台本概要
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タイトル | 読川のお漫才「ホラー映画」 |
---|---|
作者名 | 読川詩朗 |
ジャンル | コメディ |
演者人数 | 2人用台本(不問2) |
時間 | 10 分 |
台本使用規定 | 非商用利用時は連絡不要 |
説明 |
僕が好きなホラー映画は「リング」です
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キャラ説明
名前 | 性別 | 台詞数 | 説明 |
---|---|---|---|
ツ | 不問 | 42 | 映画と言えば僕が好きな映画は…この話をするには何時間も必要なのである |
ボ | 不問 | 42 | うどんが食べたい |
※役をクリックするとセリフに色が付きます。
台本本編
ツ:はいどうも
ボ:お願いします
ツ:お願いします
ボ:またさっきの話を振り返るようで申し訳ないんですがホラー映画っていいですよね
ツ:一ミリも振り返ったことない話題ですけどね。
ボ:ホラー映画って洋画派?邦画派?
ツ:あーそうですねぇ、どっちかと言うと
ボ:わかるわかる邦画だよね
ツ:言ってない言ってない。あと漫才のホラー相場は洋画だから
ボ:そんなん誰が決めたルールなんですか知りませんけど!
ツ:怒るな怒るな、ごめんごめん。でも確かにホラー映画って面白いですよね
ボ:よくある演出とかですけどまずラベンダー畑で犬のフンをポイ捨てしてるとうめき声がするんですよね
ツ:よくある演出じゃないなぁ、ラベンダー畑で犬のフンをポイ捨て?そんなのしちゃダメだよ!ちゃんと持ち帰りなさい!相場はお墓とかですよ
ボ:墓地でバーベキューしてたら遠くの方で白い服を着た女性が…
ツ:ダメダメ!罰当たりめ!普通に肝試しとかしてくれるかな?
ボ:近所で幽霊が出る廃病院に二人で行くわけですよ
ツ:そういう場所がムードあるんですよ
ボ:さっ!やってまいりました!本日我々が居るのはこちら!かつてここで首つり死体があったらしい廃病院に来ています!
ツ:ロケか!違う違う、そんな行列のできるラーメン屋に来ました!みたいなノリでいうなよ!もっと暗い感じでやるんですよ
ボ:どんな感じ?
ツ:えー、例えば、うわっ、着いた…ここが廃病院なんだろ…?
ボ:そうらしい…泌尿器科だったんだって…
ツ:怖さ半減だわ。泌尿器科の廃病院は怖さ半減するから
ボ:昔、ここの四階の手術室で首つり死体があったらしいよ…
ツ:えぇ、み、見に行ってみる…?
ボ:じゃとりあえずまずは受け付けしないとダメだよね
ツ:しなくていい、しなくていい。廃病院だから。中に入るとボロボロになった病院が広がるんですよ
ボ:床一面に散らばってるよカルタが…
ツ:カルテね。お正月じゃないんだから
ボ:まずは病室から内見していこうか…
ツ:内見て!物件選びじゃないんだから。うわ…病室ボロボロだ…
ボ:本当だ…
ツ:そしたらどこからともなく声が聞こえてくるんだよ…
ボ:劇しよー
ツ:劇廃の霊が!劇廃の霊がいるぞ!違う違う、普通に怖い事言ってくるんですよ
ボ:確定申告…累進課税…
ツ:怖いけども!違う違う、呪うぞって聞こえるんですよ
ボ:ハッピーバースデー…
ツ:祝ってない祝ってない。呪うね。部首間違ってるから
ボ:呪われる!
ツ:そう、怖くて逃げ帰ったらスマホから着信が鳴るんですよ
ボ:え!
ツ:見たことない番号からかかってきて…
ボ:着拒と
ツ:着拒すな!ホラーぶち壊しだから!恐る恐る出るんですよ
ボ:も…もしもし…あ、タカシ?久しぶり!どしたん?番号変えたの?わかった!また登録しとくわ!
ツ:知り合いからじゃないんよ!幽霊から電話が鳴るわけですよ
ボ:も…もしもし…
ツ:もしもし…次はいつ病院に来るの…
ボ:明日?
ツ:いや、えらい直近だな!真面目に答えなくていいから!驚いて慌てて切るわけですよ
ボ:な、なんなんだよ!誰だよ!
ツ:スマホから次は写真が一枚送られてくるわけですよ
ボ:ラァィン
ツ:ま、まぁ何で来たかはいいけども、見てみると
ボ:え!ナイトプールいってんじゃんタカシ!うらやましい!
ツ:違う違う。タカシからのラインはどうでもいいから!電話番号で自動追加されたな!いや、そんなのどうでもいいから!写真を見るとさっき行った病院なんですよ
ボ:え…なんでこんな写真が
ツ:それでよく見てみると奥の方に人影がぼわぁっと浮かび上がってきて…
ボ:ヒロシ!
ツ:いや、タカシ違うんかい!というか違う違う。血まみれの女の人の顔が浮かび上がってきて…
ボ:め…めっちゃタイプ…
ツ:知らんがなですよ!その女性がだんだん近づいてくると思ったら突然消えて…
ボ:え?消えた…?
ツ:すると家のドアがガチャガチャガチャってなって…
ボ:誰だ!
ツ:その呼びかけにドア越しに返ってきた言葉が…
ボ:すんません夜分遅くに、隣に越してきたもんなんですけども
ツ:いや、そんな夜中に挨拶してこないから。さっきの電話越しに聞こえてきた声で…
ボ:え、タカシ?
ツ:違う違う、タカシの次に来た幽霊の声で「ねぇ…開けて…」って言ってくるわけですよ
ボ:あ、はい!今行きます
ツ:いや、宅急便来た時のテンション!違う違う。開けたら呪われるから!恐る恐るのぞき窓から見ると血まみれの女性が立ってて
ボ:えぇ
ツ:フッと消えるわけですよ
ボ:あぁよかった
ツ:安心してリビングに戻るとぴちゃ…ぴちゃ…と水が滴る音がして後ろを振り返るとさっきの血まみれの女性がこっちに向かって歩いてきて
ボ:ちょ…
ツ:ゆっくりと歩いてきて貴方の首を掴もうとしてきて…
ボ:ここ賃貸ですよ!血が落ちたらお金とられるでしょう!
ツ:もう何から何までぶち壊し!本当にホラー映画好きなんですか?
ボ:いや、そんなに
ツ:もういいよ!
ボ:ありがとうございました
ツ:はいどうも
ボ:お願いします
ツ:お願いします
ボ:またさっきの話を振り返るようで申し訳ないんですがホラー映画っていいですよね
ツ:一ミリも振り返ったことない話題ですけどね。
ボ:ホラー映画って洋画派?邦画派?
ツ:あーそうですねぇ、どっちかと言うと
ボ:わかるわかる邦画だよね
ツ:言ってない言ってない。あと漫才のホラー相場は洋画だから
ボ:そんなん誰が決めたルールなんですか知りませんけど!
ツ:怒るな怒るな、ごめんごめん。でも確かにホラー映画って面白いですよね
ボ:よくある演出とかですけどまずラベンダー畑で犬のフンをポイ捨てしてるとうめき声がするんですよね
ツ:よくある演出じゃないなぁ、ラベンダー畑で犬のフンをポイ捨て?そんなのしちゃダメだよ!ちゃんと持ち帰りなさい!相場はお墓とかですよ
ボ:墓地でバーベキューしてたら遠くの方で白い服を着た女性が…
ツ:ダメダメ!罰当たりめ!普通に肝試しとかしてくれるかな?
ボ:近所で幽霊が出る廃病院に二人で行くわけですよ
ツ:そういう場所がムードあるんですよ
ボ:さっ!やってまいりました!本日我々が居るのはこちら!かつてここで首つり死体があったらしい廃病院に来ています!
ツ:ロケか!違う違う、そんな行列のできるラーメン屋に来ました!みたいなノリでいうなよ!もっと暗い感じでやるんですよ
ボ:どんな感じ?
ツ:えー、例えば、うわっ、着いた…ここが廃病院なんだろ…?
ボ:そうらしい…泌尿器科だったんだって…
ツ:怖さ半減だわ。泌尿器科の廃病院は怖さ半減するから
ボ:昔、ここの四階の手術室で首つり死体があったらしいよ…
ツ:えぇ、み、見に行ってみる…?
ボ:じゃとりあえずまずは受け付けしないとダメだよね
ツ:しなくていい、しなくていい。廃病院だから。中に入るとボロボロになった病院が広がるんですよ
ボ:床一面に散らばってるよカルタが…
ツ:カルテね。お正月じゃないんだから
ボ:まずは病室から内見していこうか…
ツ:内見て!物件選びじゃないんだから。うわ…病室ボロボロだ…
ボ:本当だ…
ツ:そしたらどこからともなく声が聞こえてくるんだよ…
ボ:劇しよー
ツ:劇廃の霊が!劇廃の霊がいるぞ!違う違う、普通に怖い事言ってくるんですよ
ボ:確定申告…累進課税…
ツ:怖いけども!違う違う、呪うぞって聞こえるんですよ
ボ:ハッピーバースデー…
ツ:祝ってない祝ってない。呪うね。部首間違ってるから
ボ:呪われる!
ツ:そう、怖くて逃げ帰ったらスマホから着信が鳴るんですよ
ボ:え!
ツ:見たことない番号からかかってきて…
ボ:着拒と
ツ:着拒すな!ホラーぶち壊しだから!恐る恐る出るんですよ
ボ:も…もしもし…あ、タカシ?久しぶり!どしたん?番号変えたの?わかった!また登録しとくわ!
ツ:知り合いからじゃないんよ!幽霊から電話が鳴るわけですよ
ボ:も…もしもし…
ツ:もしもし…次はいつ病院に来るの…
ボ:明日?
ツ:いや、えらい直近だな!真面目に答えなくていいから!驚いて慌てて切るわけですよ
ボ:な、なんなんだよ!誰だよ!
ツ:スマホから次は写真が一枚送られてくるわけですよ
ボ:ラァィン
ツ:ま、まぁ何で来たかはいいけども、見てみると
ボ:え!ナイトプールいってんじゃんタカシ!うらやましい!
ツ:違う違う。タカシからのラインはどうでもいいから!電話番号で自動追加されたな!いや、そんなのどうでもいいから!写真を見るとさっき行った病院なんですよ
ボ:え…なんでこんな写真が
ツ:それでよく見てみると奥の方に人影がぼわぁっと浮かび上がってきて…
ボ:ヒロシ!
ツ:いや、タカシ違うんかい!というか違う違う。血まみれの女の人の顔が浮かび上がってきて…
ボ:め…めっちゃタイプ…
ツ:知らんがなですよ!その女性がだんだん近づいてくると思ったら突然消えて…
ボ:え?消えた…?
ツ:すると家のドアがガチャガチャガチャってなって…
ボ:誰だ!
ツ:その呼びかけにドア越しに返ってきた言葉が…
ボ:すんません夜分遅くに、隣に越してきたもんなんですけども
ツ:いや、そんな夜中に挨拶してこないから。さっきの電話越しに聞こえてきた声で…
ボ:え、タカシ?
ツ:違う違う、タカシの次に来た幽霊の声で「ねぇ…開けて…」って言ってくるわけですよ
ボ:あ、はい!今行きます
ツ:いや、宅急便来た時のテンション!違う違う。開けたら呪われるから!恐る恐るのぞき窓から見ると血まみれの女性が立ってて
ボ:えぇ
ツ:フッと消えるわけですよ
ボ:あぁよかった
ツ:安心してリビングに戻るとぴちゃ…ぴちゃ…と水が滴る音がして後ろを振り返るとさっきの血まみれの女性がこっちに向かって歩いてきて
ボ:ちょ…
ツ:ゆっくりと歩いてきて貴方の首を掴もうとしてきて…
ボ:ここ賃貸ですよ!血が落ちたらお金とられるでしょう!
ツ:もう何から何までぶち壊し!本当にホラー映画好きなんですか?
ボ:いや、そんなに
ツ:もういいよ!
ボ:ありがとうございました