台本概要
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タイトル | 祓い屋見習いと社畜リーマン2 |
---|---|
作者名 | 伊露葉 (@irodorusekai12) |
ジャンル | その他 |
演者人数 | 6人用台本(男3、女3) |
時間 | 30 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
前回の続きで登場人物が増えます。 前回のを読んだ方がわかりやすいと思います。 現代ファンタジーコメディ…かな… 演者の性別は不問です。 もし上演してくださる場合はお知らせしてくださると嬉しいです。 1347 views |
キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
桜麻 | 女 | 37 | 根本桜麻(ネモトサクマ) 霊感:超強 20代後半♀ 面倒見のいいお姉さん。 なんでもできるけど術とかの方が若干得意。 風音の姉。 |
風音 | 男 | 22 | 根本風音(ネモトカザネ) 霊感:超強 20代後半♂ 基本自分から動かないめんどくさがり。 なんでもできるけど物理の方が若干得意。 桜真の弟。 |
柚羽 | 女 | 24 | 錦山柚羽(ニシキヤマユウ) 霊感:強 高校生♀ 超視える。大体の霊は無視してればどこかに行ったから目を合わせないように、視えてないフリをしている。 ボクっ娘。 |
もも子 | 女 | 38 | もも子 幽霊。♀ 七海の周りの空気が好き。 日々やつれていく七海を心配して小さいのは払ってた。 オタク。柚羽のところに通って本を盗み見してる。 |
七海 | 男 | 24 | 七海志月(ナナミシヅキ) 霊感:無だけど霊に好かれる 20代後半♂ 常に何かに取り憑かれてる。 社畜。そろそろ尻から血が出そう。 |
中川 | 男 | 43 | 中川陽慶(ナカガワハルヨシ) 霊感:強 20代前半♂ 拳で除霊ができる。祓い屋見習い 七海の家の隣に引っ越してきた 強面。マヨネーズと甘いものが好き |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
中川:とりあえず電話してみるわ
0:ぷるるるるる
中川:もしもし。風音さんですか?相談したいことがありまして…
風音:陽慶くん?電話くれるなんて珍しいね。どうしたの?
中川:霊感ある奴にお祓い教えたいのと全く霊感無い奴に幽霊見せるにはどうしたらいいかなと
風音:なんかよくわからないけど面白そうなことになってるね
風音:とりあえずうちおいでよ。事情詳しく聞くよ。みんな連れておいで
0:電話切る
中川:あー。話聞いてもらえそう。みんな連れてこいって
もも子:話が分かる人ね!!じゃあすぐ行きましょ!!
中川:そうしたいのは山々なんだけど。七海さんと錦山さん。体力自信ある?
七海:は?
柚羽:え?
中川:今から行くところ、すっごい山奥だから
0:山登り中
七海:はあ、はあ…バスはふもとまでだったし…なんでこんなところに…!?
柚羽:ろくに道整備されてないじゃないですか…!はあ、はあ…
中川:人里から離れてる方が都合いいらしい。祓い屋だから。
もも子:ほら!気張りなさい!!元気があればなんでもできるわ!!
柚羽:もも子さんは歩いてないからそんなこと言えるんです…!
七海:というか言われるがままについてきたけど…はあ、誰に会いに行くの…?
中川:僕の師匠というか兄貴分というか…すごい人。本家の人だからすごい。
柚羽:本家?中川さんは分家ってことですか?
中川:まあそうだ。
七海:こんな山道登ってこいって言う人だっていうのはわかったよ…!
中川:基本的に自分から動かない人だからな
0:(数分後。大きな和風家屋の前にくる)
もも子:とーうちゃーく!!!!
柚羽:大きいおうちですね
七海:俺もうへろへろだよぉ
中川:とりあえず行きますか
0:ピンポーン
桜麻:はあーい
0:扉ガラガラ
桜麻:あら。陽慶くん。いらっしゃい
中川:桜麻さん。お久しぶりです
もも子:このキレーなおねえさんが中川が言ってた人!?
中川:この人もすごい人だけど違う。桜麻さん。もしよかったら一緒に話を聞いてくれませんか?
桜麻:うふふ。よくわからないけどいいわよ。
中川:ありがとうございます。あと、風音さんは…
桜麻:ああ。風音ならいつものところよ。一緒に行きましょ
中川:はい。
柚羽:お邪魔します…!
七海:お邪魔します
もも子:お邪魔しまーす
0:風音のところ
中川:風音さん。来ました。
風音:陽慶くん。いらっしゃい。なんかいっぱいいるね…?
桜麻:風音…。あんた呼びつけておいてそれはないんじゃない?
風音:動きたくないしめんどくさいし来てもらった方が早いかなって
桜麻:はぁ…。愚弟が失礼しました。とりあえず現状把握と自己紹介しましょうか。
桜麻:私は根本桜麻。陽慶くんの知り合いで幽霊連れてるからわかるとは思うけど祓い屋やってるわ
風音:俺は根本風音。俺も祓い屋だよ
中川:二人とも大体なんでもできる。僕はいかにも陰陽師みたいな術とか技は苦手だけどこの人たちはどれやらせても強い。ただ風音さんはどちらかというと僕の方だな
もも子:物理型の師匠なのね…。私はもも子。しがない幽霊よ。害はないから安心してちょうだい
桜麻:それなら大丈夫よ。害がある子がここには入ってこれないはずだから
もも子:そんな仕掛けが…!?
中川:祓い屋の家なんだから当たり前だろ
もも子:知るわけないでしょそんな常識!!!!
柚羽:ははは…えーと、ボクは錦山柚羽です。幽霊見えますけど今まで関わってきませんでした。もも子さんの提案で、身を守る術を教えてもらえたらと思って来ました。
風音:ああ、要件のうちの1人目か
中川:そうです。で、もう1人が…
七海:なにがなんだかよくわかってないですが…七海志月です。自覚はないですが悪霊に憑かれるらしいです。
桜麻:霊感何も感じないと思ったら…面白いわね
柚羽:七海さんの体質は仕方ないにしてもどうにかできないんですか?
柚羽:この家にかけられている結界?をかけてあげるとか
風音:家にかけられてるのは無理じゃないかなー。家の材質にもこだわった最高結界だし
桜麻:でも、多少なら抑えられるかもしれないわ。何かあったかしら…
中川:ついでに七海さんに幽霊を見せたいんですけど可能ですか?
桜麻:見えるようになる道具ならいいのがあるわよ。持ってくるわ
七海:そんなものあるんだ本当に…
もも子:七海さんの件は一旦片付いたわね!次はゆうちゃんよ!!ゆうちゃん華麗なる陰陽師化計画はどうなの!?
中川:願望だだもれすぎだろ
風音:本人の適正次第じゃないかな。得意不得意はどうしてもあるし。
もも子:ああ…(中川を見る)
中川:なんだよ
もも子:私、ゆうちゃんが物理型でも受け入れるからね…!
柚羽:もも子さん…?
中川:拳かっこいいだろうが!!!
もも子:拳で殴る魔法少女は邪道でしょ!!王道の夢くらいみせなさいよ!!!私は妖精ポジションにつきたいのよ!!!
中川:これだからオタクは!!わけわかんねえこと言ってんじゃねーぞ!!!
0:桜麻が来るまでもも子と中川言い争ってる
七海:中川くんはもも子さんと何を言い合ってるの?
柚羽:よくわからないです
桜麻:お待たせー。持ってきたわよ!
七海:これは…眼鏡?
桜麻:ええ。幽霊を見ることができちゃう根本家秘伝の眼鏡よ
七海:そんなすごいものが…!
風音:どうしてもいるからなー。見えないで生まれたやつとか。そういう人たち用だね
桜麻:七海くん、かけてみて
七海:はい(眼鏡をかける)
桜麻:どう?もも子ちゃんの姿、見える?
もも子:七海さん…?
七海:あ…見えます!もも子さん、改めて初めまして!七海です!
もも子:ははっ知ってます!もも子です
七海:こんなかわいらしい子が今まで守ってくれていたなんて…!結婚してください!
もも子:いや私幽霊だから。中川と結婚しといて
中川:巻き込むなよ!!男同士だろうが!!
もも子:海外いけば結婚できるから。私はゆうちゃんと結婚したいからのーせんきゅーで
柚羽:えっ(照れる)
中川:今幽霊だからって断ったのに関係ないのかよ!!
もも子:じゃあ3000万稼げるようになってから出直してください
中川:結局金か!!これだから女は!!
もも子:ごめんね。七海さん。ほら、七海さんには中川がいるから
中川:ふった相手に言うセリフじゃねーから!!
七海:えー男より女の子がいい
もも子:ちなみにゆうちゃんに手を出したら呪い殺します
七海:絶対出しません中川で我慢します
中川:おめーものるんじゃないっ(七海の頭をはたく)
七海:あいたっ
桜麻:…茶番は終わったかしら?うふふ皆さんにぎやかなのね
もも子:すみません。七海中川がいつもうるさくて
中川:一番うるさいのはおめーだよ
もも子:そんなことないから!
桜麻:その眼鏡に微弱だけど私の力を込めたから前よりは悪霊が寄ってこなくなると思うわ
七海:実質桜麻さんといつも一緒…!?つまり結婚では…!?
中川:誰でもいいのかよ!?
もも子:七海さーん、ステイ。中川がいるからねー
柚羽:七海さんってこんなキャラだったんですか…?もっとまともな人だと思ってました
七海:俺はいつでもまともだよ!?
もも子:仕事のし過ぎでおかしくなっちゃったのね。よしよしよしよし。中川に癒してもらいなさーい
七海:えー女の子がいい
桜麻:じゃあ七海くん、私が癒してあげようか?
もも子:桜麻さんのらないで!!絵面大変なことになるから!!中川!!ちゃんと面倒見ときなさいよ!!
中川:なんで僕が…
もも子:いいじゃない。どっちみち七海さんは中川がいないと生きていけないんだから
七海:語弊!!除霊的な意味でね!!
もも子:変わらないわよ
中川:ほら!!おめーらがくだらないやり取りしてるから風音さんずっと黙ってるだろうが!!
風音:…ん?なに?呼んだ?楽しいならいいんじゃない?
中川:話に巻き込まないと蚊帳の外決め込む人だから!!ほら!!別のことはじめてるし!!
風音:まだそっちの話終わらなそうだから、読みかけの本読んでただけだよ
もも子:話が進まないわね!!さっさとゆうちゃんのことに移るわよ!!
桜麻:うふっもも子ちゃん頼りになるー
もも子:風音さん、桜麻さん、ゆうちゃんの除霊技術の件、お願いします!
柚羽:はい、お願いします!
桜麻:では、私たちの力の説明をしていくわね。
桜麻:といっても、本当に本人の向き不向きに左右されるからどんな力があるか私たちも全てを知ってるとは言い難いのだけど。
風音:力の使い方は人それぞれだ。自分に合ったやり方を見つけること。これが一番大事だよ。
柚羽:自分に…合った…
風音:俺の除霊は武器使ったり塩撒いたりが多いかな
もも子:確かに物理!!
桜麻:私は呪文唱えたりお札使ったりね。塩は便利だから私もよく使うわ
七海:塩って本当に効くんですか?お寺とか神社で清めの塩もらっても体調不良全然よくならなかったんですけど…
風音:たぶん焼け石に水だったんだろうね
桜麻:塩の量と清めの力の度合いにもよるけど…七海くんのまわりの悪霊がすさまじすぎて効果が得られなかったのね
中川:七海さんの周りの悪霊にも塩効きますよ。塩で弱体化させて戦ってます
もも子:あんたそういう小細工できたのね
中川:拳の中に入れとくだけだからできるわボケ
桜麻:じゃあ、簡単に説明したところで!道場に移動しましょ!武器もお札もあるわよ!
もも子:おお!!!ついに来たわ!いよいよお祓い少女☆ゆうの始動ね!!!
中川:だまれオタク
柚羽:が、がんばります…!
0:道場へ移動
もも子:本格的な道場ね…!
桜麻:疑似的な悪霊を出してあげるから試しに祓ってみましょうか
中川:そんなことしなくても七海さん外に出したらすぐ寄ってきますよ
桜麻:いきなり本物は危ないでしょ。まずは簡単なところから…お札なんてどうかしら
柚羽:おふだ…
桜麻:お札に力をこめるのをイメージして文字を書くの。なるべくシンプルにわかりやすく。例えば…こう「除霊」って書くでしょ?
柚羽:はい
桜麻:これを疑似的に出した悪霊に貼り付けると…!
もも子:おお!!除霊されたわ!!
桜麻:字のきれいさ、イメージ力が大事よ。やってみましょ♪
柚羽:はい…!除霊…と
桜麻:いいじゃない。字きれいよ。効果があるか貼り付けてみましょ
柚羽:はい…!えいっ
0:除霊される
桜麻:素晴らしいわ!お札の才能あるわよ!
柚羽:ありがとうございます…!でも、書いて張るだけなのでなんだか…実感が…
風音:それが苦手なやつもいるから。陽慶くんとか
もも子:あー。字汚そうだもんね
中川:うるせえ
桜麻:呪文も力を込める対象が言葉なだけだから素質あると思うわ♪お札で慣れてきたらやってみましょ
風音:あとは武器とか試してみなよ。色々あるよ。とりあえず俺が使ってるやつ。
柚羽:はい。(太刀を持つ)おもっ
七海:錦山さん華奢だし大きいのは無理じゃない?
桜麻:じゃあ…銃とか?
風音:誰が教えるの?ノーコン揃いで
桜麻:うっ
もも子:桜麻さんも!?
桜麻:普段武器使わないし…どうしても使うってなったら長物使うから…銃の扱いは慣れてないのよ…
もも子:ゆうちゃんが長物…は体格的に無理そうだしな…小さい武器ないんですか?
風音:脇差なら持てるんじゃないかな。大きさ丁度いいし。ほら
柚羽:これなら持てます!
もも子:いいじゃないいいじゃない!!かっこいいわ!!
風音:これで霊を斬れれば除霊できる。お札が効かないやつとかに有効だよ。あとは実践するための鍛錬かな。一朝一夕じゃ身に付かないし
桜麻:柚羽ちゃん、もしよかったらここで週末に鍛錬しない?武器の扱い方は風音が教えるし、お札の扱い方とか呪文は私が教えるわ
桜麻:通うのは少し大変だけど…体力づくりだと思って!
柚羽:はい…!扱えるようになりたいです!でも、ご迷惑ではないですか?
桜麻:いいのよ。祓い屋が増えるのはいいことだわ。風音も協力してくれるわね?
風音:いいよー暇だし
もも子:ゆうちゃんが通うなら私もついていくわ!修行してるゆうちゃん応援しちゃう!
柚羽:もも子さん…!ありがとうございます
中川:おーがんばれー
風音:陽慶くんも来なよ。まとめて鍛えてあげるよ
中川:いや、僕は七海さんの除霊があるので…
桜麻:七海さんも来ればいいんじゃない?ここなら安全だし。安心して鍛錬できるわ。それとも…七海さんはもう私の顔なんて見たくない?
七海:そんなことないですずっと見たいです(キリッ)
中川:余計なことを…!
風音:そういうわけだから大人しくサンドバッグになりにきてねー。陽慶くん。
中川:覚悟しておきます…
桜麻:うふっこれから楽しみね
中川:とりあえず電話してみるわ
0:ぷるるるるる
中川:もしもし。風音さんですか?相談したいことがありまして…
風音:陽慶くん?電話くれるなんて珍しいね。どうしたの?
中川:霊感ある奴にお祓い教えたいのと全く霊感無い奴に幽霊見せるにはどうしたらいいかなと
風音:なんかよくわからないけど面白そうなことになってるね
風音:とりあえずうちおいでよ。事情詳しく聞くよ。みんな連れておいで
0:電話切る
中川:あー。話聞いてもらえそう。みんな連れてこいって
もも子:話が分かる人ね!!じゃあすぐ行きましょ!!
中川:そうしたいのは山々なんだけど。七海さんと錦山さん。体力自信ある?
七海:は?
柚羽:え?
中川:今から行くところ、すっごい山奥だから
0:山登り中
七海:はあ、はあ…バスはふもとまでだったし…なんでこんなところに…!?
柚羽:ろくに道整備されてないじゃないですか…!はあ、はあ…
中川:人里から離れてる方が都合いいらしい。祓い屋だから。
もも子:ほら!気張りなさい!!元気があればなんでもできるわ!!
柚羽:もも子さんは歩いてないからそんなこと言えるんです…!
七海:というか言われるがままについてきたけど…はあ、誰に会いに行くの…?
中川:僕の師匠というか兄貴分というか…すごい人。本家の人だからすごい。
柚羽:本家?中川さんは分家ってことですか?
中川:まあそうだ。
七海:こんな山道登ってこいって言う人だっていうのはわかったよ…!
中川:基本的に自分から動かない人だからな
0:(数分後。大きな和風家屋の前にくる)
もも子:とーうちゃーく!!!!
柚羽:大きいおうちですね
七海:俺もうへろへろだよぉ
中川:とりあえず行きますか
0:ピンポーン
桜麻:はあーい
0:扉ガラガラ
桜麻:あら。陽慶くん。いらっしゃい
中川:桜麻さん。お久しぶりです
もも子:このキレーなおねえさんが中川が言ってた人!?
中川:この人もすごい人だけど違う。桜麻さん。もしよかったら一緒に話を聞いてくれませんか?
桜麻:うふふ。よくわからないけどいいわよ。
中川:ありがとうございます。あと、風音さんは…
桜麻:ああ。風音ならいつものところよ。一緒に行きましょ
中川:はい。
柚羽:お邪魔します…!
七海:お邪魔します
もも子:お邪魔しまーす
0:風音のところ
中川:風音さん。来ました。
風音:陽慶くん。いらっしゃい。なんかいっぱいいるね…?
桜麻:風音…。あんた呼びつけておいてそれはないんじゃない?
風音:動きたくないしめんどくさいし来てもらった方が早いかなって
桜麻:はぁ…。愚弟が失礼しました。とりあえず現状把握と自己紹介しましょうか。
桜麻:私は根本桜麻。陽慶くんの知り合いで幽霊連れてるからわかるとは思うけど祓い屋やってるわ
風音:俺は根本風音。俺も祓い屋だよ
中川:二人とも大体なんでもできる。僕はいかにも陰陽師みたいな術とか技は苦手だけどこの人たちはどれやらせても強い。ただ風音さんはどちらかというと僕の方だな
もも子:物理型の師匠なのね…。私はもも子。しがない幽霊よ。害はないから安心してちょうだい
桜麻:それなら大丈夫よ。害がある子がここには入ってこれないはずだから
もも子:そんな仕掛けが…!?
中川:祓い屋の家なんだから当たり前だろ
もも子:知るわけないでしょそんな常識!!!!
柚羽:ははは…えーと、ボクは錦山柚羽です。幽霊見えますけど今まで関わってきませんでした。もも子さんの提案で、身を守る術を教えてもらえたらと思って来ました。
風音:ああ、要件のうちの1人目か
中川:そうです。で、もう1人が…
七海:なにがなんだかよくわかってないですが…七海志月です。自覚はないですが悪霊に憑かれるらしいです。
桜麻:霊感何も感じないと思ったら…面白いわね
柚羽:七海さんの体質は仕方ないにしてもどうにかできないんですか?
柚羽:この家にかけられている結界?をかけてあげるとか
風音:家にかけられてるのは無理じゃないかなー。家の材質にもこだわった最高結界だし
桜麻:でも、多少なら抑えられるかもしれないわ。何かあったかしら…
中川:ついでに七海さんに幽霊を見せたいんですけど可能ですか?
桜麻:見えるようになる道具ならいいのがあるわよ。持ってくるわ
七海:そんなものあるんだ本当に…
もも子:七海さんの件は一旦片付いたわね!次はゆうちゃんよ!!ゆうちゃん華麗なる陰陽師化計画はどうなの!?
中川:願望だだもれすぎだろ
風音:本人の適正次第じゃないかな。得意不得意はどうしてもあるし。
もも子:ああ…(中川を見る)
中川:なんだよ
もも子:私、ゆうちゃんが物理型でも受け入れるからね…!
柚羽:もも子さん…?
中川:拳かっこいいだろうが!!!
もも子:拳で殴る魔法少女は邪道でしょ!!王道の夢くらいみせなさいよ!!!私は妖精ポジションにつきたいのよ!!!
中川:これだからオタクは!!わけわかんねえこと言ってんじゃねーぞ!!!
0:桜麻が来るまでもも子と中川言い争ってる
七海:中川くんはもも子さんと何を言い合ってるの?
柚羽:よくわからないです
桜麻:お待たせー。持ってきたわよ!
七海:これは…眼鏡?
桜麻:ええ。幽霊を見ることができちゃう根本家秘伝の眼鏡よ
七海:そんなすごいものが…!
風音:どうしてもいるからなー。見えないで生まれたやつとか。そういう人たち用だね
桜麻:七海くん、かけてみて
七海:はい(眼鏡をかける)
桜麻:どう?もも子ちゃんの姿、見える?
もも子:七海さん…?
七海:あ…見えます!もも子さん、改めて初めまして!七海です!
もも子:ははっ知ってます!もも子です
七海:こんなかわいらしい子が今まで守ってくれていたなんて…!結婚してください!
もも子:いや私幽霊だから。中川と結婚しといて
中川:巻き込むなよ!!男同士だろうが!!
もも子:海外いけば結婚できるから。私はゆうちゃんと結婚したいからのーせんきゅーで
柚羽:えっ(照れる)
中川:今幽霊だからって断ったのに関係ないのかよ!!
もも子:じゃあ3000万稼げるようになってから出直してください
中川:結局金か!!これだから女は!!
もも子:ごめんね。七海さん。ほら、七海さんには中川がいるから
中川:ふった相手に言うセリフじゃねーから!!
七海:えー男より女の子がいい
もも子:ちなみにゆうちゃんに手を出したら呪い殺します
七海:絶対出しません中川で我慢します
中川:おめーものるんじゃないっ(七海の頭をはたく)
七海:あいたっ
桜麻:…茶番は終わったかしら?うふふ皆さんにぎやかなのね
もも子:すみません。七海中川がいつもうるさくて
中川:一番うるさいのはおめーだよ
もも子:そんなことないから!
桜麻:その眼鏡に微弱だけど私の力を込めたから前よりは悪霊が寄ってこなくなると思うわ
七海:実質桜麻さんといつも一緒…!?つまり結婚では…!?
中川:誰でもいいのかよ!?
もも子:七海さーん、ステイ。中川がいるからねー
柚羽:七海さんってこんなキャラだったんですか…?もっとまともな人だと思ってました
七海:俺はいつでもまともだよ!?
もも子:仕事のし過ぎでおかしくなっちゃったのね。よしよしよしよし。中川に癒してもらいなさーい
七海:えー女の子がいい
桜麻:じゃあ七海くん、私が癒してあげようか?
もも子:桜麻さんのらないで!!絵面大変なことになるから!!中川!!ちゃんと面倒見ときなさいよ!!
中川:なんで僕が…
もも子:いいじゃない。どっちみち七海さんは中川がいないと生きていけないんだから
七海:語弊!!除霊的な意味でね!!
もも子:変わらないわよ
中川:ほら!!おめーらがくだらないやり取りしてるから風音さんずっと黙ってるだろうが!!
風音:…ん?なに?呼んだ?楽しいならいいんじゃない?
中川:話に巻き込まないと蚊帳の外決め込む人だから!!ほら!!別のことはじめてるし!!
風音:まだそっちの話終わらなそうだから、読みかけの本読んでただけだよ
もも子:話が進まないわね!!さっさとゆうちゃんのことに移るわよ!!
桜麻:うふっもも子ちゃん頼りになるー
もも子:風音さん、桜麻さん、ゆうちゃんの除霊技術の件、お願いします!
柚羽:はい、お願いします!
桜麻:では、私たちの力の説明をしていくわね。
桜麻:といっても、本当に本人の向き不向きに左右されるからどんな力があるか私たちも全てを知ってるとは言い難いのだけど。
風音:力の使い方は人それぞれだ。自分に合ったやり方を見つけること。これが一番大事だよ。
柚羽:自分に…合った…
風音:俺の除霊は武器使ったり塩撒いたりが多いかな
もも子:確かに物理!!
桜麻:私は呪文唱えたりお札使ったりね。塩は便利だから私もよく使うわ
七海:塩って本当に効くんですか?お寺とか神社で清めの塩もらっても体調不良全然よくならなかったんですけど…
風音:たぶん焼け石に水だったんだろうね
桜麻:塩の量と清めの力の度合いにもよるけど…七海くんのまわりの悪霊がすさまじすぎて効果が得られなかったのね
中川:七海さんの周りの悪霊にも塩効きますよ。塩で弱体化させて戦ってます
もも子:あんたそういう小細工できたのね
中川:拳の中に入れとくだけだからできるわボケ
桜麻:じゃあ、簡単に説明したところで!道場に移動しましょ!武器もお札もあるわよ!
もも子:おお!!!ついに来たわ!いよいよお祓い少女☆ゆうの始動ね!!!
中川:だまれオタク
柚羽:が、がんばります…!
0:道場へ移動
もも子:本格的な道場ね…!
桜麻:疑似的な悪霊を出してあげるから試しに祓ってみましょうか
中川:そんなことしなくても七海さん外に出したらすぐ寄ってきますよ
桜麻:いきなり本物は危ないでしょ。まずは簡単なところから…お札なんてどうかしら
柚羽:おふだ…
桜麻:お札に力をこめるのをイメージして文字を書くの。なるべくシンプルにわかりやすく。例えば…こう「除霊」って書くでしょ?
柚羽:はい
桜麻:これを疑似的に出した悪霊に貼り付けると…!
もも子:おお!!除霊されたわ!!
桜麻:字のきれいさ、イメージ力が大事よ。やってみましょ♪
柚羽:はい…!除霊…と
桜麻:いいじゃない。字きれいよ。効果があるか貼り付けてみましょ
柚羽:はい…!えいっ
0:除霊される
桜麻:素晴らしいわ!お札の才能あるわよ!
柚羽:ありがとうございます…!でも、書いて張るだけなのでなんだか…実感が…
風音:それが苦手なやつもいるから。陽慶くんとか
もも子:あー。字汚そうだもんね
中川:うるせえ
桜麻:呪文も力を込める対象が言葉なだけだから素質あると思うわ♪お札で慣れてきたらやってみましょ
風音:あとは武器とか試してみなよ。色々あるよ。とりあえず俺が使ってるやつ。
柚羽:はい。(太刀を持つ)おもっ
七海:錦山さん華奢だし大きいのは無理じゃない?
桜麻:じゃあ…銃とか?
風音:誰が教えるの?ノーコン揃いで
桜麻:うっ
もも子:桜麻さんも!?
桜麻:普段武器使わないし…どうしても使うってなったら長物使うから…銃の扱いは慣れてないのよ…
もも子:ゆうちゃんが長物…は体格的に無理そうだしな…小さい武器ないんですか?
風音:脇差なら持てるんじゃないかな。大きさ丁度いいし。ほら
柚羽:これなら持てます!
もも子:いいじゃないいいじゃない!!かっこいいわ!!
風音:これで霊を斬れれば除霊できる。お札が効かないやつとかに有効だよ。あとは実践するための鍛錬かな。一朝一夕じゃ身に付かないし
桜麻:柚羽ちゃん、もしよかったらここで週末に鍛錬しない?武器の扱い方は風音が教えるし、お札の扱い方とか呪文は私が教えるわ
桜麻:通うのは少し大変だけど…体力づくりだと思って!
柚羽:はい…!扱えるようになりたいです!でも、ご迷惑ではないですか?
桜麻:いいのよ。祓い屋が増えるのはいいことだわ。風音も協力してくれるわね?
風音:いいよー暇だし
もも子:ゆうちゃんが通うなら私もついていくわ!修行してるゆうちゃん応援しちゃう!
柚羽:もも子さん…!ありがとうございます
中川:おーがんばれー
風音:陽慶くんも来なよ。まとめて鍛えてあげるよ
中川:いや、僕は七海さんの除霊があるので…
桜麻:七海さんも来ればいいんじゃない?ここなら安全だし。安心して鍛錬できるわ。それとも…七海さんはもう私の顔なんて見たくない?
七海:そんなことないですずっと見たいです(キリッ)
中川:余計なことを…!
風音:そういうわけだから大人しくサンドバッグになりにきてねー。陽慶くん。
中川:覚悟しておきます…
桜麻:うふっこれから楽しみね