかに振り向いてくれるなんて『笑っていいとも』が放送終了するくらい、あり得ないよね。 僕:……ん? なんか割りと勝算がある気がしてきたぞ。……いやいやいやいや、ないないないない! そんなことありっこないよ。だってお茶の間の超人気番組だよ? 終了するわけないじゃん。 僕:……あ~あ、やっぱり僕が絵美ちゃんみたいな可愛い子ちゃん(死語)と結ばれる未来は、永久に訪れないのかなぁ。 僕:それならせめて……絵美ちゃんと、一回でいいから……き、き、き、キス…的なことをしたいなぁ~。 僕:……はっ! な、なにを言ってるんだ、僕は! 僕の絵美ちゃんに対する好意は、あくまでプラトニックなそれであって、決して男女の肉体的接触を求めているわけではない! 僕:……って、あれ? 僕:(カバンの中を漁って)あれ? あれ、あれ? 財布がないぞ! あれ~、どこ行ったんだろ……。 僕:あっ! そうだ、今日購買でパン買って、教室で食べた時にそのまま机の中に入れちゃったんだ! 僕:大変だぁ~。財布には写真部から三千円で競り落とした絵美ちゃん生写真が入っているんだ。一日でもあれを見ることができなかったら、きっと僕は死んでしまう! 急いで取りに戻らないと!」 0:僕、教室の前に到着。 僕:「(教室に着く)はぁはぁはぁ、やっと教室の前にたどり着いた。早く絵美ちゃん写真を回収しないと。 僕:がらがらがらがら(教室の扉を開ける音。口で言って下さい)。 僕:……ん? な、何―――――――!! 憧れの絵美ちゃんが、放課後の教室で一人! 自分の席で、うたた寝をしてはるなんてーーーーーーーーー!! 僕:……はっ! い、いけないいけない動揺しすぎてつい京都弁になってしまった。な、何なんだこの展開。いたいけな女子高生がこうも無防備に公共の場で寝姿を晒しても良いものなのだろうか? 僕:そ、それにしても……ゴクリ(唾を飲む音)……何て……(鼻の下をのばして)何て可愛い寝顔なんだぁ~。 僕:まさに天使の休息、砂漠に降り注ぐ恵みのスコール、熱帯のジャングルに咲く一凛のアシスタンシア、極寒の大地に突如現れた電気毛布……! 僕:はぁはぁはぁ……も、もうちょっとだけ、近くで観察しても、バレないよね? 僕:(目と鼻の先に絵美ちゃんの寝顔)くぅ~~~。た、たまらん。こんな近くで天使の寝顔を拝めるなんて……! 僕:大丈夫か、僕? 人生の幸せ残量、ここで全部使いきっちゃうことにならないか? 僕:……ん? な、なんだ? 頭の中に誰かの声が……」 僕:「(悪魔声で)へいへいへいへい。何してるんだってばよぉ~。憧れの絵美ちゃんを前にして、ただ指をくわえて見てるだけなのかよ~? 僕:見たところ、絵美ちゃんかなり深く眠り込んじまってるぜぇ~? 僕:(囁くように)キスしちゃいなよ。キ・ス。大丈夫、誰にもバレやしねぇって。一日千秋、思い焦がれた青少年の不健全なリビドーを、今ここで、発散しちまいなよ!」 僕:「ぐあ……っ! や、やめろ……やめろやめろ! 僕の中の悪魔め! 僕:そんな甘美でスウィートで蜂蜜のような甘い誘惑で、僕をそそのかすんじゃない! 僕:突如として、天使の寝顔という、絵美ちゃん成分過剰供給を食らわされた今の僕に、そんなことを持ちかけられたら……僕の絵美ちゃんに対するプラトニックな想いが……揺らいでしまうじゃあないかぁ~!」 僕:「(天使声で)そうだよそうだよ。女性が寝ている間に、唇を奪うなんてサイテーだよ。 僕:卑劣漢そのものだよ。絵美ちゃんのことを本当に大切に想っているなら、きちんと交際を申し込んだ上で、両者合意の上で、接吻に至るべきだよ」 僕:「おぉ……。僕の中の天使よ! 生きていてくれてたのか……! 僕:いいぞ、その通りだ! 僕:僕は決して、絵美ちゃんをリビドー発散の犠牲者にはしないぞぉー!」 僕:「(悪魔声で)けっ! 何、言ってやがる。絵美ちゃんと交際だぁ~? 僕:(鼻で笑う)はっ! バカバカしい。そんなこと、できるわけねぇだろ! 僕:お前、自分のスクールカーストをもう一度、よ~~く考えてみろ? そして、鏡で自分の顔面ももう一度、よ~~く見てみろ。な? これが、絵美ちゃんと付き合えると思うか? 思わねぇよなぁ? 僕:断言するぜ……。この機を逃せば、一生涯、未来永劫、金輪際、絵美ちゃんの唇を味わうことはできねぇぜ」 僕:「(天使声で)う~ん。言われてみたら、それもそうだね。よし、やっちゃおう」 僕:「僕の中の天使、弱ぇええええええええええ!! 僕:……な、何てことだ、圧倒的大敗じゃないか。せめてもうちょっと頑張ってくれてもいいだろうに……!」 0:絵美ちゃんが目を覚ます。 僕:「(超びっくり)うぇあいんっっ!! え、え、え、え、絵美ひゃんっ! 僕:お、お、起きたんだ! ざ、残念だなぁ……じゃなくて、よ、よかったよかったよかった! 僕:い、いやぁ、放課後に女子高生が無防備に教室で寝てると危ないよ? 男は皆、リビドーを抱えながら生きているわけだから、何をされるかわかったもんじゃないよ? 僕:あは、あははははは! 僕:……ご、ごめんね。うざかったよね? 僕:僕、忘れ物取りに来ただけだから、先に帰るね。それじゃね。(肩を落として)はぁ……」 0:絵美ちゃん、僕を呼び止める。 僕:「……え、何、絵美ちゃん? 僕:今朝のニュース見たかって? 僕:ううん、今朝は遅刻しそうで慌てて家出てきたから……。 僕:へ? え? えぇ~~~~~! 僕:わ、『笑っていいとも』、終了するの~~!?」