台本概要

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タイトル 拾ったスマホを届けたかった
作者名 璃月なお  (@naomu39)
ジャンル その他
演者人数 2人用台本(男1、女1)
時間 10 分
台本使用規定 非商用利用時は連絡不要
説明 男と女と足元には一人の人間。

どうして倒れているとか、どういう職業なんだよこいつらとか、細かいことは考えず、雰囲気で楽しんでもらえたらいいかなって思ってます。

とりあえず男女にしてますが、内容がおかしくならなければ性別は問いません。

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キャラ説明  

名前 性別 台詞数 説明
70 男です。
69 女です。
※役をクリックするとセリフに色が付きます。

台本本編

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0:暗い部屋に立っている2人と足元に1人倒れている 男:やっと大人しくなったな 女:そうだね、お見事だったよ 男:どうも 男:で、こいつは誰なんだ? 女:私に聞かれても知らないよ 男:そんなわけないだろ? 女:知らないものは知らないよ 男:お前を付けて来たんだからお前の知り合いなんだろ? 女:だから知らないって言ってんだろ! 女:この街に来てから2週間、最低限の外出しかしてないのに知り合いなんかできるかよ 男:じゃあこいつは誰なんだよ? 女:お前の知り合いなんじゃないのか? 男:いや、俺の知り合いでもない 女:ちゃんと顔見たのか?ほら、そこの電気つけて顔見てみろよ 男:電気はつけるな! 女:なんでだよ 男:おい、今日の仕事わかってるよな 女:はいはい、わかってるよ。ちょっとした冗談だろ 男:ほんとにわかってるのか 女:わかってるよ、誰かに見られたらそれで全てがパァだもんな 女:でもさ、こいつほんとに誰なのか気にならねぇか?ちょっと調べてみないか? 男:おい、余計なことはするな!こいつのせいで時間を取られたんだ、さっさと用事をすませるぞ 女:待てよ。お前まだ私がこいつを連れて来たって思ってんだろ? 女:疑われたままじゃ仕事はできない 男:(ため息)しかたねーな、少しだけだぞ 女:どーも 男:それで、この男は本当にお前の知り合いじゃないのか? 女:男?自分の愛人をごまかすにしたって酷い嘘だね 男:はぁ?こんなにデカイ女がいるか、こいつは男だろ? 女:いやいや、丸みのある体のライン。彼女は女でしょ! 男:お前性別の見わけもできないのか?大丈夫か? 女:その言葉そのままお返しするよ! 女:見てな!今から私が女だって証明してやるよ 男:おうおう、恥かかねーといいな! 男:で、どうやって調べるんだ?電気はつけるなよ 女:わかってるよ。これならいいだろ 男:ペンライトか。まあいいだろ 女:まずは手荷物からだな 男:なんでだよ、顔見たらすぐわかるだろ 女:そんなすぐにわかったら面白くないじゃん 男:早く仕事に移りたいんだが? 女:仕事がそんなに大事? 男:大事だよ 女:つまらない男だね。少しは人生を楽しまないと 男:その人生の為の大事な仕事なんだがな 女:わかった。見るのはこの鞄だけだから 男:見ない選択肢はないのか? 女:えーと。(鞄の中を見る)え!?何これ? 男:なんだ!?何があった 女:立派な革の長財布 男:ただの財布か 女:ふふふ、興味あるんじゃん 男:無いとは言ってない 女:何が出てくるかな~ 男:さっきの財布と、スマホ、鍵。家の鍵か 女:お!ポーチ出てきた! 男:変わったものは無いし、性別もわからず、か 女:じゃあポーチ開けてみますか 女:ドゥルルルルルルルルル 男:ノリノリだな 女:ジャン!化粧品!これは女性確定ですな! 男:いやいや、最近は男性でも化粧はする確定とは言えないな 女:え?そんな負け惜しみ言うんだ?意外と負けず嫌いなんだねー 男:財布開けろ 女:え?お金取つもり?悪い人だー 男:違う!免許証ぐらい入ってるだろ。名前と顔見たら性別わかるだろ 女:あーそういうことね 女:どれどれ。ん? 男:どうした、見せろ 男:ん?んーーー。 女:これ名前なんて読むんだろ? 男:ひかる?ひかり? 女:こう、とも読めるし。これじゃどっちとも言えない 男:顔も。これはどっちだ?・・・前髪長いな 女:子犬系男子とも、ボーイッシュ女子とも見える 男:もうめんどくさい!身体みたらわかるだろ! 女:ちょ!待って!女性だったらどうするの!?よくないよ! 男:確認するだけだし、お前が黙っていたら良いだけだろ? 女:確認するだけ?ほんとに? 男:お前俺の事どう思ってんだよ 女:チャンスは逃さない男 男:別にチャンスじゃねーし!女なら誰でもいい訳じゃねーし! 女:え、もしかして私のこと? 女:でも、ごめんなさい 男:違うし!なんで俺が振られてるの?こっちこそごめんなさいだからな! 女:ちょっとうるさいよ。ほら、はしゃいでないでお仕事するよ?時間ないんだよね? 男:お前のせいだろ 女:まあまあ。2人とも名前も顔も知らない人ってわかったんだから、ね 男:なんで俺がなだめられてるんだ 女:じゃどこから飾り付けする? 男:飾り付け? 女:誕生日祝いだし派手な方がいいよね、爆竹吊る?これやってみたかったんだよね 男:それ中国の旧正月だよな!日本の室内に吊るすものじゃないからやめろ 女:ちぇー 男:それと今日の仕事はカメラの設置だろ? 女:え? 男:え? 女:ここの主人の誕生日をお祝いするんだよね? 男:来週この家の主人を殺すために監視カメラを設置するのが俺たちの仕事だ 女:殺す? 男:それは俺たちの仕事ではないけどな 女:誕生日は? 男:知らん 女:「祭りの日に向けて盛大に飾りつけてこい」って言ってたよね? 男:それはこの仕事の隠語で、ほんとに飾り付けるんじゃねーよ 女:ちぇー。お祝いに向けて百均で鼻眼鏡買ってきたのに 男:お前のお祝いのイメージどうなってんだ 女:ちぇー 男:しっ!静かに! 女:・・・ 男:余計なことをしていたら家の人間が帰って来たじゃねぇか!逃げるぞ! 女:待って!この女、いやおと・・・こいつどうする!? 男:知らん!置いていけ! 女:だって置いて行ったら、こいつ不法侵入だよ? 男:確かに。こいつのせいで警察が来たら仕事がしづらくなる 女:だよね 男:連れて出るぞ 女:えー 男:ほら、早く足持て! 女:(足持ちながら)もう、仕事が増えたー 男:誰のせいだよ 女:こいつのせいだもん! 0:なんやかんや家から無事に逃げ出した2人 男:なんとか見つからずに済んだな 女:ほんとにね 男:お前と組むといつもこうだ 女:いや、今回はあいつのせいだから 男:それより、よく近くに公園あるの知ってたな 女:周辺の地理や人通りはちゃんと調べたからね 男:おかげであいつをこっそりベンチに寝かすことができた 男:そこだけは評価してやる 女:ちぇー 男:今日は諦めてまた明日出直しだな 女:そうだね 男:明日は頼むからな。俺の持ってるカメラじゃ足りないからお前にも準備してもらわないと 女:うーーん 男:ってどうした? 女:結局、あいつ何だったんだ 男:まだ気にしてたのか?どっちでもいいだろ 女:いや、なんで私の後ろをつけて来たのか 男:それこそどうでもいい。仕事の失敗と改めて明日の計画はお前から上に連絡しろよ 女:はいはい、しかたないなー 女:あれ?あれ? 男:どうした? 女:スマホが、ない 男:は? 女:落とした、みたい? 男:はぁ!? 女:さっきの家に戻れないかな? 男:戻れる訳ねーだろ!? 女:お願いだから!このとーり! 男:口だけで全然頭下げてないからな! 男:一人で行ってこい!そして二度とお前とは仕事はしない!!

0:暗い部屋に立っている2人と足元に1人倒れている 男:やっと大人しくなったな 女:そうだね、お見事だったよ 男:どうも 男:で、こいつは誰なんだ? 女:私に聞かれても知らないよ 男:そんなわけないだろ? 女:知らないものは知らないよ 男:お前を付けて来たんだからお前の知り合いなんだろ? 女:だから知らないって言ってんだろ! 女:この街に来てから2週間、最低限の外出しかしてないのに知り合いなんかできるかよ 男:じゃあこいつは誰なんだよ? 女:お前の知り合いなんじゃないのか? 男:いや、俺の知り合いでもない 女:ちゃんと顔見たのか?ほら、そこの電気つけて顔見てみろよ 男:電気はつけるな! 女:なんでだよ 男:おい、今日の仕事わかってるよな 女:はいはい、わかってるよ。ちょっとした冗談だろ 男:ほんとにわかってるのか 女:わかってるよ、誰かに見られたらそれで全てがパァだもんな 女:でもさ、こいつほんとに誰なのか気にならねぇか?ちょっと調べてみないか? 男:おい、余計なことはするな!こいつのせいで時間を取られたんだ、さっさと用事をすませるぞ 女:待てよ。お前まだ私がこいつを連れて来たって思ってんだろ? 女:疑われたままじゃ仕事はできない 男:(ため息)しかたねーな、少しだけだぞ 女:どーも 男:それで、この男は本当にお前の知り合いじゃないのか? 女:男?自分の愛人をごまかすにしたって酷い嘘だね 男:はぁ?こんなにデカイ女がいるか、こいつは男だろ? 女:いやいや、丸みのある体のライン。彼女は女でしょ! 男:お前性別の見わけもできないのか?大丈夫か? 女:その言葉そのままお返しするよ! 女:見てな!今から私が女だって証明してやるよ 男:おうおう、恥かかねーといいな! 男:で、どうやって調べるんだ?電気はつけるなよ 女:わかってるよ。これならいいだろ 男:ペンライトか。まあいいだろ 女:まずは手荷物からだな 男:なんでだよ、顔見たらすぐわかるだろ 女:そんなすぐにわかったら面白くないじゃん 男:早く仕事に移りたいんだが? 女:仕事がそんなに大事? 男:大事だよ 女:つまらない男だね。少しは人生を楽しまないと 男:その人生の為の大事な仕事なんだがな 女:わかった。見るのはこの鞄だけだから 男:見ない選択肢はないのか? 女:えーと。(鞄の中を見る)え!?何これ? 男:なんだ!?何があった 女:立派な革の長財布 男:ただの財布か 女:ふふふ、興味あるんじゃん 男:無いとは言ってない 女:何が出てくるかな~ 男:さっきの財布と、スマホ、鍵。家の鍵か 女:お!ポーチ出てきた! 男:変わったものは無いし、性別もわからず、か 女:じゃあポーチ開けてみますか 女:ドゥルルルルルルルルル 男:ノリノリだな 女:ジャン!化粧品!これは女性確定ですな! 男:いやいや、最近は男性でも化粧はする確定とは言えないな 女:え?そんな負け惜しみ言うんだ?意外と負けず嫌いなんだねー 男:財布開けろ 女:え?お金取つもり?悪い人だー 男:違う!免許証ぐらい入ってるだろ。名前と顔見たら性別わかるだろ 女:あーそういうことね 女:どれどれ。ん? 男:どうした、見せろ 男:ん?んーーー。 女:これ名前なんて読むんだろ? 男:ひかる?ひかり? 女:こう、とも読めるし。これじゃどっちとも言えない 男:顔も。これはどっちだ?・・・前髪長いな 女:子犬系男子とも、ボーイッシュ女子とも見える 男:もうめんどくさい!身体みたらわかるだろ! 女:ちょ!待って!女性だったらどうするの!?よくないよ! 男:確認するだけだし、お前が黙っていたら良いだけだろ? 女:確認するだけ?ほんとに? 男:お前俺の事どう思ってんだよ 女:チャンスは逃さない男 男:別にチャンスじゃねーし!女なら誰でもいい訳じゃねーし! 女:え、もしかして私のこと? 女:でも、ごめんなさい 男:違うし!なんで俺が振られてるの?こっちこそごめんなさいだからな! 女:ちょっとうるさいよ。ほら、はしゃいでないでお仕事するよ?時間ないんだよね? 男:お前のせいだろ 女:まあまあ。2人とも名前も顔も知らない人ってわかったんだから、ね 男:なんで俺がなだめられてるんだ 女:じゃどこから飾り付けする? 男:飾り付け? 女:誕生日祝いだし派手な方がいいよね、爆竹吊る?これやってみたかったんだよね 男:それ中国の旧正月だよな!日本の室内に吊るすものじゃないからやめろ 女:ちぇー 男:それと今日の仕事はカメラの設置だろ? 女:え? 男:え? 女:ここの主人の誕生日をお祝いするんだよね? 男:来週この家の主人を殺すために監視カメラを設置するのが俺たちの仕事だ 女:殺す? 男:それは俺たちの仕事ではないけどな 女:誕生日は? 男:知らん 女:「祭りの日に向けて盛大に飾りつけてこい」って言ってたよね? 男:それはこの仕事の隠語で、ほんとに飾り付けるんじゃねーよ 女:ちぇー。お祝いに向けて百均で鼻眼鏡買ってきたのに 男:お前のお祝いのイメージどうなってんだ 女:ちぇー 男:しっ!静かに! 女:・・・ 男:余計なことをしていたら家の人間が帰って来たじゃねぇか!逃げるぞ! 女:待って!この女、いやおと・・・こいつどうする!? 男:知らん!置いていけ! 女:だって置いて行ったら、こいつ不法侵入だよ? 男:確かに。こいつのせいで警察が来たら仕事がしづらくなる 女:だよね 男:連れて出るぞ 女:えー 男:ほら、早く足持て! 女:(足持ちながら)もう、仕事が増えたー 男:誰のせいだよ 女:こいつのせいだもん! 0:なんやかんや家から無事に逃げ出した2人 男:なんとか見つからずに済んだな 女:ほんとにね 男:お前と組むといつもこうだ 女:いや、今回はあいつのせいだから 男:それより、よく近くに公園あるの知ってたな 女:周辺の地理や人通りはちゃんと調べたからね 男:おかげであいつをこっそりベンチに寝かすことができた 男:そこだけは評価してやる 女:ちぇー 男:今日は諦めてまた明日出直しだな 女:そうだね 男:明日は頼むからな。俺の持ってるカメラじゃ足りないからお前にも準備してもらわないと 女:うーーん 男:ってどうした? 女:結局、あいつ何だったんだ 男:まだ気にしてたのか?どっちでもいいだろ 女:いや、なんで私の後ろをつけて来たのか 男:それこそどうでもいい。仕事の失敗と改めて明日の計画はお前から上に連絡しろよ 女:はいはい、しかたないなー 女:あれ?あれ? 男:どうした? 女:スマホが、ない 男:は? 女:落とした、みたい? 男:はぁ!? 女:さっきの家に戻れないかな? 男:戻れる訳ねーだろ!? 女:お願いだから!このとーり! 男:口だけで全然頭下げてないからな! 男:一人で行ってこい!そして二度とお前とは仕事はしない!!