台本概要
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タイトル | 天使と悪魔と妄想炸裂女 |
---|---|
作者名 | なおと(ばあばら) (@babara19851985) |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 1人用台本(女1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
2014年のある日。 クラスメイトのイケメン「流川(るかわ)くん」に片思いする「私」。 放課後、教室に忘れ物をしたことに気づき急いで戻ってみるとそこには……。 女子高生が一人でジタバタするお話です。 男性バージョンもありますので、男声が得意な方はそちらもどうぞ♪ (男性バージョンシナリオは「僕と絵美ちゃんと天使と悪魔」というタイトルです) 204 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
私 | 女 | 25 | クラスメイトの流川(るかわ)くんに恋する妄想乙女。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
私:「(伸びをしながら)あ~あ、今日も部活疲れたなぁ。コーチってば、今日は特に厳しかったなぁ。大会前だから、先輩たちも気合入っちゃってるし、勘弁して欲しいよ。
私:もう肩が上がんないや。いててて……。足もパンパンっ……!家に帰ったら、しっかりマッサージしとかないと、明日の朝練に響くだろうなぁ。
私:……まぁ、部活と言っても漫研だから、体育会系と違って、朝練は強制じゃないんだけどね。
私:あ、そんなことり……(鼻の下をのばして)でへへへへ、今日も流川(るかわ)くん、カッコよかったなぁ~。灰色の高校生活の唯一のオアシスだよ~。何しろ流川くんはキムタクとソリマチを足して、そこにほんのりトヨカワエツシをふりかけたような、超完璧イケメンだもんなぁ。
私:そりゃ、女子にキャーキャー言われるわけだよ~。
私:しかも、あんな超絶イケメンなのに、それを鼻にもかけず、飄々としてるとこがまた最高にクール……! クール、クール、クール!!! しかもバスケ部期待のルーキーだし……。どんだけキャラ設定盛り込まれてんのって感じ!
私:あと……、私の調査によると、どうやら彼女はいないらしい。
私:……ということはつまり、彼氏いない歴イコール年齢の、くせ毛そばかすペチャパイコミュ障女の私でも……、ひょっとするとひょっとして、流川くんと付き合えちゃったりなんかしちゃったりなんかするのではございませんかぁ~?……ぐしししししし。
私:(我に返って)って、そんなわけないか。あんな超ド級イケメンの流川くんが、私なんかに振り向いてくれるなんて『笑っていいとも』が放送終了するくらい、あり得ないよね。
私:……ん? なんか割りと勝算がある気がしてきた。
私:……いやいやいやいや、ないないないない! そんなことありっこないよ。だってお茶の間の超人気番組だよ? 終了するわけないじゃん。
私:……あ~あ、やっぱり私が流川くんみたいな顔面偏差値が天元突破してるような殿方と結ばれる未来は、永久に訪れないのかなぁ。
私:それならせめて……流川くんと、一回でいいから……き、き、き、キス…的なことをしたいなぁ~。
私:……はっ! な、なにを言ってるんだ、私は! おこがましいにも程があるっての! なに、流川くんとの肉体的接触を図ろうとしてんのよ! 私は遠くからこっそり彼を観察することができれば、それで満足なのよ、うん! 私は壁であり、空気であれれば、それで良いのだ!
私:……って、あれ?
私:(カバンの中を漁って)あれ? あれ、あれ? Gペンがないぞ! あれ~、どこ行ったんだろ……。
私:あっ! そういえば、昼休みに教室で流川くんを妄想しながら同人誌(全年齢対象)を書いてたんだった。部活ではGペン使わなかったから、きっと教室の机の中に忘れてきちゃったんだ!
私:大変だぁ~! Gペンがないと家に帰ってから流川くんを妄想しながら同人誌(R18)が書けないじゃないかぁ~! 急いで取りに戻らないと!」
0:私、教室の前に到着。
私:「(教室に着く)はぁはぁはぁ、やっと教室の前にたどり着いた。早くGペンを回収せねば……。
私:がらがらがらがら(教室の扉を開ける音。口で言って下さい)。
私:……ん? な、何―――――――!! 憧れの流川くんが、放課後の教室で一人! 自分の席で、うたた寝をしてはるなんてーーーーーーーーー!!
私:……はっ! い、いけないいけない動揺しすぎてつい京都弁になってしまった。
私:な、何この展開。確かに流川くんは授業中も居眠りしていること多いけど……なぜ、放課後の教室で!? 部活はどうしたのよ、部活は!? バスケ部期待のルーキーがこんなところで居眠りなんかしてていいの!?
私:そ、それにしても……ゴクリ(唾を飲む音)……なんて……なんて尊い寝顔なの!
私:まさに天使の休息、砂漠に降り注ぐ恵みのスコール、熱帯のジャングルに咲く一凛のアシスタンシア、極寒の大地に突如現れた電気毛布……!
私:はぁはぁはぁ……も、もうちょっとだけ、近くで観察しても、バレないよね?
私:(目と鼻の先に流川くんの寝顔)くぅ~~~。た、たまらん。こんな近くで流川くんの寝顔を拝めるなんて……!
私:よ、よだれ垂らしたりとか、しないかなぁ~。そしたら、試験管に採取して持ち帰って、我が家の家宝にするのになぁ~。
私:……ん? な、何? 頭の中に誰かの声が……」
私:「(悪魔声で)へいへいへいへい。何してるんだってばよぉ~。憧れの流川くんを前にして、ただ指をくわえて見てるだけなのかよ~?
私:見たところ、流川くんかなり深く眠り込んじまってるぜぇ~?
私:(囁くように)キスしちゃいなよ。キ・ス。大丈夫、誰にもバレやしねぇって。一日千秋、思い焦がれたキモオタ女の妄想シチュエーションを、今ここで、実行に移しちまいなよ」
私:「ぐあ……っ! や、やめろ……やめろやめろ! 私の中の悪魔め!
私:そんな甘美でスウィートで蜂蜜のような甘い誘惑で、私をそそのかすんじゃない!
私:突如として、天使の寝顔という、流川くん成分過剰供給を食らわされた今の私に、そんなことを持ちかけられたら……壁として空気として流川くんを見守り続けるという私の決意が……揺らいでしまうじゃないかぁ~~!!」
私:「(天使声で)そうだよそうだよ。憧れの男子が寝ている間に、唇を奪うなんてサイテーだよ。
私:妄想爆発キモオタ女のさらにそれ以下の外道行為だよ。流川くんのことを本当に尊く想っているなら、きちんと交際を申し込んだ上で、両者合意の上で、接吻に至るべきだよ」
私:「おぉ……。私の中の天使! 生きていてくれてたのか……!
私:いいぞ、その通りだ!
私:天使の割には口汚いのが気になるけど、言っていることは至極もっともだわ! どうだ、悪魔め! ぐうの音も出まい!」
私:「(悪魔声で)けっ! 何、言ってやがる。流川くんと交際だぁ~?
私:(鼻で笑う)はっ! バカバカしい。そんなこと、できるわけねぇだろ!
私:お前、自分のスクールカーストをもう一度、よ~~く考えてみろ? そして、鏡で自分の姿ももう一度、よ~~く見てみろ。な? こんなチビの貧乳ちんちくりん女が流川くんと付き合えると思うか? 思わねぇよなぁ?
私:断言するぜ……。この機を逃せば、一生涯、未来永劫、金輪際、流川くんの唇を味わうことはできねぇぜ」
私:「(天使声で)う~ん。言われてみたら、それもそうだね。よし、やっちゃおう」
私:「私の中の天使、弱ぇええええええええええ!!
私:……な、何てことだ、圧倒的大敗じゃないか。せめてもうちょっと頑張ってくれてもいいだろうに……!」
0:流川くんが目を覚ます。
私:「(超びっくり)うぇあいんっっ!! るるるるるるる流川きゅん!!
私:お、お、起きたんだ! ざ、残念だなぁ……じゃなくて、よ、よかったよかったよかったなぁ~! あはははははははは!
私:(どもりながら)い、いやぁ、こんな放課後に無防備に教室で寝てると危ないですわよ? どこぞの馬の骨とも知れないふしだら痴女に、イタズラされちゃっても知らないでござるよ? あ! ね、寝ぐせ! 寝ぐせができているではありませんか、流川くん! いつもと違う流川くん! こ、こりゃあ、クラスの女子もほっとかねぇなぁ、おい! 写真撮ってもいいかい? その写真見ながら、流川きゅんが様々な男にめっちゃくちゃにされる同人誌を執筆しても良いかのぅ? え? な、なに言ってるかわからない? そそそそ、そうだよねぇ~、うんうんうんうんうんうん!! いいのいいの、わからなくていいの! むしろわからなくて、ありがとう!!
私:……ご、ごめんね。うざかったよね?
私:私、忘れ物取りに来ただけだから、先に帰るね。そ、それじゃね。(肩を落として)はぁ……」
0:流川くん、私を呼び止める。
私:「……え、何、流川くん?
私:今朝のニュース見たかって?
私:ううん、今朝は遅刻しそうで慌てて家出てきたから……。
私:へ? え? えぇ~~~~~!
私:わ、『笑っていいとも』、終了するの~~!?」
私:「(伸びをしながら)あ~あ、今日も部活疲れたなぁ。コーチってば、今日は特に厳しかったなぁ。大会前だから、先輩たちも気合入っちゃってるし、勘弁して欲しいよ。
私:もう肩が上がんないや。いててて……。足もパンパンっ……!家に帰ったら、しっかりマッサージしとかないと、明日の朝練に響くだろうなぁ。
私:……まぁ、部活と言っても漫研だから、体育会系と違って、朝練は強制じゃないんだけどね。
私:あ、そんなことり……(鼻の下をのばして)でへへへへ、今日も流川(るかわ)くん、カッコよかったなぁ~。灰色の高校生活の唯一のオアシスだよ~。何しろ流川くんはキムタクとソリマチを足して、そこにほんのりトヨカワエツシをふりかけたような、超完璧イケメンだもんなぁ。
私:そりゃ、女子にキャーキャー言われるわけだよ~。
私:しかも、あんな超絶イケメンなのに、それを鼻にもかけず、飄々としてるとこがまた最高にクール……! クール、クール、クール!!! しかもバスケ部期待のルーキーだし……。どんだけキャラ設定盛り込まれてんのって感じ!
私:あと……、私の調査によると、どうやら彼女はいないらしい。
私:……ということはつまり、彼氏いない歴イコール年齢の、くせ毛そばかすペチャパイコミュ障女の私でも……、ひょっとするとひょっとして、流川くんと付き合えちゃったりなんかしちゃったりなんかするのではございませんかぁ~?……ぐしししししし。
私:(我に返って)って、そんなわけないか。あんな超ド級イケメンの流川くんが、私なんかに振り向いてくれるなんて『笑っていいとも』が放送終了するくらい、あり得ないよね。
私:……ん? なんか割りと勝算がある気がしてきた。
私:……いやいやいやいや、ないないないない! そんなことありっこないよ。だってお茶の間の超人気番組だよ? 終了するわけないじゃん。
私:……あ~あ、やっぱり私が流川くんみたいな顔面偏差値が天元突破してるような殿方と結ばれる未来は、永久に訪れないのかなぁ。
私:それならせめて……流川くんと、一回でいいから……き、き、き、キス…的なことをしたいなぁ~。
私:……はっ! な、なにを言ってるんだ、私は! おこがましいにも程があるっての! なに、流川くんとの肉体的接触を図ろうとしてんのよ! 私は遠くからこっそり彼を観察することができれば、それで満足なのよ、うん! 私は壁であり、空気であれれば、それで良いのだ!
私:……って、あれ?
私:(カバンの中を漁って)あれ? あれ、あれ? Gペンがないぞ! あれ~、どこ行ったんだろ……。
私:あっ! そういえば、昼休みに教室で流川くんを妄想しながら同人誌(全年齢対象)を書いてたんだった。部活ではGペン使わなかったから、きっと教室の机の中に忘れてきちゃったんだ!
私:大変だぁ~! Gペンがないと家に帰ってから流川くんを妄想しながら同人誌(R18)が書けないじゃないかぁ~! 急いで取りに戻らないと!」
0:私、教室の前に到着。
私:「(教室に着く)はぁはぁはぁ、やっと教室の前にたどり着いた。早くGペンを回収せねば……。
私:がらがらがらがら(教室の扉を開ける音。口で言って下さい)。
私:……ん? な、何―――――――!! 憧れの流川くんが、放課後の教室で一人! 自分の席で、うたた寝をしてはるなんてーーーーーーーーー!!
私:……はっ! い、いけないいけない動揺しすぎてつい京都弁になってしまった。
私:な、何この展開。確かに流川くんは授業中も居眠りしていること多いけど……なぜ、放課後の教室で!? 部活はどうしたのよ、部活は!? バスケ部期待のルーキーがこんなところで居眠りなんかしてていいの!?
私:そ、それにしても……ゴクリ(唾を飲む音)……なんて……なんて尊い寝顔なの!
私:まさに天使の休息、砂漠に降り注ぐ恵みのスコール、熱帯のジャングルに咲く一凛のアシスタンシア、極寒の大地に突如現れた電気毛布……!
私:はぁはぁはぁ……も、もうちょっとだけ、近くで観察しても、バレないよね?
私:(目と鼻の先に流川くんの寝顔)くぅ~~~。た、たまらん。こんな近くで流川くんの寝顔を拝めるなんて……!
私:よ、よだれ垂らしたりとか、しないかなぁ~。そしたら、試験管に採取して持ち帰って、我が家の家宝にするのになぁ~。
私:……ん? な、何? 頭の中に誰かの声が……」
私:「(悪魔声で)へいへいへいへい。何してるんだってばよぉ~。憧れの流川くんを前にして、ただ指をくわえて見てるだけなのかよ~?
私:見たところ、流川くんかなり深く眠り込んじまってるぜぇ~?
私:(囁くように)キスしちゃいなよ。キ・ス。大丈夫、誰にもバレやしねぇって。一日千秋、思い焦がれたキモオタ女の妄想シチュエーションを、今ここで、実行に移しちまいなよ」
私:「ぐあ……っ! や、やめろ……やめろやめろ! 私の中の悪魔め!
私:そんな甘美でスウィートで蜂蜜のような甘い誘惑で、私をそそのかすんじゃない!
私:突如として、天使の寝顔という、流川くん成分過剰供給を食らわされた今の私に、そんなことを持ちかけられたら……壁として空気として流川くんを見守り続けるという私の決意が……揺らいでしまうじゃないかぁ~~!!」
私:「(天使声で)そうだよそうだよ。憧れの男子が寝ている間に、唇を奪うなんてサイテーだよ。
私:妄想爆発キモオタ女のさらにそれ以下の外道行為だよ。流川くんのことを本当に尊く想っているなら、きちんと交際を申し込んだ上で、両者合意の上で、接吻に至るべきだよ」
私:「おぉ……。私の中の天使! 生きていてくれてたのか……!
私:いいぞ、その通りだ!
私:天使の割には口汚いのが気になるけど、言っていることは至極もっともだわ! どうだ、悪魔め! ぐうの音も出まい!」
私:「(悪魔声で)けっ! 何、言ってやがる。流川くんと交際だぁ~?
私:(鼻で笑う)はっ! バカバカしい。そんなこと、できるわけねぇだろ!
私:お前、自分のスクールカーストをもう一度、よ~~く考えてみろ? そして、鏡で自分の姿ももう一度、よ~~く見てみろ。な? こんなチビの貧乳ちんちくりん女が流川くんと付き合えると思うか? 思わねぇよなぁ?
私:断言するぜ……。この機を逃せば、一生涯、未来永劫、金輪際、流川くんの唇を味わうことはできねぇぜ」
私:「(天使声で)う~ん。言われてみたら、それもそうだね。よし、やっちゃおう」
私:「私の中の天使、弱ぇええええええええええ!!
私:……な、何てことだ、圧倒的大敗じゃないか。せめてもうちょっと頑張ってくれてもいいだろうに……!」
0:流川くんが目を覚ます。
私:「(超びっくり)うぇあいんっっ!! るるるるるるる流川きゅん!!
私:お、お、起きたんだ! ざ、残念だなぁ……じゃなくて、よ、よかったよかったよかったなぁ~! あはははははははは!
私:(どもりながら)い、いやぁ、こんな放課後に無防備に教室で寝てると危ないですわよ? どこぞの馬の骨とも知れないふしだら痴女に、イタズラされちゃっても知らないでござるよ? あ! ね、寝ぐせ! 寝ぐせができているではありませんか、流川くん! いつもと違う流川くん! こ、こりゃあ、クラスの女子もほっとかねぇなぁ、おい! 写真撮ってもいいかい? その写真見ながら、流川きゅんが様々な男にめっちゃくちゃにされる同人誌を執筆しても良いかのぅ? え? な、なに言ってるかわからない? そそそそ、そうだよねぇ~、うんうんうんうんうんうん!! いいのいいの、わからなくていいの! むしろわからなくて、ありがとう!!
私:……ご、ごめんね。うざかったよね?
私:私、忘れ物取りに来ただけだから、先に帰るね。そ、それじゃね。(肩を落として)はぁ……」
0:流川くん、私を呼び止める。
私:「……え、何、流川くん?
私:今朝のニュース見たかって?
私:ううん、今朝は遅刻しそうで慌てて家出てきたから……。
私:へ? え? えぇ~~~~~!
私:わ、『笑っていいとも』、終了するの~~!?」