台本概要
327 views
タイトル | 大丈夫。 |
---|---|
作者名 | ハルヤ (@subarashikisora) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 1人用台本(不問1) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
僕は大丈夫だよ。
327 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
僕 | 不問 | - | 僕です。 「私」に変更可。 |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
0:
0:今まで積み上げてきた”大丈夫“が
0:君の声で、崩れていく。
0:
0:「大丈夫」
0:「僕は大丈夫」
0:
0:そう自分に言い聞かせるしかなかった。
0:不安定な“大丈夫”が
0:高く、高く、積まれていく。
0:
0:それを
0:崩さないように
0:壊さないようにって
0:
0:気が付けば、僕は
0:それに押しつぶされそうになっていた。
0:
0:
0:「大丈夫だよ」
0:
0:人に迷惑をかけちゃいけない。
0:
0:
0:「大丈夫だって」
0:
0:人を心配させちゃいけない。
0:
0:
0:「大丈夫だから」
0:
0:面倒くさいって思われたくない……。
0:
0:“嫌われたくない”
0:”呆れられたくない”
0:“必要とされていたい”
0:
0:
0:僕は“大丈夫”じゃないといけない。
0:
0:
0:僕が押しつぶされてしまっても
0:きっと手を差し伸べてくれる人はいない。
0:
0:「やっぱりか……」
0:
0:そう言って
0:振り返ることもなく、
0:僕の手の届かない場所へ
0:離れていってしまうんだろう。
0:
0:
0:いつもヘラヘラ笑って
0:誰にとっても“都合のいい奴”で
0:
0:
0:
0:分かってる。
0:
0:こんなのおかしいっていう君の思いも、
0:周りに人が居て当たり前の君に、
0:僕の気持ちが、分かるわけないってことも。
0:
0:
0:
0:怖かった。
0:
0:また、独りになってしまうかもしれない。
0:
0:
0:期待なんてしなければいい。
0:希望なんて抱かない方がいい。
0:
0:
0:それでも
0:
0:一度口にしてしまったら
0:止まらなくなってしまいそうで
0:
0:君の目から、僕が消えてしまうことも
0:分かっているのに……
0:
0:
0:『泣いてもいいんだよ』
0:
0:『大丈夫じゃなくても、いいんだよ』
0:
0:
0:つらかった
0:
0:くるしかった
0:
0:たすけてほしかった
0:
0:“たすけて”って言えなかった
0:
0:
0:
0:「大丈夫じゃ…ないよ……」
0:
0:
0:
0:『がんばったね』
0:
0:『また明日、一緒に考えよう』
0:
0:
0:「大丈夫」が大丈夫じゃないって気が付いた時、
0:はじめて
0:大切なものが見えた気がした。
0:
0:今まで、無理やりに作ってきた
0:ツギハギの僕じゃなくて
0:本当の僕を
0:見てくれる人がいるってこと。
0:
0:
0:
0:ねぇ。
0:僕、大丈夫だよ。
0:君が居てくれたから。
0:君が、僕を見てくれたから。
0:今は隣に居ないけど、
0:いつかは、隣に立てるかな。
0:いつか、一緒に、歩けるかな……。
0:
0:君が僕のそうであったように
0:僕が君の“大丈夫”になりたい。
0:
0:
0:
0:ーおわりー
0:
0:今まで積み上げてきた”大丈夫“が
0:君の声で、崩れていく。
0:
0:「大丈夫」
0:「僕は大丈夫」
0:
0:そう自分に言い聞かせるしかなかった。
0:不安定な“大丈夫”が
0:高く、高く、積まれていく。
0:
0:それを
0:崩さないように
0:壊さないようにって
0:
0:気が付けば、僕は
0:それに押しつぶされそうになっていた。
0:
0:
0:「大丈夫だよ」
0:
0:人に迷惑をかけちゃいけない。
0:
0:
0:「大丈夫だって」
0:
0:人を心配させちゃいけない。
0:
0:
0:「大丈夫だから」
0:
0:面倒くさいって思われたくない……。
0:
0:“嫌われたくない”
0:”呆れられたくない”
0:“必要とされていたい”
0:
0:
0:僕は“大丈夫”じゃないといけない。
0:
0:
0:僕が押しつぶされてしまっても
0:きっと手を差し伸べてくれる人はいない。
0:
0:「やっぱりか……」
0:
0:そう言って
0:振り返ることもなく、
0:僕の手の届かない場所へ
0:離れていってしまうんだろう。
0:
0:
0:いつもヘラヘラ笑って
0:誰にとっても“都合のいい奴”で
0:
0:
0:
0:分かってる。
0:
0:こんなのおかしいっていう君の思いも、
0:周りに人が居て当たり前の君に、
0:僕の気持ちが、分かるわけないってことも。
0:
0:
0:
0:怖かった。
0:
0:また、独りになってしまうかもしれない。
0:
0:
0:期待なんてしなければいい。
0:希望なんて抱かない方がいい。
0:
0:
0:それでも
0:
0:一度口にしてしまったら
0:止まらなくなってしまいそうで
0:
0:君の目から、僕が消えてしまうことも
0:分かっているのに……
0:
0:
0:『泣いてもいいんだよ』
0:
0:『大丈夫じゃなくても、いいんだよ』
0:
0:
0:つらかった
0:
0:くるしかった
0:
0:たすけてほしかった
0:
0:“たすけて”って言えなかった
0:
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0:
0:「大丈夫じゃ…ないよ……」
0:
0:
0:
0:『がんばったね』
0:
0:『また明日、一緒に考えよう』
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0:
0:「大丈夫」が大丈夫じゃないって気が付いた時、
0:はじめて
0:大切なものが見えた気がした。
0:
0:今まで、無理やりに作ってきた
0:ツギハギの僕じゃなくて
0:本当の僕を
0:見てくれる人がいるってこと。
0:
0:
0:
0:ねぇ。
0:僕、大丈夫だよ。
0:君が居てくれたから。
0:君が、僕を見てくれたから。
0:今は隣に居ないけど、
0:いつかは、隣に立てるかな。
0:いつか、一緒に、歩けるかな……。
0:
0:君が僕のそうであったように
0:僕が君の“大丈夫”になりたい。
0:
0:
0:
0:ーおわりー