台本概要

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タイトル 「ブス」
作者名 なおと(ばあばら)  (@babara19851985)
ジャンル その他
演者人数 1人用台本(女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 このシナリオの内容は、僕が尊敬するゴールデンボンバーさんの楽曲「私すっぴんブスだから」にインスパイアされて書き始めた…のですが、僕自身の容姿コンプレックスも重なり、かなりどんよりした内容になってしまいました。「私すっぴんブスだから」はもっと、明るく前向きな曲です!ぜひ、聞いてみて下さい♪

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
10 あなたです。あなたの声で話しましょう。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

文字サイズ
私:あ~あ、私って…なんでブスに生まれたんだろ。 私:ブスに生まれたくなかったなぁ。 0: 私:この顔のせいで、昔から自分に自信が持てなかった。 0: 私:私が綺麗だったら、小学校で仲間外れにされなかったかもしれない。 私:私が綺麗だったら、仲間外れにされた時、庇ってくれる男の子がいたかもしれない。 私:私が綺麗だったら、誰も庇ってくれなくても『可憐な悲劇のヒロイン』として、自己陶酔できたかもしれない。 私:でも、ブスな私に、それは叶わなかった。 0: 私:私が綺麗だったら、中学時代に勉強ができなくても、可愛げがあったかもしれない。 私:私が綺麗だったら、『勉強ができないけどルックスは良い女子』を、嫉妬したりなんかしなかったかもしれない。 私:私が綺麗だったら、そもそもそんな些細なことで、人に嫉妬心を持ったりなんかしなかったかもしれない。 私:でも、ブスな私に、それは叶わなかった。 0: 私:ブスが私の人生を狂わせていた。 私:ブスじゃなければ、私はもっと自己肯定感の強い人間になれていたんだ。 私:え?被害者面するなって? 私:ブスじゃない人にも、ブスじゃない人なりの苦しみがあるって? 私:綺麗な人には綺麗な人なりの、そこそこの人にはそこそこの人なりの苦しみがあるってこと? 0: 私:…なに、言ってるの? 0: 私:そんなこと、知ってるに決まってるじゃん。 私:だってあなた達、その苦しみを、いっつも私に喋ってるじゃん。 私:気付いてなかったの? 私:あなた達の苦しみは、自分が「綺麗である」「そこそこである」ことを前提に、いろ~んなシチュエーションで愚痴ってきてるんだよ? 私:でも、私の苦しみはねぇ「自分がブスである」ことを前提にしないといけないの。 私:そんな惨めなこと、気軽にできないんだよ。 私:くだらない主張で、私の話の腰を折らないでくれる? 私:あなた達の愚痴は、居酒屋でやりなよ、バーカ。 0: 私:…あ~、ごめんごめん。 私:「顔はブスだけど、心は綺麗」なあなた達? 私:あなた達を巻き込んじゃ迷惑よね。 私:あなた達は、顔はブスだけど、人生をそれなりに楽しく送ってるんでしょ? 私:容姿を気にせずに接してくれて、あなた達の内面をちゃんと評価してくれる人がいたから、あなた達は幸せなんでしょ? 私:はい、一緒にしちゃってすみませんでした。 私:私は「顔も心もブス」な女子です。 私:だから、内面を見てもらっても困るんです。 0: 私:あ、あとそこの男達? 私:自分達には関係ない話だって思ってる? 私:「自分はブスな女を差別してない」って思ってる? 私:そういう無自覚なところ、大っ嫌い。 私:ブスな女を貶(けな)したことはないけど、綺麗な女を褒めたことはあるくせに。 私:あれさぁ、地味に傷ついてるんだよねぇ。知らなかったでしょ? 私:ほんっとに、男のそういうところ、嫌い。 0: 私:あ~あ。 私:ホント、めんどくさい性格だよねぇ。 私:ブスじゃなかったら、こんなめんどくさい性格には、ならなかったのになぁ。 私:ぜぇ~んぶ、ブスのせいだ。 私:ブスな自分が嫌い。 私:全てをブスのせいにしている、醜い性格の自分が嫌い。 私:でも、この性格の醜さは、私がブスだったからなんだよなぁ。 私:あ、またブスのせいにしてる。 私:やっぱり、 私:自分が嫌い。

私:あ~あ、私って…なんでブスに生まれたんだろ。 私:ブスに生まれたくなかったなぁ。 0: 私:この顔のせいで、昔から自分に自信が持てなかった。 0: 私:私が綺麗だったら、小学校で仲間外れにされなかったかもしれない。 私:私が綺麗だったら、仲間外れにされた時、庇ってくれる男の子がいたかもしれない。 私:私が綺麗だったら、誰も庇ってくれなくても『可憐な悲劇のヒロイン』として、自己陶酔できたかもしれない。 私:でも、ブスな私に、それは叶わなかった。 0: 私:私が綺麗だったら、中学時代に勉強ができなくても、可愛げがあったかもしれない。 私:私が綺麗だったら、『勉強ができないけどルックスは良い女子』を、嫉妬したりなんかしなかったかもしれない。 私:私が綺麗だったら、そもそもそんな些細なことで、人に嫉妬心を持ったりなんかしなかったかもしれない。 私:でも、ブスな私に、それは叶わなかった。 0: 私:ブスが私の人生を狂わせていた。 私:ブスじゃなければ、私はもっと自己肯定感の強い人間になれていたんだ。 私:え?被害者面するなって? 私:ブスじゃない人にも、ブスじゃない人なりの苦しみがあるって? 私:綺麗な人には綺麗な人なりの、そこそこの人にはそこそこの人なりの苦しみがあるってこと? 0: 私:…なに、言ってるの? 0: 私:そんなこと、知ってるに決まってるじゃん。 私:だってあなた達、その苦しみを、いっつも私に喋ってるじゃん。 私:気付いてなかったの? 私:あなた達の苦しみは、自分が「綺麗である」「そこそこである」ことを前提に、いろ~んなシチュエーションで愚痴ってきてるんだよ? 私:でも、私の苦しみはねぇ「自分がブスである」ことを前提にしないといけないの。 私:そんな惨めなこと、気軽にできないんだよ。 私:くだらない主張で、私の話の腰を折らないでくれる? 私:あなた達の愚痴は、居酒屋でやりなよ、バーカ。 0: 私:…あ~、ごめんごめん。 私:「顔はブスだけど、心は綺麗」なあなた達? 私:あなた達を巻き込んじゃ迷惑よね。 私:あなた達は、顔はブスだけど、人生をそれなりに楽しく送ってるんでしょ? 私:容姿を気にせずに接してくれて、あなた達の内面をちゃんと評価してくれる人がいたから、あなた達は幸せなんでしょ? 私:はい、一緒にしちゃってすみませんでした。 私:私は「顔も心もブス」な女子です。 私:だから、内面を見てもらっても困るんです。 0: 私:あ、あとそこの男達? 私:自分達には関係ない話だって思ってる? 私:「自分はブスな女を差別してない」って思ってる? 私:そういう無自覚なところ、大っ嫌い。 私:ブスな女を貶(けな)したことはないけど、綺麗な女を褒めたことはあるくせに。 私:あれさぁ、地味に傷ついてるんだよねぇ。知らなかったでしょ? 私:ほんっとに、男のそういうところ、嫌い。 0: 私:あ~あ。 私:ホント、めんどくさい性格だよねぇ。 私:ブスじゃなかったら、こんなめんどくさい性格には、ならなかったのになぁ。 私:ぜぇ~んぶ、ブスのせいだ。 私:ブスな自分が嫌い。 私:全てをブスのせいにしている、醜い性格の自分が嫌い。 私:でも、この性格の醜さは、私がブスだったからなんだよなぁ。 私:あ、またブスのせいにしてる。 私:やっぱり、 私:自分が嫌い。