台本概要
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タイトル | 先生、人生相談です! |
---|---|
作者名 | にこだあ (@Osama_Chiru) |
ジャンル | ラブストーリー |
演者人数 | 4人用台本(男1、女3) |
時間 | 30 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
桜木大地のその後。
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
大地 | 男 | 86 | 桜木 大地(さくらぎ だいち)。高校教師。当て馬体質。三つ子から好意を寄せられている。モブA、B、C兼ね役。 |
六花 | 女 | 41 | 朱桜 六花(すおう りっか)。三つ子の一番上。妙に感じる色気。意地悪そうな女兼ね役。 |
環 | 女 | 34 | 朱桜 環(すおう たまき)。三つ子の真ん中。気が強い。 |
奈鳥 | 女 | 26 | 朱桜 奈鳥(すおう なとり)。三つ子の末っ子。変わってる。取り巻き兼ね役。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
先生、人生相談です!
桜木 大地(さくらぎ だいち)
朱桜 六花(すおう りっか)
朱桜 環(すおう たまき)
朱桜 奈鳥(すおう なとり)
大地:(桜木 大地、教師になって3年。今俺は人生で最大の困難を迎えている)
:
大地:(それは…)
六花:大地くん、おはよう
環:しゃきっとしなさいよね
奈鳥:今日もかっこいい
大地:(この3人の悪魔たちのせいだ)
:
大地:だから!先生って呼べって言ってんだろ?!
六花:えぇ〜?だって大地くん、先生って言うより友だちって感じだし
環:そう呼ばれたかったら呼ばれる努力をしなさいよ、大地
奈鳥:大ちゃんって呼んだ方が、親しみ込めてる感じがして…なんかいい
大地:お前らなぁ〜〜〜
六花:まぁまぁ!早く教室行こうよぉ!先生が遅刻してどうするの〜♪
環:言っておくけど、私たちのこと遅刻扱いしたらあんたも遅刻ってことになるわよ
奈鳥:私は遅刻でもいい…大ちゃんといれるなら
大地:図々しさの塊だなお前ら…
六花:だって私たち♪
0:(同時に)
六花:先生の恋人だもーん♪
環:先生の恋人だもーん♪
奈鳥:先生の恋人だもーん♪
:
大地:(あの悪魔たちと出会ったのは今年の4月…そう、アイツらの高校入学のタイミングだ。入学初日から、あいつらはそれはもう注目の的だった)
:
モブA:朱桜さん!れれれ、連絡先を…!
六花:うーん、ごめんね?
モブB:朱桜さん!ぜひ、教室までご案内したく…!
環:結構よ
モブC:朱桜さん!!放課後、お茶でもしませんか!!!
奈鳥:放課後は化石発掘に忙しいから
六花:ていうか…
0:(同時に)
六花:どの朱桜のことかな?
環:どの朱桜のことかしら?
奈鳥:どの朱桜のこと?
0:昼休み
大地:(三つ子ってだけで注目されていたあいつらは見た目も…ううん、確かに可愛らしい顔をしている。4月のうちはまともに授業すらできなかったほどだ。そんなやつらが、どうして俺に執着をするのか、それはこの学校の七不思議といっても過言では無い…)
0:ピコン♪
大地:ん…?あ、晴からだ…なになに…?今週末、一緒に飲みに行かないか…お!行く行く〜♪
奈鳥:だれ、その女
大地:うわぁ!!!お前は…奈鳥か!!!ビックリさせんなよ!!!
奈鳥:晴ってだれ
大地:あ?友だちだよ…高校のときの
奈鳥:ふーん?
大地:あっ、勝手にスマホ奪うなって
0:カシャ♪
奈鳥:大ちゃんは私のモノっと
大地:おい!!!あらぬ方向に誤解を招くような文面やめろ!!!男だから!!!!
奈鳥:信用出来ない
大地:あ〜もう!!!…ほら!!写真見てみろ!!!
奈鳥:…このど陰キャメガネが晴?
大地:おぉ…懐かしいな、その呼び方…
奈鳥:ふーん?なんだ、そっか
大地:はぁ…送信はされてねぇな?よし
奈鳥:大ちゃんの高校の頃の写真がみたい
大地:はぁ?いつも急だなお前は…写真なんてそんなん…あ、1枚あったわ。ん
奈鳥:可愛い…両サイドの女はだれ
大地:そいつらは桜と雅…そんな目で見るなよ、桜は晴の婚約者だし、雅は世界が恋人のようなもんだ
奈鳥:こんな可愛い女の子が身近にいたのに何も無いなんて有り得ない
大地:んな事言われてもなぁ…?桜は高校のときから晴のこと好きだったっぽいし、雅は金持ちだから許嫁の1人や2人、いると思ってたし…
奈鳥:大ちゃんって当て馬っぽいもんね、可哀想
大地:そんな目で見るな…!
奈鳥:いつもこの人たちと一緒にいたおかげで恋人もいそうにないし
大地:確かに恋人はいなかったけど…!
奈鳥:学校一可愛いマドンナみたいな人に一方的に行為を寄せてそう
大地:なんだその偏見!確かにあったけど!
奈鳥:(微笑みながら)なぁんだ、そっか
大地:?
奈鳥:大ちゃん
大地:な、なんだよ…
奈鳥:浮気したら許さないからね
大地:いやそもそも付き合ってねーから!!!
:
大地:ったく、奈鳥のやつ…教師をなんだと思ってるんだ…って、あれは…環…か?
環:だからなに?私は事実を言ってるだけよ。そんな下らないことに時間をかけるなんて随分暇なのね
意地悪そうな女:あんたってほんとサイテー…男にモテるからっていい気になってんじゃないわよ!
取り巻き:そーよそーよ!
環:私が男の子にモテるのは事実だもの。あなたの好きな人が私を好きになろうがその事実は覆(くつがえ)らないわ
意地悪そうな女:っ!
取り巻き:ちょ、調子に乗ってんじゃないわよ!
0:取り巻き、環を打とうとする
大地:おっと…
取り巻き:さ、桜木先生?!
環:?!
大地:多勢に無勢で暴力はよくない…(小声)まぁ大方、こいつの言い方が悪いんだろうが…
環:なに?
大地:と、とにかく…見なかったことにするから君たちは教室に戻りなさい。そろそろ昼休みも終わるだろ?
意地悪そうな女:…先生まで味方につけて…まじで最悪
取り巻き:い、いこ!
0:2人はその場からいなくなる
環:それじゃ
大地:まてまてまて。お前は今から俺の部屋で事情聴取だ
環:エロいことでもするの?
大地:しねーわ!今の顔、六花にそっくりだな!
環:そりゃあ、三つ子だもの
:
大地:で?なにがあった
環:別に?言うほどのものではないわ
大地:…環、お前のそう言う態度が周りに誤解を与えてるんだぞ
環:へぇ?これは私の性分だもの。変えろといわれても変えられるものじゃないわよ
大地:お前なぁ…
環:そろそろいいかしら?私も授業があるの
大地:環
環:まだなにか?
大地:…お前は良い奴だ。だからあんな風に誤解をされているのが勿体なく感じる
環:…
大地:先生には俺から言っておくから、話を聞かせてくれないか?
環:…別に、ほんとに大したことじゃないのよ
大地:それでもいいから
環:…私に告白をしてきた男の子が、あの子の好きな人だったって
大地:うん
環:だけど私はお断りをしたし、付き合っていないのだから好きにしたらいいじゃない
大地:そうだな
環:そもそも人の気持ちなんて私にどうこう言われても知らないわよ!勝手にしなさいよ!あぁもう!めんどくさい!
大地:なるほど、それであの修羅場に発展したわけか…
環:そうよ、そしてあなたが余計な手出しをしたってわけ
大地:余計な手出しって…お前いつも俺に恋人だのなんだの言うくせに…
環:ええ、そうよ?だって私はあなたが好きだもの
大地:ツンデレは好みがだいぶ割れるぞ
環:ツンデレじゃないわ
大地:…ずっと気になってんだけどさ、どうしてお前たちは俺に執着するんだ?俺、お前たちになにかしたっけ?
環:…覚えてないのね
大地:え?
環:いいえ、そんな記憶力じゃ教師に向いてないんじゃない?
大地:辛辣!
環:そういえば、奈鳥から聞いたわよ。高校生のときは根っからの当て馬だったんでしょ?
大地:情報の漏洩が早すぎる!てか語弊がある!
環:貴方がなんと言おうと、私はあなたが好きなの。この気持ちは誰にも否定させない。例え先生に取り入ってるって誤解されてもね
大地:お…おう、てかそれで困るのは俺なんだがな
環:ふふふ♪しょうがないじゃない、だって…人の気持ちは誰に言われても変えられないのだから
:
大地:結局1時間分居座りやがったあいつ…たまたま授業が無かったから良かったものの…
六花:だ〜いちくん♪
大地:今度はお前か…六花
六花:あはは♪妹たちがお世話になりました!
大地:あ〜…で、何の用だ?
六花:用?用なんてないよ?
大地:じゃあなんで話しかけてきたんだよ
六花:用がなくたっていいじゃん!妹たちに独占されてヤキモチ妬いてるの!
大地:はぁ?
六花:妬けちゃうなぁ〜?構ってよ、大地くん
大地:い、いや俺は今度こそ授業があるから…
六花:じゃあ放課後♪私先生のお部屋で先に待ってるね♪
大地:鍵かけたはずなんだが
六花:あってないようなものでしょ?鍵なんて♪
大地:てか授業は?!
六花:眠たいからパ〜ス♪じゃ、また後でね♪
大地:あ…行ってしまった…なんなんだあいつは…
0:放課後
六花:大地くん♪お疲れ様♪
大地:ほんとにいるし…鍵はどうしたんだよ…
六花:あってないようなものだって言ったじゃん
大地:空き巣でも目指すのか?
六花:あは♪それもいいかも
大地:…はぁ…仕事しながらでいいなら構ってやるよ…
六花:やったぁ♪大地くん優し〜い!
大地:はいはい…
:
大地:(とはいえ…こんなところ他の生徒や教師たちに見られたら、俺はこの学校に居られなくなるどころか他の学校にさえ採用されなくなるんじゃ…やっぱりここは教師として、びしっと言ってやらないと)
六花:大地くん
大地:ひゃい?!
六花:どうして、私たちに構ってくれるの?
大地:え…
六花:明らかに学校で噂になってるのは知ってるでしょ?美人三姉妹と仲のいい担任…大地くんにとって都合のいい噂では無いはずでしょ?
大地:…いや、う、噂になってたんだ…そりゃなるか…
六花:もしかして、知らずに私たちと一緒にいたの?
大地:や…まぁ…
:
大地:(俺の返事を聞いて、悲しそうに目を伏せた六花。さっきあれほど追い返そうと思っていたはずのに、六花のそんな顔を見たら何も言えなくなってしまった)
六花:…私たちが大地くんに執着する理由、教えてあげよっか
大地:え?
六花:気になってるんでしょ?環ちゃんから聞いたよ
大地:や、まぁ…うん
六花:私たちね、3つ子だしこんな見た目だし、好奇の目で見られるのには慣れてるんだ
大地:…
六花:だから初めてだったの。私たちを見て、なにも反応しない人
大地:え…それだけ?
六花:大事な理由だよ〜♪それに、先生は私たちのこと、ちゃんと見てくれた
大地:お前たちのこと…?
六花:先生にとっては忘れちゃうくらい小さなことでも、私たちにとっては忘れられないくらい大きな出来事だったんだよ
:
大地:おい、六花!お前俺の授業で寝るな!
:
大地:環、誤解を招くような言い方をするんじゃないよ…
:
大地:奈鳥、体育の先生からまた苦情が入ったぞ…授業中にアリの巣を探すのはやめてくれ…
:
六花:嬉しかったなぁ、今まで私たちを名前で呼んでくれた先生なんていなかったから
大地:名前で呼ばれないって…どうして
六花:そりゃ、クラスが違えば見分けはつくよ。でも3人揃えばもう誰が誰だか親友でさえ見分けられない。私たちは三つ子の朱桜なんだよ
大地:…
六花:でも、先生はいつも見分けてくれた。どんなに口調を真似しても、間違えないでいてくれた。六花って呼んでくれる先生の声が、私は大好き
大地:…
六花:だからね、大地くんを困らせたいわけじゃないんだ。大地くんは優しいから、今までなんとなく私たちに付き合ってくれてたんだろうけど、迷惑なら迷惑ってハッキリ言って拒絶してくれないと女の子はみんな勘違いしちゃうよ
大地:迷惑なんて…そんなこと…
0:間
六花:大地くんが当て馬だったのはそういうところなんだろうけど♪
大地:だから漏洩!!お前にまで言ってんのかよ?!
六花:当たり前でしょ?私たち三つ子に隠し事はないんだから♪
大地:塩らしい態度とってるかと思えばお前ってやつは…
六花:あはは♪でも、さっき言ったことは本当。やっぱり迷惑?
大地:…お前たちは俺の生徒だ。迷惑なんていくらでもかけられてやる。名前だって…いくらでも呼んでやるよ!
六花:大地くん…あは♪これは大物だなぁ…みんな〜!
環:はぁ…六花は長いのよ話が
奈鳥:見て見て、こんなに大きなトランプタワーができた…
大地:なっ!?お、お前ら…!?
六花:賭けは私の勝ちだね〜♪
環:いいえ?私も絆される方に賭けてたわ
奈鳥:私も…
大地:人の気持ちを賭け事に使うなぁ!!!!
六花:まぁまぁ…♪
環:とりあえず…
奈鳥:これからもよろしくね?
0:同時に
六花:大地先生♪
環:大地先生♪
奈鳥:大地先生♪
:
大地:や、やっぱりコイツらは…
:
大地:悪魔だァ~~~~!!!!!!!
先生、人生相談です!
桜木 大地(さくらぎ だいち)
朱桜 六花(すおう りっか)
朱桜 環(すおう たまき)
朱桜 奈鳥(すおう なとり)
大地:(桜木 大地、教師になって3年。今俺は人生で最大の困難を迎えている)
:
大地:(それは…)
六花:大地くん、おはよう
環:しゃきっとしなさいよね
奈鳥:今日もかっこいい
大地:(この3人の悪魔たちのせいだ)
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大地:だから!先生って呼べって言ってんだろ?!
六花:えぇ〜?だって大地くん、先生って言うより友だちって感じだし
環:そう呼ばれたかったら呼ばれる努力をしなさいよ、大地
奈鳥:大ちゃんって呼んだ方が、親しみ込めてる感じがして…なんかいい
大地:お前らなぁ〜〜〜
六花:まぁまぁ!早く教室行こうよぉ!先生が遅刻してどうするの〜♪
環:言っておくけど、私たちのこと遅刻扱いしたらあんたも遅刻ってことになるわよ
奈鳥:私は遅刻でもいい…大ちゃんといれるなら
大地:図々しさの塊だなお前ら…
六花:だって私たち♪
0:(同時に)
六花:先生の恋人だもーん♪
環:先生の恋人だもーん♪
奈鳥:先生の恋人だもーん♪
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大地:(あの悪魔たちと出会ったのは今年の4月…そう、アイツらの高校入学のタイミングだ。入学初日から、あいつらはそれはもう注目の的だった)
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モブA:朱桜さん!れれれ、連絡先を…!
六花:うーん、ごめんね?
モブB:朱桜さん!ぜひ、教室までご案内したく…!
環:結構よ
モブC:朱桜さん!!放課後、お茶でもしませんか!!!
奈鳥:放課後は化石発掘に忙しいから
六花:ていうか…
0:(同時に)
六花:どの朱桜のことかな?
環:どの朱桜のことかしら?
奈鳥:どの朱桜のこと?
0:昼休み
大地:(三つ子ってだけで注目されていたあいつらは見た目も…ううん、確かに可愛らしい顔をしている。4月のうちはまともに授業すらできなかったほどだ。そんなやつらが、どうして俺に執着をするのか、それはこの学校の七不思議といっても過言では無い…)
0:ピコン♪
大地:ん…?あ、晴からだ…なになに…?今週末、一緒に飲みに行かないか…お!行く行く〜♪
奈鳥:だれ、その女
大地:うわぁ!!!お前は…奈鳥か!!!ビックリさせんなよ!!!
奈鳥:晴ってだれ
大地:あ?友だちだよ…高校のときの
奈鳥:ふーん?
大地:あっ、勝手にスマホ奪うなって
0:カシャ♪
奈鳥:大ちゃんは私のモノっと
大地:おい!!!あらぬ方向に誤解を招くような文面やめろ!!!男だから!!!!
奈鳥:信用出来ない
大地:あ〜もう!!!…ほら!!写真見てみろ!!!
奈鳥:…このど陰キャメガネが晴?
大地:おぉ…懐かしいな、その呼び方…
奈鳥:ふーん?なんだ、そっか
大地:はぁ…送信はされてねぇな?よし
奈鳥:大ちゃんの高校の頃の写真がみたい
大地:はぁ?いつも急だなお前は…写真なんてそんなん…あ、1枚あったわ。ん
奈鳥:可愛い…両サイドの女はだれ
大地:そいつらは桜と雅…そんな目で見るなよ、桜は晴の婚約者だし、雅は世界が恋人のようなもんだ
奈鳥:こんな可愛い女の子が身近にいたのに何も無いなんて有り得ない
大地:んな事言われてもなぁ…?桜は高校のときから晴のこと好きだったっぽいし、雅は金持ちだから許嫁の1人や2人、いると思ってたし…
奈鳥:大ちゃんって当て馬っぽいもんね、可哀想
大地:そんな目で見るな…!
奈鳥:いつもこの人たちと一緒にいたおかげで恋人もいそうにないし
大地:確かに恋人はいなかったけど…!
奈鳥:学校一可愛いマドンナみたいな人に一方的に行為を寄せてそう
大地:なんだその偏見!確かにあったけど!
奈鳥:(微笑みながら)なぁんだ、そっか
大地:?
奈鳥:大ちゃん
大地:な、なんだよ…
奈鳥:浮気したら許さないからね
大地:いやそもそも付き合ってねーから!!!
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大地:ったく、奈鳥のやつ…教師をなんだと思ってるんだ…って、あれは…環…か?
環:だからなに?私は事実を言ってるだけよ。そんな下らないことに時間をかけるなんて随分暇なのね
意地悪そうな女:あんたってほんとサイテー…男にモテるからっていい気になってんじゃないわよ!
取り巻き:そーよそーよ!
環:私が男の子にモテるのは事実だもの。あなたの好きな人が私を好きになろうがその事実は覆(くつがえ)らないわ
意地悪そうな女:っ!
取り巻き:ちょ、調子に乗ってんじゃないわよ!
0:取り巻き、環を打とうとする
大地:おっと…
取り巻き:さ、桜木先生?!
環:?!
大地:多勢に無勢で暴力はよくない…(小声)まぁ大方、こいつの言い方が悪いんだろうが…
環:なに?
大地:と、とにかく…見なかったことにするから君たちは教室に戻りなさい。そろそろ昼休みも終わるだろ?
意地悪そうな女:…先生まで味方につけて…まじで最悪
取り巻き:い、いこ!
0:2人はその場からいなくなる
環:それじゃ
大地:まてまてまて。お前は今から俺の部屋で事情聴取だ
環:エロいことでもするの?
大地:しねーわ!今の顔、六花にそっくりだな!
環:そりゃあ、三つ子だもの
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大地:で?なにがあった
環:別に?言うほどのものではないわ
大地:…環、お前のそう言う態度が周りに誤解を与えてるんだぞ
環:へぇ?これは私の性分だもの。変えろといわれても変えられるものじゃないわよ
大地:お前なぁ…
環:そろそろいいかしら?私も授業があるの
大地:環
環:まだなにか?
大地:…お前は良い奴だ。だからあんな風に誤解をされているのが勿体なく感じる
環:…
大地:先生には俺から言っておくから、話を聞かせてくれないか?
環:…別に、ほんとに大したことじゃないのよ
大地:それでもいいから
環:…私に告白をしてきた男の子が、あの子の好きな人だったって
大地:うん
環:だけど私はお断りをしたし、付き合っていないのだから好きにしたらいいじゃない
大地:そうだな
環:そもそも人の気持ちなんて私にどうこう言われても知らないわよ!勝手にしなさいよ!あぁもう!めんどくさい!
大地:なるほど、それであの修羅場に発展したわけか…
環:そうよ、そしてあなたが余計な手出しをしたってわけ
大地:余計な手出しって…お前いつも俺に恋人だのなんだの言うくせに…
環:ええ、そうよ?だって私はあなたが好きだもの
大地:ツンデレは好みがだいぶ割れるぞ
環:ツンデレじゃないわ
大地:…ずっと気になってんだけどさ、どうしてお前たちは俺に執着するんだ?俺、お前たちになにかしたっけ?
環:…覚えてないのね
大地:え?
環:いいえ、そんな記憶力じゃ教師に向いてないんじゃない?
大地:辛辣!
環:そういえば、奈鳥から聞いたわよ。高校生のときは根っからの当て馬だったんでしょ?
大地:情報の漏洩が早すぎる!てか語弊がある!
環:貴方がなんと言おうと、私はあなたが好きなの。この気持ちは誰にも否定させない。例え先生に取り入ってるって誤解されてもね
大地:お…おう、てかそれで困るのは俺なんだがな
環:ふふふ♪しょうがないじゃない、だって…人の気持ちは誰に言われても変えられないのだから
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大地:結局1時間分居座りやがったあいつ…たまたま授業が無かったから良かったものの…
六花:だ〜いちくん♪
大地:今度はお前か…六花
六花:あはは♪妹たちがお世話になりました!
大地:あ〜…で、何の用だ?
六花:用?用なんてないよ?
大地:じゃあなんで話しかけてきたんだよ
六花:用がなくたっていいじゃん!妹たちに独占されてヤキモチ妬いてるの!
大地:はぁ?
六花:妬けちゃうなぁ〜?構ってよ、大地くん
大地:い、いや俺は今度こそ授業があるから…
六花:じゃあ放課後♪私先生のお部屋で先に待ってるね♪
大地:鍵かけたはずなんだが
六花:あってないようなものでしょ?鍵なんて♪
大地:てか授業は?!
六花:眠たいからパ〜ス♪じゃ、また後でね♪
大地:あ…行ってしまった…なんなんだあいつは…
0:放課後
六花:大地くん♪お疲れ様♪
大地:ほんとにいるし…鍵はどうしたんだよ…
六花:あってないようなものだって言ったじゃん
大地:空き巣でも目指すのか?
六花:あは♪それもいいかも
大地:…はぁ…仕事しながらでいいなら構ってやるよ…
六花:やったぁ♪大地くん優し〜い!
大地:はいはい…
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大地:(とはいえ…こんなところ他の生徒や教師たちに見られたら、俺はこの学校に居られなくなるどころか他の学校にさえ採用されなくなるんじゃ…やっぱりここは教師として、びしっと言ってやらないと)
六花:大地くん
大地:ひゃい?!
六花:どうして、私たちに構ってくれるの?
大地:え…
六花:明らかに学校で噂になってるのは知ってるでしょ?美人三姉妹と仲のいい担任…大地くんにとって都合のいい噂では無いはずでしょ?
大地:…いや、う、噂になってたんだ…そりゃなるか…
六花:もしかして、知らずに私たちと一緒にいたの?
大地:や…まぁ…
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大地:(俺の返事を聞いて、悲しそうに目を伏せた六花。さっきあれほど追い返そうと思っていたはずのに、六花のそんな顔を見たら何も言えなくなってしまった)
六花:…私たちが大地くんに執着する理由、教えてあげよっか
大地:え?
六花:気になってるんでしょ?環ちゃんから聞いたよ
大地:や、まぁ…うん
六花:私たちね、3つ子だしこんな見た目だし、好奇の目で見られるのには慣れてるんだ
大地:…
六花:だから初めてだったの。私たちを見て、なにも反応しない人
大地:え…それだけ?
六花:大事な理由だよ〜♪それに、先生は私たちのこと、ちゃんと見てくれた
大地:お前たちのこと…?
六花:先生にとっては忘れちゃうくらい小さなことでも、私たちにとっては忘れられないくらい大きな出来事だったんだよ
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大地:おい、六花!お前俺の授業で寝るな!
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大地:環、誤解を招くような言い方をするんじゃないよ…
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大地:奈鳥、体育の先生からまた苦情が入ったぞ…授業中にアリの巣を探すのはやめてくれ…
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六花:嬉しかったなぁ、今まで私たちを名前で呼んでくれた先生なんていなかったから
大地:名前で呼ばれないって…どうして
六花:そりゃ、クラスが違えば見分けはつくよ。でも3人揃えばもう誰が誰だか親友でさえ見分けられない。私たちは三つ子の朱桜なんだよ
大地:…
六花:でも、先生はいつも見分けてくれた。どんなに口調を真似しても、間違えないでいてくれた。六花って呼んでくれる先生の声が、私は大好き
大地:…
六花:だからね、大地くんを困らせたいわけじゃないんだ。大地くんは優しいから、今までなんとなく私たちに付き合ってくれてたんだろうけど、迷惑なら迷惑ってハッキリ言って拒絶してくれないと女の子はみんな勘違いしちゃうよ
大地:迷惑なんて…そんなこと…
0:間
六花:大地くんが当て馬だったのはそういうところなんだろうけど♪
大地:だから漏洩!!お前にまで言ってんのかよ?!
六花:当たり前でしょ?私たち三つ子に隠し事はないんだから♪
大地:塩らしい態度とってるかと思えばお前ってやつは…
六花:あはは♪でも、さっき言ったことは本当。やっぱり迷惑?
大地:…お前たちは俺の生徒だ。迷惑なんていくらでもかけられてやる。名前だって…いくらでも呼んでやるよ!
六花:大地くん…あは♪これは大物だなぁ…みんな〜!
環:はぁ…六花は長いのよ話が
奈鳥:見て見て、こんなに大きなトランプタワーができた…
大地:なっ!?お、お前ら…!?
六花:賭けは私の勝ちだね〜♪
環:いいえ?私も絆される方に賭けてたわ
奈鳥:私も…
大地:人の気持ちを賭け事に使うなぁ!!!!
六花:まぁまぁ…♪
環:とりあえず…
奈鳥:これからもよろしくね?
0:同時に
六花:大地先生♪
環:大地先生♪
奈鳥:大地先生♪
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大地:や、やっぱりコイツらは…
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大地:悪魔だァ~~~~!!!!!!!