台本概要

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タイトル ヴィランの夜
作者名 maturit  (@inui_maturi)
ジャンル ホラー
演者人数 1人用台本(不問1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 ご自由にどうぞ

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
不問 1
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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僕:「さあ、夜の始まりだぁ」 僕:「今宵(こよい)は明けぬ夜の始まり」 僕:「暗がりに狂気(きょうき)を宿して」 僕:「影(かげ)に疑心(ぎしん)を抱いて」 僕:「灯(あか)りを求めて彷徨(さま)う顔なき者達よ」 僕:「楽しい夜は君たちの本当の姿を待ち望んでいる」 僕:常闇(とこやみ)が宙(そら)を覆い、街から光が消える 僕:この夜では全ての者が顔と声と姿を失う 僕:誰もが何者でもなくなり 僕:誰もが何者でもある 僕:何をしても自分じゃない 僕:何をしても許される 僕:何をしても感謝されない 僕:何をしても笑われない 僕:何をしても怒られない 僕:何をしても…おかしくない 僕:「さあ、自由だ」 僕:「力ある者よ、暴虐(ぼうぎゃく)を振りかざせ」 僕:「力無きもの者よ、狡猾(こうかつ)に立ち振る舞え」 僕:街は混沌(こんとん)に染まる 僕:「さあ、本当の自分になれ」 僕:「あははははははは」 僕:「さあ、殴れ、喚(な)け、狂え、笑え」 僕:「今から君たちは僕だ」 僕:「そして、僕は君たちだ」 僕:「この夜を止めたければ僕を殺すしかない」 僕:「君たちに僕を殺せるかな?」 僕:「振りかざす正義で過ちを重ねるといい、僕はそれすらも受け入れよう」 僕:「悪を否定し続け、その先に」 僕:「裏切られ、騙(だま)され、傷ついて」 僕:「君たちの正義が揺(ゆ)らいだ時、僕は囁(ささや)く」 僕:「悪はそんな君でも大歓迎だと」 僕:「あははははは」 僕:「もう始まったみたいだね」 僕:「僕が誰かって?」 僕:「僕は君だよ」 僕:「あははははははは」 僕:「そうだね、名乗るならば」 僕:「僕は悪役(ヴィラン)」 僕:「君たちの闇を解放する者」 僕:「君たちの真なる欲望を開花させる者」 僕:「君たちのずっとそばに居る、旧友さ」 僕:「だから、もう」 僕:「全てを解放するといい」 僕:「僕が狂人だって?」 僕:「あははははははは」 僕:「そんなわけないじゃん」 僕:「僕だけは君たちの本当の姿が見えているんだからね」 僕:「本当に面白いよっ」 僕:「倫理(りんり)だの道徳(どうとく)だの、そんなくだらない物はこの夜に通用しない」 僕:「なんなら、正義を演説するかい?」 僕:「まあ、石でも鉛玉でも火でも爆弾でも投げつけてあげるよ」 僕:「助けてくれる味方はいないよ」 僕:「探してもいいけど、本当に味方かどうかも確かめられない」 僕:「あははははははは」 僕:「本当に…正義なんてくだらない」 僕:「僕は…君たちがよく言う」 僕:「信頼がどれだけ脆弱(ぜいじゃく)か」 僕:「愛がどれだけ曖昧(あいまい)なのか」 僕:「この夜で実感すればいいさ」 僕:「僕にその証明ができたら」 僕:「僕は君たちの仲間になるよ」 僕:「そして…裏切って滅茶苦茶(めちゃくちゃ)にしてあげるよ」 僕:「あははははははは」 僕:「これはゲームだよ」 僕:「僕を殺すゲーム」 僕:「さあ、武器を取れ」 僕:「さあ、拳を握れ」 僕:「さま、知恵を振り絞れ」 僕:「自分以外の全てが敵だ」 僕:「あははははははは」 僕: 僕:「こんなものかな?」 僕:「楽しい悲劇が始まるね」 僕:「今回はどうなるのかなぁ」 僕:「どこかの街みたいに一人だけになるのかな?」 僕:「それとも街そのもの消し飛ぶのかな?」 僕:「この夜に僕がいないとは誰も思わないよねぇ」 僕:「僕は高みの見物をしようか」 僕:「さあ、この夜は」 僕:「僕の世界…ヴィランの楽園」 僕:「正義が僕に刃を突き立てるその日が…待ち遠しいよ」 僕:「あははははははは」

僕:「さあ、夜の始まりだぁ」 僕:「今宵(こよい)は明けぬ夜の始まり」 僕:「暗がりに狂気(きょうき)を宿して」 僕:「影(かげ)に疑心(ぎしん)を抱いて」 僕:「灯(あか)りを求めて彷徨(さま)う顔なき者達よ」 僕:「楽しい夜は君たちの本当の姿を待ち望んでいる」 僕:常闇(とこやみ)が宙(そら)を覆い、街から光が消える 僕:この夜では全ての者が顔と声と姿を失う 僕:誰もが何者でもなくなり 僕:誰もが何者でもある 僕:何をしても自分じゃない 僕:何をしても許される 僕:何をしても感謝されない 僕:何をしても笑われない 僕:何をしても怒られない 僕:何をしても…おかしくない 僕:「さあ、自由だ」 僕:「力ある者よ、暴虐(ぼうぎゃく)を振りかざせ」 僕:「力無きもの者よ、狡猾(こうかつ)に立ち振る舞え」 僕:街は混沌(こんとん)に染まる 僕:「さあ、本当の自分になれ」 僕:「あははははははは」 僕:「さあ、殴れ、喚(な)け、狂え、笑え」 僕:「今から君たちは僕だ」 僕:「そして、僕は君たちだ」 僕:「この夜を止めたければ僕を殺すしかない」 僕:「君たちに僕を殺せるかな?」 僕:「振りかざす正義で過ちを重ねるといい、僕はそれすらも受け入れよう」 僕:「悪を否定し続け、その先に」 僕:「裏切られ、騙(だま)され、傷ついて」 僕:「君たちの正義が揺(ゆ)らいだ時、僕は囁(ささや)く」 僕:「悪はそんな君でも大歓迎だと」 僕:「あははははは」 僕:「もう始まったみたいだね」 僕:「僕が誰かって?」 僕:「僕は君だよ」 僕:「あははははははは」 僕:「そうだね、名乗るならば」 僕:「僕は悪役(ヴィラン)」 僕:「君たちの闇を解放する者」 僕:「君たちの真なる欲望を開花させる者」 僕:「君たちのずっとそばに居る、旧友さ」 僕:「だから、もう」 僕:「全てを解放するといい」 僕:「僕が狂人だって?」 僕:「あははははははは」 僕:「そんなわけないじゃん」 僕:「僕だけは君たちの本当の姿が見えているんだからね」 僕:「本当に面白いよっ」 僕:「倫理(りんり)だの道徳(どうとく)だの、そんなくだらない物はこの夜に通用しない」 僕:「なんなら、正義を演説するかい?」 僕:「まあ、石でも鉛玉でも火でも爆弾でも投げつけてあげるよ」 僕:「助けてくれる味方はいないよ」 僕:「探してもいいけど、本当に味方かどうかも確かめられない」 僕:「あははははははは」 僕:「本当に…正義なんてくだらない」 僕:「僕は…君たちがよく言う」 僕:「信頼がどれだけ脆弱(ぜいじゃく)か」 僕:「愛がどれだけ曖昧(あいまい)なのか」 僕:「この夜で実感すればいいさ」 僕:「僕にその証明ができたら」 僕:「僕は君たちの仲間になるよ」 僕:「そして…裏切って滅茶苦茶(めちゃくちゃ)にしてあげるよ」 僕:「あははははははは」 僕:「これはゲームだよ」 僕:「僕を殺すゲーム」 僕:「さあ、武器を取れ」 僕:「さあ、拳を握れ」 僕:「さま、知恵を振り絞れ」 僕:「自分以外の全てが敵だ」 僕:「あははははははは」 僕: 僕:「こんなものかな?」 僕:「楽しい悲劇が始まるね」 僕:「今回はどうなるのかなぁ」 僕:「どこかの街みたいに一人だけになるのかな?」 僕:「それとも街そのもの消し飛ぶのかな?」 僕:「この夜に僕がいないとは誰も思わないよねぇ」 僕:「僕は高みの見物をしようか」 僕:「さあ、この夜は」 僕:「僕の世界…ヴィランの楽園」 僕:「正義が僕に刃を突き立てるその日が…待ち遠しいよ」 僕:「あははははははは」