台本概要
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タイトル | アマゾネス女子会+1 |
---|---|
作者名 | パサコ |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 5人用台本(男1、女4) |
時間 | 30 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
アマゾネスシリーズ最終話。 アマゾネス女子会及びアマゾネス合コンを先にふまれることを推奨します。 アマゾネスという縛り上性別変更は不可です 役者の性別は問いません。なんなら男性の方がやりやすい女性キャラがいるまである。 共演者に迷惑かけなければアドリブ自由。 613 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
山口 | 男 | 44 | 零細配信者。 男として不名誉な方の魔法使い。 |
ライラ | 女 | 51 | アマゾネス。 ゴリラのような屈強な女。 19才。 |
長老 | 女 | 30 | アマゾネスの族長。 本名キャロライン。 好きな人にはキャリーと呼ばれたい78歳の乙女。 ピューマと兼役。 ピューマって多分ガオーって鳴くと思うけど本作品ではピューマって鳴きます。 |
アイシャ | 女 | 27 | ライラの親友のアマゾネス。 ライラよりは小さい。 |
サラ | 女 | 41 | アマゾネスの中での唯一の彼氏持ち。アマゾネスを恋に豊かな部族に導く。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
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山口:(M)僕の名前は山口。どこにでもいる平凡な成人男性だ。
山口:(M)だけど…一つだけ、人には言えない秘密があった…。
山口:(M)それは、うゅちゅぅぶにてグチヤマというチャンネル名で活動する、いわゆるうゅちゅぅばーというやつなのだ!
山口:(M)しかし、2年半動画投稿を続けてチャンネル登録者数未だ3名……しかも相互のみ…。
山口:(M)正直泣きたい。
山口:(M)だが、そんな僕にも転機が舞い込んできた。
山口:(M)それは友人の高校時代の先輩の弟の幼馴染の田中という人物が鍵を握っていた。
サラ:(M)山口と同じく零細うゅちゅぅばーだった田中はアマゾンの奥で奇跡的な出会いを果たす。それは…
長老:(M)アマゾネス達との出会いだ。
アイシャ:(M)彼女達と出会い、そこで共に過ごした日々を生放送したらめーちゃくちゃバズったのだ。
サラ:(M)彼女もできた。
ライラ:(M)一度バズった田中のチャンネルはみるみるうちに登録者数は一万を越える中堅うゅちゅぅばーの仲間入りを果たした。
長老:(M)今迄同じ土俵にいた田中の躍進撃。
サラ:(M)つい最近まで誰にも相手されない同士でお互いにファボリツしあっていたのに、急に途絶える相互宣伝。
ライラ:(M)人気者になった瞬間かつての友を置き去りに走り去る田中。
アイシャ:(M)醜い!あまりにも、醜いかつての友情!
サラ:(M)そこで山口は決意した。
山口:(M)自分もアマゾンに行って。田中のお株を奪ってやろう、と!
ライラ:(M)山口はパスポートを取得した!
長老:(M)かつての仲間だし、まぁ、パクっても許されるだろうという浅はかな魂胆を前面に透かしながら!
アイシャ:(M)汚い!あまりにも汚いうゅちゅぅばーのプロ意識を引っ提げて!
サラ:(M)グチヤマチャンネル山口の旅が
山口:(M)今、始まる!!
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山口:グチグチグッチ~☆ヤマグッチィ〜☆
山口:ハロ〜、グチヤマチャンネルの山口です!
山口:今日はぁ、山口なんと!アマゾンの奥地に足を踏み入れてみましたぁ!
山口:わぁ〜、パチパチパチ〜!
山口:アマゾン!はは!すごーい!超アマゾンじゃぁん!
山口:自分、じつはアマゾンとか初めてなんすよね!ヤバいマジアマゾン的な感じで興奮ヤバいですわぁ!
山口:……(このあたりから話題切れだしてる)
山口:いやぁ、暑いですね〜…………
山口:アマゾンって……何があるんすかねぇ?自分アマゾン初めてだからぁ~。
山口:………………………。
山口:………。
山口:あ、この草ァ………なんだろ?はじめて見ますね~。
山口:草ァ~……ですねぇ。
山口:なんていうか、アマゾンっぽい〜…草ァってかんじで〜……なんか良いっすね!
山口:へぇ………アマゾンってこんな感じなんですねぇ………。
山口:いやぁ………暑いですね〜…
山口:……………………(パチンと腕を叩く)うわ、蚊に喰われた。
山口:テンション下がるわ~。
山口:……………カユ。
山口:……………………………。
山口:………………。
山口:いやぁ~………………。
山口:暑い〜…ですね〜…………。
山口:…………………………。
山口:ハイ!というわけでグチヤマチャンネル、アマゾンに行ってみた!でした~!
山口:観に来てくれたヤマグチーズのみんな!ありがとう〜!バイチャ☆
山口:(配信終了し、無言で配信コメント確認する。)
山口:いや、思ってたんとなんか違う!!!!
山口:なんか、森〜?ってだけでそんな面白いもんもないし、暑いし、虫だらけだし、
山口:いや、珍しい植物とか動物とか居るんだろうけど大して知識あるわけじゃないから何が珍しいかわかんないし!!
山口:てか、そもそも視聴者0人だし!!
山口:生放送だから視聴者0だとまったくやる気出ないわ!!
山口:んだよ!田中んときはなんかめちゃくちゃ人観に来てたじゃん!!
山口:僕と田中の何が違うんだよ、ァアアア!!!
山口:クソがよぉぉお!!僕も↓人気者に→なり↓たい↑よ↓!!!
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山口:ちくしょうがよぉ…。
ライラ:……で良いんだな?(遠くの方で)
山口:…ん?人の声…?(草陰に隠れながら声の方を探る)
サラ:はい!流石はライラですね!(ピューマの尻に手を突っ込みながら。)
ピューマ:ピュッ!?
ライラ:フ、ピューマの生け捕りなんて、男に好物を聞くより100倍は簡単だからな。
アイシャ:前回は残念だったなぁ…、まさか急なスコールに見舞われて全身ずぶ濡れになっちまうなんてさぁ〜
ライラ:……………。
ライラ:あぁ、だが逆に良かったのかもしれない。
アイシャ:なんでさ?
ライラ:お前を置いて、男とまぐわうわけには………いかないだろ?
アイシャ:ライラ………いや、ライラねぇ様!!
ライラ:まぐわうときは、みんな一緒だ!
山口:(心)アレ、アレアレッ、アレーーー!!!アレ、噂のアマゾネスじゃないんですかねぇえ!?アレーーー!!
山口:(心)田中がバズったアマゾネスじゃないんですかねぇー!?フッフー↑
山口:(心)グチヤマチャンネルでもアマゾネス出しゃ田中並…いやいや、田中以上の人気者も夢じゃない!
山口:(心)ヨォッシ!こうしちゃ居られねぇ〜!さっそくアマゾネスに接触を……
山口:いやムリだよ!!!!!
山口:何だよピューマの生け捕りって!?あの装備で!?ほぼ素手じゃん!!意味わかんねぇよ!!
ライラ:誰だ!?
山口:(心)ヤッベー!!声出てたッ!!
アイシャ:ら、ライラねぇ様!あれ、お、男じゃないっすかぁ!?
山口:(心)終わったぁ~…ごめんよ母ちゃん、僕もうダメみたいだぁ…
サラ:丁度いいところにいらしてくださいました!
山口:ふぇええっ、僕は食べても美味しくないでしゅよぉおッ
サラ:え?……あぁ、大丈夫ですよ、ピューマはこの通り身動とれませんから(ピューマの尻から手を引き抜く)
ピューマ:ピュワ!!!?
山口:(心)あれ?なんか大丈夫そう…?危惧してたのは確実にそっちじゃないけど。
サラ:ご挨拶がまだでしたね、アタシはサラ、こちらはライラに、アイシャです。
山口:ぼ、僕はグ、グチヤマ…で…
サラ:ごめんなさい、よくきこえなくって……グチ…何さんですか?
山口:あ、ちが、ヤマグチ…
アイシャ:アチシがヤマグチ?
山口:グチヤマのヤマグチでで
ライラ:グチグチグチグチ洒落臭いぞ!
ライラ:自らの名前くらいシャキっと答えたらどうだ!
山口:ヒィィィ、グチグチグッチ~!ヤマグッチィ〜!
山口:グチヤマチャンネルの山口ですァァァ!
ライラ:なんて!?
アイシャ:お前急にどうした!??
サラ:なんて珍妙な…!
山口:…………。
山口:(心)やっちまったぁ!!初めての人かつ若い女の子達に囲まれた緊張で配信用の挨拶出ちゃったじゃん!
山口:(心)バカバカバカ、アタシのバカァ、印象最悪だよぉ〜!
山口:っぇえっと、スミマセンそのぅ………あの……
サラ:…………その珍妙な挨拶…。まさか………
サラ:あなた、もしかして…うゅちゅぅばーという部族では!?
山口:ほへ!?
サラ:そうなのですね!?
山口:え、え、え?え、なんで…?
サラ:そうなのですね!?
山口:あ、ハイ、そうですが!
サラ:やっぱり!では、貴方も田中さんと同じくアタシ達を恋に豊かな方向へ導いてくださるのですよね!?
山口:え?
アイシャ:まじかよ!?まさに神がかったタイミングじゃねぇか!
ライラ:あぁ、天からの慈悲とはこのことを言うのだろうな!
山口:え、え?なに、どういうこと!?全然話の流れがわからないんですが!?
サラ:貴方も田中さんと同じくうゅちゅぅばーという部族なのですよね?
山口:はい、………え?
サラ:うゅちゅぅばーという部族は愛の伝道師だと田中さんにききました!
山口:どういうこと!?
サラ:であれば、そのうゅちゅぅばーであるヤマグチ様に、どうしたら男性とまぐわえるかご教授いただきたいのです!
山口:(心)えーーー!?何いってんだこの人!?え、どういうこと!?
山口:(心)話してる単語は馴染み深いものばかりなのに、徹頭徹尾何言ってるか全く理解できねぇ!!
山口:(心)………ていうか、田中って言ったかこの人?
サラ:お願いします!アタシ達をお導き下さい!(ぎゅっと山口の手を握る)
山口:ヒャイ!!?
山口:(心)ひょわわわわ!!?初めて女の子と手を握っちゃったぁああ!?!?
山口:(心)ヤダどうしようなにこれ握り返すべ…いやちょっとまてさっきこの娘ピューマの尻に手突っ込んでなかったか!?
サラ:ありがとうございます!では、お見せするプラン等がありますのでしばらくこちらにかけてお待ち下さい!
山口:…………(複雑な気持ちでじっと手を見つめる)
0:めかしこんだライラ、アイシャ、長老が山口の前に並び、サラが説明をはじめる
サラ:では、はじめさせていただきます!
サラ:今回、こちらにいらっしゃる山口様にどうしたら男性とまぐわえるかをご教授いただけることになりました!
0:アイシャ、ライラ、長老は各々やんややんやと盛り上がる(台詞入れてもいいですしカットでも大丈夫です)
サラ:そして、こちらの3人が、次回合コンに出陣するアマゾネス達です!
サラ:みなさん、順に山口さんへご挨拶を。
アイシャ:アイシャっす!
アイシャ:前回は流行り病にかかって奇しくも辞退したっすけど
アイシャ:アタイ!ガチの本気で男とまぐわいたいんで!そこんところ宜しくっす!
山口:(心)なんかクソヤンキーみたいな喋り方だなぁ……、顔は……中の下くらいだけど、僕は無しかなぁ…。
ライラ:ライラだ。私は、力強さなら誰にも負けない。グリズリーと対等に渡り合った伝説もある!
ライラ:まぐわった男のことも、私が守ってやる!だから、私を選んでほしい!
山口:(心)え、なんかちょっと自己紹介の趣旨かわってきた?
山口:(心)というか、言ってることファンタジーモノの騎士とかが姫に言うセリフなんよ!カッコイイけどなんか違うよね!?
長老:ワシの名前はキャロラインじゃ、得意料理はタロ芋の煮っころがしじゃ♡
長老:好きなタイプはぁ……ワシのことを愛してくれる男じゃ♡ヌシは、ワシのことを愛してくれる男かぇ?♡
山口:(心)ちょっとまてぇええ!!さっきから視界の端に映ってたから気にはなっていたけど!!やっぱりコイツも参加者かよ!!
山口:(心)というか、一番合コンにありがちな挨拶してるのがなんかイラッとすんなぁ!
長老:愛してくれるなら、キャリーとワシを呼んでくれ?♡
山口:(心)喧しいわ!!
サラ:さて、ヤマグチ様!ご教授お願いいたします!
山口:(心)うわぁ…、心底やりたくねぇ……………!!
サラ:さぁ、ヤマグチ様!この中のどの女性に魅力を感じますか!?
山口:えっとぉ………そのぉ………
ライラ:覚悟は出来ている!
アイシャ:そうだぜ!ビシっと言ってくれよ!
山口:いや……ていうか………ぁーの………
ライラ:どうした、焦らさないではっきりいってくれ!
アイシャ:そうだぜ!そうだぜ!
山口:(心)ふぇええ!!色んな意味でほんとに決められないよぉお!!
山口:(心)助けておかーさーーーーーん!!
長老:ひょひょひょひょ!何じゃ男?ヌシも欲しがりじゃのう?
山口:へ…?
長老:みなまで言うな、ワシにはちゃぁんとわかっているぞ?
アイシャ:何だよ長老、どういうことだよ?
長老:この男はもう少しワシらのアピルを堪能したいとみた。
ライラ:なるほど!そういうことだったのか!
山口:ふぇ!?
ライラ:すまなかった男、つまりは我々の主張が足りず決めかねていたのだな!
サラ:あぁ、それは、我々に配慮が足らず申し訳ありませんでした!
サラ:では、山口様にご満足いただけるまで目一杯のアピールタイムといたしましょう!
アイシャ:あ!じゃあさじゃあさ!アタイ、ちょっと試したい衣装があるんだけどちょっと着替えてきて良いか!?
アイシャ:こないだエロ本でみてからちょっと気になっててさぁ!
ライラ:へぇ、なんだ、気になるじゃぁないかアイシャ。
サラ:ふふ、アタシはアイシャからきいていたから知ってますが、とても素敵な衣装でしたよ!
長老:あぁ、もしかして、前に借りたエロ本のあの衣装か?
サラ:そうですそうです!
山口:(心)エロ本が当然のように流れていく………え、なに!?女子コワ!!
サラ:あ、であればこのタイミングでこちらの印象もお伺いしてみたいのですが。
ライラ:おぉ!ついに完成したか!
サラ:えぇ、施策品ですが。
ライラ:ならば私が…
長老:ワシがソレを試そうかのう?
ライラ:え…
長老:何じゃライラ、何か言いたいことでもあるのか?
ライラ:いや、ソレは私が狩ってきたピューマから……いや、なんでもない。長老に譲ろう。
長老:ひょひょひょ
サラ:ライラ……?
アイシャ:ジャジャーン!待たせたなぁみんな!
山口:えっ!?
ライラ:あ、アイシャ!?何だその服は!?
アイシャ:童貞を殺すセーターだぜ!
ライラ:童貞を殺す…?
アイシャ:そうだぜ!
ライラ:ど、どういうことだ!?そのセーターにどんな殺傷能力が秘められているというんだ!?
ライラ:いやそもそも何故童貞を殺害する必要があるんだ!?
ライラ:わからない、わからないぞアイシャ!!
サラ:落ちついてくださいライラ、殺すというのは比喩ですよ。
ライラ:何!?
長老:仕方ないやつじゃのう、ほれ、このページじゃ。
ライラ:エロ本か、助かるぞ長老!
山口:(心)また出たエロ本!
長老:みよ、このセーターを着た女を目の当たりにした童貞はまたたく間に心を奪われておるじゃろう?
サラ:そう、童貞の心を一瞬にして虜にしてしまう衣服のことを童貞を殺す服というのですよライラ。
ライラ:な、なるほど!童貞を狩る事ができる衣服、セーター……何故そうなるかはわからないが、勉強になる!
ライラ:流石はエロ本、為になる!
山口:(心)いやエロ本はゼ○シィじゃねぇんだよ!何だその信頼感!
アイシャ:そうだぜライラ!で、この童貞を殺すセーターを着たアタイは今最強ってわけさ!
ライラ:なるほど確かにこの服は背筋から大殿筋(だいでんきん)までの美しいラインを露わに最大限アイシャの魅力を引き出している!
アイシャ:さぁ、男!この服を着たアタイの感想をきかせてくれよ!
山口:へ!?えっとぉ…その…(もじもじと)
サラ:すごいです!流石童貞を殺すセーター!今迄で一番の反応です!
ライラ:流石童貞を殺すセーターだ!童貞に絶大な…ん?ということはこの男はどうて…
長老:ちょっとまて!まだアイシャに決めるのは早いぞ男よ!
アイシャ:長老!?
長老:これを見よ!アイシャよ!
アイシャ:そ、それは、香水!?
長老:そうじゃ!かねてよりサラに頼んでおったムスクの香りの香水じゃ!
サラ:アマゾンにはジャコウネコが住んで居なかったので代わりにピューマの肛門腺を使用しましたが…
アイシャ:ち、ちょっとまてよ!ピューマって、まさかさっきライラが捕まえた!?
ライラ:いや、良いんだアイシャ。
アイシャ:良くねぇよ!何だって自分の手柄を他人にむざむざ引き渡すなんて真似!
ライラ:それは……
長老:情けか…?
ライラ:違う!
長老:ワシを憐れんだのか!?
ライラ:違う!!
長老:ならなんだというんじゃ!?
ライラ:………私はッ
ライラ:私は、自分の信念のために、長老の幸せを踏みにじってしまったのではないのか…?
長老:………。
ライラ:勿論、私は私の行動に悔いも恥もない!
ライラ:……だがッ!それでも、長老のチャンスを私が手折ってしまったことにはかわりないのではないのか?
長老:それを憐れみだと言うのだ馬鹿者が!!
ライラ:……ッ
長老:ワシは、貴様なぞに情けをかけられずとも、自らの手で男とのまぐわいをかちとってみせるわ!
ライラ:しかし……!
サラ:実はアタシ、合コンでの一部始終、田中さんからきいていました。
ライラ:サラ!?
サラ:だから、アタシはあの日の出来事も全て知っています。
アイシャ:実は、アタイも、サラから…。
ライラ:2人共…
サラ:その上で、言わせていただきますが
サラ:ライラ、あの日の貴女は正しかった!
ライラ:だが!
サラ:あの日の貴女の行動は長老のチャンスを手折たのではありません!
サラ:長老に気付きを与え、長老をより素晴らしい女性へと導いたのです!
長老:そうじゃ、みよ、ライラ。
ライラ:これは…エロ本…!?
長老:エロ本にも記されておる。より素晴らしい女性にはより素晴らしい男性との出会いを呼び込むのじゃと。
ライラ:…ッ!
長老:ヌシは、あのときワシに可能性を与えてくれたのじゃ。ありがとう。ライラ。
ライラ:長老…!
長老:不正に奪われたものは、自らの手で取り返すのじゃ。それが、アマゾネスとしての「強さ」じゃろう?
長老:(香水をライラに握らせる)
ライラ:あぁ、スマナイ、長老!
長老:うむ、やはりお主は我が村一番の美しいオナゴじゃ!
ライラ:……ッく………照れるぜ………!(涙を堪えながら)
サラ:さあ、ライラ、ヤマグチ様へアピールを!
ライラ:サラ…!
アイシャ:ライラ……いや、ライラねぇ様!アタイ、負けないっすよ!
ライラ:アイシャ…!
ライラ:(何かを決意するかのように猛々しく香水をふり力強く山口に向き直る)
ライラ:ヤマグチ!(力強く、優しく、山口の手を握り、まっすぐに山口を見つめる)
山口:ひ、ひゃい!?
ライラ:私を選んでくれ、ヤマグチ!
山口:あ、あの…でも……
ライラ:ヤマグチ!!私は男と………いや、ヤマグチ!!お前と、まぐわいたいんだーーー!!!
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サラ:(M)こうして、アマゾネスからまた新たなる愛の伝道師が誕生した。
長老:(M)そう、アマゾネスの価値観で集落一の美しさを誇っていた彼女が、愛の伝道師により外の世界にも受け入れられたのだ。
アイシャ:(M)その出来事は多くの若いアマゾネス達の心に大きな希望をもたらし。
サラ:(M)そして、勇気を与えることになった。
ライラ:(M)私達の誓いの儀式は集落にて大々的に執り行われ、田中および山口の友人である男達もまた、数多く集落に招待された。
長老:(M)新たなる、愛の伝道師の誕生を、願って…………
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山口:(M)蛇足ではあるが、ピューマ印の香水は案の定ウンコみたいなニオイだった。
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山口:(M)僕の名前は山口。どこにでもいる平凡な成人男性だ。
山口:(M)だけど…一つだけ、人には言えない秘密があった…。
山口:(M)それは、うゅちゅぅぶにてグチヤマというチャンネル名で活動する、いわゆるうゅちゅぅばーというやつなのだ!
山口:(M)しかし、2年半動画投稿を続けてチャンネル登録者数未だ3名……しかも相互のみ…。
山口:(M)正直泣きたい。
山口:(M)だが、そんな僕にも転機が舞い込んできた。
山口:(M)それは友人の高校時代の先輩の弟の幼馴染の田中という人物が鍵を握っていた。
サラ:(M)山口と同じく零細うゅちゅぅばーだった田中はアマゾンの奥で奇跡的な出会いを果たす。それは…
長老:(M)アマゾネス達との出会いだ。
アイシャ:(M)彼女達と出会い、そこで共に過ごした日々を生放送したらめーちゃくちゃバズったのだ。
サラ:(M)彼女もできた。
ライラ:(M)一度バズった田中のチャンネルはみるみるうちに登録者数は一万を越える中堅うゅちゅぅばーの仲間入りを果たした。
長老:(M)今迄同じ土俵にいた田中の躍進撃。
サラ:(M)つい最近まで誰にも相手されない同士でお互いにファボリツしあっていたのに、急に途絶える相互宣伝。
ライラ:(M)人気者になった瞬間かつての友を置き去りに走り去る田中。
アイシャ:(M)醜い!あまりにも、醜いかつての友情!
サラ:(M)そこで山口は決意した。
山口:(M)自分もアマゾンに行って。田中のお株を奪ってやろう、と!
ライラ:(M)山口はパスポートを取得した!
長老:(M)かつての仲間だし、まぁ、パクっても許されるだろうという浅はかな魂胆を前面に透かしながら!
アイシャ:(M)汚い!あまりにも汚いうゅちゅぅばーのプロ意識を引っ提げて!
サラ:(M)グチヤマチャンネル山口の旅が
山口:(M)今、始まる!!
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山口:グチグチグッチ~☆ヤマグッチィ〜☆
山口:ハロ〜、グチヤマチャンネルの山口です!
山口:今日はぁ、山口なんと!アマゾンの奥地に足を踏み入れてみましたぁ!
山口:わぁ〜、パチパチパチ〜!
山口:アマゾン!はは!すごーい!超アマゾンじゃぁん!
山口:自分、じつはアマゾンとか初めてなんすよね!ヤバいマジアマゾン的な感じで興奮ヤバいですわぁ!
山口:……(このあたりから話題切れだしてる)
山口:いやぁ、暑いですね〜…………
山口:アマゾンって……何があるんすかねぇ?自分アマゾン初めてだからぁ~。
山口:………………………。
山口:………。
山口:あ、この草ァ………なんだろ?はじめて見ますね~。
山口:草ァ~……ですねぇ。
山口:なんていうか、アマゾンっぽい〜…草ァってかんじで〜……なんか良いっすね!
山口:へぇ………アマゾンってこんな感じなんですねぇ………。
山口:いやぁ………暑いですね〜…
山口:……………………(パチンと腕を叩く)うわ、蚊に喰われた。
山口:テンション下がるわ~。
山口:……………カユ。
山口:……………………………。
山口:………………。
山口:いやぁ~………………。
山口:暑い〜…ですね〜…………。
山口:…………………………。
山口:ハイ!というわけでグチヤマチャンネル、アマゾンに行ってみた!でした~!
山口:観に来てくれたヤマグチーズのみんな!ありがとう〜!バイチャ☆
山口:(配信終了し、無言で配信コメント確認する。)
山口:いや、思ってたんとなんか違う!!!!
山口:なんか、森〜?ってだけでそんな面白いもんもないし、暑いし、虫だらけだし、
山口:いや、珍しい植物とか動物とか居るんだろうけど大して知識あるわけじゃないから何が珍しいかわかんないし!!
山口:てか、そもそも視聴者0人だし!!
山口:生放送だから視聴者0だとまったくやる気出ないわ!!
山口:んだよ!田中んときはなんかめちゃくちゃ人観に来てたじゃん!!
山口:僕と田中の何が違うんだよ、ァアアア!!!
山口:クソがよぉぉお!!僕も↓人気者に→なり↓たい↑よ↓!!!
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山口:ちくしょうがよぉ…。
ライラ:……で良いんだな?(遠くの方で)
山口:…ん?人の声…?(草陰に隠れながら声の方を探る)
サラ:はい!流石はライラですね!(ピューマの尻に手を突っ込みながら。)
ピューマ:ピュッ!?
ライラ:フ、ピューマの生け捕りなんて、男に好物を聞くより100倍は簡単だからな。
アイシャ:前回は残念だったなぁ…、まさか急なスコールに見舞われて全身ずぶ濡れになっちまうなんてさぁ〜
ライラ:……………。
ライラ:あぁ、だが逆に良かったのかもしれない。
アイシャ:なんでさ?
ライラ:お前を置いて、男とまぐわうわけには………いかないだろ?
アイシャ:ライラ………いや、ライラねぇ様!!
ライラ:まぐわうときは、みんな一緒だ!
山口:(心)アレ、アレアレッ、アレーーー!!!アレ、噂のアマゾネスじゃないんですかねぇえ!?アレーーー!!
山口:(心)田中がバズったアマゾネスじゃないんですかねぇー!?フッフー↑
山口:(心)グチヤマチャンネルでもアマゾネス出しゃ田中並…いやいや、田中以上の人気者も夢じゃない!
山口:(心)ヨォッシ!こうしちゃ居られねぇ〜!さっそくアマゾネスに接触を……
山口:いやムリだよ!!!!!
山口:何だよピューマの生け捕りって!?あの装備で!?ほぼ素手じゃん!!意味わかんねぇよ!!
ライラ:誰だ!?
山口:(心)ヤッベー!!声出てたッ!!
アイシャ:ら、ライラねぇ様!あれ、お、男じゃないっすかぁ!?
山口:(心)終わったぁ~…ごめんよ母ちゃん、僕もうダメみたいだぁ…
サラ:丁度いいところにいらしてくださいました!
山口:ふぇええっ、僕は食べても美味しくないでしゅよぉおッ
サラ:え?……あぁ、大丈夫ですよ、ピューマはこの通り身動とれませんから(ピューマの尻から手を引き抜く)
ピューマ:ピュワ!!!?
山口:(心)あれ?なんか大丈夫そう…?危惧してたのは確実にそっちじゃないけど。
サラ:ご挨拶がまだでしたね、アタシはサラ、こちらはライラに、アイシャです。
山口:ぼ、僕はグ、グチヤマ…で…
サラ:ごめんなさい、よくきこえなくって……グチ…何さんですか?
山口:あ、ちが、ヤマグチ…
アイシャ:アチシがヤマグチ?
山口:グチヤマのヤマグチでで
ライラ:グチグチグチグチ洒落臭いぞ!
ライラ:自らの名前くらいシャキっと答えたらどうだ!
山口:ヒィィィ、グチグチグッチ~!ヤマグッチィ〜!
山口:グチヤマチャンネルの山口ですァァァ!
ライラ:なんて!?
アイシャ:お前急にどうした!??
サラ:なんて珍妙な…!
山口:…………。
山口:(心)やっちまったぁ!!初めての人かつ若い女の子達に囲まれた緊張で配信用の挨拶出ちゃったじゃん!
山口:(心)バカバカバカ、アタシのバカァ、印象最悪だよぉ〜!
山口:っぇえっと、スミマセンそのぅ………あの……
サラ:…………その珍妙な挨拶…。まさか………
サラ:あなた、もしかして…うゅちゅぅばーという部族では!?
山口:ほへ!?
サラ:そうなのですね!?
山口:え、え、え?え、なんで…?
サラ:そうなのですね!?
山口:あ、ハイ、そうですが!
サラ:やっぱり!では、貴方も田中さんと同じくアタシ達を恋に豊かな方向へ導いてくださるのですよね!?
山口:え?
アイシャ:まじかよ!?まさに神がかったタイミングじゃねぇか!
ライラ:あぁ、天からの慈悲とはこのことを言うのだろうな!
山口:え、え?なに、どういうこと!?全然話の流れがわからないんですが!?
サラ:貴方も田中さんと同じくうゅちゅぅばーという部族なのですよね?
山口:はい、………え?
サラ:うゅちゅぅばーという部族は愛の伝道師だと田中さんにききました!
山口:どういうこと!?
サラ:であれば、そのうゅちゅぅばーであるヤマグチ様に、どうしたら男性とまぐわえるかご教授いただきたいのです!
山口:(心)えーーー!?何いってんだこの人!?え、どういうこと!?
山口:(心)話してる単語は馴染み深いものばかりなのに、徹頭徹尾何言ってるか全く理解できねぇ!!
山口:(心)………ていうか、田中って言ったかこの人?
サラ:お願いします!アタシ達をお導き下さい!(ぎゅっと山口の手を握る)
山口:ヒャイ!!?
山口:(心)ひょわわわわ!!?初めて女の子と手を握っちゃったぁああ!?!?
山口:(心)ヤダどうしようなにこれ握り返すべ…いやちょっとまてさっきこの娘ピューマの尻に手突っ込んでなかったか!?
サラ:ありがとうございます!では、お見せするプラン等がありますのでしばらくこちらにかけてお待ち下さい!
山口:…………(複雑な気持ちでじっと手を見つめる)
0:めかしこんだライラ、アイシャ、長老が山口の前に並び、サラが説明をはじめる
サラ:では、はじめさせていただきます!
サラ:今回、こちらにいらっしゃる山口様にどうしたら男性とまぐわえるかをご教授いただけることになりました!
0:アイシャ、ライラ、長老は各々やんややんやと盛り上がる(台詞入れてもいいですしカットでも大丈夫です)
サラ:そして、こちらの3人が、次回合コンに出陣するアマゾネス達です!
サラ:みなさん、順に山口さんへご挨拶を。
アイシャ:アイシャっす!
アイシャ:前回は流行り病にかかって奇しくも辞退したっすけど
アイシャ:アタイ!ガチの本気で男とまぐわいたいんで!そこんところ宜しくっす!
山口:(心)なんかクソヤンキーみたいな喋り方だなぁ……、顔は……中の下くらいだけど、僕は無しかなぁ…。
ライラ:ライラだ。私は、力強さなら誰にも負けない。グリズリーと対等に渡り合った伝説もある!
ライラ:まぐわった男のことも、私が守ってやる!だから、私を選んでほしい!
山口:(心)え、なんかちょっと自己紹介の趣旨かわってきた?
山口:(心)というか、言ってることファンタジーモノの騎士とかが姫に言うセリフなんよ!カッコイイけどなんか違うよね!?
長老:ワシの名前はキャロラインじゃ、得意料理はタロ芋の煮っころがしじゃ♡
長老:好きなタイプはぁ……ワシのことを愛してくれる男じゃ♡ヌシは、ワシのことを愛してくれる男かぇ?♡
山口:(心)ちょっとまてぇええ!!さっきから視界の端に映ってたから気にはなっていたけど!!やっぱりコイツも参加者かよ!!
山口:(心)というか、一番合コンにありがちな挨拶してるのがなんかイラッとすんなぁ!
長老:愛してくれるなら、キャリーとワシを呼んでくれ?♡
山口:(心)喧しいわ!!
サラ:さて、ヤマグチ様!ご教授お願いいたします!
山口:(心)うわぁ…、心底やりたくねぇ……………!!
サラ:さぁ、ヤマグチ様!この中のどの女性に魅力を感じますか!?
山口:えっとぉ………そのぉ………
ライラ:覚悟は出来ている!
アイシャ:そうだぜ!ビシっと言ってくれよ!
山口:いや……ていうか………ぁーの………
ライラ:どうした、焦らさないではっきりいってくれ!
アイシャ:そうだぜ!そうだぜ!
山口:(心)ふぇええ!!色んな意味でほんとに決められないよぉお!!
山口:(心)助けておかーさーーーーーん!!
長老:ひょひょひょひょ!何じゃ男?ヌシも欲しがりじゃのう?
山口:へ…?
長老:みなまで言うな、ワシにはちゃぁんとわかっているぞ?
アイシャ:何だよ長老、どういうことだよ?
長老:この男はもう少しワシらのアピルを堪能したいとみた。
ライラ:なるほど!そういうことだったのか!
山口:ふぇ!?
ライラ:すまなかった男、つまりは我々の主張が足りず決めかねていたのだな!
サラ:あぁ、それは、我々に配慮が足らず申し訳ありませんでした!
サラ:では、山口様にご満足いただけるまで目一杯のアピールタイムといたしましょう!
アイシャ:あ!じゃあさじゃあさ!アタイ、ちょっと試したい衣装があるんだけどちょっと着替えてきて良いか!?
アイシャ:こないだエロ本でみてからちょっと気になっててさぁ!
ライラ:へぇ、なんだ、気になるじゃぁないかアイシャ。
サラ:ふふ、アタシはアイシャからきいていたから知ってますが、とても素敵な衣装でしたよ!
長老:あぁ、もしかして、前に借りたエロ本のあの衣装か?
サラ:そうですそうです!
山口:(心)エロ本が当然のように流れていく………え、なに!?女子コワ!!
サラ:あ、であればこのタイミングでこちらの印象もお伺いしてみたいのですが。
ライラ:おぉ!ついに完成したか!
サラ:えぇ、施策品ですが。
ライラ:ならば私が…
長老:ワシがソレを試そうかのう?
ライラ:え…
長老:何じゃライラ、何か言いたいことでもあるのか?
ライラ:いや、ソレは私が狩ってきたピューマから……いや、なんでもない。長老に譲ろう。
長老:ひょひょひょ
サラ:ライラ……?
アイシャ:ジャジャーン!待たせたなぁみんな!
山口:えっ!?
ライラ:あ、アイシャ!?何だその服は!?
アイシャ:童貞を殺すセーターだぜ!
ライラ:童貞を殺す…?
アイシャ:そうだぜ!
ライラ:ど、どういうことだ!?そのセーターにどんな殺傷能力が秘められているというんだ!?
ライラ:いやそもそも何故童貞を殺害する必要があるんだ!?
ライラ:わからない、わからないぞアイシャ!!
サラ:落ちついてくださいライラ、殺すというのは比喩ですよ。
ライラ:何!?
長老:仕方ないやつじゃのう、ほれ、このページじゃ。
ライラ:エロ本か、助かるぞ長老!
山口:(心)また出たエロ本!
長老:みよ、このセーターを着た女を目の当たりにした童貞はまたたく間に心を奪われておるじゃろう?
サラ:そう、童貞の心を一瞬にして虜にしてしまう衣服のことを童貞を殺す服というのですよライラ。
ライラ:な、なるほど!童貞を狩る事ができる衣服、セーター……何故そうなるかはわからないが、勉強になる!
ライラ:流石はエロ本、為になる!
山口:(心)いやエロ本はゼ○シィじゃねぇんだよ!何だその信頼感!
アイシャ:そうだぜライラ!で、この童貞を殺すセーターを着たアタイは今最強ってわけさ!
ライラ:なるほど確かにこの服は背筋から大殿筋(だいでんきん)までの美しいラインを露わに最大限アイシャの魅力を引き出している!
アイシャ:さぁ、男!この服を着たアタイの感想をきかせてくれよ!
山口:へ!?えっとぉ…その…(もじもじと)
サラ:すごいです!流石童貞を殺すセーター!今迄で一番の反応です!
ライラ:流石童貞を殺すセーターだ!童貞に絶大な…ん?ということはこの男はどうて…
長老:ちょっとまて!まだアイシャに決めるのは早いぞ男よ!
アイシャ:長老!?
長老:これを見よ!アイシャよ!
アイシャ:そ、それは、香水!?
長老:そうじゃ!かねてよりサラに頼んでおったムスクの香りの香水じゃ!
サラ:アマゾンにはジャコウネコが住んで居なかったので代わりにピューマの肛門腺を使用しましたが…
アイシャ:ち、ちょっとまてよ!ピューマって、まさかさっきライラが捕まえた!?
ライラ:いや、良いんだアイシャ。
アイシャ:良くねぇよ!何だって自分の手柄を他人にむざむざ引き渡すなんて真似!
ライラ:それは……
長老:情けか…?
ライラ:違う!
長老:ワシを憐れんだのか!?
ライラ:違う!!
長老:ならなんだというんじゃ!?
ライラ:………私はッ
ライラ:私は、自分の信念のために、長老の幸せを踏みにじってしまったのではないのか…?
長老:………。
ライラ:勿論、私は私の行動に悔いも恥もない!
ライラ:……だがッ!それでも、長老のチャンスを私が手折ってしまったことにはかわりないのではないのか?
長老:それを憐れみだと言うのだ馬鹿者が!!
ライラ:……ッ
長老:ワシは、貴様なぞに情けをかけられずとも、自らの手で男とのまぐわいをかちとってみせるわ!
ライラ:しかし……!
サラ:実はアタシ、合コンでの一部始終、田中さんからきいていました。
ライラ:サラ!?
サラ:だから、アタシはあの日の出来事も全て知っています。
アイシャ:実は、アタイも、サラから…。
ライラ:2人共…
サラ:その上で、言わせていただきますが
サラ:ライラ、あの日の貴女は正しかった!
ライラ:だが!
サラ:あの日の貴女の行動は長老のチャンスを手折たのではありません!
サラ:長老に気付きを与え、長老をより素晴らしい女性へと導いたのです!
長老:そうじゃ、みよ、ライラ。
ライラ:これは…エロ本…!?
長老:エロ本にも記されておる。より素晴らしい女性にはより素晴らしい男性との出会いを呼び込むのじゃと。
ライラ:…ッ!
長老:ヌシは、あのときワシに可能性を与えてくれたのじゃ。ありがとう。ライラ。
ライラ:長老…!
長老:不正に奪われたものは、自らの手で取り返すのじゃ。それが、アマゾネスとしての「強さ」じゃろう?
長老:(香水をライラに握らせる)
ライラ:あぁ、スマナイ、長老!
長老:うむ、やはりお主は我が村一番の美しいオナゴじゃ!
ライラ:……ッく………照れるぜ………!(涙を堪えながら)
サラ:さあ、ライラ、ヤマグチ様へアピールを!
ライラ:サラ…!
アイシャ:ライラ……いや、ライラねぇ様!アタイ、負けないっすよ!
ライラ:アイシャ…!
ライラ:(何かを決意するかのように猛々しく香水をふり力強く山口に向き直る)
ライラ:ヤマグチ!(力強く、優しく、山口の手を握り、まっすぐに山口を見つめる)
山口:ひ、ひゃい!?
ライラ:私を選んでくれ、ヤマグチ!
山口:あ、あの…でも……
ライラ:ヤマグチ!!私は男と………いや、ヤマグチ!!お前と、まぐわいたいんだーーー!!!
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サラ:(M)こうして、アマゾネスからまた新たなる愛の伝道師が誕生した。
長老:(M)そう、アマゾネスの価値観で集落一の美しさを誇っていた彼女が、愛の伝道師により外の世界にも受け入れられたのだ。
アイシャ:(M)その出来事は多くの若いアマゾネス達の心に大きな希望をもたらし。
サラ:(M)そして、勇気を与えることになった。
ライラ:(M)私達の誓いの儀式は集落にて大々的に執り行われ、田中および山口の友人である男達もまた、数多く集落に招待された。
長老:(M)新たなる、愛の伝道師の誕生を、願って…………
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山口:(M)蛇足ではあるが、ピューマ印の香水は案の定ウンコみたいなニオイだった。
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